JP3286027B2 - 射出成形金型および射出成形方法 - Google Patents

射出成形金型および射出成形方法

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JP3286027B2 JP18000093A JP18000093A JP3286027B2 JP 3286027 B2 JP3286027 B2 JP 3286027B2 JP 18000093 A JP18000093 A JP 18000093A JP 18000093 A JP18000093 A JP 18000093A JP 3286027 B2 JP3286027 B2 JP 3286027B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚肉成形品を高精度に
成形する射出成形金型および射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズのような厚肉品を射
出成形する場合、ひけや変形防止のために冷却が必要で
あるため成形サイクルタイムが長くなる問題があった。
これを解決する方法として、従来特開昭64−3642
1号公報に記載された射出成形方法が知られている。こ
の射出成形方法はコ字形の型締部材によりキャビティユ
ニットを型締めし、この型締めしたキャビティユニット
をガラス転移点温度以上に加温して溶融樹脂を射出した
後、ゲートを閉じて、熱変形温度まで徐冷し、次いで、
キャビティユニットの型締めを自己保持したままで、成
形機の型締め機構から開放し、キャビティユニットを単
独で冷却させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
では、冷却工程にキャビティユニットを成形機の型締め
機構から一旦、隔離し、その間に別のキャビティユニッ
トをセットしなければならず、キャビティユニットの移
動、着脱、交換に対して時間がかかりすぎる問題があっ
た。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので
あり、キャビティユニットの移動、着脱、交換を不要と
し、成形サイクルを短くすることが可能な射出成形金型
および射出成形方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の射出成形金型は、可動側キャビティユニット
と、この可動側キャビティユニットに一面が密着したと
きにキャビティを形成する固定側キャビティユニット
と、前記可動側と固定側のキャビティユニットが密着し
たときに密着面が密着するように付勢する弾性部材と、
前記固定側キャビティユニットを可動側キャビティユニ
ットに対し型開き方向に離れた状態で保持可能な第1保
持部材と、前記第1保持部材による固定側キャビティユ
ニットの保持を解除して固定側キャビティユニットを可
動側キャビティユニット側に保持可能な第2保持部材
と、前記固定側キャビティユニットに設けられるととも
に前記第1保持部材との係合位置又は第2保持部材との
係合位置に選択的に作動制御されて前記第1又は第2保
持部材との係合時に該固定側キャビティユニットを保持
可能にするロック手段と、を一組とする該組を互いに離
して複数組並設し、さらに、前記可動側と固定側のキャ
ビティユニットが形成する各組のそれぞれのキャビティ
に、樹脂成形用のノズルから射出される溶融樹脂を分配
する樹脂流路を形成するマニホールドと、このマニホー
ルドの流路に設けられ、前記キャビティへの溶融樹脂の
供給及び遮断を切り換える切換手段と、を備えているこ
とを特徴とするものである。また本発明の射出成形方法
は、射出成形機における固定側プラテン側に可動側プラ
テンを前進移動して型締めした後、樹脂射出用のノズル
からキャビティに対して溶融樹脂を射出する射出成形方
法において、キャビティを形成する一対のキャビティユ
ニットの少なくとも2組を前記固定側プラテンと可動側
プラテンの間に配するようにして、その内の少なくとも
一組Aを自己保持した状態で、少なくとも一組Bを型開
きした状態で各々の一方のキャビティニットを可動側プ
ラテン側の可動側取付板に互いに離して並設し、前記可
動側取付板と対向する固定側プラテン側に互いに離して
並設した前記各組ABの他方のキャビティユニットを各
々保持可能な固定側プラテン側の保持部材に対して、前
記型開きした状態の組Bの他方のキャビティユニットを
保持させ、次いで、可動側プラテンを前進移動して可動
側取付板上の自己保持した状態のキャビティユニットA
および型開きしていた状態のキャビティユニットBを型
締めし、このとき各組のキャビティユニットの側面が互
いに離れ露出した状態とし、前記型開きしていた状態の
キャビティユニットBのキャビティに対してマニホール
ドの樹脂流路を介して前記ノズルから溶融樹脂を供給
し、所定量供給した後にこの流路内に設けた切換手段に
よりこのキャビティへの溶融樹脂の供給を遮断するとと
もに、キャビティユニットBの他方のキャビティユニッ
トに設けられた前記保持部材への保持をさせる係合位置
と保持を解除する係合解除位置とに作動可能なロック手
段の係合解除位置への作動により、一方のキャビティユ
ニットと他方のキャビティユニットとの一組Bを自己保
持可能な状態とし、また、前記自己保持していた状態の
キャビティユニットAに対してマニホールドの樹脂流路
内に設けた切換手段によるキャビティへの溶融樹脂の供
給を遮断し続けるとともに、キャビティユニットAの他
方のキャビティユニットに設けられた前記保持部材への
保持をさせる係合位置と保持を解除する係合解除位置と
に作動可能なロック手段の係合解除位置への作動によ
り、前記自己保持した状態のキャビティユニットAの自
己保持する状態を解除するとともに、他方のキャビティ
ユニットを固定側プラテン側の保持部材に保持させる状
態とし、次いで、可動側プラテンを後退させて前記一組
Bを自己保持した状態として可動側プラテンとともに後
退させ、他の一組Aのキャビティユニットを型開きした
状態として成形品の取り出しを行うことを特徴とするも
のである。
【0005】
【作用】上記構成では、ロック手段の保持部材との係合
位置又は係合解除位置への作動によりキャビティユニッ
トの型締め力の自己保持と、キャビティユニットの型開
きとが行われる。マニホールドの流路に設けられた切換
手段はその作動により、型締め状態のキャビティユニッ
トへの溶融樹脂を供給する一方、型締め力の自己保持状
態のキャビティユニットまたは型開き状態のキャビティ
ユニットへの溶融樹脂の供給を遮断する。従って、切換
手段の作動を型締めおよび型開きに連動させることによ
り、キャビティユニットの移動、着脱、交換を行うこと
なく、成形を行うことができる。
【0006】
【実施例1】図1ないし図6は本発明の実施例1を示
す。図1に示すように、可動側キャビティユニット1と
固定側キャビティユニット2とが密着することにより成
形用のキャビティ29が形成されるようになっている。
可動側キャビティユニット1は可動側取付板13に複数
(図示例では2基)がそれぞれ隙間を空けて離れた状態
で並列に固定され、可動側取付板13は可動側プラテン
15に固定されている。一方、固定側キャビティユニッ
ト2は固定側プラテン17に固定された固定側保持板4
に着脱自在に取り付けられている。このように可動側取
付板13および固定側保持板4がそれぞれのプラテン1
5,17に固定される構造では、キャビティユニット
1,2は型締めおよび型開き時にこれらと一体となって
移動する以外、他の方向へ移動することがない。ここ
で、固定側保持板4は、型締め状態においてそれぞれが
隙間を空けて離れた状態の複数の固定側キャビティユニ
ット2へ溶融樹脂を送る溶融樹脂の流路14aと各固定
側キャビティユニット2への溶融樹脂の流れを制御する
切換手段としての弁装置14bを有したマニホールド
(ホットランナーマニホールド)14を内蔵している。
【0007】図3ないし図6は、このホットランナーマ
ニホールド14の構造を示す。弁装置14bは流路14
aの途中に設けられ同流路14aと直角方向に開いた穴
14cに対して回転自在に具備されるとともに流路14
aと連通可能な流路14dを有している。20はこの弁
装置14bに連結し回転駆動力を伝達するモーターであ
り、固定側保持板4に内蔵される。これら弁装置14b
及びモーター20は複数の固定側キャビティユニットの
それぞれに対応して、これらと同数具備される。このモ
ーター20は、流路14dが流路14aに対して90°
になるように弁装置14bを回転させることにより溶融
樹脂の流れを遮断する(図5参照)一方、流路14dが
流路14aと平行になるように弁装置14bを回転させ
ることにより溶融樹脂の流れを固定側キャビティユニッ
ト2へ通じさせるように作用する(図6参照)。図3に
おいて40は、樹脂射出用のノズルでありホットランナ
ーマニホールド14に圧接する。
【0008】前記固定側キャビティユニット2は、可動
側キャビティユニット1と密着する固定側型板5と、固
定側保持板4を介して、固定側プラテン17に着脱自在
に取り付けられる固定側取付板9を備えている。固定側
型板5と固定側取付板9との間には、型締め力の自己保
持を行う弾性部材としてのバネ25が設けられている。
固定側型板5はこのバネ25によって可動側キャビティ
ユニット1の方向に付勢されており、これにより固定側
型板5と固定側取付板9との間に隙間が生じるが、この
付勢による移動量はストップピン24によって規制され
るようになっている。
【0009】固定側取付板9は、図2に示すように、一
対の側壁部に蟻溝形状の溝部9aが型開き方向と直交す
る方向に形成されるとともにロック手段としてのコ字形
のロック部材11がこの溝部9a内に挿入されている。
ロック部材11は、その上下両端部に寸法Tの凸部11
aと寸法Hの凹部11bとが交互に形成されている。こ
れらの凸部11aと凹部11bは後述するように、型締
め状態の自己保持とその解除とを型締め及び型開きに連
動させるためのものである。8はかかるロック部材11
を型開きと直交する方向にスライドさせるアクチュエー
タであり、図示例では、固定側取付板9の端面に固定さ
れている。
【0010】以上の構成に加えて、固定側保持板4及び
可動側キャビティユニット1には、それぞれ前記ロック
部材11と係合状態となったときにロック部材11を介
して固定側キャビティユニット2を保持可能にする保持
部材としてのフック部材3、12が取り付けられてい
る。固定側保持板4におけるフック部材(第1保持部
材)3は、型開き方向に延びるフック片3aと、フック
片3aの間に設けられたスリット3bとを有しており、
これらのフック片3a及びスリット3bによりロック部
材11の凸部11a及び凹部11bとの係合及び離脱が
行われる。可動側キャビティユニット1におけるフック
部材(第2保持部材)12は併設された2基の可動側キ
ャビティユニット1の上端面及び下端面にそれぞれ固定
されている。図1から明らかなように、図1での下側の
キャビティユニット1の上端面に固定されたフック部材
12と、図1での上側のキャビティユニット1の下端面
に固定されたフック部材12との間は空いて離れた状態
となっている。各フック部材12の先端部にはロック部
材11の凸部11aの寸法Tよりも幾分小さな寸法のフ
ック片12aと、ロック部材11の凹部11bの寸法H
よりも幾分大きな寸法のスリット12bとが交互に形成
され、これらフック片12a及びスリット12bによ
り、ロック部材11との係合及び離脱が行われる。
【0011】次に本実施例の作動を説明する。図1にお
ける2基のキャビティユニットのうち下側を第一のキャ
ビティユニット、上側を第二のキャビティユニットとし
て説明する。図1に示すように予め第一のキャビティユ
ニットはフック部材3とロック部材11とを係合状態に
し、第二のキャビティユニットはフック部材12とロッ
ク部材11とを係合状態にして型開き状態にしておく。
上記係合状態の第1のキャビティユニットの側面は露出
している。可動側プラテン15を前進移動させて型締め
を行った後、ホットランナーマニホールド14の第一の
キャビティユニットの弁装置14bを切り換えて第一の
キャビティユニットに溶融樹脂を射出する。射出後の保
圧を除去した後、第一のキャビティユニットの弁装置1
4bを切り換えて第一のキャビティユニットの溶融樹脂
を遮断する。第一のキャビティユニットにおいては、ア
クチュエータ8によりロック部材11を型開きと直交方
向に移動させて、その凸部11aを可動側キャビティユ
ニット1のフック部材12のフック片12aに、その凹
部11bをスリット12bに位置させる。これにより、
可動側キャビティユニット1のフック部材12とロック
部材11とが係合状態となる。
【0012】一方、第二のキャビティユニットにおいて
は、アクチュエータ8によりロック部材11を型開きと
直交方向に移動させて、その凸部11aを可動側キャビ
ティユニット1のフック部材12のスリット12bに、
その凹部11bをフック部材12のフック片12aに位
置させる。これにより、可動側キャビティユニット1の
フック部材12とロック部材11との係合が解除すると
ともに、固定側保持板4のフック部材3とロック部材1
1とが係合状態となる。
【0013】この状態で、可動側プラテン15を後退さ
せると、第一のキャビティユニットは可動側キャビティ
ユニット1と固定側キャビティユニット2とが一体とな
って可動側プラテン15と共に移動する。この時、バネ
25の付勢力により、固定側型板5が可動側キャビティ
ユニット1方向に押圧されるため、パーティングライン
面(PL面)が閉じ、型締めの自己保持が行われる。第
二のキャビティユニットにおいてはパーティングライン
面が開いて成形品の取り出しが出来る。なお、第1回目
においては成形品はなく、その取り出しは行われない。
【0014】次に、再度型締めを行い、ホットランナー
マニホールド14の第二のキャビティユニットの弁装置
14bを切り換えて第二のキャビティユニットに溶融樹
脂を射出する。射出後保圧を除去した後、第二のキャビ
ティユニットにおいては、弁装置14bを切り換えて溶
融樹脂を遮断し、アクチュエータ8によりロック部材1
1を型開きと直交方向に移動させて、その凸部11aを
可動側キャビティユニット1のフック部材12のフック
片12aに、その凹部11bをスリット12bに位置さ
せる。これにより、可動側キャビティユニット1のフッ
ク部材12とロック部材11とが係合状態となる。
【0015】一方、第一のキャビティユニットにおいて
は、アクチュエータ8によりロック部材11を型開きと
直交方向に移動させて、その凸部11aを可動側キャビ
ティユニット1のフック部材12のスリット12bに、
その凹部11bをフック片12aに位置させる。これに
より、可動側キャビティユニット1のフック部材12と
ロック部材11との係合が解除するとともに、固定側保
持板4のフック部材3とロック部材11とが係合状態と
なる。
【0016】この状態で可動側プラテン15を後退させ
ると、第二のキャビティユニットは可動側キャビティユ
ニット1と固定側キャビティユニット2とが一体となっ
て可動側プラテン15と共に移動する。この時、バネ2
5の付勢力により、固定側型板5が可動側キャビティユ
ニット1方向に押圧されるため、パーティングライン面
が閉じ、型締め力の自己保持が行われる。
【0017】このとき、第一のキャビティユニットにお
いてはパーティングライン面が開いて成形品の取り出し
が出来る。以後、これらの工程を繰り返すことにより、
複数のキャビティユニットに対して交互に射出成形を行
う。
【0018】このような本実施例では、ホットランナー
マニホールド14内の弁装置14bの作動を型締めおよ
び型開きに連動させて、キャビティユニットの型締め力
の自己保持と型締めと型開きとを行うため、キャビティ
ユニットを移動,着脱および交換させる必要がなく、ロ
スタイムのない効率の良い成形を行うことができる。ま
た、一対のキャビティユニット1,2の型締め力の自己
保持の際に、樹脂内圧がフック部材12に作用しても、
バネ25による圧縮力がPL面に加わるため、PL面を
開くことがない。さらに、アクチュエータ8を型締め作
動に連動させるため、キャビティユニット1,2の自己
保持のON/OFFができ、自動化が可能となる。しか
もこの自己保持のON/OFFと固定側保持板4による
キャビティユニットの保持のON/OFFとが型締め作
動で同時に切り替わるため、誤動作がなく、誤動作によ
る金型破損を防止出来る。この場合、ロック部材11の
凸部11aと凹部11bのピッチを小さくすることによ
って、自己保持のON/OFFの切換えストロークを小
さくすることが出来る。
【0019】
【実施例2】図7および図8は本発明の実施例2を示
し、実施例1と同一の要素には同一の符号を付して対応
させてある。この実施例では、2基のキャビティユニッ
トが固定側取付板9に挿入されたロック部材11が摺動
する際に、それぞれ向かい合うように配置されている。
それぞれのロック部材11の端面には、連結穴11cが
形成されている。固定側保持板4にはその出力端を両端
に具備したアクチュエータ8が取り付けられていて、ア
クチュエータ8の両端の出力端に型締め時に連結穴11
cと係合されるシリンダーロッド8aが具備されてい
る。
【0020】このような構造では、アクチュエータ8が
往復運動を行うと、左右のロック部材11は互に反対の
運動をする。即ち、一方のキャビティユニットのロック
部材11が固定側保持板4のフック部材3と係合する
時、他方のキャビティユニットのロック部材11は固定
側保持板4のフック部材3との係合が解除される。
【0021】上記構成において、可動側プラテン15と
シリンダーロッド8aを対応させて型締めを行い、アク
チュエータ8を往復運動させるとロック部材11にも往
復運動が伝達され、しかも左右のロック部材11は互い
に反対の動きを行う。
【0022】従って本実施例では、単一のアクチュエー
タ8が2基の固定側キャビティユニットに対応してお
り、その型締め力の自己保持及び解除のためのロック部
材11の移動を行うため、部品点数が少なくなり、構成
及び組立が簡単で制御も容易となる。
【0023】
【実施例3】図9ないし図13は本発明の実施例3を示
し、実施例1と同一の要素には同一の符号を付して対応
させてある。この実施例では、複数のキャビティユニッ
トの各々有する型開き、及び自己保持の切り換え構造が
異なる。固定側キャビティユニット2は後述する可動側
キャビティユニット1と密着する固定側型板5と、固定
側保持板4を介して、固定側プラテン17に着脱自在に
取り付けられる固定側取付板9を備えている。この固定
側型板5と固定側取付板9は実施例1と同様の連結構造
となっている。固定側取付板9は図12に示すように、
上下一対(下方側は見えない)の側壁部にスペーサー2
2を介してストップピン20に対して回転自在なロック
手段としてのロックリング11を有している。ロックリ
ング11は図9に示すように、上面側に巾Hの凹部11
bと、凸部11aが交互に5等分で形成されると共に、
側面部には歯数10枚の歯車11dが形成され、底面に
は10等分されたノコ歯11eが形成されている。
【0024】固定側保持板4及び可動側キャビティユニ
ット1はそれぞれフック部材3,12が取り付けられて
いる。固定側キャビティユニット2におけるフック部材
3は、巾Hより幾分小さく型開き方向に伸びるフック片
3aを有しており、このフック片3aによりロックリン
グ11の凸部11a及び凹部11bとの係合及び離脱が
行われる。
【0025】一方、可動側キャビティユニット1におけ
るフック部材12は可動側キャビティユニット1の上端
面及び下端面にそれぞれ固定されている。各フック部材
12の先端部にはロックリング11の凹部11bの巾H
より幾分小さな寸法のフック片12aが形成され、この
フック片12aによりロックリング11の凸部11a及
び凹部11bとの係合及び離脱が行われる。また各フッ
ク部材12には型締め時にロックリング11に形成され
た歯車11dの谷部11fと当接するクリック30と、
谷部11fとクリック30に対し押し方向の圧力を発生
させるバネ24を内蔵している(図10参照)。さらに
固定側保持板4及び可動側キャビティユニット1はそれ
ぞれフックブロック23,27が取り付けられている。
可動側キャビティユニット1におけるフックブロック2
3は、図11に示すように、型締め方向に摺動可能なフ
ックロッド23bと、フックロッド23bをロックリン
グ11方向に押圧するバネ23eを具備している。さら
にロッド23b先端にはロックリング11に形成された
ノコ歯11eと型締め方向の運動に対して圧接してロッ
クリング11に回転力を伝達するフック爪23aを具備
している。この場合、フック爪23aは回転軸23cに
対して回転自在となっていると共に、バネ23dによっ
て回転を規制されている。固定側保持板4におけるフッ
クブロック27はこのフックブロック23と同一構造と
なっている。
【0026】次に本実施例の作動を2基のキャビティユ
ニットを具備した金型を例に説明する。予め第一のキャ
ビティユニットが型開き状態即ち可動側キャビティユニ
ット1のフック部材12とロックリング11の係合が解
除されて、固定側保持板4のフック部材3とロックリン
グ11が係合状態で、第二のキャビティユニットが自己
保持状態に位置させる。第一のキャビティユニットにお
いて、可動側プラテン15(図示省略)を移動させ型締
めを行うとロックリング11の凹部11bにフック部材
12のフック片12aが嵌入し始める。同時にフックブ
ロック23のフック爪23aがノコ歯11eを押圧する
ことによりロックリング11を回転させようとするが、
フック片12aが凹部11bに嵌入している間はロック
リング11は回転することが出来ない。そのため、フッ
クロッド23bはバネ23eを撓ませる。完全に型が閉
じるとフック片12aと凹部11bは嵌入が終了し、ロ
ックリング11が回転可能状態となる。バネ23eの圧
縮力によりフックロッド23bはフック爪23aとノコ
歯11eを介してロックリング11を回転させる。ロッ
クリング11は歯車11dの谷部11fを押圧するクリ
ック30によって歯車11dの一山分だけ回転して止ま
る。可動側キャビティユニット1のフック部材12とロ
ックリング11が係合状態となり、同時に固定側保持板
4のフック部材3とロックリング11の係合が解除す
る。一方、第二のキャビティユニットにおいて、可動側
キャビティユニット1のフック部材12とロックリング
11の係合が解除し、固定側保持板4のフック部材3と
ロックリング11とが係合状態となる。
【0027】射出成形においては、ホットランナーマニ
ホールド14(図示省略)の弁装置を切り替えて第一の
キャビティユニットに溶融樹脂を射出する。射出後の保
圧を除去した後、可動プラテンを後退させると、第一の
キャビティユニットは型締め力の自己保持が行われ、第
二のキャビティユニットはパーティングライン面が開い
て成形品の取り出しができる。なお、第1回目において
は成形品はない。そして、再度型締めして同様な作動を
行い、第一のキャビティユニットは型締め力の自己保持
が解除され、第二のキャビティユニットは型締め力の自
己保持状態となる。
【0028】このような本実施例では、キャビティユニ
ットの型締め力の自己保持のON/OFFの切替えを型
開きの動きによって行うため、アクチュエータが不要と
なり、自動化を容易にさせることができる。
【0029】
【実施例4】図14は本発明の実施例4を示し、実施例
1と同一の要素には同一の符号を付して対応させてあ
る。本実施例ではホットランナーマニホールド14と弁
装置14bの構成が異なっている。ホットランナーマニ
ホールド14は溶融樹脂の流路14aを形成するととも
に弁装置14bを具備し固定側保持板4に内蔵される。
弁装置14bは型締め方向にスライド可能で固定側保持
板4の樹脂穴4aに係脱自在に具備される。30は弁装
置14bをスライドさせるアクチュエータであり、固定
側保持板4に内蔵される。このような構造ではアクチュ
エータ30のスライド運動により弁装置14bの樹脂穴
4aへの係脱が行われ、溶融樹脂の流れ状態、遮断状態
の切り換えが可能となっている。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、複数の互いに離
れ露出した状態となる各キャビティユニットに対するマ
ニホールド流路に設けた切換手段による溶融樹枝の供給
遮断の切り換えを型締め作動及び型開き作動により連動
させるため、キャビティユニットの移動、着脱、交換が
不要となり、成形サイクルを短くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の斜視図である。
【図2】ロック部材の斜視図である。
【図3】ホットランナーマニホールドの断面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】弁装置の断面図である。
【図6】弁装置の断面図である。
【図7】実施例2の斜視図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】実施例3の斜視図である。
【図10】フック部材の断面図である。
【図11】フックブロックの平面図である。
【図12】ロックリングの断面図である。
【図13】ロックリングの底面図である。
【図14】実施例4の断面図である。
【符号の説明】
1 可動側キャビティユニット 2 固定側キャビティユニット 14 ホットランナーマニホールド 14a 流路 14b 弁装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 哲生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齊藤 一男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 西田 正三 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所広島製作所内 (56)参考文献 特開 平5−50468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動側キャビティユニットと、この可動
    側キャビティユニットに一面が密着したときにキャビテ
    ィを形成する固定側キャビティユニットと、前記可動側
    と固定側のキャビティユニットが密着したときに密着面
    が密着するように付勢する弾性部材と、前記固定側キャ
    ビティユニットを可動側キャビティユニットに対し型開
    き方向に離れた状態で保持可能な第1保持部材と、前記
    第1保持部材による固定側キャビティユニットの保持を
    解除して固定側キャビティユニットを可動側キャビティ
    ユニット側に保持可能な第2保持部材と、前記固定側キ
    ャビティユニットに設けられるとともに前記第1保持部
    材との係合位置又は第2保持部材との係合位置に選択的
    に作動制御されて前記第1又は第2保持部材との係合時
    に該固定側キャビティユニットを保持可能にするロック
    手段と、を一組とする該組を互いに離して複数組並設
    し、 さらに、前記可動側と固定側のキャビティユニットが形
    成する各組のそれぞれのキャビティに、樹脂成形用のノ
    ズルから射出される溶融樹脂を分配する樹脂流路を形成
    するマニホールドと、 このマニホールドの流路に設けられ、前記キャビティへ
    の溶融樹脂の供給及び遮断を切り換える切換手段と、 を備えていることを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 射出成形機における固定側プラテン側に
    可動側プラテンを前進移動して型締めした後、樹脂射出
    用のノズルからキャビティに対して溶融樹脂を射出する
    射出成形方法において、 キャビティを形成する一対のキャビティユニットの少な
    くとも2組を前記固定側プラテンと可動側プラテンの間
    に配するようにして、その内の少なくとも一組Aを自己
    保持した状態で、少なくとも一組Bを型開きした状態で
    各々の一方のキャビティニットを可動側プラテン側の可
    動側取付板に互いに離して並設し、 前記可動側取付板と対向する固定側プラテン側に互いに
    離して並設した前記各組ABの他方のキャビティユニッ
    トを各々保持可能な固定側プラテン側の保持部材に対し
    て、前記型開きした状態の組Bの他方のキャビティユニ
    ットを保持させ、 次いで、可動側プラテンを前進移動して可動側取付板上
    の自己保持した状態のキャビティユニットAおよび型開
    きしていた状態のキャビティユニットBを型締めし、こ
    のとき各組のキャビティユニットの側面が互いに離れ露
    出した状態とし、 前記型開きしていた状態のキャビティユニットBのキャ
    ビティに対してマニホールドの樹脂流路を介して前記ノ
    ズルから溶融樹脂を供給し、所定量供給した後にこの流
    路内に設けた切換手段によりこのキャビティへの溶融樹
    脂の供給を遮断するとともに、キャビティユニットBの
    他方のキャビティユニットに設けられた前記保持部材へ
    の保持をさせる係合位置と保持を解除する係合解除位置
    とに作動可能なロック手段の係合解除位置への作動によ
    り、一方のキャビティユニットと他方のキャビティユニ
    ットとの一組Bを自己保持可能な状態とし、 また、前記自己保持していた状態のキャビティユニット
    Aに対してマニホールドの樹脂流路内に設けた切換手段
    によるキャビティへの溶融樹脂の供給を遮断し続けると
    ともに、キャビティユニットAの他方のキャビティユニ
    ットに設けられた前記保持部材への保持をさせる係合位
    置と保持を解除する係合解除位置とに作動可能なロック
    手段の係合解除位置への作動により、前記自己保持した
    状態のキャビティユニットAの自己保持する状態を解除
    するとともに、他方のキャビティユニットを固定側プラ
    テン側の保持部材に保持させる状態とし、 次いで、可動側プラテンを後退させて前記一組Bを自己
    保持した状態として可動側プラテンとともに後退させ、
    他の一組Aのキャビティユニットを型開きした状態とし
    て成形品の取り出しを行うことを特徴とする射出成形方
    法。
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