JP3309016B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ

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JP3309016B2
JP3309016B2 JP01379894A JP1379894A JP3309016B2 JP 3309016 B2 JP3309016 B2 JP 3309016B2 JP 01379894 A JP01379894 A JP 01379894A JP 1379894 A JP1379894 A JP 1379894A JP 3309016 B2 JP3309016 B2 JP 3309016B2
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rib
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浩一 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに係り、
特にトレッド部にタイヤ周方向に沿って伸びる複数のリ
ブ溝を持つブロックパタ−ンを備えた主としてトラック
やバスなどに使用される重荷重用空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年タイヤ形状の扁平化が進み使用条件
が高速化してタイヤに対する性能向上の要求が増大して
いる。特にタイヤ装着車両の安全性と快適性の向上、又
道路周辺の環境への配慮等からウエット路面上での走行
性能の向上と走行中のタイヤ騒音の低減は重要なテ−マ
−であってこの両性能を同時に向上する技術として特開
平3−276802が開示されている。これはトレッド
部にタイヤの周方向に沿った複数のリブ溝を備えた所謂
リブパタ−ンの空気入りタイヤの場合に、リブ溝を塞ぐ
ようにリブ溝の軸線方向に変形し易い柔軟なひれ部(以
下グル−ブフェンスと呼称する)をリブ溝の壁面に設け
るものであって、リブパタ−ン本来のウエット性能を低
下させることなく、タイヤが路面との接地時に周方向に
延在するリブ溝が作る気柱管の共鳴を防ぎ騒音レベルを
低下させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、トラックや
バス等重車両の駆動軸等に多用される複数のリブ溝を持
つブロックパタ−ンの場合は、ラグ溝によって音源が発
生しそれがリブ溝内での気柱管共鳴によって騒音レベル
が増幅するという新たな問題に加えて、リブ溝内での前
記のグル−ブフェンスの設定位置によっては期待される
騒音低減効果が得られずしかもタイヤ転動時接地面内で
のブロックの動きが大きく同様にグル−ブフェンスの設
定の位置によってはグル−ブフェンスが主溝に結合され
る付け根部分に疲労亀裂が発生し所定の固定が出来ず場
合によってはグル−ブフェンスがもぎ取られてしまう等
の問題があった。
【0004】本発明はトラックやバス等重車両に使用さ
れるブロックパタ−ンタイヤにおいて、湿潤(ウエッ
ト)路面での走行性能を損なうことなくタイヤ走行騒音
を低減する重荷重用空気入りタイヤを提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の重荷重用空気入りタイヤ
においては、タイヤの踏面部上に周方向に伸びる複数の
リブ溝を持ち、これらリブ溝間の陸部をラグ溝またはス
リット状の細溝等のタイヤ径方向の溝で区切って成るブ
ロックが周方向に連なるタイヤのブロックパタ−ンにお
いて、前記リブ溝を挟んで相対して配置されたブロック
の隣接する径方向の溝の溝中心間距離の中間付近に、リ
ブ溝を塞ぐように突出したひれ部をリブ溝の壁面に設け
たことを特徴としている。また、請求項2に記載の本発
明は、前記請求項1に記述した特徴に加えてリブ溝を鋏
んで相対するブロックが互いに周方向にずれて配置され
ていることを特徴としている。
【0006】
【作用】一般にブロックパタ−ンの場合、タイヤが内圧
荷重を受けて転動する時、タイヤの接地面内においてラ
グ溝に閉じ込められた空気によって発生した音が路面と
リブ溝とで形成される気柱の中を空気の振動として伝番
する際に、気柱共鳴を起こして大きな騒音を発生する。
本発明に置いては、リブ溝の両側に相対して配置されて
タイヤの周方向に連なる各ブロックの両端にあるラグ溝
またはスリット溝に関して互いに隣接する2個の溝の溝
中心間の距離を2分する中間距離付近に、リブ溝を塞ぐ
様に突出したひれ部をリブ溝の壁面に設けているので、
音源となるラグ溝に直結する気柱管としてのリブ溝内に
必ず少なくとも一か所のひれ部を設置することとなり空
気の振動伝番を攪乱する働きをリブ溝内の最も効果的な
場所に発生させることが保証されるためタイヤパタ−ン
各位置での気柱共鳴現象の発生を効果的に防止すること
が出来る。又、リブ溝を挟む2個のラグ溝によって発生
する音源の中心位置にひれ部が配置されるので2個の音
源の共鳴が防止されて騒音レベルが低減される。尚、雨
天時においては、材質形状によりひれ部に柔軟性を持た
せて前記ひれ部がリブ溝中を流れる水流の圧力によって
ひれ部の根本付近で折れ曲がる様にすると共に、場合に
よってはリブ溝の壁面に設けたひれ部を、ひれ部同士ま
たはひれ部とリブ溝の壁面との間で間隙が出来るように
形成することにより、タイヤ接地面での水を十分に排出
させることが出来るのでタイヤのウッエト性能が維持さ
れる。更に前記ひれ部は上述の如くリブ溝を挟むブロッ
クの隣接する溝の溝中心間の距離の中央付近に設けられ
る為、ひれ部が接地時に動きの大きいブロックの周方向
の端部から離れてブロックの中央寄りに設置されること
となりひれ部の繰り返し変形が小さく従ってひれ部根元
付近の疲労亀裂が防止される。
【0007】更にまた、請求項2に記載した如く、リブ
溝を挟むラグ溝またはスリット溝で区切られたブロック
を相互に周方向にずらして配置したので、リブ溝左右の
ブロックのタイヤ径方向溝(ラグ又はスリット状の溝)
の位置が一致する事がなく、一方の径方向溝で発生した
音を他方の径方向溝で生じた音が干渉により打ち消す様
に働くので、前記したひれ部の騒音低減効果と相俟って
ブロックパタ−ンに固有の騒音を効果的に低減出来る。
【0008】
【発明の実施例】以下本発明の実施例を図1〜3に従っ
て説明する。図1に示される如く、空気入りタイヤ11
R22.5,14PRのトレッド部(1)のトレッドパ
タ−ンに於いては、タイヤ幅方向(図1の左右方向)に
所定間隔を隔ててタイヤの周方向(図1の上下方向)に
伸びる溝幅12mmの3本のリブ溝(2)が形成され、
更にこれらのリブ溝間の陸部(3)がタイヤの径方向
(タイヤの幅方向)に向く溝幅10mmのラグ溝(4)
及び溝幅2mmmのスリット溝(5)で区切られたブロ
ック(6)が周方向の長さ50mm、幅30mmの大き
さでタイヤの周方向に連続して配置されている。そして
これらのブロックの位置はリブ溝を挟んで相対するブロ
ック(6a)、(6b)をタイヤ周方向に半ブロック
(25mm)ずらして配置されている。又、隣接するラ
グ溝(4a)と(4b)の溝中心(7a)と(7b)間
の距離の中央付近にブロックと同質の弾性ゴムで形成さ
れしかも図2に示す様に厚さ2mmで両開き扉状の形状
を持つ一対のひれ部(8)が中央に2mmの間隙(9)
をもってリブ溝(2)の両壁(10)にリブ溝と一体と
なって設けられている。本実施例のブロックパタ−ンに
おいては、径方向の溝として幅10mmのラグ溝(4)
と幅2mmのスリット状の溝(5)とがブロック(6)
を区切っているがラグ溝に比べスリット状の溝が発生す
る音が極めて微少であるので隣接する径方向の溝として
はラグ溝のみを対象にして前記ひれ部の設定位置を定め
ている。従ってリブ溝を挟んで相対するブロック(6
a)、(6b)には図1に示す様に2か所の位置にひれ
部(8)を設けている。又、これらのひれ部はタイヤJ
IS規格の正規内圧正規荷重下での接地面域内において
各周方向リブ溝に少なくとも一個以上のひれ部が存在す
る様に配置するのが好ましい。
【0009】尚、パタ−ンデザイン次第ではひれ部の位
置設定は、隣接する溝をスリット溝同士又はスリット溝
とラグ溝との組み合わせとして行うことが出来る。ひれ
部の形状、寸度は本出願人が先に出願した特開平3−2
76802に記述される各種のバリエ−ションを取るこ
とが出来るが、ひれ部の存在によってリブ溝内が完全に
閉塞されない様な形状とし、しかもひれ部の材質は水流
の圧力によってリブ溝の壁に向かって倒れたり起き上が
ったり出来る弾性のあるものを選択する。
【0010】次に本発明の効果を確認するために、図1
の本発明のタイヤと本発明と同一のタイヤパタ−ンであ
るが前記ひれ部を設置していないタイヤとを試作して室
内騒音試験機にてタイヤの音圧レベルの比較を行った。
その結果を表1に示したが本発明のタイヤでは走行速度
40km/hから100km/hに亙って7%から3%
の騒音低減効果が得られることが確認された。又ひれ部
の設定位置とひれ部の耐久性の関係を確認するためにタ
イヤ内圧荷重をJIS規格の100%の値に設定して鋼
製のテストドラム上を速度30km/hで走行させる耐
久試験を実施した。2880km走行後ひれ部の根元の
亀裂進行深さをチェツクした結果図3に示す如く前述の
隣接する溝間の中央付近にひれ部がある本発明の実施例
の場合が最も亀裂深さの進行が少ないことが確認され
た。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、ブロッ
クパタ−ンを持つ重荷重用空気入りタイヤにおいて、ブ
ロックパタ−ンが本来備える優れたウエット路面での走
行性能を損なうことなく、タイヤの走行騒音を低減し、
同時に騒音低減手段となるひれ部の耐久性を大きく向上
させるという優れた効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤブロックパタ−ンの平面図あ
る。
【図2】本発明のひれ部をリブ溝に取りつけた状態を示
す斜視図である。
【図3】本発明のタイヤの耐久性効果を示す図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 リブ溝 3 陸部 4 ラグ溝 4a,4b 隣接するラグ溝 5 スリット状溝 6 ブロック 7a、7b 溝中心 8 ひれ部 9 間隙 10 リブ溝の両壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/04,11/11,11/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの踏面部上に周方向に伸びる複数
    のリブ溝を持ち、これらリブ溝間の陸部をタイヤの径方
    向の溝で区切って成るブロックが周方向に連なるタイヤ
    のブロックパタ−ンにおいて、前記リブ溝を挟んで相対
    して配置されたブロックの隣接する径方向の溝の溝中心
    間距離の中間付近に、リブ溝を塞ぐように突出したひれ
    部をリブ溝の壁面に設けたことを特徴とする重荷重用空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 リブ溝を鋏んで相対するブロックが互い
    に周方向にずれて配置されている請求項1記載の重荷重
    用空気入りタイヤ。
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JP4723939B2 (ja) * 2005-07-22 2011-07-13 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP5303255B2 (ja) * 2008-12-18 2013-10-02 株式会社ブリヂストン 二輪車用タイヤ
JP5431244B2 (ja) * 2010-05-17 2014-03-05 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
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