JP3280504B2 - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JP3280504B2
JP3280504B2 JP35198593A JP35198593A JP3280504B2 JP 3280504 B2 JP3280504 B2 JP 3280504B2 JP 35198593 A JP35198593 A JP 35198593A JP 35198593 A JP35198593 A JP 35198593A JP 3280504 B2 JP3280504 B2 JP 3280504B2
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栄作 村上
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  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙複写機,普通紙
ファクシミリ,レーザプリンタ等静電記録方式を適用し
た電子写真記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の1成分現像方式を採用した
電子写真装置の概略構成を示す構成図であり、1はドラ
ム状の感光体、2は帯電器、3は光書き込みユニット、
4は現像器、5は転写器、6はクリーニング器を示す。
また、現像器4は、表面に磁性を帯びた現像ローラ4a
と、現像ローラ4aに当接しかつ導電性を有する薄層化
ブレード4bと、現像ローラ4aおよび感光体1に当接す
る弾性ローラである中間ローラ4cと、現像剤である1
成分磁性トナー(以下、単にトナーと称する)が収納され
る現像剤収納室4dとを備えている。
【0003】感光体1に対し、まず帯電器2が感光体1
の表面を一様に帯電させ、次に光書き込みユニット3が
その表面を露光することによって静電潜像が形成され、
現像器4へ送られる。
【0004】現像器4においては、まず現像剤収納室4
dのトナーが現像ローラ4aに付着し運搬される。その
際、薄層化ブレード4bによってトナーが薄層化される
とともに摩擦帯電する。さらに電荷を帯びたトナーは、
電気的に中間ローラ4cに付着させられ、中間ローラ4c
上にトナー層を形成する。さらにまた、中間ローラ4c
にもある一定のバイアスが印加されているために、感光
体1上の静電潜像に選択的にトナーが付着し、静電潜像
が現像されて可視像化する。
【0005】この可視像を転写器5が記録紙Pに転写さ
せ、さらにこの記録紙Pに可視像を定着させることでハ
ードコピーが完了する。なお、転写されずに感光体1上
に残留したトナーはクリーニング器6によって除去清掃
される。
【0006】ところで、現在現像方式としては一成分現
像方式と二成分現像方式が一般に使用されている。ま
た、感光体としてはベルト式とドラム式とがある。近年
のOA機器に対する小型化,低価格化の要求に応えるに
は、一成分現像方式を採用し、かつドラム状感光体を適
用することが有利である。
【0007】前記従来例はそのような課題に対して鑑み
なされたものであり、現像ローラ4aから弾性体の中間
ローラ4cを介してドラム状の感光体1の静電潜像を現
像することにより、OA機器の小型化,低価格化を実現
した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コピー枚数
が多くなるに従って現像器内部の粒径分布(例として図
4のX点付近)が変化し、図5に示すように粗粉の量が
増加する。図6はトナーの粒径分布の一例を示すグラフ
であり、範囲Aに属するトナーが粗粉、範囲Bに属する
トナーが微粉である。初期的には粗粉の含有率が通常3
%以下であるが、トナーが消費されても粗粉は薄層化ブ
レードによって落され、現像器に溜り、さらに新たに現
像剤が補給されても同様に粗粉のみが蓄積されるため
に、図6における範囲Aに属するトナーが増加し、図5
に示すように粗粉の量が上昇するようになる。
【0009】その結果、トナーの流動性が低下し補給性
が悪化し、さらに画像の濃度が低下して画像のかすれが
発生する。特に、前記従来例のような現像ローラ4aか
ら弾性体の中間ローラ4cを介してドラム状の感光体1
の静電潜像を現像するタイプのものにとってはその影響
が顕著である。
【0010】本発明は、このような課題に対して鑑みな
されたもので、経時的な粗粉の増加を抑え、安定した良
好な画像を得ることのできる電子写真記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、 (1). 電子写真感光体と、この感光体上に形成された静
電潜像に対して現像剤を付着させて可視像化するための
弾性体ローラとこの弾性体ローラに現像剤を付着させる
ための現像剤担持体ローラと現像剤を収納する現像剤収
納部とを備えた現像器と、前記感光体上に残留した廃現
像剤を除去するクリーニング部と、このクリーニング部
に収納された廃現像剤から小さな粒径の現像剤を選択し
て前記現像剤収納部に送り込むフィルタとを備えた電子
写真記録装置であって、前記フィルタと、前記現像剤収
納部に新規トナーを供給するフレッシュ現像剤タンクと
を一体化し交換可能なカートリッジ体としたことを特徴
とする。
【0012】(2). (1)の構成において、前記フィルタ
のメッシュ穴の口径を、現像剤の平均体積粒径または平
均個数粒径の1.5倍以下としたことを特徴とする。
【0013】(3). (1)または(2)の構成において、前記
フレッシュ現像剤タンクと前記クリーニング部とを一体
化し交換可能なカートリッジ体としたことを特徴とす
る。
【0014】
【作用】(1)の構成によれば、廃現像剤をフィルタに通
すことで、異物や粗粉を除去して小さな粒径の現像剤を
選択して前記現像剤収納部に送り込むので、現像剤のリ
サイクル利用が可能になるとともに、粗粉含有量を規定
したリサイクル現像剤を現像器内に送るので、現像器内
に溜る粗粉の量の増加が抑制される。また、外部から現
像器内に新規現像剤を補給するために、フレッシュ現像
剤タンクを交換すると同時にフィルタの交換もなされる
ようになる。
【0015】(2)の構成により、リサイクル現像剤が原
因となって現像器内に溜る粗粉の量が低減される。
【0016】(3)の構成によれば、フィルタとクリーニ
ング部とフレッシュ現像剤タンクと共に交換できるよう
になるため、廃現像剤の処理と新規現像剤の補給とフィ
ルタの交換とがユーザによって容易にできるようにな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら詳細に説明する。なお、図4に示した従来例に
おける部材と同一の部材に対しては同一の符号を付すこ
とで、詳細な説明は省略した。
【0018】図1は本発明の電子写真記録装置の実施例
を示す構成図であり、7はクリーニング部6に備えられ
たメッシュ型のフィルタ、8はクリーニング器6と現像
剤収納室4dとの間を連結する輸送パイプ、9は輸送パ
イプ8内に備えられたバネ状のスパイラル、10は現像
器、11はフレッシュトナータンクを示す。
【0019】現像器10の内部には、粗粉含有率が2%で
あり、微粉含有率が2%のトナーTが収納されている。
なお、本発明においては、平均体積粒径または平均個数
粒径の1.5倍以上の粒径を有するものを粗粉、0.5倍以下
の粒径であるものを微粉とする。特に、本実施例におい
て使用するトナーTは図6に示す分布曲線を描くものと
する。そのため、図6から読み取れるように、トナーT
の平均体積粒径は8μmであり、粗粉は1.5倍の粒径12μ
m以上、微粉は0.5倍以下の4μm以下を本実施例では指
している。
【0020】図2はフィルタの構成を示す斜視図であ
る。フィルタ7のメッシュの直径はトナーTの平均粒径
の1.5倍以下とする。さらにフィルタ7には、図2に示
すように取手7aが備えられており、フィルタ7がクリ
ーニング器6に対して着脱可能となっている。
【0021】現像器10は、図4に示す従来の現像器4に
対し、図1に示すようにフレッシュトナータンク11の装
着部10aを備えたものであり、外部より新規トナーTの
補給を可能としたものである。またフレッシュトナータ
ンク11にはフィルタ7が取手7aを介して設置されてお
り、一体的に構成されている。
【0022】そして、図1に示すように、フレッシュト
ナータンク11が装着部10aに装着されたとき、フィルタ
7がクリーニング器6の所定位置に位置付けられ、かつ
設置される。このため、現像剤収納室4dにはフレッシ
ュトナータンク11からの新規トナーTおよびクリーニン
グ器6からのリサイクルトナーが供給されるようにな
る。すなわち、転写されずに感光体1上に残留したトナ
ーはクリーニング器6によって除去清掃され、クリーニ
ング器6内部に収納される。収納された廃トナーはフィ
ルタ7に通されて紙などの異物や平均粒径の1.5倍以上
の粗粉等が分別される。そして、フィルタ7を通った平
均粒径の1.5倍以下のトナーは、スパイラル9によって
搬送され、輸送パイプ8を通って現像器10の現像剤収納
室4dに送られて、次の現像のために再利用される。
【0023】このように構成することにより、フレッシ
ュトナータンク11による新規トナーTの補給およびフィ
ルタ7の交換が同時にできるため、メンテナンスが容易
になる。また、現像器10内における粗粉の蓄積を低く抑
えることが可能であり、図4に示すような現像ローラか
ら弾性体の中間ローラを介してドラム状の感光体の静電
潜像を現像するタイプの現像器においても経時的に安定
した画像が得られるようになる。また、微粉含有率を2
%以内とすることにより、トナー飛散やクリーニング不
良等による異常画像の発生を防止することができる。ま
た、廃トナーのリサイクル利用が可能となり、ランニン
グコストを低減することが可能となる。また、フィルタ
7のメッシュの直径をトナーTの平均粒径の1.5倍以下
としたことにより、現像器10内における粗粉の蓄積を低
く抑えることが可能であり、経時的に安定した画像が得
られるようになる。
【0024】なお、本実施例においては、フレッシュト
ナータンク11とフィルタ7とが一体的に構成されている
が、さらに、図3に示すようにフレッシュトナータンク
11とフィルタ7とクリーニング器6とを一体的に構成
し、交換可能なカートリッジ体としてもよい。また、こ
のように構成することで、フレッシュトナータンク11と
フィルタ7とクリーニング器6とを同時に交換ができる
ため、メンテナンスがさらに容易になる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したとおりに構成された本発
明によれば、次に記載する効果を奏する。
【0026】請求項1記載の構成によれば、異物や粗粉
を除去して小さな粒径の現像剤を選択して前記現像剤収
納部に送り込むので、現像剤のリサイクル利用が可能に
なるとともに、粗粉含有量を規定したリサイクル現像剤
を現像器内に送るので、現像器内に溜る粗粉の量の増加
が抑制されるため、効率的な現像剤の使用ができるほか
にランニングコストを低下させ、さらに経時でも安定し
た良好な画像が得られるようになる。また、外部から現
像器内に新規現像剤を補給するために、フレッシュ現像
剤タンクを交換すると同時にフィルタの交換もなされる
ようになるため、メンテナンスが容易に可能となる。
【0027】請求項2記載の構成によれば、リサイクル
現像剤が原因となって現像器内に溜る粗粉の量が低減さ
れるため、ランニングコストを低下させ、さらに経時で
も安定した良好な画像が得られるようになる。
【0028】請求項3記載の構成によれば、フィルタと
クリーニング部とフレッシュ現像剤タンクと共に交換で
きるようになり、廃現像剤の処理と新規現像剤の補給と
フィルタの交換とがユーザによって容易にできるように
なるため、メンテナンスがさらに簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真記録装置の実施例を示す構成
図である。
【図2】フィルタの構成図である。
【図3】フレッシュトナータンクとフィルタとクリーニ
ング器とを一体的に構成したカートリッジ体を示す説明
図である。
【図4】従来の電子写真記録装置の構成図である。
【図5】コピー枚数に対する粗粉の増加を示すグラフで
ある。
【図6】通常のトナーにおける粒径の分布図である。
【符号の説明】
1…感光体、 2…帯電器、 3…光書き込みユニッ
ト、 4,10…現像器、4a…現像ローラ、 4b…薄層
化ブレード、 4c…中間ローラ、 4d…現像剤収納
室、 5…転写器、 6…クリーニング器、 7…フィ
ルタ、 7a…取手、 8…輸送パイプ、 9…スパイ
ラル、 10a…装着部、 11…フレッシュトナータン
ク。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−219550(JP,A) 特開 平4−273254(JP,A) 特開 平4−141664(JP,A) 特開 平5−197200(JP,A) 特開 昭59−143180(JP,A) 実開 平3−108260(JP,U) 実開 昭63−194367(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体と、この感光体上に形成
    された静電潜像に対して現像剤を付着させて可視像化す
    るための弾性体ローラとこの弾性体ローラに現像剤を付
    着させるための現像剤担持体ローラと現像剤を収納する
    現像剤収納部とを備えた現像器と、前記感光体上に残留
    した廃現像剤を除去するクリーニング部と、このクリー
    ニング部に収納された廃現像剤から小さな粒径の現像剤
    を選択して前記現像剤収納部に送り込むフィルタとを備
    えた電子写真記録装置であって、 前記フィルタと、前記現像剤収納部に新規トナーを供給
    するフレッシュ現像剤タンクとを一体化し交換可能なカ
    ートリッジ体とした ことを特徴とする電子写真記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタのメッシュ穴の口径を、現
    像剤の平均体積粒径または平均個数粒径の1.5倍以下と
    したことを特徴とする請求項1記載の電子写真記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フレッシュ現像剤タンクと前記クリ
    ーニング部とを一体化し交換可能なカートリッジ体とし
    たことを特徴とする請求項1または2記載の電子写真記
    録装置。
JP35198593A 1993-12-29 1993-12-29 電子写真記録装置 Expired - Lifetime JP3280504B2 (ja)

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