JP3342817B2 - 遮音構造体 - Google Patents

遮音構造体

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JP3342817B2
JP3342817B2 JP04883097A JP4883097A JP3342817B2 JP 3342817 B2 JP3342817 B2 JP 3342817B2 JP 04883097 A JP04883097 A JP 04883097A JP 4883097 A JP4883097 A JP 4883097A JP 3342817 B2 JP3342817 B2 JP 3342817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部からの振動
および/または騒音の入射を防ぐ為に設置される二重壁
タイプの遮音構造体に関するもので、特に自動車のフロ
ア鋼板等からの振動・騒音の入射を防止・遮断するため
に設置されるフロアインシュレータカーペット等に適す
る。また、本発明の遮音構造体は、低周波領域における
遮音性能を向上させるために、特に通気性を制御したも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用フロアインシュレータ
は、図1に示すように車室を外部と区画するフロアパネ
ル1の車室内側に遮音構造体2が位置し、車外から車室
内への騒音の伝達を防止する役目を有する。従来の遮音
構造体2は、図示のようにフェルト、ポリウレタンフォ
ーム、不織布等の多孔質基材からなる低密度層3と、充
填材を混入したEVA材シート、ポリエチレンシート等
の通気性の全くない高密度層4の積層構造体で構成され
ている。そして上記低密度層3により車外からの騒音を
吸収するとともに、フロアパネル1と高密度層4との間
に低密度層3を介在させた2重壁構造により、上記遮音
効果と併せて良好な防音性能を発揮するように構成され
ている。5はカーペット表皮である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフロ
アインシュレータの2重壁遮音構造においては、高密度
層4は通気性を有しないために、高周波域での遮音性能
に優れているが、フロア部品の遮音性能上重要となる低
周波域では共振点付近の性能低下が見られ、積層構造体
全体の質量により決定される音響透過損失(TL)の質
量則の遮音レベルに対する優位性が小さい。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、成形体からなる通気性を有する遮音構造体にお
いて、通気性を制御することで共振点付近での性能を向
上させることにより、低周波域での遮音性能を高めた遮
音構造体を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、通気性の異
なる少なくとも2層の不織布が積層されてなり、0.5
〜3.0kg/cm2 の面密度(目付)と16〜60m
mの厚みとを有する積層体であって、各層の通気量差が
空気圧0.01kg/cm2 において450〜1000
cc/cm2 ・min.であることを特徴とする遮音構
造体により達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】先ず、積層体に充分な遮音性能を
付与するには、高密度層の少なくとも1層が外部隔壁と
2重壁構造をなす上で十分な通気抵抗を確保し、且つ低
密度層をその吸音率向上及びバネ定数の低減に必要な通
気抵抗に制御することを要する。そのためには、高密度
層と低密度層の通気量差を、空気圧0.01kg/cm
2 において450〜1000cc/cm2 ・min.の
範囲内としなければならない。通気量差が450cc/
cm2 ・min.未満では、単層構造体と実質的に同じ
となり、2重壁構造を成さなくなる。通気量差が100
0cc/cm2 ・min.を超えると低密度層の遮音性
能目標が達せられない。
【0007】積層体全体では面密度が0.5〜3.0k
g/m2 の範囲でなければならない。遮音性能を確保す
る上で積層体の面密度は高いほど良いが、3.0kg/
2を超えると実使用の上で重すぎて好ましくない。ま
た面密度が0.5kg/m22未満では吸音性能等の遮
音性能向上の目的を達成できない。
【0008】積層体全体の厚みは16〜60mmの範囲
でなければならない。上記範囲の面密度で16mm未満
の厚みでは通気性が過小となり、特に低周波領域で共振
点付近における充分な遮音性能を得られない。また、吸
音性能の向上には厚みは大きいほど良いが、60mmを
超えると実際に使用する上でスペース確保等の観点から
好ましくない。
【0009】次いで、高密度層について説明する。本発
明の遮音構造体を外部隔壁、例えば自動車のフロアパネ
ルの車室内側に添設して遮音性能を向上させるには、高
密度層はその通気性を低減させること、外部隔壁と共に
2重壁遮音構造を形成させることが必要となる。
【0010】第1に、遮音性能の向上には通気量を低減
することが効果的である。不織布層の通気性はその面密
度と厚みとによって決定される層の密度、構成繊維の繊
維径、繊維断面形状等の様々な要因に依存するが、中で
も面密度を増加すること及び不織布を構成する繊維の平
均径を小さくすることは通気性の低下に極めて有効であ
る。しかし単なる密度の増加に頼ることは全体の重量増
加につながり、車輛に搭載するには不向きとなるのみな
らず材料費も高くなる不利がある。
【0011】第2に、外部隔壁と高密度層とが低密度層
を介して2重壁構造を形成すると遮音性能向上の効果が
増大することは既に知られている。しかしながら、この
ような2重壁構造においても、上述の重量増加等の不利
を避けつつ更に遮音性能を向上させるためには、繊維配
合、面密度、厚み等の操作で通気性、剛性等の物性を適
宜に制御することが望ましい。従って、本発明の遮音構
造体は、外部隔壁との間で優れた遮音性能を示す2重壁
遮音構造を形成し得るように、先ず高密度不織布層の通
気性を上記構成繊維の構造、配合、面密度および厚みの
選定を主体として好適な範囲に制御することが重要であ
る。
【0012】高密度層は、好適には繊維形成性線状重合
体、典型的にはポリエチレンテレフタレートを主成分と
するポリエステルよりなり、直径10〜25μm、繊維
長30〜100mmの円形断面繊維もしくは異形断面繊
維の短繊維で構成された不織布であり、通気量が空気圧
0.01kg/cm2 において700〜1250cc/
cm2 ・min.であることが好ましい。
【0013】通気性は、構成繊維の繊維径、面密度、厚
みに依存して変化する。繊維径が小さいほど、つまり不
織布中の繊維表面積が大きいほど通気抵抗は増大し、通
気性は低下する。しかし細デニールの繊維は高価であり
且つカーディング特性が劣り不織布の形成が困難である
ため繊維径10μm未満の繊度は経済性、成形性の点か
ら好ましくない。また、25μmを超えると充分な通気
抵抗が得られず遮音性能の向上を期し難い。
【0014】不織布中の繊維表面積への影響や、カーデ
ィング特性等の不織布製造時の作業性、不織布の機械的
強度向上等の観点から、構成繊維の繊維長は30〜10
0mmであることが好ましい。繊維長が30mm未満で
は不織布製造時の作業性に劣り、100mmを超えると
不織布中に均一に分散させることが困難となり、良好且
つ均一な品質の不織布層を形成し難くなるので好ましく
ない。
【0015】ポリエステルを主成分とする短繊維よりな
る高密度不織布層の更に好適な態様は、繊維径10〜2
5μm、繊維長50〜100mmの円形もしくは異形断
面繊維(繊維A)が高々80重量%と、繊維Aの軟化点
より少なくとも20℃低い軟化点を有し、繊維径10〜
20μm、繊維長30〜100mmの繊維(繊維B、ま
たは以下バインダー繊維ともいう)が少なくとも20重
量%とよりなる。繊維Aは、繊維径が10μm未満の細
デニールとなると、既述の通り技術的に製造困難なため
安定供給が難しく、コスト増加を伴い、更に他の繊維B
と混ざりにくく均一な不織布を得難いので経済性、成形
性の両面から好ましくない。また、繊維径が25μmを
超えると充分な通気抵抗が得られず遮音性能の向上を期
し難い。更に、異形断面の短繊維は通気抵抗の増大に更
に寄与する。また、繊維Aの配合量が高密度層の重量基
準で80重量%を超えると、吸音材の厚みの制御が困難
となり、充分な密度を確保し難くなるので好ましくな
い。
【0016】また、本発明の遮音構造体は、例えば自動
車のフロアパネル等の凹凸面に添設して使用する場合
に、凹凸面形状に追従し密着した状態で成形可能である
ことが応用面で重要であるばかりでなく、また遮音性能
向上のための大きな要因をもなす。繊維Aを骨格とした
遮音構造体は、上記のようにその面密度と厚みを限定し
且つ短繊維を用いたために型の形状によく追従するが、
その状態で繊維Aとバインダー繊維との軟化点間の適宜
な温度で加熱成形すると、バインダー繊維は軟化して接
着性を発揮し、繊維間交点を接合して不織布の形態を安
定化する。
【0017】繊維Aと繊維Bの軟化点の差が20℃未満
となると、加熱成形時に繊維Aの強度、剛性の低下を抑
制し不織布の形状を維持した状態で、繊維Bのみを軟化
させ接着性を発現させる温度管理が極めて困難となり、
不織布全体の軟化を生じる危険性が増大する。
【0018】繊維径10μm未満のバインダー繊維は一
般的でなくコスト高となり、加熱成形時にバインダー繊
維自体にへたり(永久的圧潰変形)が生じ、また繊維A
と混ざりにくく均一な不織布を得難いので、同様に経済
性、成形性の両面から好ましくない。一方、バインダー
繊維の繊維径が20μmを超えると、繊維径の増加に伴
って相対的に繊維の本数が減少するため、構成繊維間の
接合点が減少し、形状安定性及び成形性が低下するので
好ましくない。また、繊維Bの配合量が高密度層の重量
基準で20重量%未満となると、同様に接合点の減少に
より高密度層に充分な成形性を付与することができな
い。
【0019】繊維材料としては、上記のポリエステルが
流通性、機械的強度、剛性等の点から適しており、コス
トパフォーマンスも高い。また、ナイロン等のポリアミ
ド系、ポリアクリロニトリル等のポリビニル系、及びポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系等の
繊維形成性合成重合体或いはセルロースアセテート等の
半合成重合体も使用可能であり、上記繊維径の繊維を製
造して不織布化することにより、ほぼ同等の通気抵抗を
有するものが得られる。
【0020】バインダー繊維としては、繊維Aと親和性
のあるポリマー、例えば、繊維Aがホモポリエステル系
重合体繊維の場合には、バインダー繊維もポリエステル
系として他の二塩基酸成分および/またはグリコール成
分を共重合またはブレンドすることにより軟化点を低下
させたコポリマー或いはブレンドポリマー繊維が好適に
用いられる。更に好ましくは、このようなコポリマー或
いはブレンドポリマーを鞘成分とし、ホモポリマーを芯
成分としたコンジュゲート繊維である。かかるコンジュ
ゲート繊維は、鞘成分が接着機能を司る間に、芯成分は
軟化或いは溶融せず支持機能を果たす。
【0021】次いで、高密度層の不織布が外部隔壁と共
に2重壁構造を形成して遮音性能を確保するのに好適な
高密度層の面密度は0.1〜1.0kg/m2 の範囲に
ある。0.1kg/m2 未満の面密度では遮音性能の向
上が不充分であり、一方1.0kg/m2 を超えると材
料コスト上昇、重量増加等の観点から好ましくない。
【0022】面密度が上記範囲にある高密度層の不織布
は1〜10mmの厚みを有することが好ましい。1mm
未満の厚みで上記の面密度を有する高密度層は成形困難
であり、たとえ成形可能であっても成形体の通気抵抗が
大き過ぎ、却って遮音性能が低下するので好ましくな
い。一方10mmを超えると上記の面密度範囲内では遮
音性能を発揮するための充分な通気抵抗を得難いので好
ましくない。
【0023】上記繊維種と繊維構成とにより形成された
高密度不織布層は、その通気量が空気圧0.01kg/
cm2 において700〜1250cc/cm2 ・mi
n.となり、優れた遮音性能を備えるに至る。通気抵抗
が増大し過ぎて通気量が700cc/cm2 ・min.
未満となると、特に低周波領域における共振点付近の遮
音性能低下が著しくなり、従来の問題点を克服し難いの
で好ましくなく、また1250cc/cm2 ・min.
を超えると逆に通気抵抗が不充分で外部隔壁とで有効な
2重壁遮音構造を形成し難くなり好ましくない。
【0024】次いで、低密度層について説明する。本発
明の遮音構造体の遮音性能を向上させるには、上記高密
度層の通気性制御と相俟って、低密度層の通気性の制
御、振動伝達率の低減、吸音率の向上が必要である。
【0025】第1に、通気性の指標となる通気抵抗は、
高密度層の説明の中でも述べたように、繊維径、面密
度、厚みに依存して変化する。
【0026】第2に、振動伝達率を低減させるほど遮音
性能は向上する。ここで、振動伝達率はその物体の動的
バネ定数に大きく依存し、従って遮音性能向上には動的
バネ定数の低減が必要となる。バネ定数は繊維径に依存
して変化する。
【0027】第3に、低密度層の吸音率は高いほど遮音
性能は向上する。吸音率は不織布層の面密度と厚みとに
よって決定される層の密度、構成繊維の繊維径、繊維断
面形状等の様々な要因に依存するが、中でも面密度を増
加すること及び不織布を構成する繊維の平均径を小さく
することは吸音率の向上に極めて有効である。しかし単
なる密度の増加に頼ることは全体の重量増加につなが
り、車輛に搭載するには不向きとなるのみならず、材料
費も高くなる不利がある。
【0028】本発明の遮音構造体の低密度層を構成する
繊維は10〜40μmの繊維径と30〜100mmの繊
維長とを有することが好ましい。繊維径が小さいほど、
つまり不織布中の繊維表面積が大きいほど通気抵抗は増
大し、通気性は低下し、また同時に繊維径が小さいほど
吸音性能は向上するが、繊維径が10μm未満の細デニ
ールの繊維は高価なためコスト増を招き、且つカーディ
ング特性が劣り不織布への形成性も劣るため好ましくな
い。また、40μmを超えると通気抵抗と吸音性能とが
同時に著しく低下するため遮音性能の向上を期し難い。
【0029】不織布中の繊維表面積への影響や、カーデ
ィング特性等の不織布製造時の作業性、不織布の機械的
強度向上等の観点から、構成繊維の繊維長は30〜10
0mmであることが好ましい。繊維長が30mm未満で
は不織布製造時の作業性に劣り、100mmを超えると
不織布中に均一に分散させることが困難となり、良好且
つ均一な品質の不織布層を形成し難くなるので好ましく
ない。
【0030】繊維材料としては、高密度層と同様、前記
のポリエステルが流通性、機械的強度、剛性等の点から
適しており、コストパフォーマンスも高い。また、ナイ
ロン等のポリアミド系、ポリアクリロニトリル等のポリ
ビニル系、及びポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系等の合成重合体或いはセルロースアセテー
ト等の半合成重合体も使用可能であり、上記繊維径の繊
維を製造して不織布化することにより、ほぼ同等の通気
抵抗を有するものが得られる。
【0031】低密度不織布層がその遮音性能を確保する
ために好適な面密度は0.4〜2.0kg/m2 の範囲
にある。0.4kg/m2 未満の面密度では遮音性能の
向上が不充分であり、一方2.0kg/m2 を超えると
材料コスト上昇、重量増加等の観点から好ましくない。
また、バネ定数は不織布層の面密度とともに増加して振
動伝達率を悪化させることからも2.0kg/m2 を超
えることは避けるべきである。
【0032】面密度が上記範囲にある低密度不織布層は
15〜50mmの厚みを有することが好ましい。15m
m未満の厚みでは高密度不織布層との密度差が小さくな
り2重壁構造が実質的に形成されないので吸音性能が低
下し、一方50mmを超えると実際に使用する上でスペ
ースの確保の点等から適当でないため好ましくない。
【0033】また、上記繊維種と構成により形成された
低密度不織布層は、その通気量が空気圧0.01kg/
cm2 において1700〜1950cc/cm2 ・mi
n.となり、優れた遮音性能を備えるに至る。通気量が
1700cc/cm2 ・min.未満となると通気抵抗
が増大し過ぎて、共振点付近の遮音性能低下が著しくな
り、従来の問題点を克服し難いので好ましくなく、また
1950cc/cm2・min.を超えると逆に通気抵
抗が不充分で外部隔壁とで有効な2重壁遮音構造を形成
し難くなり好ましくない。
【0034】また、本発明の遮音構造体を構成する低密
度不織布層の更に好適な態様は、繊維径10〜40μ
m、繊維長50〜100mmの繊維(繊維C)が70〜
90重量%と、繊維Cの軟化点より少なくとも20℃低
い軟化点を有し、繊維径10〜20μm、繊維長30〜
100mmの繊維(繊維B、またはバインダー繊維)1
0〜30重量%とよりなる。かかる低密度不織布層は主
として通気性を制御し、振動伝達率を低減し、吸音率を
向上させる作用を果たす。
【0035】繊維Cは、繊維径が10μm未満の細デニ
ールとなると、既述の通り技術的に製造困難なため安定
供給が難しく、コスト増加を伴い、更に他の繊維Cと混
ざりにくく均一な不織布を得難いので経済性、成形性の
両面から好ましくない。遮音性能を向上させ、通気量を
低減させるには、細い繊維を多量に配合することが望ま
しいが、それによって低密度層の形状維持特性が低下
し、へたりが発生して要求性能を満たすに必要な厚みを
確保できなくなる虞れが生じる。そのため、前記高密度
層に配合する繊維Aに比べて同等または比較的大きい繊
度の繊維を配合することが望ましい。しかしながら繊維
径が40μmを超えると充分な通気抵抗が得られず良好
な遮音性能を得るには不適である。また、繊維Cの配合
量が低密度層の重量基準で90重量%を超えると、吸音
材の厚みの制御が困難となり、充分な密度を確保し難く
なるので好ましくない。また、配合量が70重量%未満
となると、バネ定数の低減および成形性の確保の点から
好ましくない。
【0036】本発明の積層構造体は、これを外部隔壁に
添設することにより、高密度層の少なくとも一層と外部
隔壁とにより2重壁遮音構造を形成する。かかる2重壁
遮音構造はその特性として、遮音性能曲線上の或る周波
数で共振現象を発生する。そこでこの共振点をより低周
波側に移行させることで、周波数に対する遮音性能曲線
全体を低周波側にシフトして性能向上を図ることができ
る。本発明の2重壁遮音構造は、共振点を任意に設定す
ることが可能である。即ち、高密度層の繊維配合、密
度、通気量、剛性及び弾性率、並びに低密度層の繊維配
合、厚さ、密度、動的バネ定数及び通気量を適宜に調整
することにより、1次共振周波数を50〜300Hzの
任意の周波数に設定することができる。
【0037】中間層として低密度層を介在させた2重壁
遮音構造の1次共振周波数(f)は一般的に下記(1)
式で近似される。
【0038】
【数1】 f=1/2π・〔{(m1 +m2 )/m1 ・m2 }・E/d〕1/2 ---(1) ここで、m1 、m2 は外部隔壁および高密度層のそれぞ
れ面密度、Eは低密度層のヤング率、dは低密度層の厚
さであり、ヤング率は弾性率等より算出する。
【0039】しかし本発明によって構成される2重壁遮
音構造は完全な2重壁を形成していないので、(1)式
だけでは1次共振周波数を決定できない。そこで共振点
を任意に設定する具体的手段として、低周波に設定する
には上記の範囲内で高密度層の繊維配合を操作し、厚み
を増加させ、密度を上げ、動的バネ定数と通気量とを低
減するといった方法が有効である。これらすべてを同時
に行うことで更に精密な共振点設定が可能となるが、特
に限定はしない。
【0040】本発明の積層構造体は、1次共振周波数を
50〜300Hzの周波数に設定することが好ましい。
300Hz超の周波数に共振点を設定すると1kHz以
下の低周波数で遮音性能が低下してしまうので好ましく
ない。50Hz未満に共振点を設定するには上記操作に
おいて密度増加が大きくなり、重量増加につながるため
好ましくない。
【0041】次いで、質量則の遮音性能比較について説
明する。本発明の遮音構造体を用いた2重壁遮音構造に
おいて、積層構造体全体の質量により決定される音響透
過損失(TL)の質量則の遮音レベルに対して、該2重
壁遮音構造は300Hz〜1kHzの周波数領域におい
て、その周波数平均で音響透過損失が1〜3dB向上す
る。
【0042】遮音構造体を構成する積層構造体全体の質
量は遮音性能を決定する要因の一つである。質量則と
は、この遮音構造体の質量によって周波数ごとの遮音性
能が決定されるものである。しかし積層構造体が外部隔
壁と共に2重壁遮音構造を形成すると前記のように共振
域では質量則を下回るが、それ以外の領域では質量則を
上回る遮音性能を得ることができる。そこで2重壁遮音
構造を形成し、前記のように共振点を操作することで任
意の周波数領域で遮音性能を向上させることが可能とな
る。本発明の遮音構造体は以上の手段を用いることで3
00Hz〜1kHzの周波数領域において、音響透過損
失(TL)の質量則の遮音レベルを1〜3dB上回るこ
とが可能となる。
【0043】次いで、自動車用フロアインシュレータへ
の適用について説明する。自動車用フロア部品において
低周波数領域、特に1kHz以下での遮音性能を確保す
ることが、要求仕様面から重要であるが、本発明の遮音
構造体は自動車用フロアインシュレータに要求されるか
かる仕様を十分満足することができる。更に共振点を任
意に設定できることで、低周波数領域での遮音性能をよ
り一層向上させることも可能となる。
【0044】また、自動車用フロアインシュレータに用
いられるカーペット表皮はポリエステルが使われること
が多く、本発明の遮音構造体と組み合わせることでフロ
アインシュレータ全体をポリエステルで製造することが
可能となり、工程上で発生するバリ等のリサイクル性も
向上させることができる。
【0045】本発明の遮音構造体は、通気性を全く有し
ない高密度層を少なくとも1層有する全く同一形状、同
一重量の従来品に比べ、通気性と、低周波領域における
優れた遮音性能とを有する。
【0046】本発明の遮音構造体の製造法は、通気性の
小さい高密度層の好ましくはポリエステルよりなる短繊
維ウェブと、通気性の大きい低密度層の好ましくはポリ
エステルよりなる短繊維ウェブとを別体に作製して、両
者を積層しニードルパンチング及び/又は加熱成形によ
り一体化する。
【0047】更に具体的には、繊維径10〜25μm、
繊維長30〜100mmの短繊維、又は好ましくはそれ
に該繊維の軟化点より少なくとも20℃低い軟化点を有
する繊維径10〜20μm、繊維長30〜100mmの
バインダー繊維少なくとも20重量%をブレンドした繊
維原料を常法によりカーディング・ラッピング工程を経
て所定目付の高密度層用ウェブ形成する。同様に、繊維
径10〜40μm、繊維長30〜100mmの繊維、又
は好ましくはこの繊維70〜90重量%と上記バインダ
ー繊維10〜30重量%とをブレンドした繊維原料を常
法によりカーディング・ラッピング工程を経て所定目付
の低密度層用ウェブ形成する。次いで、これらの短繊維
ウェブを連続した複数のクロスレイヤーによりウェブ積
層体となし、その後全体をニードルパンチングにより一
体化し、必要に応じてヒートセットを行い、0.5〜
3.0kg/cm2 の面密度と16〜60mmの厚みと
を有する積層体に成形する。
【0048】
【実施例】以下、実施例について本発明を更に詳細に説
明する。
【0049】以下の実施例及び比較例における各特性値
の測定方法は次の通りである。 1.通気抵抗 各サンプルについて、JIS L1004、L101
8、及びL1096に規定される通気性試験の測定方法
に準拠して通気量を測定した。 2.遮音性能 各サンプルについて、JIS A1416の「残響室−
残響室を利用した音響透過損失測定」に準じて測定し
た。このとき、各サンプルについて面密度を統一し、積
層構造体全体の質量により決定される音響透過損失(T
L)の質量則の遮音レベルを0dB基準として遮音性能
差を算出した。更にこの差を300〜500Hz、50
0Hz〜1kHzの周波数で平均し、グラフにまとめ
た。
【0050】(実施例1)高密度層が面密度200g/
cm2 、厚み2mmで、繊維径14μm、繊維長約50
mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、繊維径14
μm、繊維長約50mmで繊維Aより軟化点が90℃低
いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成され、通気
量が空気圧0.01kg/cm2 において1000cc
/cm2 ・min.であり、低密度層が面密度875g
/cm2 、厚み35mmで、繊維径25μm、繊維長約
50mmのポリエステル繊維Cを90重量%と、繊維径
14μm、繊維長約50mmで繊維Cより軟化点が90
℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構成され、
通気量が空気圧0.01kg/cm2 において1700
cc/cm2 ・min.であるそれぞれ不織布を使用し
て遮音構造体(1)を作製した。これを外部隔壁に添設
することで1次共振点を200Hzに設定した。
【0051】(実施例2)高密度層の面密度を100g
/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm2におい
て1150cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(2)を作製した。
【0052】(実施例3)高密度層の面密度を1000
g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 にお
いて700cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(3)を作製した。
【0053】(実施例4)高密度層の厚みを1mm、通
気量を空気圧0.01kg/cm2 において1000c
c/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全く同じ
にして遮音構造体(4)を作製した。
【0054】(実施例5)高密度層の厚みを10mm、
通気量を空気圧0.01kg/cm2 において750c
c/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全く同じ
にして遮音構造体(5)を作製した。
【0055】(実施例6)高密度層が繊維径10μm、
繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、
繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点が
90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成さ
れ、通気量が空気圧0.01kg/cm2において95
0cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と全く
同じにして遮音構造体(6)を作製した。
【0056】(実施例7)高密度層が繊維径25μm、
繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、
繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点が
90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成さ
れ、通気量が空気圧0.01kg/cm2において11
00cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と全
く同じにして遮音構造体(7)を作製した。
【0057】(実施例8)高密度層が繊維径14μm、
繊維長30mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、
繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点が
90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成さ
れ、通気量が空気圧0.01kg/cm2において95
0cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と全く
同じにして遮音構造体(8)を作製した。
【0058】(実施例9)高密度層が繊維径14μm、
繊維長100mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm 2 において
1050cc/cm2 ・min.である以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(9)を作製した。
【0059】(実施例10)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmで前記繊維Aより軟化点が90℃低
いポリエステル繊維Bのみで構成され、通気量が空気圧
0.01kg/cm2において1250cc/cm2
min.である以外は実施例1と全く同じにして遮音構
造体(10)を作製した。
【0060】(実施例11)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを80重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを20重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2において
900cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(11)を作製した。
【0061】(実施例12)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径10μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2において
950cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(12)を作製した。
【0062】(実施例13)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径20μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2において
1100cc/cm2 ・min.である以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(13)を作製した。
【0063】(実施例14)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長30mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2において
950cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(14)を作製した。
【0064】(実施例15)高密度層が繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長100mmで繊維Aより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで
構成され、通気量が空気圧0.01kg/cm 2 におい
て1050cc/cm2 ・min.である以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(15)を作製した。
【0065】(実施例16)低密度層の面密度を400
g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm2にお
いて1800cc/cm2 ・min.とした以外は実施
例1と全く同じにして遮音構造体(16)を作製した。
【0066】(実施例17)低密度層の面密度を200
0g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm 2
おいて1600cc/cm2 ・min.とした以外は実
施例1と全く同じにして遮音構造体(17)を作製し
た。
【0067】(実施例18)低密度層の厚みを15m
m、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において15
50cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全
く同じにして遮音構造体(18)を作製した。
【0068】(実施例19)低密度層の厚みを50m
m、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において18
00cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全
く同じにして遮音構造体(19)を作製した。
【0069】(実施例20)低密度層が、繊維径10μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1650cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(20)を作製した。
【0070】(実施例21)低密度層が、繊維径40μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1900cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(21)を作製した。
【0071】(実施例22)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長100mmのポリエステル繊維Cを90重量
%と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで
構成され、通気量を空気圧0.01kg/cm2 におい
て1900cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(22)を作製した。
【0072】(実施例23)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを70重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを30重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1950cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(23)を作製した。
【0073】(実施例24)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径10μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1650cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(24)を作製した。
【0074】(実施例25)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径20μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1850cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(25)を作製した。
【0075】(実施例26)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長30mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
1750cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(26)を作製した。
【0076】(実施例27)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長100mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで
構成され、通気量を空気圧0.01kg/cm2 におい
て1900cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(27)を作製した。
【0077】(実施例28)高密度層を形成するポリエ
ステル繊維Aとポリエステル繊維Bの軟化点の差が20
℃で、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において1
200cc/cm2・min.とした以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(28)を作製した。
【0078】(実施例29)低密度層を形成するポリエ
ステル繊維Cとポリエステル繊維Bの軟化点の差が20
℃で、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において1
850cc/cm2・min.とした以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(29)を作製した。
【0079】(実施例30)低密度層が、繊維径25μ
m 、繊維長30mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 ・mi
n.において1650cc/cm2 ・min.とした以
外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(30)を作
製した。
【0080】(比較例1)高密度層の面密度を50g/
cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において
1300cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(31)を作製した。
【0081】(比較例2)高密度層の面密度を2000
g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 にお
いて400cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(32)を作製した。
【0082】(比較例3)高密度層の厚みを1mm以下
に成形する以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(33)を作製しようとしたが、成形時の繊維の圧縮が
できず、作製できなかった。
【0083】(比較例4)高密度層の厚みを20mm、
通気量を空気圧0.01kg/cm2 において1200
cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全く同
じにして遮音構造体(34)を作製した。
【0084】(比較例5)高密度層が、繊維径5μm、
繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、
繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点が
90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成さ
れる以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(3
5)を作製しようとしたが、繊維Aが細すぎて不織布と
ならず、作製できなかった。
【0085】(比較例6)高密度層が繊維径40μm、
繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%と、
繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点が
90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成さ
れ、通気量が空気圧0.01kg/cm2において14
00cc/cm2 ・min.である以外は実施例1と全
く同じにして遮音構造体(36)を作製した。
【0086】(比較例7)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長30mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(37)を作製しようとしたが、繊維Aが短く不織布と
ならず、作製できなかった。
【0087】(比較例8)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長200mmのポリエステル繊維Aを50重量
%と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Aより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで
構成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2 におい
て1300cc/cm2 ・min.である以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(38)を作製した。
【0088】(比較例9)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aのみで構成さ
れる以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(3
9)を作製しようとしたが、高密度層は繊維Aのみでは
厚みを十分に薄く成形できず、遮音構造体(39)の厚
みを60mm以下に作製できなかった。
【0089】(比較例10)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径5μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化点
が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構成
される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(4
0)を作製しようとしたが、繊維Bが細すぎて不織布と
ならず、作製できなかった。
【0090】(比較例11)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径40μm、繊維長50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量が空気圧0.01kg/cm 2 において
1400cc/cm2 ・min.である以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(41)を作製した。
【0091】(比較例12)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長15mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(42)を作製しようとしたが、繊維Bが短すぎて不織
布とならず、作製できなかった。
【0092】(比較例13)高密度層が、繊維径14μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Aを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長200mmで繊維Aより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで
構成され、通気量が空気圧0.01kg/cm2 におい
て1300cc/cm2 ・min.である以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(43)を作製した。
【0093】(比較例14)低密度層の面密度を200
g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm2にお
いて1900cc/cm2 ・min.とした以外は実施
例1と全く同じにして遮音構造体(44)を作製した。
【0094】(比較例15)低密度層の面密度を300
0g/cm2 、通気量を空気圧0.01kg/cm 2
おいて1200cc/cm2 ・min.とした以外は実
施例1と全く同じにして遮音構造体(45)を作製し
た。
【0095】(比較例16)低密度層の厚みを10m
m、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において12
00cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1と全
く同じにして遮音構造体(46)を作製した。
【0096】(比較例17)低密度層の厚みを100m
mとした以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(47)を作製しようとしたが、実使用上から現実的な
サイズとならなかった。
【0097】(比較例18)低密度層が、繊維径5μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(48)を作製しようとしたが、繊維Cが細すぎて不織
布とならず、作製できなかった。
【0098】(比較例19)低密度層が、繊維径60μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
2150cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(49)を作製した。
【0099】(比較例20)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長20mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(50)を作製しようとしたが、繊維Cが短くて不織布
とならず、作製できなかった。
【0100】(比較例21)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長200mmのポリエステル繊維Cを90重量
%と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで
構成され、通気量を空気圧0.01kg/cm2 におい
て2050cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(51)を作製した。
【0101】(比較例22)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを50重量%
と、繊維径14μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを50重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
2100cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(52)を作製した。
【0102】(比較例23)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cのみで構成さ
れる以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(5
3)を作製しようとしたが、低密度層は繊維Cのみでは
成形体の厚みを十分に抑えることができず、遮音構造体
(53)の厚みを60mm以下に作製できなかった。
【0103】(比較例24)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径5μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化点
が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構成
される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体(5
4)を作製しようとしたが、繊維Bが細すぎて不織布と
ならず、作製できなかった。
【0104】(比較例25)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径40μm、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成され、通気量を空気圧0.01kg/cm 2 において
2050cc/cm2 ・min.とした以外は実施例1
と全く同じにして遮音構造体(55)を作製した。
【0105】(比較例26)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長15mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで構
成される以外は実施例1と全く同じにして遮音構造体
(56)を作製しようとしたが、繊維Bが短くて不織布
とならず、作製できなかった。
【0106】(比較例27)低密度層が、繊維径25μ
m、繊維長50mmのポリエステル繊維Cを90重量%
と、繊維径14μm、繊維長200mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bを10重量%とで
構成され、通気量を空気圧0.01kg/cm2 におい
て2100cc/cm2 ・min.とした以外は実施例
1と全く同じにして遮音構造体(57)を作製した。
【0107】(比較例28)高密度層を形成するポリエ
ステル繊維Aとポリエステル繊維Bの軟化点の差が10
℃で、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において1
350cc/cm2・min.とした以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(58)を作製した。
【0108】(比較例29)低密度層を形成するポリエ
ステル繊維Cとポリエステル繊維Bの軟化点の差が10
℃で、通気量を空気圧0.01kg/cm2 において2
100cc/cm2・min.とした以外は実施例1と
全く同じにして遮音構造体(59)を作製した。
【0109】上記の各実施例及び比較例によって得たサ
ンプルについて、それらの構成及び特性値の試験結果を
表1、表2、表3及び表4に示す。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
【表4】
【0114】上記の表に示す結果において、音響透過損
失差が300〜500Hz、500Hz〜1kHzの周
波数域のどちらかで1dB未満のものはその効果がない
ものと判断した。
【0115】これらの表より、実施例で作製した本発明
の各遮音構造体は、積層構造体全体の質量により決定さ
れる音響透過損失(TL)の質量則の遮音レベルに比べ
て、低周波数域での遮音性能が向上することが確認され
た。また、本発明に該当しない比較例は、遮音性能につ
いて満足な値を得ることができなかった。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遮音構造
体は、高密度層の通気量を制御でき、従来の通気性のな
い高密度層をその構成に有する遮音構造体より低周波数
域での遮音性能が格段に向上する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車輛に搭載されたフロアインシュレータの模式
図。
【図2】フロアインシュレータの垂直断面図。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 遮音構造体 3 低密度層 4 高密度層 5 フロアカーペット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 1/86 G10K 11/16 D G10K 11/162 A (72)発明者 渡辺 恭一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 根本 好一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−236206(JP,A) 特開 平8−152890(JP,A) 特開 平9−1704(JP,A) 実開 昭49−88701(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/16 B32B 5/26 B32B 25/10 B60R 13/08 D04H 1/54 E04B 1/86

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性の異なる少なくとも2層の不織布
    が積層されてなり、0.5〜3.0kg/cm2 の面密
    度と16〜60mmの厚みとを有する積層体であって、
    各層の通気量差が空気圧0.01kg/cm2 において
    450〜1000cc/cm2 ・min.であることを
    特徴とする遮音構造体。
  2. 【請求項2】 上記積層体において、各不織布層の密度
    比率が2/1〜100/1の範囲にあり、通気性の小さ
    い層は繊維径10〜25μmの繊維で構成され0.1〜
    1.0kg/cm2 の面密度と1〜10mmの厚みとを
    有する高密度層であり、通気性の大きい層は繊維径10
    〜40μmの繊維で構成され0.4〜2.0kg/cm
    2 の面密度と15〜50mmの厚みとを有する低密度層
    であることを特徴とする請求項1記載の遮音構造体。
  3. 【請求項3】 上記高密度層がポリエステルを主成分と
    する短繊維よりなる不織布で、繊維径10〜25μm、
    繊維長30〜100mmの繊維A高々80重量%と、該
    繊維Aの軟化点より少なくとも20℃低い軟化点を有す
    る繊維径10〜20μm、繊維長30〜100mmの繊
    維B少なくとも20重量%とで構成され且つ通気量が空
    気圧0.01kg/cm2 において700〜1250c
    c/cm2 ・min.であることを特徴とする請求項2
    記載の遮音構造体。
  4. 【請求項4】 上記低密度層がポリエステルを主成分と
    する短繊維よりなる不織布で、繊維径10〜40μm、
    繊維長30〜100mmの繊維C70〜90重量%と、
    該繊維Cの軟化点より少なくとも20℃低い軟化点を有
    する繊維径10〜20μm、繊維長30〜100mmの
    繊維B10〜30重量%とで構成され、且つ通気量が空
    気圧0.01kg/cm2 において1700〜1950
    cc/cm2 ・min.であることを特徴とする請求項
    2〜3の何れか1項に記載の遮音構造体。
  5. 【請求項5】 上記積層体を外部隔壁に添設することに
    より、前記少なくとも1層の高密度層が少なくとも1層
    の低密度層を介して該外部隔壁と共に2重壁遮音構造を
    形成し、該2重壁遮音構造の1次共振周波数が50〜3
    00Hzの範囲の周波数に設定されてなることを特徴と
    する請求項2〜4の何れか1項記載の遮音構造体。
  6. 【請求項6】 上記2重壁遮音構造は、積層体全体の質
    量により決定される音響透過損失(TL)の質量則の遮
    音レベルに対し、300Hz〜1kHzの周波数領域に
    おいて、その周波数平均で1〜3dB向上した音響透過
    損失(TL)を示すことを特徴とする請求項5記載の遮
    音構造体。
  7. 【請求項7】 前記外部隔壁が自動車のフロアパネルで
    あり、上記2重壁遮音構造が車室内側に形成され、上記
    積層体上にカーペットを設置した状態で、自動車用フロ
    アインシュレータとして適用されることを特徴とする請
    求項5または6記載の遮音構造体。
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