JP3323560B2 - 太陽電池封止材膜 - Google Patents

太陽電池封止材膜

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JP3323560B2 JP33074292A JP33074292A JP3323560B2 JP 3323560 B2 JP3323560 B2 JP 3323560B2 JP 33074292 A JP33074292 A JP 33074292A JP 33074292 A JP33074292 A JP 33074292A JP 3323560 B2 JP3323560 B2 JP 3323560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池封止材膜に係
り、詳しくは、太陽電池モジュールを低価格で、生産性
よく提供できる太陽電池封止材膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に絡み、太陽光がクリー
ンなエネルギー源として広く注目され、この太陽光を直
接電力に変換する装置つまり太陽電池の開発が盛んに行
われている。太陽電池は、従来の太陽エネルギー利用の
主役として期待され、高効率化とコスト低下を中心に研
究開発が続けられている。
【0003】従来、太陽光発電に用いられる太陽電池モ
ジュールは、通常、基板としてガラス、封止材膜として
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)シート、光電
変換素子としてシリコン発電素子、封止材膜としてEV
Aシート、保護層としてバックカバーの各層をこの順に
積層して製造する。
【0004】しかし、この太陽電池モジュールは真空加
熱圧着法により製造されるため、加熱圧着時にガラス端
部から封止材膜であるEVAがはみ出し(バリ)てしま
い、仕上げの段階でこのバリを切り取る工程を設ける必
要が生じ、生産性を上げることができず、元来高価な太
陽電池モジュールのコストを引き下げることができなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
考慮し、加熱圧着時のEVAのはみ出しをなくし、低価
格で、生産性が良い太陽電池用の封止材膜及びそれを用
いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の太陽電池
封止材膜は、シリコン発電素子を配置し、該シリコン発
電素子の両側に封止材膜を介在させ、一体化して加熱圧
着してなる太陽電池モジュールにおける該封止材膜が、
JIS K7210に従い、190℃、荷重21.18
Nの条件に基づいて測定されたメルトフローレートが6
g/10min.以下であり、更に酢酸ビニルの含有率が15
〜30重量%であるEVAシートであり、該エチレン−
酢酸ビニル共重合体シートの少なくとも1層が、130
℃での半減期が1時間以下の有機過酸化物を含有するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の太陽電池封止材膜は、請求
項1において、前記EVAシートの少なくとも1層に、
更に架橋助剤を配合又は含浸させたことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の太陽電池封止材膜は、請求
2において、前記架橋助剤が、トリアリルイソシアヌ
レートであることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の太陽電池封止材膜は、請求
1において、前記有機過酸化物が、1,1−ビス(te
rt−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、又は1,1−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサンであることを特徴とする。
【0010】本発明者らは、太陽電池封止材膜としての
EVAシートの分子構造、物性及び反応性に着目し、鋭
意検討を重ねた結果、EVAの分子量を大きくし、メル
トフローレートを小さくし、また、これと併せてEVA
の硬化時間を短縮すること等によって目的が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
太陽電池モジュールの基本積層物の状態を表す概略断面
図を図1に示し、これに基づいて説明する。
【0012】この太陽電池モジュールの積層物は、通
常、基板としてのガラス10と、シリコン発電素子12
と、バックカバー14と、これら3者の間を接着するた
めに用いられる封止材膜EVAシート層16、18とか
らなる。この積層物が加熱圧着されることにより、所望
の太陽電池モジュールが得られる。ここで太陽光は、図
1の下方よりガラス10に向かって入射し、ガラス10
及びEVAシート層16を透過してシリコン発電素子1
2に照射される。
【0013】このEVAシート層16及び18に使用さ
れるEVAは、JIS K7210に従い、190℃、
荷重21.18Nの条件に基づいて測定されたメルトフ
ローレートが6g/10min.以下のもので、更に、EVA
中の酢酸ビニルの含有率が15〜30重量%のものであ
。メルトフローレートがg/10min.を越えると、太
陽電池モジュール製造時の加熱圧着によって、基板であ
るガラス10からはみ出してしまうため、好ましくな
い。また、酢酸ビニルの含有率が、15重量%未満で
は、EVAの融点が高く、シート加工が困難であるた
め、好ましくない。
【0014】また、本発明に用いられるEVAシート
は、有機過酸化物を配合又は含浸することで熱架橋させ
ることもでき、これには130℃における半減期が1時
間以内の有機過酸化物が用いられる。この半減期が1時
間を越えるものでは、加圧によるEVAのはみ出し防止
に効果的でないため、好ましくない。このような有機過
酸化物には、EVAとの相溶性の観点から例えば、1,
1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス
(tert−ブチルパーオキシ)ブタン等が挙げられ、特に
好ましいのは1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。特に、
1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチ
ルパーオキシ)シクロヘキサンを用いた太陽電池封止材
膜は、架橋時間が特に短く、従来太陽電池封止材膜はラ
ミネーターで5分間脱気した後、150℃で30分間程
度かけて行っていたEVAのキュアー工程を半分程度に
大幅に短縮することが可能となる。他方、太陽電池モジ
ュールの製造方法として、脱気の後5分程度150℃で
大気圧プレスを行い、EVAを仮圧着した状態で、加熱
炉を通してEVAを架橋する方法もあるが、本発明を用
いることによりこのキュアー工程を省略することも可能
である。これらの点は、太陽電池モジュールの製造コス
トを引き下げる要因となっている。これらの有機過酸化
物は、EVA100重量部に対して0〜10重量部、好
ましくは、1〜5重量部で使用される。
【0015】本発明におけるEVAの架橋度を大きくす
るために、EVAに架橋助剤を配合又は含浸することが
できる。ここで用いられる架橋助剤は、アリル基含有化
合物、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含
有化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種であ
り、具体的には、アリル基含有化合物としては、例えば
トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアレート、
ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、ジアリルマ
レエート等が好ましく用いられる。また、アクリロキシ
基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物としては、
アクリル酸誘導体又はメタクリル酸誘導体、例えば、そ
のエステルを用いることができる。この場合、エステル
のアルコール残基として、メチル基、エチル基、ドデシ
ル基、ステアリル基、ラウリル基のようなアルキル基の
他に、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、
アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロ
キシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
基等を挙げることができる。更に、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
等の多官能アルコールとのエステルも同様に用いること
ができる。これらの架橋助剤は、EVA100重量部に
対して10重量部以下で用いられる。
【0016】本発明におけるEVAと他の物質材料との
接着力を更に向上させるために、接着向上剤としてシラ
ンカップリング剤を配合又は含浸することができる。こ
の場合、使用されるシランカップリング剤としては、例
えば、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリ
クロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−ト
リス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エト
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリ
アセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン等を挙げることができる。これらシランカッ
プリング剤の配合量はEVA100重量部に対して5重
量部以下が好ましい。
【0017】また、上記以外にも、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、変色防止剤等を添加することができる。
【0018】紫外線吸収性能を付与するために用いられ
る紫外線吸収剤としては公知のもの、特にベンゾフェノ
ン系の紫外線吸収剤が好適である。紫外線吸収剤として
は、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−n−5−スルホベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシロキシベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
等が挙げられる。
【0019】光安定性、熱安定性を一層向上させる目的
で用いられる酸化防止剤としては、フェノール系、イオ
ウ系、リン系、アミン系、ヒンダードフェノール系、ヒ
ンダードアミン系、ヒドラジン系等を挙げることができ
るが、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペラジル)セバケート等が挙げられる。
【0020】変色防止剤としては、カドミウム、バリウ
ム等の金属と高級脂肪酸との塩、即ち金属石鹸等が挙げ
られる。
【0021】図1におけるEVAシート層18は、太陽
電池としての効率向上のため、着色剤を用いて着色して
もよい。着色剤による着色は、チタン白、炭酸カルシウ
ム等による白色、ウルトラマリン等による青色、カーボ
ンブラック等による黒色、ガラスビーズ及び光拡散剤等
による乳白色等を挙げることができる。好ましくは、チ
タン白による白色への着色である。これらの着色剤の添
加量は、EVA100重量部に対して10重量部以下、
好ましくは3重量部以下で添加することができ、予め着
色剤を高濃度で含有するマスターバッチによって、添加
することもできる。
【0022】更に、本発明におけるバックカバー14
は、金属層及び/又はプラスチックフィルム層を含有
し、封止材膜であるEVAシートと接着されており、太
陽電池モジュール全体の支持体であり、シリコン発電素
子12の保護層としての役割も果たし、かつ、アルミ等
の金属層を挿入することで太陽電池としての耐久性を向
上させることができる。このバックカバー14とシリコ
ン発電素子12の間に本発明に用いられるEVAシート
層18を設けた場合に、このEVAの流動性がコントロ
ールされているので、バックカバー14のシリコン発電
素子側に金属層を挿入しても、太陽電池モジュール製造
時にシリコン発電素子12とこの金属層との接触による
絶縁不良を発生させることがなく、太陽電池モジュール
が十分な耐電圧を維持することができる。
【0023】本発明においてバックカバー14の金属層
に使用できる金属は、アルミ、ステンレス、スズ等、外
部からの水蒸気の透過を防止する金属であれば制限され
ないが、経済面及び重量面からアルミが好ましい。ま
た、バックカバー14のプラスチックフィルム層に使用
できるプラスチックには、フッ素樹脂等が含まれる。
【0024】これを詳述すれば、本発明におけるバック
カバー14は、水蒸気透過を防止する層の片面又は両面
に、耐候性を有するプラスチックを接着することで構成
することができる。水蒸気透過を防止する層をしては、
金属又はプラスチックフィルムを用いることができる。
ここで用いられる金属としては、アルミ、ステンレス、
スズ等があり、プラスチックフィルムとしては、塩化ビ
ニリデン、ポリエステル、ポリエチレン等があるが、水
蒸気透過を防止する層であればいずれでも構わない。
【0025】また、耐候性を有するプラスチックフィル
ムとしては、デュポン社のテドラーフィルム等のフッ素
系プラスチックフィルム、白色のポリエステルフィルム
等があるが、耐候性を有するプラスチックフィルムであ
ればいずれでも構わない。
【0026】本発明において、耐候性を有するプラスチ
ックを水蒸気透過を防止する層に接着する代わりに、水
蒸気透過を防止する層に、耐候性を有する塗料を塗布す
ることもできる。この塗料としては、ウレタン系の白色
塗料等、耐候性に富むものならばいずれでも構わない。
【0027】また、本発明の太陽電池封止材膜使用の太
陽電池モジュールにおいて、太陽光の吸収の為の面は、
ガラスに限らず、光を透過することができるものであれ
ば使用でき、例えば、透明アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂等に代えることができる。
【0028】更に、本発明における発電素子としては、
シリコン発電素子に限らず、光エネルギーを電気に変換
できるものであれば使用可能である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明の主旨を越えない限り本実施例に限定さ
れるものではない。
【0030】また、本実施例中の部及び%は、特に断ら
ない限り重量基準である。エチレン−酢酸共重合体(E
VA)のメルトフローレート(MFR)の値は、JIS
K7210に従い、190℃、荷重21.18Nの条
件に基づいて測定されたものである。
【0031】〔実施例1〕図2は、実施例1に係る太陽
電池モジュール積層物の状態を示す概略断面図である。
【0032】表1に示すEVAと各化合物とを、表2に
従い配合し、片面にエンボスを施した0.6mm厚の1
AS〜5BSの10種のEVAシートを作製した。バッ
クカバー14は、2層のプラスチックシート層21とこ
れらに挟まれた金属層23とからなり、プラスチックシ
ート層21には、テドラー(厚み:38μm、デュポン
社商品名)を使用し、金属層23にはアルミ箔(厚み:
30μm)を使用した。更に、無色透明又は着色EVA
シート層28、シリコン発電素子12、無色透明EVA
シート層26、厚さ3mmのガラス板10を、図2のよ
うに積層した。無色透明EVAシート層26及び無色透
明又は着色EVAシート層28に使用されるEVAは表
3に記載したような組み合わせで、上記10種のEVA
シートから選択され、10種(No.1〜10)の太陽電
池モジュール積層物が得られた。これらの積層物をラミ
ネーターを用いて150℃で3分間脱気して、その後1
50℃で3分間大気圧プレスを行って10種のモジュー
ルサンプルを作製し、ガラスからのEVAのはみ出しを
目視にて確認した。図3は、上記積層物をラミネートし
た後の太陽電池モジュールの概略断面図である。
【0033】プレス後の結果は、図3に示すように、ガ
ラスからのEVAのはみ出しは、どの試料にも見られな
かった。
【0034】〔比較例1〕MFRが20g/10min.、酢
酸ビニル含量20%であるウルトラセン750(市販;
東ソー社商品名)をEVAシートに使用した以外は、実
施例1のEVAシートNo.1AS、1BS(配合)、太
陽電池モジュールNo.1、2と同様に行った。
【0035】プレス後の結果、ガラスからのEVAのは
み出しが認められた。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】〔実施例2〕実施例1で得られたEVAシ
ート3ASと4BSを、各々無色透明EVAシート層2
6と透明又は着色EVAシート層28に使用し、バック
カバー14は、2層のプラスチックシート層21に挟ま
れた金属層23とからなり、プラスチックシート層21
にはテドラー(厚み:38μm)を使用し、金属層23
にはアルミ箔(厚み:30μm)を使用した。更に、無
色透明又は着色シート層28、シリコン発電素子12、
無色透明EVAシート層26、厚みが3mmのガラス板
10を図2にように積層した。これらの積層物をラミネ
ーターを用いて150℃で3分間脱気して、その後15
0℃で4分間大気圧プレスを行い、太陽電池モジュール
を作製した。EVAの架橋は終了しており、EVAは良
好にガラス10、シリコン発電素子12、バックカバー
14と接着しており、ガラスからのEVAのはみ出しも
なかった。
【0040】〔実施例3〕図4は、実施例3に係る、太
陽電池モジュール積層物の状態を示す概略断面図であ
る。
【0041】実施例1で得られたEVAシートの2AS
と2BSを、各々無色透明EVAシート層26と無色透
明又は着色EVAシート層28に使用し、他の例ではE
VAシートの3ASと4BSを同様に使用し、バックカ
バー14は、プラスチックシート層21と金属層23と
の2層からなり、各々、テドラー(厚み:38μm)と
アルミ箔(厚み:30μm)とを使用して、厚み3mm
のガラス板10とシリコン発電素子12を用いて図4に
従って積層し、2種の太陽電池モジュール積層物を得
た。これらの積層物を、ラミネーターにより150℃で
3分間脱気した後、150℃で3分間の大気圧プレスを
行い、その後150℃にて2ASと2BSの組み合わせ
のみ15分間加熱処理して、2種の太陽電池モジュール
を作製し、ガラスからのEVAのはみ出しを目視にて確
認した。図5は、上記積層物を加熱圧着した後の太陽電
池モジュールの概略断面図である。
【0042】プレス後の結果は、図5に示すように、ガ
ラスからのEVAのはみ出しは、どの試料にも見られな
かった。
【0043】バックカバー14の金属層23とシリコン
発電素子12の間の耐電圧を測定したところ、2種の太
陽電池モジュールは、共にDC2000V以上の耐電圧
を有していることがわかった。
【0044】
【発明の効果】本発明の太陽電池封止材膜は、上記構成
としたので、太陽電池モジュール製造に関し、高い太陽
電池効率を損なうことなく、一方、製造時の加熱圧着に
よるガラスからのEVAのはみ出しがなく、短時間で製
造することができるので、低価格で生産性が良い太陽電
池用の封止材膜を提供することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの基本積層物の状
態を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る、太陽電池モジュール
積層物の状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係る、太陽電池モジュール
の概略断面図である。
【図4】本発明の実施例3に係る、太陽電池モジュール
積層物の状態を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施例3に係る、太陽電池モジュール
の概略断面図である。
【符号の説明】
10 ガラス 12 シリコン発電素子 14 バックカバー 16 EVAシート層 18 EVAシート層 21 プラスチックシート層 23 金属層 26 無色透明EVAシート層 28 無色透明又は着色EVAシート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン発電素子を配置し、該シリコン
    発電素子の両側に、封止材膜を介在させ、一体化し加熱
    圧着してなる太陽電池モジュールにおける該封止材膜
    が、JIS K7210に従い、190℃、荷重21.
    18Nの条件に基づいて測定されたメルトフローレート
    が6g/10min.以下であり、更に酢酸ビニルの含有率が
    15〜30重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体
    シートであり、該エチレン−酢酸ビニル共重合体シート
    の少なくとも1層が、130℃での半減期が1時間以下
    の有機過酸化物を含有することを特徴とする太陽電池封
    止材膜。
  2. 【請求項2】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体シー
    トの少なくとも1層に、更に架橋助剤を配合又は含浸さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の太陽電池封止材
    膜。
  3. 【請求項3】 前記架橋助剤が、トリアリルイソシアヌ
    レートであることを特徴とする請求項2記載の太陽電池
    封止材膜。
  4. 【請求項4】 前記有機過酸化物が、1,1−ビス(te
    rt−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロ
    ヘキサン、又は1,1−ビス(tert−ブチルパーオキ
    シ)シクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記
    載の太陽電池封止材膜。
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