JP3369221B2 - 抵抗付きパッファ形ガス遮断器 - Google Patents

抵抗付きパッファ形ガス遮断器

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JP3369221B2 JP25611092A JP25611092A JP3369221B2 JP 3369221 B2 JP3369221 B2 JP 3369221B2 JP 25611092 A JP25611092 A JP 25611092A JP 25611092 A JP25611092 A JP 25611092A JP 3369221 B2 JP3369221 B2 JP 3369221B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、遮断時には直列抵抗を
有する抵抗遮断部を主遮断部に遅れて開極させて開極時
に発生するサージ電圧を抑制し、閉極時には抵抗遮断部
を主遮断部より先に開極させて閉極時に発生するサージ
電圧を抑制する、抵抗付きパッファ形ガス遮断器に関す
る。 【0002】 【従来の技術】電力系統用の遮断器として、主遮断部と
並列に直列抵抗を有する抵抗遮断部が接続される方式の
遮断器がある。この方式の遮断器では、遮断時には、主
遮断部に遅れて抵抗遮断部が開極して、抵抗に電流を流
し、開極時に発生するサージ電圧を抑制する。また、閉
極時には、抵抗遮断部が主遮断部に先行して閉極し、抵
抗に電流を流し、閉極時に発生するサージ電圧を抑制す
る。このような抵抗付き遮断器が事故電流を遮断する場
合の動作の原理を図8に示す。この図8は、遮断器の右
端子側で故障が発生した場合の遮断動作を示しており、
図中2は主遮断部、3は抵抗遮断部、4は抵抗、5は操
作機構部、I,Irは電流を示している。 【0003】すなわち、図8の(A)に示すように、閉
極状態において、電流Iは、経路の抵抗値が小さい主遮
断部2を通って流れている。図8の(B)に示すよう
に、抵抗遮断部3を閉極状態としたまま主遮断部2を開
極すると、電流Irが抵抗遮断部3と抵抗4を通って流
れるようになる。この場合の電流Irは、系統電圧と抵
抗4の値で決まる。そして、この図8の(B)に示すよ
うに、主遮断部2によって事故電流Iを遮断した場合に
は、遮断器の左側端子には、遮断による高い過渡回復電
圧(サージ電圧)が発生しようとする。しかしながら、
この場合、抵抗遮断部3が閉極しているため、サージ電
圧は抵抗4によって吸収される。続いて、図8の(C)
に示すように、抵抗遮断部3を開極すると、電流Irが
遮断されて、遮断器は開路状態となる。この場合、抵抗
遮断部3は、発生するサージ電圧を十分に低い値に抑制
するのに必要な一定時間だけ主遮断部3より遅れて開極
する。 【0004】一方、図8の右端子側の事故を解消した後
の閉極時には、図8の(C)の状態から、抵抗遮断部3
を主遮断部2に先行して閉極する。この場合の閉極サー
ジ電圧は、遮断時と同様に、抵抗4によって吸収され
る。続いて、サージ電圧が十分に低い値になるのに必要
な一定時間の後、主遮断部3が閉極する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な抵抗付き遮断器は、通常、420kV以上の非常に高
い電圧の系統に適用され、主遮断部、抵抗遮断部共に2
点切り以上で構成されることが多い。このような構成の
遮断器において、通常550kVまでの系統では、閉極
サージ電圧のみを抑制している。それは、閉極サージ電
圧のみを抑制する場合には、遮断器を比較的容易に構成
できるからである。すなわち、主遮断部の可動接触子と
抵抗接触子部(この場合、遮断はしないから接触子部と
称する)の可動接触子を直結し、抵抗接触子部の固定接
触子にバネと浮動接触子などを設けることにより、抵抗
接触子部の閉極時の先行閉極動作と開極時の先行開極動
作を容易に確保することができる。このような技術は、
すでに広く実用化されている。 【0006】しかしながら、将来実用化が予定されてい
る、1100kVクラスなどのより高電圧の系統に適用
される遮断器においては、十分な絶縁裕度がとれないこ
とから、遮断時においてもサージ電圧の抑制が必要とな
る。前述したように、遮断時のサージ電圧を抑制するた
めには、抵抗遮断部を主遮断部より一定時間遅らせて開
極する必要があり、サージ電圧を十分低下させるために
は、具体的には、約20〜30msの遅れ時間が必要で
ある。このような抵抗遮断部の遅れ開極時間を得るだけ
の機構については、文献「IEEE, SM379−
8, PWRD,1991」などに記述されているが、
2点切り以上の多点切りパッファ形ガス遮断器におい
て、抵抗遮断部の遅れ開極時間を確保して実用化した構
成例は存在しない。 【0007】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、2
点切り以上の抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、
遮断時には抵抗遮断部を主遮断部より一定時間遅れて開
極させ、閉極時には抵抗遮断部を主遮断部より先に閉極
することの可能な、実用性および信頼性の高い抵抗付き
パッファ形ガス遮断器を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明による抵抗付きパ
ッファ形ガス遮断器は、消弧性ガスを充填した接地容器
内に、パッファ構成の主遮断部および抵抗遮断部をそれ
ぞれ2組以上有する2点切り以上の抵抗付きパッファ形
ガス遮断器において、前記接地容器内のほぼ中央部に配
置され、前記主遮断部および抵抗遮断部が固定される導
電性支持部材と、前記接地容器内の、前記導電性支持部
材に対する第1の方向に配置され、前記接地容器の内面
に対して前記導電性支持部材を固定する支持絶縁筒と、
前記接地容器内の、前記導電性支持部材に対する前記第
1の方向とは異なる第2または第3の方向に配置され、
前記主遮断部および抵抗遮断部をそれぞれ駆動する主遮
断部用絶縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒と、前
記接地容器外の大気中に配置され、前記主遮断部用絶縁
操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒にそれぞれ連結さ
れる主遮断部駆動装置および抵抗遮断部駆動装置と、前
記主遮断部駆動装置または抵抗遮断部駆動装置に取り付
けられ、遮断時には、前記主遮断部駆動装置から前記主
遮断部に開極駆動力を与える時間に対して、前記抵抗遮
断部駆動装置から前記抵抗遮断部に開極駆動力を与える
時間を遅らせるように構成された遅延装置を有すること
を特徴としている。 【0009】この場合、例えば、主遮断部駆動装置およ
び抵抗遮断部駆動装置として、油圧シリンダを使用し、
遅延装置として、油圧シリンダ間を連結する油圧遅延装
置を使用することが可能である。また、導電性支持部材
に対する支持絶縁筒の配置方向や、導電性支持部材に対
する主遮断部用絶縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作
棒の配置方向は、適宜選択可能であるが、一般的には、
主遮断部用絶縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒
を、導電性支持部材の真下に配置し、支持絶縁筒を、導
電性支持部材に対するそれ以外の方向、すなわち、上方
や斜め上方向、水平方向、斜め下方向などに配置する。
あるいはまた、主遮断部用絶縁操作棒と抵抗遮断部用絶
縁操作棒を、導電性支持部材に対する異なる方向に配置
することも可能である。 【0010】 【作用】以上のように構成された本発明においては、主
遮断部駆動装置に取り付けた遅延装置によって、遮断時
には、抵抗遮断部を主遮断部より一定時間遅れて開極さ
せ、サージ電圧を十分に低下させることができる。ま
た、閉極時には、抵抗遮断部の固定接触子部にバネと浮
動接触子などを設けるという公知の技術を利用するか、
あるいは、抵抗遮断部に主遮断部に先行する閉極駆動力
を与えることにより、抵抗遮断部を主遮断部より一定時
間先に閉極させ、サージ電圧を十分に低下させることが
できる。 【0011】さらに、導電性支持部材に主遮断部および
抵抗遮断部を固定した場合に、導電性支持部材を接地容
器に対して支持する支持絶縁筒と、主遮断部および抵抗
遮断部をそれぞれ駆動する主遮断部用絶縁操作棒および
抵抗遮断部用絶縁操作棒とを、導電性支持部材に対して
同一方向に配置すると、支持絶縁筒の内外に絶縁操作棒
を配置することになり、構成が複雑化する。そのため、
部品間の絶縁裕度の確保、絶縁操作棒の配置、および部
品の組み立てなどが困難になり、設計の自由度が低下す
る。これに対して、本発明においては、支持絶縁筒と、
主遮断部用絶縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒と
を、導電性支持部材に対して異なる方向に配置するた
め、支持絶縁筒と絶縁操作棒との配置スペースが重なる
ことがなく、構成が簡略である。そのため、部品間の絶
縁裕度の確保、絶縁操作棒の配置、および部品の組み立
てなどを容易に行うことができ、また、設計の自由度も
高い。 【0012】 【実施例】以下には、本発明による抵抗付きパッファ形
ガス遮断器の代表的な一実施例について、図1乃至図3
を参照して具体的に説明する。この場合、図1は側面
図、図2は垂直断面図、図3は水平断面図(A)とリン
ク部のX矢視図(B)である。 【0013】まず、図3の(A)に示すように、消弧性
ガスとして、SF6 ガスが充填された接地容器1内に
は、直列に接続された2組の主遮断部2、直列に接続さ
れた2組の抵抗遮断部3、およびこの抵抗遮断部3と直
列に接続された抵抗4が収納されている。この場合、主
遮断部2と、抵抗遮断部3と抵抗4の直列接続とは、電
気的に並列に接続されている。なお、これらの2組の主
遮断部2および抵抗遮断部3は、同一の構成を有するよ
うに、対称的に設けられているため、図面の簡略化の観
点から、図2および図3の(A)においては、片側の主
遮断部2および抵抗遮断部3の表示を省略している。 【0014】より詳細には、主遮断部2は、図2に示す
ように、パッファシリンダを有する可動接触子部2a、
固定接触子部2b、可動接触子部2a側から固定接触子
部2bを支持する絶縁棒(または絶縁筒)2cなどによ
って構成されている。また、抵抗遮断部3は、図3の
(A)に示すように、可動接触子部3a、固定接触子部
3bなどによって構成されている。さらに、抵抗遮断部
3の固定接触子部3は、その内部にバネ3cおよび浮動
接触子3dを有し、これらの動作によって、開極終了時
の開離距離が主遮断部2の開離距離よりも短くなるよう
に構成されている。 【0015】接地容器1の下方には、図1および図2に
示すように、分岐部1aが形成されており、接地容器1
は、この分岐部1aによって両遮断部駆動用の操作機構
部5上に固定されている。この操作機構部5は、大気側
の外部ケース5aと接地容器1と連通する内部ケース5
bを備えている。外部ケース5aの大気中には、主遮断
部駆動用油圧シリンダ(主遮断部駆動装置)6a、連結
部6b、リンクレバー6c、抵抗遮断部駆動用油圧シリ
ンダ(抵抗遮断部駆動装置)7a、それに連結されるロ
ッド(図示されていない)、およびリンクレバー7cが
設けられている。また、内部ケース5bのガス雰囲気中
には、主遮断部駆動用油圧シリンダ6aと連結されるリ
ンクレバー6d、および抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ
7aと連結されるリンクレバー7dが設けられている。 【0016】接地容器1のほぼ中央部には、図2および
図3の(A)に示すように、箱状のセンタピース(導電
性支持部材)8が配置されており、このセンタピース8
の両側に、前述の2組の主遮断部2および抵抗遮断部3
が取り付けられている。接地容器1におけるセンタピー
ス8のほぼ真上には、フランジ1bが設けられており、
このフランジ1bに支持絶縁筒9が下向きに取り付けら
れ、この支持絶縁筒9によってセンタピース8が支持さ
れている。すなわち、センタピース8は、支持絶縁筒9
を介して接地容器1に絶縁支持されている。 【0017】センタピース8の内部には、図2に示すよ
うに、2組の主遮断部2の可動接触子部2aにそれぞれ
連結されて駆動力を伝達する2つのリンク10a,10
bが配置されると共に、図3の(B)に示すように、2
組の抵抗遮断部3の可動接触子部3aにそれぞれ連結さ
れて駆動力を伝達する2つのリンク11a,11bが配
置されている。そして、図1に示すように、主遮断部2
用のリンク10a,10bは、主遮断部用絶縁操作棒1
2を介して、操作機構部5の内部ケース5b内のリンク
レバー6dに連結されており、抵抗遮断部3用のリンク
11a,11bは、抵抗遮断部用絶縁操作棒13を介し
て、操作機構部5の内部ケース5b内のリンクレバー7
dに連結されている。この場合、主遮断部用絶縁操作棒
12および抵抗遮断部用絶縁操作棒13は、図1に示す
ように、共に、センタピース8の垂直方向下方に伸びる
ように配置されている。 【0018】一方、操作機構部5の外部ケース5a内の
大気中には、図1に示すような位置関係で、主遮断部駆
動用油圧シリンダ6aと抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ
7aが配置されており、抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ
7aは、油圧遅延装置14を介して主遮断部用油圧シリ
ンダ6aと連結されている。この油圧遅延装置14は、
遮断器の遮断時に、主遮断部駆動用油圧シリンダ6aに
よる主遮断部2の開極駆動力に比べて遅れた開極駆動力
を抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ7aに与え、また、閉
極時には作用しないように構成されている。 【0019】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。すなわち、遮断時には、主遮断部駆
動用の制御装置(図示していない)に開極信号を与え、
主遮断部駆動用油圧シリンダ6aに送油して開極駆動力
を与えることにより、主遮断部2がまず開極する。この
場合、抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ7aには、油圧遅
延装置14により、主遮断部2の開極駆動力よりも遅れ
た開極駆動力が与えられる。この場合の遅延時間は、油
圧遅延装置14の調整によって適宜設定することが可能
である。図4は、本実施例の構成において得られる主遮
断部2と抵抗遮断部3の開極特性の一例を示している。
このように、本実施例においては、遮断時に、主遮断部
2の開極後、抵抗遮断部3の開極までに必要な遅れ時間
を容易に確保することができるため、抵抗4に流れる電
流により、サージ電圧を十分に低下させることができ
る。 【0020】また、開極が終了した段階では、抵抗遮断
部3の固定接触子部3bに設けられたバネ3cおよび浮
動接触子3dの作用により、抵抗遮断部3の開離距離が
主遮断部2の開離距離よりも短くなる。従って、閉極時
には、主遮断部駆動用油圧シリンダ6aおよび抵抗遮断
部駆動用油圧シリンダ7aに同時に閉極力を与えること
により、抵抗遮断部3の先行閉極動作が得られる。 【0021】以上のように、本実施例においては、遮断
時の抵抗遮断部の遅れ開極動作と、閉極時の先行閉極動
作を容易かつ確実に行うことができる。また、支持絶縁
筒9と主遮断部用絶縁操作棒12および抵抗遮断部用絶
縁操作棒13とを、センタピース8に対して異なる方向
に配置しているため、支持絶縁筒9と絶縁操作棒12,
13との配置スペースが重なることがなく、構成が簡略
である。そのため、部品間の絶縁裕度の確保、絶縁操作
棒の配置、および部品の組み立てなどを容易に行うこと
ができ、設計の自由度も高くなっている。特に、本実施
例においては、主遮断部駆動装置および抵抗遮断部駆動
装置として、油圧シリンダ6a,7aを使用し、これら
の油圧シリンダ6a,6b間を油圧遅延装置14で連結
しているため、容易かつ経済的に構成でき、実用性を向
上できる。従って、本実施例によれば、1100kV用
などの超高電圧用の2点切りの抵抗付きパッファ形ガス
遮断器を容易かつ経済的に構成でき、実用性にも優れて
いる。 【0022】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、支持絶縁筒9と、主遮断部用絶縁操作棒
12および抵抗遮断部用絶縁操作棒13の配置は、自由
に変更可能であり、例えば、図5乃至図7に示すような
構成が可能である。この図5乃至図7に示す実施例にお
いて、主遮断部用絶縁操作棒12および抵抗遮断部用絶
縁操作棒13は、前記実施例と同様に、共に、センタピ
ース8の垂直方向下方に伸びるように配置されている
が、支持絶縁筒9の配置が異なる。すなわち、この実施
例においては、接地容器1におけるセンタピース8の水
平方向に、フランジ1cが設けられており、このフラン
ジ1cに支持絶縁筒9が水平方向に取り付けられ、この
支持絶縁筒9によってセンタピース8が支持されてい
る。このように配置した場合にも、前記実施例と同様の
作用効果が得られる。 【0023】また、図示していないが、支持絶縁筒9
を、センタピース8に対して、前記各実施例以外の方
向、すなわち、上方や斜め上方向、斜め下方向などに配
置することも可能である。さらに、主遮断部用絶縁操作
棒12および抵抗遮断部用絶縁操作棒13をセンタピー
ス8の下方以外に配置することも可能であり、主遮断部
用絶縁操作棒12と抵抗遮断部用絶縁操作棒13とを互
いに異なる方向に配置することも可能である。 【0024】一方、遅延装置は、油圧遅延装置に限ら
ず、例えば、電気的な遅延装置を使用することも可能で
あり、また、主遮断部駆動装置および抵抗遮断部駆動装
置は、油圧シリンダに限らず、例えば、バネ利用の駆動
装置を使用することなどが可能である。 【0025】さらにまた、前記実施例のように、抵抗遮
断部の固定接触子部にバネと浮動接触子を設け、両遮断
部の開離距離に差を与える構成も可能であるが、両遮断
部の開離距離をほぼ同じに構成すると共に、電気的な遅
延装置を使用して、抵抗遮断部に与える開極信号を主遮
断部に与える開極信号より一定時間遅らせるように構成
することも可能である。この場合、閉極時には、抵抗遮
断部への閉極信号を、主遮断部に与える閉極信号より一
定時間先に与えることになる。 【0026】 【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
主遮断部駆動装置または抵抗遮断部駆動装置に遅延装置
を取り付けると共に、導電性支持部材を接地容器に対し
て支持する支持絶縁筒と、主遮断部および抵抗遮断部を
それぞれ駆動する主遮断部用絶縁操作棒および抵抗遮断
部用絶縁操作棒とを、導電性支持部材に対して異なる方
向に配置することにより、2点切り以上の抵抗付きパッ
ファ形ガス遮断器において、遮断時には抵抗遮断部を主
遮断部より一定時間遅れて開極させ、閉極時には抵抗遮
断部を主遮断部より先に閉極することの可能な、実用性
および信頼性の高い抵抗付きパッファ形ガス遮断器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による抵抗付きパッファ形ガス遮断器の
代表的な一実施例を示す側面図。 【図2】図1の抵抗付きパッファ形ガス遮断器の垂直断
面図。 【図3】図1の抵抗付きパッファ形ガス遮断器の水平断
面図(A)とリンク部のX矢視図(B)。 【図4】図1の抵抗付きパッファ形ガス遮断器において
得られる主遮断部2と抵抗遮断部3の開極特性の一例を
示す特性図。 【図5】本発明による抵抗付きパッファ形ガス遮断器の
別の実施例を示す側面図。 【図6】図5の抵抗付きパッファ形ガス遮断器の垂直断
面図。 【図7】図5の抵抗付きパッファ形ガス遮断器の水平断
面図(A)とリンク部のX矢視図(B)。 【図8】抵抗付き遮断器が事故電流を遮断する場合の動
作の原理を示す原理図であり、(A)は閉極状態、
(B)は抵抗遮断部を閉極状態としたままの主遮断部の
開極状態、(C)は開極状態。 【符号の説明】 1…接地容器 1a…分岐部 1b,1c…フランジ 2…主遮断部 2a…可動接触子部 2b…固定接触子部 2c…絶縁棒 3…抵抗遮断部 3a…可動接触子部 3b…固定接触子部 3c…バネ 3d…浮動接触子 4…抵抗 5…操作機構部 5a…外部ケース 5b…内部ケース 6a…主遮断部駆動用油圧シリンダ(主遮断部駆動装
置) 6b…連結部 6c,6d…リンクレバー 7a…抵抗遮断部駆動用油圧シリンダ(抵抗遮断部駆動
装置) 7c,7d…リンクレバー 8…センタピース(導電性支持部材) 9…支持絶縁筒 10a,10b,11a,11b…リンク 12…主遮断部用絶縁操作棒 13…抵抗遮断部用絶縁操作棒 14…油圧遅延装置
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 敏和 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝 浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 昭57−96416(JP,A) 特開 平6−103864(JP,A) 特開 平5−225869(JP,A) 特開 平5−290694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/70 - 33/99

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 消弧性ガスを充填した接地容器内に、パ
    ッファ構成の主遮断部および抵抗遮断部をそれぞれ2組
    以上有する2点切り以上の抵抗付きパッファ形ガス遮断
    器において、 前記接地容器内のほぼ中央部に配置され、前記主遮断部
    および抵抗遮断部が固定される導電性支持部材と、 前記接地容器内の、前記導電性支持部材に対する第1の
    方向に配置され、前記接地容器の内面に対して前記導電
    性支持部材を固定する支持絶縁筒と、 前記接地容器内の、前記導電性支持部材に対する前記第
    1の方向とは異なる第2または第3の方向に配置され、
    前記主遮断部および抵抗遮断部をそれぞれ駆動する主遮
    断部用絶縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒と、 前記接地容器外の大気中に配置され、前記主遮断部用絶
    縁操作棒および抵抗遮断部用絶縁操作棒にそれぞれ連結
    される主遮断部駆動装置および抵抗遮断部駆動装置と、 前記主遮断部駆動装置または抵抗遮断部駆動装置に取り
    付けられ、遮断時には、前記主遮断部駆動装置から前記
    主遮断部に開極駆動力を与える時間に対して、前記抵抗
    遮断部駆動装置から前記抵抗遮断部に開極駆動力を与え
    る時間を遅らせるように構成された遅延装置を有するこ
    とを特徴とする抵抗付きパッファ形ガス遮断器。
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