JP3300446B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両や一般産
業機械に取り付けられて振動を吸収する液体封入式防振
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周波数の相違する振動をそれぞれの振動
に合わせて効果的に吸収できる液体封入式の防振装置が
提案されている(特開平4−60233号)。
【0003】図8及び図9に示すように、この防振装置
100には、内筒102と外筒104との間に本体ゴム
106が配設されており、この本体ゴム106の内部に
液室107が形成されている。
【0004】液室107は隔壁部材118及び厚肉ゴム
120によって、受圧液室108、第1副液室112及
び第2副液室116に区画されており、受圧液室108
は内筒102を周回する第1の制限通路110を介して
第1副液室112と連通されると共に、内筒102を周
回すると共に第1の制限通路110よりも断面積が大き
くされた第2の制限通路114を介して第2副液室11
6と連通されている。
【0005】この防振装置100に、低周波大振幅の例
えばシェイク振動(一例として周波数10Hz、振幅±1
mm程度)が入力すると、充填されている液体が第1の制
限通路110を介して受圧液室108と第1副液室11
2との間を流れ、第1の制限通路110の通過抵抗及び
液柱共振により防振装置100に大きな減衰力が発生す
る。
【0006】また、比較的高周波小振幅の例えばアイド
ル振動(一例として周波数20〜30Hz、振幅±0.3
mm程度)が入力すると、第1の制限通路110は目詰
まり状態となるが、充填されている液体が第2の制限通
路114を介して受圧液室108と第2副液室116と
の間を流れ、液体が第2の制限通路114で液柱共振し
て防振装置100の動ばね定数が低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚肉ゴム1
20は、図10に示すように弾性体保持体122に加硫
接着されている。弾性体保持体122には円孔124が
形成されており、隔壁部材118に形成された突起12
6がこの円孔124に挿入され先端が潰されることによ
って弾性体保持体122が隔壁部材118にかしめ固定
されている。
【0008】このため、かしめ力にばらつきが生じる
と、弾性体保持体122と隔壁部材118との重ね合わ
せ部分に隙間を生じる場合がある。すなわち、第1副液
室112と第2副液室116との間を完全にシールしな
いと、第1の制限通路110及び第2の制限通路114
を行き来する液量が減少し、低周波大振幅振動時には、
減衰力(tanδ)が低下することとなり、また、高周
波小振幅振動時には、液柱共振のピークが低下して動ば
ね定数が十分に低減されなくなり、当初の設計通りの防
振特性を得ることができなくなる(図11参照)。
【0009】本発明は、上記事実を考慮し、副液室を確
実に密閉し周波数の異なる振動を確実に吸収することが
できる液体封入式防振装置を提供することが目的であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の液体封入式防振
装置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される外
筒と、振動発生部及び振動受部の他方へ連結される内筒
と、前記外筒と前記内筒との間に設けられ振動発生時に
変形する弾性体と、前記弾性体に形成される凹部と、前
記凹部を閉塞して受圧液室を形成する隔壁部材と、前記
外筒に固着され前記隔壁部材と前記外筒との間に形成さ
れた空間部に面する第1のダイヤフラムと、前記隔壁部
材に固着され前記空間部を前記第1のダイヤフラムに面
する第1の副液室と前記第1のダイヤフラムに面しない
第2の副液室とに区画し、かつ、前記第1のダイヤフラ
ムよりも剛性が高くされた第2のダイヤフラムと、前記
第1の副液室と前記受圧液室とを連結する第1の制限通
路と、前記第2の副液室と前記受圧液室とを連結し前記
第1の制限通路よりも液柱共振周波数が高く設定された
第2の制限通路と、を備え、前記第1の制限通路は、前
記凹部とは前記内筒を挟んで反対側の外筒内周面に沿っ
て形成される部分と、前記隔壁部材と前記第2のダイヤ
フラムに一体で形成された通路形成壁とで形成された延
長部分とから構成されている、ことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の液体封入式防振装置によれば、内筒ま
たは外筒の一方を振動発生部へ連結し、他方を振動受部
へ連結して使用する。
【0012】この液体封入式防振装置に振動が入力され
ると、弾性体が変形し、弾性体の内部摩擦に基づく抵抗
によって振動が吸収される。
【0013】入力された振動が、低周波の場合には、受
圧液室の圧力変化によって第1のダイヤフラムが変形
し、第1のダイヤフラムよりも剛性が高くされた第2の
ダイヤフラムは殆ど変形することはない。したがって、
低周波の振動時には、液体は第1の制限通路を介して受
圧液室と第1の副液室との間を行き来し、第1の制限通
路の通過抵抗及び液柱共振により液体封入式防振装置に
大きな減衰力が発生して低周波振動が吸収される。な
お、第1の制限通路は、凹部とは内筒を挟んで反対側の
外筒内周面に沿って形成される部分と、隔壁部材と第2
のダイヤフラムに一体で形成された通路形成壁とで形成
された延長部分とから構成されており、通路長さが長い
ので、大きな減衰力を得ることができる。
【0014】一方、入力された振動が高周波の場合に
は、第1の制限通路は目詰まり状態となるが、この場合
には、第2のダイヤフラムが変形し、液体は第2の制限
通路を介して受圧液室と第2の副液室との間を行き来
し、第2の制限通路で液柱共振して、液体封入式防振装
置の動ばね定数が低減されて高周波振動が吸収される。
【0015】さらに、本発明の液体封入式防振装置は、
第1の副液室と第2の副液室とを区画する第2ダイヤフ
ラムが隔壁部材に固着されているため、第1の副液室と
第2の副液室との間を液体が行き来することはない。
【0016】したがって、低周波振動時には、受圧液室
の容積変化と同量の液体が第1の制限通路を確実に流れ
ることができ、第1の制限通路は目詰まり状態となる高
周波振動時には、受圧液室の圧力変化によって剛性の高
い第2のダイヤフラムが変形し、大きなポンプ力を発生
させるため、第2の制限通路での液柱共振を確実に起こ
させることができる。
【0017】
【実施例】〔比較例〕 本発明を説明する前に、比較例に係る液体封入式防振装
置10を図1乃至図5にしたがって説明する。
【0018】図1に示すように、この液体封入式防振装
置10では内筒12と外筒14とが同一軸方向に配置さ
れている。内筒12と外筒14との間には外筒14と同
軸的に中間筒16が挿入されている。
【0019】図2及び図3に示すように、前記中間筒1
6の軸方向両端部には大径部16Aが形成されており、
前記外筒14の内周面に加硫接着された薄膜ゴム14A
と圧接されてシール性を高めている。外筒14の軸方向
両端部は縮径してかしめられることによって中間筒16
へ固着されている。
【0020】また、図3に示すように、前記内筒12と
中間筒16との間には弾性体としての本体ゴム26が配
置され、本体ゴム26は内筒12及び中間筒16にそれ
ぞれ加硫接着されている。
【0021】前記外筒14には貫通孔14B(図1参
照)が形成されている。また、前記薄膜ゴム14Aは外
筒14の貫通孔14Bに対応する部分に加硫接着されて
おらず、内筒12方向に向かって凸となる第1ダイヤフ
ラム24とされている。
【0022】これにより、外筒14と第1ダイヤフラム
24とで空気室25が形成されて、この空気室25は前
記貫通孔14Bによって外気と連通されている。
【0023】前記本体ゴム26には液体封入式防振装置
10の軸方向に貫通された空隙部28が形成されてい
る。
【0024】また、内筒12を挟んで空隙部28の反対
側には前記本体ゴム26が内筒12方向に大きく切りか
かれた凹部26Aが形成され、この凹部26A、前記第
1ダイヤフラム24及び薄膜ゴム14Aとで水、オイル
等の液体が充填された液室29が形成されている。この
液室29内には液室29を複数の小液室に区画する隔壁
部材34が配設されている。
【0025】図4に示すように、隔壁部材34には略半
円形状とされた一対の側板部34Aが対向して形成され
ており、これら側板部34Aの直線部側の一端には側板
部34Aに連続して矩形状の頂板部34Bが形成されて
いる。また、前記側板部34A及び頂板部34Bの縁部
分には屈曲されたフランジ部34Cが連続形成されてお
り、隔壁部材34は、軸線に沿った断面が略ハツト形状
(図3参照)となる。
【0026】隔壁部材34の内側にはゴムで形成された
厚肉の第2ダイヤフラム44が配設されている。
【0027】第2ダイヤフラム44は、頂板部34Bと
所定寸法離間して平行に配設される矩形状の変形部44
Aを有しており、頂板部34Bの長手方向(矢印A方
向)に沿った方向が長手方向とされている。変形部44
Aには、幅方向一端部から頂板部34B側へ向かって立
ち上がる第1の壁面部44B及び長手方向一端部から頂
板部34B側へ向かって立ち上がる第2の壁面部44C
が一体的に設けられている。これら、変形部44A、第
1の壁面部44B及び第2の壁面部44Cの端面(図4
斜線部分)は、前記隔壁部材34の内周面に加硫接着さ
れている。
【0028】また、第1の壁面部44Bの第2の壁面部
44C側とは反対方向側の端部は隔壁部材34の上端部
まで延長されており、第1の壁面部44Bの延長部分は
凹部34D側の端面が凹部34Dに加硫接着されてい
る。このため、凹部34Dは、第1の壁面部44Bの延
長部分によって、長手方向(矢印B方向及び矢印B方向
とは反対方向)が2分されている。
【0029】図1及び図2に示すように、凹部34D
(図4参照)を除くフランジ部34Cの外筒14側外周
面、第2ダイヤフラム44の変形部44A及び第1の壁
面部44Bの延長部分の矢印A方向とは反対方向側端面
は、外筒14の薄膜ゴム14Aに密着している。したが
って、液室29は、本体ゴム26の凹部26Aと隔壁部
材34との間に形成される受圧液室30、隔壁部材34
と第2ダイヤフラム44との間に形成される第2副液室
50及び隔壁部材34及び第2ダイヤフラム44と外筒
14との間に形成される第1副液室46の3室に区画さ
れる。
【0030】なお、第2ダイヤフラム44は、外筒14
のダイヤラム24よりも液圧に対する剛性が高く設定さ
れている。
【0031】図3に示すように、前記中間筒16の軸方
向中間部には小径部16Bが形成されている。この小径
部16Bには、矢印B方向とは反対方向側の大径部16
Aとの隅部分に制限通路形成ゴム18Aが、矢印B方向
側の大径部16Aとの隅部分に制限通路形成ゴム18B
が加硫接着されている。また、小径部16Bには、軸方
向中央部よりも制限通路形成ゴム18B側に仕切ゴム1
8Cが加硫接着されている。これら制限通路形成ゴム1
8A、18B及び仕切ゴム18Cとによって、幅広の溝
18D及び幅狭の溝18Eが中間筒16の軸回り方向を
長手方向として形成されている。
【0032】図3に示すように、中間筒16の大径部1
6A、制限通路形成ゴム18A、18B及び仕切ゴム1
8Cは前記薄膜ゴム14Aに圧接されている。
【0033】したがって、溝18Eと外筒14とによっ
て囲まれる空間部がシェイク振動等の低周波振動吸収用
の第1の制限通路22とされ、幅広の溝18Dと外筒1
4とによって囲まれる空間部がアイドル振動等の高周波
振動吸収用の第2の制限通路20とされる。
【0034】これら、第1の制限通路22及び第2の制
限通路20の矢印A方向側端部は共に前記受圧液室30
に連通されており、また、前記第1の制限通路22の矢
印A方向側とは反対方向側端部は隔壁部材34の凹部3
4Dを介して第1副液室46に連通され(図2及び図5
参照)、第2の制限通路50の矢印A方向側とは反対方
向側端部は隔壁部材34の凹部34Dを介して第2副液
室50に連通されている(図1及び図5参照)。
【0035】図2に示すように、本体ゴム26には断面
略円弧状の拘束板52が受圧液室30を周回するように
埋設されており、本体ゴム26の剛性を高くして変形量
を制限している。
【0036】次に本比較例の作用を説明する。先ず、液
体封入式防振装置10の組み立て手順を説明する。
【0037】最初に、一体となった本体ゴム26、内筒
12及び中間筒16を液体内に配置し、本体ゴム26の
凹部26Aに隔壁部材34を組み付ける。
【0038】そして、隔壁部材34を組み付けた本体ゴ
ム26、内筒12及び中間筒16を外筒14に挿入し、
外筒14を所定寸法縮径し、軸方向両端部を内側に曲げ
てかしめる。以上で、液体封入式防振装置10の組み立
てが完了する。
【0039】以上の手順で製造された液体封入式防振装
置10を自動車のエンジンマウントとして自動車に取り
付ける場合は、一例として外筒14を図示しないブラッ
ケットを介して自動車の車体へ連結し、内筒12を図示
しない連結棒を介してエンジンに固定する。これによっ
てエンジンの自重が作用する内筒12は本体ゴム26を
弾性変形させ、図1の状態よりも隔壁部材34側へ移動
し、内筒12と外筒14とが略同軸的に配置される。な
お、これとは逆に、内筒12へ自動車の車体を、外筒1
4へエンジンを連結してもよい。
【0040】エンジンの振動が、例えばシェイク振動
(一例として、周波数10Hz、振幅±1mm程度)等の
低周波大振幅である場合には、剛性の低い第1ダイヤフ
ラム24が変形するので、液体は第1の制限通路22を
通って受圧液室30と第1副液室46との間を行き来す
る。この場合、剛性の高い第2ダイヤフラム44は、ほ
とんど変形することはない。したがって、液体が断面積
の小さい第1の制限通路22で通過抵抗を受け、液体封
入式防振装置10は高い減衰力を得ることができる。
【0041】また、エンジンの振動が、例えばアイドル
振動(一例として周波数20〜30Hz、振幅±0.3m
m程度)等の高周波小振幅である場合には、断面積の小
さい第1の制限通路22は目づまり状態となる。このと
きには、第2ダイヤフラム44が変形し、第2の制限通
路20で液柱共振が生じ、液体封入式防振装置10の動
ばね定数が低下してアイドル振動等の高周波振動が吸収
される。
【0042】ここで、本比較例の液体封入式防振装置1
0では、第2ダイヤフラム44が隔壁部材34に加硫接
着されて一体化しているので、第1副液室46の液体が
第2副液室50側へ漏れたり、第2副液室50の液体が
第1副液室46側へ漏れたりすることがない。したがっ
て、従来の防振装置のように、液室の密閉度が不足して
第1の制限通路22及び第2の制限通路20を流れる液
体の量が減少することはなく、液体は、低周波大振幅振
動時に第1の制限通路22の通過抵抗を十分に受けるこ
とができ、また、高周波小振幅振動時には第2の制限通
路20で効果的に液柱共振することができる。
【0043】このように、本比較例の液体封入式防振装
置10では、第2ダイヤフラム44が隔壁部材34に加
硫接着されており、従来のこの種の防振装置のように隔
壁部材とダイヤフラムとの間に隙間を生じさせるような
不具合は起こりえず、防振特性が低下したり、防振特性
が製品間でばらついたりする不具合がない。
【0044】〔実施例〕 次に、本発明の実施例を図6及び図7にしたがって説明
する。なお、比較例と同一構成に関しては同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0045】図6及び図7に示す本実施例の液体封入式
防振装置10では、第1の制限通路22の構造が比較例
と異なっている。
【0046】図6に示すように、第1の壁面部44Bの
下端部には変形部44Aから離間する方向(矢印B方
向)へ延びる通路形成壁54が一体的設けられており、
この通路形成壁54の先端面が側板部34Aに加硫接着
されている。
【0047】さらに、図7に示すように、通路形成壁5
4の矢印A方向側とは反対方向側の端面は、薄膜ゴム1
4Aに密着している。したがって、第1の壁面部44
B、通路形成壁54及び頂板部34Bによって囲まれる
空間部は、第1の制限通路22の延長部分となる。この
ため、本実施例の液体封入式防振装置10は、液体が
較例の液体封入式防振装置10よりもさらに大きな通過
抵抗を受けるため、比較例の液体封入式防振装置10
りも大きな減衰力を得ることができる。
【0048】また、図示はしないが、通路形成壁54及
び第1の壁面部44Bに金属板等の補強部材を埋設し、
液圧によって通路断面が変形しないようにしてもよい。
【0049】なお、その他の構成、作用は比較例と同様
である。なお、上記実施例では液体封入式防振装置10
をエンジンマウントとして用いた例を示したが、本発明
はこれに限らず、液体封入式防振装置10をキャブマウ
ント、ボディーマウント、一般産業用機械等に用いても
よいのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は第2ダイヤフラムを隔壁部材に固着し、第1の副液室
及び第2の副液室の密閉を確実にしたので、周波数の異
なる振動を確実に吸収することができるという優れた効
果を有する。また、第1の制限通路が従来よりも長く形
成されているので、大きな減衰力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例に係る防振装置を示し、図3の1−1線
断面図である。
【図2】比較例に係る防振装置を示す分解斜視図であ
る。
【図3】比較例に係る防振装置を示し、図1の3−3線
断面図である。
【図4】比較例に係る防振装置の隔壁部材及び第2ダイ
ヤフラムの分解斜視図である。
【図5】比較例に係る防振装置を示し、図3の5−5線
断面図である。
【図6】本発明の実施例に係る防振装置を示し、図7の
6−6線断面図である。
【図7】本発明の実施例に係る防振装置を示し、図6の
7−7線断面図である。
【図8】従来の防振装置を示し、図9の8−8線断面図
である。
【図9】従来の防振装置を示し、図8の9−9線断面図
である。
【図10】従来の防振装置の厚肉ゴム、弾性体保持体及
び隔壁部材を示す分解斜視図である。
【図11】副液室に隙間がある場合と、ない場合との防
振特性(減衰力、動ばね定数)の違いを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 液体封入式防振装置 12 内筒 14 外筒 20 第2の制限通路 22 第1の制限通路 24 第1ダイヤフラム(第1のダイヤフラム) 26 本体ゴム(弾性体) 26A 凹部 29 液室(空間部) 30 受圧液室 34 隔壁部材 46 第1副液室(第1の副液室) 44 第2ダイヤフラム(第2のダイヤフラム) 50 第2副液室(第2の副液室)54 通路形成壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−60233(JP,A) 特開 平5−10378(JP,A) 特開 平6−2734(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、 振動発生部及び振動受部の他方へ連結される内筒と、 前記外筒と前記内筒との間に設けられ振動発生時に変形
    する弾性体と、 前記弾性体に形成される凹部と、前記凹部を閉塞して受
    圧液室を形成する隔壁部材と、 前記外筒に固着され前記隔壁部材と前記外筒との間に形
    成された空間部に面する第1のダイヤフラムと、 前記隔壁部材に固着され前記空間部を前記第1のダイヤ
    フラムに面する第1の副液室と前記第1のダイヤフラム
    に面しない第2の副液室とに区画し、かつ、前記第1の
    ダイヤフラムよりも剛性が高くされた第2のダイヤフラ
    ムと、 前記第1の副液室と前記受圧液室とを連結する第1の制
    限通路と、 前記第2の副液室と前記受圧液室とを連結し前記第1の
    制限通路よりも液柱共振周波数が高く設定された第2の
    制限通路と、を備え、 前記第1の制限通路は、前記凹部とは前記内筒を挟んで
    反対側の外筒内周面に沿って形成される部分と、前記隔
    壁部材と前記第2のダイヤフラムに一体で形成された通
    路形成壁とで形成された延長部分とから構成されてい
    る、 ことを特徴とする液体封入式防振装置。
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