JP2005199181A - 塗装装置 - Google Patents

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博文 山中
Eiichi Taniguchi
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Abstract

【課題】 エアー霧化によるぼかし表現によって、外観上やわらかい感じに見せることができ、しかも、より自然な風合いの高意匠塗装を容易に実現すること。
【解決手段】 塗装対象物に塗料を模様状に塗装するための塗装装置11である。開閉弁の開閉動作により塗料を不連続に粒状に吐出するための多数の吐出部4と、各吐出部4から吐出された直後の塗料粒状物2にエアーを吹き付けて塗料粒状物2を霧化するためのエアー吹き出し部5とを具備している。塗装部分と非塗装部分との境界が霧化によりぼかされ、ぼかし表現を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗装装置に関し、詳しくは塗装対象物の表面塗装を行なうにあたって、エアー霧化によるぼかし表現の塗装を行なう技術に関するものである。
外壁材、屋根材、塀材などの建築基材には、セメント板などの無機質系の板材が広く用いられている。この種の建築基材は、建物の外観の形成を担うため、各種の意匠を実現する表面化粧について技術的な検討が加えられている。たとえば抄造、押出成形などにより成形された基材の表面にプレス成形などにより凹凸模様付けをし、その凹凸表面を塗装することが一般的に行なわれている。
塗装の一方式として、最近、塗料を基材表面に向けて噴射するインクジェットによる塗装が考えられている。このインクジェット塗装は、下地着色塗装を行なった基材若しくは無垢の基材に対して行なわれるが、これまで一般的に用いられてきた塗装ロールに比べ、局所的なしかも位置制御された塗装が可能である。
また、他の塗装手法として、1枚の基材の表面に濃淡のある塗装を行なうことが考えられる。インクジェット塗装では、一般に、インクジェット塗装機から吐出する塗料はあらかじめ定められたドットパターンとされているため、そのような濃淡塗装を実現するには、塗料の吐出間隔を変えたり、複数色の塗料を薄い色から順に濃い色へと重ね塗りしたりすることなどが検討されている。
しかしながら、塗料の吐出間隔を変えるための制御は容易でなく、複数色の重ね塗りの場合、塗料の色を多数用意しなければならない。これらの問題は、当然、建築板の塗装コストに反映する。
そこで、上記問題を解決すべく、インクジェットにおける塗料の吐出圧を変化させ、これにより基材表面に付着するドット状の塗料の大きさを変化させ、1枚の基材に対して濃淡のある塗装を行なう方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に示される従来例にあっては、塗料の濃淡をコントロールできるが、塗装部分と非塗装部分との境界がはっきりとして、ぼやかすことができないため、外観上やわらかい感じに見せることができず、より自然な風合いの高意匠塗装を行なうことが困難であった。
特開2003−334943号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、エアー霧化によるぼかし表現によって、外観上やわらかい感じに見せることができ、しかも、より自然な風合いの高意匠塗装を容易に実現できる塗装装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、塗装対象物1に塗料を模様状に塗装するための塗装装置であって、開閉弁3の開閉動作により塗料を不連続に粒状に吐出するための多数の吐出部4と、各吐出部4から吐出された直後の塗料粒状物2にエアーを吹き付けて塗料粒状物2を霧化するためのエアー吹き出し部5とを具備することを特徴としている。
このような構成とすることで、吐出部4から吐出する塗料粒状物2に、高圧のエアーを吹き付けることで、吐出した塗料粒状物2が霧化される。これにより塗装部分と非塗装部分との境界が霧化によりぼかされ、ぼかし表現が可能となり、外観上やわらかい感じに見せることができ、意匠上の見栄えを良くすることができる。
また上記エアー吹き出し部5は、多数の吐出部4が設けられる本体ヘッド6とは別体の霧化用ノズルヘッド7に設けられ、この霧化用ノズルヘッド7が本体ヘッド6に取り付けられているのが好ましく、この場合、既存の本体ヘッド6に霧化用ノズルヘッド7を付加するだけで、加える変更が小規模で済み、低コスト化を図ることができる。
また上記吐出部4を挟んでその両側にエアー吹き出し部5を各々配置すると共に、一方のエアー吹き出し部5のエアー霧化圧力と他方のエアー吹き出し部5のエアー霧化圧力とを可変にするためのレギュレータ8を設けるのが好ましく、この場合、レギュレータ8を用いて両側のエアー霧化圧力を異ならせることで、ドットパターン2Aの外周部分がエアー霧化圧力の弱い方に向って長く拡散するようになる。これにより、隣接するドット状の塗料2Aが互いに重なる部分では濃度が濃くなり、重ならない部分では濃度が薄くなる。このようにエアー霧化圧力によって模様の濃淡をコントロールすることが可能となる。
また上記エアーに、塗料の溶剤を希釈するための希釈液9を混入させるのが好ましく、この場合、希釈液9をエアーに混入させることで、塗料が希釈され、仮りに塗料の滞積によって吐出部4が多少閉塞した状態であっても、吐出部4の目詰まりを防止できるものであり、さらに希釈液9によって、塗料の濃淡のコントロールも可能になる。
また上記塗装対象物1を搬送する搬送装置10を備え、上記構成の吐出部4及びエアー吹き出し部5を、塗装対象物1の搬送方向Aに間隔をあけて複数列配置すると共に、各列ごとに吐出部4から吐出する塗料の色を異ならせるのが好ましく、この場合、同一の搬送ラインで、建築基材1Aの表面に複数色の模様層を順次塗装することが可能となり、美麗な模様を簡単に形成できると同時に、複数色の重ね塗りによって外観デザイン性や長期耐久性も良好となり、塗装品質が向上するうえに、複数色の塗料を調合する手間を省くことができる。
以上のように本発明に係る塗装装置を用いたエアー霧化塗装によって、吐出部から吐出した塗料粒状物がエアー吹き出し部にて霧化されて、ぼかし表現が可能となり、その結果、より自然な風合いの高意匠塗装を容易に実現できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本実施形態の塗装装置11は、塗装対象物1に塗料を模様状に塗装するためのものであり、図1に示すように、塗料粒状物2を吐出させて模様状に塗装する本体ヘッド6と、本体ヘッド6から吐出された直後の塗料粒状物2に図1の矢印B方向からエアーを吹き付けて塗料粒状物2を霧化するための霧化用ノズルヘッド7とで主体が構成されている。本例では複数の本体ヘッド6と、本体ヘッド6とは別体の複数の霧化用ノズルヘッド7とで構成されている。以下では、塗装対象物1として、セメント板などの無機質系の建築基材1A(図8)を例示する。
上記複数個の本体ヘッド6は、例えば図8に示すように、建築基材1Aの搬送方向Aと直交する方向D(建築基材1Aの幅方向)に向って、一列に配列されている。複数個の本体ヘッド6は同じ構成をしており、以下、1個の本体ヘッド6について説明する。
本体ヘッド6の下面には、図3(a)に示すように、建築基材1Aの搬送方向Aと直交する方向Dに向って、多数の吐出部4が一列に並設されている。本体ヘッド6の内部には、図2に示すように、多数の吐出部4の数と同数の塗料室12と、塗料室12内で往復移動可能なピストン3Aと、ピストン3Aを駆動するアクチュエータ13とが設けられている。本体ヘッド6にはコントローラー14(図1)が接続されている。このコントローラー14には、アクチュエータ13の動作及び後述の霧化用ノズルヘッド7への圧搾エアーの供給源の動作を制御する制御部が含まれる。
上記塗料室12の天井面には、塗料圧送パイプ15の一端が接続され、塗料圧送パイプ15の他端は、図1に示すストレーナ16を介して塗料圧送タンク17に接続されており、エアー圧力によって、塗料圧送タンク17内の塗料を塗料圧送パイプ15から塗料室12内に導入することで、塗料が補給される。塗料室12の下面には、例えばφ180μm〜350μm程度のノズル孔状の吐出部4が開口している。本例では塗料室12がピストン3Aを往復動作させるシリンダ室としても機能し、またピストン3Aは開閉弁3として機能し、このピストン3Aの往復動作によって吐出部4が開閉されることで、塗料室12内の塗料が高速で且つ不連続に粒状に吐出するようになっている。また従来と同様、多数のピストン3Aを開閉するタイミングや時間を制御することで、塗料を直線状、或いはジグザグ状、蛇行状などに変化させることが可能となっている。
上記本体ヘッド6の下面には、略扁平筒状の一対の霧化用ノズルヘッド7(7a,7b)がネジ固定されている。一対の霧化用ノズルヘッド7は、図2、図3に示すように、本体ヘッド6の吐出部4を挟んでその両側に取り付けられている。両側の霧化用ノズルヘッド7は同じ構成をしており、以下、一方の霧化用ノズルヘッド7について説明する。
霧化用ノズルヘッド7の内部には、図4に示すように、細長いエアー通路20が形成されている。図4中の19はビス孔である。エアー通路20の両端側には、図2(a)に示すように、エアーチューブ21の一端が接続されるチューブ用継手22が設けられ、エアーチューブ21の他端はエアーポンプ23に連通している。また、本体ヘッド6の吐出部4に近い霧化用ノズルヘッド7の一側面18には、図3(a)(b)に示すように、本体ヘッド6の多数の吐出部4と個別に対向する多数のエアー吹き出し部5が開口しており、エアー通路20内のエアーが多数のエアー吹き出し部5から同時に吹き出すようになっている。また本例では、エアー吹き出し部5からのエアー吹き付け角度(図4(c)のθ)が、吐出部4からの塗料粒状物2(図1)の吐出方向Hに対して例えば45°となるように、上記霧化用ノズルヘッド7の一側面18を傾斜させている。これにより、1つの吐出部4から吐出する塗料粒状物2に対して、前後2つのエアー吹き出し部5から、各々、エアーが45°の角度で吹き付けられ、建築基材1Aの表面に付着するドットパターン2Aをぼやかす効果が得られるようになっている。さらに本例では、濃淡のある塗装を行なうために、図1に示すように、2本のエアーチューブ21に、各々、レギュレータ8を介在させ、一方の霧化用ノズルヘッド7aからのエアー霧化圧力と、他方の霧化用ノズルヘッド7bからのエアー霧化圧力とが可変となっている。
なお、図2(a)において、霧化用ノズルヘッド7の上下方向の厚みEは例えば6mm、霧化用ノズルヘッド7のエアー吹き出し部5のノズル穴径は例えばφ0.5mmに設定される。また対向するエアー吹き出し部5,5間のピッチFは例えば8.9mm、本体ヘッド6の下面からエアー吹き出し部5までの上下方向の距離は例えば4.25mmに設定される。もちろんこれらの数値は一例であり、適宜設計変更自在である。
また、塗料として、次の表1の組成からなる無機シリコン系塗料と、着色顔料等からなる着色剤とを、溶剤(メタノール、MEK、IPA等)に含有させたものが、好適な一例として挙げられる。
Figure 2005199181
図5は建築基材1Aの表面塗装を行なう一例を示している。先ず図5(b)のように、従来の「フローコータ法」によって建築基材1Aの凹凸面23,24全体に下地層25を塗装し、次いで図5(c)のように、従来の「ロールコータ法」によって下地層25の凸部分のみに下地着色層26を部分的に塗布する。その後、本発明の霧化用ノズルヘッド7を付加した本体ヘッド6から無機シリコン系塗料をエアー噴霧して、図5(d)のように、下地着色層26の凸部分の一部に模様層27を塗装する。このとき、無機シリコン系塗料の吐出条件として、吐出圧力を例えば0.05Mpa〜0.1Mpaとし、吐出時間を例えば1msec〜4msecとした。また、エアー霧化圧力を例えば0.05Mpa〜0.15Mpaとした。
ここで、図6は、表面塗装した後の建築基材1Aの一例を示している。ただし図6では、図面の理解を容易にするため、模様層27の輪郭をはっきりと図示しているが、実際には、模様層27の輪郭はぼかし状態となっており、天然のレンガ壁に酷似した印象を与える建築基材1Aが得られるものである。
上記構成によれば、塗料粒状物2(図1)を吐出しながら、それに高圧のエアーを吹き付けることで、吐出した塗料粒状物2を霧化し、模様のきめこまかい線をぼかすことができる。例えば図7(a)に示すように、ドットパターン2Aが放射状に拡散し、このため中心側では濃くなるが、周辺領域ハではぼかし状態となり、色が自然に移っていくようになる。なお図7(a)中の矢印Aは建築基材1Aの搬送方向を示している。またスジ状模様もはっきり表れなくなるので、スジ不良対策の期待もできる。この結果、外観上やわらかい感じに見せることができ、意匠上の見栄えが良好となる。
また本例では、多数の吐出部4を備えた本体ヘッド6と、エアー吹き出し部5を備えた霧化用ノズルヘッド7とを別体で構成し、霧化用ノズルヘッド7を本体ヘッド6に取り付けているので、既存の本体ヘッド6に対して、新規の霧化用ノズルヘッド7を後付けすることができる。このように霧化用ノズルヘッド7はネジ止めによって本体ヘッド6への組込みも容易であり、既存の本体ヘッド6をそのまま使用することができ、加える変更は小規模で済む。そのうえ、エアー霧化によってぼかし表現を行なう方式であるため、簡便で、かつ低コスト化を図ることもできる。
さらに本例では、図1〜図3に示すように、建築基材1Aの搬送方向Aに向って、一方の霧化用ノズルヘッド7aのエアー吹き出し部5と、本体ヘッド6の吐出部4と、他方の霧化用ノズルヘッド7bのエアー吹き出し部5とが一列に配列された構造とし、さらに、2つのレギュレータ8を用いて両側のエアー霧化圧力を可変にできるようにしたので、前述したぼかし効果に加えて、模様の濃淡のコントロールも可能となる。ちなみに、模様の濃淡のコントロールは、本体ヘッド6からの塗料の吐出圧や吐出時間を制御することでも行なえるが、本例では、エアー霧化圧力を異ならせることで、様々な濃淡の表現が得られる。その一例を図7(b)(c)に示す。図7(b)(c)中の矢印Aは建築基材1Aの搬送方向を示している。ここで、後側の霧化用ノズルヘッド7bのエアー霧化圧力を前側の霧化用ノズルヘッド7aのエアー霧化圧力よりも大きくした場合は、図7(b)のように各ドット状パターン2Aが前方(矢印A方向)に向って長く拡散するようになり、逆に、前側の霧化用ノズルヘッド7aのエアー霧化圧力を後側の霧化用ノズルヘッド7bのエアー霧化圧力よりも大きくした場合は、図7(c)のように各ドットパターン2Aが後方に向って長く拡散するようになる。いずれの場合も、前後に隣接するドットパターン2A同士が互いに重なる部分(イで示した部分)では最も濃い模様となり、拡散した部分(ロで示した部分)では最も淡い模様となる。このようにエアーを吹き付ける方向によってドットパターン2Aのぼかし部分を簡単に変えることができるようになる。もちろん図7(b)(c)はその一例であり、エアー圧力の強弱によってドットパターン2Aが拡散する方向、形状については様々な態様があることはいうまでもない。このようにエアー霧化圧力を可変にすることによって、模様の濃淡を低コストでコントロールできるようになり、建築基材1Aの意匠性の自由度がますます広がる利点がある。なお、更に他の変形例として、霧化用ノズルヘッド7の各エアー吹き出し部5のエアー霧化圧力を各々、可変にする設計とすることも可能であり、この場合、模様の濃淡をよりランダム感のあるものにすることが可能となる。
図8は本発明の他の実施形態であり、霧化用ノズルヘッド7を付加した3列の本体ヘッド6,6’,6”を、コンベアなどの搬送装置10の上方に、その搬送方向Aに間隔をあけて配置すると共に、各列の本体ヘッド6,6’,6”ごとに吐出する塗料の色を異ならせる場合の一例を示している。本例では、1列目〜3列目の本体ヘッド6,6’,6”からの塗料の色を、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の3色とすることで、同一の搬送ラインで、建築基材1Aの表面に3色の模様層を順次塗装することが可能となり、美麗な模様を簡単に形成できると同時に、3色の重ね塗りによって外観デザイン性や長期耐久性も良好となり、塗装品質が向上する利点があり、さらに、3色の塗料を調合する手間が省ける利点もある。もちろん本体ヘッド6の数、塗料の種類は図8の例には限られず、適宜変更自在である。
図9は、本発明の更に他の実施形態であり、エアーに、塗料の溶剤を希釈するための希釈液9を混入させる場合の一例を示している。希釈液9は、例えば、IPA、メタノール、MEK、キシレン、酢酸エチル、水等の希釈溶媒からなる。本例では、希釈液タンク41とエアーチューブ21とを接続するパイプ43の途中にポンプ42と逆止弁40とを設け、希釈液タンク41内の希釈液9をエアーチューブ21に混入させるようにしている。これにより、仮りに塗料の滞積によって本体ヘッド6の吐出部4が多少閉塞した状態であっても、吐出部4の目詰まりを防止できる。すなわち、塗装装置が長期間使用されなかった場合には、本体ヘッド6内の塗料室12内に残留する塗料の粘性が増大して吐出部4において目詰まりが生じやくなる。そこで、希釈液9の混じったエアーを噴霧することで、吐出部4の多少の目詰まりを解消できるようになり、塗装むらも発生しなくなる。そのうえ、希釈液9の量をポンプ42によって制御することで、塗料の濃淡をコントロールできるという利点もある。
前記実施形態では本体ヘッド6と霧化用ノズルヘッド7とを別体で構成したが、他の実施形態として、図10に示すように、本体ヘッド部6Aと霧化用ノズルヘッド部7Aとを一体形成してもよい。他の構成は図2と同様である。本例では、本体ヘッド部6Aの下面の吐出部4の外周に沿って、霧化用ノズルヘッド部7Aの環状のエアー通路20が設けられ、エアー通路20に連通するエアー吹き出し部5が吐出部4の周囲を囲むように開口している。このように、吐出部4の周囲にエアー吹き出し部5を設けることで、吐出部4からの塗料粒状物2(図1)に対して周方向からエアーが吹き出し、エアー霧化が確実に行なわれるようになる。そのうえ、本体ヘッド部6Aと霧化用ノズルヘッド部7Aとの一体化によって部品数を削減できる利点もある。
本発明に係る塗装装置は、凹凸模様付けした建築基材の表面塗装に限らず、例えば、表面が平坦な建築基材、さらには建築材以外の例えばプラスチック、金属板、ガラス板、紙など、塗料を受容可能なものに広く適用可能である。
本発明の一実施形態の塗装装置の一例を示す構成図である。 (a)は同上の本体ヘッド及び霧化用ノズルヘッドの側面図、(b)は正面図である。 (a)は同上の本体ヘッド及び霧化用ノズルヘッドの底面図、(b)は(a)のニ部の拡大図である。 (a)〜(c)は同上の霧化用ノズルヘッドの正面図、平面図、側面図である。 (a)〜(d)は同上の下地着色工程からエアー霧化塗装工程に至る塗装工程図である。 同上の塗装後の建築基材の表面の説明図である。 (a)は同上のエアー霧化によるぼかし効果が得られる場合の説明図、(b)(c)は同上のエアー霧化圧力を変えて模様の濃淡を得る場合の一例の説明図である。 同上の霧化用ノズルヘッドを付加した本体ヘッドを複数列設けて、異なる色の塗料を塗布する場合の例の説明図である。 同上のエアーに希釈液を混入させる場合の一例の説明図である。 (a)は同上の本体ヘッドと霧化用ノズルヘッドとを一体化した場合の説明図、(b)は吐出部の周囲にエアー吹き出し部が形成された説明図である。
符号の説明
1 塗装対象物
2 塗料粒状物
3 開閉弁
4 吐出部
5 エアー吹き出し部
6 本体ヘッド
7 霧化用ノズルヘッド
8 レギュレータ
9 希釈液
10 搬送装置
A 搬送方向

Claims (5)

  1. 塗装対象物に塗料を模様状に塗装するための塗装装置であって、開閉弁の開閉動作により塗料を不連続に粒状に吐出するための多数の吐出部と、各吐出部から吐出された直後の塗料粒状物にエアーを吹き付けて塗料粒状物を霧化するためのエアー吹き出し部とを具備することを特徴とする塗装装置。
  2. 上記エアー吹き出し部は、多数の吐出部が設けられる本体ヘッドとは別体の霧化用ノズルヘッドに設けられ、この霧化用ノズルヘッドが本体ヘッドに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の塗装装置。
  3. 上記吐出部を挟んでその両側にエアー吹き出し部を各々配置すると共に、一方のエアー吹き出し部のエアー霧化圧力と他方のエアー吹き出し部のエアー霧化圧力とを可変にするためのレギュレータを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の塗装装置。
  4. 上記エアーに、塗料の溶剤を希釈するための希釈液を混入させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塗装装置。
  5. 上記塗装対象物を搬送する搬送装置を備え、請求項1〜4のいずれかに記載の吐出部及びエアー吹き出し部を、塗装対象物の搬送方向に間隔をあけて複数列配置すると共に、各列ごとに吐出部から吐出する塗料の色を異ならせたことを特徴とする塗装装置。
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