JP3363055B2 - 車両用のガラスアンテナ - Google Patents

車両用のガラスアンテナ

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JP3363055B2 JP08019197A JP8019197A JP3363055B2 JP 3363055 B2 JP3363055 B2 JP 3363055B2 JP 08019197 A JP08019197 A JP 08019197A JP 8019197 A JP8019197 A JP 8019197A JP 3363055 B2 JP3363055 B2 JP 3363055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車など、後部窓
ガラスに設けたAMラジオ放送波、FMラジオ放送波、
TV放送波などを受信するためのガラスアンテナに関
し、特にFMラジオ放送波とAMラジオ放送波を受信す
るに好適なガラスアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のガラスアンテナとして
は、前部窓ガラスに設けると運転者等の視界の邪魔にな
るので、後部窓ガラスに設けたアンテナが一般的に採用
されているが、近年、FMラジオ放送波用のガラスアン
テナ、AMラジオ放送波波用のガラスも、数多くの出願
もされており、加熱用導電線条の上部余白部は後部窓ガ
ラスでは、最もスペースが広く、部位が高く受信利得を
高くすることが比較的容易であるので、最も多く実用化
され、出願もされている。
【0003】その中にあって加熱用導電線条に導電線条
を直交接続させてアンテナとして利用するものも、加熱
用導電線条の上部余白部に設けたアンテナの一部をこの
加熱用導電線条に直交、接続させた特開昭56−424
01号などとして提案されており、加熱用導電線条(バ
スバー)の外側を延びる垂直線条を備えたアンテナとし
て、本出願人も、バスバー沿いに垂直に延びる線条の先
端から加熱用導電線条の上部余白部に短く水平に延びる
線条からなるアンテナを特願昭60−262690号
(特開昭62−123803号)、特願平1−2202
38号(特開平3−85004号)などとして出願して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
56−42401号発明に示されるアンテナは、加熱用
導電線条の上部余白部をほとんど占めるわりには、AM
ラジオ放送波に対してはある程度の受信利得が得られる
としても、FMラジオ放送波に対しては充分な受信利得
を得ることは困難であった。
【0005】また、特願昭60−262690号発明な
どに示されるアンテナは、占有面積は小さいものの、こ
の場合にもAMラジオ放送波からTV放送波までの非常
に広い帯域にわたる電波に対して高利得を得ることは困
難であった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、従来のガラスアンテナのエリアより小さなエ
リアに設けるアンテナであって、特にFMラジオ放送波
とAMラジオ放送波に対する受信利得を向上させたガラ
スアンテナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、複数の加熱用導電線条と該加熱用導
電線条の外側に接続されるバスバーが配設された車両用
後部窓ガラスに設けた車両用ガラスアンテナにおいて、
バスバーの外側を垂直に延びる第1の垂直線条と該第1
の垂直線条の上端に接続されて加熱用導電線条の上部余
白部を水平に延びる第1の水平線条と、第1の垂直線条
に接続され、加熱用導電線条下部余白部を水平に延びる
第2の水平線条と、第1の水平線条の先端と第2の水平
線条の先端に接続され、加熱用導電線条を直交、接続し
て延びる第2の垂直線条を少なくとも具備するととも
に、給電部をいずれかの線条に形成するようにしたこと
を特徴とするするものである。
【0008】第1の垂直線条を加熱用導電線条の外側に
配設されたバスバーと容量結合させることにより、また
第2の垂直線条を加熱用導電線条と直交、接続させるこ
とにより、それぞれの垂直線条が加熱用導電線条に乗っ
た電波を効率よく拾受させる。
【0009】さらにこの第1の垂直線条、第2の垂直線
条と第1の水平線条、第2の水平線条により四辺形状の
閉じたループを形成し、好ましくはこのループ形状の線
条の合計長さを受信周波数のほぼ共振長さにすることに
より、特にFMラジオ放送波とAMラジオ放送波に対す
る受信利得を従来のガラスアンテナのレベルを越えてホ
イップアンテナさえ上回る程度にまで高めている。
【0010】さらに、加熱用導電線条あるいはバスバー
に接続される補助エレメントを付加してもよく、また、
加熱用導電線条の上部余白部あるいは下部余白部を水平
に延びる水平線条に接続される補助エレメントを付加し
てもよい。
【0011】また、第1の垂直線条とバスバーの間隔を
1mm〜10mmの範囲にするとそれぞれが容量的に結
合するので好ましい。また、日本などの76MHz〜9
0MHzのFMラジオ放送波の受信用には、バスバーと
金属ボディとの間隔を5mm以上、北米や欧州などの8
8MHz〜108MHzのFMラジオ放送波の受信用に
は、バスバーと金属ボディとの間隔を10mm以上にす
るとホイップアンテナ以上の受信利得が得られるので好
ましい。
【0012】また、バスバーに接続される直流回路に高
周波コイルを挿入すると、FMラジオ放送波を受信時
に、チョークコイルを挿入するとAMラジオ放送波受信
に、それぞれ金属ボディに漏洩する電流を低減すること
ができるので好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアンテナはバスバーと金
属ボディの間隔が所定距離以上離れている場合に特に有
効である。
【0014】すなわち、具体的には後述する実施例1の
アンテナパターンにおいて、バスバーと金属ボディの先
端であるパネルフランジの立体的間隔を変えたときのF
Mラジオ放送波に対する受信利得を測定したところ図8
に示すようになり、この結果から明らかなように、ホイ
ップアンテナなどの他のアンテナをメインとして、本発
明のアンテナをサブとしてダイバーシティ受信するとき
には、76MHz〜90MHzの帯域も88MHz〜1
08MHzの帯域も、バスバーと金属ボディとの間隔は
3mm程度以上あれば充分使用することができる。
【0015】ただ本発明のアンテナを単独あるいはダイ
バーシティアンテナのメインアンテナとして使用する場
合には、ほぼホイップアンテナなみの受信利得が要求さ
れるので、この場合には、76MHz〜90MHzの帯
域で5mm以上、88MHz〜108MHzの帯域で1
0mm以上になるようにバスバーを配設すると、FMラ
ジオ放送波を好適に受信することができる。
【0016】また、この程度バスバーと金属ボディを離
すと、AMラジオ放送波を受信するときにバスバーと金
属ボディ間の無効容量を低減させ、漏洩する電波を減ら
すことができる。
【0017】給電部については、下部あるいは上部のコ
ーナー部に設けて接続時の作業性を向上させるだけでな
く、窓ガラスのほぼ上部中央部、下部中央部などに設け
てもよい。
【0018】第1の垂直線条について、加熱用導電線条
両側に配設されるバスバーと容量結合するように、バス
バーとの間隔を1〜10mmの範囲にすると受信利得が
高くなり好ましい。
【0019】第2の垂直線条は、ほぼ窓ガラス中央部に
上下に、加熱用導電線条の全幅以上にわたり直交、接続
するように配設すればよいが、第1の垂直線条と第2の
垂直線条に第1の水平線条と第2の水平線条を加えた合
計長さ(ループの合計長さ)が受信電波の波長をλとし
たときに、その受信電波の共振長さであるnλα/4倍
したもの(nは整数であり、3とすればよい。αは波長
短縮率でありFMラジオ放送波受信時には約0.7、T
V放送波受信時には約0.65)、すなわちFMラジオ
放送波受信時には合計長さがほぼ1400mm〜220
0mmの範囲となるように決めればよい。
【0020】補助エレメントについて、加熱用導電線条
あるいはバスバーに接続される補助エレメントは、受信
周波数帯域を変えることができるので、車種によっては
非常に有効である。
【0021】すなわち受信利得のピークをずらすことが
できる。本発明のガラスアンテナの一部、特に加熱用導
電線条の上部余白部あるいは下部余白部を水平に延びる
水平線条に接続される補助エレメントは、車種によって
は受信利得を向上させたり、あるいは周波数特性を改善
させることができる。
【0022】本発明のアンテナは、単独でも使用可能で
あるが、後部窓ガラスに設けた他のアンテナ、さらには
前部窓ガラスに設けたアンテナ、側部窓ガラスに設けた
アンテナ、ホイップアンテナなどのポールアンテナなど
と組み合わせてダイバーシティ受信しても勿論よい。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1〜図4は、それぞれ本発明のガラスアンテ
ナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施例4
を示す正面図、図5、図6はそれぞれ実施例1、実施例
3における周波数特性図、図7は実施例1におけるアン
テナ4とホイップアンテナによりAMラジオ帯の電波を
受信したときの端子電圧を示す図であり、●がアンテナ
4、▲がホイップアンテナを表す。
【0024】実施例1 バスバーとバスバーに最も近接した金属ボディ(パネル
フランジ)の間隔を20mmとし、76MHz〜90M
Hzの国内のFMラジオ放送波に対してチューニングし
た例である。
【0025】図1に示すように、車両用の後部窓ガラス
に装着される板ガラス1(上辺長さA1=1100m
m、下辺長さA2=1350mm、側辺垂直長さB=5
20mm)の車内側表面に、加熱用導電線条2、2、・
・・2、バスバー3、3’とともに、一方のバスバー3
の外側に垂直に延びる長さが400mmの第1の垂直線
条41(バスバーとの間隔5mm)と該第1の垂直線条
の上端の給電部5に接続されて加熱用導電線条の上部余
白部を水平に延びる長さが460mmの第1の水平線条
2(最上部の加熱用導電線条との間隔50mm)と、
第1の垂直線条の下端に接続され、加熱用導電線条下部
余白部を水平に延びる長さが580mmの第2の水平線
条43と、第1の水平線条42の先端と第2の水平線条4
3の先端に接続され、加熱用導電線条を直交、接続して
延びる長さが370mmの第2の垂直線条44からなる
アンテナ4とその給電部5を導電ペーストによりプリン
ト、焼成して形成する。
【0026】なお、このアンテナ4の合計長さは、18
10mmとなり76MHz〜90MHzの国内FMラジ
オ放送波帯域内の共振長さである。このようにして得ら
れた板ガラスを自動車の後部窓ガラスに装着して、さら
に両側のバスバー3、3’には直流電源回路を接続す
る。
【0027】高周波コイル6、6’とチョークコイル7
を介して一方は直流電源8に接続され、他方はアースさ
れる。直流回路を接続した状態で、本発明のアンテナに
よって、76MHz〜90MHzの国内のFMラジオ放
送波帯の水平偏波、88〜108MHzの欧米などの帯
域におけるFMラジオ放送波帯の水平偏波を受信して、
標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたと
きの利得差(以下、ダイポール比と略称する)で表す
と、平均でそれぞれ−11.9dB、−16.2dBと
なり、ホイップアンテナの受信利得が平均値でそれぞれ
約−15dB、約−16dBであるので、特に76MH
z〜90MHzの帯域に対して大きくホイップアンテナ
の受信利得を上回る非常に良好なアンテナであることが
わかる。
【0028】また、そのときの周波数毎の受信利得を表
す周波数特性は図5に示すようになり、どの帯域も安定
した受信利得が得られることがわかる。また、520K
Hz〜1620KHzのAMラジオ帯の電波を受信し
て、その受信性能を端子電圧で示すと図7に示すように
な●のようになり、▲で示すホイップアンテナの受信性
能を全ての帯域でほぼ3dBμV上回っており、AMラ
ジオ放送波に対しても非常に良好なアンテナであること
がわかる。
【0029】なお、このアンテナ4ではTV放送波に対
しても通常使用されるガラスアンテナなみの受信利得を
有していることを確認した。 実施例2 給電部を下部コーナー部に設け、バスバーと、バスバー
に最も近接した金属ボディ(パネルフランジ)の間隔を
20mmとし、第1の水平線条を二重に形成し、第1の
水平線条の延長線上に補助エレメント45を付加し、7
6MHz〜90MHzのFMラジオ放送波に対してチュ
ーニングした例である。
【0030】図2に示すように、アンテナ4は下部左側
コーナー部に設けた給電部5に接続され長さが400m
mの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔5m
m)、該第1の垂直線条41の上端に接続された長さが
560mmと565mmの二重に形成した第1の水平線
条42、42’、給電部5に接続された長さが680mm
の第2の水平線条43、第1の水平線条42、42’の先
端と第2の水平線条43の先端に接続され、加熱用導電
線条を直交、接続して延びる長さが370mmの第2の
垂直線条44からなるループに、長さが300mmの補
助エレメント45を付加したものである。
【0031】さらにバスバー3の外側にはFMラジオ放
送波受信用のアンテナ9を付加した以外はガラスサイ
ズ、加熱用の給電回路も実施例1と同じ構成としたもの
である。
【0032】このようにして得られたアンテナによって
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88〜108MHzの帯域におけるFMラジオ放送
波帯の水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平
均でそれぞれ−12.6dB、−17.4dBとなり、
76MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大
きく上回る結果が得られた。
【0033】また、520KHz〜1620KHzのA
Mラジオ放送波に対する受信利得はほぼホイップアンテ
ナと同等であることを確認した。 実施例3 ガラスサイズを上辺長さA1=950mm、下辺長さA2
=1120mm、側辺垂直長さB=540mmとして、
給電部を窓ガラスの上部中央部に設け、バスバーとバス
バーに最も近接した金属ボディ(パネルフランジ)の間
隔を15mmとし、第1の水平線条を延長した補助エレ
メント46とバスバー3’に接続される補助エレメント
7を付加し、88MHz〜108MHzのFMラジオ
放送波に対してチューニングした例である。
【0034】図3に示すように、アンテナ4は、一方の
バスバー3の外側に垂直に延びる長さが370mmの第
1の垂直線条41(バスバーとの間隔2mm)、該第1
の垂直線条の上端に接続されて加熱用導電線条の上部余
白部を水平に延び、給電部5に接続される長さが420
mmの第1の水平線条42、第1の垂直線条の下端に接
続され、加熱用導電線条下部余白部を水平に延びる長さ
が500mmの第2の水平線条43、第1の水平線条42
の先端(給電部5)と第2の水平線条43の先端に接続
され、加熱用導電線条を直交、接続して延びる長さが3
40mmの第2の垂直線条44、第1の水平線条42の先
端(給電部5)に接続、延長され水平に延びる長さが4
20mmの水平線条と長さが30mmの垂直線条を介し
て折り返される長さが180mmの水平線条からなる補
助エレメント46から構成され、さらにバスバー3’の
下端部分に接続される長さが40mmの垂直線条と長さ
が740mmの水平線条からなる補助エレメント47
付加した以外は加熱用の給電回路も実施例1と同じ構成
としたものである。なお、この場合に補助エレメント4
7 は加熱用導電線条2に接続してもよい。
【0035】このようにして得られたアンテナによって
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の
水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均でそ
れぞれ−15.4dB、−13.7dBとなり、チュー
ニングした88MHz〜108MHzの帯域でホイップ
アンテナを大きく上回り、76MHz〜90MHzの帯
域では同等の結果が得られた。
【0036】また、そのときの周波数毎の受信利得を表
す周波数特性は図6に示すようになり、高帯域が改善さ
れ88MHz〜108MHzの帯域のFMラジオ放送波
に対して安定した受信利得が得られることがわかる。
【0037】また、520KHz〜1620KHzのA
Mラジオ放送波に対する受信利得はほぼホイップアンテ
ナと同等であることを確認した。 実施例4 給電部を窓ガラスの下部中央部に設け、バスバーとバス
バーに最も近接した金属ボディ(パネルフランジ)の間
隔を12mmとし、第1の垂直線条、第1の水平線条、
第2の水平線条、第2の垂直線条の全てを二重に形成す
るとともに、補助エレメント48を付加し、76MHz
〜90MHzのFMラジオ放送波に対してチューニング
した例である。
【0038】図4に示すように、アンテナ4は、一方の
バスバー3の外側に垂直に延びる長さが長さが410m
mと450mmの第1の垂直線条41(バスバーとの間
隔3mm)、41’(バスバー3との間隔2mm)、該
第1の垂直線条の上端の給電部5に接続されて加熱用導
電線条の上部余白部を水平に延びる長さが550mmと
570mmの第1の水平線条42、42’、第1の垂直線
条の下端に接続され、加熱用導電線条下部余白部を水平
に延びる長さが600mmと620mmの第2の水平線
条43、43’第1の水平線条42の先端と第2の水平線
条43の先端に接続され、加熱用導電線条を直交、接続
して延びる長さが390mmと410mmの第2の垂直
線条44、44’によって二重のループを形成し、この二
重のループに、第1の水平線条と第2の垂直線条の交点
に接続され長さが200mmの水平線条とその先端に接
続された短い垂直線条と長さが700mmの水平線条か
らなる補助エレメント48を水平線条に付加したもので
ある。
【0039】さらに本実施例ではFMラジオ放送波受信
用のサブアンテナとしてアンテナ10を配設する。この
ようにして得られたアンテナによって76MHz〜90
MHzの国内FMラジオ放送波帯の水平偏波、88〜1
08MHzの北米のFMラジオ放送波帯の水平偏波を受
信して、ダイポール比で表すと、平均でそれぞれ−1
2.2dB、−18.1dBとなり、チューニングした
76MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大
きく上回る結果が得られた。
【0040】また、本実施例ではFMラジオ放送波に対
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ10とダイバーシティ受信すると、さらに好まし
い。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、2本の垂直線条と水平
線条を巧みに組み合わせることにより、特にFMラジオ
放送波帯の水平偏波に対する受信利得をホイップアンテ
ナの受信レベルを越える程度にまで高め、AMラジオ放
送波に対しても車種によってはホイップアンテナの受信
レベルを越える程度にまで受信利得を向上させ、さらに
TV放送波の受信も可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例1を示す正面図である。
【図2】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例2を示す正面図である。
【図3】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例3を示す正面図である。
【図4】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例4を示す正面図である。
【図5】本発明の実施例1における周波数の変化に対す
る受信利得を示す周波数特性図である。
【図6】本発明の実施例3における周波数の変化に対す
る受信利得を示す周波数特性図である。
【図7】実施例1におけるアンテナ4とホイップアンテ
ナによりAMラジオ帯の電波を受信したときの端子電圧
を示す図であり、●がアンテナ4、▲がホイップアンテ
ナを表す。
【図8】実施例1のアンテナパターンのバスバーの位
置、すなわちバスバーと金属ボディの間隔を変えたとき
の受信利得を示す図である。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 加熱用導電線条 3、3’ バスバー 4 本発明のアンテナ 5 給電部 6、6’ 高周波コイル 7 チョークコイル

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の加熱用導電線条と該加熱用導電線条
    の外側に接続されるバスバーが配設された車両用後部窓
    ガラスに設けた車両用ガラスアンテナにおいてバスバー
    の外側を垂直に延びる第1の垂直線条と該第1の垂直線
    条の上端に接続されて加熱用導電線条の上部余白部を水
    平に延びる第1の水平線条と、第1の垂直線条に接続さ
    れ、加熱用導電線条下部余白部を水平に延びる第2の水
    平線条と、第1の水平線条の先端と第2の水平線条の先
    端に接続され、加熱用導電線条を直交、接続して延びる
    第2の垂直線条を少なくとも具備するとともに、給電部
    をいずれかの線条に形成するようにしたことを特徴とす
    る車両用のガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】加熱用導電線条あるいはバスバーに接続さ
    れる補助エレメントを付加したことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用のガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】加熱用導電線条の上部余白部あるいは下部
    余白部を水平に延びる水平線条に接続される補助エレメ
    ントを付加したことを特徴とする請求項1〜請求項2の
    いずれかに記載の車両用のガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】第1の垂直線条とバスバーの間隔を1mm
    〜10mmの範囲としたことを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれかに記載の車両用のガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】76MHz〜90MHzのFMラジオ放送
    波の受信用に、バスバーと金属ボディとの間隔を5mm
    以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の車両用のガラスアンテナ。
  6. 【請求項6】88MHz〜108MHzのFMラジオ放
    送波の受信用に、バスバーと金属ボディとの間隔を10
    mm以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の車両用のガラスアンテナ。
  7. 【請求項7】バスバーには高周波コイルとチョークコイ
    ルを介し直流電源が接続されるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車両用のガ
    ラスアンテナ。
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