JP3288964B2 - 印刷を監視するための方法および装置 - Google Patents

印刷を監視するための方法および装置

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JP3288964B2
JP3288964B2 JP33199697A JP33199697A JP3288964B2 JP 3288964 B2 JP3288964 B2 JP 3288964B2 JP 33199697 A JP33199697 A JP 33199697A JP 33199697 A JP33199697 A JP 33199697A JP 3288964 B2 JP3288964 B2 JP 3288964B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/0081Devices for scanning register marks

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷工程中に移動
する多色印刷の巻取紙の品質を監視する方法に関し、ま
た、上記方法を実行する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この方法は、印刷用紙上に配置されたマ
ークに基づいて様々の色の相互の位置を監視し、さらに
は、少なくとも一つの印刷機に対しての印刷用紙の縦方
向と横方向の位置を監視することからなる。このような
方法は、例えば、米国特許第5,018,213号にすで
に開示されている。
【0003】印刷工程中において、印刷の品質が継続的
に監視されることは非常に重要である。なぜなら、印刷
は動的な工程であり、その間に種々の設定パラメータの
逸脱が生じるからである。例えば、印刷材料、一般的に
は紙の特性は、印刷が行われる室内の温度や湿度によっ
て変わり、また、これらの特性はさらにロールごとで異
なる。更には、印刷機の設定も変わり、供給される印刷
インクの供給の変化は他の変化にもなる。
【0004】過去には、印刷の監視は一般的に手で行わ
れていた。このために、印刷の完成された例が規則的に
チェックされ、そこで確認されたエラーに基づいて、様
々な設定に必要な調整がなされた。これは時間が掛かる
上、エラーが確認された時点とエラーが直される時点と
の間に、比較的大量の低品質の印刷がなされた。したが
って、生産に大きな損失が生じた。このことから、印刷
工程中に監視する方法が長い間模索されてきた。
【0005】上記米国特許第5,018,213号では、
デジタルカメラの手法を使って、ウェブ上に実際の印刷
に続いて、固定され予め決められたパターンで、種々の
色のマークのイメージを記録する方法が述べられてい
る。このように記録されたイメージから、種々の色のマ
ークの相互の位置が決められ、その後、必要とされる位
置からずれるような場合にエラー信号が出される。この
エラー信号は、必要な調整を行うために使用できる。イ
メージを記録するために、印刷は周期的にストロボスコ
ープによって照らされ、それによってあたかもカメラに
対して、印刷が「凍結される」。この方法は、CCDチ
ップがインターレースモードで機能し、イメージが早く
移動するとき、イメージの中に所謂「汚れ(smearing)」
が生じ、測定が不正確になるという欠点がある。使われ
るカメラは一定の焦点距離をもち、用紙のウェブは、ウ
ェブが正しい距離を保ってカメラの前を通るよう導かれ
なければならない。このために、ガイドロールが使わ
れ、カメラを通る時には、インクは十分に乾いている。
したがって、カメラは乾燥経路の下方に置かれ、このこ
とにより、長い制御ループが出来る。
【0006】この文書では、印字されたウェブの端に対
して、印刷されたテキストやイメージの位置を監視する
ことについては言及されていない。しかし、他の出版物
では、例えば二つの分離した光電子センサーを用いて、
印刷機に対するウェブの位置を測定することは既知にな
っている。これらのセンサーは、一つはウェブの端の位
置を検知するためのセンサーであり、もう一つは二つの
連続した印刷イメージの間の分離マークを検知するため
のセンサーである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特に、多色印刷におい
ては、各段階ごとに一つの色が印刷され、複数の段階を
踏んで印刷が行われるために、継続的な監視が非常に重
要である。また、複数の色が、続く印刷段階でウェブ
(巻取紙)上に互いに正しい相互関係で印刷されることは
非常に重要である。何故ならば、混合される色の形成
は、正確に決められた位置に正確に決められた割合で印
刷された正しい色のドット(点)に左右されるからであ
る。様々な色のドットの相互の位置が重要だけでなく、
ウェブの端に対する印刷されたテキストやイメージの位
置も重要である。この位置が正しく選択されないと、テ
キストやイメージの一部が、続く印刷の切断中に失われ
る危険がある。
【0008】本発明の目的は、上記従来のタイプよりも
改良された方法と装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は、印刷機のウェブの位置が、印刷機に対するマーク
の位置を測定することによって決定されて、成し遂げら
れる。色の相互の位置の監視と印刷されたイメージの絶
対的な位置の監視を組み合わせることによって、一度の
観察で十分である。これには、観察の相互の調節がより
簡単になり、エラーのリスクも減るという利点がある。
さらに、監視を行うのに必要な装置が、より小さく、よ
り簡単になり、それに従い、生産コストもより安くな
る。また単一の観察は、原理的に、いかなる場合でも最
終印刷段階後ではあるが、印刷工程中のいつでも都合の
いい時に行うことが出来る。
【0010】本発明による方法の望ましく使われる例
が、従属形態の請求項2から7に述べられている。
【0011】上記米国特許第5,018,213号では、
種々の色の相互の位置を、印刷のウェブ上に配置された
マークに基づいて監視する手段と、少なくとも一つの印
刷機のウェブの縦と横方向の位置を監視する手段とを備
えている装置が開示されいる。本発明では、このような
発明は、位置監視手段が色監視手段と統合されているこ
とによって特徴づけられている。
【0012】本発明による装置の好ましい実施の形態
は、従属形式の請求項9から18に示されている。
【0013】次に、例と付属の図の参照を使い、本発明
を説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】印刷経路(図1)において、適切な
材料、一般的には紙のウェブ8(一巻の印刷用紙)が、多
色印刷工程に供される。この目的のために、印刷経路1
は4機の印刷プレス2,3,4,5を備え、これらの印刷
プレス2,3,4,5において、黒,赤,青,黄のインクが
それぞれウェブ8上に印刷される。図示された例では、
オフセットロータリ技術によって印刷される。印刷プレ
スは2重になって作動しており、ウェブ8の上と下の両
方にブランケットシリンダ11とプレートシリンダ73
を備えて、ウェブ8が両側で印刷される。印刷経路1
は、さらに一巻の用紙7が解かれる供給ステーション6
と、最終印刷プレス5の下流側に配置されている乾燥経
路9とを備え、乾燥経路9ではインクの中に存在する溶
媒を蒸発させることによってインクを乾燥させる。ま
た、印刷経路1は、折り畳みおよび切断ステーション1
0を備え、そこでは印刷されたウェブ8が大判紙に切断
され、例えば雑誌や本のページにするために一倍または
数倍に折り畳まれる。折り畳まれた大判紙は、続いてそ
の縁に沿って切断される。
【0015】このような多色印刷の工程では、特に混合
色では、正しい色で鮮明なイメージを得るために、様々
な色が正しい相互の関係で用紙ウェブ8に印刷されると
うことが最も重要である。さらに、折り畳みや切断中に
印刷の一部が消失しないように、印刷が用紙上の正しい
場所に配置されるということが非常に大切である。この
目的のために、印刷経路1は用紙ウェブ8の両側にモニ
ター装置12を備えている。図示された例では、モニタ
ー装置12が、最終印刷プレス5の下流側に直接配置さ
れている。しかし、例えば乾燥経路9の下流側、或い
は、まさに折り畳みおよび切断ステーション10の位置
に配置されるということも考えられる。品質監視装置1
2は、ウェブ8の上に印刷されたマーク21〜26に基
づいて、様々な色の相互の位置を監視するための手段を
備え、これと統合されていると共に印刷プレス2,3,
4,5に対して縦方向および横方向の印刷ウェブの位置
を監視するための手段を備える。これらの位置監視手段
は、このようにして、マーク21〜26に基づいて印刷
の位置を決定するために配置され、これと共に色の相互
の関係も監視される。
【0016】マーク21〜26は、それらが実際のイメ
ージの上に決して印刷されないように、約8mm×5m
mの予め決められた模様76で、対になって印刷物上に
配置される(図5(a))。マーク21〜26の各対は、印
刷物の色の1つの中にある。図示された例では、マーク
21は赤であり、マーク22は黒、マーク23は青、マ
ーク24は黄である。さらに、4色以上が印刷されなけ
ればならないときは、追加のマーク25,26のための
場所がパターン内に確保されている。これらの追加のマ
ーク25と26は所謂「支持色」で印刷される。或る色
が印刷されないと、例えば、図2のウェブ8Aまたは8
Dの場合では、関連する一対のマークも印刷されない。
これは監視装置12によって自動的に無視される。
【0017】マーク21〜26は、基準マークに対し
て、一定の相互距離d1,d2,d3,d4で印刷される。最
初は基準マークとして、常に赤いマーク21が選択され
る。もしも、赤い色が印刷に存在しないと、位置監視手
段は異なる色をマークを選択するようにする。この例で
は、黒のマーク22が基準として選択される。印刷が黒
のインクも含まないとき、次の色、この場合青のマーク
23が基準として自動的に選択される。そして、青がな
い場合には、最終的に黄マーク24さえも可能である。
有効な基準マークが全く発見されないときは、エラー信
号が発せられ、基準として使用され得るマークが再度見
つかるまで探査がなされる。マーク21〜26の相互距
離は、ウェブ8の縦方向Lと横方向Tとも等しく、図示
された例ではd1=0.2mm、d2=0.4mm、d3=
0.9mm、d4=1.8mmである。マーク21〜26
の寸法は0.2×0.2mmである。両方向において距離
d1,d2,d3,d4を測定し、これらの距離に対する貯え
られた値と比較することによって、色の相互の位置はそ
れ自体既知の方法で監視される。逸脱が発見されたなら
ば(図5B)、エラー信号が発せられる。このエラー信号
はプレス制御システム74に供給されて、これによって
対応する印刷プレス2,3,4,5が調整される。
【0018】色の相互位置が決定されるのみならず印刷
の位置も決定されるように、矩形または正方形のマーク
21〜26が使用されることが、さらに重要である。印
刷の位置の逸脱は、矩形または正方形の対角線の1つが
長くなり、他方が短くなるということで可視となる。さ
らに、このようにして、インクのはね又は汚れよりもむ
しろ有効なマークが実際に読まれると、それは確証され
る。
【0019】本発明によると、色の相互位置を監視する
ためのマーク21〜26は、印刷プレス2,3,4,5に
対してウェブ8の位置を決定するためにも使用され、ま
た、こうしてウェブ8の縁に対するウェブ8上の印刷の
位置と、ウェブ8が切断されてシートとなる将来の切断
線とを決定するために使用される。この目的に対して、
マークの記録されたイメージ31の中の基準マーク21
の位置が測定され、そしてさらに、ウェブ8の縦方向L
と横方向Tにおける記録されたイメージの位置が決定さ
れる。
【0020】したがって、色の位置と印刷の配置を監視
するための手段は、印刷経路1にしっかりと接続された
イメージ記録手段14を備えている。そして、プログラ
ム可能な処理制御手段29がイメージ記録手段14に接
続されている。このイメージ記録手段14は、デジタル
またはCCDカメラ36によって構成される。一方、上
記処理制御手段29は、上記カメラ36内に統合された
信号処理回路37の一部を形成する(図4)。上記処理制
御手段29は、コミュニケーションポート27によって
例えば印刷経路1の制御装置と接続される。このイメー
ジ記録手段14は、例えば752×582の画素点をも
つCCDセンサ28と、それに接続された増幅器37
と、A/D変換器38とを備える。印刷の監視がなされ
る信号プロセッサ37は、例えばADSP2181型の
32MHzのプロセッサであってもよい。上記カメラ3
6は、さらに通常のイメージ混合ユニット39と、記録
されたイメージがビデオイメージの形で見れるようにさ
れたD/A変換器40と、コミュニケーション緩衝器4
1と、I/Oレジスタ42と、2つのメモリと、読み出
し専用メモリEPROM43と、ダイナミックRAM4
4とを備える。
【0021】素早く移動するウェブ8にイメージが記録
されるように、カメラ36にはさらに、1/200,000秒と
いう非常に速いシャッタースピードが与えられている。
このような速いシャッタースピードでもって照明ができ
るだけ強いこと重要である。また、外部の光からの影響
を消すことが重要である。この技術は「進行スキャン」
と呼ばれ、全ての画素点がインターレースなしに走査さ
れるという利点がある。これは縦方向の高解像度にな
り、「スミアリング(汚れ)」を防止する。カメラはハロ
ゲンランプに電圧を供給する照明供給ユニット15に接
続される。供給ユニット46はI/Oポートを介して処
理制御手段29によってスイッチが入る。印刷プレスが
回転し始めるとすぐに、信号48は高値をとり、ハロゲ
ンランプにスイッチが入る。
【0022】マーク21〜26がイメージ記録手段14
の観察領域20の中に存在するときのみ、イメージが記
録されるということは勿論重要である。この観察領域
は、約18×24mmの寸法である。印刷プレスは絶え
ず繰り返す周期または切断長さをもっているので、観察
領域20内のマーク21〜26の存在は原則的に予測さ
れる。印刷プレス2,3,4,5に対する印刷の位置は、
その中で、1機以上の印刷プレスの角度位置を示すパル
スセンサまたはエンコーダ(符号器)33によって、測定
される。図示された例では、エンコーダ33は、印刷プ
レス5のブランケットシリンダ11の1つのシャフトに
配置されており、そのために上記シリンダ11と同じ速
度で回転する。エンコーダ33には、その中に2つの互
いに対して90度以上回転されたディスクが設けられて
いる。各々のディスクは2500マークをもつ。これら
のマークの通過はエンコーダ33によって検知され、パ
ルス信号49に変換される。パルス信号49は処理制御
手段29に供給される。マーカーディスクは90度以上
移動されているので、シリンダ11のシャフトの回転毎
に5000マークが検知される。さらに、各検知は、パ
ルス幅によって分離される上昇と下降の側部をもつパル
スとなるので、1回転当たり10,000測定点が得ら
れる。その結果、非常に正確な制御が可能である。エン
コーダ33はさらに第3のディスクを備え、この第3の
ディスクはマーカーパルスまたはTDC(トップデッド
センタ:Top Dead Center)パルスを与える単一マークを
もつ。この単一マークは新コピーの開始を示す。処理制
御手段に貯えられたパルス信号49とマーク21〜26
の所望の位置とに基づいて、組になったマーク21〜2
6が、どの瞬間にイメージ記録手段14の検知領域20
内にあるかを予測できる。
【0023】パルス49を用いてイメージ記録手段14
を制御することにより、印刷をのせるウェブ8のイメー
ジは、イメージ記録手段14の視野20の中に一組のマ
ーク2126を常に含むということを保証する。このイ
メージは、イメージ記録手段14の高電子シャッタース
ピードによって、この中に「凍結される」。
【0024】マーク21〜26があいにく視野20の中
に存在しない場合には、捜索プログラム34が実施され
る(図7)。このプログラムは、ブロック50で初期化さ
れ、ブロック50の後、変数の数がブロック51で零に
リセットされる。その中では、変数は「POB(位置イ
メージ記録)」「オフセット」「ステップA」「ステッ
プB」「カウンタ」である。次に、ブロック52では、
2つの条件、すなわち、ウェブの速度が最小速度よりも
大きく、インクがウェブ8上の印刷されているという条
件が満たされているかどうかを知るために、換言すれば
印刷経路が活動中かどうかを見るためにチェックがなさ
れる。これらの条件が満たされていないとき、プログラ
ムはブロック53の保持ルーチンにジャンプする。そし
て、ユーザはシステムが開始条件待ちであることを知ら
される。
【0025】開始条件が満たされると、記録されるイメ
ージPOBの位置のためにセットされた場所が、選択さ
れたオフセット値によって増大される。次に、チェック
がブロック56でなされ、その位置で記録されたイメー
ジの中にマークが存在するかどうかを見る。もしも、実
情がそうでない場合には、マークの捜索ルーチンがブロ
ック57で開始される。その中で、変数「ステップA」
がブロック58で1だけ増大される。その後、「ステッ
プA」が偶数かどうか、ブロック59でチェックがなさ
れる。もしもそうであれば、変数「オフセット」はブロ
ック60で零にリセットされる。そして、プログラムは
ブロック61にジャンプする。そこでは、「カウンタ」
が最大値と等しいかどうかチェックされ、もしもそうで
あるならば、「カウンタ」は零にリセットされ、「ステ
ップA」が零にリセットされ、「ステップB」が零にリ
セットされる。続いて、捜索ルーチンが継続されること
がブロック62で示されている。
【0026】次に、プログラムはブロック52に戻っ
て、再び開始条件がまた満たされているかどうか知るた
めにチェックされる。ブロック59で「ステップA」が
奇数であると決定されたとき、変数「ステップB」はブ
ロック63で1だけ増加され、ブロック64でこの変数
の値が偶数かどうかをチェックされる。これがそうでな
いとき、変数「カウンタ」はブロック65で1だけ増加
され、「オフセット」はブロック66で「カウンタ」に
等しくセットされ、その後、プログラムはブロック61
にジャンプする。変数「ステップB」が偶数であると
き、「オフセット」の値はブロック67で「カウンタ」
の反対にセットされる。マークは存在しないとブロック
56で決定されると、プログラムはブロック57から6
7まで通る。そこでは、実際予め決められた固定点の回
りで、ステップがシリーズ0、1、0、−1、0、2、
0、−2、0、3、0、−3、.......に従って形成さ
れる。例えば、インクが切れたために、色が印刷から一
時的に消失し、そしてしばらくして再度現れるときよう
に、零へ戻ることが重要である。その場合、捜索プログ
ラムが、その間にマークの存在に対して印刷の完全に異
なる部分を捜索するのを防止しなければならない。ブロ
ック56で最終的にマークがまさに存在するということ
が決定されたとき、ブロック68ではイメージの新しい
位置はイメージの元の位置にセットされ、元の位置は見
いだされた「オフセット」によって増加されている。そ
して、全ての変数は零にリセットされる。
【0027】注目すべきことは、ウェブの横方向の記録
イメージの位置は変わらず、捜索プログラムがウェブの
縦方向において実行されるのみであるということであ
る。というのは、実際には、ウェブの横方向の移動は非
常に限られており、マークがいつもイメージ記録手段1
4の視野20を通過するからである。
【0028】その後、ウェブ上の種々の色や印刷の絶対
位置が、検出されたマーク21〜26に基づいて決めら
れる。このために、ブロック69において、マーク21
〜26の縦方向および横方向における相対位置が測定さ
れ、処理制御手段29に記憶された基準値と比較され
る。そして、ブロック70において、記録イメージ31
内のマークのうち一つのマークの座標が測定され、それ
はブロック68において決定された記録イメージ31の
位置と共同してウェブ8上のイメージの位置を決める。
起点あるいは頂点Oに対する記録イメージ31の基準マ
ーク21の位置をx座標およびy座標について決めるに
は、記録イメージのマーク21と頂点Oとの間の格子ポ
イントを単純に数えるのみでよい。こうして得られたデ
ータは最終的にブロック71に出力される。その後、視
野20の位置は、マーク21〜26が次の記録イメージ
において中心に来るようにブロック72において調節さ
れる。このように、自動捜索がマーク21〜26に対し
て印刷において行われ、これから、ウェブ上のイメージ
の色と絶対位置の相互関係の両方が決定される。
【0029】さらに、本発明の装置の重要な特徴は、イ
メージ記録手段14は、印刷の移動するウェブ8からの
様々な距離35から鮮明な集束イメージを記録するよう
になっているということである。これが可能なのは、イ
メージ記録手段14が可変焦点距離を有するレンズ1
7、いわゆるテレセントリックレンズ(図3)を有してい
るためである。そのようなレンズを備えているため、鮮
明な集束イメージを例えば基準焦点距離の±8mmの範囲
で記録することができ、よって監視中に、ペーパーウェ
ブ8を支持する必要がない。これは重要な利点である。
というのは、焦点距離を固定するためにペーパーウェブ
を支持すると、結果として、観察はインクが十分に乾い
た箇所、すなわち、ドライング経路9の下流でしか行わ
れなくなり、これでは制御ループが比較的長くなり、時
間がかかるという結果となる。さらに、これは、観察を
最後の印刷プレスの直後に行わなければならない場合に
は、従来の印刷経路において使用されている比較的複雑
でコストのかかる空気安定化システムを省くことができ
る。
【0030】ここまで本発明は多数の例をもとに説明し
てきたが、それらに限定されるものではなく、非常に多
くの変更が可能である。例えば、様々な印刷処理の段階
を完全に監視するために、いくつかの制御装置12を印
刷経路に沿って、例えば、最終印刷プレス5の下流に一
つ、次の一つを折り畳みおよび切断ステーション10に
配置してもよい。さらに、従来のシステムとは異なり、
可変焦点距離のおかげで、ウェブをガイドまたは支持す
ることなく、監視を行うことができるという事実による
利点から、ウェブ上の印刷の色および絶対位置の相互関
係を監視するのに、別個のイメージ記録手段14を使用
してもよい。従って、本発明の範囲は、請求の範囲によ
ってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のよる監視装置を構成する印刷経路の
概略側面図である。
【図2】 お互いの上に配置された複数の印刷プレスか
らなる印刷経路の別の実施の形態の概略側面図である。
【図3】 本発明による装置のイメージ記録手段および
それと接続された処理制御手段の概略斜視図である。
【図4】 イメージ記録手段およびそれと接続された処
理制御手段のブロックダイヤグラムである。
【図5】 図5(a)は、印刷の上に配置された複数のマ
ークの概略平面図である。図5(b)は、、多少移動した
位置を示すマークの図5(a)に対応する図である。
【図6】 図3のカメラのイメージグリッドの概略図で
ある。
【図7】 本発明の方法の部分を形成するマークの捜索
プログラムのフローダイヤグラムである。
【符号の説明】
2,3,4,5…印刷プレス、 8…ウェブ、 14…イ
メージ記録手段、17…テレセントリックレンズ、 1
2…品質を監視するための手段、21,22,23,24,
25,26…マーク、 27…色監視手段、28…位置
を監視するための手段、 29…処理制御手段、30…
イメージポイント、 31…記録イメージ、 32…初
期位置、33…センサ、 34…捜査プログラム、 3
5…距離、36…デジタルカメラ、 76…パターン、
L…縦方向、 T…横方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メノ・ヤンセン オランダ、エヌエル−2021エスエム・ハ ールレム、ブランドストラート12番 (56)参考文献 特開 平5−42668(JP,A) 特開 平6−238952(JP,A) 特開 平6−78206(JP,A) 特公 昭63−765(JP,B1) 米国特許5018213(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 33/14

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷のウェブ上に配置されたマーク(2
    1〜26)に基づいて種々の色の相互位置を監視すると
    共に、さらに、少なくとも一つの印刷プレス(2,3,4,
    5)に対する印刷のウェブ(8)の縦方向(L)および横方
    向(T)の位置を、上記印刷プレス(2,3,4,5)に対す
    る上記マーク(21〜26)の位置を決めることによって
    監視することを備えている、印刷工程中に多色印刷の移
    動ウェブ(8)の品質を監視するための方法であって、上
    記印刷のウェブ上の複数のマーク(21〜26)の2次元
    イメージ(31)が、上記印刷プレス(2,3,4,5)に対
    して固定されたイメージポイントから記録され、上記記
    録されたイメージ(31)における各個のマーク(21
    〜26)の縦方向と横方向の位置が測定されることを特
    徴とする印刷を監視するための方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷を監視するための
    方法において、印刷の上記ウェブ(8)の縦方向(L)にお
    ける上記記録されたイメージ(31)の位置は、上記印刷
    プレス(2,3,4,5)の角度位置を検出することにより
    決められることを特徴とする印刷を監視するための方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷を監視す
    るための方法において、上記記録された各イメージ(3
    1)は上記マーク(21〜26)の有無について調べら
    れ、上記マーク(21〜26)が全く検出されない場合
    は、イメージポイントが縦方向(L)に移動されることを
    特徴とする印刷を監視するための方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷を監視するための
    方法において、上記イメージポイントは、それぞれの移
    動の後、初期位置に戻されることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    印刷を監視するための方法において、上記マーク(21
    〜26)は、予め決められたパターン(76)で対なって
    印刷上に置かれた印刷の色の複数の矩形を有することを
    特徴とする印刷を監視するための方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷を監視するための
    方法において、さらに上記矩形のマーク(21〜26)の
    位置は監視されていることを特徴とする印刷を監視する
    ための方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
    印刷を監視するための方法において、印刷の上記ウェブ
    (8)は、上記イメージ(31)の記録を行っている間は支
    持されていないことを特徴とする印刷を監視するための
    方法。
  8. 【請求項8】 印刷のウェブ(8)に配置されたマーク
    (21〜26)に基づいて種々の色の相互の位置を監視す
    るための色監視手段と、上記色監視手段と統合されて少
    なくとも一つの印刷プレス(2,3,4,5)に対する印刷
    のウェブ(8)の縦方向および横方向(L,T)の位置を監
    視するための位置監視手段とを備える、印刷工程中に多
    色印刷の移動ウェブ(8)の品質を監視するための装置
    (12)であって、上記色監視手段と上記位置監視手段
    は、上記印刷プレス(2,3,4,5)に固定して接続され
    た2次元イメージ記録手段(14)と、このイメージ記
    録手段に接続されたプログラム可能な処理制御手段(2
    9)とを備え、上記処理制御手段手段(29)は記録さ
    れたイメージ(31)における複数のマーク(21〜2
    6)の位置を測定するようになっていることを特徴とす
    る印刷を監視するための装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の印刷を監視するための
    装置において、上記色監視手段および上記位置監視手段
    は、上記印刷プレス(2,3,4,5)に強固に接続された
    イメージ記録手段(14)と、このイメージ記録手段に接
    続されたプログラム可能な処理制御手段(29)とを備
    え、上記処理制御手段(29)は記録されたイメージ(3
    1)における上記マーク(21〜26)の位置を測定する
    ようになっていることを特徴とする印刷を監視するため
    の装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の印刷を監視するため
    の装置において、上記処理制御手段(29)は、上記印刷
    プレス(2,3,4,5)の角度位置を決めるためのセンサ
    (33)に制御可能に接続されていることを特徴とする印
    刷を監視するための装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の印刷を監
    視するための装置において、上記処理制御手段(29)
    は、上記マーク(21〜26)の有無について上記記録イ
    メージ(31)を監視し、かつ、上記マーク(21〜26)
    が検出されない時には捜査プログラム(34)を行うよう
    になっていることを特徴とする印刷を監視するための装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の印刷を監視するた
    めの装置において、上記処理制御手段(29)は、上記捜
    査プログラム(34)の各段階の後、初期位置へ戻るよう
    になっていることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれか一つに記
    載の印刷を監視するための装置において、上記イメージ
    記録手段(14)は、デジタルカメラ(36)によって形成
    されていることを特徴とする印刷を監視するための装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の印刷を監視するた
    めの装置において、上記処理制御手段(29)は上記カメ
    ラ(36)に一体化していることを特徴とする印刷を監視
    するための装置。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14のいずれか一つに記
    載の印刷を監視するための装置において、上記イメージ
    記録手段(14)は、印刷の上記移動ウェブ(8)からの様
    々な距離(35)から鮮明なイメージを記録するようにな
    っていることを特徴とする印刷を監視するための装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の印刷を監視するた
    めの装置において、上記イメージ記録手段(14)はテレ
    セントリックレンズ(17)を備えていることを特徴とす
    る印刷を監視するための装置。
  17. 【請求項17】 請求項9乃至16のいずれか一つに記
    載の印刷を監視するための装置において、上記イメージ
    記録手段(14)は進行スキャンCCD(28)を備えて
    いることを特徴とする印刷を監視するための装置。
  18. 【請求項18】 請求項9乃至17のいずれか一つに記
    載の印刷を監視するための装置において、上記イメージ
    記録手段(14)は上記装置(12)で使用されるように作
    られていることを特徴とする印刷を監視するための装
    置。
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