JP3274197B2 - 官能基を有するイソブチレン系重合体及びその製造法 - Google Patents

官能基を有するイソブチレン系重合体及びその製造法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F210/08Butenes
    • C08F210/10Isobutene

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、官能基を有するイソブ
チレン系重合体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】分子鎖末
端、あるいはグラフト鎖中に官能基を含有するポリマー
は、接着剤、改質剤、コーティング剤、シーリング剤等
の原料として有用である。このようなポリマーの一種で
ある、例えば末端官能性イソブチレン系ポリマーの製造
法としては、1,4−ビス(α−クロロイソプロピル)
ベンゼン(以下「p−DCC」と記す)を開始剤兼連鎖
移動剤とし、且つBCl3を触媒としてイソブチレンを
カチオン重合させるイニファー法(米国特許第4276
394号明細書)が知られている。更にかかるイニファ
ー法で得られる重合直後あるいは精製後の両末端に塩素
原子を有するイソブチレン系ポリマーに、重合触媒のB
Cl3以外に、更にTiCl4を追加した後にアリルトリ
メチルシランと反応させることにより両末端にアリル基
を有するポリマーに変換されることが知られている(特
開昭63−105005号公報)。
【0003】しかしながら、上記の方法では、分子鎖末
端にしか官能基を導入できない。したがって、ポリマー
1分子中に複数の官能基を導入するためには、重合開始
点を2個以上有する化合物(p−DCC等)を使用する
必要がある。本発明の目的は、1分子内に、複数の官能
基を有する新規な重合体を提供するとともに、p−DC
C等の高価な化合物を用いることなく分子内に複数の官
能基を有するイソブチレン系重合体を製造する方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
1分子当たり少なくとも1個の一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、Rは水素原子、メチル基又はエチ
ル基を示す。Qは、
【化5】 を示し、nは1〜3の整数を示す。Yは、−NO 2 、−
OCH 3 又は水素原子を示す。〕で表される単位を有す
ることを特徴とする、数平均分子量500〜500,0
00の、官能基を有するイソブチレン系重合体で表され
る単位を有することを特徴とする、数平均分子量500
〜500,000の、官能基を有するイソブチレン系重
合体、(2)イソブチレンを含有するカチオン重合性モ
ノマーと一般式(II)
【0007】
【化6】
【0008】〔式中、R及びQは、前記と同義であ
る。〕で示されるスチレン系化合物とを、ルイス酸の存
在下に重合させることを特徴とする前記(1)記載のイ
ソブチレン系重合体の製造法に関する。
【0009】
【0010】
【0011】本発明の、官能基を有するイソブチレン系
重合体は、1分子中少なくとも1個の前記一般式(I)
で表される単位を有することを特徴とする重合体であ
る。一般式(I)において、Rは水素原子、メチル基又
はエチル基を示し、好ましくは水素原子またはメチル基
である。Qは上記特定の官能基を有する1価の有機基を
示す。本発明のイソブチレン系重合体のイソブチレンモ
ノマー単位を主体とする数平均分子量は、通常500〜
500,000、好ましくは1,000〜50,000
の重合体であって、1分子当たり少なくとも1個、好ま
しくは1.05個以上の前記一般式(I)で表される単
位を有するものである。数平均分子量が500未満では
イソブチレン単位の含有量が少なく、イソブチレン系重
合体としての特性を発現し得ず、500,000を越え
ると重合体が樹脂状となり、取り扱いにくくなる。
【0012】本明細書において、イソブチレンを含有す
るカチオン重合性モノマーとは、イソブチレンのみから
なるモノマーに限定されるものではなく、イソブチレン
の50重量%(以下、単に「%」と記す)以下をイソブ
チレンと共重合し得るカチオン重合性モノマーで置換し
たモノマーをも意味する。イソブチレンと共重合し得る
カチオン重合性モノマーとしては、例えば炭素数3〜1
2のオレフィン類、共役ジエン類、ビニルエーテル類、
芳香族ビニル化合物類、ビニルシラン類等が挙げられ
る。これらの中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び
共役ジエン類等が好ましい。
【0013】前記イソブチレンと共重合し得るカチオン
重合性モノマーの具体例としては、例えばプロピレン、
1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3
−メチル−2−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、ブタジエ
ン、イソプレン、シクロペンタジエン、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネ
ン、インデン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチル
ジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル
ジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジ
ビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジ
ビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチル
シラン、テトラビニルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、p−ヒドロキシ
スチレン等が挙げられる。これらイソブチレンと共重合
し得るカチオン重合性モノマーは、1種単独でイソブチ
レンと併用してもよいし、2種以上で併用してもよい。
本発明に用いるスチレン系化合物とは、一般式(II)
【0014】
【化7】
【0015】〔式中、R及びQは、前記と同義であ
る。〕で示される化合物を示す。本発明では、前記一般
式(II)に該当する限り、従来公知のものあるいは今ま
で知られていない新規な化合物であっても広く使用で
き、例えば、
【0016】
【化8】
【0017】等が好ましい。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】発明に用いるルイス酸は重合触媒として
使用される成分であり、MX′p(Mは金属原子、X′
はハロゲン原子、pは2以上の整数)で表わされるも
の、例えばAlCl3、SnCl4、TiCl4、VC
5、FeCl3、BF3等及びEt2AlCl、EtAl
Cl2等の有機アルミニウム化合物等が挙げられるが、
これらに限定されものではない。これらのルイス酸のう
ち、SnCl4、TiCl4、Et2AlCl、EtAl
Cl2等が好ましい。
【0022】前記ルイス酸の使用量は、イソブチレンを
含有するカチオン重合性モノマーと共重合させるスチレ
ン系化合物に対して、通常0.1〜50倍が好ましく、
更に好ましくは0.2〜10倍とするのがよい。ルイス
酸の使用量が0.1倍より少ないと、重合反応の収率が
低くなる場合があり、50倍より多くしても特に良好な
結果が得られるわけではない。
【0023】本発明において、重合溶媒としては、例え
ば脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等の炭化水素溶
媒等が用いられる。この中でもハロゲン化炭化水素が好
ましく、塩素原子を有する塩素化炭化水素がより好まし
い。かかる脂肪族炭化水素の具体例としては、ペンタ
ン、ヘキサン等を、またハロゲン化炭化水素の具体例と
しては、クロロメタン、クロロエタン、塩化メチレン、
1,1−ジクロロエタン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン等を例示できる。これらは、1種単独で又は
2種以上混合して使用される。更には少量の他の溶媒、
例えば酢酸エチル等の酢酸エステルや、ニトロエタン等
のニトロ基を有する有機化合物を併用してもよい。
【0024】本発明の製造法を実施するに際しては、特
に制限がなく、従来の重合方法を広く適用できる。一つ
の容器に重合溶媒、イソブチレンを含有するカチオン重
合性モノマー、スチレン系化合物、重合触媒等を順次仕
込んでいくバッチ法でもよいし、重合溶媒、イソブチレ
ンを含有するカチオン重合性モノマー、スチレン系化合
物、重合触媒等をある系内に連続的に仕込みながら反応
させ、更に取り出される連続法でもよい。
【0025】本発明の製造法において、重合温度として
は通常+10〜−80℃程度が好ましく、更に好ましく
は0〜−40℃程度とするのがよく、重合時間は、通常
0.5〜120分程度、好ましくは1〜60分程度であ
る。また重合時のイソブチレンを含有するカチオン重合
性モノマーのモノマー濃度としては、通常0.1〜8モ
ル/リットル程度が好ましく、0.5〜5モル/リット
ル程度がより好ましい。さらに、本発明の製造法におい
て、重合系中に加えるスチレン系化合物は、用いるイソ
ブチレンを含有するカチオン重合性モノマーのモル数に
対して通常0.002〜1倍モル、好ましくは0.01
〜0.1倍モルを加えることが望ましい。スチレン系化
合物の使用量が0.002倍モルより少ないと、重合体
1分子中に1個以上の一般式(I)で表される単位を導
入することが困難であり、1倍モルよりも多いと、イソ
ブチレン系重合体としての特性を発現しにくくなる。
【0026】本発明の製造法において、後の取り扱い易
さからメタノール等のアルコール類の添加により重合反
応を停止させるのが好ましいが、特にこれに限定される
ものではなく、従来の慣用手段のいずれも適用でき、ま
た、特に停止反応を改めて行う必要もない。このような
製造法により、イソブチレンモノマー単位を主体とする
数平均分子量が500〜500,000の重合体であっ
て、1分子当たり少なくとも1個の一般式(I)で表さ
れる単位を重合体中に有するイソブチレン系重合体が製
造される。
【0027】
【実施例】次に参考例を掲げて、本発明をより一層明ら
かにするが、参考例により本発明は何ら限定されるもの
ではない。
【0028】非共役ジエンAの合成500mlのナス型フ
ラスコ中に4−ヒドロキシベンズアルデヒド(100mm
ol)12.2g、ソディウムメチラートの28%メタノ
ール溶液(130mmol)18.5ml、メタノール60ml
および6−ブロモ−1−ヘキセン(150mmol)20.
0mlを加え18時間加熱還流させた。揮発分を留去する
ことにより、液量1/2程度まで濃縮した後、トルエン
200ml及び水100mlを加えてから振とうした後、水
相を除去した。有機相を水150mlでさらに3回洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウム10gを用いて乾燥し、固
形分をろ別してから揮発分を留去して4−(1−ヘキセ
ニルオキシ)ベンズアルデヒド18.9gを得た。
【0029】窒素雰囲気下、200mlの3ツ口フラスコ
中に、乾燥ジエチルエーテル150ml、臭化メチルトリ
フェニルホスホニウム(21mmol)7.5g、n−ブチ
ルリチウムの1.6Nヘキサン溶液(21mmol)13.
1mlを加え、室温で5時間攪拌し、メチレンホスホラン
を調製した。これに4−(1−ヘキセニルオキシ)ベン
ズアルデヒド(20mmol)4.08gの乾燥ジエチルエ
ーテル(20ml)溶液を3分間かけて滴下した。さらに
反応液を1時間加熱還流した後、固形分をろ別してから
ヘキサン150mlを加え、有機相を水150mlで3回洗
浄した後、揮発分を留去して4−(1−ヘキセニルオキ
シ)スチレン[非共役ジエンA]3.0gを得た。
【0030】
【化11】
【0031】得られた共役ジエンAの構造を 1HNMR
スペクトル及びIRスペクトルで調べた。その結果を下
記に示す。1 HNMRスペクトル(300MHz、CDCl3)δ=
6.8〜7.4(4H)、δ=6.7(1H)、δ=
5.8(1H)、δ=5.6(1H)、δ=5.2(1
H)、δ=4.9〜5.1(2H)、δ=4.0(2
H)、δ=2.1(2H)、δ=1.8(2H)、δ=
1.6(2H) IRスペクトル(cm-1) 1640(中)、1630(中)、1610(大)、1
510(大)、1250(大)、1175(中)、99
0(中)、850(中)、780(大)
【0032】参考例1 100mlの耐圧ガラス製オートクレーブに攪拌用羽根、
三方コック及び真空ラインを取付けて、真空ラインで真
空に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱するこ
とにより乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを用いて
窒素で常圧に戻した。その後、三方コックの一方から窒
素を流しながら、注射器を用いてオートクレーブに水素
化カルシウム処理により乾燥させた主溶媒である塩化メ
チレン40mlを導入した。次いで非共役ジエンA〔4−
(1−ヘキセニルオキシ)スチレン〕を1mmol添加し
た。
【0033】次に、酸化バリウムを充填したカラムを通
過させることにより脱水したイソブチレンが5g入って
いるニードルバルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三
方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドライア
イス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を攪拌しな
がら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内部を
減圧にした後、ニードルバルブを開け、イソブチレンを
耐圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入した。
その後三方コックの一方から窒素を流すことにより常圧
に戻してから、−30℃のドライアイス−アセトンバス
に浸漬し、更に1時間攪拌して重合容器内を−30℃ま
で昇温した。次に、TiCl4 1.1ml(10mmol)を
注射器を用いて三方コックから添加して重合を開始さ
せ、20分経過した時点で予め0℃以下に冷却しておい
たメタノールを添加することにより、反応を完結させ
た。
【0034】その後、反応混合物をナス型フラスコに取
出し、未反応のイソブチレン、塩化メチレン及びメタノ
ールを留去し、残ったポリマーを100mlのn−ヘキサ
ンに溶解後、中性になるまでこの溶液の水洗を繰返し
た。その後、このn−ヘキサン溶液を20mlまで濃縮
し、300mlのアセトンにこの濃縮溶液を注ぎ込むこと
によりポリマーを沈澱分離させた。このようにして得ら
れたポリマーを再び100mlのn−ヘキサンに溶解さ
せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、n−ヘ
キサンを減圧留去することにより、イソブチレン系ポリ
マーを得た。得られたポリマーの収量より収率を算出す
ると共に、数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw
/Mn)をGPC法(ポリスチレン基準)により、また
ポリマー中に含まれる共重合成分の量を 1H−NMR
(300MHz)法により各構造に帰属するプロトンの
共鳴信号の強度を測定、比較することにより求めた。な
お、GPC測定装置はWaters社製システム(ポン
プ600E、示差屈折計401等)を、カラムは昭和電
工(株)製Shodex K−804を使用し、移動相
としてはクロロホルムを用いた。
【0035】参考例2〜7 非共役ジエンの種類(A〜D)や使用量及び重合触媒を
表1に示すように変更した以外は、参考例1と同様にし
てポリマーを製造し、評価した。
【0036】
【化12】
【0037】
【表1】
【0038】参考例8 重合反応を−10℃でおこなうこと以外は、参考例1と
同様にしてポリマーを製造して評価した。 比較例1 非共役ジエンを使用しない以外は、参考例1と同様にし
てポリマーを製造して評価した。参考例1〜8及び比較
例1の結果を表2に併せて示す。
【0039】
【表2】
【0040】参考例9 特開平3−95266号公報に記載の実施例9に準拠
し、1,9−デカジエンとポリハイドロジエンシロキサ
ン(信越化学(株)製 LS8600)を原料として炭
化水素系付加型硬化剤を合成した。上記の炭化水素系付
加型硬化剤を用いて特開平3−95266号公報に記載
の実施例11と同様にして、本発明の参考例1で製造し
たイソブチレン系重合体の硬化物を作成した。該硬化物
のシートからJISK6301に準拠した3号ダンベル
を打ち抜き、引張速度200mm/minで引張試験を行な
った。結果を表3に示す。尚、EB(%)は、試験片が
引張りを受けて破断した時の変形をいい、元の長さに対
する伸びた長さの比を百分率として表している。また、
TB(Kgf/cm2) は試験片が引っ張りを受けて破断するま
での最大応力を示す。
【0041】
【表3】
【0042】参考例10 E型粘度計を用いて、参考例1で製造したイソブチレン
系重合体の23℃での粘度を測定した。結果を表4に示
す。併せて、比較例1で製造したイソブチレン系重合体
の粘度の測定を試みたが、重合体がゴム状のため、測定
は不可能であった。結果を併せて表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】表4の結果より、共重合成分である非共役
ジエンの影響により、イソブチレン系重合体の粘度が低
下したことが明らかになった。イソブチレン系重合体の
硬化物作成時の加工性を考慮すれば、粘度が低い方が、
種々の配合成分との混合が容易であり好ましい。従っ
て、本発明に特有の好ましい効果として、重合体の粘度
の低下があげられる。
【0045】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、官能基の種類
及び使用量をコントロールすることにより、官能基含量
の異なる重合体を簡便に得ることができる。また、共役
ジエンを用いた場合のように、主鎖中に1,4−付加に
よるオレフィン基の残存もないため、高い耐候性等が期
待できる。こうして得られた重合体は、そのまま架橋硬
化物の原料として用いられる他、その官能基を水酸基、
アミノ基、アルコキシシリル基、ハイドロジェンシリル
基等へ変換することができる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 210/10 C08F 212/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子当たり少なくとも1個の一般式
    (I) 【化1】 〔式中、Rは水素原子、メチル基又はエチル基を示す。
    Qは、 【化2】 を示し、nは1〜3の整数を示す。Yは、−NO 2 、−
    OCH 3 又は水素原子を示す。〕で表される単位を有す
    ることを特徴とする、数平均分子量500〜500,0
    00の、官能基を有するイソブチレン系重合体。
  2. 【請求項2】 イソブチレンを含有するカチオン重合性
    モノマーと、一般式(II) 【化3】 〔式中、R及びQは、前記と同義である。〕で示される
    スチレン系化合物とを、ルイス酸の存在下に重合させる
    ことを特徴とする請求項1記載のイソブチレン系重合体
    の製造法。
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