JP3331442B2

JP3331442B2 - 平らな製品、特に印刷物を送る装置

Info

Publication number: JP3331442B2
Application number: JP35410893A
Authority: JP
Inventors: ヘンシュエゴン
Original assignee: Ferag AG
Current assignee: Ferag AG
Priority date: 1993-01-14
Filing date: 1993-12-30
Publication date: 2002-10-07
Anticipated expiration: 2017-10-07
Also published as: CA2113410A1; ES2086853T3; FI940176A; JPH06239511A; EP0606549B1; CA2113410C; US5350167A; FI940176A0; ATE137472T1; DE59302448D1; EP0606549A1

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、製品を受け渡し範囲に
供給するベルトコンベヤ、及び製品を受け渡し範囲にお
いて個別的に受け渡し、かつ続いて引き続き送るために
回転する支持部材に、順に配置された個別制御可能なク
ランプを有する受け渡しコンベヤが設けられている、平
らな製品、特に印刷物を送る装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ずれ重なり形成物にした印刷物をベルト
コンベヤに乗せて供給し、かつ受け渡し範囲において受
け渡しコンベヤによって受け取り、かつ引き続き送る装
置は、スイス国特許出願公開第５９２５６２号明細書、
及び対応する米国特許第３９５５６６７号明細書に開示
されている。クランプの回転速度は、ベルトコンベヤの
送り速度に相当し、かつクランプの間隔は、印刷物の先
行エッジの間隔に相当する。それぞれのクランプは、回
転方向に見て後方に向けられた固定のクランプジョー及
び軸に配置された可動のクランプジョーを有する。開き
位置において軸は、ベルトコンベヤの方向に引き出さ
れ、かつその長手軸線の回りで揺動するので、可動クラ
ンプ片は、回転方向及び固定のクランプジョーに対して
直角に向けられている。ベルトコンベヤは、シーソー状
に形成されており、かつばねを介して上方へ初期応力を
かけられている。それぞれのグリッパの軸の自由端は、
印刷物の表面及び後続の印刷物の先行エッジに接触す
る。この時、印刷物をつかむために軸は揺動し、それに
より可動のクランプ片は、つかむべき印刷物を先行エッ
ジにおいて下からつかみ、かつ軸を上方へ動かすことに
よってクランプが閉じ、かつ固定のクランプジョーと可
動のクランプ片の間に印刷物の先行エッジを締め付け
る。

【０００３】スイス国特許出願公開第４６８９３２号明
細書、及び対応する米国特許第３６７１０３５号明細書
は、印刷物をうろこ隊列状に乗せて送るベルトコンベヤ
を有する装置を開示している。ベルトコンベヤの端部の
近くを、下から斜め上方に、コンベヤチェーンに配置さ
れたグリッパを有するコンベヤが通っている。グリッパ
は、固定のクランプジョー、及びその長手方向に可動か
つ回転可能な軸に配置されたクランプ片を有する。ベル
トコンベヤから受け渡し範囲へ移行する際、印刷物の曲
がりのために下にある後縁が釈放され、それによりこの
印刷物は固定のクランプジョーに接触する。この時、軸
が揺動し、同時に軸線方向に固定のクランプジョーの方
へ動き、これと可動のクランプ片の間に印刷物の後縁を
締め付けるようにする。

【０００４】ヨーロッパ特許出願公開第０３００１７１
号明細書、及び対応する米国特許第４９０５９８６号明
細書により公知のような装置において、ずれ重なり形成
物になった印刷物は、ベルトコンベヤに乗せて送られ、
このずれ重なり形成物においてそれぞれの印刷物は、そ
れぞれ後続の印刷物の上に乗っている。印刷物の上に重
なった先行エッジをつかむことができるようにするため
に、受け渡しコンベヤは、先行エッジの間隔を置いて順
に配置された個別制御可能な固定クランプジョーを備え
たグリッパを有し、この固定クランプジョーは、つかむ
べき印刷物の先行エッジに下から接触する。可動クラン
プ片は、クランク伝動装置の連接棒の端部に配置されて
いるので、グリッパを閉じた際に先行する印刷物を持ち
上げ、それによりつかむべき印刷物に上から作用を及ぼ
し、かつこの先行エッジを自身と固定クランプジョーの
間に締め付けるようにする。その場合ベルトコンベヤの
送り速度は、受け渡しコンベヤの回転速度に相当する。

【０００５】ずれ重なり形成物になった印刷物をベルト
コンベヤに乗せて送り、かつ個別制御可能なクランプを
有する受け渡しコンベヤによって受け取るその他の装置
は、スイス国特許出願公開第６１８３９８号明細書、及
び対応する米国特許第４２０１２８６号明細書に開示さ
れている。斜め上方へ送るベルトコンベヤの端部の上
に、水平方向に受け渡しコンベヤが延びている。これ
は、受け渡し範囲にゲート車を有し、このゲート車は、
印刷物の先行エッジがベルトコンベヤから開いたクラン
プに挿入されたとき、クランプを釈放する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
処理速度でかつ印刷物を供給するベルトコンベヤの位置
に関係なく、後縁において受け渡しコンベヤによって製
品をつかむことができる、平らな製品を送る装置を提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題は、特許請求の
範囲第１項の特徴を有する、平らな製品を送る装置によ
って解決される。本発明によれば、製品は、クランプの
第一のクランプジョーによってコンベヤベルトに押し付
けられる。それにより製品は、コンベヤベルトの送り速
度で引き続き送られ、それに反してそれより高い速度で
駆動されるクランプは、製品の近くを通って動く。後続
のクランプは、製品に追い付き、かつこれを後縁におい
てつかむ。したがって製品は、当該クランプによってつ
かまれるまで、受け渡し範囲においてそれぞれ先行する
クランプとコンベヤベルトによって保持されている。し
たがって製品は、放置されておらず、かつその位置は、
常に正確に与えられており、このことは高い送り速度を
可能にし、したがって大きな処理容量を保証する。その
上製品は、第一のクランプジョーによって弾性を有する
コンベヤベルトに向かって押されることによって、曲が
るので、後続のクランプは、製品を後縁において問題な
くつかむことができる。

【０００８】特許請求の範囲第２項に記載の本発明によ
る有利な構成は、弾性を有するコンベヤベルトへの弱い
固有安定性を有する薄い製品の損傷のない押し付け、及
び第一クランプジョーと製品の間のきわめて摩擦の少な
い相対運動を、確実に保証する。特許請求の範囲第３項
に記載の有利な構成は、コンベヤベルトへの押し付けに
よる製品の強力な曲がりの場合でも、後縁における確実
なつかみを保証する。

【０００９】特許請求の範囲第４項に記載の本発明によ
る装置の別の有利な構成は、クランプの回転路へのコン
ベヤベルトの最適な整合を可能にする。特許請求の範囲
第５項は、製品をそれぞれ任意の方向へ簡単に送り、か
つ受け渡しコンベヤによってベルトコンベヤから受け取
ることができる、本発明による装置の特に有利な構成を
定義している。本発明による装置によって、特に簡単に
処理することができる製品のずれ重なり形成物は、特許
請求の範囲第６項に記載されている。特許請求の範囲第
７項は、受け渡しコンベヤの特に場所を節約した、かつ
簡単な構成を定義している。本発明を以下図面により詳
細に説明する。

【００１０】

【実施例】図１は、ドラム状に形成された処理装置１２
へ平らな製品１０を、この場合にはカードを供給する装
置を概略的に示している。ベルトコンベヤ１４として形
成されたコンベヤ装置（送り装置）１６は、送り方向Ｆ
に送り速度ｖ₁ で製品１０を受け渡し範囲１８へ送る。
わずかに上昇するように配置されたコンベヤ装置１６の
下に、個別制御可能なクランプ２０を備えた受け渡しコ
ンベヤ２２が配置されており、この受け渡しコンベヤ
は、回転軸線２４の回りで回転方向Ｕに回転するように
駆動されている。受け渡し範囲１８においてクランプ２
０は、送り方向Ｆと同じ方向に動き、その場合、クラン
プ２０のクランプ口２６は、回転方向Ｕに見て前方に向
けられており、かつその場合、クランプ速度ｖ₂ は、送
り速度ｖ₁ よりも大きい。後でさらに詳細に説明するよ
うに、それぞれのクランプ２０は、受け渡し範囲１８に
おいて製品１０をその後縁１０’でつかみ、かつ製品１
０を、受け渡し範囲１８に間隔を置いてほぼ直径上で対
向する引き渡し範囲２８へ送る。受け渡し範囲１８から
引き渡し範囲２８へクランプが動く途中で、車輪状の支
持部材３０に関節結合されたクランプ２０は、回転軸線
２４に対して平行に延びた揺動軸線３２の回りで回転方
向Ｕとは反対に揺動し、後縁１０’とは反対の製品１０
の先行エッジ１０”を、処理装置１２のポケット状収容
部３４に挿入するようにする。ドラム状処理装置１２の
収容部３４は、半径方向に延びた壁３６によって区切ら
れており、これら壁は、その半径方向外側自由端に鞍状
の台を有し、これら台は、処理装置１２の図示しない水
平回転軸に対して平行に延びている。台３８上に、馬乗
り状に畳まれた印刷物４０が乗せられ、これら印刷物
に、受け渡しコンベヤ２２により引き渡し範囲２８にお
いてそれぞれ１つの製品１０が接着される。このような
ドラム状処理装置１２は、スイス国特許出願第０００６
０／９２−６号明細書及び対応するヨーロッパ特許出願
公開第０５５０８２８号明細書に開示されている。処理
装置１２の構成と動作に何が関連するかは、これら書類
をはっきりと参照されたい。その他のドラム状処理装置
は、ヨーロッパ特許出願公開第０３４１４２５号、同第
０３４１４２４号及び同第０３４６５７８号、及び対応
する米国特許第５０５２６６７号、同第５０５２６６６
号及び同第５１０４１０８号の各明細書により公知であ
る。

【００１１】次に受け渡しコンベヤ２２の構成を図１−
５により詳細に説明する。チェーン駆動装置４２を介し
て回転方向Ｕに連続的に駆動される回転軸線２４に対し
て同軸的な回転軸２４’に、支持要素４４が締め付けら
れており、この支持要素上に支持部材３０が回らないよ
うに乗っている。支持部材３０は、回転軸線２４に対し
て直角に延びた２つの平行な支持円板４６を有し、これ
ら支持円板は、回転軸線２４に対して同軸的な部分円上
に一定の間隔を置いて、この場合１２の支持軸４８が通
されている。その場合，支持円板４６の間隔は、支持要
素４４及び支持軸４８を通されたスペーサ５０によって
決められている。スペーサ５０を介して支持円板４６に
自由に回転可能に支持された支持軸４８の両方の端部
に、それぞれ１つの揺動レバー５２が取り付けられてい
る。それぞれ互いに平行な揺動レバー５２は、その自由
端において揺動軸３２を介して互いに結合されている。

【００１２】揺動軸３２に、板状の第一のクランプジョ
ー５４及び２つのクランプフィンガ−５６’からなる第
二のクランプジョー５６が自由に回転可能に支持されて
いる。そのため第一のクランプジョー５４は、揺動軸３
２が通りかつ平らなクランプジョー部分５４’に一体に
形成され、かつここから直角に突出した端部カバー５８
を有する。揺動軸３２が通るクランプフィンガ−５６’
は、、双腕レバー状に形成されており、その場合、第一
のクランプジョー５４は、クランプフィンガ−５６’の
クランプ動作するレバーアームを越えて突出している。
第一のクランプジョー５４とクランプフィンガ−５６’
の間に、揺動軸３２を囲むコイルばね６０が作用し、両
方のクランプジョー５４、５６に互いに閉じ方向に初期
応力を与えるようにする。特に図１及び３に示すよう
に、クランプジョー５４、５６によって形成されたクラ
ンプ口２６は、受け渡し範囲１８において周方向Ｕ前方
を向けられている。クランプフィンガ−５６’を越えて
突出した端部において、第一のクランプジョー５４は、
自由に回転可能に支持された押し付けローラ６２を有
し、この押し付けローラの長手軸線は、回転軸線２４及
び揺動軸３２に対して平行に延びている。

【００１３】押し付けローラ６２から離れた方に向いた
端部範囲において、第一のクランプジョー５４にガイド
６４が関節結合されている。このガイドは軸状に形成さ
れ、かつ支持円板４６の間に配置され、かつここに自由
に回転可能に支持された支持部材６６を通っている。ガ
イド６４は、押圧ばねとして形成されたばね要素６８に
よって囲まれており、このばね要素は、一方の端部を支
持部材６６に支持され、かつ他方の端部を第一のクラン
プジョー５４とガイド６４の連結部の近くにおいてガイ
ド６４に支持されている。ガイド６４は、自由に摺動可
能に支持部材６６を通っており、かつそのこちら側の端
部に接続板７０を有し、この接続板は、支持部材６６と
共同動作し、ガイド６４のクランプガイド位置を固定す
るようにする。支持部材６６は、支持部材３０において
支持軸４８に対して半径方向内方へかつ回転方向Ｕとは
反対にずらして、ピン７１を介して揺動可能に支持され
ているので、第一のクランプジョー５４は、支持部材３
０にクランク伝動装置のように関節結合されており、そ
の場合、揺動レバー５２がクランクを、ガイド６４がロ
ッカーアームを、かつ第一クランプジョー５４が連接棒
を形成している。

【００１４】揺動レバー５２にアングルレバー状に制御
アーム７２が一体成形されており、この制御アームは、
その自由端にかつクランプジョー５４、５６から離れた
方の外側に、自由に回転可能な制御ローラ７４を支持し
ている。この制御ローラ７４は、閉じた溝状の制御スラ
イドブロック７６内において走行し、これら制御スライ
ドブロックは、回転軸２４’の回りに延びており、かつ
支持円板４６に対して平行なスライドブロック端部カバ
ー７８に一体成形されている。スライドブロック端部カ
バー７８は、フレーム７９に支持されており、かつここ
において回転軸２４’が自由に回転可能に支持されてい
る。制御スライドブロック７６は、図１及び３に示すよ
うに、受け渡し範囲１８において揺動レバー５２が、回
転方向Ｕとは反対に後方へ受け渡し位置へ揺動するよう
に形成されている。その場合、ガイド６４によって制御
され、クランプ２０は、クランプ口２６が回転方向Ｕに
おいて前方へ向けられるように揺動させられ、クランプ
２０のこの位置は、受け渡し位置と称することもでき
る。その場合、平らな第一のクランプジョー５４は、回
転路の接線に対してわずかな角度（有利には１０°）で
ある前方へ開いた鋭角を形成する。

【００１５】回転方向Ｕに見て受け渡し範囲１８と引き
渡し範囲２８の間において、制御スライドブロック７６
は、ガイド６４が回転方向Ｕと同方向に前方へ引き渡し
位置へ揺動し、ここでこのガイドの長手方向が回転軸線
２４に対して半径方向へ延びているように形成されてい
る。その場合ガイド６４の作用を受けて、第一のクラン
プジョー５４は、したがってクランプ２０は、揺動方向
Ｓだけ回転方向Ｕに対して反対方向に揺動するので、第
一のクランプジョー５４と回転路の接線とにより形成さ
れた角度は、とくに図４に示すように大きくなる（受け
渡し位置においてこの角度は有利にはほぼ６０−７０°
になる）。

【００１６】支持軸４８には、さらにそれぞれ当該の支
持円板４６と揺動レバー５２の間にクランク８０が回転
可能に支持されており、このクランクは、その端部に自
由に回転可能な追従ローラ８２を有し、かつ連接棒８４
を介して第二のクランプジョー５６の当該のクランプフ
ィンガ−５６’に結合されている。その場合、連接棒８
４は、クランプ動作するアームから離れた方の側におい
てクランプフィンガ−５６’に関節結合されている。追
従ローラ８２とは、受け渡し範囲１８において開きスラ
イドブロック８６が共同動作し、これら開きスライドブ
ロックは、スライドブロック端部カバー７８に取り付け
られている。同様に引き渡し範囲２８において追従スラ
イドブロック８８が設けられており、これら追従スライ
ドブロックは、追従ローラ８２と共同動作して、クラン
プ２０を開くために第一のクランプジョー５４が対向支
持部９０の作用により開かれたとき、第二のクランプジ
ョー５６が一緒に揺動することを防止するようにする。
これら対向支持部９０は、図１による処理装置１２にお
いて壁３６又は台３８によって形成される。

【００１７】車輪状支持円板４６は、その周に切り欠き
９２を有し、ここに受け渡し位置においてクランプ２０
がはまる。その際クランプ２０の間ののこぎり歯状の突
起は、その外面（ガイド手段）９４により製品１０の後
縁１０’のためのガイド部材を形成しており、その場
合、外面９４は、図１から明らかなように、クランプフ
ィンガ−５６’がその開き位置に揺動したとき、第二の
クランプジョー５６の自由端においてこれと同一面内に
あり、又はこれに対して回転軸線２４から遠くに離れて
いる。

【００１８】クランプ口２６の内側端部は、端部カバー
５８によって形成されており、この端部カバーの回転方
向Ｕに見て先行する縁５８’は、製品１０の後縁１０’
のためのストッパを形成している。受け渡し範囲１８と
引き渡し範囲２８の間にガイド板９６が設けられてお
り、それにより受け渡しコンベヤ２２によって送る間に
製品１０の先行エッジ１０”をガイドするようにし、か
つ製品１０が後方へ曲がることを防ぐようにする。さら
に受け渡し範囲１８において軸線方向に見てクランプ２
０の回転路の両側に、側方ガイド板９８がフレーム７９
に取り付けられており、それにより製品１０の側方整列
機能を受け持つようにし、かつ受け渡しコンベヤ２２に
よる受け渡しの間に製品１０の側方ずれを防止するよう
にする。さらにこれら側方ガイド板９８とクランプ２０
の回転路の間において受け渡し範囲１８に、回転軸線２
４に対して同軸的に配置されたガイド成形部（ガイド手
段）１００が、フレームに取り付けられており、それに
より半径方向に見て内側にある側において製品１０を支
持するようにする。

【００１９】送り方向Ｆに見て受け渡しコンベヤ２２の
前に、矢印で略字した接着剤塗り付け装置１０２が接続
されており（図１参照）、それにより製品１０に、わか
り易くするため図６に概略的に示しただけの接着剤塗り
付け部１０４を取り付けるようにする。接着剤塗り付け
装置１０２は、クランプ２０によってつかまれた製品１
０において回転軸線２４の方向に見て、第二クランプジ
ョー５６のクランプフィンガ−５６’の間に、かつ回転
方向Ｕに見て後縁１０’と押し付けローラ６２の間にあ
る製品１０の位置において、接着剤塗り付け部１０４を
取り付けるように、周知のように制御されている。さら
に接着剤取り付け部１０４は、回転軸線２４の方に向い
た製品１０の側にある。しかし原則的に、接着剤塗り付
け装置１０２は、別の位置に接着剤塗り付け部１０４を
取り付けることも可能である。製品１０が、印刷物に接
着する必要がない場合には、接着剤塗り付け装置１０２
は遮断され、又はこのようなものは全く設けられていな
い。

【００２０】送り装置１６は、ベルトコンベヤ１０６を
有し、このベルトコンベヤの断面の丸いエンドレスコン
ベヤベルト１０８は、弾性材料からなり、受け渡し範囲
１８の始端と終端において転向ローラ１１０、１１０’
の回りに案内されている。コンベヤベルト１０８は、そ
れぞれクランプ２０の押し付けローラ６２と共に製品１
０用のクランプギャップを形成している。ベルトコンベ
ヤ１０６の前にベルトコンベヤ１４が接続されており、
このベルトコンベヤは、間に送りギャップ１１２’を形
成するコンベヤベルト対１１２を有し、それにより送り
方向Ｆにおいて製品１０を受け渡し範囲１８に供給する
ようにする。ベルトコンベヤ１０６及びコンベヤベルト
対１１２は、送り方向Ｆに送り速度ｖ₁ で循環駆動され
ており、これは、受け渡し範囲１８におけるクランプ２
０の速度よりも低い。

【００２１】特に図１、６及び７から明らかなように、
製品１０は、コンベヤ装置１６によってずれ重なり形成
物１１４になって受け渡し範囲１８に供給され、ここに
おいてそれぞれの製品１０は、先行するものの上に乗っ
ている。したがって、それぞれの製品１０の後縁１０’
は、後続の製品１０のコンベヤベルト１０６から離れた
方の側に乗っている。次に半分の動作サイクルだけ互い
に相違した２つの時点について受け渡し範囲１８を拡大
して示す図６及び７によって、コンベヤ装置１６から受
け渡しコンベヤ２２による製品１０の受け渡しを説明す
る。参照符号はそれぞれ図１−５のものと同じである。
製品１０の先行エッジ１０”が送りギャップ１１２’か
ら出ると、この製品は、直接受け渡し範囲１８に達し、
ここで先行エッジ１０”に続く範囲だけが先行する製品
１０の上にある。しかしこの製品は、依然として送りギ
ャップ１１２’内に保持され、かつ送り速度ｖ₁ で引き
続き送られる（図７参照）。それより高いクランプ速度
の結果、１つのクランプ２０だけが製品１０に追い付
き、かつその押し付けローラ６２によってこの製品をコ
ンベヤベルト１０８に押し付ける（図６左におけるクラ
ンプ２０を参照）。引き続き回転する途中においてクラ
ンプ２０は、押し付けローラ６２によってさらに製品１
０をコンベヤベルト１０８に押し付け、それにより製品
の後縁１０’が送りギャップ１１２’から離れるときに
も、製品１０が保持されている（図７左の第二のクラン
プ２０参照）。コンベヤベルト１０８の弾性の結果、及
び押し付けローラ６２の経路が転向ローラ１１０と１１
０’の間で直線と仮定したコンベヤベルト１０８に交差
することによって、コンベヤベルトは上方へそらされ、
それにより製品１０は曲げられ、かつその後縁１０’
は、ガイド成形部１００に、かつそれから支持円板４６
の外面９４に接触する（図６中央のクランプ２０参
照）。製品１０は、いぜんとしてコンベヤベルト１０８
の送り速度ｖ₁ で送られ、それにより押し付けローラ６
２がここで転がり、かつ開いたクランプ口２６を有する
回転方向Ｕに見て後続のクランプ２０は、製品１０に追
い付き、かつこの製品の後縁１０’においてつかむ。受
け渡し範囲１８の最後において、製品１０をコンベヤベ
ルト１０８へ押す押し付けローラ６２は、コンベヤベル
ト１０８から離れ、かつ後続のクランプ２０は閉じ、そ
れによりこの製品１０を後縁１０’においてつかみ、か
つ固定保持するようにする（図６右のクランプ２０及び
図７右の２つのクランプ２０参照）。

【００２２】製品１０は、それによりクランプ２０によ
ってつかまれるまで、常に保持されかつガイドされてい
る。その位置は常に正確に決められている。それにより
大きな処理容量、及び特にコンベヤ装置１６及び受け渡
しコンベヤ２２の任意の位置が可能になる。製品１０を
つかむべきクランプ２０による製品１０の曲げ、及びコ
ンベヤベルト１０８の持ち上げは、製品１０の後縁１
０’がコンベヤベルト１０８又は後続の製品１０から持
ち上げられ、かつ第一のクランプジョー５４によって上
からつかまれることを確実にするので、クランプ２０は
製品１０を確実につかむ。さらにガイド成形部１００及
び外面９４は、第二のクランプジョー５６が製品１０を
下からつかむことを確実にする。さらに製品１０の正確
な整列は、製品１０の後縁１０’に端部カバー５８のエ
ッジ５８’が乗ることによって確実になる。製品１０の
ねじれ又は側方ずれは、ガイド面９８によって防止され
る。

【００２３】受け渡し範囲１８におけるコンベヤ装置１
６の別の構成は、図８及び９に示されている。ベルトコ
ンベヤ１０６のコンベヤベルト１０８は、送りギャップ
１１２’の最後における定置の転向ローラ１１０及び受
け渡し範囲１８の最後における定置の転向ローラ１１
０’によってガイドされており、かつ同様に送り方向Ｆ
に送り速度ｖ₁ で駆動されている。転向ローラ１１０及
び１１０’の間のほぼ中央に、第一の押し付け輪１１８
が設けられており、この押し付け輪は、コンベヤベルト
１０８の両方の列の間に配置されており、かつレバー１
２０の自由端に自由に回転可能に支持されており、この
レバーの他方の端部は、コンベヤ装置１６の支持端部カ
バー１２２に関節結合されている。このレバー１２０の
揺動軸１２０’の回りに締め付け輪１２４が自由に回転
可能に支持されており、この締め付け輪は、転向ローラ
１１０と第一の押し付けローラ１１８の間において、コ
ンベヤベルト１０８の上側の不動作列を下側の動作列の
方向へ押している。さらにこれら両方の列の間、かつ送
り方向Ｆに見て締め付け輪１２４と転向ローラ１１０の
間に、第二の押し付け輪１２６が設けられており、この
押し付け輪は、別のレバー１２８の自由端に自由に回転
可能に支持されており、このレバーは、他方において転
向ローラ１１０の軸の回りに揺動可能に支持されてい
る。したがって転向ローラ１１０と１１０’の間に、弾
性的にたわむことができる２つの支持が存在し、これら
支持は、コンベヤベルト１０８を下方の方向へ受け渡し
コンベヤ２２に向かって押している。下方へ作用する力
は、それぞれコンベヤベルト１０８の上側の不動作列に
よって発生され、このコンベヤベルトは、定置支持され
た締め付け輪１２４によって押し付け輪１１８、１２６
に下方に向かって弾性的な初期応力を与える。

【００２４】図８及び９に示された構成によって、受け
渡しコンベヤ２２のクランプ２０によるコンベヤ装置１
６によって供給された製品１０の受け渡しは、図６及び
７による構成におけるものと原則的に同様に行なわれ
る。製品１０の同じく信頼できる安全な受け渡しで、さ
らに高い送り速度ｖ₁ 及びさらに高いクランプ速度を許
容することによって、転向ローラ１１０、１１０’の間
の受け渡し範囲１８におけるコンベヤベルト１０８の複
数回の弾性支持のため、処理容量をさらに高めることが
できることがわかった。さらに製品１０は、長い経路に
わたって保持されている。

【００２５】それぞれコンベヤベルト対１１２の送りギ
ャップ１１２’から出た製品１０（図９）は、クランプ
２０によって追い付かれ、かつ後縁１０’が送りギャッ
プ１１２から出る前に（図８）、その押し付けローラ６
２によってコンベヤベルト１０８に押し付けられる。製
品１０は、それからさらに送り速度ｖ₁ で送られるが、
それに対してクランプ速度はそれより高いため、後続の
開いたクランプ２０は、製品１０に追い付き、かつ後縁
１０’の範囲においてつかむ。押し付けローラ６２によ
ってコンベヤベルト１０８を上向き方向へそらすことに
より、製品１０はここでも曲げられ、かつ押し付け輪１
２６により下向き方向へ、クランプジョー部分５４’
（図９）の上側に向かって、かつそれから支持円板４６
の外面９４に向かって押される。特に転向ローラ１１０
と第一の押し付け輪１１８の間におけるコンベヤベルト
１０８のＳ字型ガイドにより、後続の製品１０からの製
品１０の追従範囲の引きはがし効果が強力になる。クラ
ンプ２０が当該の製品１０に追い付くとすぐに、このク
ランプは閉じ、それにより製品を後縁１０’においてつ
かみ、かつその後の送りの際に固定保持するようにす
る。これは、図９に示すように押し付け輪１１８と１２
６の間の範囲における場合である。

【００２６】受け渡し範囲１８において製品１０は、互
いに相対的にずれないので、送り方向Ｆにさらに大きい
製品１０を処理することもできる。この時これら製品
は、それぞれ時には２つのクランプ２０によってベルト
コンベヤ１０６に向かって押される。互いに間隔を置い
て受け渡し範囲１８に供給される製品２０を処理するこ
とも考えられる。いずれにせよその場合、図８及び９に
よる構成を使用することは有利である。なぜならその場
合、製品１０は、押し付けローラ６２によってだけでな
く、コンベヤベルト１０８と共にクランプジョー部分５
４’及び支持円板４６によっても保持されているからで
ある。その場合、材料は、製品１０とベルトコンベヤ１
０６の間の摩擦が、製品１０と受け渡しコンベヤ２２の
対応する部分との間のものよりも著しく大きいように選
択されている。

【００２７】

【図面の簡単な説明】

【図１】印刷物用のドラム状の処理装置に平らな製品を
供給する本発明による装置の構成を示す図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った拡大断面図であ
る。

【図３】閉じたクランプ口を有する受け渡し範囲で揺動
したクランプを図１及び２に対して拡大して示す図であ
る。

【図４】引き渡し範囲における図３によるクランプの図
である。

【図５】図４の矢印Ｖの方向のクランプの側面図であ
る。

【図６】動作サイクルの所定の時点におけるベルトコン
ベヤによって供給された製品を、受け渡しコンベヤから
受け取る受け渡し範囲を、図１に対して拡大して示す図
である。

【図７】図６に対して動作サイクルの半分だけずらした
時点における、ベルトコンベヤによって供給された製品
を受け渡しコンベヤから受け取る受け渡し範囲を、図１
に対して拡大して示す図である。

【図８】動作サイクルの所定の時点における、受け渡し
範囲におけるベルコンベヤの別の構成を示す図６に相当
する図である。

【図９】図８に対して動作サイクルの半分だけずらした
時点の、受け渡し範囲におけるベルトコンベヤの別の構
成を示す図７に相当する図である。

【符号の説明】

１０製品１２処理装置１４ベルトコンベヤ１８受け渡し範囲２０クランプ２２受け渡しコンベヤ２４回転軸線２６クランプ口３０支持部材５４第１のクランプジョー５６第２のクランプジョー６２押し付けローラ９４ガイド手段１００ガイド手段１０８エンドレスコンベヤベルト１１２コンベヤベルト対１１４ずれ重なり形成物１１８第１の押し付け輪１２６第２の押し付け輪

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭64−34847（ＪＰ，Ａ) 特開昭51−7668（ＪＰ，Ａ) 米国特許4201286（ＵＳ，Ａ) 米国特許3671035（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65H 29/00 - 29/70

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】製品（１０）を受け渡し範囲（１８）に
供給するベルトコンベヤ（１４）、及び製品（１０）を
受け渡し範囲（１８）において個別的に受け渡し、かつ
続いて引き続き送るために回転する支持部材（３０）に
順に配置された、個別制御可能なクランプ（２０）を有
する受け渡しコンベヤ（２２）が設けられており、その
場合、ベルトコンベヤ（１４）が、受け渡し範囲（１
８）において送り速度（ｖ₁)で回転駆動される弾性コン
ベヤベルト（１０８）を有し、クランプ（２０）が、受
け渡し範囲（１８）においてコンベヤベルト（１０８）
と同方向に、かつ送り速度（ｖ₁)より高いクランプ速度
（ｖ₂)で駆動されており、第一及び第二のクランプジョ
ー（５４、５６）により形成されたクランプ口（２６）
が、受け渡し範囲（１８）において回転方向（Ｕ）前方
に向けられており、それにより製品（１０）をその後縁
（１０’）においてつかむようになっており、かつコン
ベヤベルト（１０８）の方に向いた第一のクランプジョ
ー（５４）が、追従するクランプ（２０）によってつか
むべき製品（１０）を連行しないように、コンベヤベル
ト（１０８）に向かって押すために使われており、それ
により引き続き送り速度（ｖ₁)で送るようにし、かつ第
一のクランプジョー（５４）が、自身と製品（１０）の
間の相対運動を可能にする手段を有することを特徴とす
る、平らな製品、特に印刷物を送る装置。
【請求項２】第一のクランプジョー（５４）が、その
自由端に自由に回転可能に支持された押し付けローラ
（６２）を有し、それによりこのクランプジョーが、製
品（１０）をコンベヤベルト（１０８）に向かって押す
ことを特徴とする、請求項１記載の装置。
【請求項３】コンベヤベルト（１０８）への押し付け
のために曲げられた製品（１０）の後縁（１０’）を、
コンベヤベルト（１０８）から離れた方の側で支持し、
かつ後縁（１０’）をクランプ口（２６）内にガイドす
るために、ガイド手段（９４、１００）が設けられてい
ることを特徴とする、請求項１又は２記載の装置。
【請求項４】受け渡し範囲（１８）においてコンベヤ
ベルト（１０８）を受け渡しコンベヤ（２２）から離れ
た方の側で支持するために、たわみ可能に懸架された押
し付けローラ（１１８、１２６）が設けられていること
を特徴とする、請求項１ないし３のいずれか１つに記載
の装置。
【請求項５】ベルトコンベヤ（１４）のコンベヤベル
ト（１０８）の前にコンベヤベルト対（１１２）が接続
されており、このコンベヤベルト対が送りギャップ（１
１２’）を形成しており、それにより製品（１０）をコ
ンベヤベルト（１０８）に供給するようにし、その場
合、製品（１０）の後縁（１０’）が送りギャップ（１
１２’）から離れる前に、クランプ（２０）の第一のク
ランプジョー（５４）が、それぞれ１つの製品（１０）
をコンベヤベルト（１０８）に押し付けることを特徴と
する、請求項１ないし４のいずれか１つに記載の装置。
【請求項６】ベルトコンベヤ（１４）が、製品（１
０）を、相互間隔を置いて又はずれ重なり形成物にして
送るために使われ、その場合、ずれ重なり形成物におい
て製品（１０）の後縁（１０’）が、それぞれコンベヤ
ベルト（１０８）から離れた方の後続の製品（１０）の
側においてこの製品に接するようになっていることを特
徴とする、請求項１ないし５のいずれか１つに記載の装
置。
【請求項７】支持部材（３０）が車輪状に形成されて
おり、かつその軸線（２４）の回りで回転駆動されてお
り、かつクランプ（２０）が、支持部材（３０）に揺動
可能に関節結合されていることを特徴とする、請求項１
ないし６のいずれか１つに記載の装置。