JP3376436B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP3376436B2 JP20179595A JP20179595A JP3376436B2 JP 3376436 B2 JP3376436 B2 JP 3376436B2 JP 20179595 A JP20179595 A JP 20179595A JP 20179595 A JP20179595 A JP 20179595A JP 3376436 B2 JP3376436 B2 JP 3376436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送途中でワーク
を任意の位置で回転または分岐する際、ワークの回転ま
たは分岐軸を目標位置に一致させる制御手段を備えたベ
ルトコンベア等の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の搬送装置としては、図7に示すよ
うに一対のベルトコンベア20を有する搬送コンベア2
1と、反転テーブル22とから構成されたものであり、
搬送コンベア2で搬送されたワーク23を反転テーブ
ル22の位置で停止させて、この反転テーブル22を上
昇させて、搬送コンベア21面からワーク23を掬い上
げるうに上昇させながら回転させることによりワーク
23の向きを変えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにワーク2
3を反転テーブル22で水平回転させ向きを変える場
合、ワーク23の中心P1を反転テーブル22の反転中
心P2に一致させる必要がある。その際、ワーク23の
中心P1と反転テーブル22の反転中心P2とがずれて
いると下記のような問題が発生する。 (1)反転中心P2からのワーク23の回転範囲が大き
くなり、搬送設備が大型化し、経済的に不利になる。 (2)反転中心P2とワーク23の中心P1が大きくず
れると、回転中にワーク23が反転テーブル22面から
落下する等、ワーク23を破損するおそれがある。
【0004】そのため、従来の技術では、特に搬送方向
のワーク23の中心P1と反転中心P2を一致させる際
に、ワーク2の寸法が異なるたびに、ワークストッパ
機構(図示せず)でストッパの位置調整をするか、また
はワーク端検出時点からワーク停止までの時間をタイマ
ー設定する方法を採用していた。
【0005】しかし、このような方法では、段取り作業
が煩わしく時間がかかるし、さらに、異なる寸法のワー
ク2に対応するため、機械構造によるワークストッパ
式では機構が大掛かりとなり、装置製作費が嵩んでし
まうという問題点があった。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、常に反転中心
にワーク中心が一致して、安定した反転動作が段取替え
作業無しで可能になり、装置オペレーターの負担が軽減
し、かつ装置の機構も簡略化できる搬送装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる搬送装置は、駆動手段を
有してワークを搬送する搬送コンベアと、前記搬送コン
ベアで送られてきた前記ワークの先端から後端までを検
する搬送物検知センサと、反転中心を有して前記ワー
クの向きを変える反転テーブルと、前記検知センサの検
知信号を読み取る入力部および前記駆動手段を停止させ
る停止信号を出力する出力部を有する制御手段とを有す
る搬送装置であって、前記制御手段には、前記搬送物検
知センサから前記反転テーブルの反転中心までの長さを
時間換算した一定時間Lが予め設定されており、前記制
御手段は、前記搬送物検知センサが前記ワークの先端か
ら後端までの検知時間Tを読み取った後、移動時間Mを
次の式によって算出し、 移動時間M = 一定時間L−(検知時間T/2) この後、当該移動時間Mが経過した時、前記停止信号を
出力し前記駆動手段を停止させることによって、前記ワ
ークの中心と前記反転テーブルの反転中心を一致させる
ことを特徴とする。
【0008】したがって、異なる寸法のワークであって
も、常に反転中心にワーク中心が一致して、安定した反
転動作が、段取替え作業無しで可能になるため、装置オ
ペレーターの負担が軽減し、かつ装置の機構も簡略化で
きる。
【0009】
【0010】また、前記搬送物検知センサ検出した検
出値を前記制御手段に取り込み時間Tに変換し、この制
御手段により、上記の時間Tを1/2にする計算をし
て、ワークの中心T/2を求め、前記搬送物検知センサ
の位置から反転中心までの距離Lを定数として、前記ワ
ークの前記ワークの中心T/2を算出した時を起点に、
時間M=L−T/2の計算をして、前記ワークの中心T
/2を前記反転中心まで移動させる時間Mを求めて、時
間M後に前記搬送コンベアの停止信号を出力し、この搬
送コンベアを停止させることにより、ワークの中心と反
転位置中心を一致させ、安定した反転動作が、段取り替
え作業無しで可能になるため、装置オペレーターの負担
が軽減し、かつ装置の機構も簡略化できる。
【0011】また、上記の目的を達成するために、請求
に係わる搬送装置は、請求項1載の搬送装置にお
いて、前記制御手段がプログラマブル・コントローラで
ある。
【0012】したがって、ワークの先端から後端までの
通過時間をセンサーを介して、プログラマブルコントロ
ーラに取り入れ、ワークの中心位置と、ワークの反転位
置までの搬送時間値をソフトウェアで処理し、装置を制
御できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係わ
る搬送装置の平面図、図2はプログラマブル・コントロ
ーラの構成説明図、図3はプログラマブル・コントロー
ラのプログラム逐次処理の説明図、図4〜図6は同搬送
装置の動作順序を説明するための側面図である。
【0014】本発明に係わる搬送装置は、一対のベルト
コンベア1Aを有する搬送コンベア1と、搬送物検知セ
ンサ3と、反転テーブル4と、演算機能を有する制御装
置であるプログラマブル・コントローラ5とで構成して
ある。
【0015】プログラマブル・コントローラ5は、図2
に示すように入力部6と、この入力部6に接続されたメ
モリ7と、このメモリ7と情報のやり取りを行う中央処
理装置(CPU)8と、出力部9と、前記中央処理装置
(CPU)8と情報のやり取りを行うプログラム部10
と、電源11とを備えており、前記プログラム部10は
プログラミングユニット12に接続してあり、また、前
記プログラム部10はモニタ部13に出力するようにし
てある。
【0016】そして、プログラマブル・コントローラ5
は、前記中央処理装置(CPU)8の働きにより数十m
s程度の1スキャンタイムの間に入力データを読み込
み、プログラマブル・コントローラ5の内部ではプログ
ラムされた順序によって逐次演算処理が行われる。制御
動作の内容は、プログラマブル・コントローラ5の内部
に内蔵されるプログラミングユニット12により書き換
えられる。
【0017】前記プログラマブル・コントローラ5の入
力部6の入力側には前記搬送物検知センサ3が接続して
あり、前記出力部9は前記搬送コンベア1の駆動モータ
1Bのドライバ14に接続してある。
【0018】次に、上記した搬送コンベア1の搬送方向
の停止位置制御について説明する。前記搬送コンベア1
で送られてきた搬送物であるワーク2の先端を前記搬送
物検知センサー3で検知してからワーク2の終端が搬送
物検知センサー3からはずれるまでの時間Tを前記プロ
グラマブル・コントローラ5の入力部6に取り込む。前
記プログラマブル・コントローラ5によりワーク2の搬
送方向の長さを時間Tに換算し、上記の時間Tを1/2
にする計算をして、ワーク2の中心P1であるT/2を
瞬時に求める。
【0019】前記搬送物検知センサー3位置から反転中
心P2までの距離Lは搬送コンベア1(装置構造)であ
らかじめ決めてある。(Lは時間値換算した定数として
扱う)
【0020】前記プログラマブル・コントローラ5でワ
ーク2の中心P1(T/2)を算出した時を起点に、こ
のプログラマブル・コントローラ5により、瞬時にM=
L−T/2の計算をさせれば、ワーク2の中心P1を反
転中心P2まで移動させる時間Mがわかる。したがっ
て、時間M後に搬送コンベア1を停止させれば、ワーク
2の中心P1と反転中心P2が一致する。
【0021】また、前記ワークの長さTを計算時の変数
として扱うので、各種のワークサイズにも対応できる。
ただしワークサイズTの範囲は、0<T<2Lである。
なお、本実施の形態では、ワーク2の中心の演算例で説
明したが、演算式のT/2をT/n(nは任意値)とす
れば、ワーク2の任意位置を、目標停止点に一致させる
ことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に発明に
係る搬送装置にあっては、駆動手段を有してワークを搬
送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアで送られてき
前記ワークの先端から後端までを検知する搬送物検知
センサと、反転中心を有して前記ワークの向きを変える
反転テーブルと、前記検知センサの検知信号を読み取る
入力部および前記駆動手段を停止させる停止信号を出力
する出力部を有する制御手段とを有する搬送装置であっ
て、前記制御手段には、前記搬送物検知センサから前記
反転テーブルの反転中心までの長さを時間換算した一定
時間Lが予め設定されており、前記制御手段は、前記搬
送物検知センサが前記ワークの先端から後端までの検知
時間Tを読み取った後、移動時間Mを次の式によって算
出し、 移動時間M = 一定時間L−(検知時間T/2) この後、当該移動時間Mが経過した時、前記停止信号を
出力し前記駆動手段を停止させることによって、前記ワ
ークの中心と前記反転テーブルの反転中心を一致させる
ことにより、異なる寸法のワークであっても、常に反転
中心にワーク中心が一致して、安定した反転動作が段取
り替え作業無しで可能となるために、装置オペレーター
の負担が軽減し、かつ装置の機構も簡略化できる。特
に、異なる寸法のワークを搬送する際でも、ワークスト
ッパ調整、あるいはタイマー設定変更の段取り作業が不
要になり、機械構造による位置決めストッパー、あるい
はワーク停止タイミング調整用タイマーの装備が不要に
なる。
【0023】
【0024】また、請求項に発明に係わる搬送装置
は、請求項1載の搬送装置において、前記制御手段が
プログラマブル・コントローラであることにより、ワー
クの先端から後端までの通過時間をセンサ介してプロ
グラマブル・コントローラに取り入れ、ワークの中心位
置と、ワークの反転位置までの搬送時間値をソフトウェ
アで処理し、装置が制御できる。特に、ワーク反転位置
への停止方法をソフトウェアで対応しているため、ワー
ク停止のための構造部分が簡略化でき、経済的効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる搬送装置の平面図
である。
【図2】プログラマブル・コントローラの構成説明図で
ある。
【図3】プログラマブル・コントローラのプログラム逐
次処理の説明図である。
【図4】同搬送装置の動作順序の説明であって、ワーク
先端を搬送物検知センサで検知した状態を示す側面図で
ある。
【図5】同搬送装置の動作順序の説明であって、ワーク
後端が搬送物検知センサから通過した状態を示す側面図
である。
【図6】同搬送装置の動作順序の説明であって、ワーク
中心を反転中心まで送った状態を示す側面図である。
【図7】従来の搬送装置の平面図である。
【符号の説明】
1 搬送コンベア 2 ワーク 3 搬送物検知センサ 4 反転テーブル 5 プログラマブル・コントローラ(制御手段) P1 ワークの中心 P2 反転テーブルの反転中心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−104780(JP,A) 特開 平3−111335(JP,A) 実開 昭60−137721(JP,U) 実開 昭53−93152(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段を有してワークを搬送する搬送
    コンベアと、 前記搬送コンベアで送られてきた前記ワークの先端から
    後端までを検知する搬送物検知センサと、 反転中心を有して前記ワークの向きを変える反転テーブ
    ルと、前記検知センサの検知信号を読み取る入力部および前記
    駆動手段を停止させる停止信号を出力する出力部を有す
    る制御手段とを有する搬送装置であって、 前記制御手段には、前記搬送物検知センサから前記反転
    テーブルの反転中心までの長さを時間換算した一定時間
    Lが予め設定されており、 前記制御手段は、前記搬送物検知センサが前記ワークの
    先端から後端までの検知時間Tを読み取った後、移動時
    間Mを次の式によって算出し、 移動時間M = 一定時間L−(検知時間T/2) この後、当該移動時間Mが経過した時、前記停止信号を
    出力し前記駆動手段を停止させることによって、前記ワ
    ークの中心と前記反転テーブルの反転中心を一致させる
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段がプログラマブル・コント
    ローラである請求項1記載の搬送装置。
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JP4738215B2 (ja) * 2006-03-13 2011-08-03 グンゼ株式会社 柔軟ワークのワーク誘導装置
JP5615532B2 (ja) * 2009-11-24 2014-10-29 株式会社日立国際電気 物体の向き検出システム
JP5593859B2 (ja) * 2010-06-08 2014-09-24 横浜ゴム株式会社 タイヤセンタリング装置

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