JP3353573B2 - 電流差動継電装置における同期確立の判定方法 - Google Patents

電流差動継電装置における同期確立の判定方法

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JP3353573B2 JP28279295A JP28279295A JP3353573B2 JP 3353573 B2 JP3353573 B2 JP 3353573B2 JP 28279295 A JP28279295 A JP 28279295A JP 28279295 A JP28279295 A JP 28279295A JP 3353573 B2 JP3353573 B2 JP 3353573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送路等を用い
た電流差動継電装置における同期確立の判定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電流差動継電方式で電力系統の保護を行
う場合、その電流データの同時性が重要になってくる。
実際の保護では、離れた装置間を光ファイバケーブル等
で接続し、基準となる同期信号を伝送路から分離し、そ
れに基づいて各装置が電流データを取り込むようにして
いる。
【0003】複数の装置が接続される場合、その接続方
式には、スター接続、ループ接続、オープンループ接続
があるが、経済性からループ接続またはオープンループ
接続が用いられることが多い。図4(a)はループ接
続、図4(b)はオープンループ接続であって、3端子
の装置A,B,C間を光ファイバケーブルloで接続し
た例を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基準となる同期信号が
各装置を経由していくループ方式では、ケーブルまたは
装置のどこか一箇所に不具合が生じると、流れが滞る。
このため、通常はループバック処理等を行い、伝送路を
再構築する。例えば、図5に示すように装置A,B間の
1点で断線が生じた場合は、装置Aがマスター局(M
S)から折り返し局(TS´)に、装置Bがリモート局
(RS)からマスター局(MS´)に、装置Cが折り返
し局(TS)からリモート局(RS´)になる、仮局状
態となり、復旧すれば元の局に戻る。
【0005】但し、この処理は、一箇所の断線では再構
築が可能であるが、複数箇所で断線あるいは装置不具合
が生じた時には、再構築は不可能である。
【0006】また、オープンループ方式では、一箇所で
も断線が発生すると、迂回ルートがないため、再構築が
できない。
【0007】ループ方式における複数箇所の断線や装置
不具合時またはオープンループ方式の対応策として、完
全二重化等が考えられるが、ここでは、ある特定の状況
下での対策について考える。
【0008】多端子系統においては、定期点検等により
遮断器を開路して系統から一部を切り離す、いわゆる休
止端状態が考えられる。その例を図6に示す。図示例
は、一つの端子に電源G、他の4端子に負荷Lを接続
し、各端子と電力線PLとの間に遮断器CBを配設した
多端子系統であって、遮断器CBが開路状態(遮断器部
分に×印を重ねて示す)の端子が休止端である。
【0009】この時、対象変電所に設置されている装置
も休止状態にさせることが多い。但し、システムとして
は休止端以外の残り装置で保護機能をできる限り活かし
たいので、休止端のデータは無視する形を取りたい。そ
の例を図7に示す。図示例は、図6の系統の5端子にリ
レー装置A,B,C,D,Eを設置し、光ファイバケー
ブルloにより接続した場合(オープンループ方式)
で、休止端の装置Eのデータを他の端子の装置A〜Dで
は無視する。なお、CTは変流器である。
【0010】ところで、同期信号の流れは、ループ方
式、オープンループ方式とも図8に示すようにマスター
局MS(装置A)から下りルートで送信され、折り返し
局TS(装置C)で上りルートへ折り返される形を取
る。この場合、所定の折り返し局まで同期信号が到達し
マスター局へ返ってくることで「全局同期」とし、シス
テムとして使用可能になることから、途中で情報が途絶
えると「全局同期」とはならず、システムとしてはロッ
ク状態になる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、システムから切り離される状態が発生した場合、
「全局同期」と同等な状態と判断することにより、シス
テムを極力使用可能な状態に維持できる電流差動継電装
置における同期確立の判定方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、多端子系統の
電流差動継電装置のオープンループ方式の伝送路に断線
が生じたり、装置の電源断が発生したりするなど、両端
またはそのいずれかの端子が休止端となって、その端子
の装置がシステムから切り離された場合、または多端子
系統の電流差動継電装置のループ方式の伝送路に休止端
装置を挟んで2箇所断線が生じたり、休止端装置の電源
断が発生したりするなど、オープンループ方式と同じ状
況が生じた場合、マスター局でサブコミュニケーション
情報の中の「レディ信号」ビットによって他の装置の正
常状態を把握したり、サブコミュニケーション情報で休
止端となっている装置を検知し、休止端の場合はその装
置を強制的に「レディ信号有り」にすることによって、
「レディ信号」の入力数を知り、システム中の装置数か
ら自局を除いた数に「レディ信号」の入力数が一致した
時、非同期中の装置が解消されたことを条件に「残り装
置での同期確立」と判断して、全局同期と同じ扱いにす
ることを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態を示
す。図1(a)はオープンループ方式での故障状況例を
示す伝送路構成図、図1(b)はオープンループ方式で
の同期シーケンスを示す回路図である。
【0016】故障状況例は、3端子にリレー装置A(マ
スター局MS),B(リモート局RS),C(折り返し
局TS)が設置された構成で、装置B,C間の伝送路に
断線が生じて装置Cの設置端子が休止端となった場合で
ある。この場合は、装置Bがリモート局RSから折り返
し局TS´になる、仮局状態となり、装置A及びBは装
置Cのデータを無視する。
【0017】同期シーケンスは、全局同期判定信号1、
MS休止端検出信号2、TS休止端検出信号3、オープ
ンループ設定信号4及び残り装置での同期確立判定信号
5を用いて形成している。即ち、MS休止端検出信号2
とTS休止端検出信号3のオア(論理和)を取り(オア
回路OR1)、このオア出力とオープンループ設定信号
4のアンド(論理積)を取る(アンド回路AND1)。
このアンド出力と残り装置での同期確立判定信号5のア
ンドを取り(アンド回路AND2)、次に、このアンド
出力と全局同期判定信号1のオアを取り(オア回路OR
2)、このオア出力を同期確立信号としている。
【0018】図2に本発明の他の実施形態を示す。図2
(a)はループ方式での故障状況例を示す伝送路構成
図、図2(b)はループ方式での同期シーケンスを示す
回路図である。
【0019】故障状況例は、3端子にリレー装置A(マ
スター局MS),B(リモート局RS),C(折り返し
局TS)が設置された構成で、休止端の装置Bの両側の
伝送路に断線が生じた場合である。この場合は、オープ
ンループ方式と同じ状況となり、装置A及びCは装置B
のデータを無視する。ループ方式では、両端の装置、と
いった条件が不要で、残り装置間で同期確立となれば、
全局同期と同じ扱いにする。
【0020】同期シーケンスは、全局同期判定信号1、
ループ設定信号6及び残り装置での同期確立判定信号5
を用いて形成している。即ち、ループ設定信号6と残り
装置での同期確立判定信号5のアンドを取り(アンド回
路AND3)、このアンド出力と全局同期判定信号1の
オアを取り(オア回路OR3)、このオア出力を同期確
立信号としている。
【0021】残り装置での同期確立の判断については、
図3を参照して説明する。図3(a)は伝送路構成図、
図3(b)はシーケンス回路図である。
【0022】前述したように、伝送路はオープンループ
方式となり、リレー装置A,B,C,Dの順序の配列と
する。また、一端の装置Aをマスター局とする。
【0023】残り装置での同期確立の判断は、各局では
サブコミュニケーション情報の中の「レディ信号」ビッ
トによって他の装置の正常状態を把握していることと、
サブコミュニケーション情報で装置設置端が休止端か否
かを検知できることを利用する。また、整定によりシス
テム中の装置数が記憶されるため、自局を除く数だけレ
ディ信号が来ることでシステムとして使用可能であると
判断できること、休止端がある場合は、その端子の装置
を強制的に「レディ信号有り」にすることでその装置の
情報を無視できることを利用する。
【0024】装置(マスター局)Aでの残り装置同期確
立のシーケンスは、上述の事由に基づいて形成してい
る。即ち、「B局レディ信号有り」の信号11Bと「B
局休止端」の信号12Bのオア、「C局レディ信号有
り」の信号11Cと「C局休止端」の信号12Cのオ
ア、「D局レディ信号有り」の信号11Dと「D局休止
端」の信号12Dのオアをそれぞれ取り(オア回路1
3,14,15)、各オア出力を一致回路16に与え
る。一致回路16には、装置数入力部17から装置数N
を入力し、(N−1)とレディ信号の入力数(休止端の
時も含む)が一致しているか否かを判定する。一致出力
はインヒビット回路18に入力する。インヒビット回路
18の禁止入力端には、非同期中の装置の有無を判定す
る判定部19の出力信号を加え、インヒビット回路18
の出力を「残り装置で同期確立」の信号とする。
【0025】上記判定部19では、非同期中のビットが
なくなることで、非同期中の装置がなくなった、と判断
する。休止端の装置では、この非同期中のビットが切り
離しに伴ってなくなるので、同期確立に支障はない。
【0026】このようにして残り装置での同期確立を判
断すると、オープンループ方式での故障(図1)でも、
ループ方式での故障(図2)でも、休止端を除いた残り
装置での同期確立が速やかに判断されるようになり、保
護システムが有効に利用される。
【0027】なお、ループ方式では、休止端の装置を挟
んだ伝送路の2箇所断線の外に、休止端装置の電源断が
発生しても同様な状況となる。また、ループ方式の1箇
所断線時には、ループバック処理によりルートを再構築
する。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オープン
ループ方式では、両端あるいはそのいずれかの端子が休
止端になっている時に、伝送路障害等で休止端装置がシ
ステムから切り離された場合、またループ方式では、休
止端装置を挟んで伝送路障害が発生するなどオープンル
ープ方式と同じ状況が生じた場合には、残り装置間での
同期確立を判断して全局同期と同じ扱いにするので、保
護動作の継続が可能であるとともに、保護システムの有
効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(オープンループ方式)を
示すもので、(a)は故障状況例の伝送路構成図、
(b)は同期シーケンス回路図。
【図2】本発明の他の実施形態(ループ方式)を示すも
ので、(a)は故障状況例の伝送路構成図、(b)は同
期シーケンス回路図。
【図3】各実施形態における残り装置間での同期確立の
判断例を説明するためのもので、(a)は伝送路構成
図、(b)は同期シーケンス回路図。
【図4】多端子系統の各端子の電流差動継電装置の接続
方式を説明するためのもので、(a)はループ方式の伝
送路構成図、(b)はオープンループ方式の伝送路構成
図。
【図5】ループ方式におけるループバック処理を説明す
るための伝送路構成図。
【図6】休止端を有する多端子系統を説明するための系
統構成図。
【図7】多端子系統の保護システム構成例(オープンル
ープ方式)を示す構成説明図。
【図8】伝送路におけるデータの流れを示す説明図。
【符号の説明】
A〜E…リレー装置 lo…光ファイバケーブル OR1〜OR3…オア回路 AND1〜AND3…アンド回路 1…全局同期判定信号 2…MS休止端検出信号 3…TS休止端検出信号 4…オープンループ設定信号 5…残り装置での同期確立信号 6…ループ設定信号 11B(C,D)…「B(C,D)局レディ信号有り」
の信号 12B(C,D)…「B(C,D)局休止端」の信号 13〜15…オア回路 16…一致回路 17…装置数入力部 18…インヒビット回路 19…判定部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多端子系統の電流差動継電装置のオープ
    ンループ方式の伝送路に断線が生じたり、装置の電源断
    が発生したりするなど、両端またはそのいずれかの端子
    が休止端となって、その端子の装置がシステムから切り
    離された場合、マスター局でサブコミュニケーション情報の中の「レデ
    ィ信号」ビットによって他の装置の正常状態を把握した
    り、サブコミュニケーション情報で休止端となっている
    装置を検知し、休止端の場合はその装置を強制的に「レ
    ディ信号有り」にすることによって、「レディ信号」の
    入力数を知り、システム中の装置数から自局を除いた数
    に「レディ信号」の入力数が一致した時、非同期中の装
    置が解消されたことを条件に「残り装置での同期確立」
    と判断して、 全局同期と同じ扱いにすることを特徴とする電流差動継
    電装置における同期確立の判定方法。
  2. 【請求項2】 多端子系統の電流差動継電装置のループ
    方式の伝送路に休止端装置を挟んで2箇所断線が生じた
    り、休止端装置の電源断が発生したりするなど、オープ
    ンループ方式と同じ状況が生じた場合、マスター局でサブコミュニケーション情報の中の「レデ
    ィ信号」ビットによって他の装置の正常状態を把握した
    り、サブコミュニケーション情報で休止端となっている
    装置を検知し、休止端の場合はその装置を強制的に「レ
    ディ信号有り」にすることによって、「レディ信号」の
    入力数を知り、システム中の装置数から自局を除いた数
    に「レディ信号」の入力数が一致した時、非同期中の装
    置が解消されたことを条件に「残り装置での同期確立」
    と判断して、 全局同期と同じ扱いにすることを特徴とする電流差動継
    電装置における同期確立の判定方法。
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