JP3338587B2 - 漏電検出器 - Google Patents

漏電検出器

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JP3338587B2 JP18278195A JP18278195A JP3338587B2 JP 3338587 B2 JP3338587 B2 JP 3338587B2 JP 18278195 A JP18278195 A JP 18278195A JP 18278195 A JP18278195 A JP 18278195A JP 3338587 B2 JP3338587 B2 JP 3338587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷機器の漏電を
検出して負荷への給電を停止する漏電検出器に関し、特
に、負荷機器の接地線の断線の有無を常時監視しながら
漏電を監視する漏電検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、モータ等の負荷機器の漏電を検
出する従来の漏電検出器として、給電線の不平衡電流を
検出する方式のものがある。かかる漏電検出器は、例え
ばモータ等の負荷機器において、収納ケース内部のモー
タコイルに接続する2本の給電線に流れる電流が不平衡
か否かを監視することにより、漏電を検出するようにな
っている。即ち、収納ケース内部のモータコイルに給電
する給電線が、万一、収納ケースに接触して漏電が発生
した場合、収納ケースを接地する接地線に電流が流れる
ために、2本の給電線に流れる電流が不平衡になる。こ
の電流の不平衡状態を検出したら漏電と判断して給電線
に直列接続した給電用スイッチをOFFにして負荷への
給電を停止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の漏電検出器の場合、収納ケースを接地している
接地線が断線したり外れていた場合、給電線が収納ケー
スに接触して漏電が生じているにも拘らず、2本の給電
線に流れる電流が不平衡にならず漏電検出器が動作しな
いという問題がある。
【0004】また、従来では漏電検出器自体に故障が発
生した場合には、漏電検出器が動作しなくなり、漏電が
発生した場合もこれを検出できずに給電回路を遮断でき
ず負荷機器への給電が継続されるという問題がある。
尚、特公昭51−31933号公報には、負荷機器の収
納ケースの対地電圧に基づいて漏電を検出する装置が開
示されており、この装置は接地線の断線検出機能を有し
ている。しかし、このものは、接地線の断線を負荷機器
の始動開始前に検査するだけで負荷機器の動作中に接地
線の断線を監視していない。また、ケースに接続した1
本の接地線端子A(E3 ′)を介して得られる負荷機器
の対地電圧状態から漏電を検出する構成であり、このた
め、負荷機器動作中にこの接地線が断線した場合等では
漏電が検出できないという問題がある。
【0005】また、特開平7−83976号公報には、
接地線の接地状態を監視する装置が開示されている。し
かし、この装置の場合も、負荷機器の動作開始前に接地
線の接地状態を検査するだけで負荷機器動作中は接地線
の監視は行っていない。更に、この装置の回路構成で
は、地絡リレー接点とアースとの間に、負荷機器の接地
線を接続する構成になっているため、この接地線が断線
してもフォトカプラに微小電流が流れてコントローラが
接地状態正常と判定するという問題がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、負荷機器動作中に接地線の断線と漏電を常時監視
し、どちらか一方でも発生した時には負荷機器への給電
を停止して負荷機器を停止できる信頼性の高い漏電検出
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため請求項1記載の
発明による漏電検出器は、負荷機器の接地線の断線及び
漏電の有無を検出し、非断線時及び非漏電時に高レベル
に相当する論理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少
なくとも一方が発生した時に低レベルに相当する論理値
0の出力を発生するセンサ手段と、前記センサ手段から
論理値1の出力が発生している時のみ高レベルに相当す
る論理値1の給電許可信号を発生する給電制御手段と、
該給電制御手段から論理値1の給電許可信号が発生した
時にON動作して負荷機器の給電線を給電電源に接続す
るスイッチ手段とを備え、前記給電制御手段が、電源投
入信号を積分する積分回路と、該積分回路の積分出力を
レベル検定して所定レベル以上になった時に出力を発生
するレベル検定回路と、該レベル検定回路の立ち上がり
出力を微分する微分回路と、該微分回路の微分出力をト
リガ入力信号とし前記センサ手段の出力をリセット入力
信号とし前記トリガ入力信号を自己保持する自己保持回
路とを備え、該自己保持回路の出力を前記給電許可信号
とする構成とした
【0008】かかる構成によれば、電源を投入した時、
給電制御手段の自己保持回路にトリガ入力信号が入力
し、接地線が正常であればセンサ手段から論理値1の
セット入力信号が自己保持回路に入力し、給電制御手段
からの論理値1の給電許可信号によりスイッチ手段がO
N動作して負荷機器に給電が開始される。負荷機器の給
電開始後、漏電故障や接地線の断線故障のいずれかが発
生すれば、センサ手段の出力が論理値0となり、給電制
御手段の給電許可信号は停止するので、スイッチ手段は
OFF動作して直ちに負荷機器への給電は停止する。
して、漏電故障や接地線断線故障によりセンサ手段の出
力が論理値0に一旦なると、電源投入動作を再度しなけ
れば自己保持回路からは出力が発生しない。これによ
り、正常時に給電を開始した時のスイッチ手段のハンチ
ングを防止できる。
【0009】
【0010】
【0011】また、請求項2記載の発明の漏電検出器の
ように、負荷機器の接地線の断線及び漏電の有無を検出
し、非断線時及び非漏電時に高レベルに相当する論理値
1の出力を発生し、断線及び漏電の少なくとも一方が発
生した時に低レベルに相当する論理値0の出力を発生す
るセンサ手段と、前記センサ手段から論理値1の出力が
発生している時のみ高レベルに相当する論理値1の給電
許可信号を発生する給電制御手段と、該給電制御手段か
ら論理値1の給電許可信号が発生した時にON動作して
負荷機器の給電線を給電電源に接続するスイッチ手段と
を備え、前記給電制御手段が、前記センサ手段の出力を
リセット入力信号とし、電源投入による立ち上がり信号
をトリガ入力信号とし、トリガ入力信号を自己保持する
自己保持回路を備え、該自己保持回路の前記トリガ入力
信号を手動スイッチのON操作により印加すると共に、
前記自己保持回路の出力を前記給電許可信号とする構成
としてもよい。また、請求項記載の発明では、自己保
持回路の動作電源が停止した時に、電源停止から所定時
間の間、自己保持回路を動作可能状態に維持する停電保
護手段を給電制御手段に備える構成とした。
【0012】これにより、短時間の停電の場合に、自己
保持回路がリセットされることを防止できる。また、請
求項記載の発明では、負荷機器の接地線の断線及び漏
電の有無を検出し、非断線時及び非漏電時に高レベルに
相当する論理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少な
くとも一方が発生した時に低レベルに相当する論理値0
の出力を発生するセンサ手段と、前記センサ手段から論
理値1の出力が発生している時のみ高レベルに相当する
論理値1の給電許可信号を発生する給電制御手段と、該
給電制御手段から論理値1の給電許可信号が発生した時
にON動作して負荷機器の給電線を給電電源に接続する
スイッチ手段とを備え、前記センサ手段は、交流信号を
発生する信号発生器と、該信号発生器の交流信号が1次
側巻線に印加され前記負荷機器に接続した2本の接地線
の一方に2次側巻線が直列接続される第1トランスと、
前記接地線の他方に1次側巻線が直列接続され2次側巻
線からセンサ出力を発生する第2トランスとを備え、前
記第1及び第2トランスの少なくとも一方が、接地線に
漏電電流が流れた時に飽和して出力レベルが低下する可
飽和磁性体コアを備える可飽和トランスである構成とし
た。
【0013】これにより、第1トランス、第2トランス
の各巻線等が断線した場合に、センサ出力は論理値0と
なり、センサ手段の故障時にも負荷機器への給電を停止
できる。また、請求項記載の発明では、負荷機器の接
地線の断線及び漏電の有無を検出し、非断線時及び非漏
電時に高レベルに相当する論理値1の出力を発生し、断
線及び漏電の少なくとも一方が発生した時に低レベルに
相当する論理値0の出力を発生するセンサ手段と、前記
センサ手段から論理値1の出力が発生している時のみ高
レベルに相当する論理値1の給電許可信号を発生する給
電制御手段と、該給電制御手段から論理値1の給電許可
信号が発生した時にON動作して負荷機器の給電線を給
電電源に接続するスイッチ手段とを備え、前記センサ手
段は、交流信号を発生する信号発生器と、可飽和磁性体
コアに1次側巻線と2次側巻線とを巻回して構成され前
記可飽和磁性体コアに前記負荷機器の一対の給電線が貫
通し1次側巻線に前記信号発生器の交流信号が印加され
該1次側巻線に印加された交流信号を可飽和磁性体コア
を介して2次側巻線で抽出する漏電検出用トランスと、
前記信号発生器からの交流信号が印加される1次側巻線
及び前記負荷機器に接続される2本の接地線の一方に直
列接続する2次側巻線とからなる接地線断線検出用トラ
ンスと、該接地線断線検出用トランスの1次側巻線と直
列接続する1次側巻線及び該1次側巻線に印加する信号
に基づく出力を発生する2次側巻線とからなる断線判定
出力発生用トランスと、前記漏電検出用トランスの2次
側巻線出力と前記断線判定出力発生用トランスの2次側
巻線出力の論理積演算を行う論理積演算回路とを備え、
該論理積演算回路の論理積出力をセンサ出力とする構成
とした。
【0014】この場合も、センサ手段故障時にセンサ手
段の出力が論理値0となる構成であるので、負荷機器へ
の給電を停止することができる。また、請求項記載の
発明では、同一負荷電源に前記スイッチ手段を介して複
数の負荷機器が接続される時、各負荷機器毎に前記漏電
検出用トランスをそれぞれ設け、各漏電検出用トランス
を直列に接続し、初段の漏電検出用トランスの1次側巻
線に前記信号発生器の交流信号を印加し、最終段の漏電
検出用トランスの2次側巻線出力を前記第1論理積演算
回路への入力信号とする一方、各負荷機器毎に前記接地
線断線検出用トランス及び断線判定出力発生用トランス
を設け、各断線判定出力発生用トランスの2次側巻線の
各出力の論理積演算を行う第2論理積演算回路を設け、
該第2論理積演算回路の論理積出力を前記第1論理積演
算回路に入力し、第2論理積演算回路の論理積出力と前
記最終段の漏電検出用トランスの2次側巻線出力との論
理積出力をセンサ出力とする構成とした。
【0015】かかる構成によれば、複数個の負荷機器が
接続されている場合でも、各負荷機器毎に設ける各漏電
検出用トランス、接地線断線検出用トランス及び断線判
定出力発生用トランスの信号供給源である信号発生器の
共通化を図ることができる。また、請求項記載の発明
では、前記スイッチ手段は、前記給電制御手段からの給
電許可信号により励磁される励磁コイルと、負荷給電線
に直列接続し前記励磁コイルが励磁された時にONとな
る励磁接点とを備えた電磁リレーで構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に本発明に係る漏電検出器の
第1の実施形態の回路図を示す。図1において、例えば
負荷機器としてのモータ1は、モータケース2内にモー
タコイル3が内蔵される。モータコイル3は、一対の給
電線4A,4Bの端子A,Bを介して図示しない交流電
源に接続される。前記給電線4A,4Bには、後述する
スイッチ手段としての電磁リレー14の互いに連動する励
磁接点14a,14bが直列接続されている。また、前記モ
ータケース2には、接地端子E1 ,E2 を介してアース
される2本の接地線5A,5Bが接続し、モータケース
2、接地線5A,5B及びアースの閉回路を構成してい
る。
【0017】前記接地線5Aには、断線及び漏電検出用
の信号を前記閉回路に供給するための第1トランスT1
が接続されている。この第1トランスT1は、電流制限
抵抗R1 を介して信号発生器6に直列接続する1次側巻
線N11と、接地線5Aに直列接続する2次側巻線N12
を備える。また、他方の接地線5Bには、第1トランス
T1から閉回路に供給される信号に基づいて断線及び漏
電検出出力を発生する第2トランスT2が接続される。
この第2トランスT2は、接地線5Bに直列接続する1
次側巻線N21と、該1次側巻線N21に流れる電流レベル
に基づいて前記断線及び漏電検出出力を発生する2次側
巻線N22とを備える。そして、第1及び第2トランスT
1,T2は、それぞれの巻線を巻回するコアとして、接
地線5A,5Bに漏電電流が流れて閉回路に流れる電流
レベルが所定レベル以上になった時に飽和する可飽和磁
性体コアを用いた可飽和トランスで構成されている。
尚、第1及び第2トランスT1,T2のどちらか一方を
可飽和トランスとしてもよい。このような可飽和磁性体
コアを用いた電流トランスは、WO94/23307等
で従来公知である。
【0018】第2トランスT2の2次側巻線N22の出力
は、交流増幅器7で増幅され、倍電圧整流回路8で倍電
圧整流されて自己保持回路9のリセット端子に入力す
る。ここで、前記第1及び第2トランスT1,T2、交
流増幅器7及び倍電圧整流回路8が、モータ1の接地線
5A,5Bの断線及び漏電の有無を検出し、非断線時及
び非漏電時に論理値1の出力を発生し、断線及び漏電の
少なくとも一方が発生した時に論理値0の出力を発生す
るセンサ手段を構成している。
【0019】センサ出力がリセット入力信号としてリセ
ット端子に印加される前記自己保持回路9のトリガ端子
には、センサ電源からの電源電圧VCCが、抵抗R0 とコ
ンデンサC0 からなる積分回路10、該積分回路10の積分
出力が所定レベル以上となった時に論理値1の出力を発
生するレベル検定回路11及び該レベル検定回路11の出力
を微分する微分用コンデンサCr を介し、クランプ用ダ
イオードDr で電源電圧VCCにクランプされてトリガ入
力信号として印加される。そして、所定レベル以上のリ
セット入力信号とトリガ入力信号が入力した時のみ交流
出力を発生する(出力が論理値1となる)と共に、自己
の出力信号をトリガ端子に帰還して出力を自己保持する
構成である。
【0020】自己保持回路9の出力は、交流増幅器12で
増幅され、通常のトランスを用いた第3トランスT3を
介して全波整流回路13で整流されて、前述の励磁接点14
a,14bを有する電磁リレー14の励磁コイルに給電許可
信号として供給される。また、前記自己保持回路9の動
作電源VCCは、ダイオードD及びコンデンサCで構成さ
れる停電保護回路15を介して供給される。
【0021】ここで、前記自己保持回路9、積分回路1
0、レベル検定回路11、コンデンサC r 、交流増幅器1
2、第3トランスT3、全波整流回路13及び停電保護回
路15で給電制御手段が構成される。尚、前記倍電圧整流
回路8は、2つのコンデンサと2つのダイオードで構成
され、入力信号に電圧VCCを重畳した出力を発生する構
成であり、米国特許5,027,114 号明細書及びWO94/
23303等で従来公知である。
【0022】前記自己保持回路9は、電源電圧VCCより
高いレベルの入力信号がリセット端子及びトリガ端子に
共に入力した時のみ交流信号を発生(論理値1)し故障
時には交流信号を発生しない(論理値0)フェールセー
フな構成であり、このようなフェールセーフな自己保持
回路は、複数の抵抗とトランジスタで構成されるフェー
ルセーフなANDゲートを適用して構成され、米国特許
4,757,417 号明細書、米国特許5,027,114 号明細書、W
O94/23303及びWO94/23496等で従来
公知である。
【0023】前記交流増幅器7,12は、故障時に出力が
発生しないフェールセーフな構成のものであり、WO9
4/23303及びWO94/23307等で従来公知
である。次に図1の回路の動作について説明する。電源
が投入されると、信号発生器6からの交流信号は、電流
制限抵抗R1 を介して第1トランスT1の1次側巻線N
11に印加され、第1トランスT1の2次側巻線N12
ら、接地線5A,5Bとモータケース2及びアースの閉
回路を流れ第2トランスT2の1次側巻線N21を介して
2次側巻線N22で抽出される。第2トランスT2の2次
側巻線N22の出力信号は、交流増幅器7で増幅され、倍
電圧整流回路8で倍電圧整流されて自己保持回路9のリ
セット入力信号として入力する。
【0024】一方、図2に示すように、電源電圧CC
投入と同時に、抵抗R0 とコンデンサC0 で決まる時定
数により積分回路10の出力が徐々に立ち上がり、電源投
入からτ遅れて積分回路10の積分出力が、レベル検定回
路11の予め設定した閾値LDを越える。すると、レベル
検定回路11から出力が発生し、コンデンサCr により微
分され、ダイオードDr で電源電圧VCCにクランプされ
て自己保持回路9のトリガ端子に入力する。
【0025】センサ電源投入時に、接地線5A,5Bが
正常の場合は、信号発生器6からの交流信号が第1トラ
ンスT1から閉回路を介して第2トランスT2に伝達さ
れ、その2次側巻線N22の出力レベルが高レベル(論理
値1)となり、自己保持回路9のリセット端子に所定レ
ベルより高いリセット入力信号が入力する。従って、ト
リガ入力信号が入力した時点で、自己保持回路9から論
理値1の出力が発生して自己保持され、交流増幅器12、
第3トランスT3及び全波整流回路13を介して電磁リレ
ー14に直流信号が印加されて励磁され、励磁接点14a,
14bがON動作してモータコイル3に、端子A,Bに印
加される交流電源から給電線4A,4Bを介して給電が
開始されてモータ1が駆動される。
【0026】一方、センサ電源投入時に、例えば、接地
線5A,5Bのどちらか一方又は両方に断線故障があれ
ば、第1トランスT1に供給された信号発生器6からの
交流信号は第2トランスT2に伝達されず、第2トラン
スT2の2次側巻線N22の出力は零となり、自己保持回
路9のリセット端子には入力信号が入力しない。従っ
て、トリガ入力信号が入力しても自己保持回路9からの
出力はなく、電磁リレー14は励磁されず、励磁接点14
a,14bはOFFのままでモータコイル3には給電され
ず、モータ1は駆動されない。
【0027】また、モータ1の駆動中において、例えば
モータコイル3がケース2に接触して接地線5A,5B
に接地電流が流れて漏電が発生した場合は、この接地電
流によって第1及び第2トランスT1,T2の可飽和磁
性体コアが飽和して、各トランスT1,T2の1次側巻
線から2次側巻線へ伝達される信号レベルが極端に低下
する。このため、交流増幅器7に入力する信号レベルが
極めて小さく、自己保持回路9のリセット入力信号レベ
ルが所定レベルより小さくなり、自己保持回路9の出力
が停止する。従って、電磁リレー14が非励磁となり、励
磁接点14a,14bがOFFとなってモータコイル3への
給電が停止され、直ちにモータ1の駆動が停止される。
【0028】かかる構成によれば、2本の接地線5A,
5Bを設けて閉回路を構成し、この閉回路に流れる電流
を監視するようにしたので、モータ1への給電前に接地
線5A,5Bの断線故障の監視を行ってモータ1への給
電が可能か否かを検査できると共に、モータ1への給電
中にも接地線5A,5Bの断線及び漏電を常時監視で
き、モータ1の駆動中に接地線5A,5Bの断線及び漏
電を検出した時は、直ちにモータ1への給電を停止で
き、作業者等の感電事故を未然に防止できる。また、自
己保持回路9により正常判定の信号を自己保持し、一旦
異常判定の出力が発生して自己保持回路9の出力が停止
した時には、再度トリガ入力信号を与えないと自己保持
回路9から出力が発生しないので、例えば接地線5A,
5Bの接続状態は正常であって自己保持回路9の出力に
よって給電された時に漏電状態である場合に、励磁接点
14a,14bのハンチング(ON/OFFを繰り返す)を
防止できる。
【0029】また、第1及び第2トランスT1,T2の
各巻線に故障が発生した時は、センサ出力レベルが低下
して自己保持回路9の出力が停止する。また、交流増幅
器7、倍電圧整流回路8及び自己保持回路9等の構成回
路自体に故障が発生した場合も自己保持回路9の出力は
停止する。従って、漏電検出器自体に故障が発生した時
も、モータ1への給電が停止されるので、極めて安全性
及び信頼性に優れている。
【0030】また、トリガ入力信号を、積分回路10、レ
ベル検定回路11を用いて遅延される構成としているの
で、確実にリセット入力信号が入力した後にトリガ入力
信号が入力するので、自己保持回路9の動作の安定性が
確保される。更に、自己保持回路9の駆動電源VCCが停
止した時には、停電保護回路15の作用によって電源停止
時からコンデンサCの放電電流がある程度低下するまで
は自己保持回路9の動作を継続させることができるの
で、短時間の停電等では自己保持回路9がリセットされ
ずに済む。従って、停電保護回路15が機能する停電時間
内であれば、自己保持回路9に再度トリガ入力信号を与
えることなく、電源の復帰と同時に断線及び漏電の監視
機能が自動的に動作する。
【0031】次に、本発明の第2の実施形態を図3に示
し説明する。この実施形態は、漏電検出を給電線4A,
4Bの不平衡電流を監視して漏電検出を行うようにした
例である。尚、図1に示す第1の実施形態と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。図3において、本
実施形態は、給電制御手段の構成、スイッチ手段の構成
及びモータ1への給電回路の構成等は、図1の第1実施
形態と同様であり、断線及び漏電を検出するセンサ手段
の構成が異なっている。
【0032】本実施形態のセンサ手段は、接地線断線検
出用トランスとしての第4トランスT4と、断線判定出
力発生用トランスとしての第5トランスT5と、漏電検
出用トランスとしての第6トランスT6と、第1論理積
演算回路としてのANDゲート21を備えて構成されてい
る。前記第4トランスT4は、1次側巻線N41が信号発
生器6に直列に接続し、2次側巻線N42がモータケース
に接続される2本の接地線5A,5Bの例えば5B側
に直列接続している。前記第5トランスT5は、1次側
巻線N51が第4トランスT4の1次側巻線N41と接地端
子との間に直列に接続し、2次側巻線N52の出力が倍電
圧整流回路8を介して後述する第1論理積演算回路とし
てのANDゲート21の一方の入力端子に入力する。第6
トランスT6は、モータ1の一対の給電線4A,4Bが
貫通する可飽和磁性体コアCorに1次側巻線N61と2
次側巻線N62とを巻回して構成され、1次側巻線N61
は信号発生器6の交流信号が印加され、この信号は可飽
和磁性体コアCorを介して2次側巻線N62に伝達さ
れ、交流増幅器22で増幅され、倍電圧整流回路23で整流
されてANDゲート21の他方の入力端子に入力する。
【0033】前記第4トランスT4と第5トランスT5
の1次側インピーダンスは、断線のない正常状態では第
5トランスT5の方が第4トランスに比べて高く設定さ
れ、接地線5A,5Bが断線していない場合は、第4ト
ランスT4は短絡状態にあり第5トランスT5の2次側
巻線N52の出力レベルが高レベルとなるが、接地線5
A,5Bの少なくととも一方が断線している場合は、第
4トランスT4の1次側インピーダンスにより第5トラ
ンスT5の2次側巻線N52の出力レベルが低レベル若し
くは零となる。
【0034】また、給電線4A,4Bに流れる電流方向
は互いに反対方向であり、漏電のない正常時は給電線4
A,4Bに流れる電流による磁界が互いに打ち消されて
可飽和磁性体コアCorは飽和しない。このため、第6
トランスT6の1次側巻線N 61に印加される信号発生器
6の交流信号が2次側巻線N62側に伝達され、2次側巻
線N62から高レベルの出力信号が発生する。一方、漏電
が発生すると、給電線4A,4Bに流れる電流が不平衡
になり、その電流差に対応する磁界が発生して可飽和磁
性体コアCorが飽和する。このため、第6トランスT
6の1次側巻線N61に印加される信号発生器6の交流信
号が2次側巻線N62側に伝達されず、2次側巻線N62
出力が低レベルとなる。
【0035】前記ANDゲート21は、2つの入力端子に
共に所定レベルより高い信号が入力した時のみ出力を発
生し、故障時には出力が停止するフェールセーフな構成
である。このANDゲート21の出力は、倍電圧整流回路
24で整流されて自己保持回路9のリセット端子に入力さ
れる。このようなフェールセーフな構成のANDゲート
は、フェールセーフなウィンドウコンパレータ/AND
ゲートとして米国特許4,661,880 号明細書、WO94/
23303及びWO94/23496等で従来公知であ
る。
【0036】次に図3の第2の実施形態の動作を説明す
る。モータ1の駆動前において、接地線5A,5Bのど
ちらにも断線がなく正常の場合、第4トランスT4が短
絡状態にあるため、第5トランスT5の1次側インピー
ダンスが高く、その2次側巻線N52から高レベルの出力
信号が倍電圧整流回路8に入力し、ANDゲート21に高
レベルの入力信号が入力する。一方、給電線4A,4B
には電流が流れておらず、第6トランスT6の可飽和磁
性体コアCorの飽和はないためその2次側巻線N62
出力レベルは高レベルであり、交流増幅器22、倍電圧整
流回路23を介してANDゲート21に入力する信号レベル
も高レベルである。従って、ANDゲート21から高レベ
ル(論理値1)の出力信号が発生し、倍電圧整流回路24
を介して自己保持回路9のリセット端子に高レベルの信
号が入力する。これにより、自己保持回路9のトリガ端
子に、図1で説明したように高レベルのトリガ入力信号
が入力した時点で、電磁リレー14が励磁されてその励磁
接点14a,14bがONしてモータ1へ給電が開始され
る。
【0037】給電開始後、漏電故障がなければ、給電線
4A,4Bに流れる電流は、互いに反対方向で且つ平衡
しているため、第6トランスT6の出力レベルは変化せ
ず高レベル状態のままとなり、電磁リレー14はそのまま
励磁状態に維持されて給電が継続する。一方、接地線5
A,5Bのいずれか一方又は両方に断線が発生すると、
第4トランスT4の1次側巻線N41が、第5トランスT
5の1次巻線N51と信号発生器6との間に直列に挿入
されることになり、第5トランスT5の2次側巻線N52
の出力レベルが低レベル若しくは零となり、ANDゲー
ト21の一方の入力レベルが所定レベル以下となってAN
Dゲート21の出力が停止する。これにより、自己保持回
路9のリセット入力信号レベルが低下して自己保持回路
9の出力が低レベル(論理値0)となり、電磁リレー14
が非励磁となり、その励磁接点14a,14bがOFFとな
ってモータ1への給電が停止する。また、漏電が発生し
た場合は、給電線4A,4Bに流れる電流が不平衡状態
となり、その差分に基づく磁界の発生により可飽和磁性
体コアCorが飽和する。このため、第6トランスT6
の2次側巻線N62の出力レベルが低レベルとなって、A
NDゲート21の入力レベルが所定レベル以下となってA
NDゲート21の出力が停止し、電磁リレー14が非励磁と
なってモータ1への給電が停止する。
【0038】かかる構成の場合も、モータ1への給電前
に接地線5A,5Bの断線故障の監視を行ってモータ1
への給電が可能か否かを検査できると共に、モータ1へ
の給電中にも接地線5A,5Bの断線及び漏電を常時監
視できる。従って、漏電を確実に検出でき作業者等の感
電事故を未然に防止できる。また、第4〜第6トランス
T4〜T6の各巻線に故障が発生した時は、それらの出
力レベルはいずれも低レベルとなる。また、ANDゲー
ト21等の構成回路自体に故障が発生した場合も自己保持
回路9の出力は停止する。従って、漏電検出器自体に故
障が発生した時、モータ1への給電が停止され極めて安
全性及び信頼性に優れている。
【0039】更に、第1の実施形態と同様に停電保護回
路15が設けられているので、短時間の停電等では自己保
持回路9がリセットされずに済み、電源の復帰と同時に
断線及び漏電の監視機能が自動的に動作する。次に、本
発明の第3の実施形態を図4に示し説明する。この実施
形態は、同一電源に複数の負荷機器が接続されている場
合に、図3に示した第2の実施形態の検出原理を利用し
て漏電検出を行う例である。尚、図3に示す第2の実施
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0040】図4において、複数個、例えば3個のモー
タ1,1′,1″が、互いに並列に励磁接点14a,14b
を介して同一の負荷電源の入力端子A,Bに接続され
る。各モータ1,1′,1″の各一対の給電線4A,4
B、4A′,4B′、4A″,4B″毎に、漏電検出用
トランスとしてトランスT6,T6′,T6″が設けら
れている。各給電線4A,4B、4A′,4B′、4
A″,4B″が貫通する各可飽和磁性体コアCor,C
or′,Cor″には、それぞれ1次側巻線N61
61′,N61″と2次側巻線N62,N62′,N62″が巻
回され、これら巻線を介してトランスT6〜T6″を直
列接続している。即ち、初段のトランスT6″の1次側
巻線N61″に信号発生器6を接続し、2次側巻線N62
をトランスT6′の1次側巻線N61′に直列接続し、ト
ランスT6′の2次側巻線N62′を最終段のトランスT
6の1次側巻線N61に直列接続し、トランスT6の2次
側巻線N62を交流増幅器22に接続している。従って、全
てのトランスT6〜T6″が飽和していない時は、信号
発生器6からの交流信号は、各トランスT6〜T6″を
介して伝達され、更に交流増幅器22及び倍電圧整流回路
23を介してANDゲート21の一方の入力端子に入力す
る。
【0041】一方、各モータ1,1′,1″に、2本の
接地線5A,5B、5A′,5B′、5A″,5B″が
設けられ、一方の各接地線5B,5B′,5B″には、
接地線断線検出用トランスであるトランスT4,T
4′,T4″の2次側巻線N42,N42′,N42″が直列
接続している。前記トランスT4,T4′,T4″の1
次側巻線N41,N41′,N41″には、断線判定出力発生
用トランスであるトランスT5,T5′,T5″の1次
側巻線N51,N51′,N51″が直列接続している。これ
らトランスT4,T4′,T4″の1次側巻線N41,N
41′,N41″とトランスT5,T5′,T5″の1次側
巻線N51,N51′,N51″の直列回路は互いに並列接続
して信号発生器6に接続している。各第5トランスT
5,T5′,T5″の2次側巻線N52,N52′,N52
の出力は、各倍電圧整流回路8,8′,8″を介して第
2論理積演算回路としてのANDゲート26に入力してい
る。ANDゲート26の論理積出力は、ANDゲート21の
他方の入力端子に入力する。尚、ANDゲート26はAN
Dゲート21と同様のフェールセーフな構成である。
【0042】次に図4の第3の実施形態の動作を説明す
る。モータ1〜1″の駆動前において、いずれの接地線
5A〜5A″,5B〜5B″に断線がなく正常の場合、
各トランスT5〜T5″の2次側巻線N52〜N52″から
高レベルの出力信号が各倍電圧整流回路8〜8″に入力
し、ANDゲート26高レベルの出力(論理値1)を発
生してANDゲート21に高レベルの入力信号が入力す
る。一方、各給電線4A〜4A″,4B〜4B″には電
流が流れておらず、各トランスT6〜T6″の可飽和磁
性体コアCor〜Cor″の飽和はないため、トランス
T6″の1次側巻線N61″に印加された信号発生器6の
交流信号は、トランスT6の2次側巻線N62まで伝達さ
れ、2次側巻線N62の出力レベルは高レベルであり、交
流増幅器22、倍電圧整流回路23を介してANDゲート21
に高レベルの信号が入力する。従って、ANDゲート21
から高レベル(論理値1)の出力信号が発生し、倍電圧
整流回路24を介して自己保持回路9のリセット端子に高
レベルの信号が入力する。これにより、自己保持回路9
のトリガ端子に、高レベルのトリガ入力信号が入力した
時点で、電磁リレー14が励磁されてその励磁接点14a,
14bがONしてモ各ータ1〜1″へ給電が開始される。
【0043】給電開始後、漏電故障がなければ、給電線
4A〜4A″,4B〜4B″に流れる電流は、互いに反
対方向で且つ平衡しているため、各トランスT6〜T
6″は飽和せず、トランスT6の2次側巻線N61の出力
レベルは変化せず高レベル状態のままとなり、電磁リレ
ー14はそのまま励磁状態に維持されて給電が継続する。
接地線5A〜5A″,5B〜5B″の少なくとも1本に
断線が発生すると、トランスT5〜T5″のいずれかの
2次側巻線N52〜N52″の出力レベルが低レベル若しく
は零となり、ANDゲート26の出力が低レベル(論理値
0)となってANDゲート21の出力が停止する。これに
より、自己保持回路9のリセット入力信号レベルが低下
して自己保持回路9の出力が低レベル(論理値0)とな
り、電磁リレー14が非励磁となり、その励磁接点14a,
14bがOFFとなって全てのモータ1〜1″への給電が
停止する。
【0044】また、モータ1〜1″のいずれかで漏電が
発生した場合は、漏電が発生したモータの給電線の貫通
する可飽和磁性体コアが飽和するため、トランスT6″
の1次側巻線N61″に印加された交流信号が、最終段の
トランスT6の2次側巻線N 62まで伝達されない。この
ため、ANDゲート21の入力レベルが低レベルとなって
ANDゲート21の出力が停止し、電磁リレー14が非励磁
となってモータ1〜1″への給電が停止する。
【0045】かかる第3の実施形態の構成によれば、同
一の負荷電源に複数の負荷機器が接続されている場合
に、各負荷機器毎に設ける漏電及び断線検出用センサに
信号を供給するための信号発生器6が1個で済み、信号
発生器6の共通化を図ることができるという利点があ
る。尚、自己保持回路9のトリガ信号を、図5に示すよ
うに、手動によりON操作され自動的にOFF位置に復
帰するような手動スイッチ30を用いて入力する構成とし
てもよい。この場合は、積分回路10及びレベル検定回路
11を省略してもよい。また、電磁リレー14の励磁接点材
料としては、接点溶着が生じ難い接点材料、例えば銀−
酸化カドミウム(AgCdO)等を使用することが望ま
しい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、負荷機器の接地線に断線或いは漏電が発生し
た時は、給電電源を負荷機器から直ちに遮断する構成と
したので、感電による事故を未然に防止でき、作業者等
の安全を確保できる。また、漏電検出器自体に故障が発
生した時も負荷機器への給電を停止するので、信頼性を
格段に向上できる。更に、一旦、故障発生により給電が
停止された時には、再度作業者により電源投入が行われ
ない限り負荷機器へは給電されないので、負荷機器の給
電を制御するスイッチ手段のハンチングを防止できると
共に、負荷機器が不意に動くような危険を防止できる。
また、自己保持回路の動作を安定させることができる。
【0047】
【0048】また、請求項記載の発明によれは、短時
間の停電等では、自己保持回路の再トリガ動作をしなく
て済む。また、請求項記載の発明よれば、同一負荷電
源に負荷機器が複数個接続される場合に、請求項記載
の発明のような不平衡電流に基づいて漏電検出を行う際
にセンサ手段の信号供給源の共通化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る漏電検出器の第1の実施形態を示
す回路図
【図2】同上第1の実施形態の自己保持回路のトリガ入
力タイミングを示すタイムチャート
【図3】本発明に係る漏電検出器の第2の実施形態を示
す回路図
【図4】本発明に係る漏電検出器の第3の実施形態を示
す回路図
【図5】トリガ入力信号の入力方式の別の実施形態を示
す要部回路図
【符号の説明】
1 モータ 2 ケース 3 モータコイル 4A,4B 給電線 5A,5B 接地線 6 信号発生器 9 自己保持回路 10 積分回路 11 レベル検定回路 14 電磁リレー 14a,14b 励磁接点 15 停電保護回路 21 ANDゲート 30 手動スイッチ T1〜T6 第1〜第6トランス Cr 微分用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−180884(JP,A) 特開 平6−331679(JP,A) 特開 平4−331380(JP,A) 実開 平3−70019(JP,U) 特公 平4−14452(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷機器の接地線の断線及び漏電の有無を
    検出し、非断線時及び非漏電時に高レベルに相当する論
    理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少なくとも一方
    が発生した時に低レベルに相当する論理値0の出力を発
    生するセンサ手段と、前記センサ手段から論理値1の出
    力が発生している時のみ高レベルに相当する論理値1の
    給電許可信号を発生する給電制御手段と、該給電制御手
    段から論理値1の給電許可信号が発生した時にON動作
    して負荷機器の給電線を給電電源に接続するスイッチ手
    段とを備え 前記給電制御手段が、電源投入信号を積分する積分回路
    と、該積分回路の積分出力をレベル検定して所定レベル
    以上になった時に出力を発生するレベル検定回路と、該
    レベル検定回路の立ち上がり出力を微分する微分回路
    と、該微分回路の微分出力をトリガ入力信号とし前記セ
    ンサ手段の出力をリセット入力信号とし前記トリガ入力
    信号を自己保持する自己保持回路とを備え、該自己保持
    回路の出力を前記給電許可信号とする構成である ことを
    特徴とする漏電検出器。
  2. 【請求項2】負荷機器の接地線の断線及び漏電の有無を
    検出し、非断線時及び非漏電時に高レベルに相当する論
    理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少なくとも一方
    が発生した時に低レベルに相当する論理値0の出力を発
    生するセンサ手段と、前記センサ手段から論理値1の出
    力が発生している時のみ高レベルに相当する論理値1の
    給電許可信号を発生する給電制御手段と、該給電制御手
    段から論理値1の給電許可信号が発生した時にON動作
    して負荷機器の給電線を給電電源に接続するスイッチ手
    段とを備え、 前記給電制御手段が、前記センサ手段の出力をリセット
    入力信号とし、電源投入による立ち上がり信号をトリガ
    入力信号とし、トリガ入力信号を自己保持する自己保持
    回路を備え、該自己保持回路の前記トリガ入力信号を手
    動スイッチのON操作により印加すると共に、前記自己
    保持回路の出力を前記給電許可信号とする構成としたこ
    とを特徴とする 漏電検出器。
  3. 【請求項3】 前記給電制御手段は、前記自己保持回路の
    動作電源が停止した時に、電源停止から所定時間の間、
    自己保持回路を動作可能状態に維持する停電保護手段を
    備えた請求項1又は2記載の漏電検出器。
  4. 【請求項4】 負荷機器の接地線の断線及び漏電の有無を
    検出し、非断線時及び非漏電時に高レベルに相当する論
    理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少なくとも一方
    が発生した時に低レベルに相当する論理値0の出力を発
    生するセンサ手段と、前記センサ手段から論理値1の出
    力が発生している時のみ高レベルに相当する論理値1の
    給電許可信号を発生する給電制御手段と、該給電制御手
    段から論理値1の給電許可信号が発生した時にON動作
    して負荷機器の給電線を給電電源に接続するスイッチ手
    段とを備え、 前記センサ手段は、交流信号を発生する信号発生器と、
    該信号発生器の交流信号が1次側巻線に印加され前記負
    荷機器に接続した2本の接地線の一方に2次側巻線が直
    列接続される第1トランスと、前記接地線の他方に1次
    側巻線が直列接続され2次側巻線からセンサ出力を発生
    する第2トランスとを備え、前記第1及び第2トランス
    の少なくとも一方が、接地線に漏電電流が流れた時に飽
    和して出力レベルが低下する可飽和磁性体コアを備える
    可飽和トランスであることを特徴とする漏電検出器。
  5. 【請求項5】 負荷機器の接地線の断線及び漏電の有無を
    検出し、非断線時及び非漏電時に高レベルに相当する論
    理値1の出力を発生し、断線及び漏電の少なくとも一方
    が発生した時に低レベルに相当する論理値0の出力を発
    生するセンサ手段と、前記センサ手段から論理値1の出
    力が発生している時のみ高レベルに相当する論理値1の
    給電許可信号を発生する給電制御手段と、該給電制御手
    段から論理値1の給電許可信号が発生した時にON動作
    して負荷機器の給電線を給電電源に接続するスイッチ手
    段とを備え、 前記センサ手段は、交流信号を発生する信号発生器と、
    可飽和磁性体コアに1次側巻線と2次側巻線とを巻回し
    て構成され前記可飽和磁性体コアに前記負荷機器の一対
    の給電線が貫通し1次側巻線に前記信号発生器の交流信
    号が印加され該1次側巻線に印加された交流信号を可飽
    和磁性体コアを介して2次側巻線で抽出する漏電検出用
    トランスと、前記信号発生器からの交流信号が印加され
    る1次側巻線及び前記負荷機器に接続される2本の接地
    線の一方に直列接続する2次側巻線とからなる接地線断
    線検出用トランスと、該接地線断線検出用トランスの1
    次側巻線と直列接続する1次側巻線及び該1次側巻線に
    印加する信号に基づく出力を発生する2次側巻線とから
    なる断線判定出力発生用トランスと、前記漏電検出用ト
    ランスの2次側巻線出力と前記断線判定出力発生用トラ
    ンスの2次側巻線出力の論理積演算を行う第1論理積演
    算回路とを備え、該第1論理積演算回路の論理積出力を
    センサ出力とする構成であることを特徴とする漏電検出
    器。
  6. 【請求項6】 同一負荷電源に前記スイッチ手段を介して
    複数の負荷機器が接続される時、各負荷機器毎に前記漏
    電検出用トランスをそれぞれ設け、各漏電検出用トラン
    スを直列に接続し、初段の漏電検出用トランスの1次側
    巻線に前記信号発生器の交流信号を印加し、最終段の漏
    電検出用トランスの2次側巻線出力を前記第1論理積演
    算回路への入力信号とする一方、各負荷機器毎に前記接
    地線断線検出用トランス及び断線判定出力発生用トラン
    スを設け、各断線判定出力発生用トランスの2次側巻線
    の各出力の論理積演算を行う第2論理積演算回路を設
    け、該第2論理積演算回路の論理積出力を前記第1論理
    積演算回路に入力し、第2論理積演算回路の論理積出力
    と前記最終段の漏電検出用トランスの2次側巻線出力と
    の論理積出力をセンサ出力とする構成とした請求項
    載の漏電検出器。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ手段は、前記給電制御手段か
    らの給電許可信号により励磁される励磁コイルと、負荷
    給電線に直列接続し前記励磁コイルが励磁された時にO
    Nとなる励磁接点とを備えた電磁リレーである請求項1
    のいずれか1つに記載の漏電検出器。
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