JP3368418B2 - 建設機械のキャブ - Google Patents

建設機械のキャブ

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JP3368418B2
JP3368418B2 JP09187298A JP9187298A JP3368418B2 JP 3368418 B2 JP3368418 B2 JP 3368418B2 JP 09187298 A JP09187298 A JP 09187298A JP 9187298 A JP9187298 A JP 9187298A JP 3368418 B2 JP3368418 B2 JP 3368418B2
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Inventor
英司 赤羽根
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のキャ
ブ、さらに詳しくは、キャブ内の運転者からの視界を広
くすることができ、またキャブの前面と天井面との間を
スライドして開閉する前面窓を備えたキャブの側面にス
ライドして開閉するドアを配設することができる、建設
機械のキャブに関する。
【0002】
【従来の技術】図3を参照して説明すると、典型的な建
設機械である油圧ショベルに装着された建設機械のキャ
ブ30は、キャブ30の側面Sに設けられた乗降用のド
ア31と、前面Fに設けられ天井面Tとの間をスライド
して開閉されるスライド開閉式の前面窓32とを備えて
いる。ドア31、前面窓32等には全体的にガラスがは
め込まれ、また前面窓32は全体を開閉することができ
るように構成されて、キャブ30内の運転者の視界を向
上させ、作業性の向上及び安全性の向上がはかれるよう
になっている。
【0003】図3とともに図4を参照して説明を続ける
と、キャブ30は、ドア31が設けられた側面Sと前面
窓32が設けられた前面Fとの間を形成するフロントピ
ラー33を有している。このフロントピラー33には、
前面窓32側にスライドレール33aが形成されてい
る。スライドレール33aにより、前面窓32の前面F
と天井面Tとの間のスライドが案内されている。
【0004】ドア31は、ドアの枠を形成するドアフレ
ーム31aと、ドア31を開閉自在にするようにドアフ
レーム31aをキャブ30に取り付けるドアヒンジ31
bとを備えている。ドアフレーム31aには、シールゴ
ム(図示していない)を介してドアガラス(図示してい
ない)が全体的にはめ込まれている。このドア31は、
図4に示すように、キャブ30の側面Sにおいてフロン
トピラー33と略同一の面で配設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおりの形態
の従来の建設機械のキャブ30には、次のとおりの解決
すべき問題があった。
【0006】(1)図4を参照して説明すると、キャブ
30のフロントピラー33の部分には、フロントピラー
33と並んでドアフレーム31aが配設されているため
に、キャブ30内の運転席に座った運転者の目34から
キャブ30の外方が見えない範囲、すなわち死角θ1
は、フロントピラー33とドアフレーム31aとを合わ
せた大きいものになる。
【0007】(2)また、図6に示すように、ドア31
はドアヒンジ31bを回転中心としてドア31の幅Wを
回転半径にして開閉されるので、ドア31の開閉のため
にはキャブ30の側方に幅Wのスペースが必要になる。
建設機械は一般に狭隘な建設現場で使われることが多い
ため、この必要なスペースはできるだけ小さいことが望
ましい。そこで、ドア31をドアヒンジ31bを中心に
して開閉するのではなく、図5に示すように、キャブ3
0の側面Sに沿って矢印Xで示す方向(キャブ30の前
後方向)にスライドして開閉することができるようにス
ライド機構を採用しようとすると、ドア31を案内する
スライドレール35及びスライドレール35の中をスラ
イドするローラを取り付けてドア31に設けられたステ
ー31cが、前面Fと天井面Tとの間をスライドする前
面窓32のスライド軌跡36の中に入り、前面窓32と
干渉してしまう。したがって、スライド式のドアを、ス
ライドして開閉する前面窓32を備えたキャブ30の側
面に採用することが困難である。前面窓32を天井面T
にスライドしないようにすることによりスライド式のド
アを設けることができるが、この場合キャブ30に設け
られる前面窓は、前面Fに固定された窓枠の大きさの中
で開閉される小さな開閉窓になってしまう。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は、キャブ内の運転者の死角を小さ
くして視界を広くし、また天井面との間をスライドして
開閉される前面窓を備えた場合においてもスライド式の
ドアを採用することができるようにした、建設機械のキ
ャブを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
技術的課題を解決するために、キャブの側面に開閉自在
に設けられたドアと、該キャブの前面に該キャブの天井
面との間をスライドして開閉するように設けられた前面
窓とを備える建設機械のキャブにおいて、該ドアは、該
側面と該前面との間を形成するフロントピラーの外側
に、該側面側から該前面側に向かうよう形成された曲げ
部を備えている、ことを特徴とする建設機械のキャブが
提供される。
【0010】本発明による建設機械のキャブにおいて
は、フロントピラーに隣接するドアフレームはフロント
ピラーの外側に曲げて回り込むように配設される。した
がって、ドアフレームはフロントピラーの外側の運転者
から見えないところに配置されるから、従来の、フロン
トピラーとキャブフレームとによる死角が、フロントピ
ラーだけの小さいものになり、運転者の視界を広くする
ことができる。
【0011】好適実施形態においては、該ドアは、該ド
アの内側に配設されたスライド機構により、該側面に沿
ってスライドして開閉される。
【0012】本発明によるキャブのドアの内側には、ド
アフレームに曲げ部を形成することによる空間が形成さ
れている。したがって、この空間にキャブのスライド機
構を配設することにより、天井面との間をスライドして
開閉される前面窓に干渉しないスライド式のドアを採用
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
建設機械のキャブの好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0014】図1を参照して説明すると、典型的な建設
機械である油圧ショベル2に装着された全体を番号4で
示すキャブは、キャブ4の側面Sに開閉自在に設けられ
たドア8と、キャブ4の前面Fにキャブ4の天井面Tと
の間をスライドして開閉するように設けられた前面窓1
0とを備えている。前面窓10のスライド途中の状態
が、図1に二点鎖線により示されている。
【0015】図2を参照して説明を続けると、キャブ4
の本体は、主として薄鋼板で成形された部材を相互に溶
接して略直方体形状に一体的に形成されている。キャブ
4の、ドア8が設けられた側面Sと前面窓10が設けら
れた前面Fとの間には、フロントピラー12が形成され
ている。このフロントピラー12は、薄鋼板を折り曲げ
成形して柱状に形成されている。フロントピラー12に
は、その長手方向(図2において紙面に垂直の方向)に
溝状の断面を有するガイドレール12aが形成されてい
る。このガイドレール12aには、前面窓10(前面窓
10については後に詳述する)に設けられたスライド開
閉用のローラ10aが係合している。なお、キャブ4に
は、前面窓10を挟んだフロントピラー12の反対側
に、フロントピラー12と対称に、フロントピラー13
が形成されている。
【0016】ドア8は、ドア8の内側に配設されたスラ
イド機構9により、キャブ4の側面Sに沿って矢印Xで
示す方向にスライドして開閉できるように設けられてい
る。ドア8は、薄鋼板を成形して形成したドアフレーム
8aによりドア枠が形成されている。ドアフレーム8a
には、シールゴム(図示していない)を介してドアガラ
ス(図示していない)が全体的にはめ込まれている。こ
のドアフレーム8aは、フロントピラー12の外側にキ
ャブ4の側面S側から前面F側に向かうよう形成された
円弧状の曲げ部8bを備えている。そして、曲げ部8b
を設けることにより形成されたドア8の内側の空間E
に、ドア8をスライドさせるためのスライド機構9が配
設されている。
【0017】前面窓10は、断面がチャンネル状のフレ
ームを略矩形状に成形した窓枠10bに、窓ガラス10
cをシールゴム10dを介してはめ込んで形成されてい
る。この矩形状の窓枠10bの四隅には、ローラ10a
がそれぞれ取り付けられている。なおこの前面窓10に
は、周知の前面窓と実質的に同じものを使うことができ
る。
【0018】スライド機構9は、二点鎖線で図示され
た、ドア8のスライドを案内するキャブ4の本体に取り
付けられたスライドレール9a、ドア8に取り付けられ
たステー9b、及びステー9bに取り付けられてレール
9aの中を自在にスライドするローラ9cを備えてい
る。このスライド機構9は、周知の従来のスライド機構
とその配置される位置が異なる以外実質的に同じであ
る。したがって、その詳細な図示及び説明は省略する。
【0019】図1及び図2とともに図6を参照して上述
したとおりの建設機械のキャブ4の作用を説明する。
【0020】(1)キャブ4のドア8には、フロントピ
ラー12と隣接する部分のドアフレーム8aに、フロン
トピラー12の外側に回り込むように配置した曲げ部8
bが形成されている。したがって、運転者の目34から
の死角θ2は、フロントピラー12による部分のみとな
るから、従来のフロントピラーとドアフレームとを合わ
せた死角θ1(図4参照)よりも小さくなる。そして、
その分運転者の広い視界の確保が可能になる。
【0021】(2)また、ドア8の内側にはドアフレー
ム8aに曲げ部8bを形成したことによる空間Eが形成
される。したがって、この空間Eにドア8をスライドさ
せるためのスライド機構9を配設することが可能となる
ので、スライド機構9と前面窓10のスライド軌跡36
とが干渉することのないスライド式のドア8を採用する
ことができる。これにより、図6に示すように、本発明
によるキャブ4のドア8を開閉するためのキャブ4の側
方のスペースは、ドア8の厚さLの分だけとなるから、
従来のキャブ30を開閉するためのスペースWに比べ
て、(W−L)の分だけ少なくなり、狭い場所でのドア
の開閉が容易になる。
【0022】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、下記のように本発明の範囲内においてさ
まざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0023】(1)本発明の実施の形態においては、ド
ア8の曲げ部8bは円弧状に形成されているが、キャブ
の形状、ドアの形状等から、曲げ部8bは円弧状でなく
単に折り曲げた形状であってもよい。
【0024】(2)また、本発明の実施の形態において
は、ドア8はスライド機構9によりスライドして開閉さ
れるようになっているが、キャブ4が装着される建設機
械の仕様により、あるいはヒンジを中心にしてドア8を
開閉するのが好ましい場合には、従来のキャブ30にお
いて述べたようなドアヒンジ31bを用いてドア8を開
閉するようにしてもよい。
【0025】(3)さらに、本発明の実施の形態におい
ては、ドア8はキャブ4の乗降用のドアに適用されてい
るが、ドアとしては、乗降用以外の、例えば換気用等の
開閉自在なドアであってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明に従って構成された建設機械のキ
ャブによれば、キャブ内の運転者の死角を小さくして視
界を広くすることができ、また天井面との間をスライド
して開閉される前面窓を備えた場合においてもスライド
式のドアを採用することができる、建設機械のキャブが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された建設機械のキャブを
備えた油圧ショベルの側面図。
【図2】図1をA−A矢印方向に見た断面図。
【図3】従来の建設機械のキャブを備えた油圧ショベル
の側面図。
【図4】図3をB−B矢印方向に見た断面図。
【図5】図3をB−B矢印方向に見て従来のドアスライ
ド機構を示した説明図。
【図6】本発明に従って構成された建設機械のキャブと
従来のキャブとのドアを開閉するためのスペースを、キ
ャブを上方から見て比較した説明図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(建設機械) 4:キャブ 8:ドア: 8a:ドアフレーム 8b:曲げ部 9:スライド機構 10:前面窓 12:フロントピラー 30:キャブ 31:ドア 32:前面窓 θ1:死角 θ2:死角 F:キャブの前面 S:キャブの側面 T:キャブの天井面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブの側面に開閉自在に設けられたド
    アと、該キャブの前面に該キャブの天井面との間をスラ
    イドして開閉するように設けられた前面窓とを備える建
    設機械のキャブにおいて、 該ドアは、該側面と該前面との間を形成するフロントピ
    ラーの外側に、該側面側から該前面側に向かうよう形成
    された曲げ部を備えている、ことを特徴とする建設機械
    のキャブ。
  2. 【請求項2】 該ドアは、該ドアの内側に配設されたス
    ライド機構により、該側面に沿ってスライドして開閉さ
    れる、請求項1記載の建設機械のキャブ。
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