JP3319915B2 - 動力車のオートマチックトランスミッション用選択装置 - Google Patents
動力車のオートマチックトランスミッション用選択装置Info
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Description
オートマチック作動において個々の走行段を予め選択
し、且つマニュアル作動においてギヤを段階的に切換え
るための切換え経路( Schaltgassen )と、動力車に固定
されたフレーム内に、第1の軸と第2の軸とを介して動
力車の長手方向及び横方向に回動可能に支持されている
選択レバーとを有し、該選択レバーが、平行に延びてい
る両切換え経路のそれぞれ一つにおいて第1の軸の周り
に回動させることによって動力車の長手方向に移動可能
であり、且つ第2の軸の周りに回動させることによって
動力車の横方向においてこれらの切換え経路間を往復動
可能である、動力車のオートマチックトランスミッショ
ン用選択装置に関するものである。
イステップ作動( Schrittschaltbetrieb )を選択する
か、或いは走行段自動設定を選択するかを決定できるよ
うにオートマチックトランスミッションとその選択装置
とを構成することは既に知られている。
クトランスミッションの作動範囲は手動で予め選択可能
な種々の作動段(走行段)に分割されている。ここで使
用される走行段という概念は、オートマチックトランス
ミッションのすべての作動段を含むものであり、即ちパ
ーキングポジションまたはニュートラルポジションをも
含むものである。
チックトランスミッションはドライバーにより手動で切
換えられる。ドライバーは、選択レバーをどの方向へ移
動させるかに応じて選択レバーを中央位置から回動させ
ることによりその都度ギヤをシフトアップまたはシフト
ダウンさせることができる。それぞれの切換え過程の
後、選択レバーはその中央位置へ戻る。
13116号公報に記載されている。この公知の選択装
置の欠点は、構成が非常に複雑で大型なことである。動
力車内での選択装置の取付け空間が制限されているの
で、選択装置はできるだけコンパクトで小型である必要
がある。
車のオートマチックトランスミッション用選択装置をで
きるだけ部品数が少なく、コンパクトに、小型に構成す
ることである。
決するため、二つの切換え経路と、動力車に固定された
フレーム内に、第1の軸と第2の軸とを介して動力車の
長手方向及び横方向に回動可能に支持されている選択レ
バーとを有し、該選択レバーが、平行に延びている切換
え経路のそれぞれ一つにおいて第1の軸の周りに回動さ
せることによって動力車の長手方向に移動可能であり、
且つ第2の軸の周りに回動させることによって動力車の
横方向においてこれらの切換え経路間を往復動可能であ
る、動力車のオートマチックトランスミッション用選択
装置において、第2の軸が、動力車に固定されたフレー
ム内に支持されていること、第2の軸が連結リンクによ
って形成され、該連結リンクに選択レバーが第1の軸を
介して支持されていること、ステップバイステップ切換
えのための経路に選択レバーがあるときに、連結リンク
が操作レバーの作用面と形状拘束的な結合部を形成し、
この形状拘束的な結合部が操作レバーを係止することを
特徴とするものである。
いる。本発明によれば、二つの軸を介してカルダン式に
運動可能に、動力車に固定されたフレームに支持されて
いる選択レバーの軸は、前記フレームに固定され、動力
車の長手方向に延びており、動力車の横方向における選
択レバーの回動運動を可能にさせる。
レバーを回動可能にさせるこの第2の軸を、動力車に固
定されたフレーム内において次のような高さに配置でき
ること、即ち切換えレバーを横方向へ十分に変位させる
ために該切換えレバーを非常に短く選定できるような高
さに配置できることである。同様に選択装置の他の構成
要素も、動力車に固定された選択レバーの支持部の周囲
に簡単に、場所節約的に、コンパクトに配置することが
できる。さらに構成要素を、複数の機能を兼ねるように
簡潔に構成し配置することができる。
うえで重要なことは、動力車に固定された前記支持部
を、第2の軸を介して少なくとも第1の軸と同じ高さに
設定すること、即ち動力車の長手方向に選択レバーを回
動可能に支持する第1の軸と同じ高さに設定することで
ある。それ故、本発明の有利な構成によれば、選択レバ
ーをカルダン式に回動可能に動力車に固定して支持させ
るための第1の軸及び第2の軸は同一の水平面内に位置
している。これにより、特にコンパクトに構成された選
択装置が得られる。
び部品数に関して最適にする。同様に構成をさらに簡潔
にさせ、選択レバーの製造コスト組立てコストを低減さ
せ、選択レバーの確実な機能を保証する。
て形成され、該連結リンクに選択レバーが第1の軸を介
して支持されているように選択装置を構成すると、この
連結リンクは、選択レバーが回動する際に一つの切換え
経路から他の切換え経路へ選択レバーと一緒に回動す
る。この場合、切換え経路を固定するためのロック手段
は、連結リンク及び動力車に固定のフレームに簡単に形
成することができる。同様に、選択レバーの長手方向の
運動を、横運動が可能である位置において制限する止め
面も簡単に形成させることができる。選択レバーと、連
結リンクと、長手方向に回動可能な操作レバー(その軸
線は選択レバーの第1の軸に一致しているのが有利であ
る)との間では、ステップ切換え装置または走行段選択
装置を操作するための種々の作用面が互いに係合する。
選択レバーのためのすべてのロック機能は、選択レバ
ー、連結リンク、操作レバーの作用面によって制御され
る。このことは、選択装置の構成を非常に簡潔にさせ
る。
説明する。図1によれば、動力車のオートマチックトラ
ンスミッション(図示せず)用の選択装置の選択レバー
1は、第1の軸3と第2の軸4を介して、動力車に固定
されたフレーム2内でカルダン式に可動に支持されてい
る。第1の軸3は動力車の横方向に延びており、選択レ
バー1を動力車の長手方向に運動させて、個々の走行段
の選択またはステップバイステップ切換えによるギアの
切換えを可能にさせる。第2の軸4は動力車の長手方向
に延びており、よって選択レバー1の回動軸を形成して
いる。この回動軸の周りに選択レバー1は動力車の横方
向において、走行段を選択するための切換え経路から、
ステップバイステップ切換えのための切換え経路へ回動
することができる。
イステップ経路へ回動した位置にたいして図示した中心
線31によって示されている。図1において選択レバー
1は走行段を選択するための切換え経路にある。この切
換え経路において選択レバー1を第1の軸3の周りで回
動運動させることにより、少なくとも個々の走行段P,
R,N,Dを順次設定することができる。操作レバー6
の穴5に枢着された選択ロープを介して、走行段選択経
路での選択レバー1の運動をオートマチックトランスミ
ッションへ伝達させることができる。このため選択レバ
ー1は、操作レバー6と形状拘束的に結合されている。
この結合は、選択レバー1をステップバイステップ切換
え経路から走行段選択経路へ回動させることによって生
じる。この場合アーム7は、これに形成された第2の作
用面8により、この個所でU字状に形成されている操作
レバー6の第3の作用面9内へ回動する。第2の作用面
8と第3の作用面9との間でスリップが生じないように
操作レバー6が選択レバー1とともに移動するように、
操作レバー6は、二つの軸部分10,11からなる軸を
介して回動可能にフレーム2内に位置固定されている。
この軸の回動軸線は、選択レバー1の第1の軸3の回動
軸線に一致している。
U字状に次のように取り囲んでおり、即ち選択レバー1
と操作レバー6の回動軸線が動力車の長手方向において
合同であるにもかかわらず、選択レバー1が操作レバー
6内で第2の軸4の周りに回動できるように取り囲んで
いる。この場合、第1の軸3と選択レバー1、及び選択
レバー1のO字状の下部部分を取り囲んでいる連結リン
ク12は、回動角だけ回動する。回動軸は、第1の軸3
と同じ面内にあって連結リンク12によって形成される
第2の軸4である。第1の軸3は連結リンク12で支持
されている。フレーム2内において支持個所から上方へ
延びている連結リンク12は、その上面にロック突起1
3を有している。ロック突起13は、選択レバー1に形
成された図示していないロック装置と協働する。ロック
操作は選択レバー1の穴14を貫通して延びており、例
えば図示していない選択レバーグリップに設けたキーに
よって操作することができる。
換え経路への切換え機能のために、O字状に形成された
下部部分の他のアーム15に、第1の作用面17を備え
た突出部16を有している。第1の作用面17は、選択
レバー1を回動させることによりステップバイステッブ
切換え装置19の対応する作用面18(図2)と形状拘
束的に噛み合う。選択レバー1は、ステップバイステッ
プ切換え経路内へ回動すると、走行段選択経路に平行に
且つ動力車の長手方向に第1の軸3の周りをその中央位
置から前方及び後方へ移動することができる。この回動
運動は、ステップバイステッブ切換え装置19内に収納
されている図示していないばねの力に抗して行われる。
このばねは、選択レバー1を常時中央位置へ復帰させ
る。
は、図示していないセンサ装置も設けられている。セン
サ装置は、選択レバー1の運動から生じる切換え信号
を、図示していないトランスミッション制御装置へ送
り、該トランスミッション制御装置はこの切換え信号を
処理する。選択レバー1が走行方向へ移動すると、次に
高いギヤが入れられ、選択レバー1が走行方向と逆の方
向へ移動すると、次に低いギヤが入れられる。
る選択レバー1は、この経路の一つの位置でのみステッ
プバイステップ切換え経路へ回動することができる。即
ち、選択レバー1の第1の作用面17がステップバイス
テッブ切換え装置19の対応する作用面18と係合でき
ることが保証されている場合に回動することができる。
ステップバイステップ切換え装置19は静止位置におい
て同じ中央位置にあるので、走行段選択経路内にある選
択レバー1は、ステップバイステップ切換え経路内へ回
動する前に、回動に適した位置へもたらされねばならな
い。選択レバー1がこの位置になければ、選択レバー1
はステップバイステップ切換え経路内へ回動することが
できない。このため操作レバー6には第4の作用面20
が取り付けられている。この第4の作用面20は、選択
レバー1がステップバイステップ切換え経路へ回動する
際に、連結リンク12に設けた凹部21(破線で示し
た)と形状拘束的な結合部を形成する。この凹部21に
より、ステップバイステップ切換え経路への連結リンク
12の回動が可能になるばかりでなく、選択レバー1が
ステップバイステップ切換え経路にあるときに操作レバ
ー6がロックされる。ステップバイステップ切換え経路
への回動が可能である選択レバー1の位置を容易に見つ
けることができるように、連結リンク12は止め面22
を有している。止め面22は、切換え経路間での往復切
換え動が可能である位置に設けた操作レバー6の第4の
作用面20との協働により、走行段選択経路内での選択
レバー1の長手方向の運動を制限する。
の図には図示されていないロック装置が連結リンク12
とフレーム2の間に設けられている。ロック装置は、両
切換え経路の位置を固定させる。
していることを示している。ロック手段は、ばね付勢の
もとに、フレーム2に設けた対応するロック手段と噛み
合い、動力車の横方向において各切換え経路にたいする
選択レバー1の位置を固定させる。連結リンク12に設
けたロック手段は凹部23である。凹部23には、ばね
24によって付勢されフレーム2に可動に支持されてい
る要素25が、対応するロック手段としてのその筒状の
上面により係合する。
示されている。即ち、連結リンク12と協働する電気的
な位置検出器27である。この位置検出器27は、選択
レバー1がある切換え経路を検出する。さらにシフトロ
ック装置の電磁石28が設けられている。シフトロック
装置は、例えば動力車のフットブレーキが操作されてお
らず、しかし選択レバー1を位置Pから出すべきとき
に、操作レバー6との形状拘束的な協働により、走行段
選択経路にある選択レバー1の切換えを阻止する。
段Pに入っていないときに、図示していない転向手段を
介してイグニッションキーの引出しを阻止する。担持台
26に設けたシフトロック装置とインターロック装置を
選択装置に組み込むことは非常に簡単に実現されてお
り、それにもかかわらず選択装置のコンパクトな構成を
可能にする。
えた選択装置を、走行段自動設定切換え経路において図
示した横断面図である。
固定用のロック手段の部分断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 2つの切換え経路と、動力車に固定され
たフレーム(2)内に、第1の軸(3)と第2の軸
(4)とを介して動力車の長手方向及び横方向に回動可
能に支持されている選択レバー(1)とを有し、該選択
レバー(1)が、平行に延びている両切換え経路のそれ
ぞれ一つにおいて第1の軸(3)の周りに回動させるこ
とによって動力車の長手方向に移動可能であり、且つ第
2の軸(4)の周りに回動させることによって動力車の
横方向においてこれらの切換え経路間を往復動可能であ
る、動力車のオートマチックトランスミッション用選択
装置において、 第2の軸(4)が、動力車に固定されたフレーム(2)
内に支持されていること、第2の軸(4)が連結リンク
(12)によって形成され、該連結リンク(12)に選
択レバー(1)が第1の軸(3)を介して支持されてい
ること、ステップバイステップ切換えのための経路に選
択レバー(1)があるときに、連結リンク(12)が操
作レバー(6)の作用面(20)と形状拘束的な結合部
を形成し、この形状拘束的な結合部が操作レバー(6)
を係止することを特徴とする選択装置。 - 【請求項2】 第1の軸(3)と第2の軸(4)とが同
じ面内にあることを特徴とする、請求項1に記載の選択
装置。 - 【請求項3】 選択レバー(1)が第1の作用面(1
7)と第2の作用面(8)とを有し、第1の作用面(1
7)が、ステップバイステップ切換えのための切換え経
路において第2の軸(4)の周りに回動させることによ
って、ステップバイステップ切換え装置(19)の対応
する作用面(18)と係合して該作用面(18)ととも
に第1の形状拘束的な結合部を形成し、第2の作用面
(8)が、個々の走行段を予め選択するための切換え経
路において第2の軸(4)の周りに回動させることによ
って、走行段選択装置の対応する第3の作用面(9)と
係合して該第3の作用面(9)とともに第2の形状拘束
的な結合部を形成することを特徴とする、請求項1また
は2に記載の選択装置。 - 【請求項4】 連結リンク(12)が、フレーム(2)
内のその支持個所から上方へ延びており、選択レバー
(1)の下部部分が、第1の軸(3)にいたるまで連結
リンク(12)の周りをU字状に取り囲み、その際連結
リンク(12)がその上面にロック突起(13)を有
し、該ロック突起(13)が、選択レバー(1)に形成
されたロック装置と協働することを特徴とする、請求項
3に記載の選択装置。 - 【請求項5】 選択レバー(1)と連結リンク(12)
とが、走行段選択装置のU字状の操作レバー(6)によ
り下方から側部を取り囲まれ、操作レバー(6)も同様
に軸(10,11)により動力車の長手方向に回動可能
に、動力車に固定されたフレーム(2)に固定されてお
り、且つ第3の作用面(9)と、ステップバイステップ
切換えのための経路に選択レバー(1)があるときに連
結リンク(12)と形状拘束的な結合部を形成して操作
レバー(6)を係止する前記作用面としての第4の作用
面(20)とを有しており、操作レバー(6)の第3の
作用面(9)は、選択レバー(1)が第2の軸(4)の
周りで回動したときに、走行段を予め選択するための切
換え経路において選択レバー(1)の第2の作用面
(8)とともに第2の形状拘束的な結合部を形成して、
両作用面をこの切換え経路において一緒に移動させ、一
方操作レバー(6)の第4の作用面(20)は、ステッ
プバイステップ切換えのための経路に選択レバー(1)
があるときに、操作レバー(6)の回動運動を阻止する
ような、連結リンク(12)にたいする形状拘束的な結
合部を形成することを特徴とする、請求項3または4に
記載の選択装置。 - 【請求項6】 選択レバー(1)が走行段を予め選択す
るための切換え経路にあるときに、選択レバー(1)の
第1の軸(3)と操作レバーの軸(10,11)とが一
致していることを特徴とする、請求項5に記載の選択装
置。 - 【請求項7】 連結リンク(12)が止め面(22)を
有し、該止め面(22)が、切換え経路間の往復切換え
操作が可能である位置において操作レバー(6)の第4
の作用面(20)と協働することにより、走行段を選択
するための切換え経路での選択レバー(1)の長手方向
の運動を制限することを特徴とする、請求項5または6
に記載の選択装置。 - 【請求項8】 連結リンク(12)がロック手段を有
し、該ロック手段が、フレーム(2)に設けた対応する
ロック手段とともに、動力車の横方向における各切換え
経路にたいする選択レバー(1)の位置を決定すること
を特徴とする、請求項1から7までのいずれか1つに記
載の選択装置。 - 【請求項9】 連結リンク(12)に設けたロック手段
が凹部(23)であり、フレーム(2)に設けた対応す
るロック手段が、ばね(24)の荷重のもとにフレーム
(2)で支持され丸い表面を持った要素(25)によっ
て形成されることを特徴とする、請求項8に記載の選択
装置。
Applications Claiming Priority (2)
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