JP3278718B2 - プリプラ式射出成形機におけるクッション樹脂滞留防止方法 - Google Patents

プリプラ式射出成形機におけるクッション樹脂滞留防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクリュ可塑化
装置とプランジャ射出装置とからなるプリプラ式射出成
形機におけるクッション樹脂滞留防止方法に関するもの
である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】プリプラ式射出成形機
は、可塑化シリンダに可塑化用のスクリュを内装した可
塑化装置と、射出シリンダに射出用のプランジャを内装
した射出装置とを、両シリンダの先端部間の樹脂路によ
り接続し、その樹脂路の射出シリンダ側をシリンダ先端
内面に開設した構造からなる。
【0003】このような成形機による射出成形では、成
形品中に樹脂の炭化による黒点が生じ易い。この黒点の
発生には幾つかの原因が挙げられるが、プランジャによ
り樹脂の射出充填を行う場合での原因は、主としてプラ
ンジャ先端面とシリンダ先端内面との間にクッションと
して介在させた樹脂の長期滞留による炭化が原因と考え
られる。
【0004】プリプラ式射出成形機では、上記スクリュ
の回転により樹脂の可塑化を行っており、可塑化された
樹脂は可塑化シリンダから樹脂路を経て射出シリンダの
先端部内に圧送される。射出装置側では樹脂圧により射
出終了位置のプランジャが設定位置まで後退し、その後
退に伴ってシリンダ先端部内に樹脂が蓄積されるととも
に計量され、計量後に樹脂路を遮断してプランジャを前
進し、射出シリンダ先端のノズルから金型に樹脂の射出
充填を行っている。
【0005】上記プランジャの前進は、プランジャ先端
面とシリンダ先端内面との間に、5ミリ程度の厚さで樹
脂がクッションとして介在する所までで、その位置でプ
ランジャによる樹脂の保圧を行い、保圧完了後に上記樹
脂路の遮断を解除して、可塑化装置から射出装置に可塑
化樹脂を供給し、樹脂圧によるプランジャの後退により
計量を行っている。
【0006】このプランジャの後退時にクッションとし
て残した樹脂は、計量時に樹脂路から流入する可塑化樹
脂によりプランジャ先端面やシリンダ先端内面から殺ぎ
落とされるように取り除かれるとされているが、その一
部が樹脂路と反対側の隅に残り易く、これがショットご
とに溜って長く滞留すると、加熱により変色さらには黒
く炭化するなど変質を起こす。
【0007】この変質樹脂は繰り返し行われる成形の途
中で細かく崩れやすく、これが可塑化樹脂に混入する
と、成形品中に黒点として現れて瑕疵となる。したがっ
て、クッションとしての樹脂の滞留を極力抑制すれば、
成形品中の黒点の発生も防止されるということになる。
【0008】この発明は、上記事由から考えられたもの
であって、その目的は、射出終了後にクッションとして
介在した樹脂の殆どを、プランジャの操作のみによって
強制的に排除し、これによりクッション樹脂の滞留を防
止して、黒点による瑕疵のない成形品の射出成形を可能
とするクッション樹脂滞留防止方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、可塑化シリンダに可塑化用のスクリュを内装した可
塑化装置と、射出シリンダに射出用のプランジャを内装
した射出装置とを両シリンダの先端部間の樹脂路により
接続し、その樹脂路の射出シリンダ側を漏斗状のシリン
ダ先端内面に開設したプリプラ式射出成形機において、
上記プランジャの後退により計量した樹脂の射出を、プ
ランジャ先端面とシリンダ先端内面との間に、所要量の
樹脂がクッションとして介在する所までプランジャを前
進して行い、保圧完了後に上記樹脂路を開放してからプ
ランジャを再前進して、上記クッション樹脂を樹脂路側
に押圧排除する、というものである。
【0010】このような構成では、射出充填ごとにクッ
ションとして介在させた樹脂は、計量前に排除され、ま
た樹脂路に排出された樹脂は、次回の計量時にシリンダ
先端部内に流入しても、他の可塑化樹脂と混ざり合って
金型に射出充填されるので、樹脂路の対向隅にクッショ
ン樹脂がシリンダ先端内面やプランジャ先端面に付着し
て長く滞留することがなく、したがって滞留樹脂の変色
や炭化等による成形品中の黒点などが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】図中1は射出装置、2は射出装置
の上に並設した可塑化装置で両装置は先端部間に設けた
樹脂路3により連通している。
【0012】上記射出装置1は、ノズル10を取付けた
先端部11のシリンダ先端内面12を漏斗状に形成し、
そのシリンダ先端内面12に上記樹脂路3の一部をなす
射出シリンダ側の流入路13を開設した射出シリンダ1
4と、先端面15を上記シリンダ先端内面12と対応す
る円錐面に形成して、射出シリンダ14の内部に進退自
在に設けた射出用のプランジャ16と、図では省略した
が、射出シリンダ14の後端に取付けて、ピストンをプ
ランジャロッド17の後端に接続した通常構造の射出油
圧シリンダとからなる。なお、図では射出シリンダ14
及びノズル11の外周囲のバンドヒーターを省略してい
る。
【0013】上記可塑化装置2は、外周囲にバンドヒー
ター20を備え、内部に可塑化用のスクリュ21を回転
かつ進退自在に設けた可塑化シリンダ22と、可塑化シ
リンダ22の先端部23内の弁座24及びスクリュ先端
の弁体25と、図では省略したが、可塑化シリンダ22
の後部上のホッパー及びシリンダ後端のスクリュ回転用
の電動モータと、進退用の油圧シリンダ等からなる。
【0014】上記樹脂路3は、上記射出シリンダ側の流
入路13と、上記可塑化シリンダ22の先端部中央に開
設した可塑化シリンダ側の流出路26とにわたって斜設
され、その樹脂路3を通ってスクリュ21の回転により
可塑化された樹脂が、射出シリンダ14のシリンダ先端
部内に流入し、その際の樹脂圧により、射出終了後の前
進限位置の上記プランジャ16が、背圧力を加えながら
設定位置まで後退して、可塑化樹脂の計量が行えるよう
になっている。
【0015】上記プランジャ16が樹脂圧により設定位
置まで後退すると、可塑化樹脂の計量完了となって、可
塑化装置2側ではスクリュ21が、上記弁座24に先端
部の弁体25が接するところまで僅かに後退して弁体周
囲の流路を遮断し、可塑化樹脂の供給を停止すると共
に、樹脂路3の樹脂の逆流を防止する。
【0016】この閉弁後に、計量した樹脂の金型(図示
せず)への射出充填が、プランジャ16の前進により行
われる。この前進は通常の射出充填と同様に、プランジ
ャ先端面15とシリンダ先端内面12との間に、数ミリ
程度の厚さで樹脂がクッションとして介在する所までプ
ランジャ16を前進して行い、その位置でプランジャ1
6による金型内の樹脂の保圧を行う。この保圧時にクッ
ション樹脂4の厚さがある程度減少するが、保圧完了後
においてもクッション樹脂4は残っている。
【0017】この保圧完了をもって射出充填の終了と
し、ノズルタッチ状態にて可塑化装置2側の上記スクリ
ュ21を前進すると、樹脂路3の開弁が行われて該樹脂
路3が可塑化シリンダ22内と連通して樹脂圧が緩和さ
れる。この開弁操作の後にプランジャ16を再前進する
と、上記クッション樹脂4として介在させた樹脂が押圧
されて、上記樹脂路3の流入路13に強制的に排除さ
れ、さらには流入路13では樹脂が樹脂路3へと押し戻
されるようになる。
【0018】なお、このクッション樹脂4の押圧排除
は、保圧が完了後にプランジャ16に加えている圧力を
一旦除いて、当業者が云う圧抜きを行ってから、プラン
ジャ16を再前進してクッション樹脂4を押圧するよう
にしてもよい。
【0019】このプランジャ16の再前進は、前進速度
を低速に制御することによって、プランジャ先端面15
がシリンダ先端内面12に接するまで行うことができ、
またその再前進距離によってクッション樹脂4の押出量
も異なるが、速度制御の点からは1mm、 好ましくは0.
5mm以下の距離を置いてシリンダ先端内面12にプラン
ジャ先端面15が対面する所までよく、それによりクッ
ション樹脂4として介在した樹脂が均等に押圧されるよ
うになって、樹脂路3の対向隅のクッション樹脂4aを
含めて、その殆どが樹脂路3側へと強制的に排除されて
滞留が防止される。
【0020】このクッション樹脂4の押圧排除が完了し
た後、上記スクリュ21の回転による樹脂の可塑化と、
その可塑化樹脂の射出装置1側への供給が開始し、また
プランジャ16に所定の背圧力を加えておくと、射出シ
リンダ14のシリンダ先端部内に流入した可塑化樹脂の
圧力により、プランジャ16が設定位置まで後退しなが
ら可塑化樹脂の計量が行われる。
【0021】この計量に際して、上記流入路13に押圧
排出して開口付近に留まったクッション樹脂4は、新た
な樹脂と共にシリンダ先端部内に流入して、シリンダ先
端内面12とプランジャ先端面15の両面に薄く付着し
て残留した樹脂を押し剥がすようになり、またその樹脂
も流入路13の狭い開口から断面積の大きなシリンダ先
端部内に流入した際に生ずる渦流や乱流などにより、新
たな可塑化樹脂と攪拌されることになる。
【0022】このようなことから、射出充填ごとにクッ
ション樹脂4として介在させた樹脂が計量前に樹脂路3
側へ排除され、その押圧排除により樹脂路3の反対隅の
クッション樹脂4aも殆ど無くなり、また次回の計量時
にシリンダ先端部内に逆流するようなことがあつても、
他の可塑化樹脂と混ざり合って金型に射出充填されるの
で、これまでクッション樹脂4の部分的な滞留が1つの
原因とされる樹脂の炭化による成形品中の黒点や変色な
どの瑕疵が防止されることになる。
【0023】なお、上記実施形態は、樹脂路3の開閉を
可塑化シリンダ22に内装したスクリュ21の先端の弁
体25により行っているが、樹脂路3の開閉はバルブを
樹脂路3に設けて行ってもよく、従ってこの発明は、図
示構造のプリプラ式射出成形機に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のクッション樹脂滞留防止方法の実
施が可能なプリプラ式射出成形機の要部縦断面図であ
る。
【図2】 射出充填完了時のスクリュ位置を示す説明図
である。
【図3】 スクリュ再前進によりクッション樹脂を押圧
排除した状態を示す説明図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化シリンダに可塑化用のスクリュを
    内装した可塑化装置と、射出シリンダに射出用のプラン
    ジャを内装した射出装置とを、両シリンダの先端部間の
    樹脂路により接続し、その樹脂路の射出シリンダ側を漏
    斗状のシリンダ先端内面に開設したプリプラ式射出成形
    機において、 上記プランジャの後退により計量した樹脂の射出を、プ
    ランジャ先端面とシリンダ先端内面との間に、所要量の
    樹脂がクッションとして介在する所までプランジャを前
    進して行い、保圧完了後に上記樹脂路を開放してからプ
    ランジャを再前進して、上記クッション樹脂を樹脂路側
    に押圧排除することを特徴とするプリプラ式射出成形機
    におけるクッション樹脂滞留防止方法。
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