JP2002033156A - ケーブルコネクタのケーブルクランプ - Google Patents

ケーブルコネクタのケーブルクランプ

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JP2002033156A
JP2002033156A JP2000216872A JP2000216872A JP2002033156A JP 2002033156 A JP2002033156 A JP 2002033156A JP 2000216872 A JP2000216872 A JP 2000216872A JP 2000216872 A JP2000216872 A JP 2000216872A JP 2002033156 A JP2002033156 A JP 2002033156A
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Nariyasu Kitamura
成康 北村
Akira Kasuga
明 春日
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Kel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルへの引っ張り力やコジリ力、回転力
等に抗して安定した固定力を有し、長期信頼性が高いケ
ーブルコネクタのケーブルクランプを得る。 【解決手段】 ケーブルコネクタは金属製のシールドカ
バー10と、電気絶縁部材から成るハウジング21内に
コンタクト22が整列保持されたコネクタ本体20とか
ら構成されている。コネクタ本体20の各コンタクト2
2にはケーブル30を構成する各ワイヤー31が半田接
合され、ケーブルクランプ15が形成されたシールドカ
バーの後方からカバー外方に延出されている。ケーブル
クランプ15は、U字状に曲げられた帯状部15aから
なり、この帯状部内周に突出する突起部15bがエンボ
ス成型されるとともに、この突起部15bを貫通する貫
通孔51が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルコネクタ
に関し、さらに詳細にはカバー部材に設けられた金属板
の帯状部をカバー部材から外方に延びるケーブルの外周
に巻き付けて圧着接続してケーブルをカバー部材に固定
するケーブルクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブル端部に取り付けられて、ケーブ
ルと基板、ケーブルとケーブル等を嵌脱自在にコネクタ
接続し信号伝達を行うケーブルコネクタは、従来から広
く用いられている。このコネクタは図5に示すように、
金属薄板製のシールドカバー110と、電気絶縁部材か
ら成るハウジング21内にコンタクト22,22…が整
列保持されたコネクタ本体20とから構成されている。
コネクタ本体20は、その各コンタクト22,22…に
ケーブル30を構成する各ワイヤー31,31…が半田
接合され、この接続部が保護部材24でカバーした状態
でシールドカバー110内に配設される。
【0003】シールドカバーは上下一対のカバー部材か
ら成り、その片方の上面図、正面図並びに右側面図を図
6(a)(b)(c)に示すように、金属薄板を打ち抜きプレス
成形して形成されている。シールドカバー110には、
コネクタ本体20及びワイヤー31を受容する受容空間
111,コネクタ本体20を係止保持するための係止突
起112a並びに係止穴112b、コネクタ本体のシー
ルドケース23を挟持するエンボス状の突起部113、
及びケーブルを固定保持するケーブルクランプ115な
どが形成されている。ケーブルクランプ115は、上下
一対のカバー部材の片方に形成されており、図6(a)に
示すようにU字状に曲げられた帯状部115aを有し、
この帯状部115aに内方に突出する帯状の突起部11
5bがエンボス成型されている。
【0004】各ワイヤー31,31…が半田接合された
コネクタ本体20及びケーブル30は、シールドカバー
110内に納められ、コネクタ本体20が係止突起11
2a並びに係止穴112bに係止され、上下ケースのエ
ンボス状の突起部113で挟持されてシールドカバー内
に固定される。ケーブル30はケーブルクランプ115
の部分においてシールド層32が折り返され、銅箔等の
導電性テープ33で端末処理された外周からケーブルク
ランプの帯状部115aが巻き付けられ絞り込まれるよ
うに、ハンドプレス等を用いてカシメ締結(圧着接続)
される。このようにケーブル30がケーブルクランプ部
でシールドカバー110に固定されるため、ケーブル3
0に作用する外力が各コンタクトとの接合部に加わらな
いないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ケーブルクランプの締結力は、主として外周から圧縮さ
れたケーブル外周と帯状部内周との間の摩擦係合力によ
るものであるため、ケーブルを軸方向に引っ張ったり、
こじったりした場合にケーブルが緩んだり抜けたりして
しまうことがあるという問題があった。前述したケーブ
ルクランプ115のように帯状部115aの内周面にエ
ンボス状の突起部115bを持たせ、当該突起部が部分
的により深くケーブル外周に食い込むように構成したも
のでは、引っ張りに対する抵抗力は強くなるものの、ケ
ーブル軸を中心に回転させる方向に対する抵抗力は殆ど
変化することがなく、またコジリに対する抵抗力も大き
くは改善されないという課題があった。
【0006】本発明は上記問題や課題に鑑みて成された
ものであり、簡便な構成でケーブルの抜けやコジリ、回
転に強く、安定してケーブルを固定することができるケ
ーブルクランプを提供し、もって長期信頼性の高いケー
ブルコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、コンタクトとコンタクトを電気的に絶縁保持す
るハウジングとハウジングの外周を覆うカバー部材(例
えば実施形態におけるシールドカバー10)とを有し、
ケーブルの一端をカバー部材の内部においてコンタクト
に電気的に接続させ他端側をカバー部材から外方に延出
させて信号伝達を行わせるケーブルコネクタにおいて、
カバー部材から外方に延出されるケーブルをカバー部材
に固定するケーブルクランプである。そのうえで、本発
明に係るケーブルクランプは、カバー部材に金属板から
成る帯状部を有し、この帯状部をケーブルの外周に巻き
付けて圧着接続することによりカバー部材にケーブルを
固定するように構成されており、この帯状部に貫通孔を
有して構成されている。
【0008】上記構成では、ケーブルをカバー部材に固
定するケーブルクランプは、カバー部材に設けられた金
属板から成る帯状部を有し、この帯状部をケーブルの外
周に巻き付けて圧着接続することにより構成されてい
る。ケーブルに巻き付けられる帯状部には貫通孔が形成
されており、圧着接続(カシメ締結)されたときにケー
ブル外周が貫通孔に食い込むようにして係合締結され
る。貫通孔に食い込んだ部分は引っかかりとなって剪断
抵抗を伴う係合が行われ、その抵抗力は、例えば貫通孔
を丸穴としたときには全方位にわたって同一の抵抗力を
持たせることができる。従って、帯状部に貫通孔を設け
るという極めて簡便な構成でカシメ締結部の締結力を強
化させ、引っ張りやコジリ、回転に強く、安定してケー
ブルを固定することができるケーブルクランプを提供す
ることができる。
【0009】カバー部材に設けられるケーブルクランプ
は、ケーブルを圧着接続するクランプ部分において金属
板から成る帯状部を有していれば良く、帯状部を含めた
カバー全体を薄板板金部材でプレス成型したもののほ
か、例えばダイキャスト等で形成したカバー部材に薄板
板金状の帯状部をネジやカシメ、圧入等の締結手段によ
り接続固定したもの、樹脂材料から成るカバー部材に薄
板板金状の帯状部をインサート成型し、あるいは樹脂成
形後に接着や溶着等により一体接続したものなどであっ
ても良い。
【0010】なお、帯状部には帯状部の長手方向に延び
るとともにケーブルの圧着面に向けて突出する帯状の突
起部を有し、貫通孔は突起部を貫通して形成してケーブ
ルコネクタのケーブルクランプを構成することが望まし
い。このような構成によれば、当該突起部と貫通孔の外
周部との間に突出するエッジ部が形成される構成とな
り、帯状の突起部がない平板状のクランプに比べてケー
ブル外周への食いつきを飛躍的に向上させることができ
る。従って、帯状部の突起部に貫通孔を設けるという極
めて簡便な構成で、上述した効果に加えて、さらにカシ
メ締結部の締結力を強化させて長期間安定した固定力を
維持することができるケーブルクランプを提供すること
ができる。
【0011】また、カバー部材は金属材料から成るシー
ルドカバーであって帯状部はカバー部材と一体に形成さ
れ、ケーブルはシールド層を有するシールドケーブルで
あり、帯状部はケーブルの外周上に折り返されたシール
ド層の上からケーブルと圧着接続されてシールド層と電
気的に接続されるようにケーブルコネクタのケーブルク
ランプを構成することが好ましい。このような構成のカ
バー部材によれば、簡便且つローコストに上記効果が得
られるケーブルコネクタを提供することができるととも
に、シールド層との安定した接続を確保してシールド効
果が高く、長期信頼性が高いケーブルコネクタを提供す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。本発明に係るケーブ
ルクランプを有したケーブルコネクタを図1に示してお
り、以下この図を参照して説明する。ケーブルコネクタ
1は、電気絶縁材料から成るハウジング21内に複数の
コンタクト22,22…を整列保持し相手側コネクタ
(不図示)と嵌合接続自在なコネクタ本体20と、このコ
ネクタ本体20の外周を覆いコネクタ本体を挟持保持す
る金属製のシールドカバー10とから構成され、コネク
タの極数に対応するワイヤー31,31…を有したシー
ルドケーブル(以下ケーブルと称する)30を接続固定
することによりコネクタケーブルとして使用される。ケ
ーブルコネクタ1はコネクタ接続される相手コネクタ側
の情報を各コンタクト22,22…及びワイヤー31,
31…を介して任意の遠方に伝達する情報伝達コネクタ
(I/Oコネクタ)である。
【0013】ケーブルコネクタ1は、コネクタ本体20
とケーブル30とを電気的に接続した後に、シールドカ
バー10内に納められこのケースに機械的に固定接続さ
れて組み立てられる。まず、ケーブル30はコネクタ組
立に先立ち端末処理が施される。すなわち、所定寸法で
外皮を剥離し露出させた各ワイヤー31,31…の先端
部をストリップして芯線を露出させ、シールド層32は
所定寸法にカットした後外皮側に折り返して銅箔等の導
電性テープを巻き付けて端末処理する。
【0014】次に芯線を露出させた各ワイヤー31,3
1…の先端部を、コネクタ本体において対応するピン番
号のコンタクト22,22…に、例えば半田接合や圧着
接続等により電気的に接続する。全ワイヤーとコンタク
トとの接続が完了したら、当該接続部を絶縁保護する保
護カバー24を取り付ける。このようにしてコネクタ本
体20にケーブル30の各ワイヤーが電気的に接続され
たケーブル部分組立品が構成される。ケーブル部分組立
品はシールドカバー10内に組み付けられる。
【0015】シールドカバー10は、上下一対のカバー
部材(10a,10b)から成り、左右方向に延びるコネ
クタ本体20を上下(図における紙面直交前後方向)か
ら挟んで挟持保持するように構成されている。図2は下
側のシールドカバー10aを示しており、各図(a)(b)
(c)はそれぞれ上面図、正面図、及び右側面図を示して
いる。シールドカバー10は、例えば冷間圧延鋼板やス
テンレス鋼板などの金属薄板を打ち抜き・プレス成形し
て形成したのち、必要に応じてニッケルメッキやユニク
ロメッキ等の表面処理を施して構成されている。
【0016】シールドカバー10には、コネクタ本体2
0及びワイヤー31を受容する受容空間11,コネクタ
本体20を係止保持するための係止突起12a並びに係
止穴12b、コネクタ本体のシールドケース23を挟持
するエンボス状の突起部13、及びケーブルを固定保持
するケーブルクランプ15などが形成されている。な
お、ケーブルクランプ15は、上下一対のカバー部材の
片方(本実施例においては下側のシールドカバー10
a)にのみ形成されており、図2(a)に示すようにU字
状に曲げられた帯状部15aを有し、この帯状部15a
に内方に向けて突出する帯状の突起部15bがエンボス
成型されている。
【0017】本発明では、この帯状部15aに複数の貫
通孔51を設けてケーブルクランプ15を構成してい
る。ケーブルクランプ15における帯状部15aを部分
的に拡大した平面展開図を、図3(a)(b)(c)に上面図、
正面図、並びに右側面図として示すように、貫通孔51
は帯状部15aの中央に長手方向に延びて形成された帯
状の突起部15bの全幅を含むように打ち抜き成型され
ている。このため、貫通孔51の周上には、図中に一点
鎖線で示す平板部との境界に円弧状のエッジ部51aが
形成され、図中二点鎖線で示す突起部15bとの境界に
は突出して切り立ったアーチ状のエッジ部51bが形成
される。
【0018】このように構成されたシールドカバー10
a内に、コネクタ本体20とケーブル30とが接続され
たケーブル部分組立品が納められる。コネクタ本体20
は、シールドカバー10aに設けられた係止突起12a
並びに係止穴12bに係止されて、嵌合接続部が前方
(図1中の下方)を向くように保持され、その後方の受
容空間11内にコネクタ本体の後部とワイヤー31とが
納められる。
【0019】コネクタ本体20から後方に延びるケーブ
ル30は、導電性テープ33を巻いて端末処理したシー
ルド部がU字状に形成されたケーブルクランプの帯状部
15aの上を通るように配設し、シールドカバー10a
から外方に延出させる。そして、シールド部が載置され
た帯状部15aをハンドプレスの金型上にセットし、帯
状部15aがシールド部外周に巻き付いて外周から絞り
込むように円筒状に押圧変形させてカシメ締結させる。
【0020】このとき、円筒状にカシメ締結された帯状
部15aは、圧着された内周面において導電性テープ3
3を介してシールド層32と電気的に接続するととも
に、ケーブル30を全周全幅で均等に締め込んでケーブ
ル30とシールドカバー10aとを機械的に結合させ
る。帯状部15aに設けられた突起部15bは、カシメ
締結されて円筒面から突出する環状突起に変形され、平
板状の円筒面よりも部分的に強くケーブルを絞り込んで
ケーブル軸方向に作用する引き抜き力や曲げに対する抵
抗力を向上させる。
【0021】突起部15bを貫通して設けられた貫通孔
51は、カシメ締結されるとエッジ部51a,51bが
導電性テープ33に食い込み、帯状部とケーブルとを電
気的に確実に結合させる。また、貫通孔51に食い込ん
だ導電性テープ33並びにシールド層32はその変形部
が引っかかりとなって剪断抵抗を発生させ、特にアーチ
状に突出するエッジ部51bはケーブル外皮にまで食い
込んで大きな剪断抵抗を発生させて、機械的に強力な係
合締結を行わせる。本実施例においては、突出するエッ
ジ部51bのエッジ面が帯状部15aの延びる方向に略
直交する円弧状を呈しており、ケーブル30を軸方向に
回転させる外力に対して特に強い抵抗力を発生させる構
成としている。
【0022】ケーブルクランプ15でケーブル30とシ
ールドカバーとを電気的、機械的に締結させた後、上側
のカバー部材(不図示)をかぶせて上下のシールドカバー
を一体結合させる。コネクタ本体20は嵌合部の外周を
覆う金属製のシールドケース23が上下のシールドカバ
ーに設けられた係止突起12a並びに係止穴12bに係
止されるとともに、上下のシールドカバーに設けられた
エンボス状の突起部13で挟持され、シールドカバー1
0内に固定保持される。シールドカバー10内では上下
のシールドカバーに係止保持されたコネクタ本体20
と、ケーブルクランプ15において下側のシールドカバ
ーに固定されたケーブル30との間の受容空間にワイヤ
ー31,31…が収納される。
【0023】このように構成され、組み立てられたコネ
クタケーブルは、シールドカバー10から延出されるケ
ーブル30がシールドカバーのケーブルクランプ15に
強力に係合締結されており、ケーブル30に引っ張り力
やコジリ力、回転力等が作用してもクランプ部が緩むこ
とがない。また、シールドカバー10とケーブルのシー
ルド層32との間が電気的に確実に接続される。従っ
て、ケーブルクランプ15の帯状部に貫通孔51を設け
るという簡便な構成で、ケーブル30の抜けやコジリ、
回転に強く、安定してケーブルを固定することができる
とともに、長期信頼性の高いケーブルコネクタを提供す
ることができる。
【0024】図4(a)〜(d)は、上記同様のケーブルコネ
クタにおける他のケーブルクランプの実施例を示したも
のである。各構成はこれまでの説明及び各図から明らか
であり、ここでは簡単に説明する。まず、図(a)はケー
ブルクランプの帯状部15aにおける帯状の突起部15
bを連続した一本の突起部ではなく、複数に分割して形
成し、貫通孔51を各突起部15bの中央に形成した実
施例である。図(b)は図1から図3を用いて前述したケ
ーブルクランプにおいて貫通孔51の孔数を増加させた
実施例であり、例えばシールド層を持たない軟質ケーブ
ルなどを弱い圧着力で確実にクランプするに適した構成
例である。図(c)は同一径の貫通孔51に代えて大きめ
の貫通孔52を中央部に形成するとともに、帯状部15
aの長手方向に長い長穴状の貫通孔53を左右に形成し
た実施例であり、ケーブル軸方向に作用する引き抜き力
に対する抵抗力を強化した構成例である。図(d)はケー
ブルクランプの帯状部15aの幅を広げて2本の帯状突
起部15bを形成させ、ここに2本の帯状部を連通する
ような長穴形状の貫通孔54を形成させた実施例であ
る。硬質ケーブルや径の太いケーブル、外力が作用する
頻度が高いケーブル等に適した構成例である。
【0025】なお、以上説明した実施例では、帯状の金
属板から成るケーブルクランプをシールドカバーに一体
に形成した実施例を説明したが、本発明に係るケーブル
クランプはケーブルをカシメ締結するクランプ部分にお
いて金属板から成る帯状部を有していれば良く、例えば
ダイキャスト成型したカバー部材に薄板板金状の帯状部
をネジやカシメ、圧入等の締結手段により接続固定した
ものや、樹脂材料から成るカバー部材に薄板板金状の帯
状部をインサート成型し、あるいは樹脂成形後に接着や
溶着等により一体接続したものなどであっても良い。
【0026】また、帯状部に形成される貫通孔の形状や
大きさ、配設数などは使用するケーブルの種類や材質等
に応じて適宜変更し、また組み合わせて使用することが
できる。例えば矩形形状の貫通孔や、帯状の突起部(1
5b)の幅よりも小径の貫通孔、2列の突起部に千鳥配
列で貫通孔を設ける構成などであっても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、コンタ
クトを電気的に絶縁保持するハウジングとハウジングの
外周を覆うカバー部材とを有するケーブルコネクタにお
いて、カバー部材から外方に延出されるケーブルをカバ
ー部材に固定するケーブルクランプである。そのうえ
で、本発明に係るケーブルクランプは、カバー部材に金
属板から成る帯状部を有し、この帯状部をケーブルの外
周に巻き付けて圧着接続することによりカバー部材にケ
ーブルを固定するように構成され、帯状部に貫通孔を設
けて構成されている。このような構成によれば、ケーブ
ルを圧着接続したときにケーブル外周が貫通孔に食い込
んで接続されるため、単なる摩擦係合のみならず剪断抵
抗を伴った機械的結合が行われる。従って、帯状部に貫
通孔を設けるという極めて簡便な構成で引っ張りやコジ
リ、回転に強く、安定してケーブルを固定することがで
きるケーブルクランプを提供することができる。
【0028】また、帯状部には帯状部の長手方向に延び
るとともにケーブルの圧着面に向けて突出する帯状の突
起部を有し、貫通孔は突起部を貫通して形成してケーブ
ルコネクタのケーブルクランプを構成する。このような
構成によれば、突起部と貫通孔の外周部との間に突出す
るエッジ部が形成され、この突出するエッジ部がケーブ
ル外周に食い込んで係合締結を行わせるため、機械的係
合力を飛躍的に向上させることができる。従って、帯状
部の突起部に貫通孔を設けるという極めて簡便な構成
で、上述した効果に加えて、さらに圧着接続部の締結力
を強化させて長期間安定した固定力を維持することがで
きるケーブルクランプを提供することができる。
【0029】また、カバー部材は金属材料から成るシー
ルドカバーであって帯状部はカバー部材と一体に形成さ
れ、ケーブルはシールド層を有するシールドケーブルで
あり、帯状部はケーブルの外周上に折り返されたシール
ド層の上からケーブルと圧着接続されてシールド層と電
気的に接続されるようにケーブルコネクタのケーブルク
ランプを構成することが好ましい。このような構成のカ
バー部材によれば、簡便且つローコストな構成で上記効
果が得られるケーブルコネクタを提供することができる
とともに、シールド層との安定した接続を確保してシー
ルド効果が高く、長期信頼性が高いケーブルコネクタを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブルクランプを有したケーブ
ルコネクタの組立状態を示す説明図である。
【図2】本発明に係るケーブルクランプが形成されたシ
ールドカバーの部品図であり、図(a)(b)(c)はそれぞれ
上面図、正面図、右側面図である。
【図3】上記シールドカバーのケーブルクランプ部分を
平面に展開して示す部分拡大図であり、図(a)(b)(c)は
それぞれ上面図、正面図、右側面図である。
【図4】本発明に係るケーブルクランプの他の実施例を
示す説明図である。
【図5】従来のケーブルクランプを有したケーブルコネ
クタの組立状態を示す説明図である。
【図6】従来のシールドカバーの部品図であり、図(a)
(b)(c)はそれぞれ上面図、正面図、右側面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルコネクタ 10 シールドカバー(10a 下側シールドカバ
ー、カバー部材) 15 ケーブルクランプ 15a 帯状部 15b 帯状の突起部 22 コンタクト 21 ハウジング 30 シールドケーブル 31 ワイヤー 32 シールド層 51〜54 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトと前記コンタクトを電気的に
    絶縁保持するハウジングと前記ハウジングの外周を覆う
    カバー部材とを有し、ケーブルの一端を前記カバー部材
    の内部において前記コンタクトに電気的に接続させ他端
    側を前記カバー部材から外方に延出させて信号伝達を行
    わせるケーブルコネクタにおいて、前記カバー部材から
    外方に延出される前記ケーブルを前記カバー部材に固定
    するケーブルクランプであって、 前記カバー部材に金属板から成る帯状部を有し、この帯
    状部を前記ケーブルの外周に巻き付けて圧着接続するこ
    とにより前記カバー部材に前記ケーブルを固定するよう
    に構成され、 前記帯状部に貫通孔を設けたことを特徴とするケーブル
    コネクタのケーブルクランプ。
  2. 【請求項2】 前記帯状部には前記帯状部の長手方向に
    延びるとともに前記ケーブルの圧着面に向けて突出する
    帯状の突起部を有し、 前記貫通孔は前記突起部を貫通して形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタのケー
    ブルクランプ。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材は金属材料から成るシー
    ルドカバーであって前記帯状部は前記カバー部材と一体
    に形成され、前記ケーブルはシールド層を有するシール
    ドケーブルであり、 前記帯状部は前記ケーブルの外周上に折り返されたシー
    ルド層の上から前記ケーブルと圧着接続されて前記シー
    ルド層と電気的に接続されることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のケーブルコネクタのケーブルク
    ランプ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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