JP3373883B2 - ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料 - Google Patents

ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料

Info

Publication number
JP3373883B2
JP3373883B2 JP05216093A JP5216093A JP3373883B2 JP 3373883 B2 JP3373883 B2 JP 3373883B2 JP 05216093 A JP05216093 A JP 05216093A JP 5216093 A JP5216093 A JP 5216093A JP 3373883 B2 JP3373883 B2 JP 3373883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
magnesia
structural material
tuff
refractory structural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05216093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0781997A (ja
Inventor
千里 太田
英雄 居上
Original Assignee
有限会社アドセラミックス研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社アドセラミックス研究所 filed Critical 有限会社アドセラミックス研究所
Priority to JP05216093A priority Critical patent/JP3373883B2/ja
Publication of JPH0781997A publication Critical patent/JPH0781997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373883B2 publication Critical patent/JP3373883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B9/00Magnesium cements or similar cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/30Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing magnesium cements or similar cements
    • C04B28/32Magnesium oxychloride cements, e.g. Sorel cement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/40Porous or lightweight materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、ゼオライ
ト−マグネシア系軽質耐火構造材料に関するものであ
る。さらに詳しくは、この出願の発明は建築構造材料
等の断熱性、耐火性、耐久性を必要とする材料分野に有
用なゼオライト−マグネシア系軽質耐火構造材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、軽質無機質材料と
しては焼結発泡セラミックスや微小口径のハニカム構
造のセラミックスが知られている。しかしながら、こ
らは成形および焼成工程が複雑なため大型構造材料
としては実際上の製造が困難であり、また、コストが高
いことから、小型の耐火断熱材またはバイオリアクター
等の触媒担体として利用されるにとどまっている。
【0003】また、繊維状のセラミックスも知られてい
るが、耐火断熱材として利用されているに過ぎない。そ
して、ガラスウール、スラグウールがマット状断熱・
防音材として利用されているが、これらも構造材料とは
なり得ない
【0004】維状珪酸カルシウム、セラミック発泡体
をポルトランドセメントで硬化した軽量コンクリート板
も知られているが、容積重量(BSGが1.5以上で
強度が低く、炭酸化による経年劣化が大きいという欠点
がある。
【0005】さらにまた、水熱合成法による珪酸カルシ
ウム発泡体であるALC(Autoclaved light weight co
ncrete)が鉄筋を内蔵した大型軽量耐火構造材料とし
て広く利用されており、現状においては唯一のセラミッ
ク構造材料として扱われている。しかしながらこのAL
Cは含水珪酸カルシウム(Tobermorite、C323
と未反応SiO2(Quartz)混合組織であって、炭酸
化によるトバモライトの分解(SiO2ゲル+炭酸カル
シウム)とこれによる吸水および乾燥によって膨張と収
縮を行なうため経年劣化が大きいことが明らかになっ
ている。また、吸水率が大きく強度が弱いために脆く、
取扱い中に破損し易く、表面塗装膜も劣化し易いという
欠点がある。
【0006】このように、従来の軽質無機質材料は、構
造材料としては、物性上そして経済的にも適正さを欠い
ており、唯一広く利用されているALCも実際作業
上、機械的強度不足並びに経年劣化現象という難問を抱
えているのが実情である
【0007】そこで、この出願の発明は以上のとおりの
事情に鑑みて行なわれたものであり、これまでとは異な
る新しい発想により軽質かつ大型の構造材料として優れ
た安定物性を有する、経済性も良好なゼオライト−マグ
ネシア系軽質耐火構造材料を提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、軽量大型構造材とするこ
とができ、ゼオライトの吸着性とイオン交換機能、およ
びマグネシアとその塩類による接着・硬化機構を複合し
全く新しいゼオライト−マグネシア系軽質耐火構造材
料を提供する。
【0009】すなわち、まず第1に、この出願の発明
は、ゼオライトもしくはゼオライトを主鉱物とする凝灰
岩粒子と、活性マグネシア(MgO)およびその塩類か
らなるマグネシウムオキシ塩化合物で構成される硬化
体もしくはそのRC構造体からなることを特徴とするゼ
オライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料を提供す
る。また、この出願の発明の軽質耐火構造材は、第2
には、RC構造体において、鉄筋は、0.1mm以上
0.3mm以下の膜厚の合成樹脂でコーティングされ、
かご形状に配筋されていることを特徴とするゼオライト
−マグネシア系の軽質耐火構造材料を提供する。
【0010】加えてこの出願の発明は、第3には、ゼオ
ライトもしくはゼオライトを主鉱物とする凝灰岩粒子を
稀酸液で処理し、活性マグネシア微粉末で被覆した酸処
理凝灰岩粒子と、活性マグネシアとその塩の溶液を混合
したマグネシアスラリーを混合し、養生硬化させること
を特徴とするゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造
材料の製造方法を、第4には、その活性マグネシア微粉
末が、マグネサイト(MgCO 3 )を1000℃以下の
温度で焼成して得られるペリクレースであって、粒径5
0μm以下、比表面積25m 2 /g以上40m 2 /g以下
のものであることを特徴とする製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】 この出願の発明は、上記の通りの
特徴を持つものであるが、以下にその実施の形態につい
て詳しく説明する。
【0012】この出願の発明のゼオライト−マグネシア
系の軽質耐火構造材料は、ゼオライトもしくはゼオライ
トを主鉱物とする凝灰岩粒子と、活性マグネシア(Mg
O)およびその塩類からなるマグネシウムオキシ塩化合
物とで構成される硬化体もしくはそのRC構造体からな
ることを特徴としている。
【0013】この出願の発明において、ゼオライト−マ
グネシア系の軽質耐火構造材料の構成要素の一つである
ゼオライトは、代表的には、次式〔(Ca;Na 2
2 )(Al 2 Si 7 18 )・6H 2 O〕で表されるもので
あって、このアルカリ並びにアルカリ土類金属サイト
(Ca;Na 2 …K 2 )には、少なくともCaが含まれて
いる。そしてこの出願の発明のゼオライト−マグネシア
系軽質耐火構造材料の構成において重要なことに、この
ゼオライトは、吸着能とイオン交換能を有している。こ
の出願の発明においては、このようなゼオライトの代わ
りに、ゼオライトを主鉱物とする凝灰岩粒子であっても
よい。
【0014】また、この出願の発明においてもう一つの
構成要素であるマグネシウムオキシ塩化合物は、代表的
には、次式〔nMgO・(Mg(Cl 2 ,SO 4 ,P
2 5 ))・mH 2 O〕(式中、n=5〜10)で表され
るものであって、このものは、活性マグネシアと、たと
えばその塩化物、硫酸塩、リン酸塩等の塩類との反応に
より生成されるものとして理解される。そして、このマ
グネシウムオキシ塩化合物は、接着・硬化機能を有して
いる。
【0015】しかしながら、以上のようなマグネシウム
オキシ塩化合物の性質としては、これまでに、軽量で、
曲げ強度が大きく、木材や岩石等との接着力に優れてい
るという長所の他に、オキシ塩の吸着水への可溶性によ
り金属表面において加水分解し、腐食作用を発するとい
う欠点も知られている。このようなマグネシウムオキシ
塩化合物の欠点を改善するための手段として、従来より
種々の添加剤が提案されているが、完全ではない。
【0016】そこで、この出願の発明者は、この欠点を
解消するために、活性マグネシアの形成および反応とそ
の結晶構造とに着目し、鋭意検討した結果、 ・天然微晶質マグネサイト(MgCO 3 )を焼成して得
られる活性マグネシア、すなわちペリクレース(Mg
O)は、マグネサイトの層状構造をもつ活性マグネシア
となっており、結晶子が小さいこと、 ・このような活性マグネシアは、水和(MgO+H 2
→Mg(OH) 2 )によって層状構造の水酸化マグネシ
ウム(層状ブルーサイト)を生成すること、を見出し
た。
【0017】そこで、この出願の発明者は、マグネシウ
ムオキシ塩化合物にゼオライトを複合化することによ
り、マグネシウムオキシ塩化合物の吸着水による可溶性
を完全に抑止できることを見出した。すなわち、この出
願の発明のゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材
料は、活性マグネシアさらには水酸化マグネシウムを層
状構造とすることで外部からの水分の浸入を抑制するよ
うにし、少量の吸着水に対しては、ゼオライトの吸着能
およびイオン交換能により溶出した可溶性塩類を固定化
するようにしている。これによって、この出願の発明の
ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料は、可溶
性の問題、および金属表面における腐食の問題が完全に
克服されているのである。この出願の発明は、このよう
な知見を踏まえることで、初めて完成されたものであ
る。
【0018】以上のように腐食作用が完全に抑制されて
いることから、この出願の発明のゼオライト−マグネシ
ア系の軽質耐火構造材料は、鉄筋を内蔵したRC構造と
することも考慮することができる。RC構造とすること
で、このゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料
を大型パネル等として使用する場合であっても構築物の
安全性が確保される。この場合には、鉄筋を合成樹脂で
コーティングしておくことが望ましい。合成樹脂として
は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ウレア樹脂等の1種あるいは2
種以上を用いることができる。コーティング厚は、通
常、0.1〜0.3mm程度となるようにするのが好ま
しい。また、鉄筋は、かご形状に配筋するのがより有効
でもある。
【0019】また、この出願の発明のゼオライト−マグ
ネシア系の軽質耐火構造材料において、凝灰岩は多数の
空孔を有しているために容積重量(BSG)が0.9以
下と小さく、また、マグネシアオキシ塩化合物はBSG
が0.7以下であるから、得られる硬化体のBSGを容
易に0.8以下にすることができる。
【0020】そしてこの出願の発明においては、さらに
BSGを0.7以下とするために、パーライトやガラス
質の中空粒子等を10〜30%程度配合することを有効
な手段として例示することができる。この場合には、こ
の軽質耐火構造材料の性能を損なうことなく、強度の高
い軽質耐火構造材料を、たとえば、BSGが0.4〜
0.6のものとして容易に実現することができる。
【0021】以上のようなこの出願の発明のゼオライト
−マグネシア系の軽質耐火構造材料は、たとえば以下の
製造方法により好適に製造することができる。すなわ
ち、この出願の発明のゼオライト−マグネシア系の軽質
耐火構造材料の製造方法は、ゼオライトもしくはゼオ
ライトを主鉱物とする凝灰岩粒子を稀酸液で処理し、活
性マグネシア微粉末で被覆した酸処理凝灰岩粒子と、
活性マグネシアとその塩の溶液を混合したマグネシアス
ラリーを混合し、養生硬化させるようにしている。
【0022】このゼオライトもしくは凝灰岩としては、
上記のとおりのものを使用することができる。そして、
このゼオライトもしくは凝灰岩を、たとえば、5mm以
下の大きさに整粒して十分乾燥した後に、稀酸液で処理
するようにする。稀酸液としては、リン酸、塩酸、硫酸
等の鉱酸を10%以下に希釈したものを用いることがで
きる。この酸処理により、ゼオライトの表面層が分解さ
れてアルカリ並びにアルカリ土類金属イオンが置換さ
れ、表面層がゾルあるいはゲル化状態となる。そして、
ここに活性マグネシアを被覆することで、酸処理凝灰岩
粒子とすることができる。酸処理凝灰岩粒子は、活性マ
グネシア(MgO)が被覆されることで、表面層に水和
珪酸塩が形成されることになる。活性マグネシアは、ゼ
オライトも しくは凝灰岩に対して5〜10重量%程度を
被覆することができる。
【0023】このような酸処理凝灰岩粒子は、その内部
はゼオライトの吸着性およびイオン交換機能を保持した
ままで、表面層は、この水和珪酸塩により後述のマグネ
シウムオキシ塩化合物との接着性を増大する作用を有す
る。
【0024】一方の、マグネシアスラリーについては、
活性マグネシアと、その塩化物、硫酸塩、リン酸塩等の
塩溶液を混合することで調製することができる。これに
より、接着・硬化機構を有するマグネシウムオキシ塩化
合物が形成されることになる。活性マグネシアとその塩
溶液の混合比は、nMgO・(Mg(Cl 2 ,SO 4 ,P
2 5 ))・mH 2 O〕(式中、n=5〜10)が得られ
るように適宜調整することができる。
【0025】以上の酸処理凝灰岩粒子にマグネシアスラ
リーを混合した後、任意の形状に成形し、養生硬化する
ことで、この出願の発明のゼオライト−マグネシア系の
軽質耐火構造材料を得ることができる。酸処理凝灰岩粒
子とマグネシアスラリーの混合比は、重量%で、20〜
80%:80〜20%の範囲とするのが好ましい。すな
わち、この出願の発明のゼオライト−マグネシア系の軽
質耐火構造材料は、高強度なゼオライトあるいは凝灰岩
の粗粒を骨材とし、マグネシウムオキシ塩化合物をその
接着剤として構成される硬化体として理解することがで
きる。これによって、骨材としての凝灰岩がマグネシウ
ムオキシ塩化合物とより強固に接着され、比強度に優れ
たゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料を得る
ことができるのである。
【0026】なお、この出願の発明においては、前述の
知見から、活性マグネシアとしては、マグネシウム塩の
うちでもマグネサイト、より好適には天然微晶質マグネ
サイトを、1000℃以下の温度で焼成して得られるペ
リクレースであって、粒径が50μm以下、比表面積が
25m 2 /g以上40m 2 /g以下のものを用いることを
好ましい態様としている。
【0027】また、この出願の発明のゼオライト−マグ
ネシア系の軽質耐火構造材料をRC構造とする場合に
は、前述のとおり、鉄筋を合成樹脂でコーティングする
とともに、マグネシアスラリーに高分子エマルジョンを
3%以下混合しておくことで、硬化体と鉄筋との付着性
を高めることができる。
【0028】以上のようなこの出願の発明の製造方法
は、低温で硬化促進させる、連続化省エネプロセスであ
るともいえる。
【0029】以下に実施例を示し、この発明の実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
【0030】
【実施例】以下の条件で、この出願の発明のゼオライト
−マグネシア系軽質耐火構造材料を製造した。 (1)凝灰岩粒子の酸処理 ゼオライトを主成分とする凝灰岩(通称大谷石)を粒径
5mm以下に整粒し、これにリン酸(H3PO4)の5%
水溶液をスプレーし、1時間後に微粉活性マグネシアを
薄層にまぶして2時間放置した。
【0031】この酸処理凝灰岩粒子、活性マグネシア
による白色の薄層と堅く接着され、振動撹拌によっても
粉状物の発生認められない硬さを保持してい。 (2)マグネシアスラリーの調整 活性マグネシアに硫酸マグネシウム20%溶液と塩化マ
グネシウム25%溶液を次式のような組成比となるよ
うに添加し、マグネシアスラリーとした
【0032】 8MgO・(MgCl2+MgSO4)・30H2O (3)酸処理凝灰岩粒子とマグネシアスラリーの配合 酸処理凝灰岩粒子とマグネシアスラリーを、酸処理凝灰
岩粒子と活性マグネシアの重量比が表1となるように混
合した。なお、このときの酸処理凝灰岩粒子と マグネシ
アスラリーの配合比(重量比)も併せて表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】(4)成形上記の配合の混合物 をセメントミキサー内で5分間混合
撹拌し、型枠内に投入して約5分間振動成形を行なっ
た。型枠は、600×600×40mmのサイズであっ
て、中には径5mm×400mmの鉄筋をかご状に配筋
した。 (5)養生・硬化振動 成形後、型枠のま60℃、湿度70%の条件で6
時間養生室にて養生・硬化させた。次いで脱型し15
0℃の空気乾燥炉(蒸発水分の除去)で24hrs乾燥
硬化を行ない、空気中で3日間放置した。 (6)評価 以上の通りに製造した軽質耐火構造材料の乾燥収縮、吸
水性、嵩比重および曲げ強度を評価した。その結果を示
したものが表2である。試料No.1は型枠面は白色
でやや光沢を帯び、乾燥収縮はなかった
【0035】No.2は型枠面はやや粒子がみえる。
乾燥収縮はなかった。
【0036】お、乾湿収縮率は気乾、湿空中の繰り
返し10回後の寸法変化を示す。吸水率は水中に1時
間浸漬した後の吸水量(重量%)を示している。曲げ強
度は空気中に1週間放置した後の強度を示している。
【0037】
【表2】
【0038】在軽量対価構造材料として広く利用され
ているALCが、代表的には、吸水率が40%、嵩比重
が0.6、曲げ強度が10kgf/cm 2 であるのに比
較しこの出願の発明の軽質耐火構造材料は、吸水率
が1/2以下と低く、また曲げ強度はおよそ2.5倍と
高い。このことから、空気中における炭酸ガスによる劣
化現象を長期的に発現しないといえる
【0039】
【発明の効果】 以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、 軽質、耐火、断熱性を具備した新しい大型
構造材として、優れた安定物性を有し、経済性も良好
な、ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料が提
供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04C 5/01 E04C 5/01 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 7/00 - 28/36 C04B 35/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトもしくはゼオライトを主鉱物
    とする凝灰岩粒子と、活性マグネシア(MgO)および
    その塩類からなるマグネシウムオキシ塩化合物で構成
    される硬化体もしくはそのRC構造体からなることを特
    徴とするゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材
    料。
  2. 【請求項2】 RC構造体において、鉄筋は、0.1m
    m以上0.3mm以下の膜厚の合成樹脂でコーティング
    され、かご形状に配筋されていることを特徴とする請求
    項1記載のゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材
    料。
  3. 【請求項3】 ゼオライトもしくはゼオライトを主鉱物
    とする凝灰岩粒子を稀酸液で処理し、活性マグネシア微
    粉末で被覆した酸処理凝灰岩粒子と、活性マグネシアと
    その塩の溶液を混合したマグネシアスラリーを混合し、
    養生硬化させることを特徴とするゼオライト−マグネシ
    ア系の軽質耐火構造材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 活性マグネシア微粉末が、マグネサイト
    (MgCO 3 )を1000℃以下の温度で焼成して得ら
    れるペリクレースであって、粒径50μm以下、比表面
    積25m 2 /g以上40m 2 /g以下のものであることを
    特徴とする請求項3記載のゼオライト−マグネシア系の
    軽質耐火構造材料の製造方法。
JP05216093A 1993-03-12 1993-03-12 ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料 Expired - Fee Related JP3373883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05216093A JP3373883B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05216093A JP3373883B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0781997A JPH0781997A (ja) 1995-03-28
JP3373883B2 true JP3373883B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=12907095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05216093A Expired - Fee Related JP3373883B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373883B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19538264C2 (de) * 1995-10-13 1999-02-18 Pietzsch Automatisierungstech Verfahren und interaktive Bedienkonsole zur Vorbereitung und Einrichtung eines mobilen Arbeitsgerätes
WO2007069351A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Azmec Co., Ltd. 吸着剤含有常温固化組成物、吸着剤含有成形体、吸着剤含有建材及び舗装用注入材
CN102518287B (zh) * 2011-11-18 2014-07-02 孔令军 一种玻岩风管的制作方法及制成品
CN105837243B (zh) * 2016-03-24 2019-01-22 西安建筑科技大学 一种轻量耐火材料的制备方法
CN105777187B (zh) * 2016-03-24 2018-05-04 西安建筑科技大学 一种镁质轻量耐火材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0781997A (ja) 1995-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4174230A (en) Gypsum compositions
KR100886696B1 (ko) 몰타르 조성물 및 이의 제조방법
JPWO2002066396A1 (ja) 高強度珪酸カルシウム硬化体
RU2378218C2 (ru) Сырьевая композиция для изготовления строительных материалов и изделий
KR20030025361A (ko) 표면개질 팽창펄라이트 및 그 용도
JP3373883B2 (ja) ゼオライト−マグネシア系の軽質耐火構造材料
JP4453997B2 (ja) 高強度珪酸カルシウム硬化体
JP2003146775A (ja) 化粧建材
JPH08217561A (ja) 軽量珪酸カルシウム成形体及びその製造方法
US4310358A (en) Composition for forming inorganic hardened products and process for producing inorganic hardened products using the same
KR20040100202A (ko) 경량·흡음 콘크리트 조성물 및 흡음재 제조방법
JP4009619B2 (ja) 建築材料及び建築材料の製造方法
JPH03122060A (ja) 鉄に対する付着力の優れた耐火被覆組成物
JP3537511B2 (ja) マグネシア系超軽量質耐火性材料
KR20030029419A (ko) 건축구조용 내화 보강재 및 이의 제조방법
JP2587306B2 (ja) 繊維補強複合材料
JP2001058884A (ja) 珪酸カルシウム硬化体の製造方法
CN111138158A (zh) 硅烷改性的镁氯氧水泥组合物、用于制备其的方法、用于由其制备制品的方法、以及制品
KR102079898B1 (ko) 비소성 건축마감재용 기능성 경량보드의 제작 방법 및 이에 의해 제작된 비소성 건축마감재용 기능성 경량보드
JP7506399B2 (ja) 調湿建材
JP2002338327A (ja) 調湿建材の製造方法
KR960006226B1 (ko) 초조성형에 의한 슬래그 보오드의 제조방법
KR101166293B1 (ko) 비내력벽체
JP2005306665A (ja) 建築材料及び建築材料の製造方法
JP3903190B2 (ja) 吸放湿性石膏硬化体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees