JP3356195B2 - ヒ−タツ−ルの構造と熱圧着方法および熱圧着装置 - Google Patents

ヒ−タツ−ルの構造と熱圧着方法および熱圧着装置

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JP3356195B2
JP3356195B2 JP05507395A JP5507395A JP3356195B2 JP 3356195 B2 JP3356195 B2 JP 3356195B2 JP 05507395 A JP05507395 A JP 05507395A JP 5507395 A JP5507395 A JP 5507395A JP 3356195 B2 JP3356195 B2 JP 3356195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,圧着物である配線基
板上にチップとリ−ド部とが同一線上に配列されている
配線パタ−ンに,被圧着物を熱圧着するヒ−タツ−ルの
構造と熱圧着方法および熱圧着装置とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,図10,図11に示すように,フ
ェノ−ル樹脂,ガラスエポキシ樹脂等からなる硬質の絶
縁基板や,ポリイミド樹脂,ポリエステル樹脂等の柔軟
な絶縁基板上や液晶基板等の配線基板1の周囲には,ピ
ッチがミクロン単位であるTAB等のリ−ド部2bから
なる配線パタ−ン2が形成されている。この配線パタ−
ン2は,絶縁基板上に導電層を形成し,その形成は導電
層の所要部分以外をエッチング等で除去することにより
なされている。
【0003】そして,この配線パタ−ン2上には,半田
や異方性導電膜3等が形成されて配線基板1が構成され
ている。そして,この配線基板1上には,配線パタ−ン
2と同様にLSIリ−ドやICリ−ドが多数並列に形成
されているリ−ド線(被圧着物)4が接続されるが,こ
の接合方法としては,図12,図13に示すように,M
oやチタン等の高熱高抵抗部材で形成されているヒ−タ
ツ−ル6,20にパルス状の大電流を流すことにより,
そこに発生したジュ−ル熱を利用して接合するパルスヒ
−ト接合方法がある。
【0004】このパルスヒ−ト接合方法は,配線基板1
の配線パタ−ン(圧着物)2と被圧着物4との接合手段
として,熱可塑性の異方性導電膜3が使用されているた
めに,接合領域をヒ−タツ−ル6で加熱した後,この異
方性導電膜3が固まるまで待機する必要がある。そのた
め,パルスヒ−ト接続方式では,ヒ−タツ−ル6常時加
熱しているのではなく,熱圧着時だけパルス状の加熱電
流を給電し,熱圧着終了後には,ヒ−タツ−ル6は冷却
されるから,この方法は最適である。
【0005】そして,パルスヒ−ト接合方法を用いた熱
圧着装置としては,図10に示す装置があり,配線パタ
−ン2にリ−ド線4等を接続する場合には,可撓性を有
する一対の給電帯7にボルト8により固定されている一
対の導電板9,この導電板9にボルト10により固定さ
れている一対の導電ブロック11,互いに対向する導電
ブロック11の間隙12に挿入支持されている断面略U
字型のヒ−タツ−ル6(図12),導電ブロック11に
ボルト13により固定され,スピンドル14が固定され
ている絶縁ブロック15とにより構成されている。
【0006】ヒ−タツ−ル6は,パルス状の加熱電流を
供給する電源からの加熱電流により加熱するとともに,
熱圧着装置5のスピンドル14を上下方向に移動させる
ことにより,接合領域は加圧,加熱され,半田あるいは
熱可塑性の異方性導電膜3等により熱圧着されている。
【0007】そして,配線基板1の配線パタ−ン2と外
部基板4aのリ−ド線(被圧着物)4等との接合領域に
圧接して熱圧着するためのヒ−タツ−ル6は,図10,
図12に示すように,導電ブロック11に挟持され,固
定するために,ねじ孔18が透設されている支持部6b
と,導電ブロック11から突出してこの支持部6bから
テ−パ−状に形成されているテ−パ−状部分6dと,こ
のテ−パ−状部分6dに連接されている矩形状の先端部
分を構成する加熱部6cとが一体的に形成されている。
なお,テ−パ状部分6dは,加熱部6cと支持部6bと
を連結するためのもので,加熱部6cと支持部6bとは
直接連結されてもよい。
【0008】そして,このヒ−タツ−ル6の加熱部6c
は,接合領域の長さ方向,即ち,配線基板1に形成され
ている配線パタ−ン2に沿う方向の長さ方向に長く,且
つ,接合領域の巾方向,即ち,配線パタ−ン2に熱圧着
されるリ−ド線4のリ−ド線の長さに対応する巾を有す
る平坦に形成された圧着面を有している。そして,この
加熱部の巾方向両端から長溝19を介在させて加熱部6
cに一体的に形成された一対の支持部6bとにより形成
されている。
【0009】このような構造であるから,ヒ−タツ−ル
6の加熱部6cの長さ方向が一群のリ−ド線4の巾に対
応し,加熱部6cの巾方向がリ−ド部を構成するリ−ド
線4の長さ方向に対応し,この加熱部6cの下端外面が
一群のリ−ド線4を圧着するための圧着面6aとなって
いる。
【0010】又,図13に示すヒ−タツ−ル20は,高
熱高抵抗部材により形成されており,接合領域の長さ方
向に沿って長く,且つ,接合領域の巾方向に対応する巾
を有する加熱部20aと,この加熱部20aの両端に一
体的に形成された両端部20b,20cとにより略コ字
状に形成されており,加熱部20aの下面は平坦に形成
されて圧着面20dとなっている。そして,ヒ−タツ−
ル20の加熱部20a両端からの冷えを補正するため
に,圧着面20dに対向する面20eは,両端部が細
く,中心部分が太く盛り上がった山形に形成されてい
る。
【0011】従って,上記ヒ−タツ−ル6と同様に,こ
のヒ−タツ−ル20の長さ方向が一群のリ−ド部のリ−
ド線4の巾に対応し,加熱部20aの巾方向がリ−ド部
を構成するリ−ド線4の長さ方向に対応している。
【0012】ヒ−タツ−ル20の両端部20b,20c
に開設されているねじ穴21に一対の導電ブロック(図
示せず)が接続され,この導電ブロックを介して電源
(図示せず)から加熱電流が給電されて,加熱部20a
が加熱され,圧着面20dが加熱される。
【0013】一方,最近は,配線基板1の配線パタ−ン
(圧着物)2と外部基板4aのリ−ド線(被圧着物)4
とを接合する手段として,熱硬化性の異方性導電膜が使
用されはじめている。この熱硬化性の異方性導電膜を使
用する場合には,ヒ−タツ−ルに電源から常時加熱電流
を給電して,このヒ−タツ−ルを常時一定の加熱温度に
保持して接合する常時加熱接合方法が採用されている。
【0014】この常時加熱接合方法に使用されるヒ−タ
ツ−ルとしては,略コ字状のヒ−タツ−ル(図示せず)
の加熱部に,多数のカ−トリッジヒ−タ(図示せず)を
埋設して,加熱部,即ち,圧着面を長く形成したカ−ト
リッジヒ−タ式のヒ−タツ−ルがある。
【0015】
【発明が解決しようとする問題点】このように,接合領
域に圧接されるヒ−タツ−ルには,各種の形式のものが
あるが,この内,パルスヒ−ト接合方法において使用さ
れるヒ−タツ−ル6,20は,加熱電流がオン・オフさ
れるが,加熱電流がオフとなると,ヒ−タツ−ル6,2
0の加熱部6c,20aの両端から順次中心方向へと冷
えていくため,これを再度加熱した場合には,加熱部6
c,20aの両端近傍は,所定の温度まで加熱されず,
圧着面6a,20dの温度にばらつきが発生する。そし
て,均一に加熱されている箇所は,中心部から両端近傍
を除く範囲となり,圧着面6a,20dの有効長Lが実
際の圧着面6a,20dより短くなるという問題があ
る。
【0016】実際問題として,上記ヒ−タツ−ル6,2
0の形状の場合には,圧着面6a,20dの使用範囲
は,100mm程度が限界であった。最近のように,L
ED等の大きさが240〜360mm程度の場合には,
ヒ−タツ−ル6,20の圧着面6a,20dの長さ方向
の長さもそれだけ必要であるが,あまり長い加熱部6
c,20aを持つヒ−タツ−ルを形成しても,パルスヒ
−ト接合方法の場合には,すぐこの加熱部6c,20a
の両端から急速に冷えてしまい,再度加熱しても全体と
して充分に加熱されず,加熱温度のばらつきが大きくな
り,あまり有効長Lの長いものは使用出来ないという問
題がある。
【0017】さらに,図13に示すヒ−タツ−ル20
は,価格的には安価であるが,加熱部20aの長さ方向
両端からの温度低下を補正するために,この両端が細く
形成されているので,強度上からも有効長Lの長いもの
は使用できなかった。その上,加熱電流は,加熱部20
aの長さ方向に流れるため,圧着面20dに電圧が発生
し,圧着物2(図10)および被圧着物4(図10)が
破壊される恐れがある。さらに,圧着面20dの有効長
Lが長くなると,それだけ発生電圧も大となるととも
に,上記のように加熱温度のばらつきも大きくなり,そ
のため,有効長Lをあまり長くとれない。その上,熱圧
着回数が増すにつれて圧着面20dに歪みが発生し,そ
のため寿命が短いという問題がある。
【0018】一方,図12に示すヒ−タツ−ル6は,ヒ
−タツ−ル20とは違い,その加熱部6cに流れる加熱
電流は,加熱部6cの巾方向に流れるため,この巾は短
く,発生する電圧はほとんど無視することが出来る。
又,圧着面6aの加熱温度は,均一であり,有効長Lも
上記ヒ−タツ−ル20より長くなるが,この加熱部6c
をあまり長く形成すると,上記ヒ−タツ−ル20と同様
に,圧着面6aに歪みが発生するため,寿命が短い。そ
の上,価格的にも高価である等の問題がある。
【0019】又,常時加熱方法に使用されるカ−トリッ
ジヒ−タ方式のヒ−タツ−ルは,カ−トリッジヒ−タが
多数加熱部に埋設されて,ヒ−タツ−ルが常時加熱され
ているものである関係上,長い有効長Lのものを作成す
ることが出来る。しかしながら,この形式のものは,ヒ
−タツ−ルが接合領域に接触した瞬間に圧着面の熱が接
合領域に奪われて加熱温度が下がり,所定の接合温度が
得られないという問題がある。その上,この形式のヒ−
タツ−ルは,一般に温度精度が悪い等の問題もある。そ
こで,上記欠点を除去するために,熱硬化性の異方性導
電膜を使用し,常時加熱方法を採用している場合でも,
この常時加熱温度を接合温度より低い温度に保持し,接
合時に所定の接合温度に加熱したいとの要望が提案され
ている。
【0020】
【問題点を解決するための手段】この発明は,電源から
加熱電流が給電され,圧着物と被圧着物との接合領域の
長さ方向に沿って長く,且つ,この接合領域の巾方向に
対応する巾を有する平坦に形成された圧着面を有する加
熱部と,この加熱部の巾方向両端から長溝を介在させて
加熱部に一体的に形成された一対の支持部とを有するヒ
−タツ−ルの構造において,加熱部の圧着面に対向する
面の中心点から,加熱部の長手方向両端へと順次その容
積が大きく形成された温度制御用開口部を,加熱部の中
心点から両端へと対をなすように複数箇所圧着面方向へ
向けて形成して,ヒ−タツ−ルの圧着面全体の接合温度
を一定に保持するようにしたものである。
【0021】又,この発明は,温度制御用開口部とし
て,圧着面に対向する面から圧着面方向へ向けて円筒状
の孔を凹設したり,又,温度制御用開口部として,圧着
面に対向する面から圧着面方向へ向けて圧着面に対向す
る面の巾方向に切られた切り溝を形成するようにしたも
のである。
【0022】又,この発明は,電源から加熱電流が給電
され,圧着物と被圧着物との接合領域の長さ方向に沿っ
て長く,且つ,この接合領域の巾方向に対応する巾を有
する平坦に形成された圧着面を有する加熱部と,この加
熱部の長さ方向両端に一体的に形成された両端部とによ
り略コ字状に形成されたヒ−タツ−ルの構造において,
加熱部の圧着面に対向する面の中心点から,加熱部の長
手方向両端へと順次その容積が大きく形成された温度制
御用開口部を,加熱部の中心点から両端へと対をなすよ
うに複数箇所圧着面方向へ向けて形成するようにしたも
のでる。
【0023】又,この発明は,温度制御用開口部とし
て,圧着面に対向する面から圧着面方向へ向けて円筒状
の孔を凹設したり,又,温度制御用開口部として,圧着
面に対向する面から圧着面方向へ向けて圧着面に対向す
る面の巾方向に切られた切り溝を形成するようにしたも
のでる。
【0024】さらに,この発明は,略コ字状に形成され
たヒ−タツ−ルの加熱部を,平坦な板状に形成するとと
もに,このヒ−タツ−ルの開口部分を,超硬部材でこの
開口部分の形状に形成された補強部で補強したものであ
る。
【0025】さらに,又,この発明は,ヒ−タツ−ルの
圧着面を,弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,こ
の絶縁シ−トを圧着面に対向する部分だけ順次巻き取り
可能な手段を設けるようにしたものである。
【0026】さらに,この発明は,電源から加熱電流を
ヒ−タツ−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接
合ヘッド部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領
域を熱圧着する熱圧着方法において,ヒ−タツ−ルの圧
着面を弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,ヒ−タ
ツ−ルに所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加
熱し,接合ヘッド部が下降してヒ−タツ−ルにより,圧
着物と被圧着物との接合領域に所定の圧力が加えられる
と同時に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電流を給
電して,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱して接合領
域を熱圧着し,この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ
−ルを所定温度に冷却し,接合領域の熱圧着工程を所定
回数終了した後,絶縁シ−トを圧着面に対向した部分だ
け移動させて新たな絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うよう
にしたものである。
【0027】さらに,この発明は,電源から加熱電流を
ヒ−タツ−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接
合ヘッド部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領
域を熱圧着する熱圧着装置において,ヒ−タツ−ルの圧
着面を覆う弾性を有する絶縁シ−トと,この絶縁シ−ト
を圧着面の両側近傍に配置されており,絶縁シ−トの送
りと巻き取りを行う一対のロ−ラと,ヒ−タツ−ルに所
定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱するため
の電源と熱圧着時に,ヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電
流を給電して,ヒ−タツ−ルを接合温度に加熱するため
のパルス状加熱電流の電源と,圧着面に対向する部分だ
け絶縁シ−トを巻き取るために,ロ−ラを所定数回転駆
動する駆動手段と,ヒ−タツ−ルによる接合領域の熱圧
着回数を計算して所定数に達した後に,駆動手段を駆動
するカウンタ手段とを設けた熱圧着装置である。
【0028】
【作用】ヒ−タツ−ル30,31,40,41の圧着面
30a,31a,40d,41dに対向する面30e,
31e,40e,41eには,温度制御用開口部34,
35,44,45が,それぞれ加熱部30c,31c,
40a,41aの長さ方向両端に近づくほど大きく形成
されているので,長さ方向両端に近づくほど加熱電流の
通路が制限され,中心部分より抵抗値が大となり,発生
するジュ−ル熱が大きくなる。このように,加熱部30
c,31c,40a,41aの両端近傍の温度を高くし
て,両端近傍が中心部分より温度が低下しないように構
成して,全体として平均した温度分布が得られる
【0029】ヒ−タツ−ル50の加熱部50aに電圧が
発生することはない。又,接合領域の接合手段として,
異方性導電膜を使用した場合には,ヒ−タツ−ル50の
圧着面50cに対して,接合に際して,厳しい平坦度が
要求されるが,この圧着面50cは弾性のある絶縁シ−
ト52で覆われているので,異方性導電膜の凹凸を緩和
することも出来る。
【0030】熱圧着装置60では,ヒ−タツ−ル50の
圧着面50cは,弾性を有する絶縁シ−ト52で覆われ
ているので,電圧が発生することはない。ヒ−タツ−ル
50は予め所定温度T2 に常時加熱されており,接合ヘ
ッド部が下降してヒ−タツ−ル50により,圧着物2と
被圧着物4との接合領域に所定の圧力が加えられると同
時に,このヒ−タツ−ル50にパルス状の加熱電流が給
電されて,このヒ−タツ−ル50を接合温度T3 に加熱
して接合領域は熱圧着される。
【0031】この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ−
ル50は所定温度T2 に冷却され,次の熱圧着工程をお
こなう。このようにして,所定回数終了した後,絶縁シ
−ト52を圧着面50cに対向した部分,即ち,巾部分
だけ移動させて新たな絶縁シ−ト52部分で圧着面50
cを覆う。
【0032】
【発明の実施例】この発明の各実施例を,図1〜図9に
基づいて詳細に説明する。図1〜図2は,この発明の実
施例を示すもので,ヒ−タツ−ル30,31の一部切欠
斜視図である。図3〜図4は,この発明の実施例を示す
もので,ヒ−タツ−ル40,41の斜視図である。図5
はこの発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ−タツ
−ルの斜視図,図6はこの発明のさらに他の実施例を示
す一部切欠部を含む要部斜視図,図7はこの発明による
熱圧着装置の実施例を示す要部斜視図である。図8はこ
の発明の実施例を示すもので,ヒ−タツ−ルの加熱温度
と時間との関係を示すグラフ,図9は動作状態を示すフ
ロ−である。なお,従来例と同一のものは同一名称,同
一符号を付し,その説明を省略する。
【0033】図1〜図2において,ヒ−タツ−ル30,
31は,外形形状は従来例として図12に記載されてい
るものと同一形状で,それぞれ支持部30b,31b,
加熱部30c,31c,テ−パ−状部分30d,31d
により構成されているが,加熱部30c,31cの圧着
面30a,31aに対向する面30e,31eには,そ
れぞれこの面30e,31eの中心点32,33から,
加熱部30c,31cの長さ方向両端へと順次その容積
が大きく形成された温度制御用開口部34,35が,加
熱部30c,31cの中心点32,33から両端へと対
をなすように複数箇所圧着面30a,31a方向へ向け
て形成されている。
【0034】図1に示す実施例の場合には,温度制御用
開口部34としては,圧着面30aに対向する面30e
から圧着面30a方向へ向けて円筒状の孔34aが凹設
されている。
【0035】一方,図2に示す実施例の場合には,温度
制御用開口部35としては,圧着面31aに対向する面
31eから圧着面31a方向に向けてワイヤカッタ−等
で巾方向に切られた切り溝35aが形成されている。
【0036】図3〜図4において,ヒ−タツ−ル40,
41は,いずれも高熱高抵抗部材で形成されており,接
合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,接合領域の巾方
向に対応する巾を有する加熱部20aと,この加熱部4
0a,41aの両端に一体的に形成されている両端部4
0b,40c,41b,41cとにより略コ時状に形成
されている。加熱部40a,41aの下面は,平坦に形
成されて圧着面40d,41dとなっている。そして,
この圧着面40d,41dに対向する面40e,41e
と圧着面40d,41dとは平行に形成されているとと
もに,それぞれこの面40e,41eの中心点42,4
3から,加熱部40a,41aの長手方向両端へと順次
その容積が大きく形成された温度制御用開口部44,4
5が,加熱部40a,41aの中心点42,43から両
端へと対をなすように複数箇所圧着面40d,41d方
向へ向けて形成されている。
【0037】図3に示す実施例の場合には,温度制御用
開口部44としては,圧着面40dに対向する面40e
から圧着面40d方向へ向けて円筒状の孔44aが凹設
されている。
【0038】一方,図4に示す実施例の場合には,温度
制御用開口部45としては,圧着面41dに対向する面
41eから圧着面41d方向に向けて,図2に示すヒ−
タツ−ル31の場合と同様に,ワイヤカッタ−等で面4
1eの巾方向に切られた切り溝45aが形成されてい
る。
【0039】このように,図1〜図4に示すいづれの形
状のヒ−タツ−ル30,31,40,41も,温度制御
用開口部34,35,44,45が,それぞれ加熱部3
0c,31c,40a,41aの長さ方向両端に近づく
ほど大きく形成されているので,長さ方向両端に近づく
ほど加熱電流の通路が制限され,中心部分より抵抗値が
大となり,発生するジュ−ル熱が大きくなる。このよう
に,加熱部30c,31c,40a,41aの両端近傍
の温度を高くして,両端近傍が中心部分より温度が低下
しないように構成して,全体として平均した温度分布が
得られるように構成されている。従って,圧着面30
a,31a,40d,41d全体の接合温度を一定に保
持することが出来,有効長Lがそれだけ長いものが得ら
れる。
【0040】しかしながら,上記,図1〜図4に示す構
造のヒ−タツ−ル30,31,40,41は,その構造
上,あまり長い有効長Lのものを作成しても,圧着面3
0a,31a,40d,41dの使用関数が増すにつれ
て歪み等の問題が発生し,あまり長い有効長Lのものは
使用できない。
【0041】そこで,図5に示すように,ヒ−タツ−ル
50は,有効長Lの長いものとして,例えば,240〜
360mmあるいはそれ以上の大型のLCD等を配線基
板1に接合する場合のものとして発明されたもので,ヒ
−タツ−ル50は,加熱部50aとその両端に延設され
ている両端部50b,50bとにより構成されている。
このヒ−タツ−ル50は,単なる矩形状の棒材を略コ字
状に屈折して形成されており,電源からの加熱電流は,
一方の両端部50bから加熱部50aを介して他方の両
端部50bへと給電される。
【0042】そして,このヒ−タツ−ル50の開口部分
には,超硬部材でこの開口部分の形状に形成した補強部
51で補強されて,ヒ−タツ−ル50の機械的な強度が
保持されている。従って,このヒ−タツ−ル50は,補
強部51により機械的に補強されているので,充分長い
有効長Lのものを形成することが出来る。なお,補強部
51の材質としては,セラミック,タングステン,ニク
ロム,チタン,スーパ−インバ−,モリブデン,タング
ステンカ−バイト等の超硬部材が適している。
【0043】上記のように構成されているので,ヒ−タ
ツ−ル50の場合には,加熱部50aの長さを充分長く
形成することが出来,接合領域が長いLCD等も接合す
ることが出来るとともに,作成費用,材料ともに安価で
ある。
【0044】しかしながら,このヒ−タツ−ル50は,
加熱電流が直接加熱部50aに流れるため,図13に示
す従来のヒ−タツ−ル20と同様に,有効長Lがあまり
長い場合には,圧着面50cに電圧が発生する恐れがあ
る。そこで,図6に示すように,ヒ−タツ−ル50の圧
着面50cには,弾性を有する絶縁シ−ト52で覆われ
た状態で,接合領域を熱圧着するように構成されてい
る。なお,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cの両側近傍
には,この絶縁シ−ト52の送りと巻き取りを行う一対
のロ−ラ53が配置されている。
【0045】絶縁シ−ト52の送りと巻き取りは,所定
回数熱圧着工程が行われた後に,手動であるいはステッ
ピングモ−タ(図示せず)等によりロ−ラ53が駆動さ
れて,圧着面50cに対向する部分だけ,即ち,この実
施例の場合には,圧着面50cの巾は2mm程度である
から,2mmずつ順次巻き取られるように構成されてい
る。
【0046】なお,この実施例の場合には,絶縁シ−ト
52としては,テ−プ厚が50μ〜80μ程度のシリコ
ンゴムが使用されているが,これに限定されることな
く,絶縁性で弾性のあるシ−トであればいかなるもので
あってもよい。又,絶縁シ−ト52は,この実施例の場
合には,圧着面50cの長さ方向の長さに対応する巾を
有するものが使用されており,ヒ−タツ−ル50の圧着
面50cの長さ方向に直交する方向に,即ち,巾方向に
沿って巻き取られるように構成されているが,これに限
定されることなく,圧着面50cの巾に相当する細い絶
縁シ−トで圧着面50cを覆うとともに,この細い絶縁
シ−トを圧着面50cの長さ方向に沿って巻き取るよう
に構成しても上記実施例と同様な作用効果がある。
【0047】このように構成されているので,ヒ−タツ
−ル50の加熱部50aに電圧が発生することはない。
その上,接合領域の接合手段として,異方性導電膜を使
用した場合には,圧着面50cに対して,接合に際し
て,厳しい平坦度が要求されるが,この圧着面50cは
弾性のある絶縁シ−ト52で覆われているので,異方性
導電膜の凹凸を緩和することも出来る。
【0048】図7は,この発明の実施例で,熱圧着装置
60の斜視図,図8は,加熱電流を給電する時間と加熱
温度との関係を示すグラフである。なお,従来例および
この発明の実施例としてすでに述べたものと同一のもの
は,同一名称,同一番号を付すとともに,その説明を省
略する。
【0049】熱圧着装置60は,接合ヘッド部61,加
熱電源部62,Y軸移動テ−ブル63,加圧制御部6
4,装置制御部65および専用架台66と,安全仕様と
してシグナルタワ−67と非常停止スイッチ68とによ
り構成されており,この装置では,ヒ−タツ−ルとして
は,図6に示す構造のものが用いられている。
【0050】接合ヘッド部61は,加圧制御部64でそ
の上昇下降が制御されているエアシリンダ69により,
ヒ−タツ−ル50を把持して上下動するように構成され
ている。絶縁シ−ト52は,ヒ−タツ−ル50の圧着面
50cに接触してこれを覆い,その両端は,圧着面50
cの両側近傍に配置されている一対ロ−ラ53に巻回さ
れている。この実施例の場合には,一対のロ−ラ53
は,ベルト70を介して互いに連結されており,つまみ
71を手動で回転して巻き取るように構成されている。
なお,このロ−ラ53は,ステッピングモ−タ等に連結
して自動的に一定の巾ずつ,順次巻き取り動作をするよ
うに構成しても良い。
【0051】この発明による熱圧着装置60は,上記従
来例の問題点において述べたように,常時加熱方法を採
用するとともに,この常時加熱温度接合温度より低い温
度に保持し,熱圧着時に所定の接合温度に加熱したいと
の要望に基づいて発明されたものである。
【0052】従って,この熱圧着装置60では,パルス
ヒ−ト方法と常時加熱方法とが併用されている。そこ
で,加熱電源部62は,図8に示すように,ヒ−タツ−
ル50に所定加熱電流を給電して予め所定温度T2 に常
時加熱するための電源(図示せず)とパルス状の加熱電
流を給電して,熱圧着時に,ヒ−タツ−ル50を接合温
度に加熱するためのパルス状の加熱電流の電源(図示せ
ず)とを備えており,この実施例の場合には,加熱温度
は,常温T1 から490°迄1°間隔で調整することが
出来るように構成されている。
【0053】図8は,加熱電流を給電する時間と温度と
の関係を示すもので,ヒ−タツ−ル50は,作業開始時
間t1 において,加熱電流を給電するための電源から一
定の加熱電流が給電されて,常温T1 から予め所定温度
2 に保持されている。
【0054】熱圧着開始時間t2 において,パルス状の
加熱電流の電源からパルス状の加熱電流が給電される
と,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cは,接合温度T3
まで加熱される。接合が終了すると,このパルス状の加
熱電流はオフとなるから,圧着面50cの温度は,所定
温度T2 まで下降する。この実施例の場合には,接合温
度T3 と所定温度T2 との差は,100°程度に設定さ
れており,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cの加熱温度
を接合温度T3 から所定温度T2 へ冷却する方法とし
て,エアにより強制空冷方法が採用されている。
【0055】Y軸移動テ−ブル63は,上面に熱圧着す
るためのワ−ク(即ち,圧着物と被圧着物とが位置決め
された状態のワ−ク)(図示せず)が載置されるもの
で,このワ−クを接合ヘッド部61の下方向の所定位置
に位置決めするために移動させるが,駆動手段として
は,この実施例の場合には,パルスモ−タ(図示せず)
によるボ−ルネジ式が採用されており,平行度調整機構
も備えており,移動範囲は420mm,位置決め精度は
±0.5mmである。そして,Y軸移動テ−ブル63上
にワ−クを固定する方法としては,このワ−クをガイド
ピン(図示せず)に付き当てるとともに,真空吸着によ
り固定している。
【0056】加圧制御部64では,エアシリンダ69の
加圧力や,ヒ−タツ−ル50を所定温度T2 まで冷却す
るための冷却用のエアの圧力等が制御されている。
【0057】装置制御部65では,各種の動作がプログ
ラムに従ってシ−ケンス制御されている。専用架台66
には,キャスタ−72と固定用のレベラ−73とが取り
付けられており,移動,固定できるように構成されてい
る。
【0058】シグナルタワ−67は,1工程終了時に緑
色のランプが点灯し,非常停止時には,赤のランプが点
灯するように構成されている。非常停止スイッチ68
は,装置制御部65のケ−ス上面に配設されている。
【0059】装置制御部65の上面と専用架台66の角
部にそれぞれスタ−トスイッチ74,75が配設されて
おり,両手スタ−ト式となっている。なお,スタ−トス
イッチ74,75をオンすると,シグナルタワ−67の
緑色のランプが消灯するように構成されている。又,ヒ
−タツ−ル50による接合領域の熱圧着回数を計算して
所定数に達した後に,ロ−ラ53を手動あるいは自動で
回転駆動させるためのカウンタ手段として,通常のカウ
ンタ(図示せず)が配置されている。
【0060】次に,図9に示す動作フロ−により,この
熱圧着装置60の作用動作について説明する。まず,Y
軸移動テ−ブル63上の治具テ−ブル(図示せず)にワ
−クとして,配線基板1と被圧着物4としてLCDパネ
ルとをセットした後(ステップ81),パネル吸着スイ
ッチ(図示せず)をオンしてLCDパネルを吸着させる
(ステップ82)。
【0061】次いで,両手で,スタ−トスイッチ74,
75をオンすると(ステップ83),Y軸移動テ−ブル
63は前進して,接合ヘッド部61が下降する位置に移
動し(ステップ84),位置決めされ,停止する。次い
で,接合ヘッド部61が下降を開始する(ステップ8
5)。なお,この際,ヒ−タツ−ル50は,予め所定温
度T2 に加熱されている。
【0062】接合ヘッド部61に支持されているヒ−タ
ツ−ル50がワ−クに所定の加圧力を加えると同時にパ
ルス状の加熱電流の電源からパルス状の加熱電流が給電
され,ヒ−タツ−ル50は,接合温度T3 まで加熱さ
れ,ワ−クの接合領域は接合される(ステップ86)。
接合が終了すると,ヒ−タツ−ル50に向けてエアが吹
き出し,ヒ−タツ−ル50は急速に所定温度T2 迄冷却
される(ステップ87)。次いで,接合ヘッド部61が
上昇し(ステップ88),1サイクルの熱圧着工程が終
了する。
【0063】1サイクル終了後,Y軸移動テ−ブル63
は,再び前進してワ−クの次の接合領域が接合ヘッド部
61の下降位置へと位置決めされ,停止する(ステップ
89)。次いで,ステップ85〜ステップ88の動作が
繰り返された後(ステップ90),Y軸移動テ−ブル6
3は後退し(ステップ91),パネルの吸着が解除され
(ステップ92),ワ−クがY軸移動テ−ブル63から
取り出される(ステップ93)。なお,1サイクルで熱
圧着工程が終了する場合には,ステップ88からステッ
プ91へと移動する。
【0064】なお,絶縁シ−ト52は,例えば,100
回程度使用したら,手動あるいは,ステッピングモ−タ
でロ−ラ53を回転させて,圧着面50cに対向してい
る部分だけ巻き取り,次の新しい絶縁シ−ト52部分で
圧着面50cが覆われるように,所定の使用回数が初期
設定されている。
【0065】
【発明の効果】この発明は,電源から加熱電流が給電さ
れ,圧着物と被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って
長く,且つ,この接合領域の巾方向に対応する巾を有す
る平坦に形成された圧着面を有する加熱部と,この加熱
部の巾方向両端から長溝を介在させて加熱部に一体的に
形成された一対の支持部とを有するヒ−タツ−ルの構造
において,加熱部の圧着面に対向する面の中心点から,
加熱部の長手方向両端へと順次その容積が大きく形成さ
れた温度制御用開口部を,加熱部の中心点から両端へと
対をなすように複数箇所圧着面方向へ向けて形成したの
で,ヒ−タツ−ルの圧着面全体の接合温度を一定に保持
することが出来,有効長Lがそれだけ長いものが得られ
る。
【0066】この発明は,略コ字状に形成されたヒ−タ
ツ−ルの加熱部を,平坦な板状に形成するとともに,こ
のヒ−タツ−ルの開口部分を,超硬部材でこの開口部分
の形状に形成された補強部で補強したので,機械的な強
度が大であるから,加熱部の長さを充分長く形成するこ
とが出来,有効長の長いものが得られとともに,作成費
用,材料ともに安価である。
【0067】この発明は,ヒ−タツ−ルの圧着面を,弾
性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,この絶縁シ−ト
を圧着面に対向する部分だけ順次巻き取り可能な手段を
設けるようにしたので,ヒ−タツ−ルの圧着面に電圧が
発生することはない。その上,絶縁シ−トは,弾性のあ
る部材が使用されているので,接合領域の接合手段とし
て,異方性導電膜を使用した場合には,接合に際して,
厳しい平坦度が要求されるが,圧着面は絶縁シ−トで覆
われているので,異方性導電膜の凹凸を緩和することが
出来る。
【0068】この発明は,電源から加熱電流をヒ−タツ
−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド
部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧
着する熱圧着方法において,ヒ−タツ−ルの圧着面を弾
性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,ヒ−タツ−ルに
所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱し,接
合ヘッド部が下降してヒ−タツ−ルにより,圧着物と被
圧着物との接合領域に所定の圧力が加えられると同時
に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電流を給電し
て,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱して接合領域を
熱圧着し,この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ−ル
を所定温度に冷却し,接合領域の熱圧着工程を所定回数
終了した後,絶縁シ−トを圧着面に対向した部分だけ移
動させて新たな絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うようにし
たので,接合時に所定温度から接合温度まで加熱しても
圧着面の加熱温度は安定し,温度精度が良い。又,加熱
温度は所定温度と接合温度との差の温度だけ加熱急冷さ
れるだけであるから,圧着面全体の温度むらもなく,短
時間で安定的に上昇下降し,1サイクルの作業時間を短
縮することが出来る。その上,絶縁シ−トで圧着面が覆
われているので,圧着面に電圧が発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,ヒータツール
30の斜視図である。
【図2】この発明の実施例を示すもので,ヒータツール
31の一部切欠を含む斜視図である。
【図3】この発明の他の実施例を示すもので,ヒータツ
ール40の斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
ータツール41の斜視図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
ータツール50の斜視図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す一部切欠部
を含む要部斜視図である。
【図7】この発明による熱圧着装置の実施例を示す要部
斜視図である。
【図8】この発明の実施例を示すもので,加熱温度と時
間との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の実施例を示すもので,熱圧着装置の
動作状態を示す動作フローである。
【図10】従来の熱圧着装置の要部正面図である。
【図11】従来の絶縁基板1の平面図である。
【図12】従来のヒータツール6の斜視図である。
【図13】従来のヒータツール20の斜視図である。
【符号の説明】
2・・・・圧着物 4・・・・被圧着物 19・・・長溝 30,31,40,41,50・・・・・・ヒータツー
ル 30a,31a,40d,41d,50c・圧着面 30c,31c,40a,41a,50a・加熱部 30e,31e,40e,41e・・・・・圧着面に対
向する面 32・・・面30eの中心点 33・・・面31eの中心点 34,35,44,45・・・・温度制御用開口部 34a,44a・・・・・・・・穴 35a,45a・・・・・・・・切り溝 52・・・絶縁シート 53・・・ローラ 60・・・熱圧着装置 61・・・接合ヘッド部 62・・・加熱電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/32 H05K 3/32 B 3/36 3/36 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 3/03 G02F 1/1345 H01L 21/60 H05K 3/32 H05K 3/36

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から加熱電流が給電され,圧着物と
    被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,
    この接合領域の巾方向に対応する巾を有する平坦に形成
    された圧着面を有する加熱部と,この加熱部の巾方向両
    端から長溝を介在させて前記加熱部に一体的に形成され
    た一対の支持部とを有するヒ−タツ−ルの構造におい
    て,前記加熱部の前記圧着面に対向する面の中心点か
    ら,前記加熱部の長手方向両端へと順次その容積が大き
    く形成された温度制御用開口部を,前記加熱部の中心点
    から両端へと対をなすように複数箇所前記圧着面方向へ
    向けて形成したことを特徴とするヒ−タツ−ルの構造。
  2. 【請求項2】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて円筒状の孔
    を凹設したことを特徴とする請求項1に記載のヒ−タツ
    −ルの構造。
  3. 【請求項3】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて前記圧着面
    に対向する面の巾方向に切られた切り溝を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のヒ−タツ−ルの構造。
  4. 【請求項4】 電源から加熱電流が給電され,圧着物と
    被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,
    この接合領域の巾方向に長さに相当する巾を有する平坦
    に形成された圧着面を有する加熱部と,この加熱部の長
    さ方向両端に一体的に形成された両端部とにより略コ字
    状に形成されたヒ−タツ−ルの構造において,前記加熱
    部の前記圧着面に対向する面の中心点から,前記加熱部
    の長手方向両端へと順次その容積が大きく形成された温
    度制御用開口部を,前記加熱部の中心点から両端へと対
    をなすように複数箇所前記圧着面方向へ向けて形成した
    ことを特徴とするヒ−タツ−ルの構造。
  5. 【請求項5】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて円筒状の孔
    を凹設したことを特徴とする請求項4に記載のヒ−タツ
    −ルの構造。
  6. 【請求項6】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて前記圧着面
    に対向する面の巾方向に切られた切り溝を形成したこと
    を特徴とする請求項4に記載のヒ−タツ−ルの構造。
  7. 【請求項7】 略コ字状に形成されたヒ−タツ−ルの加
    熱部を,平坦な板状に形成するとともに,このヒ−タツ
    −ルの開口部分を,超硬部材でこの開口部分の形状に形
    成された補強部で補強したことを特徴とする請求項4〜
    請求項6にそれぞれ記載のヒ−タツ−ルの構造。
  8. 【請求項8】 ヒ−タツ−ルの圧着面を,弾性を有する
    絶縁シ−トで覆うとともに,この絶縁シ−トを前記圧着
    面に対向する部分だけ順次巻き取り可能な手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7にそれぞれ記載の
    ヒ−タツ−ルの構造。
  9. 【請求項9】 電源から加熱電流を前記ヒ−タツ−ルに
    供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド部の上
    下動により,前記ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧着
    する熱圧着方法において,前記ヒ−タツ−ルの圧着面を
    弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,前記ヒ−タツ
    −ルに所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱
    し,前記接合ヘッド部が下降して前記ヒ−タツ−ルによ
    り,圧着物と被圧着物との前記接合領域に所定の圧力が
    加えられると同時に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加
    熱電流を給電して,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱
    して前記接合領域を熱圧着し,この接合領域を熱圧着し
    た後,前記ヒ−タツ−ルを前記所定温度に冷却し,前記
    接合領域の熱圧着工程を所定回数終了した後,前記絶縁
    シ−トを前記圧着面に対向した部分だけ移動させて新た
    な絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うことを特徴とする熱圧
    着方法。
  10. 【請求項10】 電源から加熱電流を前記ヒ−タツ−ル
    に供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド部の
    上下動により,前記ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧
    着する熱圧着装置において,前記ヒ−タツ−ルの圧着面
    を覆う弾性を有する絶縁シ−トと,この絶縁シ−トを前
    記圧着面の両側近傍に配置されて,前記絶縁シ−トの送
    りと巻き取りを行う一対のロ−ラと,前記ヒ−タツ−ル
    に所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱する
    ための電源と,熱圧着時に,前記ヒ−タツ−ルにパルス
    状の加熱電流を給電して,前記ヒ−タツ−ルを接合温度
    に加熱するためのパルス状の加熱電流の電源と,前記圧
    着面に対向する部分だけ前記絶縁シ−トを巻き取るため
    に,前記ロ−ラを所定数回転駆動する駆動手段と,前記
    ヒ−タツ−ルにより,前記接合領域の熱圧着回数を計算
    して所定数に達した後に,前記駆動手段を駆動するカウ
    ンタ手段とを備えたことを特徴とする熱圧着装置。
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