JP3294544B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3294544B2
JP3294544B2 JP33596397A JP33596397A JP3294544B2 JP 3294544 B2 JP3294544 B2 JP 3294544B2 JP 33596397 A JP33596397 A JP 33596397A JP 33596397 A JP33596397 A JP 33596397A JP 3294544 B2 JP3294544 B2 JP 3294544B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの出力軸の
所定の回転位置を検出するための位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドガラスを上下に
開閉移動させるパワーウインド装置やサンルーフを開閉
移動するサンルーフ装置には、駆動源としてモータが用
いられている。
【0003】ここで、例えばパワーウインド装置におい
ては、ウインドガラスに乗員の身体や異物が不要に挟み
込まれることを防止した所謂挟み込み防止機能を有する
ものがある。この種の挟み込み防止機能を有したパワー
ウインド装置では、ドアの所定位置にリミットスイッチ
を配置し、このリミットスイッチからの信号とモータの
ロック電流とを基にウインドガラスに異物が挟み込まれ
たか否かを判断してウインドガラスの移動すなわちモー
タの回転位置を制御する構成のものや、ホールICや特
別なコンミテータを設けることによりアーマチャの回転
数を検出しこの回転数検出信号(パルス信号のパルス数
やパルス幅)を基に前記挟み込まれたか否かを判断して
モータの回転位置を制御する構成のものがある。
【0004】しかしながら、このようなパワーウインド
装置(モータの回転位置検出機構)では、モータやウイ
ンドレギュレータを組付ける際に組付け位置の煩雑な調
節や組付けた後の煩雑なリセットが不可欠であり、また
挟み込み防止機構を構成する場合等には制御装置等の他
の部品がコスト高で精度も悪い等の欠点があった。
【0005】そこで、このような欠点を解消できる移動
体の位置検出装置を既に本出願人が提案している(一例
として、特願平6−175873号、特願平8−451
89号等)。
【0006】この移動体の位置検出装置は、装置のカバ
ープレートに回転可能に保持されるリングギヤとこのリ
ングギヤに噛み合うプラネタリギヤから成る遊星歯車組
や、遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられリングギ
ヤと共に回転する移動接点プレートとカバープレートに
固定され移動接点プレートに接触可能な固定摺動接点と
から成るスイッチ部、あるいは、移動体(モータ出力
軸)からリングギヤへの正方向の回転力の伝達を遮断す
るクラッチ機構等を備えた構成となっている。これによ
り、パワーウインド装置やサンルーフ装置に用いた場合
にウインドガラスやサンルーフの位置を高精度に検出す
ることができ、またその移動を制御することができるの
みならず、煩雑な調節を伴うこと無く初期位置の設定が
でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現でき
る。
【0007】またさらに、この位置検出装置では、遊星
歯車組のサンギヤには、パルスプレートが一体に連結固
定されている。このパルスプレートには連続するパルス
パターンが施されており、サンギヤ(すなわち、モータ
出力軸等の移動体)と一体的に回転してパルスを発生す
る。これにより、発生されたパルスを検出し、検出した
パルス信号を基に移動体の移動位置をリニアに検出する
ことができる構成である。したがって、例えばこの位置
検出装置を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウ
インド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位
置を随時検出することができる。
【0008】ところで、前述の如き移動体の位置検出装
置が適用される例えば車両のパワーウインド装置におい
ては、駆動源としてのモータの出力軸の設定回転方向が
正逆に異なって二通りに設定されて用いられており(一
方向回転時にウインドガラスが上昇するように設定され
ている場合と、他方向回転時にウインドガラスが上昇す
るように設定されている場合とがあり)、さらに、これ
に適用される位置検出装置もモータへの取り付け方向が
左右のドア別に逆向きに設定されている。このため、位
置検出装置においては、例えば前述の移動接点プレート
の回転方向がモータや左右のドア毎に逆向きになるた
め、この位置検出装置あるいはその構成部品を、設定回
転方向が異なるモータや左右のドア別に専用品として設
定する必要があった。
【0009】すなわち、従来の位置検出装置において
は、単一の車両(車種)であるにも拘わらず装置自体あ
るいはその構成部品を共通化することができず、部品点
数やコストが増加する原因となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、適用するモータの出力軸の設定回転方向が正逆方
向に異なる場合やモータの回転方向が左右のドア毎に逆
向きになる場合であっても構成部品を共通化することが
でき、部品点数やコストを低減することができる位置検
出装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の位
置検出装置は、正逆方向に回転するモータの出力軸に連
動すると共に、所定の回転位置では前記回転が阻止され
る移動接点プレートと、前記移動接点プレートを回転可
能に収容すると共に、前記移動接点プレートの前記回転
を阻止するストッパ突起が設けられたカバープレート
と、前記カバープレートに固定されると共に前記移動接
点プレートへ向けて延出され、先端部が前記移動接点プ
レートの回転に伴って前記移動接点プレートに摺接し、
前記移動接点プレートの所定の回転位置を検出可能な固
定摺動接点と、を備え、前記出力軸の所定の回転位置を
検出するための位置検出装置において、前記移動接点プ
レートが正方向に回転して前記ストッパ突起に当接し前
記所定の回転位置で停止された状態と、移動接点プレー
トが逆方向に回転して前記ストッパ突起に当接し前記所
定の回転位置で停止された状態と、で共に前記固定摺動
接点が前記所定の回転位置を検出するべく、前記出力軸
の正逆に異なる設定回転方向に対応して前記移動接点プ
レートを正転用と逆転用の二種類設定し、前記設定され
た二種類の移動接点プレートを前記出力軸の正逆に異な
る設定回転方向に対応して正転用と逆転用とで使い分け
て適用し、かつ、前記カバープレートを前記出力軸の正
逆に異なる設定回転方向に拘わらず共通して適用して構
成した、ことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の位置検出装置では、移動接
点プレートがモータの出力軸に連動され、この移動接点
プレートに固定摺動接点が摺接することで、モータの出
力軸の所定の回転位置が検出される。さらに、この移動
接点プレートが所定の回転位置に達すると、移動接点プ
レートがストッパ突起に当接してその回転が強制的に阻
止される。
【0013】ここで、この位置検出装置では、移動接点
プレートが正方向に回転してストッパ突起に当接し所定
の回転位置で停止された状態と、移動接点プレートが逆
方向に回転してストッパ突起に当接し所定の回転位置で
停止された状態と、で共に固定摺動接点がこの所定の回
転位置を検出するように、出力軸の正逆に異なる設定回
転方向に対応してこの移動接点プレートが正転用と逆転
用の二種類設定されている。さらに、これらの正転用と
逆転用の二種類の移動接点プレートは、出力軸の正逆に
異なる設定回転方向に対応して使い分けて適用されると
共に、カバープレートは出力軸の正逆に異なる設定回転
方向に拘わらず共通して適用されて構成される。
【0014】すなわち、この位置検出装置が適用される
例えば車両のパワーウインド装置において、駆動源とし
てのモータの出力軸の回転方向が左右のドア別に逆向き
に設定されていても、移動接点プレートの回転方向が左
右のドア毎に逆向きになるが、正転用と逆転用の二種類
の移動接点プレートを使い分けて構成すれば、単一(同
一)のカバープレートを左右のドア用の位置検出装置に
共通して適用して構成することができる。
【0015】このように、装置を構成するカバープレー
トを左右のドア別に専用品として設定する必要がなく、
共通化することができ、部品点数やコストを低減するこ
とができる。
【0016】一方、請求項2に係る発明の位置検出装置
は、正逆方向に回転するモータの出力軸に連動すると共
に、所定の回転位置では前記回転が阻止される移動接点
プレートと、前記移動接点プレートを回転可能に収容す
ると共に、前記移動接点プレートの前記回転を阻止する
ストッパ突起が設けられたカバープレートと、前記カバ
ープレートに固定されると共に前記移動接点プレートへ
向けて延出され、先端部が前記移動接点プレートの回転
に伴って前記移動接点プレートに摺接し、前記移動接点
プレートの所定の回転位置を検出可能な固定摺動接点
と、を備え、前記出力軸の所定の回転位置を検出するた
めの位置検出装置において、前記ストッパ突起を前記カ
バープレートの左右中心線上であってかつ前記固定摺動
接点の側に設けて前記カバープレートを左右対称形状に
形成し、前記移動接点プレートが正方向に回転して前記
ストッパ突起に当接し前記所定の回転位置で停止された
状態と、移動接点プレートが逆方向に回転して前記スト
ッパ突起に当接し前記所定の回転位置で停止された状態
と、で共に前記固定摺動接点が前記所定の回転位置を検
出するべく、前記出力軸の正逆に異なる設定回転方向に
対応して前記移動接点プレートを表裏両面の表裏対称に
形成し、前記移動接点プレートを前記出力軸の正逆に異
なる設定回転方向に対応して表面側使用状態と裏面側使
用状態とで使い分けて適用し、かつ、前記カバープレー
トを前記出力軸の正逆に異なる設定回転方向に拘わらず
共通して適用して構成した、ことを特徴としている。
【0017】請求項2記載の位置検出装置では、移動接
点プレートがモータの出力軸に連動され、この移動接点
プレートに固定摺動接点が摺接することで、モータの出
力軸の所定の回転位置が検出される。さらに、この移動
接点プレートが所定の回転位置に達すると、移動接点プ
レートがストッパ突起に当接してその回転が強制的に阻
止される。
【0018】ここで、この位置検出装置では、移動接点
プレートの回転を阻止するストッパ突起がカバープレー
トの左右中心線上であってかつ固定摺動接点の側に設け
られており、カバープレートが左右対称形状に構成され
ている。また、移動接点プレートが表面側使用状態とさ
れ正方向に回転してストッパ突起に当接し所定の回転位
置で停止された状態と、移動接点プレートが裏面側使用
状態とされ前記とは逆方向に回転してストッパ突起に当
接し所定の回転位置で停止された状態と、で共に固定摺
動接点がこの所定の回転位置を検出するように、出力軸
の正逆に異なる設定回転方向に対応してこの移動接点プ
レートが表裏両面の表裏対称に形成されている。
【0019】さらに、この移動接点プレートは出力軸の
正逆に異なる設定回転方向に対応して表面側使用状態と
裏面側使用状態とで使い分けて適用されると共に、カバ
ープレートは出力軸の正逆に異なる設定回転方向に拘わ
らず共通して適用されて構成される。
【0020】すなわち、この位置検出装置が適用される
例えば車両のパワーウインド装置において、駆動源とし
てのモータの出力軸の回転方向が左右のドア別に逆向き
に設定されていても、移動接点プレートの回転方向が左
右のドア毎に逆向きになるが、移動接点プレートを表面
側使用状態と裏面側使用状態とで使い分けて構成すれ
ば、単一(同一)の移動接点プレート及びカバープレー
トを左右のドア用の位置検出装置に共通して適用して構
成することができる。
【0021】このように、装置を構成する移動接点プレ
ート及びカバープレートを左右のドア別に専用品として
設定する必要がなく、共通化することができ、部品点数
やコストを低減することができる。
【0022】また、請求項2記載の位置検出装置では、
前記ストッパ突起は、カバープレートの左右中心線上で
あってかつ固定摺動接点の側に設けられている。
【0023】ここで、移動接点プレートはカバープレー
ト内に収容された構成であり両者の間には所定のクリア
ランスが存在する。したがって、この移動接点プレート
がストッパ突起に当接しその回転が阻止された状態にお
いては、前記ストッパ突起を支点(基点)として移動接
点プレートが僅かではあるが振れたり変位し、固定摺動
接点による摺接位置にズレが生じて回転位置の検出精度
が低下する可能性がある。
【0024】この点、請求項2記載の位置検出装置で
は、ストッパ突起が前述の如く固定摺動接点の側に設け
られているため、すなわち前記移動接点プレートの振れ
や変位が最も少ない位置に設けられているため、固定摺
動接点による摺接位置にズレが生じ難く、回転位置の検
出精度が低下することがない。
【0025】
【発明の実施の形態】図6には本発明の第1の実施の形
態に係る位置検出装置30、及びこの位置検出装置30
が適用されたパワーウインド装置用のモータ10の全体
斜視図が示されている。また、図7にはこの位置検出装
置30及びモータ10の断面図が示されている。
【0026】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10B内
へ延出されており、先端にはウォームギヤ14が形成さ
れている。このウォームギヤ14は、ギヤ部10B内に
配置された回転ギヤホイール16に噛み合っている。
【0027】回転ギヤホイール16は、モータ出力軸と
しての軸20が、ギヤ部10Bのハウジング18に回転
可能に支持されている。このため、モータ部10Aが作
動して回転軸12が回転すると、この回転力がウォーム
ギヤ14を介して回転ギヤホイール16へ伝達されて軸
20が回転するようになっている。軸20の先端には、
出力嵌合部22が設けられており、ウインドレギュレー
タの駆動部(図示省略)に連結される構成である。なお
ここで、本実施の形態においては、例えば軸20(出力
嵌合部22)が3回転乃至3.5回転することによりウ
インドガラスが1ストローク移動するように設定されて
いる。
【0028】一方、ギヤ部10Bの出力嵌合部22と反
対側の面には、ハウジング18と一体にカバー24が取
り付けられている。カバー24の中心部には開口26が
形成されており、軸20の先端(出力嵌合部22と反対
側)が露出している。また、カバー24の周縁には、複
数(本実施の形態においては、3箇所)のカシメ片28
が延出している。カシメ片28は、先端部がT字形に形
成されており、後に詳述する位置検出装置30をカバー
24に密着して固定するためのものである。これらのカ
シメ片28をかしめることによって、位置検出装置30
がカバー24の所定位置に取り付けられている。
【0029】ここで、図1及び図2には位置検出装置3
0の分解斜視図が示されている。なお、図1と図2とは
互いに上下を逆向きに描いている。また、図3及び図4
には位置検出装置30の内部を開放し一部の部品を取り
外した状態の平面図が示されている。
【0030】図1及び図2に詳細に示す如く、位置検出
装置30は、ベースプレート34及びカバープレート3
6を備えており、両者によって薄肉の略円筒形に構成さ
れている。ベースプレート34には、中心部分に透孔3
8が形成されており、また、カバープレート36の内周
面には、ストッパ突起40が突出形成されている。
【0031】ここで、ストッパ突起40は、後に詳述す
る固定摺動接点の側(図3及び図4において下方側)に
カバープレート36と一体に設けられている。このスト
ッパ突起40は、後述するリングギヤ46(フランジ部
48またはフランジ部49)が所定の回転位置に達した
際にそれ以上の回転を阻止する役目を有している。
【0032】また、位置検出装置30は、連結シャフト
42を備えている。この連結シャフト42は、その一端
が回転ギヤホイール16の軸20に一体的に連結されて
常に軸20と一体に回転し、さらに他端はベースプレー
ト34に形成された透孔38を介して位置検出装置30
(ベースプレート34及びカバープレート36)の内部
に突出している。また、連結シャフト42の他端近傍に
は遊星歯車組を構成するサンギヤ44が設けられてお
り、後述するプラネタリギヤ54に噛み合っている。さ
らに、連結シャフト42には、サンギヤ44の周辺近傍
に複数(本実施の形態では4箇所)の突起45が突出形
成されており、後述するパルスプレート192の嵌合孔
198に嵌合している。
【0033】連結シャフト42の周囲には、遊星歯車組
を構成するリングギヤ46がサンギヤ44に対向して配
置されている。このリングギヤ46はカバープレート3
6に回転可能に収容されており、さらに、リングギヤ4
6の周囲には、移動接点プレートとしてのフランジ部4
8、またはフランジ部49が一体的に形成されている。
【0034】図3及び図4に示す如く、フランジ部48
またはフランジ部49は、リングギヤ46と一体成形さ
れた導電板で、周面一部には移動接点50A、50Bが
設けられている。この移動接点50A、50Bは二段の
円弧状に形成された非導電部で、フランジ部48または
フランジ部49と略同一面となるように形成されてい
る。
【0035】さらにここで、この移動接点50A、50
Bが設けられたフランジ部48(リングギヤ46)は、
図3に示す如く、軸20(連結シャフト42)すなわち
リングギヤ46の正方向の設定回転方向に対応して正転
用として設定されており、一方、フランジ部49(リン
グギヤ46)は、図4に示す如く、軸20(連結シャフ
ト42)すなわちリングギヤ46の逆方向の設定回転方
向に対応して逆転用として設定されている。すなわち、
これらの正転用のフランジ部48と逆転用のフランジ部
49とは(二種類のリングギヤ46は)、正逆に異なる
設定回転方向に対応して使い分けて適用される構成とな
っている。
【0036】すなわち、換言すれば、リングギヤ46
(フランジ部48またはフランジ部49)の正方向とし
ての回転がCW方向かあるいはCCW方向かの違いに応
じて(リングギヤ46のCW方向の回転が正方向として
設定されているか、CCW方向の回転が正方向として設
定されているかの違いに応じて)、フランジ部48を適
用して構成するか、フランジ部49を適用して構成する
かを選択的に行うようになっている。
【0037】また、フランジ部48またはフランジ部4
9の周縁一部には、突部52が突出形成されている。こ
の突部52は、前述のカバープレート36に形成された
ストッパ突起40に対応しており、リングギヤ46(フ
ランジ部48またはフランジ部49)が回転し所定の回
転位置に達した時点でストッパ突起40に当接するよう
になっている。この場合、図3に示す如く、フランジ部
48(リングギヤ46)が適用されて構成された場合に
は、リングギヤ46(フランジ部48)が正方向として
設定された方向(例えば、図1乃至図3の矢印A方向)
に回転し所定の回転位置に達した時点で突部52がスト
ッパ突起40に当接し(図3図示状態)、それ以上のリ
ングギヤ46(フランジ部48)の正方向の回転が阻止
される構成である。また一方、図4に示す如く、フラン
ジ部49(リングギヤ46)が適用して構成された場合
には、リングギヤ46(フランジ部49)が正方向とし
て設定された方向(図4の矢印B方向、すなわち前記図
1乃至図3の矢印A方向と反対方向ではあるが、位置検
出のための設定方向としては正方向となる)に回転し所
定の回転位置に達した時点で突部52がストッパ突起4
0に当接し(図4図示状態)、それ以上のリングギヤ4
6(フランジ部49)の正方向の回転が阻止される構成
である。
【0038】すなわち、これにより、フランジ部48が
正方向として設定された方向に回転し所定の回転位置に
達しストッパ突起40によってそれ以上のリングギヤ4
6(フランジ部48)の正方向の回転が阻止された状態
と、フランジ部49が正方向として設定された方向に回
転し所定の回転位置に達しストッパ突起40によってそ
れ以上のリングギヤ46(フランジ部49)の正方向の
回転が阻止された状態と、で何れの場合にも共に、後に
詳述する固定摺動接点によってこの所定の回転位置が検
出できるように、軸20(連結シャフト42)の正逆に
異なる設定回転方向に対応して、正転用と逆転用の二種
類設定された構成となっている。
【0039】リングギヤ46の内周部分には、サンギヤ
44との間に、二個のプラネタリギヤ54が配置されて
いる。これらのプラネタリギヤ54はキャリヤ56によ
って回転可能に支持されると共に、リングギヤ46及び
サンギヤ44に共に噛み合っている。すなわち、これら
のサンギヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ5
4は遊星歯車組を構成しており、連結シャフト42(す
なわち、軸20)の回転を減速して伝達することがで
き、例えばキャリヤ56が保持されてプラネタリギヤ5
4の公転が阻止された状態においては、連結シャフト4
2(すなわち、軸20)の回転を減速してリングギヤ4
6へ伝達することができる構成である。
【0040】ここで、本実施の形態においては、サンギ
ヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成
る遊星歯車組の減速比は、5.2:1とされており、ウ
インドガラスが1ストロークする間(サンギヤ44が3
回転乃至3.5回転する間)にリングギヤ46は1回転
以上はしないように構成されている。
【0041】なお、前記遊星歯車組の減速比は、5.
2:1とするに限らず、所望により任意に設定すること
ができる。
【0042】以上の構成のサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯車組は、カバ
ープレート36によって被覆されると共に、保護プレー
ト92によって保持されてカバープレート36からの脱
落が防止されている。この保護プレート92は周縁部が
カバープレート36に保持されて固定されており、リン
グギヤ46、キャリヤ56等を保持してカバープレート
36からの脱落を防止すると共に、後述するパルスプレ
ート192とリングギヤ46(フランジ部48またはフ
ランジ部49)との間に介在することにより、両者が不
要に接触しないようにその移動を制限している。
【0043】また、カバープレート36とキャリヤ56
との間には、クラッチ機構を構成するスプリングワッシ
ャ58、及びワッシャ59が配置されている。スプリン
グワッシャ58は、キャリヤ56に一体的に取り付けら
れている。また、ワッシャ59はカバープレート36の
内周面に一体的に圧入されており、スプリングワッシャ
58はこのワッシャ59に圧縮状態で当接している。こ
れにより、スプリングワッシャ58は常にキャリヤ56
を押圧しており、キャリヤ56は保護プレート92に当
接している。このため、通常はキャリヤ56はスプリン
グワッシャ58による押圧力(キャリヤ56と保護プレ
ート92との摩擦力)のために回転が阻止され、プラネ
タリギヤ54は公転が阻止された状態で保持されてい
る。一方、リングギヤ46のフランジ部48まはたフラ
ンジ部49の突部52がストッパ突起40に当接してそ
れ以上のリングギヤ46の正方向の回転が阻止された状
態では、キャリヤ56の押圧力(保持力)を越えるサン
ギヤ44の正方向回転力が作用することでスプリングワ
ッシャ58はキャリヤ56の保持を解除し、プラネタリ
ギヤ54の公転を可能とするように構成されている。す
なわち、スプリングワッシャ58は、フランジ部48ま
たはフランジ部49の突部52がストッパ突起40に当
接した後においては、サンギヤ44(軸20)からリン
グギヤ46への正方向の回転力の伝達を遮断することが
できるようになっている。したがって、突部52がスト
ッパ突起40に当接してリングギヤ46の回転が阻止さ
れた状態においては、サンギヤ44(軸20)が正方向
(リングギヤ46を正方向へ回転させようとする方向)
へ回転すると、プラネタリギヤ54のみが公転する。
【0044】さらにここで、前述の如くサンギヤ44、
リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯
車組、及びスプリングワッシャ58を被覆してカバープ
レート36内に保持する保護プレート92には、その周
縁部に係止爪94が形成されている。係止爪94は、カ
バープレート36の方向へ向けて略直角に屈曲して形成
されており、先端は鏃形状に形成されている。この係止
爪94がカバープレート36の内周壁に圧入されること
により、保護プレート92がカバープレート36に係止
固定された構成である。
【0045】また、カバープレート36には、一対二組
の固定摺動接点60A、61A、固定摺動接点60B、
61Bが取り付けられている。各固定摺動接点60A、
61A、固定摺動接点60B、61Bは、弾力性を有す
る一対二組のコンタクトターミナルとされており、固定
摺動接点60Aと固定摺動接点60Bが一体に形成され
ると共に、固定摺動接点61Aと固定摺動接点61Bが
一体に形成されている。また、各固定摺動接点には、そ
れぞれ透孔76が形成されている。
【0046】これらの固定摺動接点60A、61A、固
定摺動接点60B、61Bは、カバープレート36に形
成された凸部78が各透孔76内に嵌入して熱カシメす
ることにより、カバープレート36に取付け固定されて
いる。またここで、各凸部78は、カバープレート36
の左右中心線に対し左右対称な位置に配置されており、
これにより、カバープレート36は左右対称形状に構成
されている。なお、この凸部78及び透孔76は、固定
摺動接点60A、61A、固定摺動接点60B、61B
をカバープレート36に固定する際の基準位置とされて
いる。
【0047】カバープレート36に固定された各固定摺
動接点は、その先端がリングギヤ46のフランジ部48
またはフランジ部49へ向けてそれぞれ延出されてお
り、先端部はフランジ部48またはフランジ部49(カ
バープレート36と反対側の周面)に弾力的に当接して
いる。すなわち、図7に示す如く、固定摺動接点60
A、61A、固定摺動接点60B、61Bは、カバープ
レート36と反対側からリングギヤ46のフランジ部4
8またはフランジ部49(移動接点50A、50B)に
圧接している。
【0048】以上の構成の固定摺動接点60A、61
A、固定摺動接点60B、61Bは、リングギヤ46の
所定の回転位置においては移動接点50A、50Bに接
触する。なお、図3及び図4に示す如く、固定摺動接点
60A、61Aは移動接点50Aに対応しており、固定
摺動接点60B、61Bは移動接点50Bに対応してい
る。
【0049】さらに、これらの固定摺動接点60A、6
1A、固定摺動接点60B、61Bはパワーウインド装
置の制御回路に電気的に接続されており、移動接点50
A、50Bが固定摺動接点60A、60B、または61
A、61Bに共に接触して非導通状態となることによ
り、リングギヤ46の回転位置すなわちサンギヤ44の
回転位置すなわち軸20の回転位置を検出することがで
きる構成であり、後に説明するモータ10の回転制御に
用いられる。
【0050】ここで、本実施の形態においては、例え
ば、ウインドガラスが挟み込み防止機能をキャンセルす
る範囲の最も下の位置に達した時点で、突部52はスト
ッパ突起40に当接する位置よりも所定の回転角度上流
側の位置に達し、さらにこの時点で移動接点50A、5
0Bが固定摺動接点60A、60B、または61A、6
1Bに接触して非導通状態となり、さらに、その後は突
部52がストッパ突起40に当接するまでの間、この非
導通状態が維持されるように、各部の寸法等が設定され
ている。
【0051】なお、前述とは逆に、ウインドガラスが挟
み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も下の位置に
達し突部52がストッパ突起40に当接する位置よりも
所定の回転角度上流側の位置に達した時点で、移動接点
50A、50Bが固定摺動接点60A、60B、または
固定摺動接点61A、61Bに接触して導通状態となる
ように構成し、これにより位置検出を行うようにしても
良い。またさらに、前述の如く非導通状態や導通状態と
なった後には、必ずしもこの非導通状態や導通状態を電
気的に維持する必要はなく、移動接点50A、50Bが
固定摺動接点60A、60B、固定摺動接点61A、6
1Bに接触することによるトリガ信号を検出することに
よって所定の回転位置に達したことを判別するように構
成しても良い。
【0052】また、位置検出装置30は、パルス発生手
段としてのパルスプレート192と、パルス検出手段と
しての摺動接点196を備えている。
【0053】パルスプレート192は樹脂製で薄肉の円
板形に形成されており、中心部には嵌合孔198が形成
されている。この嵌合孔198は、前述した連結シャフ
ト42及びその突起45に対応して十文字形に形成され
ており、連結シャフト42及び各突起45が嵌入してい
る。すなわち、サンギヤ44が設けられた連結シャフト
42の突起45をパルスプレート192の嵌合孔198
に嵌合させ、この状態で突起45の先端部をかしめるこ
とにより、パルスプレート192が連結シャフト42
(サンギヤ44)に一体的に連結固定された構成であ
る。これにより、パルスプレート192は常に連結シャ
フト42と一体的に回転する。
【0054】またパルスプレート192には、導電部1
94が設けられている。導電部194は、パルスプレー
ト192の周縁に周方向に沿って設けられており、全体
としてリング状の第1導電部194Aとこの第1導電部
194Aに隣接しパルス状の凹凸が連続する第2導電部
194Bとによって構成されている。この導電部194
(第1導電部194A及び第2導電部194B)は、樹
脂性のプレート本体に例えばニッケル等の金属材料をメ
ッキすることによって設けられている。
【0055】一方、固定摺動接点196は、入力接点1
96Aと出力接点196Bとによって構成されており、
前述した固定摺動接点60A、61A、固定摺動接点6
0B、61Bと共にカバープレート36に固定されてい
る。
【0056】カバープレート36に固定された固定摺動
接点196はパルスプレート192の導電部194へ向
けて延出されており、入力接点196Aが常に導電部1
94の第1導電部194Aに接触し、出力接点196B
が導電部194の第2導電部194Bに接触する。これ
により、パルスプレート192の回転に伴ってパルス信
号を検出することができる構成である。この検出したパ
ルス信号は、移動体(ウインドガラス)の移動位置制御
に用いられる。
【0057】なお、導電部194はパルスプレート19
2の上面に設けなくともパルスプレート192の周囲側
壁に設けるようにしても良い。この場合、固定摺動接点
196は、パルスプレート192の周囲側壁に対向して
カバープレート36に固定される。
【0058】以上の構成の各部品を収容するベースプレ
ート34とカバープレート36とは、ベースプレート3
4の周縁部に突出形成された嵌合爪70が、カバープレ
ート36に形成された爪受け部72に嵌合することで一
体的に結合され、全体として薄肉の略円筒形に構成され
ている。
【0059】また、ベースプレート34の内周面には、
突起96が形成されている。図7に示す如く、突起96
は、ベースプレート34とカバープレート36が一体的
に結合された状態において、前述した保護プレート92
の周縁部(係止爪94)近傍に対向して位置しており、
係止爪94によってカバープレート36に係止固定され
た保護プレート92のカバープレート36からの抜けを
阻止することができるようになっている。
【0060】さらに、カバープレート36の周縁部分に
は、嵌合部74が形成されている。この嵌合部74は、
前述したカバー24のカシメ片28に対応しており、カ
シメ片28の先端T字形部分が嵌合可能となっている。
すなわち、カシメ片28がかしめられて先端T字形部分
が嵌合部74に嵌合することにより、カバープレート3
6の周縁が挟持されて、位置検出装置30がカバー24
の所定位置に固定された構成である。
【0061】またさらに、ベースプレート34の内周面
には、凹部82が形成されている。この凹部82は、ベ
ースプレート34とカバープレート36が一体的に結合
された状態において、前述した固定摺動接点60A、6
1A、固定摺動接点60B、61B、及び固定摺動接点
196の熱カシメによる固定部分(すなわち、カバープ
レート36に形成された凸部78)に対向して設けられ
ている。さらにこの場合、ベースプレート34の凹部8
2及びその周辺部位は、前記各固定摺動接点に接近して
位置するように各部の寸法が設定されている。これによ
り、前記熱カシメによってカバープレート36に係止固
定された前記各固定摺動接点のカバープレート36から
の抜けを阻止することができるようになっている。
【0062】次に本実施の形態の作用を、パワーウイン
ド装置の上昇スイッチが操作されてウインドガラスが上
昇移動する際を例に、図8に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0063】上記構成のモータ10及び位置検出装置3
0では、ステップ201においてパワーウインド装置の
上昇スイッチが操作されると、ステップ202において
モータ10が作動して軸20が回転し、これによりウイ
ンドレギュレータが作動されてウインドガラスが上昇さ
れる。
【0064】またここで、通常(ウインドガラスの上昇
途中)は、スプリングワッシャ58によってキャリヤ5
6が押圧されて保持されており、プラネタリギヤ54は
公転が阻止された状態となっている。したがって、軸2
0の回転に伴って、連結シャフト42(すなわち、サン
ギヤ44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速
されてリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正
方向に次第に回転される。
【0065】次いで、ステップ204において、モータ
10の所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位
置(挟み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も下の
位置)に達したか否かが位置検出装置30によって検出
される。
【0066】すなわち、位置検出装置30では、軸20
の回転に伴って連結シャフト42(すなわち、サンギヤ
44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速され
てリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方向
に次第に回転されるが、ウインドガラスが挟み込み防止
機能をキャンセルする範囲の最も下の位置に達していな
ければ、突部52はストッパ突起40から大きく離間し
ており、移動接点50A、50Bは固定摺動接点60
A、60B、または固定摺動接点61A、61Bから離
間して非接触状態である。これにより、軸20の回転位
置(ウインドガラスが挟み込み防止機能をキャンセルす
る範囲の最も下の位置に達していないこと)が検出され
る。この場合には、モータ10の作動は続行されながら
ステップ206へ進み、異物を挟み込んだか否かがモー
タ10のロック電流等を基に判断される。異物を挟み込
んだことが検出されると、ステップ208にてモータ1
0が逆方向へ回転され、ウインドガラスが降下される。
一方、ステップ206において異物の挟み込みが検出さ
れなければ、再びステップ204へ戻る。
【0067】一方、ステップ204において、ウインド
ガラスが挟み込み防止機能をキャンセルする範囲の最も
下の位置に達すると、突部52はストッパ突起40に当
接する位置よりも所定の回転角度上流側の位置に達す
る。さらにこの時点で、移動接点50A、50Bが固定
摺動接点60A、60B、または固定摺動接点61A、
61Bに接触して非導通状態となり、これにより、軸2
0の回転位置(ウインドガラスが挟み込み防止機能をキ
ャンセルする範囲の最も下の位置に達したこと)が検出
される。
【0068】ステップ204においてモータ10の軸2
0が所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位置
に達したことが検出されると、モータ10の作動が続行
されながらステップ210へ進む。この際には、リング
ギヤ46の回転により移動接点50A、50Bと固定摺
動接点60A、60B、または固定摺動接点61A、6
1Bとの相対接触位置は変化するが、非導通状態は維持
される。
【0069】ステップ210においては、ウインドガラ
スが全閉したか否かがモータ10のロック電流等を基に
判断される。ウインドガラスの全閉が検出されると、ス
テップ212においてモータ10が停止され、処理を終
了する。
【0070】このように、位置検出装置30では、リン
グギヤ46と共に回転する移動接点50A、50Bと一
対二組の固定摺動接点60A、60B、固定摺動接点6
1A、61Bとにより、軸20の回転位置すなわちウイ
ンドガラスの位置(挟み込み防止機能をキャンセルする
範囲の最も下の位置に達したか否か)を高精度に検出す
ることができる。
【0071】さらにここで、位置検出装置30では、車
体に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦
充分に回転させることにより、移動接点50A、50B
が固定摺動接点60A、60B、または固定摺動接点6
1A、61Bに接触した初期状態に自動的に設定するこ
とができる。すなわち、車体に組付けた時点でモータ1
0の軸20を正方向に一旦充分に回転させると、先ず、
リングギヤ46のフランジ部48またはフランジ部49
の突部52がストッパ突起40に当接してそれ以上のリ
ングギヤ46の正方向の回転が阻止された状態となる。
この状態においてさらに軸20が回転すると、キャリヤ
56の押圧力(保持力)を越えるサンギヤ44の回転力
が作用し、スプリングワッシャ58がキャリヤ56の保
持を解除して、プラネタリギヤ54の公転が可能とされ
る。すなわち、スプリングワッシャ58は、フランジ部
48またはフランジ部49の突部52がストッパ突起4
0に当接した後においては、サンギヤ44(軸20)か
らリングギヤ46への正方向の回転力の伝達を遮断する
ことができるため、突部52がストッパ突起40に当接
してリングギヤ46の回転が阻止された状態において
は、サンギヤ44(軸20)が正方向(リングギヤ46
を正方向へ回転させようとする方向)へ回転すると、プ
ラネタリギヤ54のみが公転する。したがって、突部5
2がストッパ突起40に当接し移動接点50A、50B
が固定摺動接点60A、60B、または固定摺動接点6
1A、61Bと接触した後には、仮にモータ10の軸2
0が正方向に回転してもリングギヤ46は不動で移動接
点50A、50Bと固定摺動接点60A、60B、また
は固定摺動接点61A、61Bとの接触状態が維持され
たままとなる。すなわち、モータ10の軸20を正方向
に一旦充分に回転させることにより、突部52がストッ
パ突起40に当接し移動接点50A、50Bが固定摺動
接点60A、60B、または固定摺動接点61A、61
Bに接触した初期状態に自動的に設定される。
【0072】換言すれば、位置検出装置30では、ウイ
ンドガラスの全閉位置(上方最大移動限)から所定距離
離間した位置を、ウインドガラスが全閉位置(上方最大
移動限)に達したか否かに拘わらず機械的に記憶するこ
とができるため、ウインドガラスの移動制御を誤差なく
確実に行うことが可能となる。例えば、従来では、モー
タのアーマチャの回転数を検出してウインドガラスの移
動位置を検出する構成のものにおいては、ウインドガラ
スの全閉位置を基準とするようにリセットされる構成と
されているが、仮に、電源電圧の低下やウインドガラス
と窓枠との摩擦抵抗の増加等の理由によりウインドガラ
スが真の上方最大移動限に達しないまま停止した場合に
は、この偽りの停止位置をウインドガラスの全閉位置と
してリセットされてしまう。したがって、この場合に
は、前記偽りのウインドガラスの全閉位置を基準にモー
タの駆動制御がされるため、極めて誤差が大きくなる。
これに対し、位置検出装置30では、ウインドガラスが
真の全閉位置(上方最大移動限)に達しないまま停止し
た場合であっても、その後にウインドガラスが真の全閉
位置から所定距離離間した位置を通過する時点でこれが
確実に検出され、したがって、ウインドガラスの移動制
御を誤差なく確実に行うことができる。特に、ワイヤ式
のウインドレギュレータ装置においてはワイヤの弛みに
よる移動位置制御の誤差が大きいが、位置検出装置30
を用いることにより前記ワイヤの弛みに起因する誤差を
吸収することができ、高精度に制御することが可能とな
る。
【0073】このように、位置検出装置30では、車体
に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦充
分に回転させることにより、突部52がストッパ突起4
0に当接し移動接点50A、50Bが固定摺動接点60
A、60B、または固定摺動接点61A、61Bに接触
した初期状態に自動的に設定され、組付けの際の組付け
位置の煩雑な調節や組付けた後の煩雑なリセットを伴う
こと無く初期位置の設定が容易にでき、さらに、ウイン
ドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うことができ
る。
【0074】また、本実施の形態に係る位置検出装置3
0では、パルスプレート192の回転に伴って、出力接
点196Bが導電部194の第2導電部194Bに接触
/非接触を繰り返すことにより、パルス信号が検出され
る。したがって、この検出したパルス信号を基にモータ
10の軸20の回転位置をリニアに検出することが可能
となる。
【0075】したがって、例えばこの位置検出装置30
を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装
置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置を随時
リニアに検出して制御することができる。
【0076】さらにここで、位置検出装置30では、軸
20(連結シャフト42)の正逆に異なる設定回転方向
に対応して、正転用のフランジ部48と逆転用のフラン
ジ部49との二種類設定された構成であり、フランジ部
48が正方向として設定された方向に回転し所定の回転
位置に達しストッパ突起40によってそれ以上のリング
ギヤ46(フランジ部48)の正方向の回転が阻止され
た状態と、フランジ部49が正方向として設定された方
向に回転し所定の回転位置に達しストッパ突起40によ
ってそれ以上のリングギヤ46(フランジ部49)の正
方向の回転が阻止された状態と、で何れの場合にも共
に、固定摺動接点60A、60B、または固定摺動接点
61A、61Bによってこの所定の回転位置が検出でき
るように構成されている。すなわち、これらの正転用と
逆転用の二種類のフランジ部48とフランジ部49(リ
ングギヤ46)は、軸20(連結シャフト42)の正逆
に異なる設定回転方向に対応して使い分けて適用される
と共に、カバープレート36は出力軸の正逆に異なる設
定回転方向に拘わらず共通して適用される。
【0077】このため、この位置検出装置30が適用さ
れる例えば車両のパワーウインド装置において、図5に
示す如く、モータ10が「正転モータ」として設定され
ていれば(モータ部10Aの回転方向が正回転として設
定されていれば)、ウォームギヤ14と回転ギヤホイー
ル16との噛み合い状態に起因して、モータ出力軸とし
ての軸20の回転方向が左右のドア別に逆向きに設定さ
れることになり、リングギヤ46の回転方向も左右のド
ア毎に逆向きになるが、正転用のフランジ部48と逆転
用のフランジ部49とを使い分けることにより、単一
(同一)のカバープレート36を左右のドア用の位置検
出装置30に共通して適用して構成することができる。
また一方、モータ10が「逆転モータ」として設定され
ていれば(モータ部10Aの回転方向が逆回転として設
定されていれば)、ウォームギヤ14と回転ギヤホイー
ル16との噛み合い状態に起因して、同様に軸20の回
転方向が左右のドア別に逆向きに設定されることにな
り、リングギヤ46の回転方向も左右のドア毎に逆向き
になるが、正転用のフランジ部48と逆転用のフランジ
部49とを使い分けることにより、単一(同一)のカバ
ープレート36を左右のドア用の位置検出装置30に共
通して適用して構成することができる。
【0078】すなわち、装置を構成するカバープレート
36を左右のドア別に専用品として設定する必要がな
く、共通化することができ、部品点数やコストを低減す
ることができる。
【0079】このように、本第1の実施の形態に係る位
置検出装置30では、適用するモータ10の回転方向が
正逆方向に異なる場合であっても構成部品を共通化する
ことができ、部品点数やコストを低減することができ
る。
【0080】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、前述した第1の実施の形態と基本的に同一の
部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与して
その説明を省略する。
【0081】図9及び図10には、第2に実施の形態に
係る位置検出装置300の内部を開放し一部の部品を取
り外した状態が平面図にて示されている。
【0082】この位置検出装置300では、カバープレ
ート302を備えている。カバープレート302の内周
面にはストッパ突起304が突出形成されている。この
ストッパ突起304は、カバープレート302の左右中
心線上であってかつ前述した固定摺動接点の側(図9及
び図10において下方側)にカバープレート302と一
体に設けられている。これにより、カバープレート30
2は左右対称形状に構成されている。このストッパ突起
304は、前述の第1の実施の形態と同様に、リングギ
ヤ46のフランジ部306が所定の回転位置に達した際
にそれ以上の回転を阻止する役目を有している。
【0083】フランジ部306の周面一部には、前述し
た第1の実施の形態と同様に、移動接点50A、50B
が設けられている。この移動接点50A、50Bは二段
の円弧状に形成された非導電部で、フランジ部306と
略同一面となるように形成されており、さらに、フラン
ジ部306の表裏両面に表裏対称となって設けられてい
る。これにより、このフランジ部306(リングギヤ4
6)は、表面側使用状態と裏面側使用状態の二通りの用
い方をすることができるようになっている。すなわち、
換言すれば、リングギヤ46(フランジ部306)の正
方向としての回転がCW方向かあるいはCCW方向かの
違いに応じて(リングギヤ46のCW方向の回転が正方
向として設定されているか、CCW方向の回転が正方向
として設定されているかの違いに応じて)、フランジ部
306(リングギヤ46)を表面側使用状態とするか裏
面側使用状態とするか選択的に(共通部品として)用い
ることができるようになっている。
【0084】なお、図9及び図10に示す如く、カバー
プレート302と反対側の面に位置する移動接点50
A、50Bが現実の使用に供される。
【0085】またこの場合、図9に示す如く、フランジ
部306(リングギヤ46)が表面側使用状態として用
いられた場合には、リングギヤ46(フランジ部30
6)が正方向として設定された方向(図9の矢印A方
向)に回転し所定の回転位置に達した時点で突部52が
ストッパ突起304に当接し(図9図示状態)、それ以
上のリングギヤ46の正方向の回転が阻止される構成で
あり、また一方、図10に示す如く、フランジ部306
(リングギヤ46)が裏面側使用状態として用いられた
場合には、リングギヤ46(フランジ部306)が正方
向として設定された方向(図10の矢印B方向、すなわ
ち前記図9の矢印A方向と反対方向ではあるが、位置検
出のための設定方向としては正方向となる)に回転し所
定の回転位置に達した時点で突部52がストッパ突起3
04に当接し(図10図示状態)、それ以上のリングギ
ヤ46の正方向の回転が阻止される構成である。
【0086】すなわち、本第2の実施の形態において
は、フランジ部306が表面側使用状態として用いられ
正方向として設定された方向に回転し所定の回転位置に
達しストッパ突起40によってそれ以上のリングギヤ4
6(フランジ部306)の正方向の回転が阻止された状
態と、フランジ部306が裏面側使用状態として用いら
れ正方向として設定された方向に回転し所定の回転位置
に達しストッパ突起304によってそれ以上のリングギ
ヤ46(フランジ部306)の正方向の回転が阻止され
た状態と、で何れの場合にも共に、前記第1の実施の形
態と同様に固定摺動接点60A、60B、または固定摺
動接点61A、61Bによってこの所定の回転位置が検
出できるように、軸20(連結シャフト42)の正逆に
異なる設定回転方向に対応して、フランジ部306が表
裏両面の表裏対称に形成されている。
【0087】以上の構成の第2の実施の形態に係る位置
検出装置300では、リングギヤ46(フランジ部30
6)の回転を阻止するストッパ突起304がカバープレ
ート302の左右中心線上であってかつ各固定摺動接点
の側に設けられており、カバープレート302が左右対
称形状に構成されている。さらに、軸20(連結シャフ
ト42)の正逆に異なる設定回転方向に対応して、フラ
ンジ部306が表面側使用状態と裏面側使用状態とで使
い分けて適用されると共に、カバープレート302は軸
20(連結シャフト42)の正逆に異なる設定回転方向
に拘わらず共通して適用される。
【0088】すなわち、フランジ部306が表面側使用
状態として適用され正方向として設定された方向に回転
し所定の回転位置に達しストッパ突起304によってそ
れ以上のリングギヤ46の正方向の回転が阻止された状
態(図9図示状態)と、フランジ部306が裏面側使用
状態として適用され正方向として設定された方向に回転
し所定の回転位置に達しストッパ突起304によってそ
れ以上のリングギヤ46の正方向の回転が阻止された状
態(図10図示状態)と、で何れの場合にも共に、固定
摺動接点60A、60B、または固定摺動接点61A、
61Bによってこの所定の回転位置が検出できるように
構成されている。すなわち、フランジ部306は、軸2
0(連結シャフト42)の正逆に異なる設定回転方向に
対応して使い分けて適用されると共に、カバープレート
302は軸20(連結シャフト42)の正逆に異なる設
定回転方向に拘わらず共通して適用される。
【0089】このため、この位置検出装置300が適用
される例えば車両のパワーウインド装置において、図1
1に示す如く、モータ10が「正転モータ」として設定
されていれば(モータ部10Aの回転方向が正回転とし
て設定されていれば)、ウォームギヤ14と回転ギヤホ
イール16との噛み合い状態に起因して、モータ出力軸
としての軸20の回転方向が左右のドア別に逆向きに設
定されることになり、リングギヤ46の回転方向も左右
のドア毎に逆向きになるが、フランジ部306を表面側
使用状態と裏面側使用状態とで使い分けることにより、
単一(同一)のフランジ部306(リングギヤ46)及
びカバープレート36を左右のドア用の位置検出装置3
00に共通して適用して構成することができる。また一
方、モータ10が「逆転モータ」として設定されていれ
ば(モータ部10Aの回転方向が逆回転として設定され
ていれば)、ウォームギヤ14と回転ギヤホイール16
との噛み合い状態に起因して、同様に軸20の回転方向
が左右のドア別に逆向きに設定されることになり、リン
グギヤ46の回転方向も左右のドア毎に逆向きになる
が、フランジ部306を表面側使用状態と裏面側使用状
態とで使い分けることにより、単一(同一)のフランジ
部306(リングギヤ46)及びカバープレート36を
左右のドア用の位置検出装置300に共通して適用して
構成することができる。
【0090】すなわち、装置を構成するフランジ部30
6(リングギヤ46)及びカバープレート302を左右
のドア別に専用品として設定する必要がなく、共通化す
ることができ、部品点数やコストを低減することができ
る。
【0091】また、位置検出装置300では、ストッパ
突起304は、カバープレート302の左右中心線上で
あってかつ固定摺動接点60A、60B、固定摺動接点
61A、61B等の側に設けられている。
【0092】ここで、リングギヤ46(フランジ部30
6)はカバープレート302内に回転可能に収容された
構成であり両者の間には所定のクリアランスが存在す
る。したがって、このリングギヤ46(フランジ部30
6)の突部52がストッパ突起304に当接しその回転
が阻止された状態においては、このストッパ突起304
を支点(基点)としてリングギヤ46(フランジ部30
6)が僅かではあるが振れたり変位し、移動接点50
A、50Bに対する固定摺動接点60A、60B、固定
摺動接点61A、61Bの摺接位置にズレが生じて回転
位置の検出精度が低下する可能性がある。
【0093】この点、位置検出装置300では、ストッ
パ突起304が前述の如く固定摺動接点60A、60B
等の側に設けられているため、すなわち前記リングギヤ
46(フランジ部306)の振れや変位が最も少ない位
置に設けられているため、移動接点50A、50Bに対
する固定摺動接点60A、60B、固定摺動接点61
A、61Bの摺接位置にズレが生じ難く、回転位置の検
出精度が低下することがない。
【0094】このように、本第2の実施の形態に係る位
置検出装置300では、適用するモータ10の回転方向
が正逆方向に異なる場合であっても構成部品を共通化す
ることができ、部品点数やコストを低減することがで
き、さらに、回転位置の検出精度が低下することがな
い。
【0095】なお、前述した各実施の形態においては、
位置検出装置30、300を、パワーウインド装置用の
モータ10の出力軸(軸20)の回転位置を検出して制
御する構成として説明したが、本発明はこれに限らず、
直線的に往復移動する移動体(例えば、ガイドレール上
を移動するサンルーフ等)の駆動用モータに適用してそ
の移動位置を検出して制御することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
を示し、図1に示すものを上下逆向きに描いた分解斜視
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
の内部を開放し一部の部品を取り外し、かつ二種類設定
されたフランジ部のうちの一方を適用して構成した場合
の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
の内部を開放し一部の部品を取り外し、かつ二種類設定
されたフランジ部のうちの他方を適用して構成した場合
の平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
が車両のパワーウインド装置に適用された場合の左右の
ドア別におけるカバープレート及びリングギヤの適用状
態を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
及びこの位置検出装置が適用されたパワーウインド装置
用のモータの全体斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
及びこの位置検出装置が適用されたパワーウインド装置
用のモータの断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置
が適用されたパワーウインド装置の上昇スイッチが操作
されてウインドガラスが上昇移動する際の制御を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置
の内部を開放し一部の部品を取り外し、かつリングギヤ
のフランジ部が表面側使用状態として用いられた場合の
平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装
置の内部を開放し一部の部品を取り外し、かつリングギ
ヤのフランジ部が裏面側使用状態として用いられた場合
の平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装
置が車両のパワーウインド装置に適用された場合の左右
のドア別におけるカバープレート及びリングギヤの適用
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 モータ 20 軸(出力軸) 30 位置検出装置 34 ベースプレート 36 カバープレート 40 ストッパ突起 46 リングギヤ 48 フランジ部(移動接点プレート) 49 フランジ部(移動接点プレート) 50A、50B 移動接点 52 突部 60A、60B 固定摺動接点 61A、61B 固定摺動接点 300 位置検出装置 302 カバープレート 304 ストッパ突起 306 フランジ部(移動接点プレート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/10 B60J 1/00 G01B 21/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に回転するモータの出力軸に連
    動すると共に、所定の回転位置では前記回転が阻止され
    る移動接点プレートと、 前記移動接点プレートを回転可能に収容すると共に、前
    記移動接点プレートの前記回転を阻止するストッパ突起
    が設けられたカバープレートと、 前記カバープレートに固定されると共に前記移動接点プ
    レートへ向けて延出され、先端部が前記移動接点プレー
    トの回転に伴って前記移動接点プレートに摺接し、前記
    移動接点プレートの所定の回転位置を検出可能な固定摺
    動接点と、 を備え、前記出力軸の所定の回転位置を検出するための
    位置検出装置において、 前記移動接点プレートが正方向に回転して前記ストッパ
    突起に当接し前記所定の回転位置で停止された状態と、
    移動接点プレートが逆方向に回転して前記ストッパ突起
    に当接し前記所定の回転位置で停止された状態と、で共
    に前記固定摺動接点が前記所定の回転位置を検出するべ
    く、前記出力軸の正逆に異なる設定回転方向に対応して
    前記移動接点プレートを正転用と逆転用の二種類設定
    し、 前記設定された二種類の移動接点プレートを前記出力軸
    の正逆に異なる設定回転方向に対応して正転用と逆転用
    とで使い分けて適用し、かつ、前記カバープレートを前
    記出力軸の正逆に異なる設定回転方向に拘わらず共通し
    て適用して構成した、 ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 正逆方向に回転するモータの出力軸に連
    動すると共に、所定の回転位置では前記回転が阻止され
    る移動接点プレートと、 前記移動接点プレートを回転可能に収容すると共に、前
    記移動接点プレートの前記回転を阻止するストッパ突起
    が設けられたカバープレートと、 前記カバープレートに固定されると共に前記移動接点プ
    レートへ向けて延出され、先端部が前記移動接点プレー
    トの回転に伴って前記移動接点プレートに摺接し、前記
    移動接点プレートの所定の回転位置を検出可能な固定摺
    動接点と、 を備え、前記出力軸の所定の回転位置を検出するための
    位置検出装置において、 前記ストッパ突起を前記カバープレートの左右中心線上
    であってかつ前記固定摺動接点の側に設けて前記カバー
    プレートを左右対称形状に形成し、 前記移動接点プレートが正方向に回転して前記ストッパ
    突起に当接し前記所定の回転位置で停止された状態と、
    移動接点プレートが逆方向に回転して前記ストッパ突起
    に当接し前記所定の回転位置で停止された状態と、で共
    に前記固定摺動接点が前記所定の回転位置を検出するべ
    く、前記出力軸の正逆に異なる設定回転方向に対応して
    前記移動接点プレートを表裏両面の表裏対称に形成し、 前記移動接点プレートを前記出力軸の正逆に異なる設定
    回転方向に対応して表面側使用状態と裏面側使用状態と
    で使い分けて適用し、かつ、前記カバープレートを前記
    出力軸の正逆に異なる設定回転方向に拘わらず共通して
    適用して構成した、 ことを特徴とする位置検出装置。
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