JP3359290B2 - インクジェット記録ヘッドの回復装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドの回復装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録
ヘッドの回復装置、特にフルマルチタイプのインクジェ
ット記録ヘッドの回復装置に関するものである。
滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録
ヘッドの回復装置、特にフルマルチタイプのインクジェ
ット記録ヘッドの回復装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】今日、記録装置として種々の記録方法が
開発されているが、その中でもインクジェット記録方式
は、記録媒体に対して非接触であるために静粛性および
記録高速性に優れ、かつ高密度記録が可能で、カラー化
および小型化が容易であることから広く用いられてお
り、フルマルチタイプのインクジェット記録ヘッド等が
知られている。
開発されているが、その中でもインクジェット記録方式
は、記録媒体に対して非接触であるために静粛性および
記録高速性に優れ、かつ高密度記録が可能で、カラー化
および小型化が容易であることから広く用いられてお
り、フルマルチタイプのインクジェット記録ヘッド等が
知られている。
【０００３】このような従来のフルマルチタイプのイン
クジェット記録ヘッドにおいては、一般的に、図６に示
されるように、多数のノズル１０２が整列して設けられ
たインクジェット記録ヘッド１０１のインク吐出口面１
０１ａに対向して、ゴム板状のブレード１０４が側方に
設けられた断面コップ状のキャップ部材１０３が配置さ
れ、ブレード１０４がインク吐出口面１０１ａを拭うよ
うにインクジェット記録ヘッド１０１のノズル列と直角
方向に横拭き操作により相対的に移動させて行ってい
る。更に、インクジェット記録ヘッド１０１の回復処理
で使用された廃インクは、ポンプの固定された位置にあ
る排出口から廃インク吸収体の定まった場所に排出され
ている。
クジェット記録ヘッドにおいては、一般的に、図６に示
されるように、多数のノズル１０２が整列して設けられ
たインクジェット記録ヘッド１０１のインク吐出口面１
０１ａに対向して、ゴム板状のブレード１０４が側方に
設けられた断面コップ状のキャップ部材１０３が配置さ
れ、ブレード１０４がインク吐出口面１０１ａを拭うよ
うにインクジェット記録ヘッド１０１のノズル列と直角
方向に横拭き操作により相対的に移動させて行ってい
る。更に、インクジェット記録ヘッド１０１の回復処理
で使用された廃インクは、ポンプの固定された位置にあ
る排出口から廃インク吸収体の定まった場所に排出され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例においては以下のような問題点が見られる。
従来例においては以下のような問題点が見られる。
【０００５】(1) フルマルチタイプのインクジェット記
録ヘッドの液室加圧によるノズル回復処理の場合に、漏
出インク量が多く、横拭きした場合にインクがはじき飛
ばされて、インクジェット記録ヘッドの周辺部が汚れ、
インクの固着が起こったりして、各動作の不良が発生す
る原因となる。
録ヘッドの液室加圧によるノズル回復処理の場合に、漏
出インク量が多く、横拭きした場合にインクがはじき飛
ばされて、インクジェット記録ヘッドの周辺部が汚れ、
インクの固着が起こったりして、各動作の不良が発生す
る原因となる。
【０００６】(2) フルマルチタイプのインクジェット記
録ヘッド列の中には、定着促進インクジェット記録ヘッ
ドがある場合があり、横拭きブレードによってインクが
はじき飛ばされ、他のインクジェット記録ヘッドのノズ
ル部分に付着して当該ノズルがインク吐出の不良となる
恐れがある。
録ヘッド列の中には、定着促進インクジェット記録ヘッ
ドがある場合があり、横拭きブレードによってインクが
はじき飛ばされ、他のインクジェット記録ヘッドのノズ
ル部分に付着して当該ノズルがインク吐出の不良となる
恐れがある。
【０００７】(3) フェイス面のノズルの保護のために、
ノズル列が陥没状態になったインクジェット記録ヘッド
の場合、横拭きでは拭き残りが発生する。
ノズル列が陥没状態になったインクジェット記録ヘッド
の場合、横拭きでは拭き残りが発生する。
【０００８】(4) 漏出インクを吸引する構造をとると、
別途吸引ポンプが必要となり、装置が大型化したり、コ
ストが高くなったりする。
別途吸引ポンプが必要となり、装置が大型化したり、コ
ストが高くなったりする。
【０００９】(5) 廃インク吸収体の特定位置からのみの
インク拡散に限られるためにインク吸収効率が悪い。ま
た、吸収しきれない時があり、溢れる場合がある。
インク拡散に限られるためにインク吸収効率が悪い。ま
た、吸収しきれない時があり、溢れる場合がある。
【００１０】本発明の目的は、このような従来における
問題を解決するために、インク吐出口面を縦方向に沿っ
て拭ってインクのはじき飛びをなくし、拭い取ったイン
クをインク吸収体に吸収させてポンプによって排出させ
るようにしたインクジェット記録ヘッドの回復装置を提
供することにある。
問題を解決するために、インク吐出口面を縦方向に沿っ
て拭ってインクのはじき飛びをなくし、拭い取ったイン
クをインク吸収体に吸収させてポンプによって排出させ
るようにしたインクジェット記録ヘッドの回復装置を提
供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的を達
成するために、本発明に依るインクジェット記録ヘッド
の回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマルチ式イ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着したイ
ンクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側に隣
接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該インク
吸収体にポンプを接続して構成される回復装置におい
て、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式インク
ジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動走
査するものであり、前記インク吸収体に接続されたチュ
ーブと、前記ブレードと記録ヘッドのインク吐出口面と
の接触動作によって移動され前記チューブの一部を押圧
する押圧コロと、を備え、押圧状態のチューブの押圧部
から離れる方向へ前記ブレードを移動させることによっ
て吸引作用を行わせることを特徴とする。
成するために、本発明に依るインクジェット記録ヘッド
の回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマルチ式イ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着したイ
ンクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側に隣
接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該インク
吸収体にポンプを接続して構成される回復装置におい
て、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式インク
ジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動走
査するものであり、前記インク吸収体に接続されたチュ
ーブと、前記ブレードと記録ヘッドのインク吐出口面と
の接触動作によって移動され前記チューブの一部を押圧
する押圧コロと、を備え、押圧状態のチューブの押圧部
から離れる方向へ前記ブレードを移動させることによっ
て吸引作用を行わせることを特徴とする。
【００１２】また、本発明のインクジェット記録ヘッド
の回復装置は、前記ブレードが、ブレードと記録ヘッド
のインク吐出口面との離間動作によって、前記押圧コロ
によるチューブの押圧が解除された状態で元の位置に復
帰するとともに、吸引回収したインクを排出することを
特徴とする。
の回復装置は、前記ブレードが、ブレードと記録ヘッド
のインク吐出口面との離間動作によって、前記押圧コロ
によるチューブの押圧が解除された状態で元の位置に復
帰するとともに、吸引回収したインクを排出することを
特徴とする。
【００１３】更に、本発明のインクジェット記録ヘッド
の回復装置は、前記回復装置が、さらに廃インク吸収体
を備えており、前記ポンプを構成するチューブのインク
排出口が、ブレード復帰走査に伴い移動し、排出インク
が廃インク吸収体に対して集中排出されずに分散して排
出されることを特徴とする。
の回復装置は、前記回復装置が、さらに廃インク吸収体
を備えており、前記ポンプを構成するチューブのインク
排出口が、ブレード復帰走査に伴い移動し、排出インク
が廃インク吸収体に対して集中排出されずに分散して排
出されることを特徴とする。
【００１４】更にまた、本発明のインクジェット記録ヘ
ッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマルチ
式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着し
たインクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側
に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該イ
ンク吸収体にポンプを接続して構成される回復装置にお
いて、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式イン
クジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動
走査するものであり、前記インク吸収体に接続されたポ
ンプは、前記インク吸収体に接続された蛇腹状チューブ
と、前記吸収体と蛇腹状チューブとの接続端側に前記吸
収体から蛇腹状チューブ側への流体の移動のみを許可す
る第1一方向弁と、前記蛇腹状チューブの他端側に蛇腹
状チューブから外方側にのみ流体の移動を許可する第2
一方向弁と、を備え、蛇腹状チューブを伸ばす方向へ前
記ブレードを移動させることによって吸引作用を行わせ
ることを特徴とする。
ッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマルチ
式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着し
たインクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側
に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該イ
ンク吸収体にポンプを接続して構成される回復装置にお
いて、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式イン
クジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動
走査するものであり、前記インク吸収体に接続されたポ
ンプは、前記インク吸収体に接続された蛇腹状チューブ
と、前記吸収体と蛇腹状チューブとの接続端側に前記吸
収体から蛇腹状チューブ側への流体の移動のみを許可す
る第1一方向弁と、前記蛇腹状チューブの他端側に蛇腹
状チューブから外方側にのみ流体の移動を許可する第2
一方向弁と、を備え、蛇腹状チューブを伸ばす方向へ前
記ブレードを移動させることによって吸引作用を行わせ
ることを特徴とする。
【００１５】
【００１６】
【００１７】
【００１８】
【発明の実施の形態】このように構成された本発明のイ
ンクジェット記録ヘッドの回復装置によれば、上述の従
来の(1) 〜(4) の問題を解決するために、ブレード拭い
方向を縦拭いとして、インクジェット記録ヘッドが所定
の高さにある時に、ブレードがノズル列に沿って作動す
る構成を用いればよい。また、ブレードのインク拭い面
側にインク吸収体を設けて拭い取ったインクを一時的に
貯留してインク吸収体とインク吸引用ポンプを連通し、
即座にインク吸収体からインクを吸引するようにすれば
よい。更に、吸引ポンプはブレードがインクを拭う往路
でインクを吸引するようブレード動作により作用する機
構を用いて、ブレード復路においては吸引したインクを
排出する機構とし、かつブレードとインクジェット記録
ヘッドが接触しない位置関係を保つようにすることによ
り、ポンプの吸引、排出動作の切換えが行える構成をと
るようにする。
ンクジェット記録ヘッドの回復装置によれば、上述の従
来の(1) 〜(4) の問題を解決するために、ブレード拭い
方向を縦拭いとして、インクジェット記録ヘッドが所定
の高さにある時に、ブレードがノズル列に沿って作動す
る構成を用いればよい。また、ブレードのインク拭い面
側にインク吸収体を設けて拭い取ったインクを一時的に
貯留してインク吸収体とインク吸引用ポンプを連通し、
即座にインク吸収体からインクを吸引するようにすれば
よい。更に、吸引ポンプはブレードがインクを拭う往路
でインクを吸引するようブレード動作により作用する機
構を用いて、ブレード復路においては吸引したインクを
排出する機構とし、かつブレードとインクジェット記録
ヘッドが接触しない位置関係を保つようにすることによ
り、ポンプの吸引、排出動作の切換えが行える構成をと
るようにする。
【００１９】また、フルマルチタイプのインクジェット
記録ヘッドのノズル列の面が陥没した形状のインクジェ
ット記録ヘッドの場合には、ブレードの先端部の形状を
略ノズル列の面に合うように構成してインクの拭い残し
がないようにする。また、チューブのしごき動作のため
に、インク排出口がブレード走査時に移動するために廃
インク吸収体の広い面積に亙ってインクを散布させるこ
とができ、インク吸収効率が良くなって上記(5) の問題
を解決することが出来る。
記録ヘッドのノズル列の面が陥没した形状のインクジェ
ット記録ヘッドの場合には、ブレードの先端部の形状を
略ノズル列の面に合うように構成してインクの拭い残し
がないようにする。また、チューブのしごき動作のため
に、インク排出口がブレード走査時に移動するために廃
インク吸収体の広い面積に亙ってインクを散布させるこ
とができ、インク吸収効率が良くなって上記(5) の問題
を解決することが出来る。
【００２０】本発明のその他の目的と特徴および利点は
以下の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかに
なろう。
以下の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかに
なろう。
【００２１】（実施例１）図１乃至図４は本発明のイン
クジェット記録ヘッドの回復装置の第１の実施例を示す
模式図で、図１はブレードによる拭い動作を行っている
往路走査状態を示す図であり、図２はブレード戻し動作
の復路走査状態を示す図で、図３は全体の外観を示す斜
視図で、図４はインクジェット記録ヘッドとブレードの
模式断面図である。
クジェット記録ヘッドの回復装置の第１の実施例を示す
模式図で、図１はブレードによる拭い動作を行っている
往路走査状態を示す図であり、図２はブレード戻し動作
の復路走査状態を示す図で、図３は全体の外観を示す斜
視図で、図４はインクジェット記録ヘッドとブレードの
模式断面図である。
【００２２】本発明が適用されるインクジェット記録装
置１は、図３に概略的に示されるように、複数個のフル
ラインタイプのインクジェット記録ヘッド１０を有する
インクジェットプリント部２と、インクジェット記録ヘ
ッド１０のインク吐出口面１０ａの回復処理を行う回復
装置３と、記録を行うための記録紙Ｐを搬送する搬送装
置４とから概略構成されている。
置１は、図３に概略的に示されるように、複数個のフル
ラインタイプのインクジェット記録ヘッド１０を有する
インクジェットプリント部２と、インクジェット記録ヘ
ッド１０のインク吐出口面１０ａの回復処理を行う回復
装置３と、記録を行うための記録紙Ｐを搬送する搬送装
置４とから概略構成されている。
【００２３】インクジェットプリント部２は、枠体２０
内に複数個のインクジェット記録ヘッド１０を配列して
成り、また、搬送装置４は、一対の搬送ローラ６に搬送
ベルト５を無端状に懸けて成り、図示しない駆動電動機
のような駆動源によって適宜駆動され、記録を行うため
の記録紙Ｐが載置されて搬送され、インクジェットプリ
ント部２によって所定の記録が行われるものである。
内に複数個のインクジェット記録ヘッド１０を配列して
成り、また、搬送装置４は、一対の搬送ローラ６に搬送
ベルト５を無端状に懸けて成り、図示しない駆動電動機
のような駆動源によって適宜駆動され、記録を行うため
の記録紙Ｐが載置されて搬送され、インクジェットプリ
ント部２によって所定の記録が行われるものである。
【００２４】図１乃至図３に示されるように、本発明に
おけるインクジェット記録装置１のプリント部２は、複
数個のインクジェット記録ヘッド１０を枠体２０内に装
着して成り、各インクジェット記録ヘッド１０は、ノズ
ル１１が高密度に配列されて成るフルマルチタイプのイ
ンクジェット記録ヘッドであり、枠体２０内に並列して
配置されている。この枠体２０は、間隔を置いて設けら
れた２つのコロ支持部２１を有しており、これらコロ支
持部２１の先端にコロ２２が夫々回転可能に設けられて
いる。また、一方のコロ支持部２１のコロ２２は、駆動
機構１７の電動機１８により駆動される駆動側のコロ２
３と対向する位置に配置されている。
おけるインクジェット記録装置１のプリント部２は、複
数個のインクジェット記録ヘッド１０を枠体２０内に装
着して成り、各インクジェット記録ヘッド１０は、ノズ
ル１１が高密度に配列されて成るフルマルチタイプのイ
ンクジェット記録ヘッドであり、枠体２０内に並列して
配置されている。この枠体２０は、間隔を置いて設けら
れた２つのコロ支持部２１を有しており、これらコロ支
持部２１の先端にコロ２２が夫々回転可能に設けられて
いる。また、一方のコロ支持部２１のコロ２２は、駆動
機構１７の電動機１８により駆動される駆動側のコロ２
３と対向する位置に配置されている。
【００２５】更に、枠体２０は、インクジェット記録ヘ
ッド１０のインク吐出口面１０ａを拭う位置と、ブレー
ド１２がフリーな状態で戻り移動できるよう枠体２０が
上昇される位置と、の間を上下動できるように枠体２０
の一部に縦方向に延びるラック２４が設けられており、
このラック２４に噛み合うピニオン２５が電動機２６の
軸に取付けられている。従って、電動機２６の作動によ
ってピニオン２５とラック２４を介して枠体２０が上下
動されるように形成されている。
ッド１０のインク吐出口面１０ａを拭う位置と、ブレー
ド１２がフリーな状態で戻り移動できるよう枠体２０が
上昇される位置と、の間を上下動できるように枠体２０
の一部に縦方向に延びるラック２４が設けられており、
このラック２４に噛み合うピニオン２５が電動機２６の
軸に取付けられている。従って、電動機２６の作動によ
ってピニオン２５とラック２４を介して枠体２０が上下
動されるように形成されている。
【００２６】本発明のインクジェット記録装置１の回復
装置３は、インクジェット記録ヘッド１０のインク吐出
口面１０ａに付着したインクを拭うブレード１２と、ブ
レード１２と隣接して拭い側に設けられたインク吸収体
１３と、ブレード１２とインク吸収体１３が設けられた
ブレード支持部材１４と、一端がブレード支持部材１４
に取付けられて他端が廃インク吸収体１６に対して開口
したチューブ１５と、チューブ１５を送り出し、かつ繰
り込むためのチューブ駆動用のコロ２２、２３とから構
成されている。
装置３は、インクジェット記録ヘッド１０のインク吐出
口面１０ａに付着したインクを拭うブレード１２と、ブ
レード１２と隣接して拭い側に設けられたインク吸収体
１３と、ブレード１２とインク吸収体１３が設けられた
ブレード支持部材１４と、一端がブレード支持部材１４
に取付けられて他端が廃インク吸収体１６に対して開口
したチューブ１５と、チューブ１５を送り出し、かつ繰
り込むためのチューブ駆動用のコロ２２、２３とから構
成されている。
【００２７】このような本発明の回復装置３において、
ブレード１２はゴムのような弾性材料から作られ、イン
ク吸収体１３と一緒にブレード支持部材１４に装着され
ている。ブレード支持部材１４には、ブレード１２とイ
ンク吸収体１３が一緒に取付けられ、このブレード支持
部材１４の一方の側にチューブ１５が接続されていてほ
ぼ水平に延びており、キャップ枠体２７に設けられた切
欠き部２８を経て外方に延出している。キャップ枠体２
７のこの切欠き部２８の外側にはコロ２３が設けられて
おり、減速歯車１８ａを介して電動機１８によってコロ
２３が駆動されるようになっていて、このコロ２３の上
に先のチューブ１５が懸けられて下方に垂下している。
ブレード１２はゴムのような弾性材料から作られ、イン
ク吸収体１３と一緒にブレード支持部材１４に装着され
ている。ブレード支持部材１４には、ブレード１２とイ
ンク吸収体１３が一緒に取付けられ、このブレード支持
部材１４の一方の側にチューブ１５が接続されていてほ
ぼ水平に延びており、キャップ枠体２７に設けられた切
欠き部２８を経て外方に延出している。キャップ枠体２
７のこの切欠き部２８の外側にはコロ２３が設けられて
おり、減速歯車１８ａを介して電動機１８によってコロ
２３が駆動されるようになっていて、このコロ２３の上
に先のチューブ１５が懸けられて下方に垂下している。
【００２８】また、ブレード支持部材１４は、ガイド２
９に沿って記録紙Ｐの搬送方向とほぼ直角な方向に往復
動可能に嵌合支持されている。インク吸収体１３はブレ
ード支持部材１４にブレード１２と隣接して拭い側に設
けられており、更に、ガイド２９の上面に断面コップ状
のキャップ３０が設けられていて、これらガイド２９と
キャップ３０がキャップ枠体２７に装着されている。キ
ャップ枠体２７は枠形に組立てられ、枠部材の１つの内
側にガイド２９が取付けられており、キャップ枠体２７
を搬送方向と平行に水平方向に往復動するためのラック
３１が設けられていて、このラック３１に噛み合うピニ
オン３２が電動機３３の軸に取付けられている。従っ
て、電動機３３の作動によってピニオン３２を介してラ
ック３１によりキャップ枠体２７が記録紙Ｐの搬送方向
と平行な方向に往復動できるように形成されている。
９に沿って記録紙Ｐの搬送方向とほぼ直角な方向に往復
動可能に嵌合支持されている。インク吸収体１３はブレ
ード支持部材１４にブレード１２と隣接して拭い側に設
けられており、更に、ガイド２９の上面に断面コップ状
のキャップ３０が設けられていて、これらガイド２９と
キャップ３０がキャップ枠体２７に装着されている。キ
ャップ枠体２７は枠形に組立てられ、枠部材の１つの内
側にガイド２９が取付けられており、キャップ枠体２７
を搬送方向と平行に水平方向に往復動するためのラック
３１が設けられていて、このラック３１に噛み合うピニ
オン３２が電動機３３の軸に取付けられている。従っ
て、電動機３３の作動によってピニオン３２を介してラ
ック３１によりキャップ枠体２７が記録紙Ｐの搬送方向
と平行な方向に往復動できるように形成されている。
【００２９】チューブ１５は、一端がブレード支持部材
１４に取付けられていてチューブ１５の開口部分がイン
ク吸収体１３に連通されており、かつブレード支持部材
１４の外方に水平に延びていてキャップ枠体２７の切欠
き部２８を経て外方に延出している。更に、チューブ１
５はコロ２３を介して下方にほぼ直角に湾曲して延びて
いて、この下方に垂直に延びているチューブ１５の途中
に重錘３２（図３）または戻し用ばね３３（図１）が設
けられており、チューブ１５の他端の開口部分が排出口
１９として横方向に開口している。従って、チューブ１
５を経て流れてくる廃インクは、排出口１９から廃イン
ク吸収体１６に向けて排出されて吸収されるようになっ
ている。
１４に取付けられていてチューブ１５の開口部分がイン
ク吸収体１３に連通されており、かつブレード支持部材
１４の外方に水平に延びていてキャップ枠体２７の切欠
き部２８を経て外方に延出している。更に、チューブ１
５はコロ２３を介して下方にほぼ直角に湾曲して延びて
いて、この下方に垂直に延びているチューブ１５の途中
に重錘３２（図３）または戻し用ばね３３（図１）が設
けられており、チューブ１５の他端の開口部分が排出口
１９として横方向に開口している。従って、チューブ１
５を経て流れてくる廃インクは、排出口１９から廃イン
ク吸収体１６に向けて排出されて吸収されるようになっ
ている。
【００３０】本発明でのインクジェット記録ヘッド１０
のインク吐出口面１０ａとブレード１２は図４に示され
るように、陥没形状のインク吐出口面１０ａに対応した
断面形状にブレード１２が形成されているのが好適で、
図示の形状によってインクの拭い残しが無いようにワイ
ピングすることができるものである。
のインク吐出口面１０ａとブレード１２は図４に示され
るように、陥没形状のインク吐出口面１０ａに対応した
断面形状にブレード１２が形成されているのが好適で、
図示の形状によってインクの拭い残しが無いようにワイ
ピングすることができるものである。
【００３１】このような本発明のインクジェット記録ヘ
ッド１０を有するインクジェット記録装置１において、
本実施例の場合に、インクジェット記録方式は熱エネル
ギーによって液体を吐出させるインクジェット方式で、
図示されるノズル１１を高密度に配列することで、高精
細化記録を実現することができる。
ッド１０を有するインクジェット記録装置１において、
本実施例の場合に、インクジェット記録方式は熱エネル
ギーによって液体を吐出させるインクジェット方式で、
図示されるノズル１１を高密度に配列することで、高精
細化記録を実現することができる。
【００３２】なお、本実施例におけるブレード１２の拭
い位置は、ブレード１２がインクジェット記録ヘッド１
０に対して浸入して拭う量が適切に選ばれるので、イン
クの拭い取りが最も効果的に行われる。
い位置は、ブレード１２がインクジェット記録ヘッド１
０に対して浸入して拭う量が適切に選ばれるので、イン
クの拭い取りが最も効果的に行われる。
【００３３】以上に説明したように構成された本発明に
よれば、インクジェット記録ヘッドの回復装置３は、図
１に示されるように、ブレード１２が往路の末端位置
（図示で右方端）に位置された状態で、先ず、インクジ
ェット記録ヘッド１０が降下されてコロ支持部２１のコ
ロ２２が駆動側のコロ２３との間にチューブ１５を押圧
する状態に位置される。
よれば、インクジェット記録ヘッドの回復装置３は、図
１に示されるように、ブレード１２が往路の末端位置
（図示で右方端）に位置された状態で、先ず、インクジ
ェット記録ヘッド１０が降下されてコロ支持部２１のコ
ロ２２が駆動側のコロ２３との間にチューブ１５を押圧
する状態に位置される。
【００３４】このような状態で、駆動機構１７の電動機
１８が駆動されてブレード１２が末端位置に位置される
ことによって準備が整う。このブレード１２による拭い
操作においては、ブレード１２の先端部がインクジェッ
ト記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａに接触して撓
んでおり、コロ２２、２３間にチューブ１５が挟まれて
押圧されている。従って、このような状態において、先
ず、電動機１８が作動されてコロ２３が図１で反時計方
向に回転されると、チューブ１５が図示で左方に向かっ
て繰り出されて、ブレード支持部材１４がガイド２９に
沿って移動されるので、ブレード１２によってインクジ
ェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａが長手方
向に沿って拭われて、インク吐出口面１０ａに付着して
いたインクが良好に拭い取られる。
１８が駆動されてブレード１２が末端位置に位置される
ことによって準備が整う。このブレード１２による拭い
操作においては、ブレード１２の先端部がインクジェッ
ト記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａに接触して撓
んでおり、コロ２２、２３間にチューブ１５が挟まれて
押圧されている。従って、このような状態において、先
ず、電動機１８が作動されてコロ２３が図１で反時計方
向に回転されると、チューブ１５が図示で左方に向かっ
て繰り出されて、ブレード支持部材１４がガイド２９に
沿って移動されるので、ブレード１２によってインクジ
ェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａが長手方
向に沿って拭われて、インク吐出口面１０ａに付着して
いたインクが良好に拭い取られる。
【００３５】ブレード１２によって拭い取られたインク
はインク吸収体１３によって吸収されてチューブ１５内
に吸引される。コロ２２、２３間に挟持されて繰り出さ
れたチューブ１５はコロ２２、２３を過ぎた後、チュー
ブ１５自体の弾性によって押圧状態から元の状態に戻ろ
うとするので、チューブ１５の内部容積が拡大されてチ
ューブ１５内が減圧され、これによってインク吸収体１
３に含まれていたインクがチューブ１５内に吸引され
る。このようなブレード１２による拭い動作を示す往路
走査状態が図１に示されている。
はインク吸収体１３によって吸収されてチューブ１５内
に吸引される。コロ２２、２３間に挟持されて繰り出さ
れたチューブ１５はコロ２２、２３を過ぎた後、チュー
ブ１５自体の弾性によって押圧状態から元の状態に戻ろ
うとするので、チューブ１５の内部容積が拡大されてチ
ューブ１５内が減圧され、これによってインク吸収体１
３に含まれていたインクがチューブ１５内に吸引され
る。このようなブレード１２による拭い動作を示す往路
走査状態が図１に示されている。
【００３６】このようにして、ブレード１２によるイン
クジェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａの拭
い操作が終了したならば、図２に示されるように、枠体
２０が退避位置にまで上昇され、従って、インクジェッ
ト記録ヘッド１０が上昇されてインク吐出口面１０ａが
ブレード１２から離されると共に、コロ２２、２３、に
より構成されるチューブポンプが解除されてころ２２、
２３によるチューブ１５の押圧が解放されるので、チュ
ーブ１５が自由な状態になる。このような図２に示され
る状態で、重錘３２またはばね３３が作用することによ
って、チューブ１５はインクを含んだまま図１の走査開
始位置にまで戻る。従って、チューブ１５内のインクは
排出口１９から廃インク吸収体１６に向かって排出され
ると同時に、チューブ１５の排出口１９が下方に向かっ
て降下するよう移動するので、インクが廃インク吸収体
１６に対して上方から下方に均一的に分散して排出さ
れ、これによってインク吸収体１６によって吸収される
ので、吸収効率が良好になる。
クジェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａの拭
い操作が終了したならば、図２に示されるように、枠体
２０が退避位置にまで上昇され、従って、インクジェッ
ト記録ヘッド１０が上昇されてインク吐出口面１０ａが
ブレード１２から離されると共に、コロ２２、２３、に
より構成されるチューブポンプが解除されてころ２２、
２３によるチューブ１５の押圧が解放されるので、チュ
ーブ１５が自由な状態になる。このような図２に示され
る状態で、重錘３２またはばね３３が作用することによ
って、チューブ１５はインクを含んだまま図１の走査開
始位置にまで戻る。従って、チューブ１５内のインクは
排出口１９から廃インク吸収体１６に向かって排出され
ると同時に、チューブ１５の排出口１９が下方に向かっ
て降下するよう移動するので、インクが廃インク吸収体
１６に対して上方から下方に均一的に分散して排出さ
れ、これによってインク吸収体１６によって吸収される
ので、吸収効率が良好になる。
【００３７】また、インクの排出は、ブレード１２の走
査復路時に行われるよう限られるものではなく、ブレー
ド１２の走査往路時に行っても良いことは勿論である。
査復路時に行われるよう限られるものではなく、ブレー
ド１２の走査往路時に行っても良いことは勿論である。
【００３８】このように、本発明に従って、インクジェ
ット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａを清浄に保
ってインクジェット記録ヘッド１０における記録品位を
向上すると共に、記録の高精細化を維持することができ
る。
ット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａを清浄に保
ってインクジェット記録ヘッド１０における記録品位を
向上すると共に、記録の高精細化を維持することができ
る。
【００３９】（実施例２）本発明のインクジェット記録
ヘッドの回復装置の第２の実施例が図５に示されてい
る。図５は、先の第１の実施例と同様に、ブレードによ
る拭い動作を行っている往路走査状態を示す図であり、
図示されるように、本発明の回復装置のこの第２の実施
例においては、第１の実施例のチューブポンプの代わり
に、蛇腹ポンプが用いられている。
ヘッドの回復装置の第２の実施例が図５に示されてい
る。図５は、先の第１の実施例と同様に、ブレードによ
る拭い動作を行っている往路走査状態を示す図であり、
図示されるように、本発明の回復装置のこの第２の実施
例においては、第１の実施例のチューブポンプの代わり
に、蛇腹ポンプが用いられている。
【００４０】本実施例においては、回復装置３′は、イ
ンクジェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａを
拭うブレード１２およびブレード１２と隣接してインク
吸収体１３が設けられたブレード支持部材３４と、ブレ
ード支持部材３４に装着されたインク吸収体１３に一方
向弁３６を介して連接された蛇腹３５と、ブレード支持
部材３４を往復作動するリードスクリュウ３７と、リー
ドスクリュウ３７を駆動する電動機３８とから構成され
ており、蛇腹３５の他端にも同ような一方向弁３６′が
設けられるのが好適である。
ンクジェット記録ヘッド１０のインク吐出口面１０ａを
拭うブレード１２およびブレード１２と隣接してインク
吸収体１３が設けられたブレード支持部材３４と、ブレ
ード支持部材３４に装着されたインク吸収体１３に一方
向弁３６を介して連接された蛇腹３５と、ブレード支持
部材３４を往復作動するリードスクリュウ３７と、リー
ドスクリュウ３７を駆動する電動機３８とから構成され
ており、蛇腹３５の他端にも同ような一方向弁３６′が
設けられるのが好適である。
【００４１】従って、ブレード１２の往路走査移動時
に、電動機３８によってリードスクリュウ３７が回転さ
れてブレード支持部材３４が図示で矢印方向に移動され
て蛇腹３５が延びると、蛇腹３５の内部が減圧されるた
めに、ブレード１２側の一方向弁３６が開いてブレード
１２により拭き取られたインクがインク吸収体１３から
蛇腹３５内に流入して蛇腹３５内に溜まるようになる。
に、電動機３８によってリードスクリュウ３７が回転さ
れてブレード支持部材３４が図示で矢印方向に移動され
て蛇腹３５が延びると、蛇腹３５の内部が減圧されるた
めに、ブレード１２側の一方向弁３６が開いてブレード
１２により拭き取られたインクがインク吸収体１３から
蛇腹３５内に流入して蛇腹３５内に溜まるようになる。
【００４２】このようにして、蛇腹３５内に溜まったイ
ンクは、次いで、ブレード１２の復路移動時に、リード
スクリュウ３７が逆方向に回転されてブレード支持部材
３４が反対方向に移動され、これによって蛇腹３５が圧
縮されることによって、ブレード１２側の一方向弁３６
が閉じられて蛇腹３５の他端側の一方向弁３６′が開か
れるために、蛇腹３５内のインクは開いた一方向弁３
６′を通ってチューブ３９を介して排出され、先の実施
例１と同ように廃インク吸収体に吸収されて、好適に処
理されるようになっている。
ンクは、次いで、ブレード１２の復路移動時に、リード
スクリュウ３７が逆方向に回転されてブレード支持部材
３４が反対方向に移動され、これによって蛇腹３５が圧
縮されることによって、ブレード１２側の一方向弁３６
が閉じられて蛇腹３５の他端側の一方向弁３６′が開か
れるために、蛇腹３５内のインクは開いた一方向弁３
６′を通ってチューブ３９を介して排出され、先の実施
例１と同ように廃インク吸収体に吸収されて、好適に処
理されるようになっている。
【００４３】
【発明の効果】本発明の請求項１記載のインクジェット
記録ヘッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列した
マルチ式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に
付着したインクをブレードによって拭い、該ブレードの
拭い側に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共
に、該インク吸収体にポンプを接続して構成される回復
装置において、前記ブレードとインク吸収体とは、マル
チ式インクジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿
って移動走査するものであり、前記インク吸収体に接続
されたチューブと、前記ブレードと記録ヘッドのインク
吐出口面との接触動作によって移動され前記チューブの
一部を押圧する押圧コロと、を備え、押圧状態のチュー
ブの押圧部から離れる方向へ前記ブレードを移動させる
ことによって吸引作用を行わせるので、ブレードによっ
てインクジェット記録ヘッドのインク吐出口面をワイピ
ングしてインクの残滴を拭き取って清浄に維持すること
ができて、ブレードの走査とインクジェット記録ヘッド
の上下動がポンプの作動と連動されて何等不都合なく好
適に作動され、押圧コロの押圧によってチューブがしご
かれて負圧を発生してインク吸収体に移動したインクを
回収することができ、ノズルの配列に沿ってクリーニン
グすることでクリーニング性能が安定して得られると共
に、大掛かりなポンプ機構などを配すること無く、簡便
な構成で吸引機構を構成することができる。
記録ヘッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列した
マルチ式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に
付着したインクをブレードによって拭い、該ブレードの
拭い側に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共
に、該インク吸収体にポンプを接続して構成される回復
装置において、前記ブレードとインク吸収体とは、マル
チ式インクジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿
って移動走査するものであり、前記インク吸収体に接続
されたチューブと、前記ブレードと記録ヘッドのインク
吐出口面との接触動作によって移動され前記チューブの
一部を押圧する押圧コロと、を備え、押圧状態のチュー
ブの押圧部から離れる方向へ前記ブレードを移動させる
ことによって吸引作用を行わせるので、ブレードによっ
てインクジェット記録ヘッドのインク吐出口面をワイピ
ングしてインクの残滴を拭き取って清浄に維持すること
ができて、ブレードの走査とインクジェット記録ヘッド
の上下動がポンプの作動と連動されて何等不都合なく好
適に作動され、押圧コロの押圧によってチューブがしご
かれて負圧を発生してインク吸収体に移動したインクを
回収することができ、ノズルの配列に沿ってクリーニン
グすることでクリーニング性能が安定して得られると共
に、大掛かりなポンプ機構などを配すること無く、簡便
な構成で吸引機構を構成することができる。
【００４４】本発明の請求項２記載のインクジェット記
録ヘッドの回復装置は、前記ブレードが、ブレードと記
録ヘッドのインク吐出口面との離間動作によって、前記
押圧コロによるチューブの押圧が解除された状態で元の
位置に復帰するとともに、吸引回収したインクを排出す
るので、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面を
ブレードによって清浄に維持することができ、しかも、
ブレードが何等邪魔されることなく好適に戻ることがで
きる。
録ヘッドの回復装置は、前記ブレードが、ブレードと記
録ヘッドのインク吐出口面との離間動作によって、前記
押圧コロによるチューブの押圧が解除された状態で元の
位置に復帰するとともに、吸引回収したインクを排出す
るので、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面を
ブレードによって清浄に維持することができ、しかも、
ブレードが何等邪魔されることなく好適に戻ることがで
きる。
【００４５】本発明の請求項３記載のインクジェット記
録ヘッドの回復装置は、前記回復装置が、さらに廃イン
ク吸収体を備えており、前記ポンプを構成するチューブ
のインク排出口が、ブレード復帰走査に伴い移動し、排
出インクが廃インク吸収体に対して集中排出されずに分
散して排出されるので、廃インクが好適に排出処理され
る。
録ヘッドの回復装置は、前記回復装置が、さらに廃イン
ク吸収体を備えており、前記ポンプを構成するチューブ
のインク排出口が、ブレード復帰走査に伴い移動し、排
出インクが廃インク吸収体に対して集中排出されずに分
散して排出されるので、廃インクが好適に排出処理され
る。
【００４６】本発明の請求項４記載のインクジェット記
録ヘッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマ
ルチ式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付
着したインクをブレードによって拭い、該ブレードの拭
い側に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共に、
該インク吸収体にポンプを接続して構成される回復装置
において、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式
インクジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って
移動走査するものであり、前記インク吸収体に接続され
たポンプは、前記インク吸収体に接続された蛇腹状チュ
ーブと、前記吸収体と蛇腹状チューブとの接続端側に前
記吸収体から蛇腹状チューブ側への流体の移動のみを許
可する第1一方向弁と、前記蛇腹状チューブの他端側に
蛇腹状チューブから外方側にのみ流体の移動を許可する
第2一方向弁と、を備え、蛇腹状チューブを伸ばす方向
へ前記ブレードを移動させることによって吸引作用を行
わせるので、インク吐出口面をワイピングしてインクの
残滴を拭き取って清浄に維持することができ、ブレード
の走査とインクジェット記録ヘッドの上下動がポンプの
作動と連動されて何等不都合なく好適に作動されるし、
ノズルの配列に沿ってクリーニングすることでクリーニ
ング性能が安定して得られると共に、大掛かりなポンプ
機構などを配すること無く、簡便な構成で吸引機構を構
成することができる。
録ヘッドの回復装置は、吐出口を複数列状に配列したマ
ルチ式インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付
着したインクをブレードによって拭い、該ブレードの拭
い側に隣接してインク吸収体を一体的に設けると共に、
該インク吸収体にポンプを接続して構成される回復装置
において、前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式
インクジェット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って
移動走査するものであり、前記インク吸収体に接続され
たポンプは、前記インク吸収体に接続された蛇腹状チュ
ーブと、前記吸収体と蛇腹状チューブとの接続端側に前
記吸収体から蛇腹状チューブ側への流体の移動のみを許
可する第1一方向弁と、前記蛇腹状チューブの他端側に
蛇腹状チューブから外方側にのみ流体の移動を許可する
第2一方向弁と、を備え、蛇腹状チューブを伸ばす方向
へ前記ブレードを移動させることによって吸引作用を行
わせるので、インク吐出口面をワイピングしてインクの
残滴を拭き取って清浄に維持することができ、ブレード
の走査とインクジェット記録ヘッドの上下動がポンプの
作動と連動されて何等不都合なく好適に作動されるし、
ノズルの配列に沿ってクリーニングすることでクリーニ
ング性能が安定して得られると共に、大掛かりなポンプ
機構などを配すること無く、簡便な構成で吸引機構を構
成することができる。
【００４７】
【００４８】
【００４９】
【図１】本発明に係わるインクジェット記録ヘッドの回
復装置の実施例１のブレード往路状態における模式説明
図である。
復装置の実施例１のブレード往路状態における模式説明
図である。
【図２】図１に示される本発明のインクジェット記録ヘ
ッドの回復装置のブレード復路状態における模式説明図
である。
ッドの回復装置のブレード復路状態における模式説明図
である。
【図３】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復装置
の外観全体を概略的に示す斜視図である。
の外観全体を概略的に示す斜視図である。
【図４】本発明のインクジェット記録ヘッドのノズルフ
ェイス面形状とブレード形状を示す模式図である。
ェイス面形状とブレード形状を示す模式図である。
【図５】本発明における回復装置の実施例２の模式説明
図である。
図である。
【図６】従来例を示す模式説明図である。
１ インクジェット記録装置 ２ インクジェットプリント部 ３ 回復装置 ４ 搬送装置 ５ 搬送ベルト ６ 搬送ローラ １０ インクジェット記録ヘッド １１ ノズル １２ ブレード １３ インク吸収体 １４ ブレード支持部材 １５ チューブ １６ 廃インク吸収体 １７ 駆動機構 １８ 電動機 １９ 排出口（チューブ） ２０ 枠体 ２１ コロ支持体 ２２ コロ ２３ コロ ２４ ラック ２５ ピニオン ２６ 電動機 ２７ キャップ枠体 ２８ 切欠き部 ２９ ガイド ３０ キャップ ３１ ラック ３２ 重錘 ３３ 戻し用ばね ３４ ブレード支持部材 ３５ 蛇腹 ３６ 一方向弁 ３６′ 一方向弁 ３７ リードスクリュウ ３８ 電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−48134（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−15814（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−25653（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−11332（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−227753（ＪＰ，Ａ)
Claims (4)
- 【請求項１】 吐出口を複数列状に配列したマルチ式イ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着したイ
ンクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側に隣
接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該インク
吸収体にポンプを接続して構成される回復装置におい
て、 前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式インクジェ
ット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動走査す
るものであり、前記インク吸収体に接続されたチューブ
と、前記ブレードと記録ヘッドのインク吐出口面との接
触動作によって移動され前記チューブの一部を押圧する
押圧コロと、を備え、押圧状態のチューブの押圧部から
離れる方向へ前記ブレードを移動させることによって吸
引作用を行わせることを特徴とする回復装置。 - 【請求項２】 前記ブレードは、ブレードと記録ヘッド
のインク吐出口面との離間動作によって、前記押圧コロ
によるチューブの押圧が解除された状態で元の位置に復
帰するとともに、吸引回収したインクを排出することを
特徴とする請求項１記載の回復装置。 - 【請求項３】 前記回復装置は、さらに廃インク吸収体
を備えており、前記ポンプを構成するチューブのインク
排出口が、ブレード復帰走査に伴い移動し、排出インク
が廃インク吸収体に対して集中排出されずに分散して排
出されることを特徴とする請求項１記載の回復装置。 - 【請求項４】 吐出口を複数列状に配列したマルチ式イ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口面に付着したイ
ンクをブレードによって拭い、該ブレードの拭い側に隣
接してインク吸収体を一体的に設けると共に、該インク
吸収体にポンプを接続して構成される回復装置におい
て、 前記ブレードとインク吸収体とは、マルチ式インクジェ
ット記録ヘッドの吐出口の配列方向に沿って移動走査す
るものであり、前記インク吸収体に接続されたポンプ
は、前記インク吸収体に接続された蛇腹状チューブと、
前記吸収体と蛇腹状チューブとの接続端側に前記吸収体
から蛇腹状チューブ側への流体の移動のみを許可する第
1一方向弁と、前記蛇腹状チューブの他端側に蛇腹状チ
ューブから外方側にのみ流体の移動を許可する第2一方
向弁と、を備え、蛇腹状チューブを伸ばす方向へ前記ブ
レードを移動させることによって吸引作用を行わせるこ
とを特徴とする回復装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21151898A JP3359290B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | インクジェット記録ヘッドの回復装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21151898A JP3359290B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | インクジェット記録ヘッドの回復装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000043280A JP2000043280A (ja) | 2000-02-15 |
| JP3359290B2 true JP3359290B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=16607247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21151898A Expired - Fee Related JP3359290B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | インクジェット記録ヘッドの回復装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3359290B2 (ja) |
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| DE60306443T2 (de) * | 2002-04-19 | 2006-12-14 | Brother Kogyo K.K., Nagoya | Reinigungsgerät für Tintenstrahldruckkopf |
| EP1538001B1 (en) | 2003-09-18 | 2006-08-23 | Ricoh Company, Ltd. | Preventing scattered toner and powder dust from entering the optical writing device |
| JP2009172952A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Brother Ind Ltd | 記録装置 |
| JP4893692B2 (ja) * | 2008-05-16 | 2012-03-07 | ブラザー工業株式会社 | 記録装置 |
| JP6471547B2 (ja) * | 2015-03-13 | 2019-02-20 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
| JP7392447B2 (ja) | 2019-12-16 | 2023-12-06 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP21151898A patent/JP3359290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000043280A (ja) | 2000-02-15 |
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