JP3176238B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP3176238B2 JP31656494A JP31656494A JP3176238B2 JP 3176238 B2 JP3176238 B2 JP 3176238B2 JP 31656494 A JP31656494 A JP 31656494A JP 31656494 A JP31656494 A JP 31656494A JP 3176238 B2 JP3176238 B2 JP 3176238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、詳しくは特定の構造を有する樹脂を含有する中間層
を有する電子写真感光体に関する。また、本発明は、上
記のような電子写真感光体を有するプロセスカートリッ
ジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、通常、導電性支持体
上に感光層を有するが、感光層は一般に極めて薄い層で
あり、傷や付着物といった支持体表面の欠陥により、感
光層の膜厚が不均一になってしまうということがあっ
た。この傾向は、現在の主流である感光層が0.5μm
程度極めて薄い膜厚を有する電荷発生層と電荷輸送層を
有する、所謂機能分離型の感光層において特に顕著であ
る。感光層の膜厚が不均一であれば、当然電位ムラや感
度ムラが生じてしまうので、感光層はできるかぎり均一
に形成する必要がある。
【0003】また、電子写真感光体に求められる重要な
特性として、繰り返し使用の際の明部電位及び暗部電位
の安定性が挙げられる。これらの電位が安定していない
と、画像濃度が安定しなかったり、画像にカブリが生じ
たりしてしまう。
【0004】そこで、支持体と感光層の間に、支持体表
面の欠陥の被覆、支持体と感光層との接着性の向上、更
には、支持体から感光層へのキャリア注入の防止といっ
た機能を有する中間層を設けることが提案されている。
【0005】従来、この中間層に用いる樹脂としては、
ポリアミド(特開昭48−47344号公報及び特開昭
52−25638号公報)、ポリエステル(特開昭52
−20836号公報及び特開昭54−26738号公
報)、ポリウレタン(特開昭53−89435号公報及
び特開平2−115858号公報)、第4級アンモニウ
ム塩含有アクリル系重合体(特開昭51−126149
号公報)及びカゼイン(特開昭55−103556号公
報)などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
材料を中間層として用いた電子写真感光体は、温湿度の
変化に応じて中間層の電気抵抗が変化し易く、低温低湿
下から高温高湿下の全環境において安定して優れた電位
特性を有し、優れた画像を形成し得る電子写真感光体を
作成することは困難であった。
【0007】例えば、中間層の電気抵抗が増大し易い低
温低湿下において感光体を繰り返し使用した場合には、
中間層には電荷が残留し易くなり、明部電位及び残留電
位が上昇してしまう。その結果、正規現像ではコピー画
像にカブリを生じたり、反転現像では画像が薄くなった
りして、所定の画質を有する画像が継続的に得られない
という問題があった。
【0008】一方、中間層の電気抵抗が低下し易い高温
高湿下においては、中間層のバリヤー機能が低下し、支
持体からのキャリア注入が増加し易くなり、暗部電位が
低下してしまう。その結果、正規現像では画像が薄くな
ったり、反転現像では画像に黒点状欠陥(黒ポチ)及び
カブリを生じたりすることがあった。
【0009】また、中間層を設けることにより、低温低
湿下における電位の安定性及び高温高湿下における画像
上の黒点状欠陥を改善しても、感光体自体の感度の低下
を招くことが多かった。
【0010】本発明の目的は、低温低湿下から高温高湿
下に至る全環境において、安定して優れた電位特性を発
揮すると共に、初期の優れた画像を継続して形成し得る
電子写真感光体を提供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、密着性及び成膜性
に優れた中間層を支持体と感光層の間に介在させること
によって、欠陥のない良好な画像を形成し、かつ、高感
度の電子写真感光体を提供することにある。
【0012】更に、本発明の目的は、上記のような電子
写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、導電性支
持体上に中間層を介して感光層を有する電子写真感光体
において、該中間層が下記式(1)及び(2)から選ば
れる少なくともひとつの式で示される繰り返し単位を有
する樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体で
ある。
【0014】
【外3】 (式中、A1 は2価の有機基を示し、R1 及びR2 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R3 乃至
7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換
もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
示す)。
【0015】
【外4】 (式中、A2 は2価の有機基を示し、R8 及びR9 は同
一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R10は水
素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
11及びR12はアルキル基を示す)。
【0016】また本発明は、上記電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0017】上記A1 及びA2 の2価の有機基として
は、後述するように様々なものが挙げられるが、中でも
下記式(3)または(4)で示される基であることが特
に好ましい。
【0018】−Ar1 − (3) (式中、Ar1 は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
環基及び置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示
す。) −Ar2 −Y−Ar3 − (4) (式中、Ar2 及びAr3 は同一または異なって置換も
しくは無置換の芳香族炭化水素環基及び置換もしくは無
置換の芳香族複素環基を示し、Yは酸素原子、硫黄原
子、置換もしくは無置換のアルキレン基、カルボニル基
及びスルホニル基を示す)。
【0019】上記Ar1 、Ar2 及びAr3 の芳香族炭
化水素環基としてはフェニレン基、ビフェニレン基及び
ナフチレン基などが挙げられ、芳香族複素環基としては
ピリジンジイル基及びチオフェンジイル基などが挙げら
れ、Yのアルキレン基としては、メチレン基、エチレン
基、プロピレン基及びイソプロピレン基などが挙げられ
る。また、これらの基が有していもよい置換基としては
メチル、エチル及びプロピルなどのアルキル基;フッ
素、塩素及び臭素などのハロゲン原子;トリフルオロメ
チルなどのハロメチル基;メトキシ、エトキシ及びプロ
ポキシなどのアルコキシ基;ジメチルアミノ及びジエチ
ルアミノなどのアルキルアミノ基;アセチル及びベンゾ
イルなどのアシル基;及びシアノ基などが挙げられる。
【0020】A1 及びA2 の2価の有機基の好ましい例
としては以下のものが挙げられるが、これらに限られる
ものではない。
【0021】
【外5】
【0022】
【外6】
【0023】また、式(1)及び(2)中、R1 、R
2 、R8 及びR9 は水素原子;メチル、エチル及びプロ
ピルなどのアルキル基;メトキシエチルなどのアルコキ
シアルキル基;及びベンジルなどアラルキル基を示す。
1 、R2 、R8 及びR9 は同一でも異なっていてもよ
く、ハロゲン原子などの置換基を有してもよい。
【0024】また、式(1)及び(2)中、R3 乃至R
7 及びR10は水素原子;フッ素、塩素及び臭素などのハ
ロゲン原子;メチル、エチル及びプロピルなどのアルキ
ル基;メトキシ、エトキシ及びプロポキシなどのアルコ
キシ基;フェニル及びナフチルなどのアリール基;ニト
ロ基及びシアノ基を示す。R3 乃至R7 及びR10は同一
でも異なっていてもよく、ハロゲン原子などの置換基を
有してもよい。本発明においては、R3 乃至R7 及びR
10は全て水素原子であることが好ましい。
【0025】また、式(2)中、R11及びR12はメチル
及びエチルなどのアルキル基を示す。R11及びR12は同
一でも異なっていてもよく、ハロゲン原子などの置換基
を有してもよい。本発明においては、R11及びR12はい
ずれもメチル基であることが好ましい。
【0026】本発明に用いられる樹脂の数平均分子量は
500〜100,000であることが好ましく、特には
10,000〜50,000であることが好ましい。
【0027】また、本発明においては、電子写真感光体
を製造する際通常行われる乾燥工程の乾燥条件によって
は、式(1)及び(2)中のアミド酸及びアミド酸エス
テル構造のアミド部分と酸もしくは酸エステル部分が脱
水もしくは脱アルコール反応することにより、イミド構
造を形成することがある。
【0028】本発明においては、−COOR1 、−CO
OR2 、−COOR8 及び−COOR9 で示される酸構
造及びエステル構造の数が樹脂全体の上記酸構造、エス
テル構造及びイミド構造の数の20〜80モル%存在す
ることが好ましく、特には40〜60モル%存在するこ
とが好ましい。その理由は定かではないが、酸またはエ
ステル構造が導電性支持体からの正孔の注入を阻止し、
電荷発生物質の作用により発生したキャリアの解離と中
間層へのエレクトロンの注入を円滑にさせると共に、イ
ミド構造が密なパッキングをとることにより、上記キャ
リアの解離、エレクトロンの注入及び移動をより円滑に
し、水分にも影響されにくくなったためと考えられる。
【0029】以下に、本発明の樹脂が有する繰り返し単
位の好ましい具体例を挙げるが、これらに限られるもの
ではない。尚、繰り返し単位は、まず基本型を示し、そ
の中で変化する部分であるR1 乃至R12、A1 及びA2
を示すことにより表現される。
【0030】
【外7】
【0031】
【外8】
【0032】
【外9】
【0033】
【外10】
【0034】
【外11】
【0035】
【外12】
【0036】
【外13】
【0037】
【外14】
【0038】
【外15】
【0039】
【外16】
【0040】
【外17】
【0041】
【外18】
【0042】
【外19】
【0043】
【外20】
【0044】
【外21】
【0045】本発明に用いられる式(1)及び(2)で
示されるアミド酸構造を有する繰り返し単位を有する樹
脂は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの有機極
性溶媒中での開環重付加反応により合成される。かかる
有機極性溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロ
リドンなどのアミド系溶媒;クレゾール及びクロロフェ
ノールなどのフェノール系溶媒;ジエチレングリコール
ジメチルエーテルなどのエーテル系溶媒、あるいはこれ
らの混合物などが挙げられる。また、樹脂の分子量を制
御するために上記有機極性溶媒に対して5重量%以下の
水を含有させて反応を行うこともできる。反応温度は、
20〜120℃であることが好ましく、特には20〜4
0℃であることが好ましい。
【0046】本発明に用いられる式(1)及び(2)で
示されるアミド酸エステル構造を有する繰り返し単位を
有する樹脂は、上記ポリアミド酸とアルコールを適当な
触媒の存在下でエステル化することにより合成できる。
かかる触媒としては、硫酸や塩酸などの鉱酸及びp−ト
ルエンスルホン酸などの有機酸が挙げられる。また、テ
トラカルボン酸の4つの酸基のうち2つをエステル化し
たものをジアミンと反応させることによっても合成する
ことができる。
【0047】また、前述のポリイミドは、上記ポリアミ
ド酸またはポリアミド酸エステルを熱処理することによ
り合成できる。処理温度は50〜400℃であることが
好ましく、処理時間は5分〜4時間であることが好まし
い。この処理温度や処理時間がポリアミド酸及びポリア
ミド酸エステル構造とポリイミド構造の量比に大きな影
響を与える。この量比は、サンプルの赤外吸収スペクト
ルを測定し、フェニレン基特有のものである1500c
-1における吸収の吸光度とイミド基特有のものである
1740〜1780cm-1における吸収の吸光度の比を
求めることによって、或いは、サンプルのH1 −NMR
スペクトルを測定し、カルボン酸及びカルボン酸エステ
ル基のプロトンの量を求めることによって得ることがで
きる。
【0048】上述のことを反応式により示せば例えば以
下のようになる。
【0049】
【外22】
【0050】より具体的な合成例を以下に示す。
【0051】合成例 500ml四つ口フラスコに乾燥窒素ガスを送りながら
下記化合物13.9g(0.05モル)
【0052】
【外23】 と160gのN,N−ジメチルアセトアミドを加えた。
この溶液を25℃で激しく撹拌し、1〜2分かけて、
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル10.0g
(0.05モル)を加えた。引き続き窒素ガスを送りな
がら2時間撹拌すると反応液は粘稠な淡黄色液体となっ
た。反応液に更に160gのN,N−ジメチルアセトア
ミドを加え、均一溶液とし、激しく撹拌した5リットル
のメタノールに滴下し、析出したポリアミド酸をろ取し
た。この生成物を250gのN,N−ジメチルアセトア
ミドに溶解し、不溶物をろ別し、ろ液をメタノール5リ
ットルに滴下し、ポリマーを析出させた。析出したポリ
マーをろ取し、メタノール2リットルで分散洗浄し、乾
燥して2−3の繰り返し単位を有するポリアミド酸1
5.3gを得た。
【0053】次にKBr板上に2−3の繰り返し単位を
有するポリアミド酸1gをN,N−ジメチルアセトアミ
ド19gに溶解した液をマイヤーバーで塗布し、140
℃で30分間乾燥することによって、膜厚が1μmの層
を形成した。この試料を赤外分光光度計(パーキンエル
マー1600シリーズFTIR)により、1755cm
-1付近のイミド環のピークよりイミド環構造の生成を確
認した。また、全てのアミド酸構造とイミド構造に対す
るイミド構造の割合、即ちイミド化率は55モル%であ
った。
【0054】本発明に使用される他の樹脂も上記と同様
の方法で合成することができる。
【0055】本発明における中間層は、1層のみで構成
されているものでも、複数の層で構成されていて、少な
くともその1層に本発明の樹脂を含有するものでもよ
い。中間層が複数の層で構成される場合、本発明の樹脂
以外の樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル及びフ
ェノール樹脂などが挙げられる。
【0056】また、本発明の中間層は、必要に応じて他
の樹脂、添加剤及び導電性物質などを本発明の効果が得
られる範囲の量で含有することができる。他の樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリエステル及びフェノール樹脂な
どが挙げられ、添加剤としては、2,5,7−トリニト
ロフルオレノン及びベンゾキノンなどのアクセプター性
化合物などが挙げられ、導電性物質としては、金属粉体
(例えばアルミニウム、銅、ニッケル及び銀など)、金
属短繊維、カーボンファイバー、導電性粉体〔例えばカ
ーボンブラック、チタンブラック、グラファイト、金属
酸化物及び金属硫化物(例えば酸化アンチモン、酸化イ
ンジウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸
カリウム、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、
硫化亜鉛、硫化銅、酸化マグネシウム及び酸化アルミニ
ウムなど)、及びこれらの金属酸化物や金属硫化物を導
電性物質で表面処理したもの、シランカップリング剤や
チタンカップリング剤で表面処理したもの、及び還元処
理したもの)などが挙げられる。
【0057】いずれの場合も、本発明の中間層中の本発
明の樹脂の含有量は、含有される中間層全重量に対し、
10〜90重量%であることが好ましく、特には30〜
70重量%であることが好ましい。
【0058】本発明の中間層の厚さは、電子写真特性及
び支持体上の欠陥などを考慮して適宜設定され得るもの
であるが、0.1〜50μmであることが好ましく、特
には0.5〜30μmであることが好ましい。
【0059】本発明の電子写真感光体の感光層は、電子
発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する単一層
型、及び電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送
物質を含有する電荷輸送層を有する積層型に大別され
る。積層型は、更に導電性支持体、電荷発生層及び電荷
輸送層をこの順に有するタイプと導電性支持体、電荷輸
送層及び電荷発生層をこの順に有するタイプに分けられ
る。本発明においては、積層型、特に電荷発生層の上に
電荷輸送層を積層したタイプであることが好ましい。
【0060】電荷発生層は、モノアゾ、ビスアゾ及びト
リスアゾなどのアゾ系顔料;金属フタロシアニン及び無
金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料;イン
ジゴ及びチオインジゴなどのインジゴ系顔料;アントア
ントロン及びピレンキノンなどの多環キノン系顔料;ペ
リレン酸無水物及びペリレン酸イミドなどのペリレン系
顔料;スクワリリウム系色素;ピリリウム系及びチアピ
リリウム塩類;及びトリフェニルメタン系色素などの電
荷発生物質を、適当な溶剤を用いて結着樹脂、例えばポ
リビニルアセタール、ポリスチレン、ポリエステル、ポ
リ酢酸ビニル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリビ
ニルピロリドン及びセルロース系樹脂などの樹脂中に分
散させた溶液を塗布し、乾燥することによって形成する
ことができる。電荷発生層の膜厚は通常5μm以下であ
ることが好ましく、特には0.05〜2μmであること
が好ましい。
【0061】電荷輸送層は、結着樹脂の溶液に下記のよ
うな電荷輸送物質を溶解した溶液を塗布し、乾燥するこ
とによって形成される。電荷輸送物質は電子輸送物質と
正孔輸送物質に大別される。電子輸送物質としては、
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシ
アノキノジメタンなどの電子受容性物質やこれらを高分
子化したものが挙げられる。正孔輸送物質としては、ピ
レン及びアントラセンなどの多環芳香族化合物;カルバ
ゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリ
ン、チアジアゾール及びトリアゾールなどの複素環化合
物;p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾールなどのヒド
ラゾン系化合物;α−フェニル−4′−N,N−ジアミ
ノスチルベン及び5−[4−(ジーp−トリルアミノ)
ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]ジシクロヘ
プテンなどのスチリル系化合物;ベンジジン系化合物;
トリアリールアミン系化合物;トリフェニルアミンある
いはこれらの化合物からなる基を主鎖または側鎖に有す
るポリマー(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール及び
ポリビニルアントラセンなど)が挙げられる。
【0062】結着樹脂としては、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸エステル及びポリスチレ
ンなどが挙げられる。
【0063】電荷輸送層の膜厚は、5〜40μmである
ことが好ましく、特には10〜30μmであることが好
ましい。
【0064】単一層型の場合には、前述したような電荷
発生物質と電荷輸送物質とを結着樹脂中に分散及び溶解
させた溶液を塗布し、乾燥することによって形成するこ
とができる。この際膜厚は、5〜40μmであることが
好ましく、特には、10〜30μmであることが好まし
い。
【0065】また、本発明ではポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ー層、前述した電荷発生物質の蒸着層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層、アモルファスシリコン層なども
感光層として用いることができる。
【0066】本発明に用いられる導電性支持体として
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、チタン、ニッケル、インジウム、金及
び白金などが挙げられる。またこうした金属や合金を、
真空蒸着法によって被膜形成したプラスチック(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート及びアクリル樹脂など)や導電
性粒子(例えばカーボンブラック及び銀粒子など)を適
当なバインダー樹脂と共に上記のようなプラスチック、
金属または合金支持体上に被覆した支持体、あるいは導
電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用
いることができる。支持体の形状としてはドラム状、シ
ート状及びベルト状などが挙げられるが、適用される電
子写真感光体に最も適した形状にすることが好ましい。
【0067】更に、本発明においては、感光層上に保護
層として樹脂層や導電性粒子を含有する樹脂層を積層す
ることもできる。
【0068】上述した各種層の塗布方法としては、浸漬
コーティング法、スプレーコーティング法、ビームコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコー
ティング法、ワイヤーバーコーティング法及びブレード
コーティング法などが挙げられる。
【0069】本発明の電子写真用感光体は、複写機、レ
ーザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター
式プリンターなどの電子写真装置一般に適応し得るが、
更に電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印
刷、製版及びファクシミリなどの装置にも幅広く適用し
得るものである。
【0070】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0071】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
【0072】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。
【0073】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0074】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。尚、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0075】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化し、装置本体のレール12などの案内手
段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ
11とすることができる。
【0076】また、画像露光光4は、電子写真装置が複
写機やプリンターである場合には、原稿から反射光や透
過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、
この信号に従って行われるレーザービームの走査、LE
Dアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動などに
より照射される光である。
【0077】一方、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、画像露光光4は受信データをプリント
するための露光光になる。図2はこの場合の1例をブロ
ック図で示したものである。
【0078】コントローラー14は画像読取部13とプ
リンター22を制御する。コントローラー14の全体は
CPU20により制御されている。画像読取部13から
の読取データは、送信回路16を通して相手局に送信さ
れる。相手局から受けたデータは受信回路15を通して
プリンター22に送られる。画像メモリには所定の画像
データが記憶される。プリンターコントローラー21は
プリンター22を制御している。17は電話である。
【0079】回線18から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路15で復調された後、CPU20によって画像情報を
複号処理され順次画像メモリ19に格納される。そし
て、少なくとも1ページの画像が画像メモリ19に格納
されると、そのページの画像記録を行う。CPU20
は、画像メモリ19から1ページの画像情報を読み出
し、プリンターコントローラー21に複号化された1ペ
ージの画像情報を送出する。プリンターコントローラー
21は、CPU20からの1ページの画像情報を受け取
ると、そのページの画像情報記録を行うべくプリンター
22を制御する。CPU20は、プリンター22による
記録中に、次のページの受信を行なっている。
【0080】このようにして、画像の受信と記録が行な
われる。
【0081】以下、実施例により、本発明を更に詳細に
説明する。
【0082】
【実施例】
実施例1 アルミニウム板上に、1−1で示される繰り返し単位を
有するポリアミド樹脂(数平均分子量9,000)5部
(重量部、以下同様)をN,N−ジメチルアセトアミド
95部に溶解した液をワイヤーバーで塗布し、140℃
で10分間乾燥することによって、膜厚が1μmの中間
層を形成した。尚、同様の溶液を同様の条件で乾燥する
ことによって得られた樹脂の赤外吸収スペクトルを測定
したところ、ポリアミド酸のイミド化率は73モル%で
あった。
【0083】次に、下記式で示されるビスアゾ顔料5
部、
【0084】
【外24】 にテトラヒドロフラン90部を加え、サンドミルで20
時間分散した。この分散液にブチラール樹脂(商品名B
LS、積水化学工業(株)製)2.5部をテトラヒドロ
フラン20部に溶かした液を加え、更に2時間分散し
た。この分散液にシクロヘキサノン100部及びテトラ
ヒドロフラン100部を加えて希釈した溶液を、中間層
の上にワイヤーバーで塗布し、乾燥することによって、
膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
【0085】次いで、下記式で示されるトリアリールア
ミン化合物5部、
【0086】
【外25】 とポリカーボネート(商品名Z−200、三菱瓦斯化学
(株)製)5部をクロロベンゼン40部に溶解した液を
前記電荷発生層上にワイヤーバーで塗布し、乾燥するこ
とによって、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
【0087】得られた電子写真感光体を静電複写紙試験
装置(商品名SP−428、川口電気(株)製)を用い
て−5kVのコロナ放電で負に帯電し、1秒間暗所に放
置した後、ハロゲンランプを用いて照度10ルックスの
光で1秒間露光し、帯電特性を評価した。帯電特性とし
ては表面電位V0 、暗所放置後の表面電位を1/2に減
衰するのに必要な露光量、即ち感度E1/2 及び露光後
0.4秒経過したときの電位、即ち残留電位(Vr )を
測定した。結果を表1に示す。
【0088】実施例2〜20 1−1の繰り返し単位を有するポリアミド樹脂に代えて
表1に示される繰り返し単位及びイミド化率を有する樹
脂を用いた他は実施例1と同様にして電子写真感光体を
作成し、評価した。結果を表1に示す。
【0089】比較例1 中間層をアルコール可溶性共重合ナイロン(商品名アミ
ランCM−8000、東レ(株)製)5部をメタノール
95部に溶解した溶液を用いて形成した他は、実施例1
と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果
を表1に示す。
【0090】比較例2 中間層の乾燥を100℃で60分間行ない、更に250
℃で3時間熱処理することにより中間層を形成した以外
は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価
した。尚、赤外吸収スペクトルによる分析の結果、中間
層に用いた樹脂中の酸アミド構造は全てイミド化してい
た。結果を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】実施例21 アルミニウム板の代わりにアルミニウムシリンダー(外
径30mm×長さ360mm)を用い、中間層の乾燥を
140℃で30分間行い、中間層の膜厚を2.0μmと
し、塗布手段を浸漬コーティング法とした他は実施例1
と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0093】得られた電子写真感光体を、帯電−露光−
現像−転写−クリーニングのプロセスを0.8秒のサイ
クルで行う正規現像方式の普通紙複写機に装着し、低温
低湿環境(15℃、15%RH)下で連続10,000
枚の画像出し耐久試験を行った。評価は、初期における
暗部電位VD の測定、初期及び耐久試験後における明部
電位VL の測定及び得られた画像の目視による評価をす
ることにより行った。
【0094】更に、以下のようにして碁盤目剥離試験を
行った。まず、上記と同様にしてアルミニウム板(10
0mm×100mm、厚さ1mm)上に中間層を形成
し、新品のカッターを刃先が塗膜を破り、アルミニウム
板に軽く接触する程度で刃の角度をアルミニウム板の平
面から30°に保ちながら長さ20mmの直線を描い
た。同様にしてこの直線と平行な直線を1mm間隔で1
0本描き、更に、同様にしてこれらの直線を直交する直
線を1mm間隔で11本描くことにより100個の碁盤
目を描いた。次いでこれらの碁盤目にセロテープ(ニチ
バン製)を貼り、引きはがしたときの中間層を観察し、
全ての碁盤目に対する剥離された碁盤目の数の割合
(%)を求めた。これらの作業を5回繰り返し、得られ
た剥離された碁盤目の数の割合の平均値を剥離率とし
た。結果を表2に示す。
【0095】実施例22〜37 実施例2〜17で用いた中間層用塗布液を用いた他は実
施例21と同様にして電子写真感光体を作成し、評価し
た。結果を表2に示す。
【0096】比較例3 比較例1で用いた中間層用塗布液を用いた他は実施例2
1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結
果を表2に示す。
【0097】比較例4 中間層を、ポリエステルポリオール(商品名ニッポラン
125、日本ポリウレタン工業(株)製)14部、2,
6−トリレンジイソシアネート6部、ジブチルスズジラ
ウレート0.02部及びメチルエチルケトン80部を混
合した溶液を用いて形成した他は実施例21と同様にし
て電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表2に示
す。
【0098】比較例5 比較例2と同様にして中間層を形成した以外は実施例2
1と同様にして電子写真感光体を作成し評価した。結果
を表2に示す。
【0099】
【表2】
【0100】実施例38 1−1の繰り返し単位を有するポリアミド樹脂25部、
酸化アンチモンを10%含有する酸化スズで被覆された
導電性酸化チタン粉体50部及びN,N−ジメチルアセ
トアミド25部の混合物をサンドミルで20時間分散す
ることにより第1中間層用塗布液を得た。
【0101】この塗布液をアルミニウム板上にマイヤー
バーで塗布し、140℃で1時間乾燥することによっ
て、膜厚が13μmの第1中間層を形成した。
【0102】次いで、第1中間層上に実施例1と同様に
して中間層(以下、第2中間層という)、電荷発生層及
び電荷輸送層を順次形成した。但し、第2中間層の膜厚
は0.5μmとした。得られた電子写真感光体を実施例
1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
【0103】実施例39〜52 1−1の繰り返し単位を有するポリアミド樹脂の代わり
に表3に示される繰り返し単位を有する樹脂を用いた他
は実施例38と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価した。結果を表3に示す。
【0104】比較例6 第1中間層を、レゾール型フェノール樹脂(商品名プラ
イオーフェンJ−325、大日本インキ(株)製)25
部、酸化アンチモンを10%含有する酸化スズで被覆さ
れた導電性酸化チタン粉体50部、メチルセロソルブ2
5部及びメタノール5部の混合物をサンドミルで20時
間分散した液を用いて形成し、第2中間層を、比較例1
で用いたアルコール可溶性共重合ナイロン5部をメタノ
ール95部に溶解した液を用いて形成した他は実施例3
8と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結
果を表3に示す。
【0105】比較例7 第1中間層の乾燥を250℃で20時間行い、第2中間
層の乾燥を250℃で3時間行った以外は実施例45と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。尚、赤
外吸収スペクトルによる分析の結果、第1及び第2中間
層に用いた樹脂中の酸アミド構造は全てイミド化してい
た。結果を表3に示す。
【0106】
【表3】
【0107】実施例53〜61 アルミニウム板の代わりにアルミニウムシリンダー(外
径30mm×長さ360mm)を用い、塗布手段を浸漬
コーティング法によった他は、実施例42乃至50と同
様にして電子写真感光体を作成し、実施例21と同様に
して評価した。但し、碁盤目剥離試験は行わなかった。
結果を表4に示す。
【0108】比較例8及び9 アルミニウム板の代わりにアルミニウムシリンダー(外
径30mm×長さ36mm)を用い、塗布手段を浸漬コ
ーティング法によった他は比較例6及び7と同様にして
電子写真感光体を作成し、実施例53と同様にして評価
した。結果を表4に示す。
【0109】
【表4】 実施例62〜70 実施例42乃至50と同様にして第1中間層及び第2中
間層をアルミニウムシリンダー上に形成した。
【0110】次に、オキシチタニウムフタロシアニン顔
料4部をポリビニルブチラール(商品名BX−1、積水
化学工業(株)製)2部をシクロヘキサノン34部に溶
解した溶液に加え、サンドミルで8時間分散した後、テ
トラヒドロフラン60部を更に加えることによって、電
荷発生層用塗布液を得た。この塗布液を先に形成した中
間層上に塗布し、乾燥することによって、膜厚0.2μ
mの電荷発生層を形成した。
【0111】次いで実施例21と同様にして先に形成し
た電荷発生層上に電荷輸送層を形成した。
【0112】得られた電子写真感光体を、帯電−露光−
現像−転写−クリーニングのプロセスを6秒のサイクル
で行う反転現像方式のレーザービームプリンターに装着
し、高温高湿環境(30℃、85%RH)下で連続5,
000枚の画像出し耐久試験を行った。評価は、初期に
おける暗部電位V の測定、初期及び耐久試験後にお
ける明部電位V の測定及び得られた画像の目視によ
る評価をすることにより行った。結果を表5に示す。
【0113】比較例10及び11 比較例8及び9と同様の第1中間層及び第2中間層を形
成した他は、実施例62と同様にして電子写真感光体を
作成し、評価した。結果を表5に示す。
【0114】
【表5】
【0115】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低温低
湿下から高温高湿下の全環境において、高い感度を有
し、繰り返し使用しても安定して優れた電位特性を有す
る電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセス
カートリッジ及び電子写真装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【図2】本発明の電子写真感光体を有するファクシミリ
のブロック図の例を示す図である。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 画像露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール 13 画像読取部 14 コントローラー 15 受信回路 16 送信回路 17 電話 18 回線 19 画像メモリ 20 CPU 21 プリンターコントローラー 22 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−31870(JP,A) 特開 平5−11483(JP,A) 特開 昭63−271465(JP,A) 特開 昭46−100576(JP,A) 特開 平2−242265(JP,A) 特開 昭57−151949(JP,A) 特開 平3−205427(JP,A) 特公 昭49−14272(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に中間層を介して感光層
    を有する電子写真感光体において、該中間層が下記式
    (1)及び(2)から選ばれる少なくともひとつの式で
    示される繰り返し単位を有する樹脂を含有することを特
    徴とする電子写真感光体。 【外1】 (式中、A1 は2価の有機基を示し、R1 及びR2 は同
    一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
    び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R3 乃至
    7 は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の
    アルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換
    もしくは無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を
    示す。) 【外2】 (式中、A2 は2価の有機基を示し、R8 及びR9 は同
    一または異なって水素原子、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のアルコキシアルキル基及
    び置換もしくは無置換のアラルキル基を示し、R10は水
    素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル
    基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは
    無置換のアリール基、ニトロ基及びシアノ基を示し、R
    11及びR12はアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 R3 乃至R7 及びR10が水素原子である
    請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 R11及びR12がメチル基である請求項1
    または2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 繰り返し単位が式(1)で示される請求
    項1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 R3 乃至R7 が水素原子である請求項4
    記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 繰り返し単位が式(2)で示される請求
    項1記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 R10が水素原子であり、R11及びR12
    メチル基である請求項6記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 A1 が下記式(3)または(4)で示さ
    れる請求項1乃至5記載の電子写真感光体。 −Ar1 − (3) (式中、Ar1 は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
    環基及び置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示
    す。) −Ar2 −Y−Ar3 − (4) (式中、Ar2 及びAr3 は同一または異なって置換も
    しくは無置換の芳香族炭化水素環基及び置換もしくは無
    置換の芳香族複素環基を示し、Yは酸素原子、硫黄原
    子、置換もしくは無置換のアルキレン基、カルボニル基
    及びスルホニル基を示す。)
  9. 【請求項9】 A2 が下記式(3)または(4)で示さ
    れる請求項1、2、3、6または7記載の電子写真感光
    体。 −Ar1 − (3) (式中、Ar1 は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
    環基及び置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示
    す。) −Ar2 −Y−Ar3 − (4) (式中、Ar2 及びAr3 は同一または異なって置換も
    しくは無置換の芳香族炭化水素環基及び置換もしくは無
    置換の芳香族複素環基を示し、Yは酸素原子、硫黄原
    子、置換もしくは無置換のアルキレン基、カルボニル基
    及びスルホニル基を示す。)
  10. 【請求項10】 中間層が導電性物質を含有する請求項
    1乃至9記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 中間層が導電性物質を含有する層と導
    電性物質を含有しない層を有する請求項1乃至10記載
    の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 感光層が電荷発生層及び電荷輸送層を
    有し、電子写真感光体が導電性支持体、中間層、電荷発
    生層及び電荷輸送層をこの順に有する請求項1乃至11
    記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12記載の電子写真感光
    体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング手段から
    なる群より選ばれる少なくともひとつの手段を一体に支
    持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至12記載の電子写真感光
    体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有
    することを特徴とする電子写真感光体。
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