JP3340179B2 - 型締装置 - Google Patents

型締装置

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JP3340179B2
JP3340179B2 JP08251493A JP8251493A JP3340179B2 JP 3340179 B2 JP3340179 B2 JP 3340179B2 JP 08251493 A JP08251493 A JP 08251493A JP 8251493 A JP8251493 A JP 8251493A JP 3340179 B2 JP3340179 B2 JP 3340179B2
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淳 森永
英明 大久保
信昭 稲葉
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株式会社名機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型締装置およびその制
御方法に係わり、特には、圧縮成形機、射出圧縮成形
機、あるいは、プレス等の型締を行いながら成形品の圧
延・展延を行う型締装置およびその制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮成形機、射出圧縮成形機、あ
るいはプレス等の型締しながら成形品の圧延・展延を行
う型締装置には、例えば、実開昭62−185017に
て提案してあるように、レベリングシリンダに代え、プ
ラテンの上部に平行制御される複数本の加圧シリンダを
配設し、1本をマスターとし、かつ残りをそのスレイブ
とするマスタースレイブ方式にて加圧成形を行ない可動
盤の平行度を維持するものがある。また、型締装置に
は、金型の交換時の調整の容易化等により、特開平2−
172711に提案してあるように、油圧を用いた摩擦
クランプ式が採用されているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の実開昭62−185017では、1本をマスターと
し、かつ残りをそのスレイブとして複数本の加圧シリン
ダでプラテンを平衡制御するため、スレイブシリンダに
遅れが生じても、マスターシリンダは指令通りに進行
し、プラテンが傾き平行が維持できない。また、スレイ
ブシリンダが最短距離にある場合には、マスタシリンダ
に倣うためスレイブシリンダは後退するという不具合が
ある。さらに、特開平2−172711にあるような油
圧を用いた摩擦クランプ式は、係止位置が一定しないた
めに固定盤に対する可動盤の平行度が得られず、平行に
移動することが困難である。また、最近では大型部品で
精度の良い成形品の要望が多いが、上記のように良い型
締装置および方法がない。
【0004】また、従来の型締装置に配設してある計測
装置は固定ダイプレートと可動ダイプレートあるいは支
持板に固設してあるため、型締時の反力により生ずる固
定ダイプレートと可動ダイプレート間の距離の変動によ
り測定距離が正確に把握できず、成形品の圧延・展延が
正確に出来ない。特に、最近では大型の射出圧縮成形機
が望まれているとともに、大型の射出圧縮成形において
は、精度良く可動ダイプレートが固定ダイプレートに対
して平行に移動することも要望され、前記のように測定
値に誤差が含まれるものでは精度良く平行移動の制御が
出来ない。また、反力が大きいときには更に大きな歪み
により計測精度が著しく損なわれるという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に着目し、型締装置お
よびその制御方法に係わり、特には、圧縮成形機、射出
圧縮成形機、あるいは、プレス等の型締を行いながら成
形品の圧延・展延を行う型締装置およびその制御方法に
関し、その目的は複数の型締シリンダを各々単独に制御
して平行に移動するように制御する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、 固定金型を保持する固定ダイプレートと、可動
金型を保持する可動ダイプレートと、前記固定ダイプレ
ートに支持され前記可動ダイプレートを貫通するタイバ
ーと、前記可動ダイプレートを前記固定ダイプレートに
対して移動させて型締を行う複数の型締手段と、前記型
締手段に付設あるいは近傍に配設されて前記可動ダイプ
レートの前記固定ダイプレートに対する距離を計測する
複数の計測装置と、前記計測装置によって計測された値
と移動指示値とに基づき前記可動ダイプレートを平行に
移動させるよう制御する制御装置からなる型締装置にお
いて、前記複数の計測装置はそれらのスケールに各絶対
原点(O)を備えており、前記絶対原点(O)が前記可
動ダイプレートの移動可能範囲にあり、精密な基準金型
を前記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートに取着
して前記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートを平
行になしたときの前記各スケールの絶対原点(O)の位
置を前記制御装置に記憶させた値が前記可動ダイプレー
トの絶対値の位置の原点となるように設定されたことを
特徴とする型締装置に係る。
【0007】また、請求項2の発明は、固定金型を保持
する固定ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイ
プレートと、前記可動ダイプレートの前記固定ダイプレ
ートに対する距離を計測する複数の計測装置とを少なく
とも有する型締装置において、前記計測装置の一端をボ
ールジョイント等の球形状によって保持し、かつ他端を
摺動自在に保持したことを特徴とする型締装置に係る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、型締手段の複数のアクチュ
エータで平行制御を行なうときに、例えば、図3に示す
ようにタイバーと可動ダイプレートとの係止位置がズレ
ていても、係止後のタイバーの移動、平行移動が容易に
行える。図3において、タイバーは型締シリンダのピス
トンの左側が固定ダイプレートに当接している位置(ス
トロークエンドの位置)で固定されている。この状態
で、係止装置が可動ダイプレートとダイバーを係止する
が、本発明では、複数の精度の良い計測装置からの測定
値の絶対値により可動ダイプレートの平行度が迅速に得
られるとともに、係止後の可動ダイプレートの移動時の
立ち上がりにおいて、可動ダイプレートの移動量の絶対
値を出力し、固定ダイプレート方向に可動ダイプレート
を平行に移動することができる。
【0009】あるいは、当初の平行度のズレに対して、
補正しながら移動させ、その後に同じ縮小量を各型締シ
リンダに指令し、所定のズレ量以下になったら、型締シ
リンダの移動量の絶対指令値と各型締シリンダと絶対値
との差を把握して、傾き、ねじれ等を補正して行きなが
ら精度良く、確実に平行制御を迅速に行なう。また、所
定量以下のズレ量の時は同じ量の移動を行い、ズレ量が
基準値から外れたときに補正しながら移動させて、迅速
な平行移動の制御を行う。
【0010】また、計測装置の一端をボールジョイント
等の球形状によって保持し、かつ、他端を摺動自在に保
持しているため、型締時の反力により固体ダイプレート
に歪みが生じても計測装置に力が作用せずに測定距離を
正確に把握でき、成形品の圧延・展延が正確に出来る。
特に、最近の精度良く開閉する必要のある金型に対して
も測定値に誤差が含まれることがなく、精度良く平行移
動の制御が出来る。また、歪みにより計測装置が破損す
るという問題も生じない。
【0011】
【実施例】次に本発明に係わる実施例につき図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の説明のための射出
成形機の型締装置の外観図である。図2は本発明の説明
のための型締装置を用いる射出圧縮成形装置の概略側面
図、図3は本発明の説明のための型締部分の模式図であ
り、本例は横型であるが縦型であっても良い。図4は射
出圧縮成形装置の油圧回路、図5は本発明の一例の制御
装置のブロック図である。図6は位置センサーの支持装
置の一例を示す図、図7は位置センサーの一例を示す一
部拡大図、図8は本発明の位置センサーの支持装置の変
位の効果を示す図、図9は従来の位置センサーの支持装
置の変位を示す図、図10は射出圧縮成形装置の型締時
のタイムチャート図である。
【0012】図1において、射出圧縮成形装置1は圧縮
成形装置2と射出装置3と制御装置4(図5に示す。)
からなる。図1、図2において、圧縮成形装置2は固定
金型を保持する固定ダイプレート部10および可動金型
を保持する可動ダイプレート部20と、前記可動ダイプ
レートを固定ダイプレートに対し速やかに進退動作させ
る金型進退装置30と、前記可動ダイプレートが固定ダ
イプレートに接近し所定位置まで到達した後に可動ダイ
プレートが固定ダイプレートに対し進行動作させ可塑物
を圧縮・展延しながら型締を行う型締装置60と、可動
ダイプレート22と固定ダイプレート12との間の距離
を検出するセンサ、すなわち、通常の精度の距離を検出
するダイプレート位置センサー100と精度の良い位置
を検出する位置センサー110と、からなる。
【0013】また、射出装置3は圧縮成形装置2に可塑
物を射出する射出シリンダ部90が配設され、射出シリ
ンダ部90は加熱シリンダ91に固設した図示しないス
ライドシリンダにより圧縮成形装置2の固定金型11方
向に滑動可能に装着されている。射出シリンダ部90の
加熱シリンダ91内にはスクリュー92が密接して挿入
されており、図示しない油圧シリンダの駆動によりスク
リューが金型方向に滑動し可塑物を射出する。
【0014】圧縮成形装置2には、ベッド7の一端上に
固定ダイプレート部10が固設され、固定ダイプレート
部10は固定金型11と、固定金型11を保持する固定
ダイプレート12とからなる。また、固定ダイプレート
部10には、金型進退装置30の取付け部30aと型締
装置60とが配設されている。また、ベッド7には、ガ
イドレール8が固設され、ガイドレール8には地面に垂
直に立設する可動ダイプレート部20が配設され、可動
ダイプレート部20は可動金型21と、可動金型21を
保持する可動ダイプレート22と、可動ダイプレート2
2を保持するリニアガイドベアリング23とからなり、
ガイドレール8にはリニアガイドベアリング23が摺動
自在に枢密に取着されている。また、可動ダイプレート
部20には、係止装置210とエジェクタ装置220と
金型進退装置30の取付け部30bが配設されている。
さらに、ベッド7の他端には、後述するタイバー61
を摺動自在にガイドする支持板9が固設されている。
【0015】固定ダイプレート12には、可動ダイプレ
ート22を摺動自在にガイドするとともに、型締時に可
動ダイプレート22を引っ張る型締装置60のタイバー
61が配設されている。さらに、固定ダイプレート12
のほぼ中央部では、キャビティ部14に樹脂等の可塑物
を射出する射出装置3の可塑物を加熱するシリンダ91
(以下、加熱シリンダ91という。)が固定金型11に
当接している。位置センサーは、通常の距離を検出する
ダイプレート位置センサー100が金型進退装置30の
近傍に設けられている。また、精度の良い位置を検出す
る4個の位置センサー110a、110b、110c、
110d(図4に示す。)が、可動ダイプレート22の
固定ダイプレート12に対する距離を測定するように、
4本のタイバー61の近傍に、固定ダイプレート12と
支持板9との間に配設され、詳細は後述するが、一端部
は固定ダイプレート12に固設されており他端部は支持
板9に摺動自在に支持されている。
【0016】図において、各型締装置60の型締シリン
ダ65は、固定ダイプレート12に複数の油圧シリンダ
室62が削成され、これに両ロッド形中空穴付ピストン
63(以下、ピストン63という。)が枢密に挿入さ
れ、さらにピストンカバー64が挿入されており、この
ピストンカバー64が固定ダイプレート12に固定され
て、シリンダ室62a、62bが形成されている。ピス
トン63にはネジによりタイバー61が固設されてい
る。この上記構成の型締シリンダ65は固定ダイプレー
ト12の外周部近傍に4個(65a、65b、65c、
65d)が配設されている。
【0017】図4において、各型締シリンダ65には、
電気油圧式サーボ弁(以下、電磁サーボ弁66とい
う。)66a、66b、66c、66dが配管67に並
列に接続され、可動ダイプレート22が固定ダイプレー
ト12に平行に移動するよう各電磁サーボ弁66が独立
して制御装置4からの指令を受けて作動する。電磁サー
ボ弁66はメータイン・メータアウトの制御を行ってい
る。また、シリンダ室62bにはリリーフ弁73が配設
されている。配管67は、図示しない可変形流量調整
弁、チェック弁等を介して可変容量形油圧ポンブに接続
されている。また、配管67から配管221が分岐して
おり、配管221にはエジェクタ用電気油圧式サーボ弁
222を介してエジェクタ装置220のシリンダ223
が配設されている。さらに、配管67から配管211が
分岐しており、配管211には係止用電磁切換弁212
を介して係止装置210の油圧締着機213が配設され
ている。
【0018】油圧締着機213は図3に示すように、型
締シリンダ65のピストン63の左側63aが固定ダイ
プレート12に当接している位置にあり、かつ、電磁サ
ーボ弁66が中立位置(ロ)にあるときに可動プレート
22が停止あるいは減速しているときにタイバー61を
係止する。このときの固定ダイプレート12と可動ダイ
プレート22間の距離はタイバー61の近傍に配設され
た4個の精度の高い位置センサ110a、110b、1
10c、110dで検出する。
【0019】図5に示すように、制御装置4は、例え
ば、一個のメインコンピュータ5と四個のマイコン6
a、6b、6c、6d(四個の型締シリンダの場合)か
らなり、各マイコン4は各型締シリンダ65a、65
b、65c、65dの制御用に配設され、固定ダイプレ
ート12に対する可動ダイプレート22の距離を計測す
る各々の位置センサー110a、110b、110c、
110dと、マイコン4からの指令により型締装置60
を駆動するための圧油を切り替える電磁サーボ弁66
a、66b、66c、66dと、に接続されている。ま
た、メインコンピュータ5には、各マイコン4が接続さ
れるとともに、金型が所定位置より離反しているときに
可動ダイプレート22と固定ダイプレート12との距離
を検出する位置センサー100と、係止装置が作動し係
止しているか、否かを判断するための圧力センサー10
1が接続されている。さらに、メインコンピュータ5に
は、進退装置30を駆動するための圧油を切り替える電
磁切換弁30aと、係止装置210を駆動するための圧
油を切り替える電磁切換弁40aと、可動金型21の移
動距離に応じて進退装置30、型締装置60の作動位置
および速度、あるいは、可塑物の射出時期等を入力する
ダイストローク設定手段120と、可塑物の射出量を設
定する射出量設定手段130と、に接続され、それぞれ
を所定の指令により制御している。
【0020】図6、図7に示すように、4個の位置セン
サー110a、110b、110c、110dは、一端
部は固定ダイプレート12にボールジョイント111の
球面を介して取着されており他端部は支持板9に固設さ
れたガイド112に滑動自在に支持されている。位置セ
ンサー110a、110b、110c、110dの各々
は、モアレ縞方式のパルス計数式センサから構成され、
固定ダイプレート12のボールジョイント111と支持
板9のガイド112との間にはメインスケール113が
取着され、また、メインスケール113に沿って図示し
ない軸受けで支持され、滑らかに摺動するインデックス
スケール114が可動ダイプレート22に取着されてい
る。また、位置センサー110a、110b、110
c、110dの各々は、固定ダイプレート12のボール
ジョイント111と支持板9のガイド112との間のメ
インスケール113のほぼ中央部には、スケールの絶対
原点(O)があり、この位置センサー110a、110
b、110c、110dの各々のスケールの絶対原点
(O)で形成される平面は固定ダイプレート12に対し
て可動ダイプレート22が平行となるような面として設
定されている。従って、可動ダイプレート22が4本の
タイバー61に沿って摺動し、そのときに各々のスケー
ルの絶対原点(O)が共にゼロであれば、可動ダイプレ
ート22は固定ダイプレート12に対して平行にあるこ
とが確認される。
【0021】 このスケールの絶対原点(O)は、精密に
作成された基準金型が固定ダイプレート12と可動ダイ
プレート22に取着され、可動ダイプレート22が固定
ダイプレート12に対して平行になっているときの型締
装置60の絶対値の位置の原点であり、本発明の位置の
制御はこの絶対値の位置の原点を基準に可動ダイプレー
ト22の位置を測定し、制御する。言い換えれば、金型
が交換され、金型の平行度に誤差があっても固定ダイプ
レート12に対して可動ダイプレート22の平行度の基
準原点は調整せず、型締装置60の平行度の絶対値の位
置の原点である。この絶対値の位置の原点は、零あるい
は同じ数値である必要はなく、精密に作成された基準金
型が固定ダイプレート12と可動ダイプレート22に取
着されたときの値を絶対値の位置の原点とすれば良い。
この数値を絶対値の位置の原点としメインコンピュータ
5に認識・記憶させれば良い。
【0022】次に、可塑物の射出圧縮成形方法の作動に
ついて説明する。まず、図示しない電源を入れ、4本の
各々の位置センサー110a、110b、110c、1
10dのスケールの原点(図4に示す。O1 、O2 、O
3 、O4 )を確認し、スケールの基準位置を制御装置4
に認識させ、記憶させる。これは、ブーストシリンダ3
1を手動に切り換えてゆっくり作動させ、可動ダイプレ
ート22をタイバー61に沿って固定ダイプレート12
方向に接近させ、メインスケール113に沿って滑らか
に摺動する可動ダイプレート22に取着されているイン
デックススケール114を各々のメインスケール113
のほぼ中央部にあるスケールの絶対原点(O)を通過さ
せて、4本のスケールの絶対原点(O)を制御装置4に
認識させ、記憶させる。
【0023】つぎに、金型装着あるいは交換時には、型
開閉をプログラム運転するために、金型の厚さ等による
金型の位置、即ち、固定金型11と可動金型21のタッ
チ面(接触面)を制御装置4に認識させ、記憶させる。
これも、前記原点位置の確認と同様に、ブーストシリン
ダ31を手動に切り換えてゆっくり作動させ、可動ダイ
プレート22をタイバー61に沿って固定ダイプレート
12方向に接近させ、全閉位置から10mmから40m
mの位置で止め、図示しない金型タッチスイッチを押し
続けることにより、可動ダイプレートが微速で閉じ始
め、全閉位置に達すると金型のタッチ位置に到達すると
ともに、制御装置4に認識させ、記憶させる。上記調整
は、射出圧縮成形の場合には、型締シリンダのピストン
63の左端面が固定ダイプレート12に当接し、タイバ
ー61が油圧締着機213により係止されている状態で
行われる。
【0024】次に、可塑物の射出圧縮成形方法の作動に
ついて、第1実施例を図1、図2および図10で説明す
る。型打ちを開始するために、後退している可動ダイプ
レート22をブーストシリンダ31により高速型閉じで
固定ダイプレート12方向に接近させるが、このとき、
図3のように、タイバー61は型締シリンダ65のピス
トン63の左側63aが固定ダイプレート12に当接し
ている位置で固定されている。この状態で、図示しない
ロジック弁等を開き、可変ポンプの吐出量はブーストシ
リンダ31のロッド側31bに送られ、迅速な速度で固
定金型側に移動する。
【0025】可動ダイプレート22の距離を検出するダ
イプレート位置センサー100により可動ダイプレート
22が固定ダイプレート12に対して所定位置まで到達
したら(図10のf1の位置)タイバー61と可動ダイ
プレート22を油圧締着機213により固定するため、
可動ダイプレート22を停止、あるいは、減速する。こ
のときの可動ダイプレート22の位置は、金型のタッチ
位置が制御装置4に認識され、記憶された数値に応じ
て、可動ダイプレート22の停止、あるいは、減速する
位置が決定されている。可動プレート22が停止あるい
は減速したら、油圧締着機213を作動させタイバー6
1と可動ダイプレート22を係止する。このとき、タイ
バー61は電磁サーボ弁66が中立位置にあるために停
止している。油圧締着機213によりタイバー61が係
止したか、否かは圧力センサー101の圧力により検出
しても良い。
【0026】このとき油圧締着機213による係止を圧
力センサー101からの圧力の上昇により終了が確認さ
れたら、メインコンピュータ5が発する同一のサンプリ
ング信号をきっかけに、各センサー110a、110
b、110c、110dのインデックススケール114
から可動ダイプレート22の各々の絶対位置値が各シリ
ンダのマイコン6a、6b、6c、6dを介して、メイ
ンコンピュータ5に出力される。この時の絶対位置値は
金型のタッチ位置、即ち、金型の厚さに応じて設定され
たダイストローク設定手段120からの入力値による。
【0027】この精度の良い各々のセンサー110a、
110b、110c、110dからの絶対位置値から、
メインコンピュータ5は次に移動する絶対値の指示値を
各マイコン6a、6b、6c、6dに出力する。各マイ
コン6a、6b、6c、6dは現在の絶対値と、メイン
コンピュータ5からの次の絶対値の指示値との差を演算
し、各々の電磁サーボ弁66a、66b、66c、66
dを作動させて移動制御を行う。このときのメインコン
ピュータ5の移動量の絶対値の指示値は、インデックス
スケール114からの可動ダイプレート22の絶対位置
値の最大値でも良く、あるいは、最大値以上でも良い。
さらには、最低値と最大値の中間値でもよいが、このと
きには、中間値より大きい所のマイコン6a、6b、6
c、6dはその電磁サーボ弁66へ停止信号を出力し、
その中間値より大きい所では移動は行わないようにして
も良い。次に、可動ダイプレート22が固定ダイプレー
ト12に対して平行になったらメインコンピュータ5か
ら同じ移動距離ΔSを各型締シリンダのマイコン6a、
6b、6c、6dに指令を出し、各々のマイコン6a、
6b、6c、6dは平行度を補正しながら電磁サーボ弁
66a、66b、66c、66dを作動させ、キャビテ
イ14の中に射出された樹脂を所定の速度で可動金型2
1を平行に移動させて射出圧縮成形を行う。
【0028】また、別の方法として、各々のインデック
ススケール114からの可動ダイプレート22の絶対位
置値の差が所定値以内にあるときはメインコンピュータ
5からマイコン6a、6b、6c、6dに同じ移動距離
ΔSを出力して制御を行ない、絶対位置値の差が所定値
から外れたときにマイコン6a、6b、6c、6dから
の指令により電磁サーボ弁66a、66b、66c、6
6dを作動させ平行度を補正するようにしても良い。こ
のとき、平行量が所定の規定量からズレたときには、前
記のように各マイコン6a、6b、6c、6dは現在の
絶対値と、メインコンピュータ5からの次の絶対値の指
示値との差を演算し、次の移動から所定の規定量に入る
ように制御しながら平行移動を行っていく。
【0029】つぎに、センサーの取着について説明す
る。型締時に発生する力で固定ダイプレート12に歪み
が生ずるが、位置センサー110の一端部は固定ダイプ
レート12にボールジョイント111の球面を介して取
着されており他端部は支持板9に固設されたガイド11
2に滑動自在に枢密に支持されているので、位置センサ
ー110に直接歪みが作動することがなくなり、位置セ
ンサー110の精度が向上する。例えば、図9と図8に
は従来の構成と本発明の構成との差異を測定した結果を
示し、射出圧縮成形時の固定ダイプレート12とボール
ジョイントとの相対変位をギャップセンサーにて測定し
た結果を示す。この結果では、従来品では、32μmの
変位が生じていたが、本発明では、4μmに減少してい
る。
【0030】上記実施例では、可動ダイプレート22の
固定ダイプレート12に対する距離を計測する手段とし
て、4個の位置センサーリニアエンコーダの本体を固定
ダイプレートに固定し、可動ダイプレートの四隅の移動
距離を計測したが、タイバーにセンサーを設けて検出し
ても良く、また、油圧シリンダで直に可動ダイプレート
を型締する等の場合には各シリンダにセンサーを設けて
測定しても良い。また、4個のマイコンをシリンダ数に
合わせて配設したが、精度が若干落ちても良い場合に
は、一個のコンピュータで演算してもよく、あるいは、
2個のマイコンと1個のメインコンピュータを用いても
良い。
【0031】また、上記実施例は射出圧縮成形機の型締
装置として説明したが、圧縮成形機、射出成形機、ある
いはプレス機等の型締装置に使用できることは言うまで
もない。上記実施例では、タイバーを介して型締を行っ
たが、型締シリンダで可動ダイプレートを可動するとき
の立ち上がり、あるいは、型締シリンダのロッドに係止
装置を設けた場合の立ち上がり等に上記実施例を用いて
も良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
型締手段の複数のアクチュエータで平行制御を行なうと
きに、タイバーと可動ダイプレートとの係止位置がズレ
ていても、係止後のタイバーの移動、平行移動が容易に
行える。すなわち、複数の精度の良い計測装置からの測
定値の絶対値により可動ダイプレートの平行度が迅速に
得られるとともに、係止後の可動プレートの移動時の立
ち上がりにおいて、可動ダイプレートの移動量の絶対値
を出力し、固定ダイプレート方向に可動ダイプレートを
平行に移動することができる。また、計測装置の一端を
ボールジョイント等の球形状で、かつ、他端を枢密で慴
動自在に保持しているため、型締時の反力で歪みが生じ
ても計測装置に力が作用せずに測定距離を正確に把握で
き、成形品の圧延・展延が正確に出来、また、計測装置
の信頼性が向上するという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明のための射出成形機の型締装置の
外観図である。
【図2】本発明の説明のための型締装置を用いる射出圧
縮成形装置の概略側面図である。
【図3】本発明の説明のための型締部分の模式図でる。
【図4】射出圧縮成形装置の油圧回路である。
【図5】本発明の一例の制御装置のブロック図である。
【図6】本発明の位置センサーの支持装置の一例を示す
図である。
【図7】位置センサーの一例を示す一部拡大図である。
【図8】本発明の位置センサーの支持装置の変位の効果
を示す図である。
【図9】従来の位置センサーの支持装置の変位を示す図
である。
【図10】射出圧縮成形装置の型締時のタイムチャート
図である。
【符号の説明】
1 射出圧縮成形装置 2 圧縮成形装置 3 射出装置 4 制御装置 10 固定ダイプレート部 11 固定金型 12 固定ダイプレート 14 キャビティ部 20 可動ダイプレート部 21 可動金型 22 可動ダイプレート 30 金型進退装置 31 ブーストシリンダ 60 型締装置 65 型締シリンダ 66 電気油圧式サーボ弁 68 可変形流量調整弁 71 電磁バイロット付減圧弁 72 アキュムレータ 90 射出シリンダ部 100 位置センサ 101 圧力センサ 110 位置センサー 210 係止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01D 5/12 G01D 5/12 Q (56)参考文献 特開 平2−6114(JP,A) 特開 昭62−185017(JP,A) 実開 昭63−56607(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/20 - 33/28 B29C 43/36 - 43/42 B29C 43/58 B29C 45/64 - 45/68 B29C 45/76 - 45/82 B22D 17/26 B30B 15/24 G01D 5/12 F16C 11/06 - 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を保持する固定ダイプレート
    と、可動金型を保持する可動ダイプレートと、前記固定
    ダイプレートに支持され前記可動ダイプレートを貫通す
    るタイバーと、前記可動ダイプレートを前記固定ダイプ
    レートに対して移動させて型締を行う複数の型締手段
    と、前記型締手段に付設あるいは近傍に配設されて前記
    可動ダイプレートの前記固定ダイプレートに対する距離
    を計測する複数の計測装置と、前記計測装置によって計
    測された値と移動指示値とに基づき前記可動ダイプレー
    トを平行に移動させるよう制御する制御装置からなる型
    締装置において、 前記複数の計測装置はそれらのスケールに各絶対原点
    (O)を備えており、前記絶対原点(O)が前記可動ダ
    イプレートの移動可能範囲にあり、精密な基準金型を前
    記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートに取着して
    前記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートを平行に
    なしたときの前記各スケールの絶対原点(O)の位置を
    前記制御装置に記憶させた値が前記可動ダイプレートの
    絶対値の位置の原点となるように設定されたことを特徴
    とする型締装置。
  2. 【請求項2】 固定金型を保持する固定ダイプレート
    と、可動金型を保持する可動ダイプレートと、前記可動
    ダイプレートの前記固定ダイプレートに対する距離を計
    測する複数の計測装置とを少なくとも有する型締装置に
    おいて、 前記計測装置の一端をボールジョイント等の球形状によ
    って保持し、かつ他端を摺動自在に保持したことを特徴
    とする型締装置。
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