JP3329988B2 - 光学顕微鏡用プラスチック・スライド - Google Patents

光学顕微鏡用プラスチック・スライド

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JP3329988B2
JP3329988B2 JP14321595A JP14321595A JP3329988B2 JP 3329988 B2 JP3329988 B2 JP 3329988B2 JP 14321595 A JP14321595 A JP 14321595A JP 14321595 A JP14321595 A JP 14321595A JP 3329988 B2 JP3329988 B2 JP 3329988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学顕微鏡用スライドに
関する。本発明の光学顕微鏡用スライドは、試料が人体
に触れることなく、簡単な操作で試料の厚みを一定に保
持することができるため、安全かつ簡便に鏡検すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡用スライドのベースおよびカ
バーとしては、従来ガラス製のものが使用されており、
ガラスの表面を加工することは困難であるから、ベース
およびカバーの表面はほとんど平面状であった。したが
って、光学顕微鏡で液体試料を観察する場合、ベース・
ガラスの上に試料を滴下し、それをカバー・ガラスで覆
って観察するが、試料の液相の厚さはその都度変わるた
め、これを一定にするには煩雑な操作が必要であった。
また、試料がカバー・ガラスの周囲に付着しているた
め、試料が指先に付着することは避けがたかった。近
年、プラスチックの発達により、プラスチック製のベー
スやカバーが作られるようになり、ベースとカバーが一
体成形されたものも市販されている。従来の一体成形さ
れた光学顕微鏡用スライドでは、液相の厚さは一定とな
るが、その厚さは80〜100μmと非常に厚く、高倍率の観
察には不適当であり、また試料は外部に漏れやすく、鏡
検者の手に付着しやすいという欠点があった。特に最近
の医学検査等では、試料に肝炎ウイルス等の有害なウイ
ルスなどが混入しているおそれがあるため、スライド・
ガラスより漏れた試料が鏡検者その他の人体に付着しな
いようにすることが重要な課題となっている。このよう
な問題点を解決するため、試料保持用のセルがベース、
カバーおよび隔壁から形成され、かつセルの前部に試料
注入用の開口部、セルの後部に気体流通口を有する光学
顕微鏡用プラスチックスライドが提案されている(特開
平4−214519号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の光学顕微鏡用プ
ラスチックスライドは、試料の厚さを一定にすることが
可能で、試料が人体に触れるおそれも無いが、表面張力
の大きい試料を注入した場合や試料の注入量がセルの容
量に満たない場合には、カバーが表面張力により撓み、
鏡検に支障が生じることがあるという問題点があった。
しかして、本発明の目的は、試料の種類や量によらず試
料の液相の厚さを一定に保ち、かつ取り扱い時に試料が
人体に付着するおそれのない光学顕微鏡用スライドを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(1) 試料保持用のセルがベース、カバー、支柱
および隔壁により形成されており、ベースおよびカバー
は透明なプラスチックからなり、隔壁はセルの左右を密
封し、かつ支柱とともにベースとカバーの間隔を一定に
保持する機能を有し、セルの前部に試料注入用の開口
部、セルの後部に気体は流通するが液体は流通しない微
小な気体流通口を有することを特徴とする光学顕微鏡用
スライド、(2) ベース、カバー、支柱および隔壁がプラ
スチックで一体に作られ、それらにより試料を保持する
セルが形成されており、カバーの前後方向の長さはベー
スより短く、セルの左右はベースとカバーの間が隔壁で
閉塞され、カバーの前部および後部の縁に沿ってベース
上に溝が設けられ、ベースの前部とカバーの隙間が試料
注入口となり、ベースの後部とカバーの隙間が気体流通
口となり、上記左右の隔壁と前後の溝により、区画され
た所定の間隔をもつ試料保持用のセルを有することを特
徴とする光学顕微鏡用スライド、(3) ベース、カバー、
支柱および隔壁がプラスチックで一体に作られ、それら
により試料を保持するセルが形成されており、カバーの
前後方向の長さはベースより短く、セルの左右はベース
とカバーの間が隔壁で閉塞され、ベースの前部および後
部にはベースとカバーの間隔が外部に向かって次第に広
くなるテーパーを有する部分が設けられ、テーパー部分
の外側にカバーの前部および後部の縁に沿ってベース上
に溝が設けられ、ベースとカバーの先端の隙間が気体流
通口となり、上記左右の隔壁と前後のテーパー部分によ
り、区画された所定の間隔を持つ試料保持用のセルが形
成され、さらに前部の溝に通じる試料注入口があり、ベ
ースの前部および後部の縁が堰となっていることを特徴
とする光学顕微鏡用スライド、および(4) ベースのセル
側の面(試料と接する面)に凸状の目盛線が設けられて
いることを特徴とする上記(1)〜(3)の光学顕微鏡用スラ
イドを提供することによって達成される。
【0005】本発明において、試料保持用のセルを形成
するベースおよびカバーはプラスチックからなることが
必要であり、さらにセルを形成する隔壁および支柱もプ
ラスチックからなることが好ましい。プラスチックの種
類としては、広範な素材が使用可能であり、たとえば、
ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹
脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エチレンアクリ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
4−メチルペンテン−1樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の
熱可塑性プラスチック;フェノール樹脂、フラン樹脂等
の熱硬化性プラスチックなどが挙げられ、これらを適宜
混合して使用することもできる。これらのプラスチック
の中には、可塑剤を含むものもあるから、試料の性質を
考慮して素材を選択し、また加熱滅菌処理をする場合に
は、プラスチックの耐熱性も考慮して選択するのがよ
い。たとえば、滅菌処理をする必要がある場合は、ポリ
カーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリ4−メチル
ペンテン−1樹脂等の耐熱性が高いプラスチックが好ま
しい。ベースおよびカバーに使用するプラスチックは透
明であることが必要であり、特に1000倍以上の高倍率で
観察する場合には、光学的等方性も高いものが好まし
い。一般に熱可塑性プラスチックは結晶性を有するもの
が多く、延伸により複屈折性を示すため、成形時は複屈
折性が生じないように注意する必要がある。
【0006】近年、プラスチック・レンズが発達し、透
明性および光学的等方性が高いプラスチックが開発さ
れ、さらに表面のコーティング処理により光の透過性を
さらに高めたものが使用されている。これらの光学用プ
ラスチックの素材としては、主としてアクリル樹脂が使
用されている。これらは本発明の光学顕微鏡用スライド
の素材としても極めて優れている。また、ベースとカバ
ーは同じプラスチック素材であっても、異なるプラスチ
ック素材であってもよい。隔壁および支柱の材質は特に
限定されないが、プラスチックを使用して、ベースまた
はカバーと一体成形すれば、ベースとカバーの間隔を一
定に保持することも容易となり好ましい。また、接着性
のストリップまたは接着剤を隔壁することもできる。セ
ルの前部の試料注入口の形状および構造は特に限定され
ない。試料は主として液体であるが、セルに充填できる
ものならば広い範囲のものが使用できる。
【0007】本発明においては、カバーの湾曲を防止す
るために、セルの内部に少なくとも1個の支柱を設ける
必要がある。該支柱の数は、多すぎると鏡検の妨げにな
るため、3個以下であるのが好ましい。支柱を設ける場
所としては、支柱が1個の場合は、セルの中央付近、2
個の場合は、試料注入口付近および気体流通口付近、3
個の場合は、セルの中央付近、試料注入口付近および気
体流通口付近が好ましい。支柱の形状としては、特に制
限はなく、円柱状、円錐状、円錐台状、半球状等が例示
される。支柱の大きさとしては、特に制限はないが、鏡
検時に視野の妨げにならないようにする観点から、支柱
の形状が円柱状、円錐状、円錐台状、半球状等の場合
は、直径0.5mm 以下にするのが好ましい。
【0008】本発明の光学顕微鏡用スライドは主として
液体の鏡検用に使用され、最も用途が多いのは医療機関
における血液、細胞、尿等の検査であり、水、生理食塩
液、エチレングリコール、ジメチルスルホキサイド等の
医療分野で用いられる媒質で希釈して使用されることが
多い。このため、セルの後部には、気体は流通するが液
体は流通しない微小な気体流通口が設けられている。し
たがって、試料を注入すると、セルの内部の空気は気体
流通口を通って外部に放出され、セルの内部は試料に置
換され、試料の外部への漏れが防止される。気体流通口
の間隙は、液体とベースおよびカバーの間に働く、親水
性と疎水性の度合いに基づく付着力および凝集力の関
係、その他液体の粘度などの物性により適宜設定するこ
とができ、約1mmになってもほとんど液体が漏れない場
合もあるが、500μm以下であるのが好ましく、100μm以
下であるがより好ましい。気体流通口の間隙が5μmの場
合、通常、空気は流通するが液体は流通できず、間隙が
10〜15μmになっても液体はほとんど流通しない。気体
流通口の形状としては、スリット、その他の溝または微
孔構造等を採用することができる。
【0009】次に本発明の光学顕微鏡用スライドの構造
を図面によって説明する。図1は本発明の光学顕微鏡用
スライドの一態様を示す平面図であり、セルを3個設置
し、各セルの対角線の交点付近に湾曲防止のための支柱
を1個ずつ設けた例である。図2は図1におけるA−Aの
断面図を、図3は図1におけるB−Bの断面図を示したも
のである。カバー2の幅はベース1の前後の幅より短く
(図3参照)、ベース1とカバー2の間にセル5(図2
参照)が形成され、ここに試料が注入される。セル5の
左右は隔壁3によって閉塞されている。隔壁の間の帯状
の部分で示されるセル5はベース1とカバー2の間隔が
一定に保持され、この部分の透過光が顕微鏡で観察され
る。この部分の厚さ、すなわち、セル5に充填される液
相の厚さは、数100倍以上の高倍率で観察する場合は、
焦点深度および透過光の減衰を考慮して10〜20μmが適
当であるが、血液、尿、細胞等を近年、医療機関で多用
されているように200〜400倍で観察する場合は、40〜50
μmが適当である。表面張力の大きい試料を注入した場
合、従来の光学顕微鏡スライドでは隔壁間のカバーが撓
み、鏡検に支障が生じることがあったが、本発明の光学
顕微鏡スライドでは、支柱15によりこの撓みが抑えら
れ、均一な沈渣成分の鏡検ができる。また、観察部分
(セル)の大きさは使用目的によって適宜選択される
が、10mm×10mm〜18mm×18mmの範囲内が好ましい。ま
た、ベースおよびカバーの厚さは顕微鏡のコンデンサー
および対物レンズの性能とも密接な関連があるためJI
Sで規定されており、ベースの厚さは0.5〜1.5mm、カバ
ーの厚さは0.06〜0.25mmの範囲内が好ましい。これらは
使用条件に従って選択されるが、最も多く使用されるカ
バーの厚さは、JIS NO.1-5で0.15〜0.18mmとされてい
る。
【0010】カバー2の前部の縁に沿ってベース1上に
液溜め10となる溝が設けられている。試料が液溜め1
0に注入されると、試料はベースの前部とカバーの間の
スリット7から毛細管現象により瞬間的にセル5に充填
され、余剰分はセルの前部の液溜め10に溜まる。液溜
め10に試料が溜まっている時は、試料が少し蒸発して
も毛細管現象により液溜め10からセル5に補給され、
セルの内部で気泡が発生することはない。したがって、
本発明の光学顕微鏡用スライドを使用すれば、きわめて
容易に鏡検用の試料を調製することができる。なお、9
は狭いスリット状になっており、前述の微小な気体流通
口の機能を有し、試料を注入した時、内部の空気はここ
から放出されるが、試料がセル内に充満しても、または
光学顕微鏡用スライドを傾けても、試料はほとんど外部
に漏れ出さない。試験結果によれば、水系試料の場合
は、その間隔は10〜20μmが適当である。
【0011】ところで、セルに充填された液相の厚さは
薄く、この領域では試料は毛細管現象により強い力で保
護されているため、表面張力の大きい試料の場合は、カ
バーがベース側に湾曲することがある。また、セルの容
量に満たない試料を入れた場合も、カバーが表面張力に
よりベース側に湾曲することがある。高倍率で観察する
時は、一般に試料(液相)の厚さを薄くするため毛細管
現象(ベースおよびカバーへの液体の付着力)によって
試料を保持する力はいっそう強くなり、ベースとカバー
の間隔を狭めるような力が働く。これらの現象により、
試料の有形成分の分布が視野により均一でなくなり、診
断を誤る場合も考えられる。本発明の光学顕微鏡用スラ
イドにおいては、セルの内部に支柱が設けられているた
め、カバーが上記の試料に働く力、表面張力などによっ
て湾曲することがない。
【0012】高倍率で精密な観察をする時は、顕微鏡の
光学系の設計上、薄いカバーが要求されている。カバー
の具体的な厚さは、顕微鏡およびメーカーによって多少
異なるが、1000倍では0.17mmと指定されている場合が多
い。この厚さでは、ガラスのカバーでも、ある程度ベー
ス側に撓み、セルの中央部では液相が薄くなるが、プラ
スチックのカバーの場合は、なおさらである。本発明の
スライドによれば、このような場合にもカバーの撓みを
防止できる。
【0013】顕微鏡を使用する時は、セルの内部の試料
とベースおよびカバーの透過光が顕微鏡の光学系で拡大
されて観察される。したがって、ベースおよびカバーに
は高い光学的等方性および平面性が要求される。しか
し、現在は金型の製作技術およびプラスチック成形技術
が進歩しているため、ガラスに匹敵する成形物が得られ
るようになっている。
【0014】図1の光学顕微鏡用スライドは2種類の樹
脂板の貼り合わせによって、一体に作られているが、図
2および図3に示した断面図より明らかなように、支柱
の設置、液溜めの構造、ベースとカバーの間のスリット
の構造の点から、いわゆる一体成形をすることはできな
い。したがって、ベース部分およびカバー部分は別個に
成形した後、たとえば、隔壁3とカバー2との間または
隔壁3とベース1との間を超音波等で融着させるか、ま
たはプラスチック接着剤で接着する等の方法で、一体に
作る必要がある。本発明において、「一体に作られ」と
は、このような構造を意味する。実際に光学顕微鏡用ス
ライドを作製する場合は、カバーは大きなシートを短冊
形に切断し、それ以外の部分(ベース、支柱および隔
壁)は金型で一体成形して、カバーと隔壁の間で融着ま
たは接着するのが最も効率的である。支柱は、ベースと
カバーの間に挿入してから両者を融着または接着する方
法もあるが、支柱の位置決めの難しさ、あるいは完成後
に支柱がセル内で移動してずれてくることを考慮する
と、ベース部分を作製するときに支柱も含めて同一の材
料で一体成形すれば、位置決めや、ずれの問題は解消さ
れる。支柱とカバーは、融着または接着する必要は必ず
しもない。
【0015】図4も本発明の光学顕微鏡用スライドの一
態様を示す平面図であり、図5、図6および図7はそれ
ぞれ図4におけるC−C、D−DおよびE−Eの断面図を示し
たものである。これらの図中に示したベース1、カバー
2、隔壁3、セル5の構造は上記の図1〜3の説明と同
様であり、またセルの厚さと顕微鏡の観察倍率の関係、
セルの観察部分の面積、ベースおよびカバーの厚さに関
する説明、試料が毛細管現象により瞬間的にセルに充満
する機能、スリット7および9の作用および光学顕微鏡
用スライドの作製方法に関する記載も図1〜図3に関す
る説明と同様である。
【0016】しかし、図4〜7に示した光学顕微鏡用ス
ライドではセル5と溝4および6との間にそれぞれ外部
に向かってベース1とカバー2の間隔が次第に広くなる
テーパー部分8が設けられている。ここでテーパー部分
の形は毛細管現象によって液体をセルの中心部へ吸引で
きるような形状であれば、たとえばラッパのような形で
も、その他の形状でもよい。また、ベースの前後の縁と
カバーの前後の縁との間は、それぞれスリット7および
9となっており、気体は流通するが、液体は流通しな
い。また、溝4に通じる試料注入口11が設けられてい
る。さらに、何らかの理由により試料が外部に漏れ、ス
リット7および9と堰13の間に付着した時も、堰13
のために外にはこぼれない。したがって、試料を取り扱
う人が、堰13の外側を持つようにすれば直接試料が身
体に接触することがなく、医療機関の検査で肝炎等の有
害なウイルスの感染を防ぐことができる。これが本発明
の利点の1つである。さらに試料注入量が多く、溝4お
よび6にも溜まっている時は、試料注入口11のみを塞
げば外気に通じている部分はスリット7および9のみと
なり、スリットは狭いから、空気は流通しても液体は漏
れ出さない。
【0017】また、本発明の光学顕微鏡用スライドに
は、ベースのセル側の面に凸状の目盛線を設けることが
できる。目盛線の凸状の断面および稜線の形状は、どの
ような形でもよい。目盛線の像がシャープに観察できる
ためには頂部の断面が鋭角で高さが一定になっている形
状、すなわち三角錘の形状が最も好ましい。また、目盛
線はセルの一部だけでも、または全面に施してもよい。
また、目盛線の配置は格子状(図8参照)または平行線
(図9参照)が好ましいが、その他の形状でもよい。な
お、頂部の断面が鋭角となった凸部で試料の細胞膜など
を損傷するおそれがある時は、頂部をカシメておくのが
好ましい。
【0018】さらに、顕微鏡の焦点深度は、非常に浅い
ことも考慮する必要がある。具体的には、300倍で約5〜
8μm、700倍で約1.5〜2.5μm、1000倍で約0.9〜1μ
m、またはそれよりも低下している。換言すれば、ごく
狭い範囲しか見えないから、目盛線がシャープな一直線
として観察されるのは、焦点が目盛線の頂部に合った時
のみである。
【0019】目盛線の形状が上記のような三角錘であっ
ても、焦点がその中腹に合った時は2本の平行線にな
り、焦点が頂部より上に合っている時は目盛線は観察で
きない。目盛線の高さは通常の使用条件ではセルの厚さ
の3分の1程度までと考えられるから、半分以上は目盛
線が観察できない領域になる。そこで、図10に示すよ
うに目盛線の一部に円錐形の突起を設け、その高さをベ
ースとカバーの間隔に一致させれば、セルのどの部分に
焦点を合わせても目盛が観察できる。たとえば、ベース
面の近くに焦点が合った時は、顕微鏡の視野では図11
(a)のように観察され、カバーの近くに焦点が合った時
は、図11(b)のように観察される。したがって、焦点
を上下に移動させて、どの部分の試料を観察しても、試
料と鮮明な目盛を同時に観察することができる。従来品
で一体成形した光学顕微鏡用スライドには、セルの外側
に目盛を設けたものがあるが、目盛は顕微鏡の視野では
まったく観察できない。これは上記の焦点深度と目盛の
位置との関係を考慮すれば自明である。本発明では目盛
線をベースのセル側の面に設けたため、試料と共に鮮明
に観察できるのみでなく、目盛線を図10のような形状
にすることによって、焦点をセルのどの部分に合わせて
も目盛と試料を同時に観察することができる。
【0020】なお、セルの内面に畝状に突出した部分を
設けることは、ガラスでは非常に困難で、また高価にな
るため実用的でない。またガラスに溝形の目盛線を刻む
ことは比較的容易であるが、焦点深度の関係で目盛が有
効に利用できないことは上記のとおりである。しかし、
プラスチックはいったん金型をそのように加工すれば、
多量に成形品を複製することが容易である。したがっ
て、図10のような複雑な形状の目盛線を設けた光学顕
微鏡用スライドは、プラスチックの特性をもっともよく
利用した構造と言うことができる。
【0021】本発明の光学顕微鏡用スライドは1枚のベ
ースの上に1個のセルを設けることもできるし、また図
1、4、8、9および12に示すように、2個以上のセ
ルを設けることもできる。最近、医療機関等では多数の
顕微鏡検査がなされているので、1枚のベース上に2個
以上の多数のセルを設ければ、検査の能率を大幅に向上
させることができる。
【0022】さらに、本発明では着色したプラスチック
を使用することもできる。試料の性質および観察目的に
よっては、しばしばフィルターを通して観察することが
必要となる。たとえば、細胞の観察では緑色フィルター
がよく使用される。あらかじめ着色した光学顕微鏡用ス
ライドを使用すればフィルターを使用する必要がない。
ベース・ガラスにフィルターと同様の機能を持たせるた
めに着色することは可能であるが、非常に高価となるた
め、着色されたベース・ガラスが使用されることはほと
んどない。しかし、プラスチックの着色はきわめて容易
であり、また安価である。
【0023】図13および図14は凸形で断面が三角
形、線の間隔が0.3mm、幅が19μm、高さ11μmの直交した
目盛線を有するベースを使用し、血液を生理食塩液で希
釈して赤血球17を顕微鏡で撮影し、2倍に引き延ばし
て200倍および320倍にした図である。これより、赤血球
と目盛線が共に鮮明に観察することができ、赤血球の計
数等が容易となることが認められる。さらに、目盛線の
高さが11μmあるため、焦点を移動して観察したときも
目盛線を鮮明に観察することができる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。なお、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0025】実施例1 アクリル樹脂を成形し、ベース、支柱および隔壁が一体
成形された部品(26mm×76mm)を作製し、これとポリカ
ーボネート板(18mm×66mm)とを接着剤により接着し
て、セルの対角線の交点に直径0.5mm の半球状の支柱を
設けた光学顕微鏡用スライドを作製した。作製した光学
顕微鏡用スライドの平面図および断面図を図1〜3に示
した。
【0026】実施例2 実施例1と同様に、アクリル樹脂を成形し、ベース、支
柱および隔壁が一体成形された部品(26mm×76mm)を作製
し、これとポリカーボネート板(18mm×66mm)とを接着剤
により接着して、セルの対角線の交点に直径0.5mm の半
球状の支柱を設けた光学顕微鏡用スライドを作製した。
作製した光学顕微鏡用スライドの平面図および断面図を
図4〜7に示した。実施例1との相違点は、試料注入口
と気体流通口にテーパー部分を設けて、試料をセルの中
心部へ吸引しやすくしている点である。
【0027】実施例3および4 実施例1と同様に、アクリル樹脂を成形し、ベース、支
柱および隔壁が一体成形された部品(26mm×76mm)を作製
し、これとポリカーボネート板(18mm×66mm)とを接着
剤により接着して、光学顕微鏡用スライドを作製した。
作製した光学顕微鏡用スライドの平面図を図8(実施例
3)および図9(実施例4)に示し、目盛線の正面図お
よび側面図をそれぞれ図10の上図および下図に示し
た。実施例1との相違点は、ベースの成形時に、格子
(実施例3)または平行線(実施例4)の目盛をベース
上に形成している点である。
【0028】実施例5 成形金型に支柱を形成させるための凹部をセル当たり2
個設けた以外は、実施例1と同様の操作を行い、支柱を
セル当たり2個有する光学顕微鏡用スライドを得た。そ
の平面図および断面図を図15〜17に示した。
【0029】実施例6 成形金型に支柱を形成させるための凹部をセル当たり3
個設けた以外は、実施例1と同様の操作を行い、支柱を
セル当たり3個有する光学顕微鏡用スライドを得た。そ
の平面図および断面図を図18〜20に示した。
【0030】試験例1 実施例1で作製したセルの中央に支柱を1個設けた光学
顕微鏡用スライド(以下、これをスライドAと略称す
る)と、支柱を有しない以外は実施例1と同じ形状の光
学顕微鏡用スライド(以下、これをスライドBと略称す
る)とを用意し、それぞれに表面張力の高い血液試料を
注入し、図21に示したセル内のa〜c点を中心とする
視野における有形成分のうちの赤血球数を計測し、結果
を表1に示した。なお、表1には、各視野(a〜c点)
における3回の計測の平均値を示した。
【表1】 表1に示したように、スライドAでは、カバーが湾曲す
ることなく、計測された試料中の有形成分のうちの赤血
球数は、セル内部のどの視野を測定してもほぼ一定であ
ったが、スライドBでは、試料の表面張力のためにカバ
ーが湾曲し、計測された試料中の赤血球数はセル内部の
視野によりかなりのばらつきがあった。なお、スライド
Aの支柱はb点と中心を同じくして存在しているが、鏡
検中、支柱は支柱としてはっきり認識でき、試料中の有
形成分(赤血球、白血球など)と見間違えることはなか
った。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、試料の種類や量によら
ず試料の液相の厚さが一定に保たれ、かつ、取り扱い時
に試料が人体に付着するおそれのない光学顕微鏡用スラ
イドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた光学顕微鏡用スライドを示
す平面図である。
【図2】図1に示した光学顕微鏡用スライドにおけるA
−Aの断面図である。
【図3】図1に示した光学顕微鏡用スライドにおけるB
−Bの断面図である。
【図4】実施例2で得られた光学顕微鏡用スライドを示
す平面図である。
【図5】図4に示した光学顕微鏡用スライドにおけるC
−Cの断面図である。
【図6】図4に示した光学顕微鏡用スライドにおけるD
−Dの断面図である。
【図7】図4に示した光学顕微鏡用スライドにおけるE
−Eの断面図である。
【図8】実施例3で得られたベース上のセル側の面に格
子状目盛線を設けた光学顕微鏡用スライドの平面図であ
る。
【図9】実施例4で得られたベース上のセル側の面に平
行な目盛線を設けた光学顕微鏡用スライドの平面図であ
る。
【図10】一本の目盛線の一部の正面図(上)および平
面図(下)である。
【図11】(a)は図8の目盛線が図10のような形状を
有する時に、セルのスライド面に近い部分(目盛線の凸
部の稜線に焦点を合わせる)を顕微鏡で観察した視野の
像を示したものであり、(b)はカバーの近くの部分の視
野の像を示したものである。
【図12】一枚のベース上に多数のセルを設けた光学顕
微鏡用スライドの平面図である。
【図13】凸型で断面が三角形の目盛線を有するベース
を使用し、生理食塩液で希釈した赤血球を顕微鏡で撮影
して2倍に引き延ばし、200倍になっている赤血球およ
び目盛線の図を示したものである。
【図14】凸型で断面が三角形の目盛線を有するベース
を使用し、生理食塩液で希釈した赤血球を顕微鏡で撮影
して2倍に引き延ばし、300倍になっている赤血球およ
び目盛線の図を示したものである。
【図15】実施例5で得られた光学顕微鏡用スライドを
示す平面図である。
【図16】図15に示した光学顕微鏡用スライドにおけ
るF−Fの断面図である。
【図17】図15に示した光学顕微鏡用スライドにおけ
るG−Gの断面図である。
【図18】実施例6で得られた光学顕微鏡用スライドを
示す平面図である。
【図19】図19に示した光学顕微鏡用スライドにおけ
るH−Hの断面図である。
【図20】図19に示した光学顕微鏡用スライドにおけ
るI−Iの断面図である。
【図21】試験例1におけるセル内部の鏡検点を示す図
である。
【符号の説明】
1 ベース 2 カバー 3 隔壁 4,6 溝 5 セル 7,9 ベースとカバーの間のスリット 8 ベースとカバーの間のテーパー部分 10 液溜め 11 試料注入口 12 目盛線 13 堰 14 試料 15 支柱 16 赤血球
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−214519(JP,A) 特開 平1−302313(JP,A) 特開 平7−270687(JP,A) 特開 昭63−19532(JP,A) 実開 昭62−102147(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 21/34 G01N 1/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料保持用のセルがベース、カバー、支
    柱および隔壁により形成されており、ベースおよびカバ
    ーは透明なプラスチックからなり、隔壁はセルの左右を
    密封し、かつ支柱とともにベースとカバーの間隔を一定
    に保持する機能を有し、セルの前部に試料注入用の開口
    部、セルの後部に気体は流通するが液体は流通しない微
    小な気体流通口を有することを特徴とする光学顕微鏡用
    スライド。
  2. 【請求項2】 ベース、カバー、支柱および隔壁がプラ
    スチックで一体に作られ、それらにより試料を保持する
    セルが形成されており、カバーの前後方向の長さはベー
    スより短く、セルの左右はベースとカバーの間が隔壁で
    閉塞され、カバーの前部および後部の縁に沿ってベース
    上に溝が設けられ、ベースの前部とカバーの隙間が試料
    注入口となり、ベースの後部とカバーの隙間が気体流通
    口となり、上記左右の隔壁と前後の溝により、区画され
    た所定の間隔をもつ試料保持用のセルを有することを特
    徴とする光学顕微鏡用スライド。
  3. 【請求項3】 ベース、カバー、支柱および隔壁がプラ
    スチックで一体に作られ、それらにより試料を保持する
    セルが形成されており、カバーの前後方向の長さはベー
    スより短く、セルの左右はベースとカバーの間が隔壁で
    閉塞され、ベースの前部および後部にはベースとカバー
    の間隔が外部に向かって次第に広くなるテーパーを有す
    る部分が設けられ、テーパー部分の外側にカバーの前部
    および後部の縁に沿ってベース上に溝が設けられ、ベー
    スとカバーの先端の隙間が気体流通口となり、上記左右
    の隔壁と前後のテーパー部分により、区画された所定の
    間隔を持つ試料保持用のセルが形成され、さらに前部の
    溝に通じる試料注入口があり、ベースの前部および後部
    の縁が堰となっていることを特徴とする光学顕微鏡用ス
    ライド。
  4. 【請求項4】 ベースのセル側の面に凸状の目盛線が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の光学顕微鏡用スライド。
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