JP3368443B2 - 音声符号化伝送システム及び受信装置 - Google Patents

音声符号化伝送システム及び受信装置

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JP3368443B2
JP3368443B2 JP17378694A JP17378694A JP3368443B2 JP 3368443 B2 JP3368443 B2 JP 3368443B2 JP 17378694 A JP17378694 A JP 17378694A JP 17378694 A JP17378694 A JP 17378694A JP 3368443 B2 JP3368443 B2 JP 3368443B2
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俊明 信本
尚司 藤野
満 坪井
登 小林
利幸 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号を符号化して
伝送する音声符号化伝送システム及び受信装置に関す
る。アナログ音声信号を例えば8kHzでサンプリング
し、Aローやμロー等の圧伸則に従って例えば1サンプ
ルを8ビット構成とし、64kbpsの伝送速度で伝送
する音声符号化伝送システムが一般的である。又伝送速
度を更に低減して、例えば、4kbps〜16kbps
のような低ビットレートに音声信号を圧縮符号化する高
能率符号化方式が知られている。
【0002】この高能率符号化方式として、合成による
分析方式(A−b−S;Analysis-by- Synthesis)を
基にしたコード励振型線形予測(CELP;Code Exc
itedLinear Prediction )符号化方式,これを改良し
た低遅延コード励振型線形予測(LD−CELP)符号
化方式等が知られている。又前述のA−b−S方式を基
にしたベクトル加算励振型線形予測(VSELP;Vec
tor Sum ExcitedLinear Prediction )符号化方式
も知られており、移動通信に於ける高能率符号化の標準
案として検討されている。このような音声信号を符号化
して伝送するシステムに於いて、伝送路障害による再生
音声品質の低下を防止することが要望されている。
【0003】
【従来の技術】音声信号を符号化して送信側から伝送路
に送出し、受信側では伝送路を介して受信した符号化音
声信号を復号化して音声信号を再生する従来例の音声符
号化伝送システムに於いては、符号化音声信号にフレー
ム同期信号を付加してフレーム構成とし、受信側ではフ
レーム同期を確立して復号処理を行う構成が一般的であ
る。このような音声符号化伝送システムに於いて、受信
側ではフレーム同期外れの状態に於いては復号化処理を
中止するか、又は再生音声信号レベルを強制的に低下さ
せる制御を行い、不自然な音声が再生されないように構
成している。
【0004】又伝送路の異常は、バーストエラーとビッ
トエラーとに大別でき、バーストエラーは、比較的長い
時間、伝送路の異常が続く場合であり、又ビットエラー
は、一瞬伝送路にノイズ等が混入してビット単位でエラ
ーが発生する場合である。このようなビットエラーによ
ってその都度フレーム同期外れが生じると、再生音声信
号を中断することになり、サービスが低下する問題があ
る。その為に、受信側では同期保護回路が設けられてい
る。
【0005】この同期保護回路は、所定数の前方保護段
数と後方保護段数とを有し、同期外れの状態に於いて、
フレーム同期信号を後方保護段数だけ連続して検出でき
た時に同期確立と判定し、同期確立状態に於いて、フレ
ーム同期信号を前方保護段数だけ連続して検出できない
時に同期外れと判定するものである。従って、同期確立
状態に於いては、一時的なフレーム同期信号の伝送エラ
ーによって同期外れとならないので、継続して音声信号
が受信再生されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、同期確
立状態に於いては、前方保護段数によって同期保護が行
われるが、バーストエラーの場合には、この前方保護段
数による時間だけ同期外れと判定しないから、その間、
エラーが多い符号化音声信号を復号することになり、最
悪の状態では、大きな雑音として再生出力し、著しく再
生音声品質を劣化させる問題があった。本発明は、バー
ストエラーのような状態を検出して、異常な音声の再生
を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の音声符号化伝送
システムは、図1を参照して説明すると、(1)音声信
号を符号化する符号化部2を有する送信装置1と、符号
化音声信号を復号化する復号化部4を有する受信装置3
との間を伝送路5により接続した音声符号化伝送システ
ムに於いて、伝送路5を介して受信装置3で受信した符
号化音声信号の伝送路異常を示す異常パターンを検出
し、この検出信号によって復号化部4を制御して異常音
の再生を防止する異常パターン検出手段6を設けたもの
である。
【0008】又(2)音声信号を符号化する符号化部2
による符号化音声信号のパターンに、伝送路異常を示す
異常パターンと同一パターンが含まれたことを検出した
時の検出信号により、符号化部2を制御して、異常パタ
ーンと同一パターンの発生を制限するパターン制限手段
7を設けることができる。
【0009】又(3)受信装置3に於ける再生音声信号
レベルの異常を検出した時の検出信号により、再生音声
信号レベルを抑圧する手段を設けることができる。
【0010】又(4)送信装置1の符号化部2及び受信
装置3の復号化部4は、それぞれ形状コードブックと利
得コードブックとを含むコードブックを備え、このコー
ドブックのインデックスを音声信号の符号化情報として
伝送路5を介して伝送する音声符号化伝送システムに於
いて、送信装置1は、インデックスによる音声信号の符
号化情報のフレーム同期を示すフレーム同期ビットの付
加回路と、利得コードブックのインデックスの“1”の
所定数以上の連続及び“0”の所定数以上の連続を検出
した時の検出信号により、“1”及び“0”の連続を制
限する手段を設ける。
【0011】又(5)送信装置1の符号化部2及び受信
装置3の復号化部4は、それぞれ形状コードブックと利
得コードブックとを含むコードブックを備え、このコー
ドブックのインデックスを音声信号の符号化情報として
伝送路5を介して伝送する音声符号化伝送システムに於
いて、受信装置3は、インデックスによる音声信号の符
号化情報のフレーム同期ビットを検出して同期状態か同
期外れかを判定するフレーム同期回路と、利得コードブ
ックのインデックスの“1”及び“0”の所定数以上の
連続を検出する連続数検出回路と、フレーム同期回路に
より同期外れを検出した時及び連続数検出回路により所
定数以上の“1”又は“0”を検出した時に、利得コー
ドブックの絶対値が1より小さいコードベクトルを選択
するインデックスに変更して利得を制御する利得調整回
路とを備えている。
【0012】
【作用】
(1)音声符号化伝送システムに於ける符号化音声信号
は、例えば、オール“1”連続やオール“0”連続等の
パターンとならないものであり、伝送路5の異常によっ
てこのような異常パターンとなることがある。異常パタ
ーン検出手段6は、このような異常パターンを検出する
と、伝送路5の異常によるバーストエラー発生と判断し
て、フレーム同期外れが生じる前に、復号化部4を制御
して、異常音が再生されないように制御するものであ
る。
【0013】又(2)符号化部2に於いて音声信号を符
号化し、その符号化音声信号のパターンがオール“1”
の連続やオール“0”の連続等の伝送路5の異常を示す
パターンと同一のパターンが含まれる場合、それをパタ
ーン制限手段7によって検出して符号化部2を制御し、
異常パターンと同一パターンが発生しないようにする。
従って、正常な符号化音声信号のパターンによって受信
装置3の異常パターン検出手段6が動作することがな
く、伝送路異常の場合にのみ異常パターン検出手段6が
動作することになる。
【0014】又(3)伝送路異常の場合に、再生音声信
号レベルも異常となることがある。例えば、急激なレベ
ル上昇の状態や最大レベルが継続するような場合、それ
を検出して、フィルタ等によって再生音声信号レベルを
抑圧し、不自然な再生音の発生を防止する。
【0015】又(4)形状コードブックに保持された複
数のコードベクトルの中のコードベクトルと、利得コー
ドブックに保持された複数のコードベクトルの中のコー
ドベクトルとを基に合成フィルタによる線形予測によっ
て再生した音声ベクトルと、入力音声ベクトルの差分を
求めて、その差分が最小となるコードベクトルを示すイ
ンデックスを入力音声信号の符号化情報とするCELP
符号化方式等の符号化方式を用いた音声符号化伝送シス
テムに於いて、利得コードブックのインデックスの
“1”が所定数以上の連続した場合、利得コードブック
のコードベクトルの絶対値は1より大きい値を示し、こ
れが連続するから、受信側に於いては、急激に音量が増
大する異常な音声信号が再生されることになる。そこ
で、送信側に於いて、このような“1”の連続を検出し
て、それを制限するものである。即ち、伝送路異常によ
る異常パターンと同一のパターンとならないように制御
する。同様に、“0”の連続についても制限を加えるも
のである。
【0016】又(5)CELP符号化方式等のコードブ
ックを用いて音声信号を符号化する音声符号化伝送シス
テムに於いて、フレーム同期が外れた場合、及び伝送路
の異常を示すパターンの“1”の連続又は“0”の連続
を検出した場合に、利得コードブックの絶対値が1より
小さいコードベクトルを選択するようにインデックスを
変更し、伝送路の異常による再生音声の極端な振幅増大
等を防止する。
【0017】
【実施例】図2は本発明の実施例の説明図であり、11
は送信装置、12は符号化部、13は受信装置、14は
復号化部、15は交換機等を含む伝送路、16はAD変
換器、17は通常の符号化回路、18はビット制限符号
化回路、19は異常パターン検出回路、20は切替回
路、21は復号化回路、22はフレーム同期回路、23
は異常パターン検出回路、24は利得調整回路、25は
DA変換部、26はフィルタ回路、27はDA変換器、
28は異常レベル検出回路である。
【0018】アナログ音声信号はAD変換器16により
ディジタル音声信号に変換され、符号化部12により符
号化され、符号化音声信号は送信装置11から公衆交換
網や専用線交換網等を含む伝送路15を介して受信装置
13に伝送され、受信された符号化音声信号は復号化部
14により復号化され、DA変換部25によりアナログ
音声信号に変換される。符号化部12に於ける音声信号
の符号化方式は、既に知られている各種の方式を適用で
きるものであり、又復号化部14は、符号化部12の符
号化方式に対応して復号化する構成とするものである。
【0019】又符号化部12のビット制限符号化回路1
8と異常パターン検出回路19とは、図1のパターン制
限手段7に相当する場合の実施例を示し、又復号化部1
4の異常パターン検出回路23は、図1の異常パターン
検出手段6に相当する場合の実施例を示す。又符号化部
12の符号化回路17及びビット制限符号化回路18に
於いては、ディジタル音声信号を圧縮符号化すると共
に、フレーム同期信号を付加してフレーム構成とし、切
替回路20を介して伝送路15に送出するものであり、
受信装置13では、フレーム同期回路22に於いてフレ
ーム同期をとって復号化するものである。
【0020】又異常パターン検出回路19は、伝送路1
5の異常によって受信装置13で受信される“1”の連
続や“0”の連続等の異常パターンと同一の符号化音声
信号のパターンを検出し、このような異常パターンと同
一のパターンが伝送路15に送出されないように制御す
るもので、このような異常パターン検出により切替回路
20を制御して、ビット制限符号化回路18による異常
パターンとは異なるパターンの符号化音声信号を伝送路
15に送出するものである。
【0021】又受信装置13に於いては、復号化部14
のフレーム同期回路22は、符号化音声信号に付加され
たフレーム同期信号を検出してフレーム同期をとるもの
で、同期外れの状態では、復号化回路21に於ける復号
化処理の中止、利得調整回路24に於ける利得低減或い
はDA変換部25のフィルタ回路26に於けるディジタ
ル音声信号のレベル制限等を行うものである。
【0022】又フレーム同期回路22は、同期保護回路
を含み、同期確立状態では前方保護段数だけ連続してフ
レーム同期信号を検出できない時に同期外れと判定し
て、前述のような復号化処理の中止,利得低減或いはレ
ベル制限等を行い、後方保護単数だけ連続してフレーム
同期信号を検出した時に同期確立と判定して、復号化処
理の開始,正常な利得制御或いは正常なレベル制御を行
うことになる。
【0023】又異常パターン検出回路23は、伝送路1
5の異常によって生じる“1”の連続や“0”の連続等
の受信符号化音声信号の異常パターンを検出するもので
あり、このような異常パターンを受信する状態となる
と、フレーム同期回路22に於いても、前方保護段数の
時間を経過すれば同期外れと判定されることになるが、
この同期外れを判定する前に、異常パターン検出により
伝送路15の異常と判定して、利得調整回路24を制御
して、利得を低減し、異常な再生音声の出力を防止す
る。
【0024】又DA変換部25の異常レベル検出回路2
8は、復号化部14に於いて復号化されたディジタル音
声信号のレベルを検出し、そのレベルが閾値を越えて継
続する時間,レベルの上昇率等を基に異常か否かを判定
し、異常と判定した場合に、フィルタ回路26のフィル
タ係数を制御して、その音声信号のレベルを低減し、異
常な再生音声の出力を防止する。
【0025】前述のように、送信装置11側では、異常
パターンが発生しないように符号化音声信号を制御し、
受信装置13側では、異常パターンを検出した時に伝送
路異常と判定して、フレーム同期が外れる前に、再生音
声信号レベルを低減し、異常な再生音声の出力を防止す
ることができる。
【0026】図3は本発明の実施例の符号化部の要部説
明図であり、31はコードブック、32は形状コードブ
ック、33は利得コードブック、34は合成フィルタ、
35は演算回路、36は誤差判定回路、37はフレーム
同期付加回路、38は“0”連続カウンタ、39は
“1”連続カウンタであり、CELP符号化方式等のコ
ードブックを用いて符号化する場合を示す。
【0027】コードブック31は、形状コードブック3
2と利得コードブック33とを含む場合を示し、形状コ
ードブック32は、例えば、128種類のコードベクト
ルを保持し、7ビット構成のインデックスによってコー
ドベクトルが読出される。又利得コードブック33は、
例えば、極性を含む8種類のコードベクトルを保持し、
3ビット構成のインデックスによってコードベクトルが
読出される。
【0028】形状コードブック32と利得コードブック
33とからそれぞれインデックスに従って読出されたコ
ードベクトルの乗算結果を基に、合成フィルタ34に於
ける線形予測によって再生された音声ベクトルと、入力
音声ベクトルとの差分が演算回路35に於いて求めら
れ、各コードベクトルの組合せについて順次入力音声ベ
クトルに対する差分が求められるから、誤差判定回路3
6に於いて差分の二乗が最小となるコードベクトルが判
定される。この判定されたコードベクトルに対応するイ
ンデックスが符号化音声信号として送出される。
【0029】又フレーム同期付加回路37は、クロック
信号をカウントし、例えば、10ms周期のフレーム周
期とフレーム同期信号パターンとに従って形状コードブ
ック32のインデックスの範囲を選択する。即ち、“0
000000”〜“0111111”の範囲を選択する
と、最上位ビット(MSB)は必ず“0”となり、又
“1000000”〜“1111111”の範囲を選択
すると、最上位ビット(MSB)は必ず“1”となる。
従って、フレーム同期信号パターンを、例えば、8フレ
ームについて“00110001”とすると、フレーム
周期の最初と2回目とは、形状コードブック32の上半
分を選択し、3回目と4回目とは下半分を選択し、5回
目と6回目と7回目とは上半分を選択し、最後の8回目
は下半分を選択することになり、余分のビットを付加す
ることなく、フレーム同期信号を挿入することができ
る。
【0030】又“0”連続カウンタ38及び“1”連続
カウンタ39は、符号化音声信号を示すインデックスに
ついて“0”又は“1”の連続数をカウントするもの
で、受信装置13の異常パターン検出回路に於ける異常
パターン検出が例えば“1”連続数及び“0”連続数が
それぞれ100の場合に行われるとすると、“0”又は
“1”の連続数が90となった時に、形状コードブック
32の下半分又は上半分に制限するように制御する。
【0031】それによって、符号化音声信号が異常パタ
ーンと異なるように、即ち、100以上の“0”が連続
しないように“1”を挿入することができる。又“1”
連続の場合も同様にして、100以上連続しないように
“0”を挿入することができる。従って、前述の“0”
連続カウンタ38と“1”連続カウンタ39と形状コー
ドブック32の上半分と下半分とを選択する構成は、図
1のパターン制限手段7又は図2のビット制限符号化回
路18と異常パターン検出回路19とに相当する構成を
示すことになる。
【0032】図4は本発明の実施例の復号化部の要部説
明図であり、41はコードブック励振回路、42は利得
調整回路、43は合成フィルタ、44はフレーム同期回
路、45は“1”連続カウンタ、46は“0”連続カウ
ンタである。
【0033】コードブック励振回路41は、図3のコー
ドブック31と同様なコードブックを備え、符号化音声
信号のインデックスによって形状コードブックからコー
ドベクトルを読出し、利得コードブックからコードベク
トルを読出して、利得調整回路42により利得を調整
し、合成フィルタ43に於いて線形予測によりディジタ
ル音声信号を再生する。
【0034】フレーム同期回路44は、前方保護及び後
方保護を行う同期保護回路を含み、フレーム構成の符号
化音声信号のフレーム同期信号を検出し、同期外れと判
定した場合は、利得調整回路42の利得を低減する。又
“1”連続カウンタ45と、“0”連続カウンタ46と
は、“1”又は“0”の連続数をカウントし、所定数以
上の場合に、伝送路の異常と判定し、利得調整回路42
の利得を低減する。即ち、“1”連続カウンタ45と
“0”連続カウンタ46と利得調整回路42とは、図2
の異常パターン検出回路23と利得調整回路24とに相
当する構成を示すものとなる。
【0035】又利得コードブックのインデックスを“0
00”〜“111”とし、コードベクトルとして、0.
6〜−1.6を割付けた構成が一般的であり、又“00
0”に対して1.6、“011”に対して0.6を割付
け、又“100”に−0.6、“111”に−1.6を
割付けた構成の場合もあり、利得コードブックのインデ
ックスが少なくとも“1”の連続の場合に、再生音声信
号の振幅が増大することになる。
【0036】そこで、フレーム同期回路44に於いて同
期外れを判定した時、利得コードブックのインデックス
を、強制的に絶対値が1より小さい値のコードベクトル
を示すインデックスに変更する。例えば、利得コードブ
ックのインデックスが“111”の時に“100”に変
更する。又インデックスが“000”で絶対値が最大の
コードベクトルを示す場合は、“011”に変更する。
それによって、同期外れの時の利得を低減して、異常な
振幅の音声信号が出力されることを防止できることにな
る。
【0037】又“1”連続カウンタ45によって所定数
以上の“1”の連続、例えば、前述のように100以上
連続したことを検出した場合、伝送路異常と判断して、
利得コードブックのインデックスの“111”を“10
0”に変更する。即ち、異常パターン検出により、利得
を低減する。同様に、“0”の連続、例えば、前述のよ
うに100以上連続したことを検出した場合、伝送路異
常と判断して、利得コードブックのインデックスの“0
00”を絶対値が1より小さく且つ最小値のコードベク
トルを示す“011”に変更する。
【0038】従って、同期外れの場合及び異常パターン
検出の場合に、利得コードブックから絶対値で1より小
さい値のコードベクトルが読出されることになり、再生
音声信号の振幅の急激な増大を阻止して、異常音声の発
生を防止できる。
【0039】図5は本発明の実施例のDA変換部の説明
図であり、51はビットシフト回路、52はレベル検出
回路、53は閾値比較回路、54は状態管理回路、55
はDA変換器である。復号化部に於いて復号化されたデ
ィジタル音声信号は、ビットシフト回路51とレベル検
出回路52とに加えられる。
【0040】レベル検出回路52は、ディジタル音声信
号のレベルを検出するものであり、閾値比較回路53
は、閾値とディジタル音声信号のレベルとを比較し、閾
値以上の比較出力信号を状態管理回路54に加える。状
態管理回路54は、フレーム同期検出信号を基に、ディ
ジタル音声信号レベルが閾値を越えて継続する時間等に
よって、異常状態か否かを判定し、異常状態と判定した
時に、ビットシフト回路51を制御し、ディジタル音声
信号のシフト制御を行う。
【0041】この場合、1ビットシフトによりディジタ
ル音声信号のレベルを−6dBとすることができ、又2
ビットシフトによりディジタル音声信号のレベルを−1
2dBとすることができる。従って、異常に大きな振幅
の音声信号が再生されるようなことを防止することがで
きる。従って、音声信号のレベルを制限する点で、ビッ
トシフト回路51は、図2のフィルタ回路26に相当す
るものとなる。
【0042】本発明は、前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、種々付加変更することができるものであ
り、音声信号の符号化方式もCELP符号化方式以外の
各種の符号化方式に適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音声符号
化伝送システム及び受信装置は、以下のような効果を有
するものである。即ち、(1)伝送路5の異常を示す異
常パターンを異常検出パターン検出手段6により検出し
て復号化部4を制御し、フレーム同期外れを検出する前
に、伝送路5の異常発生に伴う再生音声信号の異常な振
幅増大を阻止することができる利点がある。
【0044】又(2)送信装置1に於いて、伝送路5の
異常を示す異常パターンと同一の符号化音声信号のパタ
ーンの発生を、パターン制限手段7によって阻止するこ
とができるから、受信装置3に於ける異常パターン検出
手段6による異常パターン検出によって、確実に伝送路
5の異常発生と判断することができる。
【0045】又(3)伝送路5の異常によって再生音声
信号レベルが異常に増大することがあるが、そのレベル
を検出することにより、再生音声信号レベルを抑圧し、
異常な振幅の再生音声の出力を防止することができる。
【0046】又(4)コードブックを用いた音声信号の
符号化方式を適用した場合、“1”又は“0”の所定数
以上の連続を異常パターンとし、送信装置1の符号化部
2に於いて、このような異常パターンと同一のインデッ
クスによる符号化音声信号パターンを出力しないよう
に、“1”又は“0”の連続数を制限するものであり、
それによって、受信装置3に於ける異常パターン検出手
段6により“1”又は“0”の連続が所定数以上の場合
に伝送路5の異常と判定することができる利点がある。
【0047】又(5)受信装置3に於いて、“1”又は
“0”の所定数以上の連続を検出して伝送路5の異常発
生と判断した時に、利得コードブックの絶対値が1より
小さいコードベクトルを選択するインデックスに強制的
に変更し、再生音声信号の振幅の急激な増大を阻止し、
不自然な再生音の発生を防止することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例の符号化部の要部説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例の復号化部の要部説明図であ
る。
【図5】本発明の実施例のDA変換部の説明図である。
【符号の説明】
1 送信装置 2 符号化部 3 受信装置 4 復号化部 5 伝送路 6 異常パターン検出手段 7 パターン制限手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 27/00 G10L 3/00 F // H03M 7/30 9/18 E H04L 27/00 B (72)発明者 坪井 満 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 小林 登 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 太田 利幸 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番 8号 富士通九州ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−335970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 19/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を符号化する符号化部を有する
    送信装置と、符号化音声信号を復号化する復号化部を有
    する受信装置との間を伝送により接続した音声符号化伝
    送システムに於いて、 前記送信装置から前記伝送路を介して前記受信装置で受
    信した符号化音声信号の伝送路異常を示す“1”又は
    “0”の所定数以上連続した異常パターンを検出し、該
    異常パターンの検出信号により前記復号化部を制御し、
    異常音の発生を防止する異常パターン検出手段を設けた
    ことを特徴とする音声符号化伝送システム。
  2. 【請求項2】 音声信号を符号化する前記符号化部によ
    る符号化音声信号のパターンに、伝送路異常を示す
    “1”又は“0”の所定数以上連続した異常パターンと
    同一パターンが含まれたことを検出した時の検出信号に
    より、前記符号化部を制御して、前記異常パターンと同
    一パターンの発生が発生しないように制御するパターン
    制限手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の音声
    符号化伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記受信装置に於ける再生音声信号レベ
    ルの異常を検出した時の検出信号により、前記再生音声
    信号レベルを抑圧する手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の音声符号化伝送システム。
  4. 【請求項4】 送信装置の符号化部及び受信装置の復号
    化部は、それぞれ形状コードブックと利得コードブック
    とを含むコードブックを備え、該コードブックのインデ
    ックスを音声信号の符号化情報として伝送路を介して伝
    送する音声符号化伝送システムに於いて、 前記送信装置は、前記インデックスによる音声信号の符
    号化情報のフレーム同期を示すフレーム同期ビットの付
    加回路と、前記利得コードブックのインデックスの
    “1”の所定数以上の連続及び“0”の所定数以上の連
    続を検出した時の検出信号により、前記“1”及び
    “0”の連続数を制限する手段を備えたことを特徴とす
    る音声符号化伝送システム。
  5. 【請求項5】 送信装置の符号化部及び受信装置の復号
    化部は、それぞれ形状コードブックと利得コードブック
    とを含むコードブックを備え、該コードブックのインデ
    ックスを音声信号の符号化情報として伝送路を介して伝
    送する音声符号化伝送システムに於いて、 前記受信装置は、前記インデックスによる音声信号の符
    号化情報のフレーム同期ビットを検出して同期状態か同
    期外れかを判定するフレーム同期回路と、前記利得コー
    ドブックのインデックスの“1”及び“0”の所定数以
    上の連続を検出する連続検出回路と、前記フレーム同期
    回路により同期外れを検出した時及び前記連続検出回路
    により所定数以上の“1”又は“0”を検出した時に、
    前記利得コードブックの絶対値が1より小さいコードベ
    クトルを選択するインデックスに変更して利得を制御す
    る利得調整回路とを備えたことを特徴とする音声符号化
    システム。
  6. 【請求項6】 音声信号を符号化して伝送する音声符号
    化伝送システムの受信装置に於いて、 符号化音声信号を受信してフレーム同期をとるフレーム
    同期回路と、該フレーム同期回路によるフレーム同期に
    従って前記符号化音声信号を復号する復号化回路と、前
    記符号化音声信号の“1”又は“0”の所定数以上連続
    した異常パターンを検出する異常パターン検出回路と、
    該異常パターン検出回路による前記異常パターンを検出
    した検出信号により、前記復号化回路により復号された
    音声信号に対する利得を低減するように制御する利得調
    整回路とを含む復号化部を備えたことを特徴とする受信
    装置。
  7. 【請求項7】 形状コードブックと利得コードブックと
    を含むコードブックのインデックスを音声信号の符号化
    情報とした符号化音声信号を伝送する音声符号化伝送シ
    ステムの受信装置に於いて、 前記インデックスによる音声信号の符号化情報のフレー
    ム同期ビットを検出して同期状態か同期外れかを判定す
    るフレーム同期回路と、前記利得コードブックのインデ
    ックスの“1”及び“0”の連続数をカウントして所定
    数以上の連続を検出する連続検出回路と、前記フレーム
    同期回路により同期外れを検出した時及び前記連続検出
    回路により所定数以上の“1”又は“0”の連続を検出
    した時に、前記利得コードブックの絶対値が1より小さ
    いコードベクトルを選択するインデックスに変更して利
    得を制御する利得調整回路とを備えたことを特徴とする
    受信装置。
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