JPH09236756A - 光学顕微鏡用プラスチック・スライド - Google Patents

光学顕微鏡用プラスチック・スライド

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JPH09236756A
JPH09236756A JP8071521A JP7152196A JPH09236756A JP H09236756 A JPH09236756 A JP H09236756A JP 8071521 A JP8071521 A JP 8071521A JP 7152196 A JP7152196 A JP 7152196A JP H09236756 A JPH09236756 A JP H09236756A
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JP
Japan
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cover
base
cell
sample
plastic
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JP8071521A
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English (en)
Inventor
Yukio Kamiyama
幸夫 上山
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FUKAE KASEI KK
Original Assignee
FUKAE KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】光学顕微鏡の試料保持観察用セルはベース、カ
バー、隔壁及び支柱から構成され、ベース及びカバーは
透明なプラスチック板で、隔壁はセルの左右を密閉し、
ベースのセル側の面に少なくとも一本の支柱が設けら
れ、支柱の上端とカバーの間にクリアランスが設けられ
た構造を有し、セルの前部及び後部には試料の注入また
はガスの流通可能なスリットが設けられている光学顕微
鏡用プラスチック・スライドである。また、カバーのプ
ラスチック板の形状が外側へ膨らんだ形状に成型され、
支柱の高さが隔壁と同一である構造とすることもでき
る。 【効果】本発明のプラスチックスライドは、セルの内部
に特殊な構造を有する支柱を設けることにより、試料
(液相)の性状に拘らず常にその厚さを一定に保持でき
る特徴がある。また、セルに注入された試料はその内部
で安定して保持される構造を有するため外部に漏れるお
それがなく、有害なヴィールス等を含む試料を検査する
場合にも使用可能であり、医療機関等の検査に使用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学顕微鏡用プラス
チック・スライドに関するもので更に詳しくのべると、
スライドのベースとカバーがプラスチックで一体につく
られているもので、主として液体試料の観察用に使用さ
れセルに試料を注入した時カバーの撓みができず、セル
の内部に気泡が残らない特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡を使用するとき、試料を保持
・観察するためのスライドのベース及びカバーには、従
来ガラスが使用されていた。ガラスの表面を加工して平
面以外の形状にすることは相当困難であるから、ベース
及びカバーの表面は殆ど平面状であった。従って、試料
を一滴ベースの上に落としその上にカバーガラスを乗せ
て顕微鏡で観察するが、試料の液相の厚さはその都度多
少変わるため、これを一定にするには煩雑な操作が必要
であった。また、試料がカバーガラスの周囲にも付着し
ているため、試料が指先に付着することは避け難かっ
た。
【0003】近年プラスチック成型技術の発達により、
プラスチック製スライドが作られるようになった。ベー
スプレートとカバーが、ワンピースに一体成型されたも
のも市販されている。一体成型のため液相の厚さは一定
となるが、厚さは80〜100μm で非常に厚く高倍率の観
察には不適当であった。また液が外部に漏れ易く、検鏡
者の手に付着することが避けられない構造であった。特
に最近の医療検査では試料に直接体液を使用するため感
染のおそれがある有害なヴィールスが混入している場合
があるため、スライドより漏れた試料が検鏡者に付着す
ることがないようにする必要がある。
【0004】また、カバーの外面に目盛線が入っている
が、後述の焦点深度との関係より明らかなように目盛線
は試料と共に観察することが出来ない。実開平4-21451
9 号公報にはセルの前部に試料注入用の隙間、後部には
試料注入時のガス放出用隙間を有する光学顕微鏡用プラ
スチック・スライドが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラスチックで成型さ
れたベース及びカバーからなる光学顕微鏡用スライド
は、試料の液相の厚さを一定に保持することか可能であ
り、且つ検鏡操作中に試料が漏れて人体に付着するおそ
れはない。しかし、試料の持つ表面張力と付着力の作用
或いは毛細管現象により、試料を注入すると図4(b) に
示す様に薄いプラスチックのカバーの中央部分が撓み、
その部分の液相が薄くなるため観察上の障害となる場合
があった。尚、試料の注入量がセルの容積より少ない場
合にはその現象が顕著に現れる。
【0006】このため薄いカバーの撓みを防ぐためセル
の内部に支柱を設ける試みもなされたが、例えば、試料
注入時しばしば図5(c) に示す様に支柱の周囲に気泡が
残る場合があった。通常支柱はセルの中心部に設けられ
ているため、気泡が存在すると顕微鏡観察の著しい妨げ
となる。本発明はこれらのプラスチック・スライドの問
題点にかんがみ、試料の如何を問わず液相の厚さを一定
に保持できると共に試料注入時にセルの内部に気泡が残
るおそれがない、光学顕微鏡用プラスチック・スライド
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は薄いセルに試
料を注入した時セルの内部に気泡が残らない構造につい
て研究した。試料を薄いセルの内部に注入した時、プラ
スチック製のカバーは極めて薄いため液の持つ表面張力
により変形し易い。試料溶液のカバーへの付着力等外力
によるカバーの撓みを防止する目的でセルの内部に支柱
を設けた場合、液の浸透過程において支柱がカバーと接
触しているためこの部分で毛細管現象が遮断されて、液
の流れが阻害されるためにしばしば支柱の周囲に気泡が
残留する。しかし、支柱の上端とガバーの間に僅かのク
リアランスを設けておくと、毛細管現象のとぎれが発生
しないため気泡が残存することなく、液がセルの内部に
充満することを見出した。試料がセルの内部に充満した
時点では、支柱の上端とカバーが接触した状態となる場
合もあるが、予め設けられた支柱の上端とカバーのクリ
アランスは僅少であるから、このために生ずる撓みは殆
ど検鏡の障害とならないことを確かめた。これらの知見
に基づいて本発明に到達した。
【0008】すなわち、光学顕微鏡の試料保持観察用セ
ルはベース、カバー、隔壁及び支柱から構成され、ベー
ス及びカバーは透明なプラスチック板で、隔壁はセルの
左右を密閉し、ベースのセル側の面に少なくとも一本の
支柱が設けられ、支柱の上端とカバーの間にクリアラン
スが設けられた構造を有し、セルの前部及び後部には試
料の注入またはガスの流通可能なスリットが設けられて
いる光学顕微鏡用プラスチック・スライドである。ま
た、カバーのプラスチック板の形状が外側へ膨らんだ形
状に成型され、支柱の高さが隔壁と同一である構造とす
ることもできる。
【0009】ここで、ベースのセル側の面に少なくとも
一本の支柱が一体成型で取り付けられ、支柱の上端とカ
バーの間にクリアランスが設けられた構造を有し、カバ
ーの前部及び後部の縁に沿ってベース上に溝が設けら
れ、ベースの前部及び後部の溝とカバーとの間のスリッ
トがそれぞれ試料の注入口及びガスの流通口となり、左
右の隔壁と前後の溝によって区画されたセルが、少なく
とも2個以上隔壁で隣接して設けられているプラスチッ
ク・スライド及び、ベースの前部及び後部にはプレート
とカバーの間隔が外部に向かって次第に広くなるテーパ
ー部分が設けられ、テーパー部分の外側にカバーの前部
及び後部の縁に沿ってベース上に溝が設けられ、ベース
の前部の縁には溝に通じる試料注入口があり、前部及び
後部の溝の縁とカバーとの間には、ガスは流通するが液
体は通過できないスリットが形成され、左右の隔壁と前
後の溝によって区画されたセルが、少なくとも2個以上
隔壁で隣接して設けられているプラスチック・スライド
も、本発明に含まれている。また、ベースのセル側の面
に目盛線を設けることもできる。
【0010】ここで光学顕微鏡用プラスチック・スライ
ドとは、従来のガラス製の光学顕微鏡用スライド・ガラ
スとほぼ同じ形状及び機能を有するプラスチック製のベ
ースプレート及びカバープレートを含む器具をいう。以
下、本発明について詳しく説明する。
【0011】プレート及びカバーに使用するプラスチッ
クは透明性が高い他、光学的等方性も高いものが好まし
く、特に1000倍またはそれ以上の高倍率で観察をする場
合には重要である。一般に、熱可塑性プラスチックは結
晶性を有するものが多く、延伸により複屈折性を示すた
め、成型時には複屈折性が発生せぬように注意する必要
がある。
【0012】近年プラスチックレンズが発達し、透明性
及び光学的等方性が高いプラスチックが開発され、更に
表面のコーティング処理により光の透過性を高めたもの
が使用されている。これらの光学用プラスチックの素材
には、主としてアクリル系樹脂が使用されている。これ
らのプラスチックは本発明のスライドの材質としても適
している。
【0013】また、ベースとカバーは同じ組成のプラス
チックでもよいし或いは異なった素材を使用してもよ
い。隔壁の材質は特に限定しないが、同じ組成のプラス
チックを使用してベースと一体成型することも考えられ
るが、本発明のプラスチック・スライドはセルの内部に
は支柱が設けられているため、ベース、カバー、隔壁及
び支柱を総て一体成型することは困難である。ベース、
隔壁及び支柱を一体成型した後バインダー等でカバーを
接合させる方法が適している。また、接着性のストリッ
プまたは接着剤を隔壁とすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明ではプラスチック・スライ
ドのカバーの撓みを防止するため、セルの内部には少な
くとも1本の支柱を設ける必要がある。更に、支柱の上
端とカバーの間に、クリアランスを有する構造としなけ
ればならない。前述の様に液状の試料をセルに注入した
場合、液体の凝集力とカバーへの付着力の相互関係及
び、セルが薄いために現れる毛細管現象によって薄いプ
ラスチックカバーが撓み、セルの中心部でカバーとベー
スの間隔が狭くなるため、観察面の液相の厚さが不均一
になり顕微鏡観察の障害となった。また、試料の注入量
がセルの容積より少ない場合にはカバーの撓みがより大
きくなる現象がみられる。
【0015】このためカバーの撓みを防止するため、セ
ルの内部にベースとカバーの間隔を保持するために支柱
を設ける試みがなされた。しかし、試料注入時支柱の位
置に対して液が流れ込む方向の下流側にしばしば気泡が
残る現象が発生した。図5は支柱がカバーに接触した構
造のセルで、図の上から下の方向に試料を注入した場合
の経時的な液の流れを図(a) → (b)→(c) 示したもので
ある。尚、支柱は通常セルの中心部に設けられているた
め、この様な位置に気泡が残留した場合は著しい顕微鏡
観察の障害となった。
【0016】試料を注入する時セルの内部に支柱がある
と、図に示す様に液はセルの内部に均一に広がらず支柱
の周辺のみを避けた形状で広がり、しばしば支柱の周辺
に気泡が残った状態となる。一旦セルの内部に気泡が発
生すると、試料を追加して注入し液が外部へ漏れ出す状
態になっても内部の気泡は解消しない。気泡の大きさは
材料の持つ親水性の大小や試料の性状及び注入条件によ
って変わるが、直径1.0mm 程度の円形から 5×5mm 程度
の方形まで種々の形状となる。
【0017】そこで試料注入時セルの内部に気泡が残ら
ない構造について、試料のセル内部への浸透を促進する
ために、セル内面に界面活性剤の塗布も含めて検討し
た。その結果、プラスチック製のカバーは極めて薄く変
形し易いため、前述の様に試料の凝集力とカバーへの付
着力の相互関係、薄いセルにより発生する毛細管現象等
の総合された外力に基づくカバーの撓みは避けられな
い。これを防止するためにはセルの内部に支柱を設ける
ことが考えられるが、支柱の上端がカバーの内面に接触
している構造では、しばしば内部に気泡が残留するから
セルの構造と気泡残留の関係について研究した。その結
果、予め支柱の上端とカバーの間に僅かのクリアランス
を設けると、気泡の発生を防止できることが分かった。
【0018】セルの内部をこの様な構造にすると、試料
注入時液がスムースにセルの内部に広がり支柱の周囲に
気泡が残存することがない。液がセルの内部に充満した
時は支柱の上端とカバーが接触した状態となる場合もあ
るが、予め設けられた支柱の上端とカバーのクリアラン
スは僅少であるから、このために生ずる撓みは殆ど検鏡
の障害とならないことも確かめられた。例えば、セルの
厚さが50〜60μm の場合、支柱の上端とカバーのクリア
ランスを 5〜10μm とれば、気泡は殆ど残らない。尚、
試料の注入量がセルの容積より少ない場合はカバーの撓
みが大きくなる性質があるので、この様な構造を有する
セルが適している。
【0019】カバーの撓みを考慮してクリアランス及び
支柱を適当に配置すれば、試料を注入した場合カバーの
撓みが最も大きいところでクリアランス程度になる。例
えば前記の場合セルの厚さが50〜60μm のとき、撓みが
最も大きい部分でセルの厚さは45〜50μm となる。この
程度の厚さの変化では染色した試料を観察する場合でも
殆ど色むらには気付かない程度である。一方、セルの中
心部に気泡が残存した場合は到底観察に耐えない状態で
ある。
【0020】更に、撓みによるカバーの変形を防止する
ため予め撓みを考慮して、成型時カバーの断面を緩やか
な弧状に成型し、支柱をセルの厚さと同一の高さに設定
すれば試料を注入した時、カバーは極めて平面に近い形
状となるためより好ましい。カバーを平面状に成型した
時も断面が弧状となる様に成型した時も、試料注入後の
カバーの形状は注入前に較べて少し変形するから、この
変形はカバーの光学的等方性が保持される範囲内にとど
める様に留意する必要がある。
【0021】カバーが撓んだ時に生ずる曲面は、隔壁及
び支柱を支点とした無数のカテナリー状の曲線によって
構成されるので、支柱が1本の場合はセルの中央付近、
3本の場合は図5に示す様な配置にすれば、試料注入時
カバーの撓みを防止すると共に内部の空気を放出するた
めにも好ましい。カバーの厚さが 0.3〜0.4mm の場合セ
ルの表面積の10mm角以内当たり1本の支柱を設ければ、
撓みの大きさを顕微鏡観察の障害にならない範囲に抑え
ることができる。
【0022】支柱の形状には特に限定せず、円錐状、円
錐台、半球状等のものが使用可能であるが、支柱の頂部
は光学的な観点から球面の切片とすることが好ましい。
また、支柱の太さは可及的に視野の妨げにならない様に
考慮して、直径0.5 mm以下が好ましい。
【0023】本発明のプラスチックスライド等は主とし
て液体の検鏡用に使用され、最も用途が多いのは医療機
関の血液、体液中の細胞、尿等の検査で、水、生理食塩
水、エチレングリコール、ジメチルスルホオキサイド等
の医療分野で用いられる媒質で希釈ある或いは濃縮して
使用されることが多い。このためセルにはガスは流通す
るが液体は通過できない狭いスリットを設けることもで
きる。従って、試料を注入する時セルの内部の空気は狭
いスリットを通って外部に放出され、セルの内部は試料
に置換され、試料が外部へ漏れることが防止される。ガ
スのみ通過可能のスリットの幅は溶液とベースまたはカ
バーの親水性、疎水性の度合いによる付着力および凝集
力の関係、その他溶液の粘度等の物性によって異なり、
約1mmになっても殆ど漏れない場合もある。しかし、好
ましくは500 μm 以下が好ましく、100 μm 以下がより
好ましい。スリットの幅が5μm の場合、通常空気は流
通するが液体は通過できず、間隙が10数μm になっても
溶液は殆ど通過しない。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げ図面によって本発明を更
に具体的に説明する。
【0025】(実施例1)図1に本発明の光学顕微鏡用
プラスチック・スライドの一態様の平面図を示す。図2
は図1の A-A′線における断面図を、図3は B-B′線に
おける断面図を拡大して示したものである。尚、参考の
ため図4は内部に支柱がないセルに試料を注入した状
態、図5は支柱の上端がカバーに接触しているセルへ試
料を注入した状態を示した。
【0026】このプラスチック・スライドはアクリル樹
脂からなるベース、隔壁及び支柱を一体成型した部品
と、ポリカーボネート板をカバーのサイズに裁断した部
品とを、接着剤で接合して一体につくられたものであ
る。プラスチック・スライド1のカバー3の幅はベース
2の前後の幅より狭く、ベース2とカバー3の間隔は50
μm で、左右は隔壁4によって閉塞され、ベース、カバ
ー及び隔壁によってセル6が構成されている。セルの大
きさは18×18mmでベースの中心にベースと一体に成型さ
れた支柱19が設けられている。
【0027】セルの内部に支柱を設けない場合は試料注
入前後の断面図を図4(a) 及び(b)示す様に、注入後カ
バーが撓んだ状態となる。また、支柱の上端がカバーに
接触している場合は試料注入時しばしばセルの内部に気
泡が残存するが、支柱の上端とカバーの間に僅かのクリ
アランスを設けると気泡が残存することは殆どない。支
柱の上端は球面状でカバーとの間には5μm のクリアラ
ンス18が設けられている。図5は支柱の上端がカバーと
接触しているセルに試料を注入した時の液の流れを示し
たものである。図において上方より液を注入した時のセ
ルの内部の液の流れは図 (a)→ (b)→(c) に示す様な状
態となる。図(c) は支柱の周囲に気泡14が残った場合の
状態を示したものである。
【0028】図1において、両側の隔壁4に挟まれた帯
状の部分がセル6であり、この部分の透過光が顕微鏡で
観察される。この部分の厚さすなわちセルの液相の深さ
は、顕微鏡の倍率が数100 倍以上で観察するときは、焦
点深度及び透過光の減衰を考慮して10〜20μm が適当で
あるが、近年医療機関で多用されている血液、尿、細胞
等を200 〜400 倍で観察する場合は、40〜50μm 程度の
厚さが適当である。また観察部分の面積は使用目的によ
って適宜選択されるが、10×10〜18×18mm程度の場合が
多い。
【0029】またベース及びカバーの厚さは顕微鏡のコ
ンデンサー及び対物レンズの性能とも密接な関連がある
ためJIS で規定され、その範囲はベースが 0.5〜1.5 m
m、カバーは0.1 〜0.4 mmである。従って使用条件を考
慮して適宜選択される。
【0030】カバー3の前後の縁に沿ってベース上に、
それぞれ溝5及び7が設けられている。試料15が溝5に
注入されるとベースとカバーの間のスリット8を通り毛
細管現象により、瞬間的にセル6に充満して図3に示し
た状態とる。溝5に試料がたまっているときは、試料が
少し蒸発しても毛細管現象により溝からセル6に補給さ
れるため、セルの内部で気泡が発生することは無い。従
って本発明のプラスチックスライドを使用すれば、極め
て容易に検鏡試料を調整することが出来る。
【0031】試料をセル6に注入する時、内部の空気は
後部のスリット10を通って放出されるが、セルの内部に
注入された液はベースを傾けても殆ど外部に漏れ出さな
い。セルの内部の液相が薄いため、この領域では試料が
毛細管現象によって強い力で保持されているためと考え
られる。試料のカバーへの付着力が大きい時は毛細管現
象が顕著に現れ、カバー3がセルの内面側へ撓むことが
ある。また、試料の注入量がセルの容積よりも少ない場
合にもガバーが毛細管現象によってセルの内側へ撓み易
い。
【0032】試料を高倍率で観察するときは一般に試料
(液相)を薄くするため、毛細管現象(ベース及びカバ
ーへの液の付着力)が顕著に現れて液を保持する力は一
層強くなり、ベース2とカバー3の間隔を狭める様な力
が働く。更に高倍率で精密な観察をするときは、顕微鏡
の光学系の設計上薄いカバーが要求されている。カバー
の具体的な厚さは、顕微鏡及びメーカーによって多少異
なるが、1000倍では通常0.16mmが標準とされている。こ
の厚さでは、カバーがガラス製でもある程度内側へ撓
み、セルの中央部では液相が薄くなるが、プラスチック
の場合は尚更である。図4は内部に支柱がないプラスチ
ックのセルに試料を注入する前後のセルの断面図を示し
たもので、試料の注入によりカバーが内側へ撓む状態が
分かる。
【0033】セルに試料を注入したプラスチック・スラ
イドを、プレパラートとして保存する場合には、溝5及
び7に溶融パラフィンを流し込めば、容易にプレパラー
トを作成できる。
【0034】顕微鏡を使用する時は、セルの内部の試料
とベース及びカバーの透過光が顕微鏡の光学系で拡大さ
れて観察される。従って、光学系の一部を占めるベース
及びカバーは高い光学的等方性及び平面性が要求され
る。しかし、現在は金型の製作技術及びプラスチック成
型技術が進歩しているため、ガラスに匹敵する精度の成
型物が得られるようになっている。
【0035】本発明のプラスチックスライドは一体とし
てつくられているが、図2及び図3で示した断面より明
らかなように、全体をいわゆる一体成型をすることは出
来ない。従って、ベースの部分及びカバー部分は別個に
成型した後、例えば、隔壁4とカバー3の間或いは隔壁
4とベース2の間を超音波等で融着させるかまたは接着
剤で接着する等の方法で一体としてに作成される。本発
明において、「一体として作られている」とはこのよう
な構造を指している。
【0036】実際にプラスチック・スライドを作成する
場合は、カバーは広いシートを所定の矩形状に切断し、
それ以外の部分(ベース、隔壁及び支柱)は金型で一体
成型して、カバー3と隔壁4の間を融着または接着する
のが最も効率的である。支柱はセルの内部に挿入して接
着する方法も考えられるが、その都度支柱の接着位置を
決定することが難しいこと、或いは接着後支柱が脱落す
るおそれがあること等を考慮すれば、支柱はベースと一
体成型する方法が適している。
【0037】(実施例2)図6に本発明の光学顕微鏡用
プラスチック・スライドの他の一態様の断面図を示す。
平面図は実施例1の図1と同一で、切断面は図1の A-
A′に相当する部分である。また、図7には1個のセル
に支柱を3本設けた場合のスライドの平面図を示す。
【0038】このプラスチック・スライドの材質及び構
造、カバー3とベース2の幅及び長さ、カバーとベース
の間隔等は実施例1のスライドと同一である。また、カ
バー3の前後の縁に沿ってスライド上に設けられた溝5
及び7及びスリット8及び10の構造及び作用も実施例1
と同じである。
【0039】図6に示した様にカバーはスライドの長さ
方向の断面がセルの外側へ僅かに円形に膨らんだ形状に
なっている。前述の様にセルに試料を注入した時カバー
の撓みはカテナリー状の曲線となるので、これを補償す
るため予めカバーを僅かにカテナリー状に膨らませてお
くことが望ましいが、僅かな膨らみであるから実際には
円形でもほぼ同一の効果が得られる。円弧の膨らみは5
μm である。
【0040】プラスチックはガラスと異なり平面以外の
形状に加工することも容易であるから、この特性を利用
して前述の様に予め均一な厚さのカバーの中央部を、僅
かに外側へ弧状に変形させておけば、試料を注入した時
毛細管現象によってカバーの中央部がベース側に引き寄
せられ平面状となり、ガラスカバーより却ってセルの液
相の厚さを均一に保持することも可能である。
【0041】支柱は根本の直径 0.4 mm の円錐状で、高
さは隔壁の部分におけるセルの厚さと同一の50μm であ
る。従って、支柱の上端とカバーのクリアランス18は5
μmとなる。また、支柱の上端は球面の切片になってい
る。支柱の配置は、図6はセルの中心であり、図7は左
右の隔壁の間の中心線上の3点に配置されている。
【0042】(実施例3)図8に本発明の光学顕微鏡用
プラスチック・スライドのその他の一態様の平面図を示
す。図9は図7の C-C′線における断面図を、図10は D
-D′線における拡大断面図を、図11は E-E′線における
拡大断面図を示したものである。
【0043】プラスチック・スライド1のカバー3の幅
はベース2の前後の幅より狭く、ベース2とカバー3の
間隔は60μm で、左右は隔壁4によって閉塞され、ベー
ス、カバー及び隔壁によってセル6が構成されている。
セルの大きさは18×18mmで、ベースの中心にベースと一
体に成型された支柱が設けられている。支柱19の上端は
球面状で、ベースとの間に10μm のクリアランス18が設
けられている。
【0044】セルの厚さと顕微鏡の観察倍率の関係、セ
ルの観察部分の面積、ベース及びカバーの厚さに関する
説明、試料が毛細管現象により、瞬間的にセルに充満す
る機能及びプラスチックスライドの作成方法に関する記
載等は、図1〜図3に関する説明と同じである。
【0045】しかし本態様では、セル6と溝5及び7の
間に、外側に向かってスライドとカバーの間隔が次第に
広くなるテーパー部分9が設けられている。ここで、テ
ーパー部分の形は、毛細管現象によって液をセルの中心
部へ吸引出来る様な形状であれば、例えば、ラッパのよ
うな形でもあるいはその他の形状でもよい。また、ベー
スとカバーの前後の縁との間はそれぞれ狭いスリット16
及び17となっている。ここは空気等ガスは流通するが、
液は通過させないためである。また、溝5に通じる試料
注入口11が設けられている。更にベース1の前後の縁は
堰14となっている。
【0046】試料が試料注入口11に注入されると、溝5
に入り、毛細管現象により瞬間的にセル6に充満され
る。その際セルの内部の空気はスリット16及び17から外
部に放出される。試料15の注入量が適量であれば、第7
図に示した様な状態でセル6の内部に保持されている。
この図より明らかな様に、液はセルの中心部へ吸引され
て保持されているので、少量の試料が蒸発したときは毛
細管現象によりテーパー9の部分からセル6に試料が補
給され、セルの内部に気泡の発生することがない。更に
試料の注入量が多少多くても少なくても毛細管現象によ
り、多少の液がセル6とテーパー9の部分に保持されて
いるため漏れることがなく、スライドを傾けたときも外
部に漏れ出すことがない。これは本発明の最も重要な部
分の一つである。
【0047】更に、何らかの理由で試料が外部に漏れ、
スリット16及び17と堰14の間に付着したときも、堰14の
ために外にはこぼれない。従って、試料を取り扱う人
が、堰14の外側を持つ様にすれば直接試料が身体に接触
することがない。最近の医療機関の検査では、肝炎等の
有害なウィルスの感染を防ぐことが重要な課題となって
いる。本発明のプラスチックスライドを使用すれば、こ
のような検査においても、ウィルス等の感染を防ぐこと
が出来る。これが本発明の大きな利点の1つである。
【0048】更に、試料注入量が多く溝5及び7にもた
まっているときは、試料注入口のみを塞げば外気に通じ
ている部分はスリット16及び17のみとなり、スリットは
狭く空気は流通しても液体は外部へ漏れ出さない。
【0049】(実施例4)図12及び図13にベース上に目
盛線を設けた光学顕微鏡用プラスチック・スライドの平
面図を示す。
【0050】本発明のスライドには、ベース1のセル側
の面に目盛線を設けることが出来る。例えば、図12或い
は図13に示した様な畝状の目盛線である。目盛線の畝状
の断面形状はどの様な形でもよい。目盛線の像がシャー
プに観察出来るためには、頂部の断面は鋭角となってい
ることが好ましいが、細胞損傷等のおそれがある試料を
観察するときはカシメておくことが好ましい。
【0051】顕微鏡の焦点深度は 300倍で約5〜8μm
、700 倍で約1.5 〜2.5 μm 、1000倍では約0.9 〜1
μm となる。従って、極く狭い範囲内であるから目盛線
がシャープな直線として観察されるのは、焦点が目盛線
の頂部に合った時のみである。また目盛線の断面形状が
三角形であっても、焦点がその中腹に合った時は2本の
平行線に見える。
【0052】尚、セルの内面に畝状に突出した部分を設
けることは、スライドガラスでは極めて困難でありまた
非常に高価になる。ガラスに溝形の目盛線を刻むことは
可能であるが、焦点深度の関係で目盛が有効に利用出来
ないことは、前述の通りである。しかし、プラスチック
は一度金型をその様に加工すれば、成型品を多量に複製
することが容易である。
【0053】目盛線の配置はセルの一部のみに施しても
よく、また全面に施しても良い。その形状も直交状或い
は平行線状でも或いは観察の目的によってその他の形で
もよい。更に、本発明では着色したプラスチックを使用
することも出来る。試料の性質及び観察目的によっては
しばしばフィルターを通して観察することが必要とな
る。例えば、細胞の観察では緑色フィルターがよく使用
される。予め着色したプラスチックスライド等を使用す
ればフィルターを使用する必要がない。
【0054】ガラスのスライドにもフィルターと同様な
機能を持たせるため着色することは可能であるが、非常
に高価となるため着色されたスライドが使用されたこと
は殆どない。しかし、プラスチックの着色は極めて容易
でありまた安価である。
【0055】また、本発明のプラスチックスライドは1
個のベース上に1個のセルを設けることも出来るし、ま
た2個以上多数のセルを設けることも出来る。最近医療
機関等では多数の顕微鏡検査がなされているので、1個
のベース上に多数のセルを設ければ、検査の能率を大幅
に向上させることが可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明のプラスチックスライドは、セル
の内部に特殊な構造を有する支柱を設けることにより、
試料(液相)の性状に拘らず常にその厚さを一定に保持
できる特徴がある。また、セルに注入された試料はその
内部で安定して保持される構造を有するため外部に漏れ
るおそれがなく、肝炎のウィルス等が混入することがあ
る有害な試料を検査する場合にも使用可能であり、医療
機関等の検査に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学顕微鏡用プラスチック・スライド
の一態様の平面図を示す。
【図2】図1のA-A ′線における断面図を示す。
【図3】図1のB-B ′線における拡大断面図を示す。
【図4】内部に支柱がないセルに試料を注入する場合、
注入前後のセルの断面図をそれぞれ図(a) 及び(b) に示
す。
【図5】支柱の上端がカバーと接触した構造を有するセ
ルに試料を注入する場合の液の流れを、経時的に図 (a)
→(b) →(c) で示したものである。
【図6】本発明の光学顕微鏡用プラスチック・スライド
の他の一態様の拡大断面図を示す。
【図7】本発明の光学顕微鏡用プラスチック・スライド
の他の一態様の平面図を示す。
【図8】本発明の光学顕微鏡用プラスチック・スライド
のその他の一態様の平面図を示す。
【図9】図8の C-C′線における断面図を示す。
【図10】図8の D-D′線における拡大断面図を示す。
【図11】図8の E-E′線における拡大断面図を示す。
【図12】ベース上に目盛線を設けた本発明の光学顕微
鏡用プラスチック・スライドの一態様の平面図を示す。
【図13】ベース上に目盛線を設けた本発明の光学顕微
鏡用プラスチック・スライドの他の一態様の平面図を示
す。
【符号の説明】
1 プラスチック・スライド 2 プラスチック・ベース 3 プラスチック・カバー 4 セルの隔壁 5、7 セルの溝 6 セル 8、10 スライドとカバーの間のスリット 9 スライドとカバーの間のテーパー部分 11 試料注入口 12 目盛線 13 気泡 14 堰 15 試料 16、17 狭いスリット 18 支柱とカバーのクリアランス 19 支柱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学顕微鏡の試料保持観察用セルはベー
    ス、カバー、隔壁及び支柱から構成され、ベース及びカ
    バーは透明なプラスチック板で、隔壁はセルの左右を密
    閉し、ベースのセル側の面に少なくとも一本の支柱が設
    けられ、支柱の上端とカバーの間にクリアランスが設け
    られた構造を有し、セルの前部及び後部には試料の注入
    またはガスの流通可能なスリットが設けられている光学
    顕微鏡用プラスチック・スライド。
  2. 【請求項2】 カバーのプラスチック板の形状が外側へ
    膨らんだ形状に成型され、支柱の高さが隔壁と同一であ
    る請求項1記載の光学顕微鏡用プラスチック・スライ
    ド。
  3. 【請求項3】 光学顕微鏡の試料保持観察用セルはベー
    ス、カバー、隔壁及び支柱から構成され、ベース及びカ
    バーは透明なプラスチック板で、隔壁はセルの左右を密
    閉し、ベースのセル側の面に少なくとも一本の支柱が一
    体成型で取り付けられ、支柱の上端とカバーの間にクリ
    アランスが設けられた構造を有し、カバーの前部及び後
    部の縁に沿ってベース上に溝が設けられ、ベースの前部
    及び後部の溝とカバーとの間のスリットがそれぞれ試料
    の注入口及びガスの流通口となり、左右の隔壁と前後の
    溝によって区画されたセルが、少なくとも2個以上隔壁
    で隣接して設けられている光学顕微鏡用プラスチック・
    スライド。
  4. 【請求項4】 光学顕微鏡の試料保持観察用セルはベー
    ス、カバー、隔壁及び支柱から構成され、ベース及びカ
    バーは透明なプラスチック板で、隔壁はセルの左右を密
    閉し、ベースのセル側の面に少なくとも一本の支柱が一
    体成型で取り付けられ、支柱の上端とカバーの間にクリ
    アランスが設けられた構造を有し、ベースの前部及び後
    部にはプレートとカバーの間隔が外部に向かって次第に
    広くなるテーパー部分が設けられ、テーパー部分の外側
    にカバーの前部及び後部の縁に沿ってベース上に溝が設
    けられ、ベースの前部の縁には溝に通じる試料注入口が
    あり、前部及び後部の溝の縁とカバーとの間にはガスは
    流通するが液体は通過できないスリットが形成され、左
    右の隔壁と前後の溝によって区画されたセルが、少なく
    とも2個以上隔壁で隣接して設けられている光学顕微鏡
    用プラスチック・スライド。
  5. 【請求項5】 ベースのセル側の面に目盛線が設けられ
    ている請求項1〜4記載の光学顕微鏡用プラスチック・
    スライド。
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