JP3287384B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Description
関し、詳しくは、特定の構造を有する樹脂を含有する中
間層を有する電子写真感光体に関する。また、本発明
は、上記のような電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジ及び電子写真装置に関する。
上に感光層を有するが、感光層は一般に極めて薄い層で
あり、傷や付着物といった支持体表面の欠陥により、感
光層の膜厚が不均一になってしまうということがあっ
た。この傾向は、現在の主流である感光層が0.5μm
程度の極めて薄い膜厚を有する電荷発生層と電荷輸送層
を有する、所謂機能分離型の感光層において特に顕著で
ある。感光層の膜厚が不均一であれば、当然電位ムラや
感度ムラが生じてしまうので、感光層はできるかぎり均
一に形成する必要がある。
特性として、繰り返し使用の際の明部電位及び暗部電位
の安定性が挙げられる。これらの電位が安定していない
と、画像濃度が安定しなかったり、画像にカブリが生じ
たりしてしまう。
面の欠陥の被覆、支持体と感光層との接着性の向上、更
には、支持体から感光層へのキャリア注入の防止といっ
た機能を有する中間層を設けることが提案されている。
ポリアミド(特開昭48−47344号公報及び特開昭
52−25638号公報)、ポリエステル(特開昭52
−20836号公報及び特開昭54−26738号公
報)、ポリウレタン(特開昭53−89435号公報及
び特開平2−115858号公報)、第4級アンモニウ
ム塩含有アクリル系重合体(特開昭51−126149
号公報)及びカゼイン(特開昭55−103556号公
報)などが知られている。
用いた電子写真感光体は、温湿度の変化に応じて中間層
の電気抵抗が変化し易く、低温低湿下から高温高湿下の
全環境において安定して優れた電位特性を有し、優れた
画像を形成し得る電子写真感光体を作成することは困難
であった。
温低湿下において感光体を繰り返し使用した場合には、
中間層には電荷が残留し易くなり、明部電位及び残留電
位が上昇してしまう。その結果、正規現像ではコピー画
像にカブリを生じたり、反転現像では画像が薄くなった
りして、所定の画質を有する画像が継続的に得られない
ことがあった。
高湿下においては、中間層のバリヤー機能が低下し、支
持体からのキャリア注入が増加し易くなり、暗部電位が
低下してしまう。その結果、正規現像では画像が薄くな
ったり、反転現像では画像に黒点状欠陥(黒ポチ)やカ
ブリを生じたりすることがあった。
湿下における電位の安定性及び高温高湿下における画像
上の黒点状欠陥を改善しても、感光体自身の感度の低下
を招くことが多かった。
低湿下から高温高湿下に至る全環境において、安定して
優れた電位特性を発揮すると共に、初期の優れた画像を
継続して形成し得る電子写真感光体を提供することにあ
る。
する樹脂を含有し、成膜性に優れた中間層を支持体と感
光層の間に介在させることによって、欠陥のない良好な
画像を形成し得る電子写真感光体を提供することにあ
る。
写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真
装置を提供することにある。
体、該導電性支持体上の中間層及び該中間層上の感光層
を有する電子写真感光体において、該中間層が繰り返し
単位として下記式(1)
示し、Rは水素原子またはアルキル基を示す。)で示さ
れるアミド酸構造またはアミド酸エステル構造を2種以
上有する共重合体を含有することを特徴とする電子写真
感光体(但し、該共重合体の繰り返し単位が下記式
(A)及び(B)で示される繰り返し単位の組み合わせ
であることを除く)である。
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 3 乃至
R 7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換
もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
示す。)
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 10 は水
素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
11 及びR 12 はアルキル基を示す。)また、本発明は、上
記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電
子写真装置である。
複数種のアミド酸構造のみを有していても、複数種のア
ミド酸エステル構造のみを有していても、アミド酸構造
とアミド酸エステル構造の合計が2種以上であってもよ
い。
することができ、結果として成膜性を向上することがで
きたので、欠陥のない良好な画像を安定して得ることが
できたのである。また、溶解性が向上したため、アルコ
ール系溶剤やエーテル系溶剤などの低沸点溶剤を使用す
ることができるので、層中に残留する溶剤に起因する電
子写真特性の劣化が生じにくく、また樹脂を含有する層
の上に本発明の中間層を形成しても下層に悪影響を与え
ることがなく平滑な層を得ることができる。
エステル構造を有する共重合体はジアミンと、カルボン
酸またはカルボン酸誘導体を用いて合成することができ
る。かかるカルボン酸誘導体としては、カルボン酸エス
テル及びカルボン酸無水物などが挙げられる。上記アミ
ド酸構造及びアミド酸エステル構造は下記式(1)
示し、Rは水素原子またはアルキル基を示す。)で示さ
れる。
なくともひとつの環状の基を有し、好ましい例としては
以下のものが挙げられるが、これらに限られるものでは
ない。
も飽和炭化水素基、芳香族炭化水素環基または芳香族複
素環基を有し、少なくともひとつの環状の基を有するこ
とが好ましい。例えば以下のものが挙げられるが、これ
らに限られるものではない。
ル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブ
チル、iso−ブチル及びtert−ブチルなどのアル
キル基が挙げられる。
量は500〜100,000であることが好ましく、特
には10,000〜50,000であることが好まし
い。
を製造する際通常行なわれる乾燥工程の乾燥条件によっ
ては、アミド酸及びアミド酸エステル椿造のアミド部分
と酸もしくは酸エステル部分が脱水もしくは脱アルコー
ル反応することにより、イミド構造を形成することがあ
る。
構造の数が共重合体全体の酸構造、エステル構造及びイ
ミド構造の数の20〜80モル%存在することが好まし
く、特に40〜60モル%存在することが好ましい。そ
の理由は定かではないが、酸または酸エステル構造が導
電性支持体からの正孔の注入を阻止し、電荷発生物質の
作用により発生したキャリアの解離と中間層へのエレク
トロンの注入を円滑にさせると共に、イミド構造が密な
パッキングをとることにより、上記キャリアの解離、エ
レクトロンの注入及び移動をより円滑にし、水分にも影
響されにくくなったためと考えられる。
構造、アミド酸エステル構造及びイミド構造の数の合計
に対するイミド構造の割合(イミド化率、モル%)は、
サンプルの赤外吸収スペクトルを測定し、イミド基特有
のものである1740〜1780cm-1における吸収の
吸光度から求めることができる。また、サンプルのH1
−NMRスペクトルを測定し、カルボン酸基及びカルボ
ン酸エステル基のプロトン量を求めることによっても得
ることができる。
する繰り返し単位の好ましい具体例を挙げるが、これら
に限られるものではない。尚、繰り返し単位は式(1)
を基本型とし、その中で変化する部分であるA、B及び
Rを示すことにより表現される。また、カッコ内に示さ
れた数字は例示化合物を合成する際に用いられたそれぞ
れの原料のモル比である。
酸二無水物またはこの無水物をハーフエステル化したジ
カルボン酸誘導体とジアミンとの有機極性溶媒中での開
環重付加反応により合成される。かかる有機極性溶媒と
しては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド及びN−メチルピロリドンなどのアミ
ド系溶媒;クレゾール及びクロロフェノールなどのフェ
ノール系溶媒;ジエチレングリコールジメチルエーテル
などのエーテル系溶媒、あるいはこれらの混合物などが
挙げられる。また樹脂の分子量を制御するために上記有
機極性溶媒に対して5重量%以下の水を含有させて反応
を行なうこともできる。反応温度は、20〜120℃で
あることが好ましく、特には20〜40℃であることが
好ましい。
ド酸またはポリアミド酸エステルを熱処理することによ
り合成できる。処理温度は50〜400℃であることが
好ましく、処理時間は5分〜4時間であることが好まし
い。
ルボン酸誘導体とのモル比は1:1であることが好まし
い。本発明においては原料を3種類以上用いるが、全て
のジアミンと全てのカルボン酸またはカルボン酸誘導体
とのモル比が1:1であることが好ましい。ジアミン、
あるいはカルボン酸またはカルボン酸誘導体の中での比
率は任意に決めることができるが、最も多い成分が80
モル%以下であることが好ましい。
成例を示す。 (合成例) 500m1四つロフラスコに乾燥窒素ガスを送りながら
4,4′−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタ
ル酸無水物6.66g(0.015mol)と4,4′
−ビフタル酸無水物4.41g(0.015mol)と
N,N−ジメチルアセトアミド150gを加えた。この
溶液を25℃で激しく撹拌し、1〜2分かけて4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル6.01g(0.030
mol)を加えた。引き続き窒素を送りながら3時間撹
拌すると反応液は粘稠な淡黄色液体となった。この反応
液を激しく撹拌しながら1.51/1.51の水/メタ
ノール溶液に滴下し、析出したポリアミド酸を濾取し
た。この生成分を乾燥して例示化合物No.3の繰り返
し単位を有するポリアミド酸を9.80g得た。
同様の方法で合成することができる。
されているものでも、複数の層で構成されていて、少な
くともその1層に本発明の樹脂を含有するものでもよ
い。中間層が複数の層で構成される場合、本発明の樹脂
以外の樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル及びフ
ェノール樹脂などが挙げられる。
の樹脂、添加剤及び導電性物質などを本発明の効果が得
られる範囲の量で含有することができる。他の樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリエステル及びフェノール樹脂な
どが挙げられ、添加剤としては、2,5,7−トリニト
ロフルオレノン及びベンゾキノンなどのアクセプター性
化合物などが挙げられ、導電性物質としては、金属粉体
(例えばアルミニウム、銅、ニッケル及び銀など)、金
属短繊維、カーボンファイバー、導電性粉体〔例えばカ
ーボンブラック、チタンブラック、グラファイト、金属
酸化物及び金属硫化物(例えば酸化アンチモン、酸化イ
ンジウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸
カリウム、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、
硫化亜鉛、硫化銅、酸化マグネシウム及び酸化アルミニ
ウムなど)、及びこれらの金属酸化物や金属硫化物を導
電性物質で表面処理したもの、シランカップリング剤や
チタンカップリング剤で表面処理したもの、及び還元処
理したもの〕などが挙げられる。
明の共重合体の含有量は、含有される中間層全重量に対
し、10〜90重量%であることが好ましく、特には3
0〜70重量%であることが好ましい。
び支持体上の欠陥などを考慮して適宜設定され得るもの
であるが、0.1〜50μmであることが好ましく、特
には0.5〜30μmであることが好ましい。
発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する単一層
型、及び電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送
物質を含有する電荷輸送層を有する積層型に大別され
る。積層型は、更に、導電性支持体、電荷発生層及び電
荷輸送層をこの噸に有するタイプと導電性支持体、電荷
輸送層及び電荷発生層をこの順に有するタイプに分けら
れる。本発明においては、積層型、特に電荷発生層の上
に電荷輸送層を積層したタイプであることが好ましい。
リスアゾなどのアゾ系顔料;金属フタロシアニン及び無
金属フダロシアニンなどのフタロシアニン系顔料;イン
ジゴ及びチオインジゴなどのインジゴ系顔料;アントア
ントロン及びピレンキノンなどの多環キノン系顔料;ペ
リレン酸無水物及びペリレン酸イミドなどのペリレン系
顔料;スクワリリウム系色素;ピリリウム及びチアピリ
リウム塩類;及びトリフェニルメタン系色素などの電荷
発生物質を、適当な溶剤を用いて結着樹脂、例えばポリ
ビニルアセタール、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ
酢酸ビニル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルピロリドン及びセルロース系樹脂などの樹脂中に分散
させた溶液を塗布し、乾燥することによって形成するこ
とができる。電荷発生層の膜厚は通常5μm以下である
ことが好ましく、特には0.05〜2μmであることが
好ましい。
うな電荷輸送物質を溶解した溶液を塗布し、乾燥するこ
とによって形成される。電荷輸送物質は電子輸送物質と
正孔輸送物質に大別される。電子輸送物質としては、
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシ
アノキノジメタンなどの電子受容性物質やこれらを高分
子化したものが挙げられる。正孔輸送物質としては、ピ
レン及びアントラセンなどの多環芳香族化合物;カルバ
ゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリ
ン、チアジアゾール及びトリアゾールなどの複素環化合
物;p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾールなどのヒド
ラゾン系化合物;α−フニニル−4′−N,N−ジアミ
ノスチルベン及び5−〔4−(ジ−p−トリルアミノ)
ベンジリデン〕−5H−ジベンゾ〔a,d〕ジシクロヘ
プテンなどのスチリル系化合物;ベンジジン系化合物;
トリアリールアミン系化合物;トリフェニルアミンある
いはこれらの化合物からなる基を主鎖または側鎖に有す
るポリマー(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール及び
ポリビニルアントラセンなど)が挙げられる。
ーボネート、ポリメタクリル酸エステル及びポリスチレ
ンなどが挙げられる。
ことが好ましく、特には10〜30μmであることが好
ましい。
発生物質と電荷輸送物質とを結着樹脂中に分散及び溶解
させた溶液を塗布し、乾燥することによって形成するこ
とができる。この際膜厚は、5〜40μmであることが
好ましく、特には10〜30μmであることが好まし
い。
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層として用いることができる。
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、チタン、ニッケル、インジウム、金及
び白金などが挙げられる。またこうした金属や合金を、
真空蒸着法によって被膜経緯したプラスチック(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート及びアクリル樹脂など)や、導
電性粒子(例えばカーボンブラック及び銀粒子など)を
適当な結着樹脂と共に上記のようなプラスチック、金属
または合金支持体上に被覆した支持体、あるいは導電性
粒子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用いる
ことができる。支持体の形状としてはドラム状、シート
状及びベルト状などが挙げられるが、適用される電子写
真感光体に最も適した形状にすることが好ましい。
層として樹脂層や導電性粒子を含有する樹脂層を積層す
ることもできる。
コーティング法、スプレーコーティング法、ビームコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコー
ティング法、ワイヤーバーコーティング法及びブレード
コーティング法などが挙げられる。
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンターなどの電子写真装置一般に適応し得るが、更
に電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印
刷、製版及びファクシミリなどの装置にも幅広く適用し
得るものである。
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転
写手段6により順次転写されていく。
分離されて像定着手段8へ導入されて像定著を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外ヘプリントアウ
トされる。
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し像形成に使用され
る。尚、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化して、装置本体のレール12などの案内
手段を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッ
ジ11とすることができる。
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行なわれるレーザービームの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆
動などにより照射される光である。
用する場合には、画像露光光4は受信データをプリント
するための露光光になる。図2はこの場合の1例をブロ
ック図で示したものである。
リンター22を制御する。コントローラー14の全体は
CPU20により制御されている。画像読取部13から
の読取データは、送信回路16を通して相手局に送信さ
れる。相手局から受けたデータは受信回路15を通して
プリンター22に送られる。画像メモリには所定の画像
データが記憶される。プリンターコントローラー21は
プリンター22を制御している。17は電話である。
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路15で復調された後、CPU20によって画像情報を
復号処理され順次画像メモリ19に格納される。そし
て、少なくとも1ページの画像がメモリ19に格納され
ると、そのページの画像記録を行なう、CPU20は、
画像メモリ19から1ページの画像情報を読み出し、プ
リンターコントローラー21に復号化された1ページの
画像情報を送出する。プリンターコントローラー21
は、CPU20からの1ページの画像情報を受け取る
と、そのページの画像情報記録を行なうべくプリンター
22を制御する。CPU20は、プリンター22による
記録中に、次のページの受信を行なっている。
われる。
明する。 (実施例1) 繰り返し単位として例示化合物No.3のアミド酸構造
を有する共重合体(数平均分子量10,000)5部
(重量部、以下同様)をテトラヒドロフラン95部に溶
解して得られた液を、アルミニウムシリンダー(外径3
0mm×長さ254mm)上に浸漬コーティング法によ
り塗布し、10分間室温で放置した後、160℃で30
分間加熱することによって膜厚が1μmの中間層を形成
した。
ことによって得られた共重合体の赤外吸収スペクトルの
測定結果から共重合体のイミド化率は42モル%であっ
た。
を、ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学工業
(株)製)2部をシクロヘキサノン34部に溶解した溶
液に加え、サンドミルで8時間分散した後、テトラヒド
ロフラン60部を更に加えて希釈することにより電荷発
生層用溶液を得た。この溶液を中間層上に浸漬コーティ
ングにより塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.
2μmの電荷発生層を形成した。
ト樹脂(ユーピロンZ−200、三菱瓦斯化学(株)
製)5部を、モノクロルベンゼン40部に溶解した溶液
を、電荷発生層の上に浸漬コーティング法で塗布し、3
0分間乾燥することによって、膜厚が15μmの竃荷輸
送層を形成した。
現像−転写−クリーニングのプロセスを1.5秒のサイ
クルで行なう反転現像方式のレーザービームプリンター
に装着し、高温高湿環境(30℃、85%RH)下で連
続5,000枚の画像出し耐久試験を行なった。評価
は、初期における暗部電位(VD )の測定、初期及び耐
久試験後における明部電位(VL )の測定及び得られた
画像の目視による評価をすることにより行なった。結果
を表1に示す。(実施例2〜10)例示化合物No.3
のアミド酸構造を有する共重合体の代わりに、それぞれ
例示化合物No.4、8、12、15、20、21、2
5、30及び32のアミド酸またはアミド酸エステル構
造を有する共重合体を用いた以外は、実施例1と同様に
して電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に
示す。 (比較例1) 中間層を、アルコール可溶性共重合ナイロン(アミラン
CM−8000、東レ(株)製)5部をメタノール95
部に溶解した溶液を用いて形成した以外は、実施例1と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を
表1に示す。 (比較例2) 中間層をジルコニウムテトラアセチルアセトネート(Z
C150、松本交商(株)製)10部及びγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン(KBM503、信
越化学(株)製)20部を、メタノール400部、n−
ブタノール100部及びn−アミルアルコール200部
の混合溶剤で溶解した溶液を用い、塗布した後に155
℃で120分間乾燥させて形成した以外は、実施例1と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を
表1に示す。 (比較例3) 例示化合物No.3のアミド酸構造を有する共重合体を
下記式
ヒドロフランをジメチルホルムアミドにした以外は実施
例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
結果を表1に示す。 (比較例4) 中間層の乾燥を100℃で60分間行ない、更に250
℃で3時間熱処理することにより中間層を形成した以外
は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価
した。尚、赤外吸収スペクトルによる分析の結果、中間
層に用いた樹脂中のアミド酸構造は全てイミド化してい
た。結果を表1に示す。
型フェノール樹脂(プライオーフェンJ−325、大日
本インキ(株)製)25部、酸化アンチモンを10%含
有する酸化スズで被覆された導電性酸化チタン粉体50
部、メチルセロソルブ25部及びメタノール5部の混合
物を、サンドミルで20時間分散した液を塗布し、乾燥
することによって、膜厚が10μmの第1の中間層を形
成した。次いで第1の中間層上に、実施例2と同様にし
て第2の中間層を設けた。但し、第2の中間層の膜厚は
0.5μmとした。作成したサンプルを光学顕微鏡で観
察したが、クラックのない平滑な塗工面であった。 (比較例5及び6) 第2の中間層を比較例2及び3と同様に形成した以外
は、実施例11と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。
観察でも分かるクラックが第1の中間層に発生した。
(実施例12) 外径30mm×長さ360mmのアルミニウムシリンダ
ーを用い、中間層の乾燥を170℃で10分間行ない、
中間層の膜厚を1.2μmとし、電荷発生層を以下のよ
うにして形成した以外は、実施例1と同様にして電子写
真感光体を作成した。 (電荷発生層の形成方法〉 下記式
部を加え、サンドミルで20時間分散した。この液にブ
チラール樹脂(BLS、積水化学工業(株)製)2.5
部をテトラヒドロフラン20部に溶解した液を加え、更
に2時間分散した。この分散液にシクロヘキサノン10
0部及びテトラヒドロフラン80部を加えて希釈した溶
液を、先に形成した中間層の上に浸漬コーティング法に
より塗布し、5分間乾燥することによって、膜厚が0.
28μmの電荷発生層を形成した。
現像−転写−クリーニングのプロセスを0.8秒のサイ
クルで行なう正規現像方式の普通紙複写機に装着し、低
温低湿環境(15℃、15%RH)下で連続10,00
0枚の画像出し耐久試験を行なった。評価は、初期にお
ける暗部電位(VD )の測定、初期及び耐久試験後にお
ける明部電位(VL )の測定及び得られた画像の目視に
よる評価をすることにより行なった。結果を表2に示
す。 (実施例13〜21) 実施例2〜10で用いた中間層用溶液を使用した以外
は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。結果を表2に示す。 (比較例7〜10) 比較例1〜4で用いた中間層用溶液を使用した以外は、
実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価
した。結果を表2に示す。
下から高温高湿下に至る全環境において、安定して優れ
た電位特性及び耐久特性を有し、繰り返し使用しても優
れた画像を継続して形成し得る電子写真感光体、該電子
写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真
装置を提供することができる。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す。
のブロック図の例を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 導電性支持体、該導電性支持体上の中間
層及び該中間層上の感光層を有する電子写真感光体にお
いて、 該中間層が繰り返し単位として下記式(1) 【外1】 (式中、Aは4価の有機基を示し、Bは2価の有機基を
示し、Rは水素原子またはアルキル基を示す。)で示される アミド酸構造またはアミド酸エステル構造を
2種以上有する共重合体を含有することを特徴とする電
子写真感光体(但し、該共重合体の繰り返し単位が下記
式(A)及び(B)で示される繰り返し単位の組み合わ
せであることを除く)。 【外2】 (式中、A 1 は2価の有機基を示し、R 1 及びR 2 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 3 乃至
R 7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルコ キシ基、置換
もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
示す。) 【外3】 (式中、A 2 は2価の有機基を示し、R 8 及びR 9 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 10 は水
素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
11 及びR 12 はアルキル基を示す。) - 【請求項2】 感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有す
る請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 電子写真感光体が導電性支持体、中間
層、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有する請求項
2記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 電子写真感光体、及び帯電手段、現像手
段及びクリーニング手段からなる群より選ばれる少なく
ともひとつの手段を有するプロセスカートリッジにおい
て、 該電子写真感光体が導電性支持体、該導電性支持体上の
中間層及び該中間層上の感光層を有し、 該中間層が繰り返し単位として下記式(1) 【外4】 (式中、Aは4価の有機基を示し、Bは2価の有機基を
示し、Rは水素原子またはアルキル基を示す。)で示される アミド酸構造またはアミド酸エステル構造を
2種以上有する共重合体を含有し、 該電子写真感光体、及び該少なくともひとつの手段は一
体に支持され、電子写真装置本体に着脱自在であること
を特徴とするプロセスカートリッジ(但し、該共重合体
の繰り返し単位が下記式(A)及び(B)で示される繰
り返し単位の組み合わせであることを除く)。 【外5】 (式中、A 1 は2価の有機基を示し、R 1 及びR 2 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 3 乃至
R 7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換
もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
示す。) 【外6】 (式中、A 2 は2価の有機基を示し、R 8 及びR 9 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキ ル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 10 は水
素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
11 及びR 12 はアルキル基を示す。) - 【請求項5】 電子写真感光体、帯電手段、露光手段、
現像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、 該電子写真感光体が導電性支持体、該導電性支持体上の
中間層及び該中間層上の感光層を有し、 該中間層が繰り返し単位として下記式(1) 【外7】 (式中、Aは4価の有機基を示し、Bは2価の有機基を
示し、Rは水素原子またはアルキル基を示す。)で示される アミド酸構造またはアミド酸エステル構造を
2種以上有する共重合体を含有することを特徴とする電
子写真装置(但し、該共重合体の繰り返し単位が下記式
(A)及び(B)で示される繰り返し単位の組み合わせ
であることを除く)。 【外8】 (式中、A 1 は2価の有機基を示し、R 1 及びR 2 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキ ル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 3 乃至
R 7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換
もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
示す。) 【外9】 (式中、A 2 は2価の有機基を示し、R 8 及びR 9 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R 10 は水
素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
11 及びR 12 はアルキル基を示す。)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32793294 | 1994-12-28 | ||
JP6-327932 | 1994-12-28 | ||
JP33653795A JP3287384B2 (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-25 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08234466A JPH08234466A (ja) | 1996-09-13 |
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---|---|---|---|
JP33653795A Expired - Fee Related JP3287384B2 (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-25 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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JP4547675B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2010-09-22 | 富士電機システムズ株式会社 | 電子写真感光体 |
CN104631200B (zh) * | 2015-01-28 | 2016-09-14 | 陕西科技大学 | 一种添加钛酸钾晶须的聚酰亚胺纤维纸及其制备方法 |
-
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- 1995-12-25 JP JP33653795A patent/JP3287384B2/ja not_active Expired - Fee Related
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