JP3362837B2 - バレル部の構造 - Google Patents

バレル部の構造

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JP3362837B2
JP3362837B2 JP32459198A JP32459198A JP3362837B2 JP 3362837 B2 JP3362837 B2 JP 3362837B2 JP 32459198 A JP32459198 A JP 32459198A JP 32459198 A JP32459198 A JP 32459198A JP 3362837 B2 JP3362837 B2 JP 3362837B2
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barrel portion
wire
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electric wire
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正司 斉藤
隆史 小出
雅彦 青山
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線のシ
ールド層にかしめられるバレル部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8には、従来のバレル部の構造の一例
として、実開平5−27983号に掲載された端子金具
のバレル部の構造が示されている。この端子金具1の後
端部には、一対のバレル部1b,1cが前後に並べて設
けられている。そして、前側の第1バレル部1bは、シ
ールド電線2の端末部に露出されたシールド層2aの外
側にかしめられてシールド層2aに導通接続される役割
を果たし、後側の第2バレル部1cは、シールド電線2
の外部シース2bにかしめられて端子金具1をシールド
電線2に保持する役割を果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したも
のでは、両バレル部1b,1cが前後に備えられている
から、端子金具全体の小型化の障害となっていた。その
対策として、第1バレル部1bのみでシールド電線2へ
の保持とそのシールド層2aへの導通接続とを兼用させ
る構造が考えられるが、一般に、シールド層2aの内側
の内部絶縁層2cは硬くて弾性変形し難いから、第1バ
レル部1bを強くかしめるとシールド層2aの切れが発
生し易くなる。一方、第2バレル部1cのみで済ますた
めに、例えば図9に示すように、シールド層2aを外部
シース2bの外面に折り返し、その上から第2バレル部
1cをかしめる構造とすると、今度は、外部シース2b
は、柔らか過ぎて十分な保持力を得られない。このた
め、同図に示すように、第2バレル部1cに一対の突起
3,3を設けてシールド電線2に食い込ませる構造が考
えられるが、バレル部1cを強くかしめるとシールド電
線2の芯線2dが両突起3,3の間に挟まれてくびれた
形状となり、芯線2dの切れの問題が生じる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、シールド電線への保持及びそのシールド層への導通
接続を確実に行うことができかつ端子金具を小型にする
ことが可能なバレル部の構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、端子金具の後端に設けられ
て、芯線を内部絶縁層と、シールド層と、外部シースで
覆ってなるシールド電線のうち外部シースから露出され
かつその外部シースの外側に折り返されたシールド層
外側からかしめるバレル部の構造であって、相反する方
向から前記シールド電線に食い込む一対の突起を備え、
それら両突起前記シールド電線の長手方向でずれた配
置とすることで、前記バレル部をかしめたときに前記芯
線が突起の反対側に逃げることができるようにしている
ところに特徴を有する。また、請求項2に係る発明は、
突起の上部は丸みを帯びた形状とされていることを特徴
としている。
【0006】
【発明の作用】請求項1、2の構成によれば、バレル部
がかしめられると、シールド層に密着して導通接続され
ると共に、一対の突起がシールド電線に相反する方向か
ら食い込んで端子金具がシールド電線に保持される。こ
こで、両突起はシールド電線の長手方向でずれた配置と
なっているから、バレル部を強くかしめてもシールド電
線に内側に備えた芯線は突起の反対側に逃げることがで
き、従来のように芯線がくびれてしまうようなことがな
くなる。
【0007】
【発明の効果】このように本発明によれば、シールド電
線への保持及びそのシールド層への導通接続を1つのバ
レル部で兼ねているから端子金具全体を小型にすること
が可能となる。しかも、芯線への影響を気にせずに、バ
レル部を強くかしめることができるから、シールド電線
への保持及びそのシールド層への導通接続を確実に行え
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバレル部の構造を
適用した端子金具に関する実施形態を図1〜7に基づい
て説明する。シールド電線10は、図1及び図2に示す
ように、芯線11を内部絶縁層12で覆い、その外側を
シールド層13で覆い、さらにその外側を外部シース1
4で覆った構造となっている。そして、シールド電線1
0の端末部では、露出されたシールド層13が外部シー
ス14の外側に折り返されると共に、そのシールド層1
3の折り返し部分より先に内部絶縁層12が露出され、
さらにその先端から芯線11が露出されて延びている。
【0009】端子金具20は、前側に角筒部21を備
え、その内部には図2に示すように絶縁部材22を介し
てピン23が保持されている。また、ピン23の後端に
は、断面U字状をなす小バレル部24が備えられてお
り、ここにシールド電線10の芯線11が圧着される
(図3参照)。さらに、角筒部21の上面は後側が開放
されており、その開放部分から前記小バレル部24を臨
めるようになっている。
【0010】角筒部21の後端には、シールド電線10
のシールド層13にかしめられるバレル部26が設けら
れている。バレル部26は、角筒部21の底部に連なる
金属板をU字状に屈曲させて形成され、シールド層13
を取り巻くようにしてかしめられる(図5参照)。ま
た、バレル部26の前後の内縁部には、テーパ面26
A,26A(図2参照)が形成されており、かしめられ
た時にシールド層13を傷つけないようにしてある(図
3参照)。さらに、バレル部26の両先端は、図4に示
すように外面側に形成したテーパ面26Bによって先細
り状となっている。これにより、図5(A)に示すよう
に、バレル部26の一方の端部が他方の端部の外側に密
着して重ねられる。その上、バレル部26の先端には、
図5(B)に拡大して示すように内縁部に沿って曲面2
6Cが形状されている。これによりバレル部26がかし
められた時に、前記曲面26Cがバレル部26の外面に
傷つけずに摺接して、メッキが削れることが防がれる。
【0011】バレル部26には、図4に示すように、内
方に向けて一対の突起27,27が形成されている。各
突起27は、バレル部26に軸方向と直交する方向に延
びるスリット28を形成し、そのスリット28の後側部
分を叩き出して形成されている(図7参照)。これによ
り、突起27は、前面がほぼ軸方向に向いた形状をなっ
ている。また、突起27の上部は、丸みを帯びている。
【0012】さて、両突起27,27の配置は、以下の
ようになっている。即ち、図4に示すようにバレル部2
6を後方から見た場合には、一方の突起27がバレル部
26の底面に配置されると共に、他方の突起27がバレ
ル部26のうち同図における左側の内側面の先端寄りに
配置されており、バレル部26をかしめた時に、両突起
27,27がシールド電線10に対して相反する方向か
ら食い込むようになっている(図3参照)。一方、図6
に示すようにバレル部26を上方から見た場合には、両
突起27,27は、シールド電線10の長手方向でずれ
た配置となっている。
【0013】次に、本実施形態の作用について説明す
る。シールド電線10の端末部に端子金具20を取り付
けるには、まず、ピン23を角筒部21から外した状態
で、その小バレル部24にシールド電線10の芯線11
を圧着する。そして、ピン23を角筒部21の内部に差
し込み、絶縁部材22を介して角筒部21に保持された
状態とする。すると、丁度、シールド電線10のシール
ド層13が、バレル部26に収まる。
【0014】この状態で、バレル部26をかしめる。詳
細には、バレル部26のうち図4の左側の片をシールド
層13の外面に宛い、その上から右側の片を被せるよう
にして、バレル部26をかしめる。すると、図3に示す
ように、バレル部26がシールド層13に密着して導通
接続されると共に、バレル部26に形成した両突起2
7,27が上下方向からシールド電線10に食い込ん
で、端子金具20がシールド電線10に保持される。こ
こで、両突起27,27は、シールド電線10の長手方
向でずれた配置となっているから、バレル部26を強く
かしめても芯線11は突起27の反対側に逃げることが
でき(図3参照)、従来のように(図9参照)芯線がく
びれてしまうようなことがなくなる。しかも、突起27
の上部は、丸みを帯びた形状となっているから、シール
ド層13又は外部シース14に切れ込みが入ってしまう
ことはない。また、突起27の前面は、ほぼシールド電
線10の軸方向の前方を向いているから、シールド電線
10が強く引っ張られたときにも対抗できる。
【0015】このように本実施形態によれば、シールド
電線10への保持及びそのシールド層13への導通接続
を1つのバレル部26で兼ねているから端子金具20全
体を小型にすることが可能となる。しかも、芯線11へ
の影響を気にせずに、バレル部26を強くかしめること
ができるから、シールド電線10への保持及びそのシー
ルド層13への導通接続を確実に行える。
【0016】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)前記実施形態では、両突起27,27は、バレル
部26の底面と一内側面とに配されていたが、例えば、
両突起をバレル部のうちU字状をなして対抗する両内側
面に配した構造としてもよい。 (2)前記実施形態では、芯線11がピン23にかしめ
固着される構成であったが、ネジ締め等によって固着さ
れる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る端子金具の分解側面
【図2】端子金具の側断面図
【図3】端子金具をシールド電線に取り付けた状態の側
断面図
【図4】バレル部の背面図
【図5】(A)バレル部の断面図 (B)その部分拡大図
【図6】端子金具の平面図
【図7】突起の拡大斜視図
【図8】従来の端子金具を示す斜視図
【図9】シールド電線の芯線がくびれ変形をした状態を
示す側断面図
【符号の説明】
10…シールド電線 11…芯線 13…シールド層 14…外部シース 20…端子金具 26…バレル部 27…突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−263037(JP,A) 実開 平6−86285(JP,U) 実開 平5−77863(JP,U) 実開 平5−87824(JP,U) 実開 昭63−39887(JP,U) 実開 昭63−184567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/05 H01R 24/02 H01R 24/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具の後端に設けられて、芯線を内
    部絶縁層と、シールド層と、外部シースで覆ってなる
    ールド電線のうち外部シースから露出されかつその外部
    シースの外側に折り返されたシールド層外側からかし
    めるバレル部の構造であって、 相反する方向から前記シールド電線に食い込む一対の突
    起を備え、それら両突起前記シールド電線の長手方向
    でずれた配置とすることで、前記バレル部をかしめたと
    きに前記芯線が突起の反対側に逃げることができるよう
    にしていることを特徴とするバレル部の構造。
  2. 【請求項2】 前記突起の上部は丸みを帯びた形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載のバレル部の構
    造。
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