JP3292791B2 - シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット - Google Patents

シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット

Info

Publication number
JP3292791B2
JP3292791B2 JP17160495A JP17160495A JP3292791B2 JP 3292791 B2 JP3292791 B2 JP 3292791B2 JP 17160495 A JP17160495 A JP 17160495A JP 17160495 A JP17160495 A JP 17160495A JP 3292791 B2 JP3292791 B2 JP 3292791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
sinter cake
pallet
sintering
support stand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17160495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH094981A (ja
Inventor
浤一 岩本
邦弘 今田
忠弘 稲角
政美 藤本
一之 河野
寿郎 麻生
昭一 草田
松野  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP17160495A priority Critical patent/JP3292791B2/ja
Publication of JPH094981A publication Critical patent/JPH094981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292791B2 publication Critical patent/JP3292791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉等で使用する焼結
鉱の製造方法であるシンターケーキ支持焼結方法に用い
るシンターケーキ支持スタンド及び焼結パレットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の焼結鉱製造工程を図5に示す。焼
結鉱製造の主原料の鉱石はヤードから鉱石ホッパー17
に、副原料の石灰石は石灰石ホッパー16に、燃料であ
るコークスはコークスホッパー15に運ばれる。鉱石、
石灰石、コークスはホッパー17、16、15から切り
出され、返鉱ホッパー14から切り出された返鉱と共に
ミキサー18で調湿、造粒され、焼結配合原料8とな
る。焼結配合原料8はサージホッパー9に搬送され、貯
蔵された後に、ドラムフィーダー10から切り出され、
シュート11を介して、焼結パレット7に装入され、焼
結原料層12を形成する。鉄鉱石を主原料とする焼結の
場合、焼結原料層の厚さは通常600mm程度である。
そして、この焼結原料層表層のコークスに点火炉13で
ガスの燃焼熱により点火して、下方に空気を吸引しなが
らコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上層から下層にか
けて順次原料を焼結する。
【0003】このような従来方法によると、焼結原料層
下層は焼結が終了した焼結パレットの一体化した焼結塊
(以下、シンターケーキという)による重みを受け、圧
縮され、高密度化する。このため通気が悪くなり、又通
気の不均一化が生じ、コークスの燃焼速度が遅くなり、
又燃焼むらが起きる。その結果焼結速度が遅くなり、又
歩留、すなわち5mm以上の成品の収率が低下するため
生産性が低下する問題がある。
【0004】生産性の低下を解決する方法は種々ある
が、特開平2−293586号公報には、シンターケー
キの荷重解消、焼結層の通気改善による生産性向上技術
として、焼結パレット上に設けたスタンドによるシンタ
ーケーキ支持焼結方法が記載されている。このシンター
ケーキ支持焼結方法に使用する特開平4−168234
号公報記載の板状の支持スタンドを設置した焼結パレッ
トを図6に示す。
【0005】このシンターケーキ支持焼結方法では、焼
結が進行し、支持スタンドDの高さ位置までシンターケ
ーキが形成されると、シンターケーキは支持スタンドD
の上端部で支えられ、下層に荷重が掛からなくなる。こ
のため下層の焼結原料層に荷重が掛からず、焼結層の通
気が改善される。
【0006】しかし、このスタンドによるシンターケー
キ支持焼結方法は、支持スタンドDの表面からの抜熱や
支持スタンドDと焼結原料層境界の通気過剰などのた
め、支持スタンドD表面近傍の温度上昇が不均一で十分
に焼結されず歩留が低下し、生産性が低下する問題があ
り、特開平6−129775号公報には、図に示すよ
うに、格子状スタンドEとそれらを設置した焼結パレッ
ト7が記載されている。この格子状スタンドEは格子状
であるので、従来の板状のシンターケーキ支持スタンド
と比較して表面積が狭くなっており、スタンド表面から
の抜熱及びスタンドと充填層境界の通気過剰などを防止
し、これによってスタンド表面近傍の温度上昇が十分に
行える状態で焼結層の通気が阻害されることなく焼結を
行うことが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、格子状スタン
ドEを設置した焼結パレット7は、それぞれの格子状ス
タンドEの表面積が板状に比較して約45%と狭いため
内部の空間面積が広くなり過ぎ、格子状スタンドEを介
して焼結原料層が連なり、且つ焼結ガスの流通が増進さ
れ、焼結が進みすぎ、シンターケーキが格子状スタンド
Eを含めて一体化してしまい、焼結機の排鉱部でシンタ
ーケーキを排鉱する際に格子状スタンドEとシンターケ
ーキが分離せず、シンターケーキを保持した焼結パレッ
トがクラッシングガイドに突っかかり、焼結機が過負荷
停止し、焼結機の稼働率が低下する問題がある(以下、
焼結機の排鉱部におけるシンターケーキのスタンドを含
む焼結パレットからの分離し易さをシンターケーキの排
鉱性という)。
【0008】又、焼結操業においては、シンターケーキ
支持スタンドの近傍を最高温度1350〜1400℃の
焼結燃焼帯が15〜30mm/分の速度で上部から下部
に向かい降下するため、シンターケーキ支持スタンド自
体がその上面でシンターケーキの接触による熱伝達と、
その側面で対流と輻射による熱伝達を受け、シンターケ
ーキ支持スタンド自体は常温近くから最高1000℃以
上にさらされ、スタンド高さ方向の温度差も500〜7
00℃ある。一方、冷却される際にもスタンドの上部と
下部に温度差を生ずる。しかも50〜70分周期でそれ
が繰り返される。この低サイクルの過酷な熱衝撃のため
に熱歪が蓄積され、この熱歪による亀裂がシンターケー
キ支持スタンドに発生する。さらに亀裂が進行するとシ
ンターケーキ支持スタンドが部分欠損し、著しく短命と
なって取り替え頻度が増加し、焼結機の稼働率が低下す
ると共に設備費が著しく高価となる問題がある。
【0009】一方、焼結パレット1台当たりのスタンド
の配置についても、図に示すようなスタンド配置では
シンターケーキの支持バランス及びシンターケーキの排
鉱性に問題がある。又無端パレット列に於ける各々のパ
レットのスタンドの配置についても、シンターケーキの
支持バランス及びスタンド枚数の増加から来る設備費の
増加の問題がある。
【0010】また、既存グレートバーはパレット進行方
向の長さに対して1/2〜1/3の長さで2〜3列に分
割されており、且つ両端が顎状を成し、その顎部でパレ
ットフレームに取り付けられているスタンド構造上の制
約の問題がある。
【0011】そこで本発明は、焼結鉱のシンターケーキ
支持焼結方法においてパレット上の支持スタンド側面の
通気性を確保するとともに排鉱性を高めることができる
シンターケーキ支持スタンド及び低サイクルの過酷な熱
衝撃に対しても、この熱衝撃を極力緩和できる形状のシ
ンターケーキ支持スタンドと焼結パレットを提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の
通りである。
【0013】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に
取付部を介して配置するシンターケーキ支持スタンドに
おいて、高さが焼結原料層の厚さの30〜70%で、パ
レット進行方向断面の下辺に対する上辺長さが30〜7
0%である台形状の板からなり、かつ、取付部の幅が
スタンド高さの1/2から1/3であることを特徴とす
るシンターケーキ支持スタンド。
【0014】 シンターケーキ支持スタンドの側面の
少なくとも1箇所に上端を開放した縦方向のスリット状
開孔部を設けたことを特徴とする前記 のシンターケー
キ支持スタンド。
【0015】 シンターケーキ支持スタンドの側面に
縦溝を両側面に対して千鳥に設けることによって横断面
を波形状にしたことを特徴とする前記 のシンターケー
キ支持スタンド。
【0016】 焼結パレット上の複数のグレートバー
列の焼結パレット進行方向の後列に、焼結パレットの進
行方向に平行かつ焼結パレット面に垂直に前記〜の
いずれかのシンターケーキ支持スタンドを取付部を介し
1〜5枚設置したことを特徴とする焼結パレット。
【0017】
【作用】本発明のシンターケーキ支持スタンドの既存グ
レートバーからの高さは、焼結層厚の70%の高さを最
大に焼結条件との関係で最小30%まで種々選択出来、
スタンド高さが高い程シンターケーキの支持効果が大き
い。スタンド長さは約495mmで、既存グレートバー
の長さと同様とする。
【0018】スタンド幅については、シンターケーキの
排鉱性の観点から上部を薄く、下部を厚く、即ち断面形
状は台形が良い。又スタンドの長手方向に於いても、シ
ンターケーキの排鉱性の面から前方方向を薄くすること
も出来る
【0019】又、上辺長さが下辺長さの30〜70%の
台形状の板をシンターケーキ支持スタンドとすれば、
シンターケーキ支持スタンド上部の温度差による熱膨張
差を吸収し、蓄積される熱歪を軽減し、熱疲労による亀
裂の発生を軽減、遅延させることが出来る。上辺長さ3
0%未満ではシンターケーキの支持面積が減少し過ぎ、
70%超では熱膨張差の吸収が不充分となる。30〜7
0%をスタンド長手方向のパレット進行方向の後部にの
み採ることも出来るが、熱膨張差の吸収効果は小さい。
シンターケーキ支持スタンドの上辺から下辺に縦方向の
スリット状開孔部を設けることによりシンターケーキ支
持スタンド上端を分割すると、熱膨張差の吸収の効果が
大きい。しかし、シンターケーキ支持スタンド高さの1
0%未満の高さでは熱衝撃を受ける高さから見て小さす
ぎ、40%超では開孔部の底部から亀裂が発生しやす
く、寿命を律速する恐れがあり、好ましくない。分割数
は多いほど良いが、開孔部の底部から亀裂が発生しやす
いため寿命を律速する恐れがあり、5箇所未満が好まし
い。
【0020】このシンターケーキ支持スタンド上部の熱
影響の吸収機能を向上させる他の構造として、シンター
ケーキ支持スタンドの側面に縦溝を両側面に対して千鳥
に設けることによって、横断面を波形状にした構造があ
る。昇温時と冷却時にスタンドの上部と下部の温度差に
より拘束部分が応力を受け、上部端が最大応力となり、
下部方向に小さくなることから、上部ほど膨張及び収縮
しやすく、且つ下部に向かって自由度を持たせた波形
状、すなわちジャバラ状とし、例えば扇子の如く伸縮し
やすくして熱応力緩和機能を向上させる。縦溝の断面形
状は半円状、角状、V状とすることもできる。縦溝の長
さは上部からスタンド高さの5/6以内で、それ以上は
効果がない。縦溝の幅は上部肉厚の1/3以内で、それ
以上は伸縮効果がない。縦溝の深さは外形に沿った深さ
で、上部肉厚の1/6以内で、それ以上は構造上強度低
下を招く。
【0021】スタンドをパレットフレームへ挿入する取
付部の形状については、長手方向と高さ方向は既存のグ
レートバーと類似の形状を採用する。スタンドの材質に
よる熱伸びとパレットフレームの熱伸びの違いを長手方
向の長さで補正する程度である。取付部の幅はスタンド
の垂直安定性の問題から重要な因子で、スタンドが焼結
機の干渉部を通過する際に接触しないように、スタンド
高さとの関係で決まり、スタンド高さの1/2を越える
と経済的でなく、1/3未満はスタンドの垂直安定性に
欠けることから、スタンド高さの1/2から1/3の幅
が適当である。又、スタンドの取付部下部の幅も重要な
因子で、これは焼結パレットが排鉱部に進み、下方にま
わり、リターン側に回った際のスタンドを垂直に安定し
て保持できる幅で、取付部の幅に対して取付部下部の幅
は既存グレートバーの幅分だけ狭くでき、スタンドの自
重も軽くできる。
【0022】スタンド取付部の既存グレートバー面と同
レベルの水平面には既存グレートバー間にある焼結ガス
の下方吸引のための開孔部がない。そこで、焼結パレッ
トにスタンドを配置すれば、焼結ガスの下方吸引のため
の既存グレートバーの開孔率が減少し、焼結機能に対し
てマイナス傾向となる。そこでそれを改善したのが、特
開平5−43950号公報記載のスタンドの取付部の既
存グレートバー面に幅5mmのスリットを設けたもので
ある。このスリット個数、即ちスリット面積はスタンド
取付部の構造上許容出来れば大きい程良い。
【0023】焼結パレットの進行方向のスタンドの形状
を既存グレートバーと同様にパレット進行方向に複数に
分割し、パレットフレームへの組込みに於いて、既存の
グレートバーと同様に組込みやすくなっている。しか
し、個々のスタンドのパレットフレームへの取付幅がス
タンドの垂直安定性、すなわち倒れ防止から既存グレー
トバーの幅より遙に大きくなるため、従来のグレートバ
ーの組込み方法では対応できない。既存のグレートバー
は幅が約30mmと狭いため、パレットフレーム間でグ
レートバーを若干斜めにすればグレートバーの下顎も外
れ、簡単に取外し及び取付け出来た。しかし、シンター
ケーキ支持スタンドの場合、取付部の幅が既存グレート
バーより遙に広いため、斜めにしてパレットフレーム間
に挿入しても、挿入した状態で取付部がパレットフレー
ムと競り、スタンドをパレットフレームと直角の方向に
回転出来ない。そこで、パレットフレームの片側の端部
の既存切り欠き部を拡張し、そこからスタンドの取付部
をパレットフレームと直角に挿入し、その状態でスタン
ドを所定の位置まで平行移動、すなわち横滑らしして取
付ければよい。又、取り外しは前記の逆とする。尚、パ
レットフレームの片側の端部に切り欠き部を拡張した部
分については、既存のグレートバーに変えて広幅の既存
グレートバーと類似のエンドグレートバーを準備し、そ
の切り欠き部分を穴埋めし、既存のグレートバー押さえ
ピンでエンドグレートバーを押さえればよい。
【0024】無端状の焼結パレット列長手方向と個々の
パレットへのシンターケーキ支持スタンドの配列及び配
置についての考え方は、シンターケーキ支持不均一によ
る焼結速度の乱れを極力解消するために均一な支持バラ
ンスを維持しなければならないとの考え方に基づく。シ
ンターケーキ支持スタンドは無端焼結パレット列の個々
のパレット全てに配置してもよく、又設備費削減の目的
から1台目のパレットには配置し、2台目のパレットに
は配置せず、3台目のパレットには配置するように、パ
レット列に対して一つ飛ばしに配置しても良く、又1台
目のパレットには配置枚数を多く、2台目のパレットに
は配置枚数を少なく、3台目のパレットには配置枚数を
多くするようにパレット列に対して千鳥配置でも良い。
【0025】個々の焼結パレットの幅方向へのシンター
ケーキ支持スタンドの配置枚数は、パレット列へのスタ
ンドの配列方法により変わるが、従来の如く1枚配置又
は2枚配置、又は3枚配置から5枚配置でも良い。要す
るに、パレット配列に対して、シンターケーキをバラン
ス良く支持できる配列及び配置、即ちシンターケーキを
ほぼ等面積支持出来る配列及び配置であれば良い。パレ
ット幅に対するスタンドの枚数を多くすればスタンド1
枚当たりのシンターケーキ支持負荷は小さくなるが、ス
タンド独自の使用上の安定性及び製造上の形状律速、焼
結機の関連部分との干渉の増加から好ましくなく、一般
にパレット幅1mから2mに1枚程度を目安とする。
【0026】個々のパレットに対して既存グレートバー
の配列は2列又は3列になっており、焼結パレット進行
方向全長に配列していた従来のシンターケーキ支持スタ
ンドの配列と比較して最前列、すなわちストランド進行
方向の前側のスタンドを除去したため、シンターケーキ
の排鉱性が極めて向上する。その上、シンターケーキ支
持スタンドの配列は既存グレートバーの配列に習ってい
るので、従来のパレット進行方向全長に渡る一体ものと
比較して、スタンドの組み込みに於いて、既存グレート
バーの生まれの寸法や老朽による寸法誤差の影響を排除
している。
【0027】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら実施例を具
体的に説明する。なお、焼結工程は図に示した従来方
法と同じであり、層厚は600mmとした。
【0028】
【実施例1】実施例として、台形状の板からなるシンタ
ーケーキ支持スタンドFを図1に示す。既存グレートバ
ーからのスタンド高さ1は焼結原料層厚の1/3の下層
の焼結原料層の通気改善を目的とした200mmであ
る。スタンド長さは約495mmで、既存のグレートバ
ーの長さと同様である。スタンド長さ2は約345mm
で、スタンド上辺の長さ方向両端を各々約75mmカッ
トして正台形状とし、スタンド上部の温度差による熱膨
張差を吸収し、蓄積される熱歪を軽減し、熱疲労による
亀裂の発生を軽減するとともに遅延させる。
【0029】スタンドFの幅はシンターケーキの排鉱性
から高さ200mmの上部を薄く、下部を厚くしてお
り、上部33mm、下部40mmである。スタンドFを
パレットフレームへ挿入する取付部4の長手方向と高さ
方向は既存のグレートバーと類似の形状を採用してい
る。取付部4の幅はスタンド高さ1の1/2の100m
mで、取付部下部5の幅は70mmである。
【0030】本シンターケーキ支持スタンドの生産性は
31〜42t/d/m2に向上し、焼結機の稼働率の低
下を従来の支持スタンドの約3.5%に比し、約0.5
%に軽減できたため、生産量が従来に対して3%増大し
た。
【0031】
【実施例2】実施例として、上辺から下辺に向かう縦方
向のスリット状開孔部を有するシンターケーキ支持スタ
ンドGを図2に示す。開孔部の数は2で、高さは50m
mである。幅は機械仕上げの可能な幅の最小、例えば1
0mmが好ましい。スリット状開孔部を設けたため、ス
タンド上部の温度差による熱膨張差を吸収し、蓄積され
る熱歪を軽減し、熱疲労による亀裂の発生を軽減すると
ともに遅延させる。
【0032】焼結機の稼働率の低下を約0.5%に軽減
できたため、焼結鉱の生産量が約3%向上した。
【0033】
【実施例3】実施例として正台形状のシンターケーキ支
持スタンドF1、F2、F3を設置した焼結パレット7を
図3に示す。パレット幅3mに対して、シンターケーキ
支持スタンドF1とF3は各々のサイドウォール19から
各々約500mmの位置に配置し、シンターケーキ支持
スタンドF2はパレット幅のほぼ中央に配置し、パレッ
ト長手方向へは既存のグレートバーの配列の後列にのみ
設置した。スタンド1枚当たりのシンターケーキを支持
する面積は焼結パレット面積の丁度1/3ずつとなり、
シンターケーキの支持バランスが均一化され、焼結機能
を安定化出来る。このシンターケーキ支持スタンド
1、F2、F3を全パレットに設置した。
【0034】シンターケーキ支持スタンドF1〜F3の台
形形状によりスタンド上部の温度差による熱膨張差を吸
収でき、熱歪の発生を軽減し、熱疲労による亀裂の発生
を軽減させるとともに遅延させたので、スタンド寿命は
従来のシンターケーキ支持スタンドの0.5ケ月に比し
6ケ月以上に改善された。その結果、従来の焼結鉱生産
量に対して約3%向上した。
【0035】
【実施例4】実施例として、台形状でスタンドの側面に
縦溝を両側面に対して千鳥に設けることによって横断面
を波形状としたシンターケーキ支持スタンドHを図4
示す。シンターケーキ支持スタンドHの全体形状寸法は
図1のシンターケーキ支持スタンドFのそれらと同様で
ある。この縦溝形状は半円状で、縦溝の幅は約10m
m、縦溝の深さは約5mm、縦溝の長さはスタンド上部
から約160mmである。
【0036】この波形状のシンターケーキ支持スタンド
Hはスタンド上下の温度差による熱膨張・収縮差を自由
に吸収し、蓄積される熱歪みを軽減し、亀裂の発生を軽
減するとともに遅延させる。
【0037】シンターケーキ支持スタンドHにより焼結
機の稼働率の低下を約0.5%軽減出来たため、焼結鉱
の生産量が約3%向上した。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、シンターケーキ支持ス
タンドを台形状の板とすることにより、下層の焼結原
料層の通気と歩留が改善され、生産性が向上するばかり
でなく、従来と比較してスタンド寿命が延長され、設備
費が低減出来ると共に、焼結機のスタンド入替休止が削
減出来るため稼働率が向上する。
【0039】焼結パレットの幅方向へのシンターケーキ
支持スタンドの配置枚数を従来の1枚又は2枚より多く
すればシンターケーキの支持バランスの不均一が解消さ
れ、下層の焼結原料層の通気と歩留が改善され、生産性
の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシンターケーキ支持スタンドの実施例
を示す斜視図である。
【図2】本発明のシンターケーキ支持スタンドの実施例
を示す斜視図である。
【図3】シンターケーキ支持スタンドを設置した本発明
の焼結パレットの実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明のシンターケーキ支持スタンドの実施例
を示す斜視図である。
【図5】従来の焼結鉱製造工程を示す図である。
【図6】従来の支持スタンドを設置した焼結パレットの
斜視図である。
【図7】従来の格子状スタンドを設置した焼結パレット
の斜視図である。
【符号の説明】
D 支持スタンド E 格子状スタンド F シンターケーキ支持スタンド G シンターケーキ支持スタンド H シンターケーキ支持スタンド F1、F2、F3 シンターケーキ支持スタンド 1 スタンド高さ 2 スタンド長さ 3 開孔部 4 取付部 5 取付部下部 7 焼結パレット 8 焼結配合原料 9 サージホッパー 10 ドラムフィーダー 11 シュート 12 焼結原料層 13 点火炉 14 返鉱ホッパー 15 コークスホッパー 16 石灰石ホッパー 17 鉱石ホッパー 18 ミキサー 19 サイドウォール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今田 邦弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 稲角 忠弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 藤本 政美 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 河野 一之 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 麻生 寿郎 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 草田 昭一 大阪市西区北堀江1−12−19 株式会社 栗本鐵工所内 (72)発明者 松野 進 大阪市西区北堀江1−12−19 株式会社 栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 平4−168234(JP,A) 特開 平6−147765(JP,A) 特開 平6−129775(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27B 21/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に
    付部を介して配置するシンターケーキ支持スタンドにお
    いて、高さが焼結原料層の厚さの30〜70%で、パレ
    ット進行方向断面の下辺に対する上辺長さが30〜70
    %である台形状の板からなり、かつ、取付部の幅がス
    タンド高さの1/2から1/3であることを特徴とする
    シンターケーキ支持スタンド。
  2. 【請求項2】 シンターケーキ支持スタンドの側面の少
    なくとも1箇所に上端を開放した縦方向のスリット状開
    孔部を設けたことを特徴とする請求項1記載のシンター
    ケーキ支持スタンド。
  3. 【請求項3】 シンターケーキ支持スタンドの側面に縦
    溝を両側面に対して千鳥に設けることによって横断面を
    波形状にしたことを特徴とする請求項1記載のシンター
    ケーキ支持スタンド。
  4. 【請求項4】 焼結パレット上の複数のグレートバー列
    の焼結パレット進行方向の後列に、焼結パレットの進行
    方向に平行かつ焼結パレット面に垂直に請求項1〜3の
    いずれか記載のシンターケーキ支持スタンドを取付部を
    介して1〜5枚設置したことを特徴とする焼結パレッ
    ト。
JP17160495A 1994-11-22 1995-06-15 シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット Expired - Lifetime JP3292791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17160495A JP3292791B2 (ja) 1994-11-22 1995-06-15 シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31125494 1994-11-22
JP7-119061 1995-04-21
JP11906195 1995-04-21
JP6-311254 1995-04-21
JP17160495A JP3292791B2 (ja) 1994-11-22 1995-06-15 シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH094981A JPH094981A (ja) 1997-01-10
JP3292791B2 true JP3292791B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=27313728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17160495A Expired - Lifetime JP3292791B2 (ja) 1994-11-22 1995-06-15 シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3292791B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100718237B1 (ko) * 2000-12-06 2007-05-15 주식회사 포스코 소결연소 용융대에서의 스탠드 지지대를 이용한 통기성개선장치
JP4954566B2 (ja) * 2006-02-15 2012-06-20 新日本製鐵株式会社 焼結機
KR100952743B1 (ko) * 2007-12-28 2010-04-13 주식회사 포스코 잠입형 통기 장치 및 이를 이용한 소결광 제조 장치
WO2011118840A1 (ja) * 2010-03-24 2011-09-29 新日本製鐵株式会社 焼結パレット台車、それを備えた焼結機及び焼結鉱の製造方法
JP5488209B2 (ja) * 2010-06-02 2014-05-14 新日鐵住金株式会社 焼結鉱の製造方法、シンターケーキ支持スタンドの設計方法及び原料充填層の層厚決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH094981A (ja) 1997-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3292791B2 (ja) シンターケーキ支持スタンド及び焼結パレット
JP5488209B2 (ja) 焼結鉱の製造方法、シンターケーキ支持スタンドの設計方法及び原料充填層の層厚決定方法
TW201723407A (zh) 冷卻裝置的冷卻格柵以及具備該冷卻格柵的冷卻裝置
JP5464807B2 (ja) 焼結機パレットおよびグレートバー押え方法
KR100341279B1 (ko) 소결설비에 있어서의 팰릿 트럭
US3420512A (en) Grate bar for traveling grate conveyor
JPH10122754A (ja) シンターケーキ支持スタンドを有する焼結機
JP3304676B2 (ja) 焼結鉱の製造方法及びその焼結機
US5704783A (en) Walking hearth furnace
JP2967307B2 (ja) 焼結層の通気性調整装置
JPH02263935A (ja) 焼結原料層の通気度制御方法
JP4932970B2 (ja) 焼結パレット台車、それを備えた焼結機及び焼結鉱の製造方法
JPH06129775A (ja) シンターケーキ支持焼結方法およびそれに用いる焼結パレット
KR101223110B1 (ko) 통기봉 높낮이 조절장치
JPH0781786B2 (ja) 焼結用パレット
JP2964280B2 (ja) 焼結層の通気性調整装置
JP3439687B2 (ja) 焼結設備におけるパレット台車
JP5461831B2 (ja) シンターケーキ支持スタンド
JP5243884B2 (ja) 焼結機パレット
JP3573078B2 (ja) 焼結鉱の製造方法とその装置
JP2550465B2 (ja) 焼結機における原料装入装置
JP4639436B2 (ja) 焼結機用パレット
JP3493711B2 (ja) セラミック成形体の焼成用支持体及びセラミック成形体の焼成方法
JPH0331995B2 (ja)
JP2024008546A (ja) 焼結用パレット

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991012

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term