JP3089832B2 - 複合インダクタ部品 - Google Patents

複合インダクタ部品

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JP3089832B2
JP3089832B2 JP04158780A JP15878092A JP3089832B2 JP 3089832 B2 JP3089832 B2 JP 3089832B2 JP 04158780 A JP04158780 A JP 04158780A JP 15878092 A JP15878092 A JP 15878092A JP 3089832 B2 JP3089832 B2 JP 3089832B2
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勝久 今田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インダクタ部品に関
し、詳しくは、フェライト積層体中に複数のインダクタ
部を配設してなる複合インダクタ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータなどのOA機器のイ
ンターフェースラインに使用されるノイズ除去インター
フェース(ノイズ除去フィルタ素子)として、例えば、
に示すような複合インダクタ部品が使用されてい
る。この複合インダクタ部品は、実装面積を小さくし
て、高密度実装を行うことができるように、複数のフェ
ライト層を積層してなるフェライト積層体51の層間
に、帯状でまっすぐな内部電極(ストレート内部電極)
52を複数個(この従来例では4個)配設するととも
に、フェライト積層体51の外側に、各ストレート内部
電極52と導通する複数の外部電極53を配設すること
により形成された一体焼成型の複合インダクタ部品であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の複
合インダクタ部品においては、フェライト積層体51の
層間に配設された内部電極(ストレート内部電極)52
が帯状でまっすぐな形状に形成されているため、高イン
ピーダンスを得ることができず、十分なノイズ除去効果
を得ることができないという問題点がある。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、小型化やそれによる実装(表面実装)の高密度化
を妨げることなく高インピーダンスを得ることが可能
で、優れたノイズ除去効果を有する複合インダクタ部品
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の複合インダクタ部品は、フェライト層と
内部電極層を交互に積層し、各内部電極層を導通させる
ことにより、フェライト積層体の内部に複数のコイル形
状のインダクタ部を形成してなる複合インダクタ部品で
あって、互に隣り合う各インダクタ部がフェライト積層
体の内部の異なる2つの平面上に位置するように、複数
のインダクタ部を一つずつ交互に異なる平面上に配設
し、かつ、 互いに隣り合う各インダクタ部を、交互にフ
ェライト積層体の一方の側面側と他方の側面側に寄せて
配設するとともに、フェライト積層体の表面に、各イン
ダクタ部と導通する複数の外部電極を形成したことを特
徴とする。
【0006】
【作用】複数のインダクタ部は、互に隣り合う各インダ
クタ部がフェライト積層体の内部の異なる2つの平面上
に位置するように、複数のインダクタ部を一つずつ交互
に異なる平面上に配設するとともに、互いに隣り合う各
インダクタ部を、交互にフェライト積層体の一方の側面
側と他方の側面側に寄せて配設することにより、製品を
小型化して実装の高密度化を図ることが可能になる。
た、各インダクタ部がそれぞれコイル形状に形成されて
いるため、高インピーダンスを得ることができるととも
に、コイルの巻数を変えることによりインピーダンス特
性を調整することが可能であるため、設計の自由度が向
上してノイズを効果的に除去することができるようにな
る。
【0007】また、隣り合う各インダクタ部が異なる平
面上に位置し、かつ、互いに隣り合う各インダクタ部
が、交互にフェライト積層体の一方の側面側と他方の側
面側に寄せて配設されているため、同一平面の一直線
に各インダクタ部を配設する場合に比べて、隣り合う
ンダクタ部間の距離を大きくとることが可能になり、
り合うコイルのうちの一方のコイルから発生する磁束
が、他方のコイルの内径側を通過することにより生じる
磁気結合や容量結合を抑制してクロストーク特性を向上
させ、ノイズや信号が他のインダクタ部に飛び移ること
を防止して信号伝達の信頼性を向上させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の一実施例にかかる複合インダク
タ部品を示す斜視図であり、図2はその製造方法を示す
分解斜視図、図3はこの発明の一実施例にかかる複合イ
ンダクタ部品のインダクタ部の位置関係を示す平面図で
ある。
【0009】この実施例の複合インダクタ部品において
は、図1に示すように、内部電極層12(図2)をコイ
ル形状に形成してなる複数個(この実施例では4個)の
インダクタ部2(2a,2b)が、フェライト層11,
21(図2)を積層してなるフェライト積層体1の内部
に配設されており、フェライト積層体1の側面1a,
には、引出し電極部13を介して上記の各インダクタ
部2(2a,2b)と導通する複数の外部電極3が配設
されている。
【0010】そして、インダクタ部2は、互に隣り合う
各インダクタ部2a,2bが、フェライト積層体1の内
部の2つの互に異なる2つの平面上に位置するように、
一つずつ交互に異なる平面上に配設されている。また、
異なる2つの平面上に位置する、互いに隣り合う各イン
ダクタ部2a,2bは、交互にフェライト積層体1の一
方の側面1a側と他方の側面1b側に寄せて配設されて
いる。なお、図1において、インダクタ部2aは一方の
平面上に配設されたインダクタ部2を示しており、イン
ダクタ部2bは他方の平面上に配設されたインダクタ部
2を示している。
【0011】次に、この複合インダクタ部品の製造方法
を図2に基づいて説明する。まず、所定の位置にスルー
ホール14が形成された複数のフェライトシート(フェ
ライト層)11のインダクタ部2(2a)(図1)を形
成すべき位置に導体パターン(内部電極層)12を配設
することにより、第1のフェライトシート群11aを形
成する。なお、フェライトシート群11aの導体パター
ン12のうちの最上層及び最下層の導体パターン12
a,12bには、それぞれ引出し電極部13が一体に形
成されている。
【0012】そして、同様の方法により、複数のフェラ
イトシート(フェライト層)21の、インダクタ部2
(2b)(図1)を形成すべき所定の位置に導体パター
ン(内部電極層)12を配設することにより、第2のフ
ェライトシート群21aを形成する。なお、導体パター
ン(内部電極層)12は、例えば、未焼成のフェライト
グリーンシートに所定のパターンになるように導電ペー
ストを印刷することにより形成することができる。
【0013】そして、このようにして形成されたフェラ
イトシート群11a,21aの間に導体パターンが形成
されていないフェライトシート16を挿入するととも
に、さらに上下両面側から導体パターンが形成されてい
ないフェライトシート15を積層して圧着し、各フェラ
イトシート11,21に形成された導体パターン12を
スルーホール14を介して接続することにより、全体で
所定の巻数(数ターン)となるようなコイルパターン
(インダクタ部)2(2a,2b)を形成する。次に、
このようなユニットが複数個形成されたブロックを所定
の位置でカットして焼成を行う。
【0014】それから、焼成されたフェライト積層体1
側面1a,1bに、上記引出し電極部13を介してイ
ンダクタ部2(2a,2b)と導通する複数の外部電極
3を形成することにより、図1に示すような複合インダ
クタ部品が形成される。なお、外部電極3は、例えば、
内部電極層12を形成するのに用いたものと同一の、あ
るいは異なる導電ペーストを印刷して焼き付けることに
より形成することが可能であり、またメッキや蒸着など
の他の方法によって形成することも可能である。
【0015】上記のようにして形成された複合インダク
タ部品は、複数のインダクタ部2(2a,2b)が、
り合う各インダクタ部2(2a,2b)が互に異なる平
面上に位置するように配設されているため、製品を小型
化して実装の高密度化を図ることができる。また、各イ
ンダクタ部2(2a,2b)がそれぞれコイル形状に形
成されているため、高インピーダンスを得ることができ
るとともに、コイルの巻数を変えることによりインピー
ダンス特性を調整することができるため、ノイズを効果
的に除去することができる。
【0016】また、隣り合う各インダクタ部2(2a,
2b)が異なる平面上に位置しているため、同一平面上
に各インダクタ部2(2a,2b)を配設する場合に比
べて、隣り合うインダクタ部2(2a,2b)間の距離
を大きくとることができるため、磁気結合や容量結合を
抑制してクロストーク特性を向上させ、ノイズや信号が
他のインダクタ部に飛び移ることを防止して信号伝達の
信頼性を向上させることができる。さらに、隣り合う各
インダクタ部2(2a,2b)が異なる平面上に位置す
るばかりでなく、互いに隣り合う各インダクタ部2(2
a,2b)が、交互にフェライト積層体1の一方の側面
1a側と他方の側面1b側に寄せて配設されているた
め、隣り合うインダクタ部間の距離をさらに大きくとる
ことが可能になり、隣り合うコイルのうちの一方のコイ
ルから発生する磁束が、他方のコイルの内径側を通過す
ることにより生じる磁気結合や容量結合を抑制してクロ
ストーク特性を向上させ、ノイズや信号が他のインダク
タ部に飛び移ることを防止して信号伝達の信頼性を向上
させることができる。
【0017】なお、上記実施例においては、4個のイン
ダクタ部を配設した複合インダクタ部品について説明し
たが、配設するインダクタ部の数には特に制約はなく、
使用条件や用途などに応じてその数を増減することが可
能である。
【0018】また、インダクタ部を構成するコイルパタ
ーンの形状や巻数(ターン数)などについても特に制約
はなく、使用条件や用途などを考慮して好ましい形状や
巻数などを選択することができる。
【0019】また、フェライト層、内部電極層、外部電
極などを構成する材料や形状などについても、この発明
の効果を損わない範囲において種々の応用を加えること
が可能である。
【0020】
【発明の効果】上述のように、この発明の複合インダク
タ部品は、互に隣り合う各インダクタ部がフェライト積
層体の内部の異なる2つの平面上に位置するように、複
数のインダクタ部を一つずつ交互に異なる平面上に配設
し、かつ、互いに隣り合う各インダクタ部を、交互にフ
ェライト積層体の一方の側面側と他方の側面側に寄せて
配設するとともに、フェライト積層体の表面に、各イン
ダクタ部と導通する複数の外部電極を形成するようにし
ているので、小型化やそれによる実装の高密度化を妨げ
ることなく高インピーダンス特性を得ることができると
ともに、コイルの巻数を変えることにより所望のインピ
ーダンス特性を引き出してノイズを効果的に除去するこ
とができる。
【0021】さらに、隣り合うインダクタ部間の距離を
大きくとることができるため、磁気結合や容量結合を抑
制して、クロストーク特性を向上させ、信号伝達の信頼
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる複合インダクタ部
品を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる複合インダクタ部
品の製造方法を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる複合インダクタ部
のインダクタ部の位置関係を示す平面図である。
【図4】従来の複合インダクタ部品を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 フェライト積層体1a フェライト積層体の一方の側面 1b フェライト積層体の他方の側面 2 インダクタ部 2a 一方の平面上に形成されたインダクタ部 2b 他方の平面上に形成されたインダクタ部 3 外部電極 11,21 フェライト層(フェライトシート) 12 内部電極層 13 引出し電極部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00,27/00,27/28 H01F 30/00,41/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライト層と内部電極層を交互に積層
    し、各内部電極層を導通させることにより、フェライト
    積層体の内部に複数のコイル形状のインダクタ部を形成
    してなる複合インダクタ部品であって、 互に隣り合う各インダクタ部がフェライト積層体の内部
    の異なる2つの平面上に位置するように、複数のインダ
    クタ部を一つずつ交互に異なる平面上に配設し、かつ、 互いに隣り合う各インダクタ部を、交互にフェライト積
    層体の一方の側面側と他方の側面側に寄せて 配設すると
    ともに、 フェライト積層体の表面に、各インダクタ部と導通する
    複数の外部電極を形成したことを特徴とする複合インダ
    クタ部品。
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JPH0549886U (ja) * 1991-12-05 1993-07-02 株式会社イナックス 床の支持構造

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JP2000106312A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Murata Mfg Co Ltd 複合インダクタ素子
JP3509058B2 (ja) 1998-12-15 2004-03-22 Tdk株式会社 積層フェライトチップインダクタアレイ
JP2001023822A (ja) 1999-07-07 2001-01-26 Tdk Corp 積層フェライトチップインダクタアレイおよびその製造方法

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