JP3353673B2 - 積層型インダクタアレイ - Google Patents

積層型インダクタアレイ

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JP3353673B2
JP3353673B2 JP30606297A JP30606297A JP3353673B2 JP 3353673 B2 JP3353673 B2 JP 3353673B2 JP 30606297 A JP30606297 A JP 30606297A JP 30606297 A JP30606297 A JP 30606297A JP 3353673 B2 JP3353673 B2 JP 3353673B2
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coil
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俊 友広
博道 徳田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型インダクタ
アレイ、特に、高周波の電子回路等においてノイズフィ
ルタとして使用される積層型インダクタアレイに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の積層型インダクタアレイ
の一例を図4及び図5に示す。この積層型インダクタア
レイは、磁性体材料からなる長方形状のセラミックシー
ト1〜6を積層してなるチップ状のセラミック積層体7
内に、複数の螺旋状のコイル11,12’,13’14
を形成したものである。セラミックシート1〜5それぞ
れの主面上には、コイル11,12’,13’14を構
成する導体パターン11a〜11e,12a’〜12
e’,13a’〜13e’,14a〜14eを、印刷等
によりそれぞれ形成し、これらのセラミックシート1〜
5を最上部にカバーシート6を配して積層すると共に、
各導体パターンをビアホール15を介して順次電気的に
接続することにより、積層方向に沿うコイル軸の周りを
旋回するコイル11,12’,13’,14を構成して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記積層型
インダクタアレイでは、各セラミックシート1〜5に形
成されている導体パターン11a〜11e,12a’〜
12e’,13a’〜13e’,14a〜14eの形状
はいずれも同等であり、コイル11,12’13’,1
4は互いに同じ形状、ターン数を有している。そして、
セラミック積層体7に形成されるコイルの数が多くなっ
たり、セラミック積層体7の外形を小さくしたりする
と、積層体7の長手方向の端面とそれに隣接するコイル
11,14との間の距離d(図5参照)が小さくなる。
【0004】このため、端部側のコイル11,14と積
層体7の端面との間で、コイル11,14の磁力線が通
過する磁路の断面積が小さくなり、コイル11,14の
インダクタンスが内側のコイル12’,13’のインダ
クタンスよりも小さくなる。例えば、図6にセラミック
シート1〜6の比透磁率が400のときの実測値を示す
ように、前記距離dが0.5mmよりも小さくなると端
部側のコイル11、14のインダクタンスが小さくなり
はじめ、内側のコイル12’,13’のインダクタンス
に比較して、d=0.2mmでは約5パーセント、d=
0.1mmでは約13パーセント、それぞれインダクタ
ンスが小さくなる。なお、セラミックシートの比透磁率
が400以外のものでも、同様の結果になることが確認
されている。
【0005】従って、従来の積層型インダクタアレイに
あっては、各コイルはセラミック積層体7内における位
置によって、そのインダクタンスにばらつきが生じると
いう問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、セラミック積層
体内の位置に関係なく複数の各コイルが同等のインダク
タンスを有する積層型インダクタアレイを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の目的を達
成するため、本発明は、主面に導体パターンを有するセ
ラミックシートを積層した積層体からなり、該積層体の
内部に、前記導体パターンが順次電気的に接続されて積
層方向に沿うコイル軸の周りを旋回する螺旋状のコイル
が複数個形成されてなる積層型インダクタアレイにおい
て、複数のコイルそれぞれのインダクタンスが等しくな
るように、積層体の端面に隣接するコイルに対して、該
コイルの内側に位置するコイルの形状又はターン数を小
さくしたことを特徴とする。
【0008】本発明において、積層体内の各コイルは、
そのセラミックシート上の形成位置に応じた形状又はタ
ーン数を有しており、各コイルの磁界の強さがほぼ等し
く設定されている。これにより、各コイルのインダクタ
ンスが等しくなる。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型インダ
クタアレイの実施形態について添付図面を参照して説明
する。
【0011】(第1実施形態、図1及び図2参照)図1
及び図2において、本発明の第1実施形態である積層型
インダクタアレイは、直方体形状を有するセラミック積
層体7の両端面のそれぞれと、それに隣接する端部側の
コイル11,14との間の距離dが0.5mmよりも小
さく設定されている。なお、セラミック積層体7を構成
しているセラミックシート1〜6の比透磁率を、この実
施形態では400としている。
【0012】このインダクタアレイにおいては、積層体
7の内部で端部側のコイル11,14の間に位置してい
る内側のコイル12,13を構成する導体パターン12
a〜12e,13a〜13eの形状を、端部側のコイル
11,14を構成する導体パターン11a〜11e,1
4a〜14eの形状よりも小さくした。なお、図1及び
図2において、図4及び図5に対応する部材には対応す
る符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】前記距離dが0.15mmでセラミック積
層体7の内部に形成されているコイル11〜14が互い
に等しい形状を有しているときには、図6から明らかな
ように、端部側のコイル11,14のインダクタンス
は、内側のコイル12,13のインダクタンスよりも約
9.1パーセント小さくなる。従って、本第1実施形態
では、d=0.15mmのとき、内側のコイル12,1
3の内部面積が端部側のコイル11,14の内部面積の
約80パーセントとなるように導体パターン12a〜1
2e,13a〜13eの形状を設定した。
【0014】セラミック積層体7の内部で、内側のコイ
ル12,13の導体パターン12a〜12e,13a〜
13eの形状をこのように小さく設定すれば、コイル1
1〜14のそれぞれの磁力線が通過する磁路の断面積が
ほぼ等しく、磁気抵抗(磁界強度)もほぼ等しくなる。
これにより、各コイル11〜14のインダクタンスがほ
ぼ等しい狭偏差の積層型インダクタアレイを得ることが
できる。
【0015】(第2実施形態、図3参照)図3は本発明
の第2実施形態を示し、セラミック積層体7a内に、コ
イル11〜14をセラミックシート21〜30及びカバ
ーシート31の積層方向に関して千鳥状に配置したもの
である。このものでも、コイル11〜14の形状は前記
第1実施形態と同様に設定され、同じ作用、効果を有し
ている。
【0016】なお、本発明に係る積層型インダクタアレ
イは前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変更することができる。例えば、内側
のコイル12,13の形状を小さくするには、コイルの
内部面積を小さくするのみならず、各導体パターンの幅
寸法を小さくするようにしてもよい。また、形状は同じ
でも、コイル11,14のターン数に対してコイル1
2,13のターン数(積層数)を少なくし、各コイル1
1〜14の磁界の強さをほぼ等しく調整すれば、目的と
する効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、積層体の端面に隣接するコイルに対して、該
コイルの内側に位置するコイルの形状又はターン数を小
さくしたため、積層体内の各コイルの磁界の強さがほぼ
等しくなるので、各コイルのインダクタンスがほぼ等し
くなり、コイル間のインダクタンスの偏差が小さい積層
型インダクタアレイを得ることができる。
【0018】
【0019】また、本発明によれば、各コイルのインダ
クタンスの差の補正は、導体パターンの形状を変更した
り、あるいはセラミックシートの積層枚数を少なくする
だけでよく、従来の積層型インダクタアレイの製造工程
の変更は不要であり、加工工数も従来の積層型インダク
タアレイと変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である積層型インダクタ
アレイを示す分解斜視図。
【図2】前記積層型インダクタアレイにおける導体パタ
ーンの接続構成を示す模式図。
【図3】本発明の第2実施形態である積層型インダクタ
アレイにおける導体パターンの接続構成を示す模式図。
【図4】従来の積層型インダクタアレイを示す分解斜視
図。
【図5】従来の積層型インダクタアレイにおける導体パ
ターンの接続構成を示す模式図。
【図6】セラミック積層体の端面とそれに隣接するコイ
ルとの間の距離と、コイルのインダクタンスの低下率と
の関係の測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1〜6,21〜31…セラミックシート 7,7a…セラミック積層体 11〜14…コイル 11a〜11e…導体パターン 12a〜12e…導体パターン 13a〜13e…導体パターン 14a〜14e…導体パターン 15…ビアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 H01F 27/00 H01F 30/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面に導体パターンを有するセラミック
    シートを積層した積層体からなり、該積層体の内部に、
    前記導体パターンが順次電気的に接続されて積層方向に
    沿うコイル軸の周りを旋回する螺旋状のコイルが複数個
    形成されてなる積層型インダクタアレイにおいて、 前記複数のコイルそれぞれのインダクタンスが等しくな
    るように、前記積層体の端面に隣接するコイルに対し
    て、該コイルの内側に位置するコイルの形状又はターン
    数を小さくしたこと、 を特徴とする積層型インダクタアレイ。
JP30606297A 1997-11-07 1997-11-07 積層型インダクタアレイ Expired - Lifetime JP3353673B2 (ja)

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