JP3273934B2 - セメント硬化促進剤およびセメント硬化促進方法 - Google Patents

セメント硬化促進剤およびセメント硬化促進方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントの硬化を促進す
る方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】セメントの硬化促進剤としては従来塩化
カルシウムや塩化マグネシウム等の金属塩化物等が使用
されていた。上記従来の硬化促進剤としての金属塩化物
は鉄等の金属に対して腐食性があり、また該硬化促進剤
を使用したセメント製品の廃棄物を焼却処理すればダイ
オキシン発生のおそれがあり、人体に悪影響を及ぼすお
それがあった。更に近年不燃あるいは難燃の建築板とし
て木質補強材を混合したセメント板(木質セメント板)
が多用されている。しかし木質補強材には少なからずセ
メント硬化阻害物質である糖類が含まれているので、セ
メントの硬化を促進するために上記セメント硬化促進剤
を添加するのが通常である。
【0003】上記糖類はセメントから析出するカルシウ
ムと反応して不溶物を生成し、該不溶物によってセメン
ト粒子が被覆されることによってセメントの硬化が阻害
されるが、上記金属塩化物等は該セメント粒子を被覆す
る不溶物を溶解して該セメント粒子を露出させ硬化を促
進する。しかしこれら従来のセメント硬化促進剤は、そ
の硬化促進剤の種類と、セメント粒子を被覆する不溶物
の種類や被覆状態との組合せによってはセメント粒子を
被覆する不溶物に対する溶解力が小さくなる場合があ
り、このような場合にはセメント粒子全体を露出させる
ことは困難であり、したがってセメント硬化促進効果は
大きくならないことがある。そこでいろいろなタイプの
硬化促進剤を併用することが考えられるが、複数種の硬
化促進剤を併用することは工程、装置が煩雑になりコス
ト高になると言う欠点があった。
【0004】
【従来の技術】最近、セメントの硬化促進剤として蟻酸
カルシウムの使用例が増大している。蟻酸カルシウムは
金属塩化物と異なり塩素分を含まず、またセメントに対
する硬化促進効果が大きい。例えば特開平10−338
561号公報には蟻酸カルシウムをセメントにプレミッ
クスし、該セメントを木質セメント板の原料として使用
する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蟻酸カルシ
ウムの使用態様では、蟻酸カルシウムが潮解し易いため
にセメント内で吸湿潮解して木質セメント板を製造する
前に既にセメントの硬化が始まってしまうおそれがあ
り、また高価であるから大量の使用は製品のコストアッ
プにつながる。更に蟻酸カルシウムは一例として挙げれ
ば蟻酸と消石灰の中和反応によって製造されるが、消石
灰が過剰であると高アルカリ状態となって、木質セメン
ト板に適用する場合には木質補強材に含まれるセメント
硬化阻害物質の溶出を促進するおそれがあり、また蟻酸
が過剰であるとセメントが溶解して所定の製品強度が得
られないと云う問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、セメントスラリーに蟻酸
を添加して反応せしめ、PHを6〜9の範囲に調節した
セメント硬化促進剤、および該セメント硬化促進剤をセ
メントに添加して該セメントの硬化を促進するセメント
硬化促進方法を提供するものである。上記セメント硬化
促進方法は特にセメントに木質補強材が添加されている
場合、例えば木質セメント板を製造するような場合に有
用である。本発明を以下に詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】〔セメント〕本発明に使用される
セメントとは、中庸熱セメント、早強セメント等を含む
ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメン
ト、フライアッシュセメント、膨張性セメント等の混合
セメント、耐酸セメント、超早強セメント、歯科用セメ
ント等の特殊セメント等の酸に溶解可能なセメントであ
る。
【0008】〔セメント硬化促進剤〕本発明のセメント
硬化促進剤はセメントスラリーと蟻酸との反応物からな
るが、該セメント硬化促進剤を製造するには、水にセメ
ントを分散させたスラリーに蟻酸を直接添加するか、あ
るいは水溶液にして添加する。あるいは水に蟻酸を溶解
した濃度の低い水溶液にセメントを直接添加するか、あ
るいはセメントを水に分散させたスラリーを添加する。
上記セメントスラリーは通常セメント濃度を5〜15重
量%とし、また上記蟻酸の水溶液濃度は通常4〜12重
量%とする。上記セメントスラリーと蟻酸との添加比率
は反応物溶液のpHが通常6〜9、望ましくは7〜8に
なるように調節する。反応物溶液のPHが6未満では未
反応の蟻酸が残存し、セメントを溶解せしめて製品強度
が低下するおそれがあり、9を越えると蟻酸化合物の含
有量が少なくなり、同重量計量方式では硬化促進効果が
低下するおそれがある。
【0009】〔セメントの硬化〕上記セメントスラリー
と蟻酸との反応物溶液であるセメント硬化促進剤中には
カルシウムと蟻酸との塩、アルミニウムと蟻酸との塩、
ナトリウムと蟻酸との塩、カリウムと蟻酸との塩等種々
な複合塩が生成されており、このような複合塩によって
セメントは他の添加物によらず略一律に硬化を促進され
る。上記セメントに対する硬化促進剤の添加量は、硬化
促進剤重量をセメント重量と蟻酸重量との和として想定
し、セメント100重量部に対して通常0.5〜5重量
比とされる。
【0010】本発明の硬化促進剤は特にセメントに木質
補強材が添加される木質セメント板の製造に有用であ
る。木質補強材はカラマツ、ラワン、イエローラワン、
スギ、マツ、ツガ等種々な樹種から得られるものであ
り、樹種により種々な糖類を種々な量で含有する。しか
し本発明の硬化促進剤は上記したように種々な複合塩を
含んでおり、このような木質補強材に含まれる糖類の種
類、量に影響されることなく略一定のセメント硬化促進
効果が得られる。
【0011】即ち本発明の硬化促進剤は複数種の塩を内
在しているのでセメント粒子を被覆する糖類由来の不溶
物を糖類の種類、量によらず短時間で全体的に分解す
る。したがってセメントは木質補強材の樹種に依存せず
一様に硬化を促進する。本発明の硬化促進剤を用いた木
質セメント板の製造方法を以下に詳細に説明する。
【0012】〔木質補強材〕本発明に用いられる木質補
強材としては、木粉、木毛、木片、木質繊維、木質パル
プ、木質繊維束等があるが、該木質補強材には竹繊維、
麻繊維、バカス、モミガラ、稲わら等のリグノセルロー
スを主成分とする材料を混合してもよい。好ましい木質
補強材としては、巾0.5〜2.0mm、長さ1〜20m
m、アスペクト比(長さ/厚み)20〜30の木片や、
直径0.1〜2.0mm、長さ2〜35mmの分枝および/
または彎曲および/または折曲した木質繊維束がある。
上記木質補強材は、絶乾状態に換算して通常セメント系
無機粉体に対して5〜40重量%程度混合される。
【0013】〔骨材〕上記セメント系無機粉体および木
質補強材以外に、本発明においては骨材、特に軽量骨材
を混合してもよい。上記骨材としては、例えばケイ砂、
ケイ石粉等が使用され、上記軽量骨材としてはパーライ
ト、シラスバルーン、膨張頁岩、膨張粘土、焼成ケイ藻
土、フライアッシュ、石炭ガラ等が使用される。上記骨
材は、通常混合物の全固形分に対して5〜40重量%程
度混合される。
【0014】〔第三成分〕上記混合物には、所望なれば
更に硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、アルミン酸
塩類、水ガラス等の硬化促進剤やロウ、ワックス、パラ
フィン、界面活性剤、シリコン等の防水剤や撥水剤等が
混合されてもよい。
【0015】〔木質セメント板の製造〕本発明において
は、半乾式法または乾式法あるいは湿式抄造法によって
木質セメント板を製造する。半乾式法の場合、まず、上
記セメントおよび木質補強材、そして所望により骨材、
第三成分を含有する混合物に、本発明の硬化促進剤溶液
を添加混合し、得られた成形材料を基板上に散布してマ
ットをフォーミングする。水は、該マットの水分含有率
が15〜65重量%となるように添加するのが好まし
い。
【0016】乾式法の場合、まず、上記セメントおよび
木質補強材、そして所望により骨材、第三成分を含有す
る混合物に、本発明の硬化促進剤溶液を添加混合し、得
られた成形材料を基板上に散布してマットをフォーミン
グし、該マットに更に水を添加する。更に添加する水
は、該マットの水分含有率が15〜65重量%となるよ
うに添加するのが好ましい。
【0017】以上のようにしてマットがフォーミングさ
れたら、該マットを基板とともに圧締して加熱状態下で
一次硬化せしめる。該一次硬化において適用される温度
は通常50〜100℃であり、圧締圧は通常2〜5MP
a である。上記一次硬化後、得られた一次硬化体は脱型
した上で常温養生またはオートクレーブ養生する。常温
養生は、通常常温で4〜10日間行われ、オートクレー
ブ養生は、140〜180℃の温度で10〜18時間行
われる。常温養生またはオートクレーブ養生後は、乾燥
工程を経て表面塗装等を行い、最終製品とする。
【0018】木質セメント板表面に凹凸模様を付する場
合には、該基板の型面に該凹凸模様に対応した凹凸模様
を形成しておけばよい。また表面に凹凸模様のない平滑
な木質セメント板を製造する場合には、基板として直接
搬送板を使用してもよい。
【0019】以上説明した本発明の方法によって、二層
構造または三層構造の木質セメント板を製造することも
出来る。二層構造の場合には、まず粒子径の細かい木質
補強材を混合した成形材料を基板上に散布し、次いでそ
の上に粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料を
散布して二層構造のマットをフォーミングし、該マット
を圧締・加熱して上記粒子径の細かい木質補強材を混合
した成形材料によって緻密構造の表層部を形成し、上記
粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料によって
粗構造の裏層部を形成する。
【0020】三層構造の場合には、上記粒子径の大きい
木質補強材を混合した成形材料の上に更に粒子径の細か
い木質補強材を混合した成形材料を散布して三層構造の
マットをフォーミングし、該マットを圧締・加熱して上
記粒子径の大きい木質補強材を混合した成形材料からな
る層を芯層部とし、その上下の粒子径の細かい木質補強
材を混合した成形材料からなる層を表裏層部とする。ま
た、上記二層構造のマットを、粒子径の大きい木質補強
材を混合した成形材料からなる層相互が接触するように
二枚積層して圧締・加熱してもよい。
【0021】湿式抄造の場合、上記セメントおよび木質
補強材、そして所望により骨材、第三成分を水に分散し
て通常固形分2〜15重量%のスラリーとし、該スラリ
ーを長網式抄造機、丸網式抄造機、ハチェック式抄造機
等の抄造機で抄造脱水してマットをフォーミングし、該
マットをメイキングロールで巻取ることによって通常5
〜15層積層し、該積層マットをプレスし、半乾式法、
乾式法によるマットと同様に一次硬化、更に常温養生ま
たはオートクレーブ養生して乾燥および表面塗装等を行
ない最終製品とする。
【0022】〔製造例1〕(硬化促進剤Aの製造) 10重量%のポルトランドセメントスラリーを調製し、
蟻酸の10重量%の水溶液を添加し溶解せしめることに
よってpH7.4の硬化促進剤Aを調製した。
【0023】〔製造例2〕(硬化促進剤Bの製造) フライアッシュセメント10重量%の水分散液に10重
量%の蟻酸を添加溶解せしめることによってpH7.2
の硬化促進剤Bを調製した。
【0024】〔実施例1,2、比較例1〕表1に示す組
成の混合物に対して、水分量が45重量%になるように
水を添加し、攪拌して均一化した。得られた成形材料を
搬送板上に散布してマットをフォーミングし、該マット
を該搬送板とともに圧締し、50℃で12時間一次硬化
せしめた。その後圧締状態を解き、常温で4日間自然養
生し、最後に80℃で5時間乾燥させて厚さ12mmの木
質セメント板製品を得た。なお、表1中のセメントとし
てはポルトランドセメントを使用し、木フレークとして
はヒノキの辺材を使用した。
【0025】
【表1】
【0026】一次硬化後における硬化体および得られた
木質セメント板製品から試験片(縦7cm×横20cm×厚
さ1.2cm)を切り出し、スパン15cmとして曲げ強度
を測定した。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示すように、本発明の硬化促進剤を
使用して製造した実施例1,2の木質セメント板は、塩
化カルシウムを使用して製造した比較例1の木質セメン
ト板と比較して、一次硬化後および製品共に非常に高い
曲げ強度を示す。
【0029】〔実施例3,4、比較例2〕表3に示す組
成の混合物を水に分散させて固形分6重量%のスラリー
を調製する。
【0030】
【表3】
【0031】該スラリーを長網式抄造機により抄造して
マットをフォーミングし、該マットを10層重ねて積層
マットとする。該マットを型板上でプレスし、50℃で
12時間一次硬化せしめた後、温度170℃、15時間
のオートクレーブ養生を行ない、その後、85℃で5時
間乾燥させて厚さ12mmの木質セメント板製品を得た。
【0032】一次硬化後における積層体および得られた
木質セメント板製品から試験片(縦7cm×横20cm×厚
さ1.2cm)を切り出し、スパン15cmとして曲げ強度
を測定した。結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4に示すように、本発明の硬化促進剤を
使用して製造した実施例3,4の木質セメント板は、水
ガラス(2号)を使用して製造した比較例2の木質セメ
ント板と比較して、一次硬化後および製品共に非常に高
い曲げ強度を示す。
【0035】
【発明の効果】本発明のセメント硬化促進剤によれば、
セメント硬化阻害物質を多量に含む樹種からなる木質補
強材を使用した場合であっても、速やかにセメントを硬
化させることが出来るため、強度の高い木質セメント板
を効率良く製造することが出来る。更に本発明では蟻酸
とセメントとを反応させるため、木質セメント板製造工
場では蟻酸と反応させるセメントも、主材として使用す
るセメントのタンクから供給すればよいから製造設備が
簡略化出来る。蟻酸と消石灰とを反応させて蟻酸カルシ
ウムを製造する場合や蟻酸と水酸化ナトリウムとを反応
させて蟻酸ナトリウムを製造する場合や、蟻酸と水酸化
カリウムとを反応させて蟻酸カリウムを製造する場合に
は、消石灰等のタンクが夫々別個に必要になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 103:14 C04B 103:14 (56)参考文献 特開 昭61−242938(JP,A) 特開 昭46−3434(JP,A) 特開 昭59−97561(JP,A) 特開 平10−338561(JP,A) 特開 平9−110510(JP,A) 特開 平9−20544(JP,A) 特開 平8−310845(JP,A) 特開 昭49−31585(JP,A) 特開2000−143319(JP,A) 特開2001−130940(JP,A) 特開 平9−110489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 24/04 C04B 18/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントスラリーに蟻酸を添加して反応
    せしめ、PHを6〜9の範囲に調節したことを特徴とす
    るセメント硬化促進剤
  2. 【請求項2】 請求項1のセメント硬化促進剤をセメン
    トに添加して該セメントの硬化を促進することを特徴と
    するセメント硬化促進方法
  3. 【請求項3】 該セメントには木質補強材が添加されて
    いる請求項2記載のセメント硬化促進方法
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