JP3323790B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3323790B2
JP3323790B2 JP30311097A JP30311097A JP3323790B2 JP 3323790 B2 JP3323790 B2 JP 3323790B2 JP 30311097 A JP30311097 A JP 30311097A JP 30311097 A JP30311097 A JP 30311097A JP 3323790 B2 JP3323790 B2 JP 3323790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアのウイン
ドガラスを開閉移動するパワーウインド装置やサンルー
フを開閉移動するサンルーフ装置等に用いられる位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドガラスを上下に
開閉移動させるパワーウインド装置やサンルーフを開閉
移動するサンルーフ装置には、駆動源としてモータが用
いられている。
【0003】ここで、例えばパワーウインド装置におい
ては、ウインドガラスに乗員の身体や異物が不要に挟み
込まれることを防止した所謂挟み込み防止機能を有する
ものがある。この種の挟み込み防止機能を有したパワー
ウインド装置では、ドアの所定位置にリミットスイッチ
を配置し、このリミットスイッチからの信号とモータの
ロック電流とを基にウインドガラスに異物が挟み込まれ
たか否かを判断してウインドガラスの移動すなわちモー
タの回転位置を制御する構成のものや、ホールICや特
別なコンミテータを設けることによりアーマチャの回転
数を検出しこの回転数検出信号(パルス信号のパルス数
やパルス幅)を基に前記挟み込まれたか否かを判断して
モータの回転位置を制御する構成のものがある。
【0004】しかしながら、このようなパワーウインド
装置(モータの回転位置検出機構)では、モータやウイ
ンドレギュレータを組付ける際に組付け位置の煩雑な調
節や組付けた後の煩雑なリセットが不可欠であり、また
挟み込み防止機構を構成する場合等には制御装置等の他
の部品がコスト高で精度も悪い等の欠点があった。
【0005】そこで、このような欠点を解消できる移動
体の位置検出装置を既に本出願人が提案している(一例
として、特願平6−175873号、特願平8−451
89号等)。
【0006】この移動体の位置検出装置は、装置のカバ
ープレートに回転可能に保持されるリングギヤとこのリ
ングギヤに噛み合うプラネタリギヤから成る遊星歯車組
や、遊星歯車組のリングギヤに一体に設けられリングギ
ヤと共に回転する移動接点とカバープレートに固定され
移動接点に接触可能な固定接点とから成るスイッチ部、
あるいは、移動体(モータ出力軸)からリングギヤへの
正方向の回転力の伝達を遮断するクラッチ機構等を備え
た構成となっている。これにより、パワーウインド装置
やサンルーフ装置に用いた場合にウインドガラスやサン
ルーフの位置を高精度に検出することができ、またその
移動を制御することができるのみならず、煩雑な調節を
伴うこと無く初期位置の設定ができ、かつこれを簡単な
構造で低コストにより実現できる。
【0007】またさらに、この位置検出装置では、遊星
歯車組のサンギヤには、パルスプレートが一体に連結固
定されている。このパルスプレートには連続するパルス
パターンが施されており、サンギヤ(すなわち、モータ
出力軸等の移動体)と一体的に回転してパルスを発生す
る。これにより、発生されたパルスを検出し、検出した
パルス信号を基に移動体の移動位置をリニアに検出する
ことができる構成である。したがって、例えばこの位置
検出装置を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウ
インド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位
置を随時検出することができる。
【0008】ところで、前述の移動体の位置検出装置に
おいては、前述したパルスプレートをモータ出力軸等の
移動体と同期して(一体的に)回転させるために、この
パルスプレートをサンギヤに一体的に連結固定した構造
となっている。すなわち、パルスプレートの中心部分に
は例えば八角形状の嵌合孔が形成されると共にサンギヤ
の軸部もこれに対応して八角形状に形成されており、こ
の嵌合孔にサンギヤの軸部を嵌合させ、さらに軸部の周
縁を部分的にかしめることにより、サンギヤとパルスプ
レートとを一体的に連結固定している。
【0009】しかしながらここで、このような単なるか
しめによるサンギヤとパルスプレートとの連結固定構造
では、両者を確実に連結固定することが困難であった。
すなわち、サンギヤの軸部は金属製であり一方パルスプ
レートは樹脂製であるため、単にサンギヤの軸部の周縁
を部分的にかしめることにより固定したのでは連結固定
強度を大きくすることが困難であった。したがって、サ
ンギヤからパルスプレートへ伝達される回転トルクが大
きくなると、サンギヤとパルスプレートとの連結が不要
に解除され、回転力が伝達されずサンギヤのみが空転し
てしまう可能性があり、この点において改善の余地があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ウインドガラスやサンルーフ等の移動体の位置を
高精度に検出することができると共に煩雑な調節を伴う
こと無く初期位置の設定ができ、かつこれを簡単な構造
で低コストにより実現できるのみならず、モータ出力軸
とパルスプレートとの連結固定強度を十分に確保するこ
とができて耐久性が向上し、モータ出力軸のみが空転し
てしまうことがなく、確実にトルクを伝達してパルスプ
レートを確実にモータ出力軸と同期して(一体的に)回
転させることができる位置検出装置を得ることが目的で
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の位
置検出装置は、正逆方向に回転するモータ出力軸に連動
し、ON/OFF作動することによって前記モータ出力
軸の所定の回転位置を検出可能なスイッチ部と、装置の
カバープレートに回転可能に保持されるリングギヤと、
前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤと、前記プラ
ネタリギヤに噛み合うと共に前記モータ出力軸の延長部
分に設けられたサンギヤと、から成り、前記モータ出力
軸に連動する遊星歯車組と、前記モータ出力軸の延長部
分に一体的に連結され、前記モータ出力軸に連動してパ
ルスを発生するパルスプレートと、前記パルスプレート
が発生したパルスを検出するパルス検出手段と、を備
え、前記モータ出力軸の所定の回転位置を検出するため
の位置検出装置において、前記モータ出力軸の延長部分
に設けられた嵌合連結用の突起と、前記パルスプレート
に形成され前記突起が嵌合する嵌合孔と、を有し、前記
突起を前記嵌合孔に嵌合させ、かつこの状態で前記突起
の先端部を前記嵌合孔の周囲にかしめることにより、前
記パルスプレートを前記モータ出力軸に一体的に連結固
すると共に前記サンギヤの軸部に一体的に固定した、
ことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の位置検出装置では、モータ
出力軸の延長部分にはサンギヤが設けられており、モー
タ出力軸が正逆方向に回転すると、この回転力はサンギ
ヤ、プラネタリギヤ及びリングギヤへ伝達されてリング
ギヤがモータ出力軸に連動して回転される。モータ出力
軸が正逆方向に回転し所定の回転位置に達すると、モー
タ出力軸に連動するスイッチ部が作動され、これによ
り、モータ出力軸の所定の回転位置が検出される。この
場合、パワーウインド装置駆動用モータのアーマチャの
回転数をホールIC等を用いて検出してモータ回転軸す
なわちウインドガラスの移動位置を検出する構成のもの
にあっては、その制御回路にカウンターが不可欠である
が、本位置検出装置は、一度のON/OFF信号だけで
正確な位置が判別でき、制御回路にカウンターが不要と
なり、低コストにもなる。
【0013】また、請求項1記載の位置検出装置では、
遊星歯車組の作動に伴ってパルスプレートから発生され
たパルスはパルス検出手段によって検出される。パルス
プレートはモータ出力軸に連動されるため、検出したパ
ルス信号を基にモータ出力軸の回転位置をリニアに検出
することが可能となる。したがって、例えばこの位置検
出装置を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウイ
ンド装置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置
を随時検出することができる。
【0014】さらに、請求項1記載の位置検出装置で
は、モータ出力軸とパルスプレートとの連結固定部分
(すなわち、モータ出力軸の延長部分)においては、こ
の延長部分に設けられた嵌合連結用の突起がパルスプレ
ートの嵌合孔に嵌合され、かつこの状態で突起の先端部
が嵌合孔の周囲にかしめられて、パルスプレートがモー
タ出力軸に一体的に連結固定されると共にサンギヤの軸
部に一体的に固定される。したがって、モータ出力軸の
延長部分の突起とパルスプレートの嵌合孔との嵌合力、
及び突起の嵌合孔周囲へのかしめ力によって、パルスプ
レートはモータ出力軸(延長部分)に確実に連結固定さ
れる。
【0015】これにより、モータ出力軸(サンギヤ)
パルスプレートとの連結固定強度を十分に確保すること
ができて耐久性が向上し、モータ出力軸(サンギヤ)
らパルスプレートへ伝達される回転トルクが大きくなっ
た場合であっても、モータ出力軸(サンギヤ)とパルス
プレートとの連結が不要に解除されることがなく、モー
タ出力軸(サンギヤ)のみが空転してしまうことがな
く、確実にトルクを伝達してパルスプレートを確実にモ
ータ出力軸と同期して(一体的に)回転させることがで
きる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】請求項に係る発明の位置検出装置は、
求項1記載の位置検出装置において、前記突起が嵌合す
る連結孔が形成され、前記パルスプレートに対し前記モ
ータ出力軸の延長部分と反対側に配置されて前記モータ
出力軸の延長部分とによって前記パルスプレートを挟持
しかつこの挟持状態で前記突起の先端部がかしめられる
ワッシャを備えたことを特徴としている。
【0022】請求項記載の位置検出装置では、モータ
出力軸とパルスプレートとの連結固定部分(すなわち、
モータ出力軸の延長部分)においては、モータ出力軸の
延長部分とワッシャとによってパルスプレートを挟持し
て連結固定される構成である。すなわち、この延長部分
に設けられた嵌合連結用の突起がパルスプレートの嵌合
孔に嵌合されると共にこの突起がワッシャの連結孔に嵌
合され、かつこの延長部分とワッシャとによる挟持状態
で突起の先端部がワッシャにかしめられて、パルスプレ
ートがモータ出力軸に一体的に連結固定される。したが
って、モータ出力軸の延長部分の突起とパルスプレート
の嵌合孔との嵌合力、及び突起のワッシャへのかしめ力
やモータ出力軸の延長部分とワッシャとによる挟持力に
よって、パルスプレートはモータ出力軸(延長部分)に
一層確実に連結固定される。
【0023】これにより、モータ出力軸とパルスプレー
トとの連結固定強度を一層十分に確保することができて
耐久性が向上し、モータ出力軸からパルスプレートへ伝
達される回転トルクが大きくなった場合であっても、モ
ータ出力軸とパルスプレートとの連結が不要に解除され
ることがなく、モータ出力軸のみが空転してしまうこと
がなく、一層確実にトルクを伝達してパルスプレートを
確実にモータ出力軸と同期して(一体的に)回転させる
ことができる。
【0024】請求項に係る発明の位置検出装置は、請
求項記載の位置検出装置において、前記ワッシャの連
結孔にバーリング加工を施したことを特徴としている。
【0025】請求項記載の移動体の位置検出装置で
は、ワッシャによる挟持状態で突起の先端部がワッシャ
にかしめられて、パルスプレートがモータ出力軸の延長
部分に一体的に連結固定される際に、ワッシャの連結孔
にはバーリング加工が施されているため、突起の先端部
のかしめの際にパルスプレートが不要に破壊することが
なく、突起の先端部は確実にワッシャにかしめられる。
したがって、パルスプレートはモータ出力軸により一層
確実に連結固定される。
【0026】
【発明の実施の形態】図2には本発明の実施の形態に係
る位置検出装置30、及びこの位置検出装置30が適用
されたパワーウインド装置用のモータ10の全体斜視図
が示されている。また、図3にはこの位置検出装置30
及びモータ10の断面図が示されている。
【0027】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10B内
へ延出されており、先端にはウォームギヤ14が形成さ
れている。このウォームギヤ14は、ギヤ部10B内に
配置された回転ギヤホイール16に噛み合っている。
【0028】回転ギヤホイール16は、モータ出力軸と
しての軸20が、ギヤ部10Bのカバー18に回転可能
に支持されている。このため、モータ部10Aが作動し
て回転軸12が回転すると、この回転力がウォームギヤ
14を介して回転ギヤホイール16へ伝達されて軸20
が回転するようになっている。軸20の先端には、出力
嵌合部22が設けられており、ウインドレギュレータの
駆動部(図示省略)に連結される構成である。なおここ
で、本実施の形態においては、例えば軸20(出力嵌合
部22)が3回転乃至3.5回転することによりウイン
ドガラスが1ストローク移動するように設定されてい
る。
【0029】一方、ギヤ部10Bの出力嵌合部22と反
対側の面には、位置検出装置30が取り付けられてい
る。
【0030】図1に詳細に示す如く、位置検出装置30
は、ベースプレート34及びカバープレート36を備え
ており、両者によって薄肉の略円筒形に構成されてい
る。ベースプレート34には、中心部分に透孔38が形
成されており、またカバープレート36の内周面には突
起40が軸線方向に突出形成されている。
【0031】また、位置検出装置30は、モータ出力軸
の延長部分を構成する連結シャフト42を備えている。
この連結シャフト42は、その一端が回転ギヤホイール
16の軸20に一体的に連結されて常に軸20と一体に
回転し、さらに他端はベースプレート34に形成された
透孔38を介して位置検出装置30(ベースプレート3
4及びカバープレート36)の内部に突出している。ま
た、連結シャフト42の他端近傍には遊星歯車組を構成
するサンギヤ44が設けられており、後述するプラネタ
リギヤ54に噛み合っている。さらに、連結シャフト4
2には、サンギヤ44の周辺近傍に複数(本実施の形態
では4箇所)の突起45が突出形成されており、後述す
るパルスプレート192の嵌合孔198及びワッシャ2
20の連結孔224に嵌合している。
【0032】連結シャフト42の周囲には、遊星歯車組
を構成するリングギヤ46がサンギヤ44に対向して配
置されている。このリングギヤ46はカバープレート3
6に回転可能に収容されており、さらに、図8に詳細に
示す如くリングギヤ46の周囲にはフランジ部48が一
体的に形成されている。フランジ部48はリングギヤ4
6と一体成形された導電板で、カバープレート36と反
対側の周面一部には移動接点50A、50Bが設けられ
ている。この移動接点50A、50Bは二段の円弧状に
形成された非導電部で、フランジ部48と略同一面とな
るように形成されている。さらに、フランジ部48の周
縁一部には突部52が突出形成されている。この突部5
2は、前述のカバープレート36に形成された突起40
に対応しており、リングギヤ46(フランジ部48)が
正方向(図1の矢印A方向)に回転し所定の回転位置に
達した時点で突部52が突起40に当接し(図5及び図
7図示状態)、それ以上のリングギヤ46の正方向の回
転が阻止される構成である。
【0033】リングギヤ46の内周部分には、サンギヤ
44との間に、二個のプラネタリギヤ54が配置されて
いる。図9に詳細に示す如く、これらのプラネタリギヤ
54はキャリヤ56によって回転可能に支持されると共
に、リングギヤ46及びサンギヤ44に共に噛み合って
いる。すなわち、これらのサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54は遊星歯車組を構成してお
り、連結シャフト42(すなわち、軸20)の回転を減
速して伝達することができ、例えばキャリヤ56が保持
されてプラネタリギヤ54の公転が阻止された状態にお
いては、連結シャフト42(すなわち、軸20)の回転
を減速してリングギヤ46へ伝達することができる構成
である。
【0034】ここで、本実施の形態においては、サンギ
ヤ44、リングギヤ46及びプラネタリギヤ54から成
る遊星歯車組の減速比は、5.2:1とされており、ウ
インドガラスが1ストロークする間(サンギヤ44が3
回転乃至3.5回転する間)にリングギヤ46は1回転
以上はしないように構成されている。
【0035】なお、前記遊星歯車組の減速比は、5.
2:1とするに限らず、所望により任意に設定すること
ができる。
【0036】以上の構成のサンギヤ44、リングギヤ4
6及びプラネタリギヤ54から成る遊星歯車組は、カバ
ープレート36によって被覆されると共に保護プレート
200によって保持されてカバープレート36からの脱
落が防止されている。カバープレート36とキャリヤ5
6との間には、クラッチ機構を構成するウェーブワッシ
ャ58、及びワッシャ59が配置されている。ウェーブ
ワッシャ58は、キャリヤ56に一体的に取り付けられ
ている。また、ワッシャ59はカバープレート36の内
周面に一体的に圧入されており、ウェーブワッシャ58
はこのワッシャ59に圧縮状態で当接している。これに
より、ウェーブワッシャ58は常にキャリヤ56を押圧
しており、キャリヤ56は保護プレート200に当接し
ている。このため、通常はキャリヤ56はウェーブワッ
シャ58による押圧力(キャリヤ56と保護プレート2
00との摩擦力)のために回転が阻止され、プラネタリ
ギヤ54は公転が阻止された状態で保持されている。一
方、リングギヤ46のフランジ部48の突部52が突起
40に当接してそれ以上のリングギヤ46の正方向の回
転が阻止された状態では、キャリヤ56の押圧力(保持
力)を越えるサンギヤ44の正方向回転力が作用するこ
とでウェーブワッシャ58はキャリヤ56の保持を解除
し、プラネタリギヤ54の公転を可能とするように構成
されている。すなわち、ウェーブワッシャ58は、フラ
ンジ部48の突部52が突起40に当接した後において
は、サンギヤ44(軸20)からリングギヤ46への正
方向の回転力の伝達を遮断することができるようになっ
ている。したがって、突部52が突起40に当接してリ
ングギヤ46の回転が阻止された状態においては、サン
ギヤ44(軸20)が正方向(リングギヤ46を正方向
へ回転させようとする方向)へ回転すると、プラネタリ
ギヤ54のみが公転する。
【0037】また、カバープレート36には、一対二組
の固定接点60A、61A、固定接点60B、61Bが
取り付けられている。各固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bは、弾力性を有する一対二組のコン
タクトプレートとされており、図11に詳細に示す如
く、固定接点60Aと固定接点60Bが一体に形成され
ると共に、固定接点61Aと固定接点61Bが一体に形
成されている。これらの固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bは、一端がカバープレート36に固
定されると共に、先端はリングギヤ46のフランジ部4
8へ向けてそれぞれ延出されており、先端部はフランジ
部48(カバープレート36と反対側の周面)に弾力的
に当接している。すなわち、図4に詳細に示す如く、固
定接点60A、61A、固定接点60B、61Bは、カ
バープレート36と反対側からリングギヤ46のフラン
ジ部48(移動接点50A、50B)に圧接する構成で
ある。
【0038】これらの固定接点60A、61A、固定接
点60B、61Bは、リングギヤ46の所定の回転位置
においては移動接点50A、50Bに接触する。なお、
固定接点60A、61Aは移動接点50Aに対応してお
り、固定接点60B、61Bは移動接点50Bに対応し
ている。
【0039】さらに、これらの固定接点60A、61
A、固定接点60B、61Bはパワーウインド装置の制
御回路に電気的に接続されており、移動接点50A、5
0Bが固定接点60A、60Bに共に接触して非導通状
態となることにより、リングギヤ46の回転位置すなわ
ちサンギヤ44の回転位置すなわち軸20の回転位置を
検出することができる構成であり、後に説明するモータ
10の回転制御に用いられる。
【0040】ここで、本実施の形態においては、例え
ば、ウインドガラスが上端停止位置から下方へ4mm離
間した位置に達した時点で、突部52は突起40に当接
する位置よりも所定の回転角度上流側の位置に達し、さ
らにこの時点で移動接点50A、50Bが固定接点60
A、60Bに接触して非導通状態となり、さらに、その
後は突部52が突起40に当接するまでの間、この非導
通状態が維持されるように、各部の寸法等が設定されて
いる。
【0041】なお、前述とは逆に、ウインドガラスが上
端停止位置から下方へ4mm離間した位置に達し突部5
2が突起40に当接する位置よりも所定の回転角度上流
側の位置に達した時点で、移動接点50A、50Bが固
定接点60A、61A、固定接点60B、61Bに共に
接触して導通状態となるように構成し、これにより位置
検出を行うようにしても良い。またさらに、前述の如く
非導通状態や導通状態となった後には、必ずしもこの非
導通状態や導通状態を電気的に維持する必要はなく、移
動接点50A、50Bが固定接点60A、61A、固定
接点60B、61Bに接触することによるトリガ信号を
検出することによって所定の回転位置に達したことを判
別するように構成しても良い。
【0042】また、位置検出装置30は、パルス発生手
段としてのパルスプレート192と、パルス検出手段と
しての摺動接点196を備えている。
【0043】図12及び図13に詳細に示す如く、パル
スプレート192は薄肉の円板形に形成されており、中
心部には嵌合孔198が形成されている。この嵌合孔1
98は、前述した連結シャフト42及びその突起45に
対応して十文字形に形成されており、連結シャフト42
及び各突起45が嵌入している。また、パルスプレート
192に対し連結シャフト42と反対側には、ワッシャ
220が配置されており、このワッシャ220と連結シ
ャフト42とによってパルスプレート192を挟持して
いる。ワッシャ220には、サンギヤ44に対応する透
孔222、及び連結シャフト42の突起45に対応する
連結孔224が形成されており、サンギヤ44及び各突
起45が嵌入している。すなわち、サンギヤ44が設け
られた連結シャフト42の突起45をパルスプレート1
92の嵌合孔198に嵌合させると共に各突起45をさ
らにワッシャ220の連結孔224に嵌合させ、かつこ
の挟持状態で突起45の先端部をワッシャ220にかし
めることにより、パルスプレート192が連結シャフト
42(サンギヤ44)に一体的に連結固定された構成で
ある。これにより、パルスプレート192は常に連結シ
ャフト42と一体的に回転する。
【0044】またパルスプレート192には、導電部1
94が設けられている。導電部194は、パルスプレー
ト192の周縁に周方向に沿って設けられており、リン
グ状の第1導電部194Aとこの第1導電部194Aに
隣接しパルス状の凹凸が連続する第2導電部194Bと
によって構成されている。
【0045】一方、摺動接点196は、基部がカバープ
レート36に固定されパルスプレート192の導電部1
94へ向けて延出されており、常に導電部194の第1
導電部194Aに接触する入力接点196Aと、導電部
194の第2導電部194Bに接触する出力接点196
Bとによって構成されている。これにより、パルスプレ
ート192の回転に伴ってパルス信号を検出することが
できる構成である。この検出したパルス信号は、移動体
(ウインドガラス)の移動位置制御に用いられる。
【0046】なお、導電部194はパルスプレート19
2の上面に設けなくともパルスプレート192の周囲側
壁に設けるようにしても良い。この場合、摺動接点19
6は、パルスプレート192の周囲側壁に対向してカバ
ープレート36に固定される。
【0047】さらに、パルスプレート192とリングギ
ヤ46(フランジ部48)との間には、前述した保護プ
レート200が配置されている。この保護プレート20
0は周縁部がカバープレート36に保持されて固定され
ており、リングギヤ46、キャリヤ56等を保持してカ
バープレート36からの脱落を防止すると共に、パルス
プレート192とリングギヤ46(フランジ部48)と
の間に介在することにより、両者が不要に接触しないよ
うにその移動を制限している。
【0048】次に本実施の形態の作用を、パワーウイン
ド装置の上昇スイッチが操作されてウインドガラスが上
昇移動する際を例に、図15に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0049】上記構成のモータ10及び位置検出装置3
0では、ステップ201においてパワーウインド装置の
上昇スイッチが操作されると、ステップ202において
モータ10が作動して軸20が回転し、これによりウイ
ンドレギュレータが作動されてウインドガラスが上昇さ
れる。
【0050】またここで、通常(ウインドガラスの上昇
途中)は、ウェーブワッシャ58によってキャリヤ56
が押圧されて保持されており、プラネタリギヤ54は公
転が阻止された状態となっている。したがって、軸20
の回転に伴って、連結シャフト42(すなわち、サンギ
ヤ44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速さ
れてリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方
向に次第に回転される。
【0051】次いで、ステップ204において、モータ
10の所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位
置(上端停止位置から下方へ4mm離間した位置)に達
したか否かが位置検出装置30によって検出される。
【0052】すなわち、位置検出装置30では、軸20
の回転に伴って連結シャフト42(すなわち、サンギヤ
44)の回転力がプラネタリギヤ54を介して減速され
てリングギヤ46へ伝達され、リングギヤ46が正方向
に次第に回転されるが、ウインドガラスが上端停止位置
から下方へ4mm離間した位置に達していなければ、突
部52は突起40から大きく離間しており、移動接点5
0A、50Bは固定接点60A、61A、固定接点60
B、61Bから離間して非接触状態である。これによ
り、軸20の回転位置(ウインドガラスが上端停止位置
から下方へ4mm離間した位置に達していないこと)が
検出される。この場合には、モータ10の作動は続行さ
れながらステップ206へ進み、異物を挟み込んだか否
かがモータ10のロック電流等を基に判断される。異物
を挟み込んだことが検出されると、ステップ208にて
モータ10が逆方向へ回転され、ウインドガラスが降下
される。一方、ステップ206において異物の挟み込み
が検出されなければ、再びステップ204へ戻る。
【0053】一方、ステップ204において、ウインド
ガラスが上端停止位置から下方へ4mm離間した位置に
達すると、突部52は突起40に当接する位置よりも所
定の回転角度上流側の位置に達する。さらにこの時点
で、移動接点50A、50Bが固定接点60A、60B
に共に接触して非導通状態となり、これにより、軸20
の回転位置(ウインドガラスが上端停止位置から下方へ
4mm離間した位置に達したこと)が検出される。
【0054】ステップ204においてモータ10の軸2
0が所定の回転位置すなわちウインドガラスが所定位置
に達したことが検出されると、モータ10の作動が続行
されながらステップ210へ進む。この際には、リング
ギヤ46の回転により移動接点50A、50Bと固定接
点60A、60B、固定接点61A、61Bとの相対接
触位置は変化するが、非導通状態は維持される。
【0055】ステップ210においては、ウインドガラ
スが全閉したか否かがモータ10のロック電流等を基に
判断される。ウインドガラスの全閉が検出されると、ス
テップ212においてモータ10が停止され、処理を終
了する。
【0056】このように、位置検出装置30では、リン
グギヤ46と共に回転する移動接点50A、50Bと一
対二組の固定接点60A、61A、固定接点60B、6
1Bとにより、軸20の回転位置すなわちウインドガラ
スの位置(上端停止位置から下方へ4mm離間した位置
に達したか否か)を高精度に検出することができる。
【0057】さらにここで、位置検出装置30では、車
体に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦
充分に回転させることにより、移動接点50A、50B
が固定接点60A、60Bに接触した初期状態に自動的
に設定することができる。
【0058】すなわち、車体に組付けた時点でモータ1
0の軸20を正方向に一旦充分に回転させると、先ず、
リングギヤ46のフランジ部48の突部52が突起40
に当接してそれ以上のリングギヤ46の正方向の回転が
阻止された状態となる。この状態においてさらに軸20
が回転すると、キャリヤ56の押圧力(保持力)を越え
るサンギヤ44の回転力が作用し、ウェーブワッシャ5
8がキャリヤ56の保持を解除して、プラネタリギヤ5
4の公転が可能とされる。すなわち、ウェーブワッシャ
58は、フランジ部48の突部52が突起40に当接し
た後においては、サンギヤ44(軸20)からリングギ
ヤ46への正方向の回転力の伝達を遮断することができ
るため、突部52が突起40に当接してリングギヤ46
の回転が阻止された状態においては、サンギヤ44(軸
20)が正方向(リングギヤ46を正方向へ回転させよ
うとする方向)へ回転すると、プラネタリギヤ54のみ
が公転する。したがって、突部52が突起40に当接し
移動接点50A、50Bが固定接点60A、60Bと接
触した後には、仮にモータ10の軸20が正方向に回転
してもリングギヤ46は不動で移動接点50A、50B
と固定接点60A、60Bとの接触状態が維持されたま
まとなる。すなわち、モータ10の軸20を正方向に一
旦充分に回転させることにより、突部52が突起40に
当接し移動接点50A、50Bが固定接点60A、60
Bに接触した初期状態に自動的に設定される。
【0059】換言すれば、位置検出装置30では、ウイ
ンドガラスの全閉位置(上方最大移動限)から所定距離
(本実施の形態では、4mm)離間した位置を、ウイン
ドガラスが全閉位置(上方最大移動限)に達したか否か
に拘わらず機械的に記憶することができるため(前記4
mm離間した位置を基準として検出するため)、ウイン
ドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うことが可能と
なる。例えば、従来では、モータのアーマチャの回転数
を検出してウインドガラスの移動位置を検出する構成の
ものにおいては、ウインドガラスの全閉位置を基準とす
るようにリセットされる構成とされているが、仮に、電
源電圧の低下やウインドガラスと窓枠との摩擦抵抗の増
加等の理由によりウインドガラスが真の上方最大移動限
に達しないまま停止した場合には、この偽りの停止位置
をウインドガラスの全閉位置としてリセットされてしま
う。したがって、この場合には、前記偽りのウインドガ
ラスの全閉位置を基準にモータの駆動制御がされるた
め、極めて誤差が大きくなる。これに対し、位置検出装
置30では、ウインドガラスが真の全閉位置(上方最大
移動限)に達しないまま停止した場合であっても、その
後にウインドガラスが真の全閉位置から4mm離間した
位置を通過する時点でこれが確実に検出され、したがっ
て、ウインドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うこ
とができる。特に、ワイヤ式のウインドレギュレータ装
置においてはワイヤの弛みによる移動位置制御の誤差が
大きいが、位置検出装置30を用いることにより前記ワ
イヤの弛みに起因する誤差を吸収することができ、高精
度に制御することが可能となる。
【0060】このように、位置検出装置30では、車体
に組付けた時点でモータ10の軸20を正方向に一旦充
分に回転させることにより、突部52が突起40に当接
し移動接点50A、50Bが固定接点60A、60Bに
接触した初期状態に自動的に設定され、組付けの際の組
付け位置の煩雑な調節や組付けた後の煩雑なリセットを
伴うこと無く初期位置の設定が容易にでき、さらに、ウ
インドガラスの移動制御を誤差なく確実に行うことがで
きる。
【0061】また、本実施の形態に係る位置検出装置3
0では、パルスプレート192の回転に伴って、出力接
点196Bが導電部194の第2導電部194Bに接触
/非接触を繰り返すことにより、パルス信号が検出され
る。したがって、この検出したパルス信号を基にモータ
10の軸20の回転位置をリニアに検出することが可能
となる。
【0062】したがって、例えばこの位置検出装置30
を、挟み込み防止機能を有する車両のパワーウインド装
置に用いた場合には、ウインドガラスの移動位置を随時
リニアに検出して制御することができる。
【0063】またさらに、位置検出装置30では、連結
シャフト42(サンギヤ44)とパルスプレート192
との連結固定部分においては、連結シャフト42とワッ
シャ220とによってパルスプレート192を挟持して
連結固定される構成である。すなわち、連結シャフト4
2に設けられた嵌合連結用の複数の突起45がパルスプ
レート192の嵌合孔198に嵌合されると共にこれら
の突起45がワッシャ220の連結孔224に嵌合さ
れ、かつこの連結シャフト42とワッシャ220とによ
る挟持状態で突起45の先端部がワッシャ220にかし
められて、パルスプレート192が連結シャフト42に
一体的に連結固定される。したがって、連結シャフト4
2の突起45とパルスプレート192の嵌合孔198と
の嵌合力、及び突起45のワッシャ220へのかしめ力
や連結シャフト42とワッシャ220とによる挟持力に
よって、パルスプレート192は連結シャフト42(す
なわち、サンギヤ44)に確実に連結固定される。
【0064】これにより、サンギヤ44とパルスプレー
ト192との連結固定強度を十分に確保することができ
て耐久性が向上し、サンギヤ44からパルスプレート1
92へ伝達される回転トルクが大きくなった場合であっ
ても、サンギヤ44とパルスプレート192との連結が
不要に解除されることがなく、確実に回転力を伝達する
ことができ、サンギヤ44のみが空転してしまうことが
ない。
【0065】このように、本実施の形態に係る位置検出
装置30では、ウインドガラス等の移動体の位置を高精
度に検出することができると共に煩雑な調節を伴うこと
無く初期位置の設定ができ、かつこれを簡単な構造で低
コストにより実現できるのみならず、サンギヤ44とパ
ルスプレート192との連結固定強度を十分に確保する
ことができて耐久性が向上し、サンギヤ44のみが空転
してしまうことがなく、確実にトルクを伝達することが
できる。
【0066】なお、前記実施の形態においては、連結シ
ャフト42の突起45に対応してワッシャ220に形成
された連結孔224は、単純な透孔としたが、これに限
らず、図16及び図17に示すワッシャ226の連結孔
228の如く、バーリング加工を施した構成としてもよ
い。
【0067】この場合には、連結シャフト42とワッシ
ャ226による挟持状態で突起45の先端部がワッシャ
226にかしめられて、パルスプレート192が連結シ
ャフト42(サンギヤ44)に一体的に連結固定される
際に、突起45の先端部のかしめによりパルスプレート
192が不要に破壊することがなく、突起45の先端部
は確実にワッシャ226にかしめられる。したがって、
パルスプレート192は連結シャフト42(サンギヤ4
4)により一層確実に連結固定される。
【0068】また、前記実施の形態においては、ワッシ
ャ220には、サンギヤ44に対応する透孔222と独
立して(分離して)連結孔224が形成された構成とし
たが、これに限らず、図18に示すワッシャ230の連
結孔232の如く、サンギヤ44に対応する部分と連結
シャフト42の突起45に対応する部分とが連続して形
成された構成、換言すれば、パルスプレート192に形
成された嵌合孔198と同様に十文字形に形成する構成
としてもよい。
【0069】またこの場合においても、図19に示すワ
ッシャ234の連結孔236の如く、バーリング加工を
施した構成としてもよく、パルスプレート192は連結
シャフト42(サンギヤ44)により一層確実に連結固
定される。またさらに、前記実施の形態においては、パ
ルスプレート192に対し連結シャフト42と反対側に
ワッシャ220を配置し、このワッシャ220と連結シ
ャフト42とによってパルスプレート192を挟持して
パルスプレート192を連結シャフト42(サンギヤ4
4)に一体的に連結固定する構成としたが、これに限ら
ず、ワッシャ220を省略して構成することもできる。
【0070】すなわち、図20及び図21に示す如く、
サンギヤ44が設けられた連結シャフト42の複数の突
起45をパルスプレート192の嵌合孔198に嵌合さ
せ、この状態で突起45の先端部を嵌合孔198の周囲
にかしめることにより、パルスプレート192を連結シ
ャフト42(サンギヤ44)に一体的に連結固定する構
成としてもよい。
【0071】この場合であっても、連結シャフト42及
び突起45とパルスプレート192の嵌合孔198との
嵌合力、及び突起45の嵌合孔198周囲へのかしめ力
によって、パルスプレート192は連結シャフト42
(すなわち、サンギヤ44)に確実に連結固定される。
【0072】これにより、サンギヤ44とパルスプレー
ト192との連結固定強度を十分に確保することができ
て耐久性が向上し、サンギヤ44からパルスプレート1
92へ伝達される回転トルクが大きくなった場合であっ
ても、サンギヤ44とパルスプレート192との連結が
不要に解除されることがなく、確実に回転力を伝達する
ことができ、サンギヤ44のみが空転してしまうことが
ない。
【0073】なお、前記各実施の形態においては、位置
検出装置30を、パワーウインド装置用のモータ10に
適用し、モータ10の出力軸(軸20)の回転位置を検
出して制御する構成として説明したが、本発明はこれに
限らず、直線的に往復移動する移動体(例えば、ガイド
レール上を移動するサンルーフ等)の駆動用モータに適
用してその移動位置を検出して制御することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の分解
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る位置検出装置が適用
されたパワーウインド装置用のモータの全体斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る位置検出装置及びこ
の位置検出装置が適用されたパワーウインド装置用のモ
ータの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のリン
グギヤと固定接点の対応関係を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の一部
破断した平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の固定
接点と移動接点の対応関係を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の一部
破断した平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のリン
グギヤを示し、(A)は平面図であり(B)は断面図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のプラ
ネタリギヤ、キャリヤ及びウェーブワッシャを示し、
(A)は平面図であり(B)は断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のウ
ェーブワッシャを示し、(A)は平面図であり(B)は
断面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の固
定接点の平面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のパ
ルスプレート及び連結シャフトを示し、(A)は平面図
であり(B)は断面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る位置検出装置のパ
ルスプレート、連結シャフト、及びワッシャの対応関係
を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る位置検出装置の保
護プレートを示し、(A)は平面図であり(B)は断面
図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る位置検出装置が適
用されたパワーウインド装置の上昇スイッチが操作され
てウインドガラスが上昇移動する際の制御を示すフロー
チャートである。
【図16】本発明の実施の形態に係る位置検出装置に適
用されるワッシャの他の例を示す斜視図である。
【図17】図16に示すワッシャが適用されたパルスプ
レート及び連結シャフトの断面図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る位置検出装置に適
用されるワッシャの他の例を示す斜視図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る位置検出装置に適
用されるワッシャの他の例を示す斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る位置検出装置に適
用されるパルスプレートと連結シャフトの連結構成の他
の例を示し、(A)は平面図であり(B)は断面図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態に係る位置検出装置に適
用されるパルスプレートと連結シャフトの連結構成の他
の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 モータ 20 軸(モータ出力軸) 30 位置検出装置 42 連結シャフト(モータ出力軸の延長部分) 44 サンギヤ 45 突起 46 リングギヤ 50A、50B 移動接点 54 プラネタリギヤ 56 キャリヤ 58 ウェーブワッシャ 60A、60B 固定接点 61A、61B 固定接点 192 パルスプレート 196 摺動接点(パルス検出手段) 198 嵌合孔 220 ワッシャ 224 連結孔 226 ワッシャ 228 連結孔 230 ワッシャ 232 連結孔 234 ワッシャ 236 連結孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01B 21/22 G01D 5/04 C G01D 5/04 B60J 1/17 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に回転するモータ出力軸に連動
    し、ON/OFF作動することによって前記モータ出力
    軸の所定の回転位置を検出可能なスイッチ部と、装置のカバープレートに回転可能に保持されるリングギ
    ヤと、前記リングギヤに噛み合うプラネタリギヤと、前
    記プラネタリギヤに噛み合うと共に前記モータ出力軸の
    延長部分に設けられたサンギヤと、から成り、前記モー
    タ出力軸に連動する遊星歯車組と、 前記モータ出力軸の延長部分に一体的に連結され、前記
    モータ出力軸に連動してパルスを発生するパルスプレー
    トと、 前記パルスプレートが発生したパルスを検出するパルス
    検出手段と、 を備え、前記モータ出力軸の所定の回転位置を検出する
    ための位置検出装置において、 前記モータ出力軸の延長部分に設けられた嵌合連結用の
    突起と、前記パルスプレートに形成され前記突起が嵌合
    する嵌合孔と、を有し、前記突起を前記嵌合孔に嵌合さ
    せ、かつこの状態で前記突起の先端部を前記嵌合孔の周
    囲にかしめることにより、前記パルスプレートを前記モ
    ータ出力軸に一体的に連結固定すると共に前記サンギヤ
    の軸部に一体的に固定した、 ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記突起が嵌合する連結孔が形成され、
    前記パルスプレートに対し前記モータ出力軸の延長部分
    と反対側に配置されて前記モータ出力軸の延長部分とに
    よって前記パルスプレートを挟持しかつこの挟持状態で
    前記突起の先端部がかしめられるワッシャを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ワッシャの連結孔にバーリング加工
    を施したことを特徴とする請求項2記載の位置検出装
    置。
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