JP3359176B2 - 原稿自動給送装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

原稿自動給送装置及びこれを備える画像形成装置

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JP3359176B2 JP03897795A JP3897795A JP3359176B2 JP 3359176 B2 JP3359176 B2 JP 3359176B2 JP 03897795 A JP03897795 A JP 03897795A JP 3897795 A JP3897795 A JP 3897795A JP 3359176 B2 JP3359176 B2 JP 3359176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動原稿給送装置に係
り、詳細には、複数枚の原稿をその下側から2枚ずつ、
かつ、そのページ順を入れ換えて読み取り域に給送する
原稿自動給送装置及びこれを備える原稿自動給送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の原稿自動給送装置の一例
を図7に示す。
【0003】同図において、図示しない原稿載置台上に
積載されている原稿束から送り出された原稿は、給紙方
向に回転する給紙ローラ6と、原稿を戻す方向に回転す
る分離ベルト9とからなる分離・給紙部6,9により1
枚ずつ分離・搬送されて、反転ローラ12とレジストロ
ーラ11からなる給送部に搬送される。給送部により所
定のタイミングで給送される原稿は、プラテンガラス
(読み取り域)15上へ画先側(光学系の読み取りホー
ムポジション)から進入され、さらに搬送ベルト18に
より読取位置へ搬送される。
【0004】プラテンガラス15の上流側には、プラテ
ンガラス15上の原稿を反転させる反転ローラ12及び
これに圧接するフォロアローラ(従動コロ)30からな
る反転手段と、原稿を給送部に偏向させるフラッパ23
が設けられていて、両面複写を行なう時に原稿を反転さ
せる。
【0005】通称2in1モードといわれる並列複写モ
ード(プラテン上に2枚の原稿を並列配置し、上記2枚
の画像を、1枚の転写紙上に画像形成するモード)で原
稿の読み取り行なう時には、画像形成装置において出力
される転写用のシートの画像の整合性をとるため、連続
して給紙される2枚の原稿のプラテン上におけるページ
順を入れ換える必要がある。
【0006】このため、両面原稿コピー時に使用する反
転パス部を利用して、先行給紙された原稿を、上記反転
パス内に退避させつつ、後続原稿を、先行原稿から先行
して、プラテン上に搬送し、その後、連続して上記先行
原稿の紙間を補正しつつ、プラテン上に搬送し、原稿の
ページ順の入れ換えを実施していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、2枚目に給紙される後続原稿の先端待機位置
(先出し量、後述するが、原稿ページ順入れ換え時の制
約条件によって、先出しされる後続原稿の先端待機位置
は決まる)が、図7に示すように、プラテン着地ポイン
トAよりも搬送方向下流側になってしまうと、原稿搬送
パス自体が曲率を有するパスであるため、原稿の先端エ
ッジが図7の原稿先端部に示すような形状を示す。
【0008】ところが、先行原稿は、図7に示すよう
に、先端がまだフォロアローラ30にグリップされてい
ない状態で、搬送ベルト18及びプラテン15のみによ
って停止保持されているため、上述の後続原稿の先出し
操作時、上記先行原稿はプラテン15右側方向に戻され
たり、次に搬送ベルト18のみを時計方向に回転し、フ
ォロアローラ30にて、上記先行原稿の斜行どりを行う
時(この時反転ローラ12は回転していない)、上記後
続原稿のシート先端エッジのスプリング力が上記先行原
稿の搬送抵抗となり、搬送不良を発生する事が多かっ
た。
【0009】特に、原稿自体の坪量が大きくなると(本
実施例においては、130g/m2以上の坪量)原稿自
体の厚み及び硬度が大きくなり、前述の先端エッジのス
プリング力がさらに大きくなり、搬送不良を発生し易く
なった。
【0010】このように、従来の構成の装置において
は、主に厚紙原稿に対してのラチチュードが不十分であ
るという欠点があった。
【0011】本発明は、並列複写モードで原稿を給送す
る時に、先行原稿と後続原稿との入れ換えを円滑に行な
えるようにした原稿自動給送装置を提供することを目的
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、複数枚の原稿を積載自在な原
稿載置台と、該原稿載置台から送り出された原稿を1枚
ずつ分離・給紙する分離・給紙手段と、該分離・給紙さ
れた原稿を所定のタイミングで画像読み取り域に給送す
る給送手段と、前記画像読み取り域において前記原稿を
搬送する搬送手段と、前記画像読み取り域の原稿を読み
取り域の搬入側から排出して表裏反転させる反転手段
と、を有する原稿自動給送装置において、前記画像読み
取り域に複数枚の原稿をページ順を入れ換えて並列して
搬送し該原稿により1枚のシートに画像形成する並列複
写モードによる画像形成のため、前記先行原稿を前記反
転手段側に退避させると共に後続原稿を前記給送手段か
ら先出しせるとき、該後続原稿の先出し量xを、原稿
長をL、前記反転手段から前記給送手段までの距離をl
2 、前記分離・給紙手段から前記給送手段までの距離を
3 、前記給送手段により給送された原稿の先端部が前
記読み取り域に着地する着地点と前記給送手段までの距
離をl4 とすると、 L−(l2 +l3 )<x<l4 となるように設定したことを特徴とする。
【0013】また、前記給送手段は、反転ローラとこれ
に従動回転するレジストローラであることを特徴とす
る。
【0014】また、前記反転手段は、反転ローラとこれ
に従動回転する従動コロであることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】以上構成に基づき、1枚ずつ分離された先行原
稿は、給送手段により読み取り域に給送された後、反転
手段へ退避される。この退避時において、後続原稿の先
端部の先出し量は、後行原稿の先端部が前記退避してい
る先行原稿に接触しないように制御手段により制御され
ている。
【0018】これにより、先行原稿と後続原稿との原稿
入れ換え時において、先行原稿が後続原稿により戻され
たり、後続原稿が先行原稿の退避動作に搬送抵抗を与え
て搬送不良になる不具合の発生が抑えられる。これによ
り、例えば、厚紙原稿の給紙時におけるラティチュード
が向上される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って説明す
る。まず、本発明に係る原稿自動給送装置が適用可能な
画像形成装置本体(複写機本体)の一例を、図6に基づ
いて説明する。
【0020】同図において、画像形成装置本体(複写機
本体)900には、読み取り域としてのプラテンガラス
15、光源907、レンズ系908、給紙部909、画
像形成部902等が備えられている。930は、複写機
本体900の制御装置を示している。
【0021】上記プラテンガラス15には、本発明に係
る原稿自動給送装置40により、画像形成するべき原稿
Pが給紙される。
【0022】給紙部909は、記録用のシートを収納し
て装置本体900に着脱自在なカセット910,91
1、及びペディスタル912に配置されたデッキ913
を有している。画像形成部902には、円筒状の感光ド
ラム(画像形成部)914とその回りの現像器915、
転写用帯電器916、分離帯電器917、クリーナ91
8、一次帯電器919等がそれぞれ備えられている。画
像形成部902の下流側には、搬送装置920、定着装
置904、排出ローラ対905等が配設されている。
【0023】この画像形成装置本体の作動を説明する。
【0024】装置本体側900に設けられている図示し
ない制御装置から給紙信号が出力されると、カセット9
10,911またはデッキ913からシートSが給送さ
れる。一方、プラテンガラス15に載置されている原稿
に、光源907から当てられて反射した光は、レンズ系
908を介して感光ドラム914に照射される。感光ド
ラム914は、あらかじめ一次帯電器919により帯電
されていて、光が照射されることによって静電潜像が形
成され、次いで現像器915により静電潜像を現像して
トナー像が形成される。
【0025】給紙部909から給送されたシート材S
は、レジストローラ910で斜行が補正され、さらにタ
イミングが合わされて画像形成部902へ送られる。画
像形成部902では、感光ドラム914のトナー像が、
送られてきたシートSに転写用帯電器916によって転
写され、トナー像が転写されたシートSは、分離帯電器
917によって転写用帯電器916と逆極性に帯電され
て、感光ドラム914から分離される。
【0026】そして、分離されたシートSは、搬送装置
920により定着装置904に搬送されて、定着装置9
04によりシートSに転写画像が永久定着される。画像
が定着されたシート材Sは、排出ローラ対905により
装置本体900から排出される。
【0027】このようにして、給紙部909から給送さ
れたシートSには、画像が形成されて排出される。
【0028】次に、本発明に係る原稿自動給送装置を図
1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例である
原稿自動給送装置を示している。
【0029】同図において、1は原稿載置台で操作者に
より原稿束Pが載置される。2は原稿ストッパで原稿の
先端が突き当てられる。3は半月ローラで、原稿Pの先
端の捌きを行うと共に、最下の原稿Pを送り出す。4は
ウエイトで、原稿が分離部に進入しにくい場合、落下し
て半月ローラ3上方より加圧し、原稿の搬送を補助す
る。5は分離規制板で、原稿の束の突っ込みを防止して
いる。
【0030】6は原稿搬送方向に回転する給紙ローラ
で、ローラ対7、8に掛けられていて原稿Pを戻す方向
に回転する分離ベルト9と協働して、送り出された原稿
Pから最下の原稿を分離する。上記給紙ローラ6及び分
離ベルト9により、分離・給紙部(給紙手段)6,9が
構成されている。
【0031】分離・給紙部6,9の下流側には、給送部
(給送手段)11,12が配設されており、この給送部
11,12は、反転ローラ12と、これに圧接して従動
回転するレジストローラ11とからなっている。上ガイ
ド10の先端は、給送部11,12のレジストニップに
原稿Pが入り込みやすいようにガイドする。13は内ガ
イド、14は中間ガイドでいずれも原稿Pの搬送路を形
成し、原稿Pをプラテン(読み取り域)15上に導く。
【0032】プラテンガラス15に給送される原稿P
は、駆動ローラ16、ターンローラ17の間に張られた
搬送ベルト18とその背面から加圧するコロ19によ
り、プラテン15上に搬送されて停止する。この状態
で、複写機本体900の光学系の走査により、原稿像が
読み取られて、複写が行なわれる。
【0033】プラテンガラス15の上流側には、ジャン
プ台20、下ガイド21、反転ローラ12及びこれに従
動回転するフォロワローラ(従動コロ)30が配設され
ている。フォロアローラ30の下流側には、原稿Pの搬
送方向を分岐するフラッパ23、原稿Pを原稿載置台1
に排出する排出ローラ対24が排出されている。
【0034】コピー終了後、搬送ベルト18が逆転し、
原稿Pは、ジャンプ台20にすくい取られて下ガイド2
1と中間ガイド14で形成されたパスを通り、さらに開
閉ガイド22と反転ローラ12間、フラッパ23の上
部、上ガイド10の上部を通って、排出ローラ対24に
よって原稿トレイ1上に再積載される。
【0035】なお、原稿Pの両面画像により画像形成を
行なう両面コピー時は、フラッパ23が偏向して、原稿
Pはフラッパ23の下部を通り、レジストローラ11、
反転ローラ12によって再びプラテン15上に搬送され
る。
【0036】次に、センサ配置についてい説明する。
【0037】原稿自動給送装置40は、原稿載置台1上
の原稿Pの有無を検知するエンプティセンサS1、分離
部ニップの下流側に設けられた分離センサS2、レジス
トローラ11と反転ローラ12とのニップ部より上流側
に配されたレジストセンサS3、プラテン15からの反
転パス内に設けられた反転センサS4を有している。さ
らに、原稿排紙時の速度制御等を実施するための排紙セ
ンサS5が、反転ローラ12と排紙ローラ対24の間に
配されている。
【0038】次に、各ローラを駆動するための動力伝達
系に関して説明する。
【0039】図2に示すように、動力伝達系は、半月ロ
ーラ3と給紙ローラ6を駆動する分離モータM1、反転
ローラ12を駆動するための搬送モータM2、搬送ベル
ト18を駆動するため、駆動ローラ16を駆動するベル
トモータM3、反転ローラ12と駆動ローラ16を同期
駆動させるためのクラッチCL1によって構成されてい
る。また、各々のモータ、クラッチは制御装置50によ
り制御されている。
【0040】次に、各モードに応じて各々の動作概略を
説明する。 〈片面モード〉 ステップ1(給紙) エンプティセンサS1のON時、画像形成装置本体90
0のスタートキー(図示略)が押されると、分離モータ
M1がONし、原稿束Pから先行原稿(2m)を分離部
6,9へ搬送し、更に分離部6,9を経てレジストセン
サS3を通過後、原稿Pの先端が反転ローラ12とレジ
ストローラ11のニップ部に突き当たるだけの一定距離
を搬送した後、分離モータM1がOFFされる。
【0041】一定時間後、クラッチCL1がONし、更
にベルトモータM3がONし、原稿をプラテン15上に
導き、原稿後端がレジストセンサS3を通過した後、一
定時間後に、ベルトモータM3、クラッチCL1をOF
Fし、プラテン基準位置に原稿が載置される。
【0042】ステップ2(交換、排紙) 後続原稿(2m−1)は、先行原稿(2m)の画像形成
中に、上記ステップ1中の反転ローラ12とレジストロ
ーラ11のニップ突き当て位置にて待機している。
【0043】画像形成終了後、ベルトモータM3は逆転
し、先行原稿(2m)の先端が反転ローラ12とフォロ
アローラ30とのニップ部に突き当たるまでの一定距離
搬送後、ベルトモータM3はOFFする。次に、クラッ
チCL1、搬送モータM2をON、ベルトモータM2を
正転し、先行原稿(2m)を排紙部へ導く一方、後続原
稿(2m−1)を上記ステップ1と同様にプラテン15
上へ載置する。
【0044】先行原稿(2m)は、図示しないソレノイ
ドにより偏向されたフラッパ23により、排紙ローラ対
24側へ搬送され、原稿載置台1上に再積載されるが、
その際、原稿後端が排紙センサS5通過後からの一定時
間毎の速度制御により安定的に排紙させるよう、制御さ
れる。 〈両面モード〉 ステップ1(給紙)…[前記ステップ1と同様] ステップ2(反転1) 次に、ベルトモータM3は逆転し、先行原稿(2m)の
先端が反転ローラ12とフォロアローラ30とのニップ
に突き当たる一定距離搬送後OFFする。次にクラッチ
CL1をON、ベルトモータM2を正転し、また、図示
しないソレノイドにより偏向されたフラッパ23によ
り、先行原稿(2m)は、再び反転ローラ12とレジス
トローラ11のニップへ導かれ、レジストセンサS3を
原稿後端が通過後一定距離回転させ、ベルトモータM
3、クラッチCL1をOFFし、プラテン基準位置に原
稿裏面を画像形成として載置する。
【0045】ステップ3(反転2)…[上記ステップ2
と同様にして、今度は原稿表面を画像形成面として載
置] ステップ4(交換・排紙)…[前記片面モードのステッ
プ2と同様] 〈並列複写モード〉図5は、並列複写モードのフローチ
ャートを示している。
【0046】並列複写モードでは、原稿束Pの下側から
2枚ずつ、かつ、そのページ順を入れ換えてプラテン1
5上に2枚の原稿を並列配置し、上記2枚の画像を1枚
のシートSに画像形成するものである。
【0047】まず、原稿束Pの枚数の奇遇が制御装置5
0内の奇遇判別手段(図示略)により判別される。 (i)原稿束Pの枚数が偶数枚の時 ステップ1(給紙)…[前記ステップ1と同様] ステップ2(反転1)…[前記両面モードのステップ2
と同様] ステップ3(同期搬送) 後続原稿(2m−1)は、上記ステップ1中の反転ロー
ラ12とレジストローラ11のニップ突き当て位置ま
で、分離モータM1により搬送される(図3(a))。
【0048】上記突き当て位置は、本実施例では、ニッ
プN1とプラテン着地ポイントAの距離をl 4 とする
と、 x<l 4 ……… となるように先出し量xは設定されている。 次に、ベ
ルトモータM3は逆転し、先行原稿(2m)の先端が反
転ローラ12とフォロア30とのニップ部(ニップN
2)に突き当たる一定距離搬送後、ベルトモータM3は
OFFする(図3(a))。次に、クラッチCL1がO
N、ベルトモータM3が正転し、先行原稿(2m)、及
び後続原稿(2m−1)を同期させて搬送する(図3
(b))。
【0049】このとき、先行原稿(2m)と後続原稿
(2m−1)のページ順の入れ換えを行う条件として、
同期搬送される2枚の原稿のうち、先行原稿(2m)の
先端がニップN2から下ガイド21、開閉ガイド22と
反転ローラ12で形成されたパスを通り、図示しないソ
レノイドにより偏向されたフラッパ23の下部を通っ
て、ニップN1まで搬送される時、後続原稿(2m−
1)の後端が、給紙ローラ6と分離ベルト9とのニップ
部(ニップN3)から抜けている事が必要である(図3
(c))。
【0050】なぜなら、ニップN1を形成する反転ロー
ラ12とレジストローラ11は、反転ローラ12が駆動
側、レジストローラ11が従動側であり、同期搬送され
る2枚の原稿が同時にニップN1に挟持されると、後続
原稿(2m−1)は先行原稿(2m)と従動側であるレ
ジストローラ11との間に挟持されることになる。
【0051】また、一般的に紙表面の摩擦係数は、ロー
ラ表面の摩擦係数より低い。そのため、もし、後続原稿
(2m−1)がニップN3を抜けていないと、後続原稿
(2m−1)は、ニップN3から引き抜かれるのに必要
な搬送力を得られず、搬送不良になる。このため、2枚
の原稿のページ順の入れ換えを行うためには、上記条件
を満たす必要がある。
【0052】ここで、ニップN1とニップN2の距離を
l 2、ニップN1とニップN3の距離を l 3、並列複写
を行う最大原稿サイズをLとすると、上述の条件は次式
で表わすことができる。
【0053】 L−x−l 2 <l 3 、 ∴x>L−(l 2 +l 3 )・・・ 後続原稿(2m−1)の後端が、反転ローラ12とレジ
ストローラ11のニップの下流位置に搬送される一定量
だけベルトモータM3が回転したのちOFFし、クラッ
チCL1もOFFする(図4(d))。
【0054】この時の先行原稿(2m)と後続原稿(2
m−1)のオーバーラップ量Xは、原稿サイズLから、
ニップN1とニップN2の距離l 2 を引き、後続原稿
(2m−1)のニップN1におけるすべり量αを加算し
た次式 X=L−l 2 +α・・・ により求められる。
【0055】そこで、その後、ベルトモータM3をオー
バーラップ量X分のみ回転させ、停止することにより、
先行原稿(2m)は、反転ローラ12内に保持されたま
ま後続原稿(2m−1)のみ搬送され、先行原稿(2
m)の先端と後続原稿(2m−1)の後端が一致した位
置に載置される(図4(e))。
【0056】次に、クラッチCL1をONし、ベルトモ
ータM3を正転し、2枚の原稿を同期搬送させ、先行原
稿(2m)の後端がレジストセンサS3を通過した後、
一定距離回転させ、プラテン15上に2枚の原稿を載置
し、クラッチCL1とベルトモータM3をOFFする
(図4(f))。
【0057】上記したように、式と式とを同時に満
足するように原稿パスを構成することにより、先行原稿
(2m)が、反転パスへ退避する時に、後続原稿(2m
−1)の先端部が、先行原稿(2m)に接触する現象が
抑制され、接触現象による先行原稿(2m)の押し出し
や、搬送抵抗及びこれによる先行原稿(2m)の搬送不
良が防止され、かつ、先行原稿(2m)と後続原稿(2
m−1)との入れ換え(ページ順の入れ換え)が適正に
行なわれる。
【0058】ステップ4(同期排紙) 画像形成終了後、ベルトモータM3の逆転を、原稿サイ
ズL分行って停止させ、一方、搬送モータM2もON
し、反転ローラ12により先行原稿(2m)を排紙ロー
ラ対24側へ搬送する。
【0059】排紙センサS5を先行原稿の後端が通過
し、完全に排紙が完了した後、再びベルトモータM3の
逆転をONし、排紙センサS5を後続原稿(2m−1)
の後端が通過し、完全に排紙が完了した後、搬送モータ
M2をOFFする。
【0060】ここで、先行原稿(2m)の排紙完了の時
点まで原稿(2m−2)をニップN1まで搬送し、片面
モード時と同様のシーケンスをとることも可能である。 (ii)原稿束Pの枚数が奇数枚の時、 原稿載置台1上の最下紙(2m+1)が片面複写モード
と同様にして、給紙され、画像形成後、再び原稿載置台
1上に排紙される(図5、S2〜S5)。
【0061】この排紙後に、次の先行原稿(2m)、後
続原稿(2m−1)の2枚の原稿が前述(i)の偶数枚
の時の並列複写モードと同様にして画像形成される。
【0062】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、原稿束の下側から2枚ずつ、かつ、そのページ順
を入れ換えて、2枚の原稿を読み取り域に上に並列配置
し、上記2枚の画像を1枚のシートSに画像形成する並
列複写モードにおいて、(i) 後続原稿の先出し量をx、
給送部から読取領域の着地点までの距離をl4としたと
き、 x<l4 となるようにして、後続原稿の先端待機位置が着地点よ
りも上流側になるように後続原稿を先出しさせ、 (ii) 最大原稿サイズをL、反転手段から給送手段まで
の距離をl2 、分離・給紙手段から給送手段までの距離
をl3 としたとき、後続原稿の先出し量xが、 x>L−(l2 +l3 ) となるようにして、先行原稿と後続原稿とのページ順入
れ換え時の制約条件を満たすようにし、上記両条件を同
時に満たす紙パスを構成したことにより、先行原稿が、
後続原稿の先出し操作時に、読み取り域で退避動作と反
対側に戻されたり、反転手段で斜行どり行なう時に、後
続原稿との接触による搬送抵抗によって発生する搬送不
良を防止することができる。これにより、厚紙原稿に対
する給紙時のラティチュードを向上することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述した構成にしたので、並列複写モードで原稿を給送
する時に、先行原稿と後続原稿との入れ換えを円滑に行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す原稿自動給送装置の縦
断側面図。
【図2】同じく動力伝達系の斜視図。
【図3】同じく原稿自動給送装置の原稿の流れを示す動
作図。
【図4】同じく原稿自動給送装置の原稿の流れを示す動
作図。
【図5】同じく並列複写モード時の画像形成動作のフロ
ーチャート。
【図6】同じく本発明が適用可能な画像形成装置の一例
を示す縦断側面図。
【図7】従来の原稿自動給送装置の一例を示す縦断側面
図。
【符号の説明】
P 原稿(原稿束) S シート l 2 反転部と給送部との距離 l 3 分離・給紙部と給送部との距離 l 4 給送部とプラテンガラスの着地点ま
での距離 x 給送部からの後続原稿の先出し量 X 先行原稿と後続原稿とのオーバーラ
ップ量 1 原稿載置台 6 給紙ローラ(給紙手段) 9 分離ベルト(分離・給紙手段) 6,9 分離・給紙部 11 レジストローラ 12 反転ローラ 11,12 給送部 12,30 反転部(反転手段) 15 プラテンガラス(読み取り域) 18 搬送ベルト(搬送手段) 24 排出ローラ対(排出手段) 30 フォロアローラ(従動コロ) 40 原稿自動給送装置 50 制御装置(制御手段) 900 複写機本体(画像形成装置本体) 914 感光ドラム(画像形成部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 85/00 B65H 9/00 G03G 15/00 107

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の原稿を積載自在な原稿載置台
    と、該原稿載置台から送り出された原稿を1枚ずつ分離
    ・給紙する分離・給紙手段と、該分離・給紙された原稿
    を所定のタイミングで画像読み取り域に給送する給送手
    段と、前記画像読み取り域において前記原稿を搬送する
    搬送手段と、前記画像読み取り域の原稿を読み取り域の
    搬入側から排出して表裏反転させる反転手段と、を有す
    る原稿自動給送装置において、 前記画像読み取り域に複数枚の原稿をページ順を入れ換
    えて並列して搬送し該原稿により1枚のシートに画像形
    成する並列複写モードによる画像形成のため、前記先行
    原稿を前記反転手段側に退避させると共に後続原稿を前
    記給送手段から先出しせるとき、 該後続原稿の先出し量を、原稿長をL、前記反転手段
    から前記給送手段までの距離をl 2 、前記分離・給紙手
    段から前記給送手段までの距離をl 3 、前記給送手段に
    より給送された原稿の先端部が前記読み取り域に着地す
    る着地点と前記給送手段までの距離をl 4 とすると、 L−(l 2 +l 3 )<x<l 4 となるように設定した、 ことを特徴とする原稿自動給送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送手段は、反転ローラとこれに従
    動回転するレジストローラであることを特徴とする請求
    項1に記載の原稿自動給送装置。
  3. 【請求項3】 前記反転手段は、反転ローラとこれに従
    動回転する従動コロであることを特徴とする請求項1に
    記載の原稿自動給送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の原稿自動給送装置と、記録用シートに画像を形
    成する画像形成部と、を有することを特徴とする画像形
    成装置。
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