JPH0644674U - 電動式舵角付与装置 - Google Patents

電動式舵角付与装置

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JPH0644674U
JPH0644674U JP8658392U JP8658392U JPH0644674U JP H0644674 U JPH0644674 U JP H0644674U JP 8658392 U JP8658392 U JP 8658392U JP 8658392 U JP8658392 U JP 8658392U JP H0644674 U JPH0644674 U JP H0644674U
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JP
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output shaft
steering angle
nut piece
male screw
axial direction
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JP8658392U
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English (en)
Inventor
信康 安藤
敏行 岩野
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の外径寸法を小さくして、狭い床下空間へ
の組み付けを容易にする。 【構成】出力軸17を軸方向に変位させて、後輪に舵角
を付与する。この出力軸17に形成した雄螺子部29と
ナット片32内周面の雌螺子33とを、不可逆的に係合
させる。舵角付与時には、電動モータにより、前記ナッ
ト片32を回転させる。ナット片32は、回転のみ自在
で、軸方向に変位する事はない。出力軸17は、軸方向
に変位するのみで、回転する事はない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係る電動式舵角付与装置は、自動車用の四輪操舵装置に組み込み、 ステアリングホイールの動きに関連して、或はステアリングホイールの動きとは 独立して、後輪に舵角付与を行なう為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
狭い道での進路変更を容易に行なえる様に、自動車の回転半径を小さくする為 、或は、高速走行時に於ける進路変更でも車両の安定性が保たれる様にする為、 ステアリングホイールを操作した場合に、前輪だけでなく後輪も動かす四輪操舵 装置が、近年使用される様になって来た。
【0003】 図4〜5は、この様な四輪操舵装置の1例として、特開昭61−146682 号公報に記載されたものを示している。ステアリングホイール1の操作量並びに 操作速度を検出する舵角センサ2、及び車速センサ3の検出信号は、制御器4に 送られる。そしてこの制御器4は、両センサ2、3から送り込まれる検出信号に 基づいて、電動モータ5に通電する。
【0004】 この電動モータ5の回転は、出力軸6に固定したウォーム7からウォームホイ ール8に伝達され、このウォームホイール8をその一端に固定した伝達軸9、並 びにこの伝達軸9の他端に固定されたピニオン10を回転させる。このピニオン 10は、出力軸11の中間部に固設したラック12と噛合しているので、結局、 上記電動モータ5への通電に伴なって前記出力軸11が、軸方向(図4の左右方 向)に亙って変位する。
【0005】 出力軸11の軸方向に亙る変位は、タイロッド13、13及びナックルアーム 14、14を介して後輪15、15に伝達され、各後輪15、15に舵角が付与 される。前記ウォーム7とウォームホイール8とは、不可逆的に係合しているの で、前記電動モータ5への非通電時に前記ウォームホイール8に回転方向のトル クが加わっても、前記ウォームホイール8は回転しない。従って、電動モータ5 への非通電時には、横G等の外乱により後輪15、15が動く事はない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の電動式舵角付与装置は、小型化を図る事で、狭い空間への組み込みを 可能にし、四輪操舵装置の設計の容易化を図るものである。
【0007】 前記図4〜5に示した従来装置の場合、出力軸11に対して捩れの位置関係に 伝達軸9を設けると共に、この伝達軸9の両端に、それぞれウォームホイール8 とピニオン10とを固定し、更にこのウォームホイール8に噛合したウォーム7 を、電動モータ5の出力軸6に固定している。この結果、この電動モータ5の設 置位置が、前記出力軸11から大きく離れ、電動式舵角付与装置の外径寸法が、 前記電動モータ5の設置部分で相当に大きくなってしまう。
【0008】 後輪に舵角を付与する為の電動式舵角付与装置は、自動車床下の限られた空間 に設置しなければならず、外径寸法が少しでも大きくなる事は好ましくない。本 考案の電動式舵角付与装置は、この様な事情に鑑みて考案されたものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
本考案の電動式舵角付与装置は、ハウジングと、このハウジングの内側に、軸 方向に亙る変位のみを自在として支持され、軸方向に亙る変位に伴なって車輪に 舵角を付与する出力軸と、この出力軸の中間部外周面に固設された雄螺子部と、 この雄螺子部の周囲部分に於いて前記ハウジングの内側に、回転のみ自在に支持 されたナット片と、このナット片を回転駆動する電動モータとを備えている。そ して、前記雄螺子部と前記ナット片の内周面に形成した雌螺子とは、ナット片か ら出力軸に向けてのみトルク伝達可能に、不可逆的に係合している。
【0010】
【作用】 上述の様に構成される本考案の電動式舵角付与装置の作動時、電動モータによ りナット片を回転させると、このナット片の内周面に形成した雌螺子と雄螺子部 との螺合に基づいて、この雄螺子部を固設した出力軸が、軸方向に亙って変位す る。この出力軸の変位に基づいて、車輪に所定の舵角が付与される。
【0011】 前記雌螺子と雄螺子部とは不可逆的に係合しているので、車輪側から前記出力 軸に、軸方向に亙る力が加わった場合でも、前記ナット片が回転する事はない。 従って、車輪に横G等の外力が加わった場合でも、この車輪が変位する事はなく 、車両のふらつき防止が図られる。
【0012】
【実施例】
図1〜3は本考案の実施例を示している。両端が開口した管状のハウジング1 6は、軸方向(図1の左右方向)を自動車の幅方向に向けて、この自動車の床下 に固定される。このハウジング16の内側には出力軸17を挿通している。この 出力軸17の両端部と後輪15、15(図4)との間には、図4に示した従来構 造の場合と同様に、タイロッド13、13、ナックルアーム14、14を設ける 。従って、前記出力軸17の軸方向に亙る変位に伴なって、前記後輪15、15 に舵角が付与される。
【0013】 前記出力軸17の中間部一端寄り(図1の左寄り)部分にはラック18を形成 し、このラック18とピニオン19とを噛合させている。このピニオン19は前 記ハウジング16の内側に、前記出力軸17と捩れの位置関係で配置され、図3 に示す様に、1対の転がり軸受20、20により、回転自在に支持されている。 前記出力軸17は、前記ラック18とピニオン19との係合により、回転防止を 図られている。
【0014】 尚、前記ハウジング16の一部で前記ラック18と反対側部分には、前記出力 軸17と直交するシリンダ部21を設けている。このシリンダ部21内には、前 記出力軸17の外周面に対向する奥側から順に、ナイロン、デルリン等の滑り易 い材料により造った押圧片22と、圧縮ばね23とを挿入している。そして、前 記シリンダ部21の開口端部に、蓋片24を螺着固定している。従って前記押圧 片22は、前記圧縮ばね23の弾力により前記出力軸17を、前記ピニオン19 に向け押圧する。この結果、前記ラック18とピニオン19との噛合部のバック ラッシュが解消される(零となる)。
【0015】 前記ピニオン19の端部には、ジョイント25を介して、エンコーダ26の入 力軸27を結合している。従ってこのエンコーダ26が前記出力軸17の軸方向 に亙る変位量を、回転角度に変換して検出する。このエンコーダ26の検出信号 は、後述する電動モータ28を制御する為の、制御器(図示せず)に入力する。
【0016】 一方、前記出力軸17の中間部他端寄り(図1の右寄り)部分の外周面には、 雄螺子部29を、この出力軸17と一体に形成している。この雄螺子部29は、 台形螺子、角螺子等、十分な強度を持ち、大きなトルクを伝達自在な形状の螺子 により構成する。
【0017】 前記ハウジング16の端部で、この雄螺子部29の周囲に位置する部分は、大 径部30としている。この大径部30の端部開口には、略円筒状の蓋体31を螺 着固定している。そして、これら大径部30と蓋体31とにより囲まれる空間4 4内にナット片32を、回転のみ自在に支持している。ロックナット38は、前 記蓋体31の緩み止めを図る。
【0018】 そして、前記ナット片32の中間部内周面に形成した雌螺子33と、前記雄螺 子部29とを螺合させている。雄螺子部29と雌螺子33とは、比較的ピッチを 細かくしている。従って、前記ナット片32が回転した場合には、前記出力軸1 7が軸方向に変位するが、この出力軸17に軸方向に亙る力が加わっても、前記 ナット片32が回転する事はない。即ち、雄螺子部29と雌螺子33とは、ナッ ト片32から出力軸17に向けてのみトルク伝達可能に、不可逆的に係合してい る。
【0019】 ナット片32の内周面で、前記雌螺子33から外れた部分は、前記雄螺子部2 9よりも大径にして、この雄螺子部29との干渉を防止している。又、前記ナッ ト片32の中間部外周面には、鍔状のウォームホイール34を、ナット片32と 一体に形成している。
【0020】 このナット片32を回転のみ自在に支持する為の、深溝型の玉軸受35、35 は、それぞれの内輪36、36を、前記ウォームホイール34を挟む位置で、こ のナット片32の外周面に外嵌固定している。又、各玉軸受35、35の外輪3 7、37は、それぞれ前記大径部30或は蓋体31の内周面に内嵌固定している 。
【0021】 又、前記大径部30部分に於いて前記ハウジング16に、ウォーム39が、玉 軸受40と滑り軸受41とにより、回転自在に支持されている。このウォーム3 9は、前記出力軸17に対し捩れの位置関係で配置されており、前記ウォームホ イール34と螺合している。これらウォーム39とウォームホイール34との係 合状態は、可逆的でも、或は非可逆的でも良い。
【0022】 更に、前記ウォーム39の一端(図2の右端)は、ジョイント42を介して、 電動モータ28の出力軸に結合している。43は、この電動モータ28の回転数 を検出する為のエンコーダである。
【0023】 上述の様に構成される本考案の電動式舵角付与装置により後輪に舵角を付与す べく、電動モータ28の出力軸を回転させると、この回転は前記ジョイント42 、ウォーム39、ウォームホイール34を介して、前記ナット片32に伝達され 、このナット片32が回転する。
【0024】 この様にしてナット片32が回転すると、このナット片32の内周面に形成し た雌螺子33と、前記出力軸17に形成した雄螺子部29との螺合に基づいて、 この出力軸17が軸方向に亙って変位する。そして、この出力軸17の変位に基 づいて、後輪に所定の舵角が付与される。
【0025】 前記ナット片32の雌螺子33と出力軸17の雄螺子部29とは、前述の様に 、不可逆的に係合しているので、後輪側から前記出力軸17に、軸方向に亙る力 が加わった場合でも、この力は前記玉軸受35、35により支承されるのみで、 前記ナット片32が回転する事はない。従って、後輪に横G等の外力が加わった 場合でも、この後輪が変位する事はなく、車両のふらつき防止が図られる。
【0026】 尚、図示の実施例では、ナット片32の中心軸と電動モータ28の出力軸とを 捩れの位置関係で配置し、両軸の間にウォーム式減速機を設けているが、ナット 片32を回転させるのに要する力はそれ程大きくないので、これら両軸を平行に 配置し、両軸同士の間に、歯付ベルト、或は歯車による伝達機構を設ける事も出 来る。
【0027】 更に、前記ナット片32にロータを固定し、このロータの周囲にステータを配 置する事で、このナット片32の周囲に円筒状の電動モータを設け、この電動モ ータにより前記ナット片32を、直接回転駆動させる事も出来る。この様に構成 すれば、電動式舵角付与装置の外径寸法を極く小さく出来る。
【0028】
【考案の効果】
本考案の電動式舵角付与装置は、以上に述べた通り構成され作用するが、電動 モータとハウジングとの距離を小さくして、装置の直径を小さく出来る。この為 、狭い空間への設置が可能となり、電動式舵角付与装置を組み込んだ四輪操舵装 置の設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同B−B断面図。
【図4】従来の電動式舵角付与装置を組み込んだ四輪操
舵装置の略平面図。
【図5】従来の電動式舵角付与装置の斜視図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 舵角センサ 3 車速センサ 4 制御器 5 電動モータ 6 出力軸 7 ウォーム 8 ウォームホイール 9 伝達軸 10 ピニオン 11 出力軸 12 ラック 13 タイロッド 14 ナックルアーム 15 後輪 16 ハウジング 17 出力軸 18 ラック 19 ピニオン 20 転がり軸受 21 シリンダ部 22 押圧片 23 圧縮ばね 24 蓋片 25 ジョイント 26 エンコーダ 27 入力軸 28 電動モータ 29 雄螺子部 30 大径部 31 蓋体 32 ナット片 33 雌螺子 34 ウォームホイール 35 玉軸受 36 内輪 37 外輪 38 ロックナット 39 ウォーム 40 玉軸受 41 滑り軸受 42 ジョイント 43 エンコーダ 44 空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングの内側
    に、軸方向に亙る変位のみを自在として支持され、軸方
    向に亙る変位に伴なって車輪に舵角を付与する出力軸
    と、この出力軸の中間部外周面に固設された雄螺子部
    と、この雄螺子部の周囲部分に於いて前記ハウジングの
    内側に、回転のみ自在に支持されたナット片と、このナ
    ット片を回転駆動する電動モータとを備え、前記雄螺子
    部と前記ナット片の内周面に形成した雌螺子とは、ナッ
    ト片から出力軸に向けてのみトルク伝達可能に、不可逆
    的に係合している電動式舵角付与装置。
JP8658392U 1992-11-25 1992-11-25 電動式舵角付与装置 Pending JPH0644674U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8658392U JPH0644674U (ja) 1992-11-25 1992-11-25 電動式舵角付与装置
DE19934340203 DE4340203C2 (de) 1992-11-25 1993-11-25 Elektrisch angetriebene Lenkvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8658392U JPH0644674U (ja) 1992-11-25 1992-11-25 電動式舵角付与装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0644674U true JPH0644674U (ja) 1994-06-14

Family

ID=13891036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8658392U Pending JPH0644674U (ja) 1992-11-25 1992-11-25 電動式舵角付与装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH0644674U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532198B1 (ko) * 2000-05-18 2005-11-30 코요 세이코 주식회사 전동식조향장치
JP2016112955A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 パワーステアリング装置

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