JP3359666B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP3359666B2 JP29033192A JP29033192A JP3359666B2 JP 3359666 B2 JP3359666 B2 JP 3359666B2 JP 29033192 A JP29033192 A JP 29033192A JP 29033192 A JP29033192 A JP 29033192A JP 3359666 B2 JP3359666 B2 JP 3359666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動パワーステアリ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ステアリングホイールを回転
させて操舵を行なった時に、ステアリングシャフトに加
わるトルクに応じた回転力をモータから操舵機構に与
え、操舵力をアシストするようにした電動パワーステア
リング装置が用いられている。図3に、従来の電動パワ
ーステアリング装置の外観を示し、図4にモータのステ
アリングシャフトへの取付け状態を示す。
【0003】図3および図4を参照して、ステアリング
シャフト10を保持するステアリングコラム20には、
モータ30が取付けられており、このモータ30のトル
クは、ウォーム30aおよびウォームホイール30bを
介してステアリングシャフト10に伝達される。ステア
リングシャフト10の途中部には、トーションバーが介
装されており、ステアリングホイール40を操作する
と、トーションバーが僅かに捩じれて、トーションバー
により連結された入力軸と出力軸との間に相対変位が生
じる。この相対変位がトルクセンサ60aにより検出さ
れ、その検出結果に基づいてコントローラ60によりモ
ータ30への入力電流が制御される。これにより、ステ
アリングシャフト10に加わるトルクに対応して、モー
タ30により操舵力をアシストすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の場合には、ラッ
ク軸50に大荷重が加わった場合、例えば、車輪が縁石
に乗り上げたりした場合には、ラック軸50に衝撃的に
大トルクが加わり、このトルクは、ウォーム30aおよ
びウォームホイール30bの歯部分やモータ30に直接
加わる。この時、モータ30とステアリングシャフト1
0とは滑りのない状態でトルク伝達されているので、ウ
ォーム30aまたはウォームホイール30bの歯等が破
損してしまうことがあり、場合によっては、ラック軸5
0がロックしてしまい操舵不能となることも考えられ
る。
【0005】上記問題点を解決するために、モータ30
の駆動軸とラック軸50との間にクラッチを介装させる
ことも考えられる。しかし、装置が大掛かりとなり、重
量増加が避けられず、何よりもコストが高くなってしま
う。そこで、この発明の目的は、ラック軸側から衝撃力
が加わった場合に、モータやトルク伝達系を破損させる
ことのない安価な電動パワーステアリング装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動パワー
ステアリング装置は、軸方向に移動して車輪を操舵する
ラック軸の周囲に形成されたねじ,当該ねじの周囲に同
軸に配されたナット部材および上記ねじとナット部材と
の間に介装されたボールとからなるボールねじと、上記
ボールねじのナット部材に回転力を与えるモータとを備
えた電動パワーステアリング装置において、モータの出
力軸に固定されたローラ部材と、ナット部材の外周面に
形成されたローラ面と、上記ローラ部材の外周面とナッ
ト部材のローラ面との間に介装され、両者間にトルクを
伝達するトルク制限部材と、上記トルク制限部材を回転
自在に支持する中心軸と、 上記中心軸をスライド自在に
支持する長孔とを備え、 ばね又はロッドによって上記中
心軸を押すか又は引っ張ることによって、トルク制限部
材をローラ部材の外周面およびナット部材のローラ面に
対して径方向に押し付けることにより、トルク制限部材
を介する所定以上のトルクの伝達を規制するようにして
あることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明に係る電動パワーステアリング装置によ
れば、モータの出力軸に固定されたローラ部材と、当該
モータの軸トルクを受けるナット部材に形成されたロー
ラ面との間に介装されたトルク制限部材により、上記モ
ータ軸とナット部材との間で、トルクが伝達される一
方、所定以上のトルクの伝達が制限される。
【0008】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例に係る電動パワース
テアリング装置のモータからラック軸に至るトルク伝達
系を示す概略図である。上記トルク伝達系は、モータ3
の出力軸31の回転トルクをラック軸2に伝達するもの
であり、上記出力軸31に取付けられたローラ部材4
と、ラック軸2とボールねじ部Aを介して回転するナッ
ト部材5と、ローラ部材4とナット部材5との間に介装
される、後述するトルク制限部材としてのローラ8とか
らなる。ローラ部材4の外周面41と、上記ナット部材
5に一体に形成されたローラ面51およびローラ8の外
周面81は、互いに摺接してころがり接触によりトルク
を伝達している。モータ3は、ケーシング1に対し出力
軸31がラック軸2に平行な状態となるように固定され
ている。
【0009】ラック軸2は、外周面にねじ溝21が形成
された中実丸棒部材であり、上記ナット部材5が回転す
ることによりボールねじ部Aを介してその軸方向に移動
可能な状態でケーシング1に収容されている。ボールね
じ部Aは、ラック軸2に形成されたねじ溝21と、ねじ
溝52が形成されたナット部材5と、上記ねじ溝21お
よびねじ溝52との間に介在するボール6とにより構成
されている。尚、上記ボール6は、ボール循環部6aに
よりエンドレスに循環する。
【0010】出力軸31に取付けられたローラ部材4
は、当該出力軸31と一体に回転する金属製の円盤状部
材である。ナット部材5は、金属製の円筒状部材であっ
て、一端部5aの内面には、上記ボールねじ部Aを構成
するねじ溝52が形成されている。また、ナット部材5
の他端部5bは、ボール11を介して上記ケーシング1
に取付けられた外輪12により支持され、ケーシング1
に対して回転自在に取付けられている。更に、ナット部
材5の中間部には、当該ナット部材5と同心の円環部が
一体に形成され、この円環部の外周面によりローラ面5
1が形成されている。ナット部材5が回転すれば、ボー
ルねじ部Aによってナット部材5の回転運動がラック軸
2の直線運動に変換されて、ラック軸2が左右に移動し
車輪を操舵する。
【0011】8は、トルク制限部材としてのローラであ
って、金属製の円盤状部材である。このローラ8は上述
のように、出力軸31に取付けられたローラ部材4と、
上記ナット部材5に形成されたローラ面51との間に介
在され、両者間における伝達トルクを制限するものであ
る。図2を参照しながら、このローラ8は、中心軸82
を有し、当該中心軸82に対し回転自在に支持されてい
る。この中心軸82は、図示しないブラケットに設けた
長孔84に沿ってスライド移動可能な状態で支持されて
おり、当該長孔84に沿って移動することにより、ロー
ラ8の外周面81が上記モータ3側のローラ部材4の外
周面41および上記ラック軸2側のナット部材5に形成
されたローラ面51に当接させられる。当該ローラ8
の、上記ローラ部材4の外周面41およびナット部材5
に形成されたローラ面51への押し付けは、上記ケーシ
ング1に取付けられたバネ固定部材83に取付けられた
バネ85によって、ローラ8の中心軸82を押し付ける
ことによって行なう。このバネ固定部材83は、ケーシ
ング1に取付けられるものの他に、バネ固定部としてケ
ーシング1に一体に形成しても良い。ローラ部材4の外
周面41,ローラ8の外周面81およびナット部材5に
形成されたローラ面51は、各外周面のころがり接触状
態で連結され、出力軸31の回転トルクが、トルク制限
部材としてのローラ8を介してナット部材5に伝達さ
れ、ボールねじ部Aを介してラック軸2を左右に移動さ
せる。
【0012】ローラ8を介する伝達トルクが所定(例え
ば、約30kg-cm )以上になった時にローラ部材4とロ
ーラ8との、またはローラ面51とローラ8との間にす
べりが発生するように上記バネ85による押付力F1,
F2を設定してある。この実施例によれば、所定以上の
トルクが加われば、ローラ部材4の外周面41とローラ
8の外周面81との間、またはローラ8の外周面81と
ナット部材5のローラ面51との間ですべりが発生し、
このすべりによって所定以上のトルクの伝達が規制され
る。従って、万一、ラック軸2に大荷重が加わり、ナッ
ト部材5に衝撃的に大トルクが加わった場合でも、この
大トルクが直接モータ3の出力軸31にまで伝わること
はなく、モータ3や、トルク伝達系を破損させることが
ない。しかも、ローラ同士を滑らせてトルク伝達量を規
制するので、ギア伝達およびクラッチ機構を用いる場合
と比較して構造を簡素化でき、製造コストを安価なもの
にできる。
【0013】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、ローラ8をローラ部材4およびナット部
材5のローラ面41,51に押し付ける方法として、バ
ネ85を用いる他に、一端にねじが形成されたプルロッ
ドまたはプッシュロッド等の他端を直接ローラ8の中心
軸82に取付け、このプルロッドまたはプッシュロッド
等の一端をケーシング1に取付けたブラケット等に挿通
してナット等を用いてプルロッドまたはプッシュロッド
等を引っ張るまたは押すことによりローラ8をローラ部
材4およびナット部材5のローラ面41,51に押し付
けるようにしても良い。
【0014】また、遊星ローラ機構を構成するごとく、
ナット部材5のローラ面51をサンローラとし、一対の
ローラ8をプラネタリローラとしてナット部材5のロー
ラ面51の外周面に摺接するように配置し、更にローラ
8を内接させるリングローラを設け、出力軸31に取付
けられたローラ部材4を上記リングローラの外周面に摺
接させてトルク伝達系を構成しても良い。
【0015】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことができる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、車輪が縁石等に衝突
してラック軸側から衝撃的な大トルクが伝達されようと
しても、トルク制限部材により所定以上のトルクの伝達
を規制することができるので、モータやトルク伝達系を
破損させることがなく安全である。
【0017】また、ローラ同士を滑らせてトルク伝達を
制限するので、クラッチ機構を採用する場合と比較して
構造が簡単で製造コストを安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動パワーステアリン
グ装置のモータからラック軸までのトルク伝達系を示す
概略図である。
【図2】本発明の一実施例におけるトルク伝達系の要部
を示す概略図である。
【図3】従来の電動パワーステアリング装置を示す概略
図である。
【図4】従来の電動パワーステアリング装置におけるモ
ータとラック軸間の連結を示す詳細図である。
【符号の説明】
A ボールねじ部 2 ラック軸 3 モータ 31 出力軸 4 ローラ部材 5 ナット部材 51 ローラ面 8 ローラ(トルク制限部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に移動して車輪を操舵するラック軸
    の周囲に形成されたねじ,当該ねじの周囲に同軸に配さ
    れたナット部材および上記ねじとナット部材との間に介
    装されたボールとからなるボールねじと、 上記ボールねじのナット部材に回転力を与えるモータと
    を備えた電動パワーステアリング装置において、 モータの出力軸に固定されたローラ部材と、 ナット部材の外周面に形成されたローラ面と、 上記ローラ部材の外周面とナット部材のローラ面との間
    に介装され、両者間にトルクを伝達するトルク制限部材
    と、上記トルク制限部材を回転自在に支持する中心軸と、 上記中心軸をスライド自在に支持する長孔とを備え、 ばね又はロッドによって上記中心軸を押すか又は引っ張
    ることによって、トルク制限部材をローラ部材の外周面
    およびナット部材のローラ面に対して径方向に押し付け
    ることにより、トルク制限部材を介する所定以上のトル
    クの伝達を規制するようにしてある ことを特徴とする電
    動パワーステアリング装置。
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WO2001044037A1 (de) * 1999-12-17 2001-06-21 Zf Lenksysteme Gmbh Lenkvorrichtung für kraftfahrzeuge
US6849025B2 (en) 2001-04-09 2005-02-01 Nsk Ltd. Frictional roller transmission
DE102004023354A1 (de) * 2004-05-12 2005-12-08 Ina-Schaeffler Kg Kugelgewindetrieb

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