JP3288678B2 - 摩擦撹拌接合の仮付け方法 - Google Patents
摩擦撹拌接合の仮付け方法Info
- Publication number
- JP3288678B2 JP3288678B2 JP2000182512A JP2000182512A JP3288678B2 JP 3288678 B2 JP3288678 B2 JP 3288678B2 JP 2000182512 A JP2000182512 A JP 2000182512A JP 2000182512 A JP2000182512 A JP 2000182512A JP 3288678 B2 JP3288678 B2 JP 3288678B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stir welding
- friction stir
- welding
- tool
- continuous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
に摩擦撹拌接合のための仮接け方法に関するものであ
り、板材の突き合わせ面を所定ピッチの摩擦撹拌接合で
仮付けしてから連続して摩擦撹拌接合するときに口開き
を生じることを確実に抑制して、口開きによる接合部の
接合不良を防止するものである。
れているが、新幹線の車両、在来の特急車両の床板、側
板などに使用されるアルミ型材等の接合継手の長さは極
めて長い。他方、板材Pの摩擦撹拌接合は図1、図2に
示すようにアルミ板Pを支持板4上で突き合わせた状態
で行われ、突き合わせ面及び接合部の上面が接合工具T
のピン1及び工具本体2の肩部3との摩擦熱で軟化され
て、突き合わせ面が接合される。接合工具Tは硬質金属
部材であり、その先端に突設された比較的細いピン1が
前進方向の強い抵抗を受けながら高速で回転するもので
ある。ダブルスキンアルミ型材などのアルミ板は型成形
されるために、長尺のものほどその直線性が低下し、こ
れを突き合わせたとき開先に隙間ができてしまう。この
ため、支持板4上で突き合された板P,Pを万力などで
横方向に押し付けて開先の隙間を可及的に小さくしてお
いて、所定のピッチで断続的に仮付けしてから連続して
摩擦撹拌接合が行われる。また、上記仮付け方法として
は種々の接合方法を採用できるが、摩擦撹拌接合による
方が接合部の品質、仮付け作業の簡便化の観点から望ま
しい。他方、摩擦撹拌接合装置のヘッドはXYZ座標軸
の各軸方向にその位置を制御されるものであり、接合工
具Tが開先を追跡するように制御される。また、アルミ
板Pは、摩擦撹拌接合時にその接合辺だけが加熱される
ので、熱歪みのため、接合が進行するに連れて開先隙間
が徐々に増大する傾向がある。また、摩擦撹拌接合で仮
付けを行う場合、従来はその開始点、終点を連続摩擦撹
拌接合のそれと同じにして仮付け作業が行われる。
合を行い、その後連続して摩擦撹拌接合すると、当該連
続摩擦撹拌接合の進行につれて、未接合の開先が徐々に
開き、これが接合工具の直前にまで達して口開きを生じ
る。口開きが生じた状態で摩擦撹拌接合が行われると、
接合不良を生じる(図3(a)参照)。ダブルスキンア
ルミ型材などのように上下両面から同時に摩擦撹拌接合
を行う場合(図3(b)参照)は、ダブルスキンアルミ
型材の中空部が断熱空間になるので摩擦撹拌接合による
熱の放熱が妨げられ、接合部に与える熱的影響が大き
い。このために口開きxが大きくなる場合が少なくない
(図4参照)。上記のような連続した摩擦撹拌接合にお
ける口開きを可及的に防止するために、接合工具Tの直
ぐ後方の接合部を強制冷却する方法が採られている。こ
の強制冷却は、上下の噴射ノズル51,51により空気
と水との混合流体を高圧で噴射するものである。このよ
うに接合された直後に水と空気の混合流体を高圧で噴射
して強制冷却する(図5参照)ことによって、無冷却の
場合(図3の場合)に生じる口開きは抑制され、当該口
開きによる接合不良が防止される。しかし、図5の従来
の方法は接合工具Tの直ぐ後方の接合部を強制冷却する
ものであるので、接合直後の接合部が急冷されることに
より接合品質が低下することが懸念され、また、摩擦撹
拌接合装置に上記冷却装置を付設することになるのでこ
の点からも望ましくない。図5の従来技術は口開きを生
じる熱的影響を可及的に排除して、口開きを抑制するも
のであるが、連続摩擦撹拌接合の接合品質に悪影響を与
えない仮付け方法を工夫することで上記口開きを防止な
いしは抑制することが望まれる。
撹拌接合の品質に悪影響を与えることなしに、連続摩擦
撹拌接合における口開きを防止できるように、その仮付
け方法を工夫することをその課題とするものである。
講じた手段は、板材の摩擦撹拌接合のための摩擦撹拌接
合による仮付け方法について、仮付け摩擦撹拌接合の接
合工具の進行方向を連続摩擦撹拌接合の進行方向と同じ
にし、連続摩擦撹拌接合の終端側から始端側に向かって
バックステップしながら所定のピッチで断続的に仮付け
摩擦撹拌接合を行うことである。
って開先が開く方向に板材が変形し、未接合部分の開先
が徐々に拡大され、これによって口開きが生じるものと
推測される。また、このことは程度の差はあるが仮付け
の摩擦撹拌接合を行うときにも当てはまる。そして、仮
付けの開始点、終点が、連続摩擦撹拌接合の開始点、終
点とは反対になるので、連続摩擦撹拌接合による開先の
拡大方向は仮付け摩擦撹拌接合による拡大方向と反対に
なり、また、連続摩擦撹拌接合の終端側から始端側に向
かって、バックステップしながら、所定のピッチで、す
でに、仮付けして固定された部分に向かって摩擦撹拌接
合工具を押し進めながら仮付けを行うことになるので、
仮付け摩擦撹拌接合及び連続摩擦撹拌接合時の開先の拡
大がそれだけ抑制される。実際にこのようにして仮付け
を行うと、連続摩擦撹拌接合時の口開きは極めて小さ
く、口開きによって接合部の品質が損なわれることはな
い。
付け摩擦撹拌接合の接合工具を連続摩擦撹拌接合の接合
工具と同じものにしたことである。
摩擦撹拌接合の終端から仮付けを開始し、この仮付け摩
擦撹拌接合工具の進行方向を連続摩擦撹拌接合における
進行方向と同じにすると、連続摩擦撹拌接合の終端から
開始端に向かってバックステップしながら仮付け摩擦撹
拌接合作業が進められることになる。さらに言えば、例
えば接合される板Pの右端から連続摩擦撹拌接合を行う
ときは、図6における左端からピッチPで右側に向って
バックステップしながら、仮付け1、仮付け2・・・と
n箇所の仮付けがなされることになる。n番目の仮付け
に引き続いて、摩擦撹拌接合工具をそのままにして、図
6における右端から連続摩擦撹拌接合を開始することが
できる。
の連続摩擦撹拌接合のための仮付けを上記解決手段また
は実施態様1によって行うことである。
おいて上記口開きが顕著であることは上記のとおりであ
るが、ダブルスキンアルミ型材の連続摩擦撹拌接合に先
だって、実施態様1で仮付けを行うことにより、その摩
擦撹拌接合における口開き抑制効果が顕著である。
する。この実施の形態は、ダブルスキンアルミ型材の表
裏両側から同時に連続摩擦撹拌接合するものにこの発明
を適用した例であり、このダブルスキンアルミ型材P
a,Pbは、そのスキン11の厚さt1が3.0mm、
型材厚さtが50mm、接合長さが1200mmのアル
ミ型材である。継ぎ手は図4に示す嵌め込み式の構造を
有するもので、摩擦撹拌接合熱の放熱条件が良くないも
のである。この実施の形態の接合工具のピン1の直径は
5.0mm、ピン1の長さは4.5mm、接合工具Tの
回転速度は1750rpm、前進速度は600mm/分
である。仮付け摩擦撹拌接合は連続摩擦撹拌接合の接合
工具と同じものを用い、また、その接合工具の回転速
度、送り速度などの接合条件も連続摩擦撹拌接合と同じ
にし、いわゆるバックステップ方式で図6の左端から開
始する。この仮付けのピッチPは600mmで、仮付け
10の長さLは50mmである。そして、仮付け10の
個数nは2個であり、n回バックステップしたn+1の
ところ(接合線の右端になる)での摩擦撹拌接合をその
まま継続して反対側まで連続して行う。以上のようにし
て10本の接合線を摩擦撹拌接合して、そのときの口開
きの状態を確認した。その結果、接合線の中間部におい
ても、また終端部においても口開きxはほぼゼロであっ
た(図6参照)。ちなみに、同じ条件で無冷却の従来技
術による場合(図3参照)の口開きxは、接合線の終端
部においてほぼ1.5mmであり、また、同じ条件での
図5の従来技術による場合は、接合線の終端部において
は口開きxはほぼゼロであった。ダブルスキンアルミ型
材などのような中空パネルにおいて上記口開きが最も顕
著であるから、このものの摩擦撹拌接合にこの発明を適
用したとき、その効果が最も顕著である。
よってアルミ板材を仮付けするについて、この仮付け作
業を連続摩擦撹拌接合の終点から開始点に向かって行
い、また、仮付けの接合工具の前進方向を連続摩擦撹拌
接合の前進方向と同じにするという、極めて単純な手段
の付加によって、連続摩擦撹拌接合における口開きを顕
著に抑制することができ、口開きによる接合不良を防止
することができる。また、口開き防止のための特別な設
備を付加する必要は無いから、この発明を適用すること
による特別なコスト増はない。
た摩擦撹拌接合の平面図であり、(b)はその正面図で
ある。
である。
けした摩擦撹拌接合の平面図であり、(b)はその正面
図である。
平面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】板材の摩擦撹拌接合のための摩擦撹拌接合
による仮付け方法において、仮付け摩擦撹拌接合の接合工具の進行方向を連続摩擦撹
拌接合の進行方向と同じにし、 連続摩擦撹拌接合の終端側から始端側に向かってバック
ステップしながら所定のピッチで断続的に仮付け摩擦撹
拌接合を行う、摩擦撹拌接合の仮付け方法。 - 【請求項2】仮付け摩擦撹拌接合の接合工具を連続摩擦
撹拌接合の接合工具と同じものにした請求項1の摩擦撹
拌接合の仮付け方法。 - 【請求項3】上記板材がダブルスキンアルミ型材である
請求項1又は請求項2の摩擦撹拌接合の仮付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000182512A JP3288678B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 摩擦撹拌接合の仮付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000182512A JP3288678B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 摩擦撹拌接合の仮付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002001551A JP2002001551A (ja) | 2002-01-08 |
JP3288678B2 true JP3288678B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=18683254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000182512A Expired - Fee Related JP3288678B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 摩擦撹拌接合の仮付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3288678B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102267007A (zh) * | 2006-10-02 | 2011-12-07 | 日本轻金属株式会社 | 接合方法及摩擦搅拌方法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7240821B2 (en) | 2005-07-21 | 2007-07-10 | The Boeing Company | Method for joining at least two adjoining work-pieces by friction stir and/or friction stir spot welding |
US7857192B2 (en) | 2006-03-16 | 2010-12-28 | Showa Denko K.K. | Friction stir welding tool and friction stir welding method |
JP4844328B2 (ja) * | 2006-10-02 | 2011-12-28 | 日本軽金属株式会社 | 接合方法 |
JP4638525B2 (ja) * | 2008-06-17 | 2011-02-23 | 三菱重工業株式会社 | 摩擦攪拌による複数列部材の製造方法 |
EP2524760B1 (en) * | 2010-01-15 | 2019-06-19 | Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. | Method for producing joint member by friction stir welding |
MX2016003933A (es) * | 2013-09-30 | 2016-06-17 | Jfe Steel Corp | Metodo de soldadura por friccion-agitacion para laminas de acero y metodo de fabricacion de junta. |
-
2000
- 2000-06-19 JP JP2000182512A patent/JP3288678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102267007A (zh) * | 2006-10-02 | 2011-12-07 | 日本轻金属株式会社 | 接合方法及摩擦搅拌方法 |
US8479971B2 (en) | 2006-10-02 | 2013-07-09 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Joining method and friction stir welding method |
US8672212B2 (en) | 2006-10-02 | 2014-03-18 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Joining method and friction stir welding method |
CN102267007B (zh) * | 2006-10-02 | 2015-11-25 | 日本轻金属株式会社 | 接合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002001551A (ja) | 2002-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030075584A1 (en) | Method and apparatus for friction stir welding | |
JPH1110366A (ja) | 摩擦撹拌接合法及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP3288678B2 (ja) | 摩擦撹拌接合の仮付け方法 | |
JP2004025296A (ja) | 摩擦接合装置及び摩擦接合方法 | |
JP2010125495A (ja) | 接合方法 | |
JP2000246465A (ja) | 摩擦撹拌接合用ツール | |
JPH11226759A (ja) | アルミニウム部材の接合方法 | |
JP2002028792A (ja) | 熱溶接における改善 | |
JP2000042781A (ja) | 凹状欠陥部の補修方法 | |
JP3886596B2 (ja) | リブ付きアルミニウム製品の製造法 | |
JPH10193140A (ja) | 摩擦撹拌接合法 | |
JP2003181654A (ja) | 摩擦撹拌接合装置 | |
JPH10193139A (ja) | 摩擦撹拌接合法 | |
JP7127486B2 (ja) | 異材接合方法 | |
JP3333497B2 (ja) | 摩擦溶接方法及び摩擦溶接装置 | |
JP4008535B2 (ja) | 摩擦撹拌接合装置及び摩擦撹拌接合方法 | |
JPH11104860A (ja) | 摩擦撹拌接合法及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP3935234B2 (ja) | 突き合わせ継手の製造方法 | |
JP2002210570A (ja) | 摩擦攪拌接合方法 | |
JP3288669B2 (ja) | 摩擦撹拌接合ホロー材の継手構造 | |
JP2000094156A (ja) | 摩擦撹拌接合法及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP3971482B2 (ja) | 摩擦撹拌接合法 | |
JP2001162383A (ja) | 摩擦撹拌接合法 | |
JP2002153981A (ja) | 広幅金属材の製造方法及び広幅金属材の製造装置 | |
JPWO2002058880A1 (ja) | 摩擦接合方法および摩擦接合体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110315 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120315 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120315 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130315 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130315 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140315 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140315 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |