JP3303088B2 - 凹凸基材の多色塗装方法及び多色塗装装置 - Google Patents

凹凸基材の多色塗装方法及び多色塗装装置

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JP3303088B2
JP3303088B2 JP17712297A JP17712297A JP3303088B2 JP 3303088 B2 JP3303088 B2 JP 3303088B2 JP 17712297 A JP17712297 A JP 17712297A JP 17712297 A JP17712297 A JP 17712297A JP 3303088 B2 JP3303088 B2 JP 3303088B2
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賢治 若林
▲あつ▼久 藤澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凹凸形状を有する基
材の表面に所望の多色塗装を施すための方法に関し、特
に、凹部を目地とし規則的に配列された凸部を備えた建
築用板材の多色塗装に適した方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅等の外壁材として、表面に
凹凸形状を形成した基材が用いられている。この凹凸基
材は簡易にレンガ積みやタイル貼りの如き外観を呈する
ことができるものとして広く使用されている。近年は、
装飾の多様性の観点から該基材の凸部に異なる色の塗装
が施された,多色塗装のものも望まれている。
【0003】この多色塗装を行うための方法としては、
マスキング工程を備えたスプレー塗装による方法、特開
平6−155729号公報に記載の方法等が知られてい
る。
【0004】前者の方法は、凹部塗装後に該凹部をマス
キングしてから凸部をスプレー塗装することにより、飛
散するスプレー塗料が凹部に付着しないようにするもの
であり、マスキング工程を別途備えることによる塗装作
業の煩雑さ及び塗装コストの高騰を招くという問題があ
った。
【0005】また、後者の方法は、凸部のみへの塗装を
コンベアの幅方向に亘って並列させたジェットノズルか
らのインク噴射によって行うようにしているため、マス
キング工程を備える必要は無いものの、装置自体が大型
化、複雑化してしまい、結果的に塗装コストの高騰を招
くという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みなされたもので、マスキングを不要とし、凹凸基材
の凸部に所望の多色の色彩を簡便に施すことのできる
塗装方法及び多色塗装装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、凹
部に、暗色顔料を主顔料とし、明度Nが3未満である1
種類のA塗料を塗装する工程と、前記凸部のみに前記A
塗料よりも明度の高い1種類のB塗料を塗装する工程
と、さらに、これらの工程の後に、色彩の異なるカラー
クリア塗料及びクリア塗料のうち少なくとも色彩の異な
るカラークリア塗料をスプレー塗装により前記複数の凸
部に多色に塗り分け塗装する工程と、を備えること(第
1発明)、若しくは、凹部に、暗色顔料を主顔料とし、
明度Nが3以上である1種類のA塗料を塗装する工程
と、前記凸部のみに前記A塗料よりも明度の高い1種類
のB塗料を塗装する工程と、さらに、これらの工程の後
に、色彩の異なるカラークリア塗料及びクリア塗料のう
ち少なくとも色彩の異なるカラークリア塗料をスプレー
塗装により前記複数の凸部に多色に塗り分け塗装する工
と、を備え、前記カラークリア塗料には、前記A塗料
に含まれる顔料又は該顔料とほぼ同色の顔料を添加する
こと(第2発明)によって達成される。
【0008】前記第2発明において、前記A塗料には、
前記カラークリア塗料に本来含まれている着色顔料又は
該顔料とほぼ同色の顔料が添加されていることが好まし
い。
【0009】前記B塗料の明度Nは、前記A塗料の明度
Nより2以上高いことが望ましい。
【0010】前記A塗料塗装工程は、前記凹部及び凸部
の双方にA塗料を塗装するものとすることができ、かか
る場合には、該A塗料塗装後に前記B塗料塗装工程を備
えることができる。また、前記A塗料塗装工程は、前記
凹部にのみA塗料を塗装するものとすることができ、か
かる場合には、該A塗料塗装工程と前記B塗料塗装工程
とは前後を問わず備えることができる。
【0011】また、本発明の前記目的は、表面に凹部に
より区画された複数の凸部を有する凹凸基材の多色塗装
するための多色塗装装置であって、塗装すべき凹凸基材
を搬送する搬送手段と、前記凹凸基材の少なくとも凹部
に暗色顔料を主顔料とするA塗料を塗装する凹部塗装手
段と、凸部のみに前記A塗料よりも明度の高い1種類の
B塗料を塗装する第1凸部塗装手段と、色彩の異なるカ
ラークリア塗料及びクリア塗料のうち少なくとも色彩の
異なるカラークリア塗料をスプレー塗装により前記複数
の凸部に多色に塗り分け塗装するための第2凸部塗装手
段と、前記搬送手段及び前記第1、第2凸部塗装手段を
制御する制御部と、を有し、前記第2凸部塗装手段は、
前記凹凸基材の幅方向に並列されるとともに該基材の長
手方向に複数段設けられた複数個のスプレー塗装機を備
え、前記複数個のスプレー塗装機は、それぞれが塗装す
べき凸部上に配置されており、かつそのスプレー幅が1
つの凸部の幅をカバーできるように設定されており、前
記制御部は、前記複数個の凸部のそれぞれに所望のカラ
ークリア塗料、クリア塗料を塗り分け塗装するように前
記第2凸部塗装手段を制御することを特徴とする多色塗
装装置により達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1 本発明に係る塗装方法の好ましい第1の実施形態につ
き、以下に図1から図5を参照しつつ説明する。本実施
の形態に係る塗装方法は、図1に示すような表面上にm
×n個の矩形の凸部211〜2mnが縦横に配列された凹凸
基材1の所望凸部に所望色の塗装を行うものである。
【0013】まず、本実施の形態に係る塗装方法に用い
る塗装装置について説明する。該塗装装置は、図1から
図3に示すように、塗装すべき凹凸基材1を搬送するコ
ンベア等からなる搬送手段6と、前記凹凸基材1の少な
くとも凹部3にA塗料を塗装する凹部塗装手段4と、凸
部2のみにB塗料を塗装する第1凸部塗装手段7と、前
記凸部2にC塗料を塗装する第2凸部塗装手段8と、前
記搬送手段6及び各塗装手段4,7,8を制御する制御
手段(図示せず)とを備えている。
【0014】前記制御手段は、基材1の形状や凸部への
塗装パターンを設定する設定部と、塗装すべき基材の位
置を検知する検知部5と、前記設定部及び検知部からの
信号を受けて、前記各塗装手段にON/OFF等の制御
信号を出力する制御部とを備えている。
【0015】前記検知部5は、例えば、CCDカメラ等
を備えてなり、検知する色差によって塗装すべき面を検
知し、制御部に検知信号を出力する。即ち、凹部塗装手
段用の検知部5はコンベア面と基材表面との色差から基
材1を検知し、第2凸部塗装手段用の検知部5は基材1
の凹部と凸部との色差から凸部を検知するものである。
【0016】前記凹部塗装手段4は、基材1の搬送方向
と直交する方向、即ち、基材の幅方向に駆動可能とされ
たスプレー塗装機を備えている。該スプレー塗装機は、
前記制御部からの制御信号に基づいて、基材の幅方向に
往復運動しながら基材表面全域にA塗料を塗装できるよ
うに構成されている。前記スプレー塗装機は基材1の搬
送方向、即ち、基材の長手方向に複数段備えることがで
き、このように構成することにより、基材1の表面全域
にむら無くA塗料を塗装することができる。
【0017】前記第1凸部塗装手段7は、塗料供給ロー
ル及び塗装ロールを有するロールコーター等を備えてな
り、塗装ロールに接触する基材1の凸部2のみにB塗料
を塗装できるように構成されている。
【0018】前記第2凸部塗装手段8は、基材1の幅方
向に並列されたスプレー塗装機81−8Sを備え、制御部
からの制御信号に基づいて対応する凸部に各種色彩のC
塗料を塗装するように構成されている。各スプレー塗装
機81−8Sは塗装すべき凸部上に位置しており、そのス
プレー幅は1つの凸部の幅をカバーできるようになって
いる。並列させるスプレー塗装機81−8Sの数は、基材
の幅方向の凸部の数nと同じにしても良い。また、該第
2凸部塗装手段8は、必要に応じて基材の長手方向に複
数段設けることができ、このように構成することによ
り、凸部の塗装色数を増やすことが可能になる。
【0019】次に、前記各塗装手段によって塗装される
A,B,C塗料について説明する。
【0020】前記A塗料は暗色顔料を主顔料とし、明度
Nが3以下とされており、B塗料は該A塗料よりも明度
の高い塗料とされ、各々主顔料の他、色彩調整のための
他の顔料、樹脂、媒体、及び各種調整剤等を含んだもの
とされている。A塗料とB塗料との明度Nの差は2以上
であることが望ましい。このような明度差とすることに
より、基材の凹凸形状を明確にすることができる。
【0021】前記C塗料は、色彩の異なる複数色のカラ
ークリア塗料(染料又は少量の顔料、樹脂、媒体、及び
各種調整剤を含んだもの)若しくは、それらのカラー
クリア塗料とクリア塗料(樹脂、媒体、及び各種調整剤
を含んだもの)であり、カラークリア塗料は、有彩色顔
料の含有量5重量%以下であることが望ましい。
【0022】このように構成された塗装装置を用いた塗
装方法について以下に説明する。搬送手段6上の基材1
が凹部塗装手段4用の検知部5の検知領域に到達し、該
検知部5が検知面の明度差によって基材1の存在を検知
すると、該検知信号を制御部に出力する。制御部は検知
部5から送られてくる信号に基づいて、凹部塗装手段4
に動作命令信号を出力する。凹部塗装手段4は、制御部
からの動作命令信号によって基材の幅方向に移動しなが
らA塗料のスプレー塗装を開始し、停止命令信号によっ
て該塗装を終了する。このようにして、基材表面の全域
にわたってA塗料が塗装される。
【0023】その後、必要に応じて、遠赤外線又は近赤
外線温風乾燥機等の乾燥手段(図示せず)を用いてA塗
料を乾燥させた後、第1凸部塗装手段7によって凸部2
のみにB塗料を塗装する。なお、A塗料を乾燥させるの
は、B塗料の塗着性を良くするためのものであるから、
A塗料の種類や塗装ライン工程の組み方によっては乾燥
工程を不要とすることができる。
【0024】B塗料の塗装は、予め塗料の供給量や基材
1との接触圧等を調整されたロールコータ等を通過させ
ることにより、基材1の凸部に対してのみ行われる。ま
た、必要に応じて前述のような乾燥工程を通される。そ
して、B塗料を塗装した後、前記第2凸部塗装手段8を
構成するスプレー塗装機81−8Sによって、塗装すべき
凸部にC塗料をスプレー塗装する。該C塗料は、各スプ
レー塗装機81−8S毎に、或いは、所定数のスプレー塗
装機のグループ毎に異なる種類のものを用いても良い。
プレー塗装機8のON/OFF制御は、第2凸部塗装
手段8用の検知部5が塗装すべき凸部の存在を検知して
出力する検知信号に基づいて行われる。
【0025】C塗料はスプレー塗装されるから、塗装す
べき凸部以外の部分、即ち、隣接する凹部3にも飛散す
る。従って、凹部3のうち図5に示す領域10において
は、A塗料上にC塗料が塗り重ねられることになるが、
本実施の形態においては、以下の理由から、飛散するC
塗料による凹部3内の塗装色の変化は問題とならない程
少ない。
【0026】即ち、カラークリア塗料は、明度の高い塗
膜の上に塗り重ねられる場合には大きな発色効果を発揮
するが、明度の低い塗膜の上に塗り重ねられる場合には
発色効果は小さいものである。従って、本実施の形態に
おけるように、凹部3に塗装するA塗料の主顔料を暗色
顔料とし、その明度Nを3未満としておくことによっ
て、凹部3内にC塗料が飛散しても、これによる凹部3
内の塗装色の変化は極めて少ない。
【0027】一方、凸部2のみに塗装するB塗料は、A
塗料よりも明度が高いものであるから、この上にC塗料
が塗り重ねられるとC塗料の発色効果によって塗色が変
化することになる。従って、所望の凸部を色彩の異なる
カラークリア塗料、若しくは、カラークリア塗料とクリ
ア塗料とで塗り分けることによって、凸部の塗色を異な
らせ基材表面に変化のある外観を持たせることが可能に
なる。
【0028】このように、本実施の形態に係る塗装方法
によれば、凹凸基材への多色塗装を、インクジェットを
用いることなく、また、マスキングをすることなく、ス
プレー塗装によって行うことができる。従って、多色塗
装を施した凹凸基材を簡便、安価に製造することが可能
になる。
【0029】実施の形態2 次に、本発明に係る塗装方法の好ましい第2の実施の形
態について説明する。本実施の形態2に係る塗装方法
は、前記実施の形態1において使用する塗料の明度を異
ならせたものであり、塗装装置や塗装工程は前記実施の
形態1におけると同様のものを使用することができる。
【0030】前記実施の形態1においては、A塗料に、
その明度Nが3未満のものを用いるようにしたが、本実
施の形態2は、該A塗料として明度Nが3以上のものを
用いるようにし、且つ、C塗料に、該A塗料に含まれる
顔料若しくは該顔料とほぼ同色の顔料を含ませるように
したものである。なお、B塗料は、前記実施の形態1に
おけると同様にA塗料よりも明度の高いものを用いるの
であり、その明度Nの差は2以上であることが望まし
い。
【0031】以下に、本実施の形態に係る塗装方法につ
いて説明するが、A塗料及びB塗料の塗装工程は前記実
施の形態1におけると同様であるので、その説明は省略
する。
【0032】スプレー塗装によって凸部のみにC塗料を
吹き付けようとしても、図5に示すように、該C塗料は
凸部に隣接する凹部にも飛散する。上述のように、C塗
料として用いられるカラークリア塗料若しくはクリア塗
料は、明度の低い塗膜上に重ね塗られる場合には、発色
効果が小さいものであるが、明度の高い皮膜の上に重ね
塗られる場合には大きな発色効果を発揮する。
【0033】従って、本実施の形態におけるように、A
塗料に、その明度Nが3以上となるような、明度の高い
ものを用いる場合には、凹部3のうち一の色のC塗料が
飛散する領域10と、飛散しない領域又は他の色のC塗
料が飛散する領域とでは、C塗料による発色効果で、塗
色が異なってしまうことになる。
【0034】しかしながら、本実施の形態では、C塗料
に、A塗料に含まれる着色顔料若しくは該顔料とほぼ同
色の顔料を添加するようにしているので、領域10と他
の領域との塗色の相違を認識され難くすることが可能に
なる。即ち、C塗料に含ませる着色顔料によって、C塗
料による変色をA塗料色に近づけることができ、これに
よって、領域10とその他の凹部3との塗色変化を抑え
ることができる。なお、C塗料へ添加される,A塗料に
含まれる顔料若しくは該顔料とほぼ同色の顔料は、C塗
料の1〜5重量%程度であることが望ましい。
【0035】また、C塗料としてカラークリア塗料を用
いる場合には、A塗料に該C塗料に含まれる着色顔料若
しくは該顔料とほぼ同色の顔料を添加するようにすれ
ば、領域10とその他の凹部3との塗装色変化を、さら
に抑えることが可能になる。このA塗料への顔料の添加
は、C塗料のうち異なる色彩全てについて、これらに含
まれる顔料又は該顔料とほぼ同色の顔料を全て添加して
も良いし、C塗料のうち似かよった色彩については1つ
の色彩(例えば、緑と青緑に対し緑)の顔料を代表とし
て添加し、相違する色彩については中間的な色彩(例え
ば、緑と黄に対し黄緑緑、赤と青に対し紫)の顔料を添
加しても良い。なお、A塗料への添加顔料は、A塗料の
1〜5重量%以下とするのが望ましい。
【0036】一方、B塗料はA塗料よりも明度の高い塗
料であるから、該B塗料の上にC塗料を塗り重ねると、
大きな発色効果を得ることになる。従って、所望の凸部
に所望色のC塗料をスプレー塗装することによって、多
色塗装を得ることができる。
【0037】このように、本実施の形態に係る塗装方法
においても、前記実施の形態1におけると同様に、凹凸
基材への多色塗装を、インクジェットを用いることな
く、また、マスキングすることなく、スプレー塗装によ
って行うことができる。従って、多色塗装を施した凹凸
基材を簡便、安価に製造することが可能になる。
【0038】前記各実施の形態においては、凹部にA塗
料を塗装した後、凸部のみにB塗料を塗装し、最後にC
塗料を塗装するようにしたが、このA塗料とB塗料との
塗装工程は逆にしても良い。なお、この場合には、2流
体ノズル方式のダストレス塗装機等を用いて、凹部部分
のみにA塗料を塗装する必要がある。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、表面に凹部により区画された複数の凸部を有する凹
凸基材の前記凹部に、暗色顔料を主顔料とし、明度Nが
3未満である1種類のA塗料を塗装する工程と、前記凸
部のみに前記A塗料よりも明度の高い1種類のB塗料を
塗装する工程と、さらに、これらの工程の後に、前記複
数の凸部のうちの所望の凸部に所望の種類のカラークリ
ア塗料若しくはクリア塗料であるC塗料をスプレー塗装
する工程を備えるようにしたので、前記凹部における該
C塗料が飛散する領域と飛散しない領域との塗色変化は
目立たない。従って、インクジェットを用いることな
く、また、マスキングをすることなく、スプレー塗装に
よって、所望の凸部に所望色の色彩を施すことができ、
塗装工程及び塗装装置の簡略化による塗装コストの削減
を図ることが可能になる。
【0040】また、本願の第2発明によれば、前記A塗
料を明度Nが3以上のものとし、且つ、前記C塗料に、
前記A塗料に含まれる顔料又は該顔料とほぼ同色の顔料
を添加するようにしたので、該C塗料の発色効果をA塗
料色に近づけることができ、これにより、前記凹部にお
けるC塗料が飛散する領域と飛散しない領域との塗色変
化を抑えることができる。従って、インクジェットを用
いることなく、また、マスキングをすることなく、スプ
レー塗装によって、所望の凸部に所望色の色彩を施すこ
とができ、塗装工程及び塗装装置の簡略化による塗装コ
ストの削減を図ることが可能になる。
【0041】また、前記第2発明において、前記C塗料
がカラークリア塗料である場合には、前記A塗料に、該
C塗料に含まれる着色顔料又は該顔料とほぼ同色の顔料
を添加するようにしたので、前記凹部におけるC塗料が
飛散する領域と飛散しない領域との塗色変化をさらに有
効に抑えることができる。
【0042】さらに、前記第1発明及び第2発明におい
て、前記B塗料を、その明度Nが前記A塗料の明度Nよ
り2以上高いものとしたので、基材の凹凸形状をより明
確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図l】図1(a)は、本発明の実施の形態における凹
凸基材の平面図である。図1(b)は、図1(a)に示
す凹凸基材の正面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態におけるA塗料塗
装工程を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態におけるB塗料塗
装工程を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態におけるC塗料塗
装工程を示す図である。
【図5】図5は、スプレー塗装されるC塗料の凹部への
飛散状態を示す図である。
【符号の説明】
l 凹凸基材 2 凸部 3 凹部 4 凹部塗装手段 5 検知手段 6 搬送手段 7 第1凸部塗装手段 8 第2凸部塗装手段 9 スプレー幅 10 C塗料の飛散領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−269776(JP,A) 特開 平7−24959(JP,A) 特開 平7−24403(JP,A) 特開 平5−15838(JP,A) 特開 平7−31930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/06 104 B41M 3/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部により区画された複数の凸
    部を有する凹凸基材の多色塗装方法であって、前記凹部
    に、暗色顔料を主顔料とし、明度Nが3未満である1種
    類のA塗料を塗装する工程と、前記凸部のみに前記A塗
    料よりも明度の高い1種類のB塗料を塗装する工程と、
    さらに、これらの工程の後に、色彩の異なるカラークリ
    ア塗料及びクリア塗料のうち少なくとも色彩の異なるカ
    ラークリア塗料をスプレー塗装により前記複数の凸部に
    多色に塗り分け塗装する工程と、を備えることを特徴と
    する凹凸基材の多色塗装方法。
  2. 【請求項2】 表面に凹部により区画された複数の凸
    部を有する凹凸基材の多色塗装方法であって、前記凹部
    に、暗色顔料を主顔料とし、明度Nが3以上である1種
    類のA塗料を塗装する工程と、前記凸部のみに前記A塗
    料よりも明度の高い1種類のB塗料を塗装する工程と、
    さらに、これらの工程の後に、色彩の異なるカラークリ
    ア塗料及びクリア塗料のうち少なくとも色彩の異なるカ
    ラークリア塗料をスプレー塗装により前記複数の凸部
    多色に塗り分け塗装する工程と、を備え、前記カラーク
    リア塗料には、前記A塗料に含まれる顔料又は該顔料と
    ほぼ同色の顔料が添加されていることを特徴とする凹凸
    基材の多色塗装方法。
  3. 【請求項3】 記A塗料には、前記カラークリア
    料に本来含まれている着色顔料又は該顔料とほぼ同色の
    顔料が添加されていることを特徴とする請求項2に記載
    の凹凸基材の多色塗装方法。
  4. 【請求項4】 前記B塗料の明度Nは、前記A塗料の
    明度Nより2以上高いことを特徴とする請求項1から3
    の何れかに記載の凹凸基材の多色塗装方法。
  5. 【請求項5】 前記凹部にA塗料を塗装する工程は、
    前記凹部及び凸部の双方にA塗料を塗装するものとし、
    その後に、前記B塗料を塗装する工程を備えることを特
    徴とする請求項1から4の何れかに記載の凹凸基材の
    塗装方法。
  6. 【請求項6】 前記凹部にA塗料を塗装する工程は、
    前記凹部にのみA塗料を塗装するものとし、該A塗料塗
    装工程は前記B塗料を塗装する工程と前後を問わずに備
    えられていることを特徴とする請求項1から4の何れか
    に記載の凹凸基材の多色塗装方法。
  7. 【請求項7】 表面に凹部により区画された複数の凸部
    を有する凹凸基材の 多色塗装するための多色塗装装置で
    あって、 塗装すべき凹凸基材を搬送する搬送手段と、前記凹凸基
    材の少なくとも凹部に暗色顔料を主顔料とするA塗料を
    塗装する凹部塗装手段と、凸部のみに前記A塗料よりも
    明度の高い1種類のB塗料を塗装する第1凸部塗装手段
    と、色彩の異なるカラークリア塗料及びクリア塗料のう
    ち少なくとも色彩の異なるカラークリア塗料をスプレー
    塗装により前記複数の凸部に多色に塗り分け塗装するた
    めの第2凸部塗装手段と、前記搬送手段及び前記第1、
    第2凸部塗装手段を制御する制御部と、を有し、 前記第2凸部塗装手段は、前記凹凸基材の幅方向に並列
    されるとともに該基材の長手方向に複数段設けられた複
    数個のスプレー塗装機を備え、 前記複数個のスプレー塗装機は、それぞれが塗装すべき
    凸部上に配置されており、かつそのスプレー幅が1つの
    凸部の幅をカバーできるように設定されており、 前記制御部は、前記複数個の凸部のそれぞれに所望のカ
    ラークリア塗料、クリア塗料を塗り分け塗装するように
    前記第2凸部塗装手段を制御することを特徴とする、請
    求項1〜6の何れかに記載の多色塗装方法に用いる多色
    塗装装置。
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