JP3375136B2 - 吸血液性樹脂組成物および吸収性物品 - Google Patents
吸血液性樹脂組成物および吸収性物品Info
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Description
関するものである。詳しくは、生理用ナプキン、タンポ
ン、医療用血液吸収性物品、創傷保護材、創傷治癒材、
手術用廃液処理剤等に好ましく適用される吸血液性樹脂
組成物に関するものである。
生理用ナプキンなどの衛生材料の構成材料の一つとして
吸水性樹脂が幅広く利用されている。
酸部分中和物架橋体(特開昭55−84304号、特開昭55−1
08407号、特開昭55−133413号)、澱粉−アクリロニト
リルグラフト重合体の加水分解物(特開昭46−43995
号)、澱粉−アクリル酸グラフト重合体の中和物(特開
昭51−125468号)、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共
重合体のケン化物(特開昭52−14689号)、アクリロニ
トリル共重合体もしくはアクリルアミド共重合体の加水
分解物(特開昭53−15959号)またはこれらの架橋体、
カチオン性モノマーの架橋体(特開昭58−154709号、特
開昭58−154710号)などが知られている。
際の高い吸収倍率や優れた吸収速度、通液性、膨潤ゲル
のゲル強度、水性液体を含んだ基材から水を吸い上げる
吸引量等が挙げられる。しかしながら、これらの特性間
の関係は必ずしも正の相関関係を示さず、例えば吸収倍
率の高いものほど通液性、ゲル強度、吸収速度等の物性
は低下してしまう。そこで、このような吸水性樹脂の吸
水諸特性をバランス良く改良する方法として吸水性樹脂
の表面近傍を架橋する技術が知られており、これまでに
様々な方法が提案されている。例えば、架橋剤として、
多価アルコールを用いる方法(特開昭58−180233号、特
開昭61−16903号)、多価グリシジル化合物、多価アジ
リジン化合物、多価アミン化合物、多価イソシアネート
化合物を用いる方法(特開昭59−189103号)、グリオキ
ザールを用いる方法(特開昭52−117393号)、多価金属
を用いる方法(特開昭51−136588号、特開昭61−257235
号、特開昭62−7745号)、シランカップリング剤を用い
る方法(特開昭61−211305号、特開昭61−252212号、特
開昭61−264006号)、エポキシ化合物とヒドロキシ化合
物を用いる方法(特開平2−132103号)、アルキレンカ
ーボネートを用いる方法(DE−4020780号)等が知られ
ている。また架橋反応時に、不活性無機粉末を存在させ
る方法(特開昭60−163956号、特開昭60−255814号)、
二価アルコールを存在させる方法(特開平1−292004
号)、水とエーテル化合物を存在させる方法(特開平2
−153903号)、1価アルコールのアルキレンオキサイド
付加物、有機酸塩、ラクタム等を存在させる方法(欧州
特許第555692号)等も知られている。
スの改良や加圧下における吸収量の向上はある程度達成
されるものの、被吸収液が血液の場合には、血液吸収時
に血液成分が個々の吸水性樹脂粒子を包囲し吸収を妨げ
るために吸水性樹脂の吸収量が低下し、特に生理用ナプ
キン等の用途ではこれまでに知られている吸水性樹脂の
使用が必ずしも満足のいく結果を与えていないのが現状
である。吸水性樹脂の血液に対する吸収力改善を目的と
して、食塩やポリエチレングリコールのような化合物を
吸水性樹脂に対し添加することも提案されている(特開
昭58−501107号、特開昭54−70694号など)が、なるほ
どこの場合には吸水性樹脂同士の凝結は防止されるもの
の、血液に対する吸収速度が遅く、吸引量が不十分であ
るために実際は予期したほどの効果を得ることができな
い。
にすることにより衛生材料用不織布の吸血率を向上させ
ようとする試み(特開平6−207358号)や、上層と下層
にそれぞれ粒度の異なる吸水性樹脂で構成した積層体
(実開平6−58952号)や、吸水性樹脂と無機粉末と多
価アルコールで構成した吸収体(実開平6−59039号)
や、これら2つを組み合わせた積層体(実開平6−5893
1号)によって、人工経血による吸収速度や戻り量を改
善する試みも提案されている。しかし、確かにこのよう
な構成にすることで、若干の吸血率、吸収速度の向上や
戻り量の改善はあるが、これらに用いられる吸水性樹脂
自体が血液に対する吸収速度が遅く、吸引量が不十分で
あるために実際には予期したほどの効果を得ることがで
きない。
は、吸水特性、特に血液に対する吸収特性が不十分であ
り、必ずしも満足できるものではなかった。従って、本
発明の目的は、吸水性樹脂の血液に対する吸収力を改善
した新規な吸血液性樹脂組成物、およびこれを含有する
吸収性物品を提供するものである。本発明の吸血液性樹
脂組成物は、生理用ナプキン、タンポン、医療用血液吸
収性物品、創傷保護材、創傷治癒材、手術用廃液処理剤
等に好ましく適用されるものである。
いて鋭意研究した結果、特定の血液面積率を有する吸水
性樹脂が、血液に対する吸収特性に優れることを見いだ
し本発明を完成させるに至ったものである。
理して得られる粒子状吸血液性樹脂組成物であって、羊
血に対する血液面積率が坪量150g/m2において30%以上
であることを特徴とする粒子状吸血液性樹脂組成物。
−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸(塩)、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸(塩)、(メタ)アクリルアミド、メトキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレートおよびN,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートまたはその4級
化物からなる群から選ばれる1種以上の単量体を含んで
なる単量体成分を重合、架橋して得られる吸水性樹脂で
あることを特徴とする前記(1)記載の粒子状吸血液性
樹脂組成物。
カーボネートである前記(2)記載の粒子状吸血液性樹
脂組成物。
00μmである前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載
の粒子状吸血液性樹脂組成物。
〜10重量部の混合比である前記(2)〜(4)のいずれ
か一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。
して得られることを特徴とする前記(1)〜(5)のい
ずれか一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。
μmである前記(2)〜(6)のいずれか一つに記載の
粒子状吸血液性樹脂組成物。
であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか
一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。
であることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか
一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。
状吸血液性樹脂組成物を含んでなる吸収性物品。
積率が坪量150g/m2において30%以上であることを特徴
とする血液吸収特性に優れた新規な樹脂組成物である。
ここで、血液面積率とは、吸水性樹脂の血液に対する吸
収特性に有意な相関性を持つ特性値であり、後述の方法
により定量されるものである。これまで、人工尿に対す
る吸引量が高い吸水性樹脂は知られているが、これら公
知の吸水性樹脂では前記血液面積率が本発明の要件を具
備せず、これらの血液に対する吸引量等の吸収特性も満
足のいくものではなかった。ところが、吸水性樹脂組成
物の配合率の高い生理用ナプキン等(吸水性構造体中に
おける吸水性樹脂含有量が50重量%もしくはそれ以上の
もの)においては、前記血液面積率が極めて重要である
ことが見出された。すなわち、羊血に対する血液面積率
が坪量150g/m2において30%以上である吸血液性樹脂組
成物は血液に対する吸引力・保持力が高く、これを生理
用ナプキン等の吸収性物品に応用した場合、吸血液性樹
脂組成物を担持する親水性繊維材料に拡散した血液をす
ばやく吸収し、親水性繊維材料の拡散性を経時的に安定
に保持するので、肌に対する不快感がなく、血液の戻り
量の少ない吸収性物品を得ることができるものである。
率は、坪量150g/m2において30%以上であり、好ましく
は50%以上である。前記血液面積率が坪量150g/m2にお
いて30%未満では、吸血液性樹脂組成物の血液吸引量が
低くなり、また、これを用いて製造した吸収性物品の血
液に対する諸性能、特に戻り量が劣ったものとなる。さ
らに、吸血液性樹脂組成物の血液吸引量を高めるために
は、前記血液面積率は、上記に加えて、坪量2400g/m2に
おいて20%以上、好ましくは30%以上であることが望ま
しく、さらに、これに加えて、坪量9600g/m2において10
%以上、好ましくは15%以上であることが特に望まし
い。
を以下に示すが、本発明の吸血液性樹脂組成物は、前記
血液面積率が本発明の要件を具備するものであればよ
く、その製造方法は特に限定されるものではない。
橋剤を混合し、これを押し出し造粒機で押し出し造粒し
て吸水性樹脂造粒物とし、次いでこれを加熱処理するこ
とにより製造することができる。
のであれば特に制限はないが、一般に水溶性不飽和単量
体を重合させることにより得られる。これらの水溶性不
飽和単量体の例としては、(メタ)アクリル酸、(無
水)マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、
2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メ
タ)アクリロイルプロパンスルホン酸、2−(メタ)ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニル
スルホン酸、スチレンスルホン酸、等のアニオン性単量
体やその塩;(メタ)アクリルアミド、N−置換(メ
タ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
等のノニオン性親水性基含有単量体;N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、等のアミノ基含有不
飽和単量体やそれらの4級化物等を具体的に挙げること
ができる。また、得られる重合体の親水性を極度に阻害
しない程度の量で、例えば、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート等のアクリル酸エステル類や酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル等の疎水性単量体を使用してもよい。単
量体成分としてはこれらのうちから1種または2種以上
を選択して用いることができるが、最終的に得られる吸
水性材料の吸水諸特性を考えると(メタ)アクリル酸
(塩)、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸
(塩)、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸(塩)、(メタ)アクリルアミド、メト
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートまたは
その4級化物からなる群から選ばれる1種以上のものが
好ましく、(メタ)アクリル酸(塩)を必須成分として
含むものがさらに好ましい。この場合(メタ)アクリル
酸の30〜90モル%が塩基性物質で中和されているものが
最も好ましい。また、吸水性樹脂としての吸水倍率は、
生理食塩水中のティーバッグ法による値で、20〜60g/g
程度有することが好ましい。未架橋成分、いわゆる水可
溶成分の割合は20重量%以下が好ましく、より好ましく
は10重量%以下、さらに少ないほど好ましい。
る自己架橋型のものでも、重合性不飽和基および/また
は反応性官能基を有する架橋剤を、得られる吸水性樹脂
の諸特性が所望の基準に達する範囲で用いて得られるも
のでよい。この場合、吸水性樹脂内部の架橋に用いられ
る内部架橋剤の例としては、例えばN,N'−メチレンビス
(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコール
(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、トリアルリアミン、トリアリルシアヌレート、ト
リアリルアソシアヌレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、(ポリ)エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、(ポリ)グリセリン、プロピレングリコール、
ジエタノールアミン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、(ポリ)エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、(ポリ)グリセロールポリグリシジルエ
ーテル、エピクロルヒドリン、エチレンジアミン、ポリ
エチレンイミン、(ポリ)塩化アルミニウム、硫酸アル
ミニウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム等を具体
的に挙げることができる。これらのうち反応性を考慮し
て、1種または2種以上を用いることができる。
ン、セルロース、ポリビニルアルコール等の親水性高分
子の存在下で上記単量体成分を重合させることによっ
て、重合と同時にグラフト結合やコンプレックスを形成
させてもよい。
剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、2,2'−アゾビス−アミジノプロパン二塩酸
塩等の水溶性ラジカル重合開始剤が使用される。重合方
法は何等制限されることはなく、例えば塊状重合、水溶
液重合、逆相懸濁重合等の方法によればよい。
の混合物の形で使用される。
ドラムで乾燥することにより得られるフレーク状であっ
てもよく、塊状の樹脂を粉砕して得られる不定形状であ
ってもよい。また逆相懸濁重合により得られる球状であ
ってもよい。
が、10〜400μmの範囲が好ましく、得られる吸血液性
樹脂組成物の吸血液諸特性を考えると、20〜100μmが
特に好ましい。吸水性樹脂の平均粒子径が上記範囲をは
ずれると、得られる吸血液性樹脂組成物の血液面積率が
が小さくなる傾向にあり好ましくない。
を架橋するためのものであり、吸水性樹脂の表面の官能
基と反応できる2個以上の官能基を有するもので、生理
用ナプキン等の吸収性物品に使用した場合安全性の高い
ものであれば特に限定されるものではないが、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、トリメチレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9
−ノナンジオール、ピナコール、ヒドロベンゾイン、ベ
ンズピナコール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、ペンタエリスリトー
ル、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプ
ロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレンブロック
ポリマー、ソルビット、ソルビタン、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、ポ
リビニルアルコール、グルコース、マンニット、マンニ
タン、ショ糖、ブドウ糖等の多価アルコール;エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、4,5−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,
3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキ
ソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオ
キソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4
−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル
−1,3−ジオキサン−2−オン等のアルキレンカーボネ
ート;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、ポリエチレンイミン等の多価ア
ミン;2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート等の多価イソシアネート;1,2−エチレ
ンビスオキサゾリン等の多価オキサゾリン;2,2−ビスヒ
ドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリ
ジル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレンジエチ
レンウレア、ジフェニルメタン−ビス−4,4'−N,N'−ジ
エチレンウレア等の多価アジリジン等が挙げられる。表
面架橋剤としては一種だけを使用してもよいし、複数種
を併用してもよい。なかでも得られる吸血液性樹脂組成
物の羊血に対する血液面積率の観点からエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネートが好ましく、グ
リセリンが最も好ましい。
性樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲が好ま
しく、さらに好ましくは2〜5重量部の範囲である。前
記使用量が0.5重量部未満では、たとえ長時間加熱して
も、得られる吸血液性樹脂組成物の血液面積率の増加を
認めることは困難である。一方、前記使用量が10重量部
を越えると、使用量の増加に相当する効果を得ることは
困難であり、さらに未反応物が残存し、そのため種々の
トラブルの原因となるばかりでなく不経済である。
実にする目的のために、前記吸水性樹脂100重量部に対
し、水0〜50重量部および親水性有機溶媒0〜60重量部
用いてもよい。水は蒸留水、イオン交換水、水道水等が
挙げられる。親水性有機溶媒は、表面架橋剤と均一に混
合でき、吸水性樹脂の性能上、好ましくない効果を生じ
ることがないよう要求されている。そのような親水性有
機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
イソブタノール、sec−ブタノールおよびt−ブタノー
ルのような低級アルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフランおよびジエチルエーテル
のようなエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドおよ
びN,N−ジエチルホルムアミドのようなアミド類および
ジメチルスルホキシドのようなスルホオキシド類が挙げ
られる。
吸水性樹脂と前記表面架橋剤とがまず混合されるが、そ
の混合方法は、特に制限されず、通常の混合機を用いる
ことができる。前記吸水性樹脂と前記表面架橋剤の混合
を用いられる好適な混合装置としては、均一な混合をす
るものであれば特に限定されず、例えば、円筒型混合
機、二重壁円錐型混合機、V字型混合機、リボン型混合
機、スクリュー型混合機、流動型混合機、ロータリーデ
ィスク型混合機、気流型混合機、双腕型捏和機、内部混
合機、粉砕型捏和機、回転式混合機、およびスクリュー
型押出機が挙げられる。
後造粒するが、その造粒方法は特に限定されないが、押
し出し造粒法が好ましく、従来公知の押し出し造粒方法
を採用できる。押し出し造粒法とは、押し出し作用部と
ダイ又はスクリーンを有し、材料を押し出すことにより
一定サイズのものをつくる装置を用いる造粒法で、例え
ば、スクリュー型前押しだし式造粒機、スクリュー型横
押し出し式造粒機、スクリュー型真空押し出し造粒機、
スクリュー型前処理兼用式押し出し造粒機、ロール型リ
ングダイ式押し出し造粒機、ブレード型バスケット式押
し出し造粒機、ブレード型オシレーティング式押し出し
造粒機、自己成形型ギヤー式押し出し造粒機、自己成形
型シリンダー式押し出し造粒機等を挙げることができ
る。操作性、生産性を考えて、スクリュー型前押し出し
式造粒機が好ましく、ダイ又はスクリーンが球面状であ
る球面状多孔板を有する押し出し造粒機がより好まし
い。ここで、この球面状多孔板を有する押し出し造粒機
のダイまたはスクリーンの孔の形は特に限定されず、真
円状、楕円状、六角形等の多角形、三角形状等、使用に
適した形状に任意に選択することが可能である。また、
孔径(真円の場合)についても特に制限されるものでは
ないが、例えば、衛生材料向けに使用する場合、好まし
くは0.1〜1.0mm、より好ましくは0.3〜0.8mmである。孔
径が0.1mm未満の場合は、押し出すとき、効率よく押し
出すことが困難になることがあり、また衛生材料向け等
に使用されるとき、細かすぎて通液性が悪くなることが
ある。一方、孔径が1.0mmより大きい場合は、得られる
吸血液性樹脂組成物のサイズが大きくなり、使用目的に
あわせたサイズまで、解砕または粉砕するための工程が
必要となる場合があるためである。
物を上記したような押し出し造粒機にかけることにより
諸望の吸水性樹脂造粒物を得るが、造粒物の粒度分布を
より均一なものとするために、上記したような押し出し
造粒機により吐出された吸水性樹脂造粒物を整粒処理す
ることも可能である。
小限のものとなるように、押し出し造粒機から吐出され
た直後に連続して整粒装置にかけて行う、すなわち、造
粒物の可塑性の大きい状態で行うことが好ましく、使用
する整粒装置としては、特に制限されるものではない
が、例えば、円筒ハウジング内に同軸的配された回転可
能な整粒板(ディスク)を有し、さらに、外部の空気供
給機構に連通しかつ前記円筒ハウジング局部に開口する
複数のノズルを有しており、この複数のノズルから空気
をハウジング内に噴出させることにより、ハウジング内
にジェットエアー旋回流を形成する構成を有する整粒装
置が好ましい。この整粒装置においては、円筒ハウジン
グ上部に設けられたホッパーよりハウジング内部に供給
された原料(吸水性樹脂造粒物)が、例えば、前記整粒
板上方に配置された回転する分散板によりハウジング内
に均一に拡散され、回転する整粒板による転動作用と、
ノズルから噴射されるジェットエアーによる破砕整粒作
用とにより整粒されるものである。更に上記構成を有す
る整粒装置においては、ジェットエアーにより造粒物表
面の表面架橋剤が除去されるために、造粒直後の造粒物
同士の付着が防止されるという効果も得られる。
理するが、前記表面架橋剤として、多価アルコールまた
はアルキレンカーボネートを使用する場合、被加熱物の
温度及び加熱処理時間が下記式(1)に示される条件下
で行うことが望ましい。
の絶対温度(K)である。) この式を満足しない範囲で加熱処理を行うと、血液面積
率が劣ったものとなる。さらに、下記式(2)に示され
る条件下で、行うことがより好ましい。
の絶対温度(K)である。) 上記式(2)の左辺を満足しない条件で加熱処理を行う
と、長時間費やしたことに相当する効果を得ることは困
難であり、不経済である。
処理条件とは異なるものであり、この式に示されるよう
な特定の加熱処理条件で加熱処理を行うことで、今まで
得ることのできなかった血液面積率が達成されるもので
ある。
ーボネートである場合、具体的な被加熱物の温度及び加
熱処理時間としては、170℃で18時間以上、70時間以下
〜250℃で5分以上、18分以下が好ましく、180℃で8時
間以上、30時間以下〜210℃で1時間以上、3時間以下
がより好ましい。被加熱物の温度が170℃未満であれ
ば、血液面積率の高いものを得るために非常に長い時間
が掛かり経済的でない。一方被加熱物の温度が250℃を
越えるものであると、使用される吸水性樹脂の種類によ
っては熱劣化を起こす危険性があるためである。
通常の乾燥機や加熱炉、例えば溝型撹拌乾燥機、回転乾
燥機、流動層乾燥機、気流乾燥機、赤外線乾燥機、誘電
加熱等を用いることができる。この加熱処理の際のせん
断力の破砕力はできるだけ小さい方が、血液面積率の優
れたものを得るために好ましく、上記した中では流動層
乾燥、気流乾燥が好ましい。
ないが、得られる吸収性物品の吸水諸特性を考えると、
吸血液性樹脂組成物の平均粒子径は100〜1000μmの範
囲であることが好ましく、200〜600μmの範囲であるこ
とがより好ましい。吸血液性樹脂組成物の平均粒子径が
100μm未満である場合には、得られる吸収性物品の通
液性が悪くなる傾向にあり、平均粒子径が1000μmを越
える場合は、吸収速度が小さくなる傾向があり、また該
吸収性物品の使用者に物理的な異物感を与えることがあ
る。
えば粉砕された木材パルプのエアレイド・パッドの形が
好ましく、その構成は例えば米国特許第4610678号公報
に開示されているようなおむつの製造分野においてよく
知られているものである。本発明では親水性繊維として
前記粉砕パルプ以外に、コットンリンターや、欧州特許
第429112号、第427316号記載の架橋セルロース繊維、レ
ーヨン、綿、羊毛、アセテート、ビニロン等を例示でき
る。
水性繊維より構成され、これらは互いに混ざりあった状
態で、あるいは繊維シート上に分散された状態でマトリ
ックスを形成してなる。吸収性物品の形成は市販されて
いるおむつの製造に現在使用されている方法も含めて幾
通りにも可能であり、吸収性物品を形成する方法の適切
な例は例えば、米国特許第4578068号、第4666975号、第
4673402号、第4765780号、第5047023号、第5156902号な
どに開示されている。このようにして得られる吸収性物
品は、例えば密度0.06〜0.5g/cc、坪量0.01〜0.20g/cm2
の範囲に圧縮成形される。
を含んでなる吸収性物品において、該吸収性物品の吸水
時の保形性を向上せしめることを目的として、親水性繊
維に熱可塑性繊維を該吸収性物品中に含有せしめること
ができる。このような熱可塑性繊維としては、ポリエチ
レンやポリプロピレンやポリエステル繊維、またポリエ
ステルやポリアミドや2成分繊維のコポリマー等を例示
でき、これらの複合繊維も例示できる。
部弾性部材、テープなど本技術分野における公知の多数
の部材を具備していてもよい。
医療用血液吸収性物品、創傷保護材、創傷治癒材、手術
用廃液処理剤等、多量の血液を吸収することが必要な種
々の製品に適用可能である。
吸収性物品に消臭剤、香料、無機粉末、発泡剤、顔料、
染料、親水性短繊維、肥料、酸化剤、還元剤、水、塩類
等を添加して新たな機能を附加させることもできる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
脂又は吸血液性樹脂組成物の平均粒子径、羊血に対する
血液面積率及び羊血に対する吸引量、並びに吸収性物品
の羊血に対する戻り量は、以下に示す方法により測定し
た。
0メッシュ、100メッシュ、145メッシュ、200メッシュ、
350メッシュ)を用いて試料樹脂を篩分級した後、残留
百分率Rを対数確率紙にプロットし、R=50%に相当す
る粒子径を平均粒子径とした。
m、横90mmの金網(10メッシュ)を載置し、羊血(緬羊
脱繊維血液;日本バイオテスト研究所製、以下同じ)約
50gを注入した。次に、底に金網(400メッシュ)を張っ
た、内径60mm、高さ50mmの円筒状セルに、所定坪量の試
料樹脂を均一に散布し、該セルを前記円筒状容器の金網
上に静置した。5分後、上からカメラでセルを撮影し、
画像解析処理装置(LA−1000;ピアス社製)を用いて得
られた写真の試料樹脂が血液を吸い上げた部分の面積と
試料樹脂全体の面積を測定し、これより以下の式で定義
される血液面積率を算出した。
トイレットペーパー(55mm×75mm)上に試料樹脂約1gを
加え、5分間吸液させた後、膨潤ゲルを採取してその重
量を測定した。吸液後の膨潤ゲルの重量を元の試料樹脂
の重量で除して、試料樹脂の羊血に対する吸引量(g/
g)を算出した。
約5分間経過後、吸収性物品の表面を手で触って戻り量
を評価した。
ット付きステンレス製双腕型ニーダーに、アクリル酸ナ
トリウム75モル%及びアクリル酸25モル%からなる単量
体成分の水溶液4400g(単量体成分の濃度37重量%)
と、架橋剤のトリメチロールプロパントリアクリレート
2.72g(0.05モル%対単量体成分)を入れ、窒素ガスを
吹き込んで反応系内に窒素置換した。次いで、2本のシ
グマ型羽根を回転させ、ジャケットに30℃の温水を通す
ことによって反応系内を加熱しながら、開始剤の過硫酸
ナトリウム1.10gと亜硫酸ナトリウム1.10gを添加した。
単量体水溶液は重合の進行に伴い柔らかい含水ゲルを生
成し、羽根の回転により次第に細分化された。40分間の
重合後、得られた重合体ゲルを金網上で150℃の温度条
件下で2時間熱風乾燥し、乾燥物をハンマーミルを用い
て粉砕した。得られた粉砕物を60メッシュの金網で分級
することにより、平均粒子径123μmの参考用吸水性樹
脂(1)を得た。
網で分級することにより、平均粒子径84μmの参考用吸
水性樹脂(2)を得た。
金網で分級することにより、平均粒子径50μmの参考用
吸水性樹脂(3)を得た。
びアクリル酸25モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)とトリメチロールプロパント
リアクリレート1.36g(0.025モル%対単量体成分)とし
た以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合を行っ
た。得られた粉砕物を90メッシュの金網で分級すること
により、平均粒子径84μmの参考用吸水性樹脂(4)を
得た。
ジェット粉砕機(LABOJET、日本ニューマチック工業株
式会社製、型式LJ、以下同じ)を用いて平均粒子径が34
μmになるように粉砕して参考用吸水性樹脂(5)を得
た。
ジェット粉砕機を用いて平均粒子径が24μmになるよう
に粉砕して参考用吸水性樹脂(6)を得た。
ェット粉砕機を用いて平均粒子径が15μmになるように
粉砕して参考用吸水性樹脂(7)を得た。
網で分級することにより、平均粒子径250μmの参考用
吸水性樹脂(8)を得た。
網で分級することにより、平均粒子径350μmの参考用
吸水性樹脂(9)を得た。
びアクリル酸30モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)とトリメチロールプロパント
リアクリレート2.76g(0.05モル%対単量体成分)を使
用した以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合を
行った。得られた粉砕物を40メッシュの金網で分級する
ことにより、平均粒子径250μmの参考用吸水性樹脂(1
0)を得た。
びアクリル酸35モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)と、トリメチロールプロパン
トリアクリレート2.79g(0.05モル%対単量体成分)を
使用した以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合
を行った。得られた粉砕物を40メッシュの金網で分級す
ることにより、平均粒子径250μmの参考用吸水性樹脂
(11)を得た。
びアクリル酸40モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)と、トリメチロールプロパン
トリアクリレート2.83g(0.05モル%対単量体成分)を
使用した以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合
を行った。得られた粉砕物を40メッシュの金網で分級す
ることにより、平均粒子径250μmの参考用吸水性樹脂
(12)を得た。
びアクリル酸50モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)と、トリメチロールプロパン
トリアクリレート2.90g(0.05モル%対単量体成分)を
使用した以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合
を行った。得られた粉砕物を40メッシュの金網で分級す
ることにより、平均粒子径250μmの参考用吸水性樹脂
(13)を得た。
網で分級することにより、平均粒子径250μmの参考用
吸水性樹脂(14)を得た。
びアクリル酸50モル%からなる単量体水溶液4400g(単
量体成分の濃度37重量%)と、トリメチロールプロパン
トリアクリレート1.45g(0.025モル%対単量体成分)を
使用した以外は参考例1と同様にして吸収性樹脂の重合
を行った。得られた粉砕物を40メッシュの金網で分級す
ることにより平均粒子径250μmの参考用吸水性樹脂(1
5)を得た。
部とグリセリン2.5重量部をレディゲミキサー(M5R、レ
ディゲ社製、以下同じ)で約30分間混合し、得られた吸
水性樹脂混合物を球面状ダイを有する前押しだし式スク
リュー型押しだし造粒機(ドームグランDG−L1、ダイ孔
径=0.4mm、不二パウダル(株)製)で押し出し造粒し
た。得られた吸水性樹脂造粒物を湿式連続整粒機(ター
ボコミニューター、不二パウダル(株)製)で処理し、
さらに、乾燥器の中に入れ200℃で2時間の加熱処理を
し、平均粒子径350μmの吸血液性樹脂組成物(1)を
得た。
樹脂(3)100重量部とジグリセリン2.5重量部を使用し
た以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径
330μmの吸血液性樹脂組成物(2)を得た。
樹脂(4)100重量部とグリセリン3.5重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径30
0μmの吸血液性樹脂組成物(3)を得た。
樹脂(6)100重量部とポリグリセリン2.5重量部を使用
し、造粒機のダイ孔径を0.6mmにした以外は実施例1と
同様にして処理を行い、平均粒子径450μmの吸血液性
樹脂組成物(4)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン5重量部を使用し、2
10℃で1時間の加熱処理をした以外は実施例1と同様に
して処理を行い、平均粒子径390μmの吸血液性樹脂組
成物(5)を得た。
樹脂(7)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径16
0μmの吸血液性樹脂組成物(6)を得た。
樹脂(1)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径39
0μmの吸血液性樹脂組成物(7)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン1重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径31
0μmの吸血液性樹脂組成物(8)を得た。
樹脂(1)100重量部とグリセリン8重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径39
0μmの吸血液性樹脂組成物(9)を得た。
以外は実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径84
0μmの吸血液性樹脂組成物(10)を得た。
部とグリセリン0.5重量部、水2重量部及びイソプロパ
ノール0.5重量部を含有する水性液をレディゲミキサー
で約30分間混合し、得られた吸水性樹脂混合物を乾燥器
の中に入れ220℃で2時間の加熱処理をし、吸血液性樹
脂組成物(11)を得た。
樹脂(2)100重量部とジグリセリン1重量部、水4重
量部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を
使用し、220℃で1時間の加熱処理をした以外は実施例1
1と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(12)
を得た。
樹脂(2)100重量部とプロピレングリコール1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、240℃で20分間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(13)を得た。
樹脂(2)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、240℃で1時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(14)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
240℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(15)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(16)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
180℃で10時間の加熱処理をした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(17)を得た。
樹脂(9)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用した以外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液
性樹脂組成物(18)を得た。
樹脂(9)100重量部とプロピレングリコール1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、240℃で1時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(19)を得た。
樹脂(8)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、200℃で2時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(20)を得た。
樹脂(10)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(21)を
得た。
樹脂(11)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(22)を
得た。
樹脂(12)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(23)を
得た。
樹脂(13)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(24)を
得た。
樹脂(14)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、220℃で1時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(25)を得た。
樹脂(14)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、200℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(26)を
得た。
樹脂(14)100重量部とグリセリン1重量部、水4重量
部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を使
用し、180℃で10時間の加熱処理をした以外は実施例11
と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組成物(27)を
得た。
樹脂(15)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、200℃で2時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、吸血液性樹脂組
成物(28)を得た。
は、実施例1と同様にして処理を行い、平均粒子径100
μmの比較用吸水性樹脂(1)を得た。
以外は実施例11と同様にして処理を行い、平均粒子径29
0μmの比較用吸水性樹脂(2)を得た。
以外は実施例11と同様にして処理を行い、平均粒子径28
0μmの比較用吸水性樹脂(3)を得た。
部にグリセリン2.5重量部をレディゲミキサーで約30分
間混合し、得られた吸水性樹脂混合物を比較用吸水性樹
脂(4)とした。
以外は実施例11と同様にして処理を行い、平均粒子径32
0μmの比較用吸水性樹脂(5)を得た。
カリウム33重量部を混合し、比較用吸水性樹脂(6)を
得た。
子量300のポリエチレングリコール5重量部を混合し、
比較用吸水性樹脂(7)を得た。
リセリン3重量部とアエロジル200(日本アエロジル
(株)製、親水性二酸化ケイ素)1重量部を混合し、比
較用吸水性樹脂(8)を得た。
以外は実施例11と同様にして処理を行い、比較用吸水性
樹脂(9)を得た。
樹脂(2)100重量部とジグリセリン1重量部、水4重
量部及びイソプロパノール1重量部を含有する水性液を
使用し、180℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例1
1と同様にして処理を行い、比較用吸水性樹脂(10)を
得た。
樹脂(2)100重量部とプロピレングリコール1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、200℃で20分間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、比較用吸水性樹
脂(11)を得た。
樹脂(2)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、200℃で1時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、比較用吸水性樹
脂(12)を得た。
樹脂(2)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
220℃で20分間の加熱処理をした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、比較用吸水性樹脂(13)を得た。
樹脂(14)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
180℃で2時間の加熱処理をした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、比較用吸水性樹脂(14)を得た。
樹脂(14)100重量部とグリセリン2.5重量部を使用し、
200℃で20分間の加熱処理のした以外は実施例11と同様
にして処理を行い、比較用吸水性樹脂(15)を得た。
樹脂(14)100重量部とプロピレングリコール1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、200℃で1時間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、比較用吸水性樹
脂(16)を得た。
樹脂(14)100重量部とエチレンカーボネート1重量
部、水4重量部及びイソプロパノール1重量部を含有す
る水性液を使用し、220℃で20分間の加熱処理をした以
外は実施例11と同様にして処理を行い、比較用吸水性樹
脂(17)を得た。
量部と粉砕パルプ100重量部を乾式混合した後空気抄造
し圧縮して、密度0.15g/cc、坪量0.05g/cm2の吸血液性
樹脂構造体を得た。次に、6cm×20cmに裁断した上記吸
水性樹脂構造体(重量約12g)、液透過性ポリプロピレ
ン製トップシート、2枚のティッシュペーパー、レッグ
ギャザーおよびウェストギャザーを含む液不透過性ポリ
エチレン製バックシートおよび2つのテープファスナー
からなる吸収性物品(1)を両面テープにより個々のコ
ンポーネントを締結させて手で組み立てた。吸収性物品
(1)の総重量は約23gであった。
吸血液性樹脂組成物(4)、(11)、(13)、(14)、
(18)、(25)、(27)もしくは(28)又は比較用吸水
性樹脂組成物(1)、(2)、(4)、(6)、
(9)、(11)、(12)、(15)もしくは(17)をそれ
ぞれ用いた以外は実施例11と同様にして、密度約0.13〜
0.17g/ccの範囲、坪量0.047〜0.053g/cm2の範囲にある
本発明の吸血液性樹脂構造体又は比較用吸水性樹脂構造
体を得た。得られた本発明の吸水性樹脂構造体又は比較
吸水性樹脂構造体を用い、実施例11と同様にして本発明
の吸収性物品(2)〜(9)および比較用吸収性物品
(1)〜(9)を実施例11と同様の操作により作成し
た。
(28)の諸性能を表1に、参考例1〜15で得られた参考
用樹脂組成物(1)〜(15)の諸性能を表2に、比較例
1〜17で得られた比較用吸水性樹脂(1)〜(17)の諸
性能を表3に、実施例29〜37で得られた本発明の吸収性
物品(1)〜(9)及び比較例18〜26で得られた比較用
吸収性物品(1)〜(9)の性能を表4にそれぞれ示し
た。
性に優れるので、生理用ナプキン、タンポン、医療用血
液吸収性物品、創傷保護材、創傷治癒剤、手術用廃液処
理剤等に使用した場合極めて有用である。
Claims (10)
- 【請求項1】吸水性樹脂と表面架橋剤を混合し、次いで
加熱処理して得られる粒子状吸血液性樹脂組成物であっ
て、羊血に対する血液面積率が坪量150g/m2において30
%以上であることを特徴とする粒子状吸血液性樹脂組成
物。 - 【請求項2】前記吸水性樹脂が(メタ)アクリル酸
(塩)、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸
(塩)、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸(塩)、(メタ)アクリルアミド、メト
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートおよ
びN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートま
たはその4級化物からなる群から選ばれる1種以上の単
量体を含んでなる単量体成分を重合、架橋して得られる
吸水性樹脂であることを特徴とする請求の範囲第1項記
載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項3】前記表面架橋剤は多価アルコール又はアル
キレンカーボネートである請求の範囲第2項記載の粒子
状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項4】粒子状吸血液性樹脂組成物の平均粒子径が
200〜600μmである請求の範囲第1〜3項のいずれか一
つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項5】前記混合は吸水性樹脂100重量部と表面架
橋剤0.5〜10重量部の混合比である請求の範囲第2〜4
項のいずれか一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項6】前記混合の後、押し出し造粒し、次いで加
熱処理して得られることを特徴とする請求の範囲第1〜
5項のいずれか一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成
物。 - 【請求項7】前記吸水性樹脂は造粒前の平均粒子径が20
〜100μmである請求の範囲2〜6項のいずれか一つに
記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項8】前記血液面積率が坪量2400g/m2において20
%以上であることを特徴とする請求の範囲第1〜7項の
いずれか一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項9】前記血液面積率が坪量9600g/m2において10
%以上であることを特徴とする請求の範囲第1〜8項の
いずれか一つに記載の粒子状吸血液性樹脂組成物。 - 【請求項10】請求の範囲第1〜9項のいずれか一つに
記載の粒子状吸血液性樹脂組成物を含んでなる吸収性物
品。
Applications Claiming Priority (3)
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