JP3310128B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3310128B2
JP3310128B2 JP01394495A JP1394495A JP3310128B2 JP 3310128 B2 JP3310128 B2 JP 3310128B2 JP 01394495 A JP01394495 A JP 01394495A JP 1394495 A JP1394495 A JP 1394495A JP 3310128 B2 JP3310128 B2 JP 3310128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
さらに詳しくは、接触式帯電装置を用いる画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成方式の一つとして電子
写真方式が知られており、この方式では、潜像担持体で
ある感光体において露光により原稿像に応じた静電潜像
が形成され、その静電潜像を現像剤により可視像処理さ
れたものを転写紙に転写して複写物を得るようになって
いる。このような電子写真方式は、複写機やプリンタあ
るいはファクシミリ等において多用されている。この電
子写真方式では、原稿像の露光工程前に感光体を一様帯
電する帯電工程が実行されるようになっている。従来、
帯電工程に採用されている帯電方式として、コロナ放電
による非接触方式があった。
【0003】この方式は、消費される電力が多大なもの
になることおよび放電によって発生するオゾンが有害で
あること等を理由として代替を必要とされるようになっ
てきている。
【0004】そこで、非接触方式による帯電方式に代え
て、近年、カ−ボン等の導電材を混入したゴムローラ等
の導電性部材を感光体に接触させて直流電圧あるいは直
流と交流との重畳電圧を印加することにより帯電を行な
う接触帯電方式が提案され実施されてきている。
【0005】接触帯電方式では、非接触帯電方式に比較
し、消費電力が少なくでき、さらにはオゾンの発生が殆
どない等の利点がある。
【0006】接触帯電方式においては、感光体とこれに
接触する帯電ローラとが均一な接触を行なうことが帯電
ムラを防ぐ上で重要になる。
【0007】帯電ムラが発生する原因の一つとして、接
触帯電方式に用いられる帯電部材表面への不純物の付着
がある。この不純物としては、感光体上に残留する余剰
トナーや紙粉などの異物が該当している。
【0008】従来、このような不純物を感光体上から排
除する方法として、画像転写後の感光体上をクリーニン
グブレード等の掻き取り部材を用いてクリーニングする
方法があり、さらに、帯電部材表面に付着している不純
物を排除する方法としても、上記感光体の場合と同様
に、クリ−ニングブレ−ドを用いる方法がある。
【0009】しかし、クリーニングブレードを用いた方
法では、常に感光体の移動方向に対してクリーニングブ
レードの同じ面が不純物の堰き止め面として感光体表面
に当接しているので、その面に堆積した不純物の量が多
くなると、クリ−ニングブレードで堰き止められていた
不純物の一部が感光体の移動によって引き擦られて上記
クリーニングブレードにおける不純物堰き止め面から抜
け出すことがある。
【0010】このため、感光体が帯電ローラに対向した
ときには、その不純物が帯電ローラに付着することにな
る。これによって感光体に対する帯電ローラの均一接触
が妨げられ、帯電ムラが発生することになる。帯電ムラ
が発生すると、感光体上に形成される画像の一部が欠損
してしまう事態を招く。
【0011】従来では、このような問題を解決するため
に、画像形成処理が終了した後、感光体を画像形成処理
時とは逆の方向に移動させてクリーニングブレードの堰
き止め面に堆積している不純物を排除することが提案さ
れている(例えば、特開平5−341624号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の方法では、次のような問題があった。
【0013】一般に、クリ−ニングブレ−ドが配置され
ているクリ−ニングユニットは、感光体の一部をユニッ
ト内に入り込ませて不純物の掻き取りを行ない、掻き取
られた不純物がユニット外部に漏洩しないようになって
いる。このため、クリ−ニングユニットには、感光体の
一部を入り込ませるための開口が形成されている。
【0014】ところが、感光体を逆方向に移動させた場
合には、掻き取られた不純物が上記開口の下縁近傍と感
光体との間に存在する隙間から雫れ落ちることがある。
【0015】雫れ落ちた不純物は、例えば、クリ−ニン
グユニットの下方に転写紙の搬送路が設置されている
と、その搬送路上に堆積して転写紙を汚損させてしまう
ことになる。
【0016】また、感光体の逆方向への移動量が多い
と、帯電部材も接触した状態で従動することから逆方向
への移動量が多くなる。このため、帯電部材側のクリ−
ニングブレ−ドに堆積していた不純物が感光体との接触
位置に達する回数も多くなり、感光体との間の接触位置
に不純物が堆積する量が多くなる。しかも、接触位置に
不純物が達した時点で移動が終了した場合には、接触位
置で不純物が固化してしまい、この部分に対する帯電お
よび画像形成が行なえなくなることによって、画像の一
部が欠損してしまうことになる。
【0017】上記公報記載の構成のように感光体の逆転
を繰返す場合、その逆転を繰返すに従い、その逆転量が
一定しなくなる虞れがある。これは、図5において実線
で示すように、駆動機構を用いた場合の機構間での連結
関係に対し、寿命や経時変化あるいは摩擦係合力の増加
等により伝達量が初期の設定量から変化し、詳しくは減
少していくためである。
【0018】本発明の目的は、上記従来の画像形成装
置、特に、接触式帯電装置を用いた場合のクリーニング
ブレードによる不純物排除時での問題に鑑み、潜像担持
体から除去された不純物によって転写紙が汚損されるの
を防止することができる画像形成装置を提供することに
ある。
【0019】本発明の別の目的は、経時的な逆転量を変
化させないようにすることのできる画像形成装置を提供
することにある。
【0020】本発明のさらに別の目的は、潜像担持体の
逆転による帯電装置への不純物の付着を完全に防止でき
ると共に、仮に付着した場合においても不純物による影
響をなくすことができる画像形成装置を提供することに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、表面に光導電性層を有し、
正逆回転可能な潜像担持体と、この潜像担持体に接触し
て光導電性層を一様帯電する接触帯電装置と、上記潜像
担持体に形成された静電潜像を可視像処理した画像を転
写した後に上記潜像担持体上をクリーニングするために
同潜像担持体表面に当接しているブレードを配置したク
リーニング装置とを備えた画像形成装置において、上記
潜像担持体を作像時には正方向に移動させ、作像終了時
には逆方向に移動させる構成とし、上記逆方向への回転
量に相当する角度(α)を、クリーニング装置に形成さ
れて、クリーニングブレードの先端が位置する上縁と潜
像担持体表面に当接若しくはこれと同等な隙間を有する
下縁とを備えた開口の幅に相当する潜像担持体中心周り
の角度よりも小さい角度に設定し、かつ、上記クリーニ
ング装置に形成されている開口の下方に、上記潜像担持
体上に担持された可視像を転写された転写紙の搬送路を
構成し、かつ、自身に付着した余剰現像剤や紙粉等の不
純物を除去するクリーニングブレードが当接している転
写ベルトの展張部の一部を位置させ、上記潜像担持体
は、上記逆方向への回転量を可変とされていることを特
徴としている。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記潜像担持体の逆方向への回転量は、初
期条件と異なる状態が発生する時期に合わせて調整され
ることを特徴としている。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】請求項1記載の発明では、潜像担持体の逆回転
量が開口幅以下に設定されることにより、クリーニング
ブレードに堰止められていた不純物が開口の下縁を通過
して下方に落下することがない。しかも、仮に開口の下
縁から落下した不純物は転写ベルト上に受け止められる
と転写ベルトに当接しているクリーニングブレードによ
って除去される。さらに、潜像担持体の逆回転量が可変
であるので、これの減速機構や転写ベルトの弛みなある
いは摺動部での摺動抵抗などの増加により初期状態と同
じ回転量が得られずに不純物の除去が一定しなくなるの
が防止できる。
【0029】請求項記載の発明では、潜像担持体の逆
方向への回転量は、初期条件と異なる状態が発生する時
期に合わせて調整されるので、潜像担持体の経時変化に
応じて逆転量を調整して経時変化に関係なく、逆転量を
所定量に維持することができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【実施例】以下、図示の実施例により、本発明の詳細を
説明する。
【0033】図1は、本発明の実施例を示す画像形成装
置の一つである複写機(の要部構成を説明するための模
式図である。
【0034】同図において、複写機10は、潜像担持体
である感光体ドラム11を備えている。
【0035】感光体ドラム11は、その表面にOPC等
の有機材料で構成された光導電性層を有し、図2に示す
ように、符号Pで示す正方向と符号Nで示す逆方向とに
それぞれ回転することができるようになっている。
【0036】感光体ドラム11の周囲には、正方向に沿
って画像形成プロセスを実行するための帯電装置12、
露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニ
ング装置16がそれぞれ配置されている。
【0037】正方向への回転時には、上記各装置のうち
の転写装置15による可視像転写処理までを含む画像形
成処理が実行され、逆転時には、後で詳しく説明する
が、クリーニング装置16に装備されているクリーニン
グブレードに推積した不純物の除去が実行されるように
なっている。
【0038】図中、符号17は転写前露光ランプ、同1
8は除電用クエンチングランプおよび同19はイレーサ
をそれぞれ示している。また、感光体ドラム11の近傍
には、感光体ドラム11と転写装置15との間のニップ
部に向け転写紙Sを給送するためのレジストローラ20
を含む給紙装置21が設けられている。
【0039】帯電装置12は、感光体ドラム11に有す
る光導電性層に当接して回転することができる導電性の
ローラで構成され、高圧電源12Aに接続されて直流電
圧あるいは直流と交流との重畳電圧を印加されて光導電
性層を一様帯電するようになっている。
【0040】帯電装置12は、感光体ドラム11に対し
て、図示しない接離機構によって接離することができる
ようになっており、感光体ドラム11による画像形成処
理である、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程が
終了するまでの間、感光体ドラム11の表面に接触し、
転写工程終了後には感光体ドラム11から離間すること
ができるようになっている。なお、この離間時期として
は、帯電工程が終了した時から次の帯電工程を実行され
る前までとすることも可能である。
【0041】帯電装置12の離間位置には、クリーニン
グ部材12Bが配置されており、この位置で回転する帯
電装置12の表面上を清掃することができる。
【0042】露光装置13は、図示しない原稿載置台上
の原稿からの反射光を光導電性層に結像させるための光
路を形成する複数のミラーおよび結像レンズ(図示され
ず)を有しており、原稿像に応じた静電潜像を光導電性
層上に形成するようになっている。本実施例では、反射
光の強弱により、光導電性層でマイナスの電荷が消失す
ることで電荷が残った部分が静電潜像として形成される
ようになっている。
【0043】現像装置14は、周知構造の磁気ブラシ現
像装置が用いられ、現像スリーブ14Aによって担持搬
送された磁性現像剤が導電性層上の静電潜像に接触する
ことによって静電潜像の可視像処理を行なうようになっ
ている。
【0044】転写前露光ランプ18は、静電潜像に付着
しているトナーの帯電電位を下げて温度、湿度などの環
境変化があっても転写効率を低下させないために用いら
れる。
【0045】転写装置15は、一対のローラに掛け回さ
れた転写ベルト15Aと、転写バイアスローラ15B
と、転写ベルト15Aの接離機構15Cと、クリーニン
グブレード15Dとを備えている。
【0046】転写装置15では、レジストローラ20に
よってレジストタイミングを設定された上で給紙装置2
1から繰り出される転写紙Sを感光体ドラム11の光導
電性層表面との間に形成されるニップ部で挟持しながら
搬送すると共に、高圧電源15B1を介した転写バイア
スローラ15Bからのバイアス電圧の印加により、光導
電性層上に担持されている可視像を転写紙Sに転写する
ようになっている。
【0047】転写ベルト15Aは、非転写時、感光体ド
ラム11の光導電性層から離れているが、転写時には、
接離機構15Cが制御板15C1によって動作制御され
るソレノイド15C2によって感光体ドラム11に向け
変位させられるようになっている。転写ベルト15A上
に付着した余剰トナーや転写紙の繊維あるいは紙粉等の
不純物は、転写ベルト15Aに当接して設けられている
クリーニングブレード15Dによって除去されるように
なっている。また、符号15Eで示す電極板は、転写バ
イアスローラ15Bから感光体側に流れる電流を一定に
し、転写性能を安定化させるために設けられている。
【0048】転写装置15により光導電性層上の可視像
を転写された転写紙Sは、転写ベルト15Aにより搬送
されて定着ローラ22に持ち来され、図示しない排紙ト
レイに排出される。
【0049】クリーニング装置16は、感光体ドラム1
1の光導電性層に接触するクリーニングブレード16A
と、このクリーニングブレード16Aにより掻き取られ
た光導電性層上の余剰トナーを現像装置14に向け回収
する搬送スクリュー16Bとを備えている。
【0050】クリーニング装置16は、図2に示すよう
に、感光体ドラム11に対向する位置に開口16Cが形
成されている。
【0051】開口16Cは、感光体ドラム11の回転方
向におけるクリーニングブレード16Aの先端とこれに
対向して感光体ドラム11の表面に当接している下縁1
6Dとの範囲に構成されている。なお、開口下縁16D
は、上記したように感光体ドラム11に当接する場合に
限らず、例えば、感光体ドラム11上での可視像処理に
用いられる現像剤の大きさ以下の隙間を以て近接させて
配置することも可能である。
【0052】転写装置15における転写ベルト15A
は、その移動方向と直角な方向に相当する幅方向での長
さをクリーニングブレード16Aのそれよりも長くさ
れ、しかも、図2に示すように、クリーニング装置16
の開口16Cの下方に、展張部の一部を位置させるよう
になっている。これにより、仮に、開口16Cの位置か
ら落下した不純物があっても、それを受け止めることが
でき、受け止められた不純物を自身に当接しているクリ
ーニングブレード15Dによって掻き取ることができる
ようになっている。
【0053】感光体ドラム11は、図2において符号P
で示す方向の逆回転量を次の関係に設定されている。
【0054】いま、図2において、感光体ドラム11の
逆方向への回転量に相当する角度を(α)とした場合、
次の関係が成立させられるようになっている。
【0055】図2において、符号θで示す角度を、開口
16Cにおける上縁、つまり、クリーニングブレード1
6Aの先端が位置する箇所と開口16Cの下縁、つま
り、クリーニング装置16が潜像担持体表面に当接若し
くはこれと同等な隙間を有する箇所とを備えた開口16
Cの幅に相当する潜像担持体中心回りの角度とした場合
に、その角度θよりも小さい角度に逆転量が規定されて
いる。
【0056】本実施例では、感光体ドラム11の外径が
60mmの場合、上記逆方向への回転量が1〜5mmに
設定されており、この回転量に相当する角度(α)は、
1.9〜9.55°とされ、上記式の右項の値よりも小
さくなっている。この場合の開口幅は、不純物が開口下
縁から転写ベルト15Aに向け落下しない寸法に設定さ
れている。
【0057】逆方向への逆回転量(α)は、開口幅に相
当する角度(θ)以上になることはなく、これによっ
て、開口下縁16Dを不純物が通過するような事態が防
止される。
【0058】感光体ドラム11は、上記逆回転量を可変
することができるようになっている。
【0059】感光体ドラム11は、転写ベルト15Aや
各種ローラに対しても共用されるステッピングモータに
よって駆動されるようになっており、ステッピングモー
タに出力されるステップ数により位置および回転量制御
がそれぞれ行なわれるようになっている。感光体ドラム
11は、ステッピングモータに連結された減速機構(図
示されず)を介して回転軸への駆動力が伝達されるよう
になっているが、その減速機構や転写ベルト15Aの弛
みあるいは摺動部での摺動抵抗等の増加によって初期条
件のステップ数では初期状態と同じ回転量が得られなく
なることがあある。そこで、ステッピングモータの制御
部(図示されず)では、初期条件と異なる状態が発生す
る時期にあわせて図3に示すように、パルス幅変調(P
WM)により、回転量を調整するようになっている。こ
れにより、図5において、二点鎖線で示すように、逆方
向への回転量が経時的に低下する状態(実線で示す状
態)が防止される。このような逆方向への回転量の調整
は、上記のステッピングモータの制御部において、予め
設定されている初期条件と異なる状態が発生する時期を
基準とするだけでなく、例えば、複写機10の操作部
(図示されず)において、調整モードを選択できるスイ
ッチを配置しておき、このスイッチの投入回数に応じて
上記パルス幅を変更するようにしてもよい。
【0060】感光体ドラム11の正逆回転時期は、図4
に示されている。
【0061】同図において、正方向への回転時には、通
常の画像形成プロセスが実行される。この場合には、上
記ステッピングモータに対して正転方向への回転を行な
わせるパルス信号が出力される。
【0062】正転方向への回転により画像形成プロセス
が実行され、そのプロセスが終了すると、ステッピング
モータへのパルス信号の出力が停止され、次いで、逆方
向への回転を行なうためのパルス信号が出力される。
【0063】本実施例は以上のような構成であるから、
画像形成プロセスが実行される場合には、感光体ドラム
11が正方向に回転される。画像形成プロセスが実行さ
れると、感光体ドラム11では、静電潜像が現像装置1
4により可視像処理され、可視像が給紙装置22から給
送された転写紙Sに転写される。転写工程を終えた感光
体ドラム11は、その表面に残留している余剰トナーや
紙粉等の不純物をクリーニング装置16におけるクリー
ニングブレード16Aによって掻き取られる。この場
合、感光体ドラム11は、その表面の一部をクリーニン
グ装置16に形成されている開口16C内に入りこませ
た状態でクリーニングブレード16Aによる不純物を掻
き取られる。掻き取られた不純物は、開口16Cの下縁
16Dが感光体ドラム11の表面に当接しているので、
下方への落下を防止され、クリーニング装置16内に回
収される。
【0064】仮に、感光体ドラム11の表面と開口16
Cの下縁との間に僅かな隙間があり、この隙間から下方
に落下した不純物は、転写ベルト15A上に載り、転写
ベルト15Aに当接しているクリーニングブレード15
Dによって掻き取られる。これにより、転写ベルト15
A上に落下した不純物があっても、転写ベルト15A上
からすべて排除されるので、次に搬送されてくる転写紙
Sの裏汚れを生じるようなことがない。
【0065】画像形成プロセスが終了すると、帯電装置
12が感光体ドラム11の表面から離間するとともに感
光体ドラム11が停止する。
【0066】帯電装置12は、感光体ドラム11から離
間した位置に設けられているクリーニング部材12Bに
よって表面を清掃され、付着している不純物が排除され
る。感光体ドラム11は、ステッピングモータへのパル
ス信号の出力形態が反転することにより逆方向に回転し
始める。
【0067】この時の逆回転量は、上記した関係式に基
づいており、このため、ステッピングモータもその逆回
転量に見合うパルス信号が入力されるようになってい
る。
【0068】感光体ドラム11が逆方向に回転すると、
クリーニングブレード16Aにおける不純物の掻き取り
を行なう堰止め面に推積していた不純物が感光体ドラム
11の回転に順じて引き摺られて吐き出され、クリーニ
ング装置16内に落下する。しかし、図2に示すよう
に、不純物の一部が感光体ドラム11の表面とクリーニ
ング装置16の開口16Cの下縁16Dとの間に存在す
る隙間から下方に落下した場合には、上記した転写ベル
ト15A側でのクリーニンングにより排除される。
【0069】不純物の落下は、感光体ドラム11に当接
した開口下縁16Dの上流側に蓄積している異物が感光
体ドラム11の逆転の際の衝撃により落下する現象であ
るが、このような場合においても、開口下方に位置する
転写紙Sの搬送路でのクリーニングが完全に行なわれる
ので、転写紙Sを汚損することがない。しかも、転写ベ
ルト15Aの幅方向での長さがクリーニングブレード1
6Aのそれよりも長いので、開口下縁16Dから落下し
た不純物は殆ど完全に転写ベルト15A上に落下させる
ことができるので、転写ベルト15A以外の位置に落下
して周辺を汚染するようなことが防止できる。
【0070】以上のような実施例によれば、感光体ドラ
ム11の逆方向への回転量が、感光体ドラム11の外径
に応じて、特に細経となった場合には、逆転量もこれに
応じてかなり少なくしなければならず、これによって、
駆動系での制御が困難になるが、転写ベルト15Aによ
る落下不純物の回収を可能にすることで、逆転量が極小
にできなくても、搬送路上での転写紙Sへの汚損を防止
することが可能になる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、潜像担持
体に対して接触していることにより逆転するまでの間、
クリーニングブレードに堆積した不純物を潜像担持体の
逆転量を規定することによりクリーニング装置から不用
意に落下しないようにして除去でき、これにより、接触
帯電装置への不純物の付着を未然に防止できることと、
仮にクリーニング装置から不純物が落下した場合でも、
転写ベルトにより受け止めて不純物を除去することによ
り、不純物の回収と回収された不純物による転写紙の汚
損を未然に防止することが可能となる。しかも、潜像担
持体の逆回転量が可変であるので、これの減速機構や転
写ベルトの弛みやあるいは摺動部での摺動抵抗などの増
加により初期状態と同じ回転量が得られずに不純物の除
去が一定しなくなるのが防止できる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、潜像担持体
の逆方向への回転量は、初期条件と異なる状態が発生す
る時期に合わせて調整されるので、潜像担持体の経時変
化に応じて逆転量を調整して経時変化に関係なく、逆転
量を所定量に維持してクリーニングブレードにより掻き
取られた不純物がそのクリーニング装置の開口下縁から
下方に抜け出して落下するようなことを完全に防止する
ことが可能となる。
【0073】
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のひとつである複写機の要部構
成を示す模式図である。
【図2】図1に示した複写機における潜像担持体をなす
感光体ドラムとクリーニング装置との関係を説明するた
めの局部的な配置図である。
【図3】潜像担持体をなす感光体ドラムに対する駆動制
御の内容を説明するための線図である。
【図4】潜像担持体をなす感光体ドラムの駆動制御の状
態を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】潜像担持体をなす感光体ドラムの回転量に関す
る経時変化の状態と、これを矯正するための手段を説明
するための線図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置の一つである複写機 11 潜像担持体をなす感光体ドラム 12 接触式帯電装置をなす帯電ローラ 12B クリーニング部材 15 転写装置 15A 転写ベルト 15D クリーニングブレード 16 クリーニング装置 16A クリーニングブレード 16C 開口 16D 開口下縁 α 感光体ドラムの逆方向への回転量 θ 感光体ドラムの回転方向に沿った開口幅 D 感光体ドラムの外径
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−243977(JP,A) 特開 平5−53413(JP,A) 特開 平6−161336(JP,A) 特開 平2−129685(JP,A) 特開 平5−341624(JP,A) 特開 平3−130787(JP,A) 特開 平5−249774(JP,A) 実開 平3−20368(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に光導電性層を有し、正逆回転可能な
    潜像担持体と、この潜像担持体に接触して光導電性層を
    一様帯電する接触帯電装置と、上記潜像担持体に形成さ
    れた静電潜像を可視像処理した画像を転写した後に上記
    潜像担持体上をクリーニングするために同潜像担持体表
    面に当接しているブレードを配置したクリーニング装置
    とを備えた画像形成装置において、 上記潜像担持体を作像時には正方向に移動させ、作像終
    了時には逆方向に移動させる構成とし、 上記逆方向への回転量に相当する角度(α)を、クリー
    ニング装置に形成されて、クリーニングブレードの先端
    が位置する上縁と潜像担持体表面に当接若しくはこれと
    同等な隙間を有する下縁とを備えた開口の幅に相当する
    潜像担持体中心周りの角度よりも小さい角度に設定し、
    かつ、上記クリーニング装置に形成されている開口の下
    方に、上記潜像担持体上に担持された可視像を転写され
    た転写紙の搬送路を構成し、かつ、自身に付着した余剰
    現像剤や紙粉等の不純物を除去するクリーニングブレー
    ドが当接している転写ベルトの展張部の一部を位置さ
    せ、上記潜像担持体は上記逆方向への回転量が可変とさ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、上記潜像担持体の逆方向への回転量は、初期条件と異な
    る状態が発生する時期に合わせて調整されることを 特徴
    とする画像形成装置。
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