JP3279906B2 - ダイセット装置 - Google Patents
ダイセット装置Info
- Publication number
- JP3279906B2 JP3279906B2 JP02805496A JP2805496A JP3279906B2 JP 3279906 B2 JP3279906 B2 JP 3279906B2 JP 02805496 A JP02805496 A JP 02805496A JP 2805496 A JP2805496 A JP 2805496A JP 3279906 B2 JP3279906 B2 JP 3279906B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ram
- spherical washer
- mold support
- die
- washer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、プレス用ダイセット装置、特に
Ｃ型フレームプレスに用いて精密な加工ができるダイセ
ット装置に関する。
Ｃ型フレームプレスに用いて精密な加工ができるダイセ
ット装置に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】Ｃ型フレームプレスは、Ｃ
型のフレームの下方腕に、下型を固定するボルスター
（テーブル）を、上方腕に、このボルスターに対して進
退動する上型を固定するラム（スライド）を支持したプ
レス機械の総称で、プレス加工の反力はＣ型フレームの
上方腕と下方腕で受けられる。このＣ型フレームプレス
は、ストレートサイドフレームプレスに比し、作業性が
よいという特徴があるが、反面、フレームがＣ型である
故に、加工時の負荷によってフレームが変形しやすい
（開きやすい）。Ｃ型フレームの変形は、ボルスター
（下型）に対するラム（上型）の昇降運動の方向変化を
生じさせるから、加工精度が低下する。このためＣ型フ
レームプレスは、高精度加工用に用いることは困難とさ
れていた。また、Ｃ型フレームプレスに限らず、ボルス
ターに対するラムの昇降運動の方向が変化してしまう比
較的安価なプレス機械についても同様の問題がある。
型のフレームの下方腕に、下型を固定するボルスター
（テーブル）を、上方腕に、このボルスターに対して進
退動する上型を固定するラム（スライド）を支持したプ
レス機械の総称で、プレス加工の反力はＣ型フレームの
上方腕と下方腕で受けられる。このＣ型フレームプレス
は、ストレートサイドフレームプレスに比し、作業性が
よいという特徴があるが、反面、フレームがＣ型である
故に、加工時の負荷によってフレームが変形しやすい
（開きやすい）。Ｃ型フレームの変形は、ボルスター
（下型）に対するラム（上型）の昇降運動の方向変化を
生じさせるから、加工精度が低下する。このためＣ型フ
レームプレスは、高精度加工用に用いることは困難とさ
れていた。また、Ｃ型フレームプレスに限らず、ボルス
ターに対するラムの昇降運動の方向が変化してしまう比
較的安価なプレス機械についても同様の問題がある。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、ラムのボルスターに対する昇
降運動の方向が若干変化したとしても、精密な加工を行
なうことができるダイセット装置を得ることを目的とす
る。
降運動の方向が若干変化したとしても、精密な加工を行
なうことができるダイセット装置を得ることを目的とす
る。
【０００４】
【発明の概要】本発明のダイセット装置は、ボルスター
側に固定される下型支持台と；この下型支持台にガイド
機構を介して接離移動可能に支持され、ラムを介して下
型支持台側への移動力を受ける上型支持台とを備えたダ
イセット装置において、上型支持台の上端部に、球面の
一部で接触する凸球面座金と凹球面座金のいずれか一方
を固定し、この凸球面座金と凹球面座金の他方を、ラム
に固定されるラム側部材に接触させ、かつ該ラム部材に
対して、ラムの昇降方向と直交する方向にスライド移動
可能としたことを特徴としている。このダイセット装置
によると、ラムの昇降運動の変化が若干変化したとして
も、球面座金がその方向変化を吸収し、上型支持台の下
型支持台に対する移動直線性を保持する。このため、高
精度な加工ができる。
側に固定される下型支持台と；この下型支持台にガイド
機構を介して接離移動可能に支持され、ラムを介して下
型支持台側への移動力を受ける上型支持台とを備えたダ
イセット装置において、上型支持台の上端部に、球面の
一部で接触する凸球面座金と凹球面座金のいずれか一方
を固定し、この凸球面座金と凹球面座金の他方を、ラム
に固定されるラム側部材に接触させ、かつ該ラム部材に
対して、ラムの昇降方向と直交する方向にスライド移動
可能としたことを特徴としている。このダイセット装置
によると、ラムの昇降運動の変化が若干変化したとして
も、球面座金がその方向変化を吸収し、上型支持台の下
型支持台に対する移動直線性を保持する。このため、高
精度な加工ができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】図４、図５は、Ｃ型フレームプレ
スの一例を示している。Ｃ型フレーム１１は、上方腕１
２と下方腕１３とを有し、下方腕１３にボルスター１４
が固定され、上方腕１２にラム１５が支持されている。
ラム１５は例えばクランク機構によりボルスター１４に
対して往復昇降運動する。１６は、上方腕１２と下方腕
１３の先端間を結合するタイロッドである。
スの一例を示している。Ｃ型フレーム１１は、上方腕１
２と下方腕１３とを有し、下方腕１３にボルスター１４
が固定され、上方腕１２にラム１５が支持されている。
ラム１５は例えばクランク機構によりボルスター１４に
対して往復昇降運動する。１６は、上方腕１２と下方腕
１３の先端間を結合するタイロッドである。
【０００６】本発明によるダイセット装置２０は、この
ボルスター１４とラム１５の間に挿入されるものであ
り、図１ないし図３にその実施例を示す。このダイセッ
ト装置２０は、下方腕１３上に固定される下型支持台２
１を有し、この下型支持台２１は、その下型固定面２２
の一側（Ｃ型フレームの開放側）に一対の垂直なガイド
ポスト２３を有し、他側に、一対の垂直なガイドレール
２４を有している。上型支持面２５を有する上型支持台
２６は、このガイドポスト２３に摺動自在に嵌まるブッ
シュ２７と、ガイドレール２４に摺動自在に係合するキ
ー部材２８を有し、下型支持台２１に対して昇降自在に
支持されている。下型支持台２１と上型支持台２６の間
には、両者を離間させる方向に付勢する図示しないばね
が備えられている。
ボルスター１４とラム１５の間に挿入されるものであ
り、図１ないし図３にその実施例を示す。このダイセッ
ト装置２０は、下方腕１３上に固定される下型支持台２
１を有し、この下型支持台２１は、その下型固定面２２
の一側（Ｃ型フレームの開放側）に一対の垂直なガイド
ポスト２３を有し、他側に、一対の垂直なガイドレール
２４を有している。上型支持面２５を有する上型支持台
２６は、このガイドポスト２３に摺動自在に嵌まるブッ
シュ２７と、ガイドレール２４に摺動自在に係合するキ
ー部材２８を有し、下型支持台２１に対して昇降自在に
支持されている。下型支持台２１と上型支持台２６の間
には、両者を離間させる方向に付勢する図示しないばね
が備えられている。
【０００７】上型支持台２６の上端部には、球面座金ユ
ニット３０が設けられている。この球面座金ユニット３
０は、図３に示すように、凹球面の一部３１ｓを有する
凹球面座金３１と、この凹球面座金３１の凹球面３１ｓ
に係合する凸球面３２ｓの一部を有する凸球面座金３２
とを有し、凹球面座金３１は、上型支持台２６に固定さ
れている。一方、凸球面座金３２は、その上面がラム１
５に固定されるラム側部材３３の下面に単に接触し、ラ
ム１５の昇降方向と直交する方向にスライド移動可能と
なっている。この凹球面座金３１と凸球面座金３２は、
球面３１ｓと３２ｓの接触面に沿う自由な回動運動がで
き、従って、上型支持台２６はラム側部材３３に対して
回動運動ができる。上型支持台２６のラム側部材３３に
対する自由な運動を保証するため、上型支持台２６とラ
ム側部材３３とは非接触としている。そして、上型支持
台２６には、ラム側部材３３に穿けた遊び孔３５に遊嵌
する懸垂ロッド３６が設けられており、この懸垂ロッド
３６の上端部に固定したばね受け３７と、ラム側部材３
３との間に挿入した圧縮コイルばね３８によって、凹球
面座金３１と凸球面座金３２との接触状態が維持されて
いる。このばね受け３７と圧縮コイルばね３８は、主
に、ダイセット装置２０をボルスター１４とラム１５の
間から外して移動させる際に、凹球面座金３１と凸球面
座金３２が離間しないようにユニット化する作用をす
る。このばね受け３７と圧縮ばね３８に代えて、エアシ
リンダ装置や油圧シリンダ装置により、凹球面座金３１
と凸球面座金３２が離間しないようにユニット化するこ
ともできる。
ニット３０が設けられている。この球面座金ユニット３
０は、図３に示すように、凹球面の一部３１ｓを有する
凹球面座金３１と、この凹球面座金３１の凹球面３１ｓ
に係合する凸球面３２ｓの一部を有する凸球面座金３２
とを有し、凹球面座金３１は、上型支持台２６に固定さ
れている。一方、凸球面座金３２は、その上面がラム１
５に固定されるラム側部材３３の下面に単に接触し、ラ
ム１５の昇降方向と直交する方向にスライド移動可能と
なっている。この凹球面座金３１と凸球面座金３２は、
球面３１ｓと３２ｓの接触面に沿う自由な回動運動がで
き、従って、上型支持台２６はラム側部材３３に対して
回動運動ができる。上型支持台２６のラム側部材３３に
対する自由な運動を保証するため、上型支持台２６とラ
ム側部材３３とは非接触としている。そして、上型支持
台２６には、ラム側部材３３に穿けた遊び孔３５に遊嵌
する懸垂ロッド３６が設けられており、この懸垂ロッド
３６の上端部に固定したばね受け３７と、ラム側部材３
３との間に挿入した圧縮コイルばね３８によって、凹球
面座金３１と凸球面座金３２との接触状態が維持されて
いる。このばね受け３７と圧縮コイルばね３８は、主
に、ダイセット装置２０をボルスター１４とラム１５の
間から外して移動させる際に、凹球面座金３１と凸球面
座金３２が離間しないようにユニット化する作用をす
る。このばね受け３７と圧縮ばね３８に代えて、エアシ
リンダ装置や油圧シリンダ装置により、凹球面座金３１
と凸球面座金３２が離間しないようにユニット化するこ
ともできる。
【０００８】上記構成のダイセット装置２０は、ボルス
ター１４とラム１５の間に挿入して、下型支持台２１を
ボルスター１４に固定し、ラム側部材３３をラム１５に
固定する。下型支持台２１の下型固定面２２と上型支持
台２６の上型支持面２５にはそれぞれ、プレス加工用の
下型と上型を支持する。以上のセットが終了した後、ラ
ム１５をボルスター１４に対して往復動させてプレス加
工すると、ラム１５の下降力は、凸球面座金３２を介し
て凹球面座金３１に伝達され、上型支持台２６が下降す
る。このとき、仮にＣ型フレーム１１の上方腕１２と下
方腕１３とが僅かに開いた結果ラム１５の昇降運動の方
向が変化したとすると、凹球面座金３１と凸球面座金３
２の球面係合は、その方向変化に応じてその接触位置を
変化させ、ボルスター１４に対して垂直な力のみを上型
支持台２６に伝達する。また、この際、ラム側部材３３
と凸球面座金３２間に、スライド方向の一定以上の力が
加われば、凹球面座金３２はラム側部材３３に対してス
ライドする。このため、上型支持台２１は、Ｃ型フレー
ム１１の上方腕１２と下方腕１３とがわずかに開いたと
しても、ガイドポスト２３とガイドレール２４に沿う正
しい垂直運動をする。このため、ラム１５の昇降方向に
若干の変化があったとしても、ダイセット装置２０によ
って高精度なプレス加工を行なうことができる。
ター１４とラム１５の間に挿入して、下型支持台２１を
ボルスター１４に固定し、ラム側部材３３をラム１５に
固定する。下型支持台２１の下型固定面２２と上型支持
台２６の上型支持面２５にはそれぞれ、プレス加工用の
下型と上型を支持する。以上のセットが終了した後、ラ
ム１５をボルスター１４に対して往復動させてプレス加
工すると、ラム１５の下降力は、凸球面座金３２を介し
て凹球面座金３１に伝達され、上型支持台２６が下降す
る。このとき、仮にＣ型フレーム１１の上方腕１２と下
方腕１３とが僅かに開いた結果ラム１５の昇降運動の方
向が変化したとすると、凹球面座金３１と凸球面座金３
２の球面係合は、その方向変化に応じてその接触位置を
変化させ、ボルスター１４に対して垂直な力のみを上型
支持台２６に伝達する。また、この際、ラム側部材３３
と凸球面座金３２間に、スライド方向の一定以上の力が
加われば、凹球面座金３２はラム側部材３３に対してス
ライドする。このため、上型支持台２１は、Ｃ型フレー
ム１１の上方腕１２と下方腕１３とがわずかに開いたと
しても、ガイドポスト２３とガイドレール２４に沿う正
しい垂直運動をする。このため、ラム１５の昇降方向に
若干の変化があったとしても、ダイセット装置２０によ
って高精度なプレス加工を行なうことができる。
【０００９】本実施形態によれば、凸球面座金３２はラ
ム側部材３３に対してスライド可能であるので、ラム１
５の昇降方向と直交する方向の力が上型支持台２６に及
ぼされることが少ない
ム側部材３３に対してスライド可能であるので、ラム１
５の昇降方向と直交する方向の力が上型支持台２６に及
ぼされることが少ない
【００１０】
【発明の効果】以上のように本発明のダイセット装置に
よれば、ボルスターに対して昇降運動するラムの移動方
向が若干変化したとしても、その変化を球面座金が吸収
するから、高精度なプレス加工が可能である。
よれば、ボルスターに対して昇降運動するラムの移動方
向が若干変化したとしても、その変化を球面座金が吸収
するから、高精度なプレス加工が可能である。
【図１】本発明のダイセット装置の実施例を示す側面図
である。
である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】球面座金部分の具体例を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図４】Ｃ型フレームプレスの正面図である。
【図５】図４の側面図である。
１１ Ｃ型フレーム １２ 上方腕 １３ 下方腕 １４ ボルスター １５ ラム ２０ ダイセット装置 ２１ 下型支持台 ２２ 下型固定面 ２３ ガイドポスト ２４ ガイドレール ２５ 上型支持面 ２６ 上型支持台 ２７ ブッシュ ２８ キー部材 ３０ 球面座金ユニット ３１ 凹球面座金 ３１ｓ 凹球面 ３２ 凸球面座金 ３２ｓ 凸球面 ３３ ラム側部材 ３５ 遊び孔 ３６ 懸垂ロッド ３７ ばね受け ３８ 圧縮コイルばね
Claims (1)
- 【請求項１】 ボルスター側に固定される下型支持台
と；この下型支持台にガイド機構を介して接離移動可能
に支持され、ラムを介して下型支持台側への移動力を受
ける上型支持台と；を備えたダイセット装置において、 上記上型支持台の上端部に、球面の一部で接触する凸球
面座金と凹球面座金のいずれか一方を固定し、この凸球
面座金と凹球面座金の他方を、ラムに固定されるラム側
部材に接触させ、かつ該ラム部材に対して、ラムの昇降
方向と直交する方向にスライド移動可能としたことを特
徴とするダイセット装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02805496A JP3279906B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ダイセット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02805496A JP3279906B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ダイセット装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09220699A JPH09220699A (ja) | 1997-08-26 |
| JP3279906B2 true JP3279906B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=12238052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02805496A Expired - Fee Related JP3279906B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ダイセット装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3279906B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4713102B2 (ja) * | 2004-07-29 | 2011-06-29 | Ｓｃｉｖａｘ株式会社 | 傾き調整機能付きプレス装置、傾き調整機能付きパターン形成装置、型の傾き調整方法 |
| JP2006312175A (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Konan Technics Kk | 位置決め治具，金型及びプレス装置 |
| CN101912926B (zh) * | 2010-08-17 | 2012-05-30 | 上海工程技术大学 | 一种正向压边的多用途板料冲压模架 |
| DE102017118069A1 (de) * | 2017-08-09 | 2019-02-14 | Siegfried Müller | Mehrständerpresse mit geführtem Stößel |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP02805496A patent/JP3279906B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09220699A (ja) | 1997-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |