JP3267132B2 - アクスル構造 - Google Patents

アクスル構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナックルにベアリ
ングを介して支持されるアクスルハブのフランジ部にナ
ックル側から挿通されたハブボルトによってディスクホ
イールを固定するアクスル構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、アクスルハブには、タイヤが装着され、これを保持
するディスクホイールの他に、ディスクブレーキ装置の
一構成要素であるディスクロータが、ハブボルト及びハ
ブナットによって共締めされている。この種の構成の開
示例として実開昭62−137801号公報を挙げるこ
とができ、以下に簡単に説明する。
【0003】図5に示されるように、ナックル100の
軸心部には、アンギュラボールベアリング102を介し
てアクスルハブ104の軸部104Aが軸支されてい
る。アクスルハブ104のフランジ部104Bの外周縁
近傍にはボルト挿通孔106が形成されており、このボ
ルト挿通孔106内へハブボルト108が挿入されてい
る。また、アクスルハブ104のフランジ部104Bの
外側には、ディスクロータ110の取付部110Aが当
接状態で配置されている。この取付部110Aは有底円
筒状に形成されており、その底部外周にはハブボルト1
08を挿通させるためのボルト挿通孔112が形成され
ている。さらに、ディスクロータ110の取付部110
Aの外側には、図示しないタイヤが取り付けられるディ
スクホイール114のディスク部114Aが当接状態で
配置されている。このディスク部114Aも扁平な有底
円筒状に形成されており、その底部外周にはハブボルト
108を挿通させるためのボルト挿通孔116が形成さ
れている。
【0004】組付に際しては、アクスルハブ104のフ
ランジ部104Bから突出するハブボルト108に、デ
ィスクロータ110のボルト挿通孔112、ディスクホ
イール114のボルト挿通孔116を順次挿通させた
後、ハブナット118をハブボルト108に螺合させ
る。これにより、ディスクロータ110及びディスクホ
イール114がアクスルハブ104のフランジ部104
Bに共締めされる。
【0005】ところで、上述したハブボルト108は、
過大な軸力が加わった場合やボルトの焼き付き等により
折損することがある。この場合、アクスルハブ104等
の全体を交換することも考えられるが、ユーザーにかか
る負担及び省資源化の要請等の見地からすればハブボル
ト108のみの交換作業を行えば済むようにしておくこ
とが望ましい。
【0006】そこで、この点に鑑み、上記従来構造で
は、アクスルハブ104のフランジ部104Bの外径を
大径化することでボルト挿通孔106の形成位置を径方
向外側に設定し、これによりハブボルト108の取外し
スペースを確保している。つまり、ボルト挿通孔106
の形成位置を径方向外側に設定することで、ハブボルト
108のボルト挿通孔106からの取外し時に、ハブボ
ルト108の頭部がナックル100に干渉して取外し不
可能になることを避ける構造となっている。これによ
り、ハブボルト108の折損時には、ハブボルト108
のみの交換作業を行えばよいことになる。
【0007】しかしながら、このようにアクスルハブ1
04のフランジ部104Bを大径化すると、アクスルハ
ブ104自体も大型化するが、加えてディスクロータ1
10の取付部110Aも大径化して大型化する。このた
め、ディスクブレーキ装置の設計スペースが狭くなり、
例えばブレーキパッドの摩擦面積が小さくなったり、デ
ィスクロータ110の放熱面積が小さくなるといったこ
とも考えられる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、アクスルハブ
等を径方向に大型化することなく、ハブボルトの交換作
業を行うことができるアクスル構造を得ることが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ナックルにベアリングを介して支持されるアクスル
ハブのフランジ部にボルト挿通孔を設け、このボルト挿
通孔内にナックル側から挿通されたハブボルトによって
アクスルハブのフランジ部にディスクホイールを固定す
るアクスル構造であって、ナックルにおけるアクスルハ
ブのフランジ部側となる外周部に、ハブボルトの取外し
軌跡との干渉を避ける切欠部を設けた、ことを特徴とし
ている。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記切欠部を、前記ナックルの外周部に
おける車両前方側及び車両後方側の少なくとも一方に設
けた、ことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記切欠部を、前記ナックルに一体的に
設けられかつキャリパマウンティングブラケットと連結
される一対のナックルフランジ部間に設けた、ことを特
徴としている。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、ハブボル
トが折損してこれを交換する場合、ハブボルトをナック
ル側へ取り外すことになる。ここで、本発明では、ナッ
クルにおけるアクスルハブのフランジ部側となる外周部
にハブボルトの取外し軌跡との干渉を避ける切欠部を設
けたので、この切欠部を利用してハブボルトを取外して
抜き取ることができる。従って、本発明によれば、ハブ
ボルトの交換作業を可能とすべく、アクスルハブのフラ
ンジ部を大径化する必要はない。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明において、ナックルの外周部における車両前
方側及び車両後方側の少なくとも一方に前述した切欠部
を設けたので、ナックルの剛性の局部低下がベアリング
クリープ性能等に与える影響をかなり抑えることができ
る。すなわち、ナックルの外周部に切欠部を設けると、
切欠部形成部位の剛性が低下する。ここで、アクスルハ
ブに入力される荷重は路面入力に基づくものなので、当
該荷重は基本的には車両上下方向に作用する。このた
め、仮にナックルの外周部における車両上下方向側に切
欠部を設けたとすると、前述した剛性低下がベアリング
クリープ性能の低下をもたらしたり、ベアリング及びナ
ックル間での異音発生の問題を引き起こす可能性があ
る。しかし、本発明のように、ナックルの外周部におけ
る車両前方側及び車両後方側の少なくとも一方に切欠部
を設ければ、このような問題は生じない。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、請求項2
記載の発明において、ナックルに一体的に設けられかつ
キャリパマウンティングブラケットと連結される一対の
ナックルフランジ部間に前述した切欠部を設けたので、
ナックルの剛性の局部低下の影響を最小限に抑えること
ができる。すなわち、ナックルの一対のナックルフラン
ジ部はキャリパマウンティングブラケットと連結される
ことで、高剛性化される。そして、高剛性化された一対
のナックルフランジ部間に切欠部を設けたことにより、
切欠部形成による局部的な剛性低下が前述したベアリン
グクリープ性能等に与える影響が最小限に抑えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。
【0016】図1には、本実施形態に係るアクスル構造
の水平断面構造が示されている。この図に示されるよう
に、アクスル10の外端部には小径軸状のシャフト部1
2が突出形成されており、このシャフト部12の外周部
にアクスルハブ14が配置されている。アクスルハブ1
4は、円筒状の軸部14Aと、この軸部14Aの外端側
に一体に設けられ半径方向外側へ延出された円板状のフ
ランジ部14Bと、を含んで構成されている。なお、フ
ランジ部14Bの軸心部には、環状の凹陥部14Cが突
出形成されている。アクスルハブ14の軸部14Aはシ
ャフト部12の外周部にスプライン嵌合され、この状態
でナット16がシャフト部12の先端部に螺合されるこ
とにより、アクスルハブ14がシャフト部12に固定さ
れている。また、アクスルハブ14のフランジ部14B
の外周縁近傍には、複数のボルト挿通孔18が形成され
ている。なお、ボルト挿通孔18は、フランジ部14B
の周方向に所定の間隔で形成されている。これらのボル
ト挿通孔18内へは、後述するナックル30側からハブ
ボルト20が挿入されている。
【0017】また、アクスルハブ14の軸部14Aの外
周部にはベアリング装着用の凹部22が形成されてお
り、この凹部22にアンギュラボールベアリング24の
インナレース26が相対的に圧入されている。また、ア
ンギュラボールベアリング24のアウタレース28は、
ナックル30の円環部30Aに相対的に圧入されてい
る。これにより、アクスル10及びアクスルハブ14
は、ナックル30に対して回転自在に支持されている。
【0018】上述したアクスルハブ14のフランジ部1
4Bの外側には、ディスクロータ32が配置されてい
る。ディスクロータ32は、有底円筒形状の取付部32
Aと、この取付部32Aの開放側端部から半径方向外側
へ延出された円盤状のフランジ部32Bと、によって構
成されている。ディスクロータ32の取付部32Aの軸
心部には、アクスルハブ14の凹陥部14Cを挿通させ
るための貫通孔34が形成されている。さらに、ディス
クロータ32の取付部32Aの底部にはアクスルハブ1
4のフランジ部14Bが当接されており、又前述したボ
ルト挿通孔18と同軸上となる位置にはボルト挿通孔3
6が形成されている。
【0019】上述したディスクロータ32の外側には、
ディスクホイール38が配置されている。ディスクホイ
ール38は、アクスルハブ14への取付部となるディス
ク部38Aと、タイヤが装着されこれを保持するリム部
38Bと、によって構成されている。ディスクホイール
38のディスク部38Aの軸心部には、アクスルハブ1
4の凹陥部14Cを挿通させるための円筒部40が形成
されている。さらに、ディスクホイール38のディスク
部38Aには、前述したボルト挿通孔18、36と同軸
上となる位置にボルト挿通孔42が形成されている。そ
して、アクスルハブ14のフランジ部14Bから突出す
るハブボルト20にディスクロータ32のボルト挿通孔
36及びディスクホイール38のボルト挿通孔42を相
対的に貫通させた後にハブナット44をハブボルト20
に螺合させることにより、ディスクホイール38がディ
スクロータ32と共にアクスルハブ14のフランジ部1
4Bに共締めされている。
【0020】上述した構成においてディスクロータ32
はキャリパ46と共にディスクブレーキ装置の主要部を
構成するものであり、以下にキャリパ46の構造につい
て簡単に説明しておく。図2に示されるように、キャリ
パ46は、略コ字形に形成されたキャリパマウンティン
グブラケット48と、ディスクロータ32のフランジ部
32Bを跨ぐ形に形成されたキャリパボディー50と、
を備えている。ナックル30の円環部30Aからは一対
のナックルフランジ部30B、30Cが所定の間隔を開
けて径方向外側へ延出されており、これらのナックルフ
ランジ部30B、30Cにキャリパマウンティングブラ
ケット48の両側部の下端部がボルト52によって固定
されている。また、キャリパボディー50は、一対のス
ライドピン54によってキャリパマウンティングブラケ
ット48の両側部の各上端にスライド可能に支持されて
いる。このキャリパボディー50内には、インナパッド
及びアウタパッドがディスクロータ32のフランジ部3
2Bに対向して配置されている。制動時になると、イン
ナパッドはキャリパボディー50のシリンダ部56内に
収容されたピストンに押圧されることでフランジ部32
Bの一方の面に圧接され、その際の反力でキャリパボデ
ィー50がスライドしてアウタパッドがフランジ部32
Bの他方の面に圧接されるようになっている。
【0021】ここで、本実施形態では、上述したナック
ル30の円環部30Aの外周部における車両前方側とな
る部位に、切欠部58を形成している。この切欠部58
は、ハブボルト20の取外し時における取外し軌跡との
干渉を避けるべく、曲面的に切り欠かれている(図3参
照)。さらに、この切欠部58は、図2から判るよう
に、前述した一対のナックルフランジ部30B、30C
の中間に設けられている。
【0022】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。ハブボルト20が折損した場合、これを交換する
必要がある。ここで、本実施形態におけるアクスルハブ
14のフランジ部14Bは従来構造のように大径化され
ておらず、ハブボルト20のボルト挿通孔18もナック
ル30の円環部30Aに近い位置に形成されているた
め、単純にハブボルト20を取り外そうとした場合に
は、ハブボルト20の頭部が円環部30Aに干渉してし
まって取り外すことができない(図1において下側に図
示されたハブボルト20参照)。しかしながら、本実施
形態では、ナックル30の円環部30Aの外周部におけ
る車両前方側となる部位に切欠部58を形成したので、
この切欠部58を利用すれば、ハブボルト20を円環部
30Aに干渉させることなく、図3に示される取外し軌
跡に沿ってハブボルト20をボルト挿通孔18から取り
外すことができる。
【0023】このように本実施形態では、ナックル30
の円環部30Aの外周部に、ハブボルト20の取外し軌
跡との干渉を避ける切欠部58を設けたので、アクスル
ハブ14のフランジ部14Bを大径化して大型化するこ
となく、ハブボルト20の交換作業を行うことができ
る。
【0024】また、本実施形態では、アクスルハブ14
を大径化する必要がないため、ディスクロータ32の取
付部32Aも大径化する必要がない。このため、ディス
クブレーキ装置の設計スペースを十分に確保することが
でき、インナパッド及びアウタパッドの摩擦面積並びに
ディスクロータ32の放熱面積を十分に確保することが
できる。従って、ディスクブレーキ装置のブレーキ性能
を良好に維持することができる。
【0025】さらに、本実施形態では、前述した切欠部
58をナックル30の円環部30Aの外周部における車
両前方側となる部位に設けたので、ナックル30の剛性
の局部低下がベアリングクリープ性能等に与える影響を
かなり抑えることができる。すなわち、アクスルハブ1
4に入力される荷重は路面入力に基づくものなので、当
該荷重は基本的には車両上下方向に作用し、ベアリング
クリープ性能に影響しているのもこの方向の荷重であ
る。ここで、ベアリングクリープ現象の発生メカニズム
について触れると、図4において入力荷重として上向き
の荷重Fに着目すると、これと反対側となる矢印P部に
て面圧が低下し荷重抜けによる滑りが発生すると共に、
入力荷重F側であるボール直下のインナレース26との
嵌めあい面となる矢印Q部にて微小弾性変形し、この近
傍では嵌めあい荷重が減少するためにベアリングクリー
プ現象が発生すると考えられる。従って、円環部30A
における車両上下方向の剛性は重要であり、剛性低下を
招かないようにするのが好ましい。この点に鑑み、本実
施形態では、剛性の局部低下を招くことになる切欠部5
8をナックル30の円環部30Aの外周部における車両
前方側となる部位に設けたので、ベアリングクリープ性
能に与える影響をかなり抑えることができる。また、こ
れにより、剛性の局部低下に起因するベアリング24と
ナックル30間の異音の発生を防止することもできる。
【0026】また、本実施形態では、ナックル30に一
体的に設けられかつキャリパマウンティングブラケット
48と連結される一対のナックルフランジ部30B、3
0C部間に前述した切欠部58を設けたので、ナックル
30の剛性の局部低下の影響を最小限に抑えることがで
きる。すなわち、ナックル30の一対のナックルフラン
ジ部30B、30Cはキャリパマウンティングブラケッ
ト48と連結されることで、切欠部58の周囲に閉ルー
プが構成される。このため、この部分の剛性が高くな
り、この高剛性化された一対のナックルフランジ部30
B、30C間に切欠部58を設けたことにより、切欠部
形成による局部的な剛性低下が前述したベアリングクリ
ープ性能等に与える影響を最小限に抑えることができ
る。
【0027】さらに、前述したように、本実施形態で
は、アクスルハブ14のフランジ部14Bを大径化して
大型化する必要がないため、アクスルハブ14等の軽量
化を図ることができる。このため、バネ下荷重の軽量化
を図ることができ、車両性能上有利に働く。また、従来
構造では、図5に示される如く、ハブボルト108の取
外しを可能とすべく、アクスルハブ104のフランジ部
104Bを大径化する手法を採っていたが、これと同時
にアクスルハブ104のフランジ部104Bの端面とベ
アリング102とのオフセット量Aを拡大する手法も採
られることが多い。この場合、アクスルハブ104の軸
部104Aの長手方向寸法が長くなり、アクスルハブ1
04の剛性低下を招くが、更にはこれに起因して車両操
縦安定性の低下をも招くおそれがある。しかし、本実施
形態によれば、アクスルハブ14のフランジ部14Bと
ベアリング24とのオフセット量も短くすることができ
るので、このような不利を招かないという利点もある。
【0028】なお、本実施形態では、切欠部58をナッ
クル30の円環部30Aの外周部における車両前方側と
なる部位に設けたが、これに限らず、円環部30Aの外
周部における車両後方側となる部位に設けてもよいし、
円環部30Aの車両前方側及び車両後方側の双方に設け
てもよい。
【0029】また、本実施形態では、アクスルハブ14
とディスクロータ32とが別体で構成されているアクス
ル構造を例にして説明したが、これに限らず、アクスル
ハブ14とディスクロータ32とが一体に構成されてい
るアクスル構造に対して本発明を適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るアクスル構造は、ナックルにおけるアクスルハ
ブのフランジ部側となる外周部に、ハブボルトの取外し
軌跡との干渉を避ける切欠部を設けたので、この切欠部
を利用してハブボルトを取り外すことができ、これによ
りアクスルハブ等を径方向に大型化することなく、ハブ
ボルトの交換作業を行うことができるという優れた効果
を有する。
【0031】請求項2記載の本発明に係るアクスル構造
は、請求項1記載の発明において、切欠部を、ナックル
の外周部における車両前方側及び車両後方側の少なくと
も一方に設けたので、ナックルの剛性の局部低下がベア
リングクリープ性能等に与える影響をかなり抑えること
ができるという優れた効果を有する。
【0032】請求項3記載の本発明に係るアクスル構造
は、請求項2記載の発明において、切欠部を、ナックル
に一体的に設けられかつキャリパマウンティングブラケ
ットと連結される一対のナックルフランジ部間に設けた
ので、ナックルの剛性の局部低下の影響を最小限に抑え
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るアクスル構造を示す水平断面
図である。
【図2】図1に示されるアクスル構造を内側から見た全
体構成図である。
【図3】図1に示される切欠部を用いてハブボルトを取
り外す際の様子を示す要部断面図である。
【図4】本実施形態に係るアクスル構造の効果を説明す
るための説明図である。
【図5】従来例に係るアクスル構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 アクスル 14 アクスルハブ 14B フランジ部 18 ボルト挿通孔 20 ハブボルト 24 アンギュラボールベアリング 30 ナックル 30B ナックルフランジ部 30C ナックルフランジ部 38 ディスクホイール 48 キャリパマウンティングブラケット 58 切欠部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 3/16 B60B 27/00 B60B 35/00 B62D 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナックルにベアリングを介して支持され
    るアクスルハブのフランジ部にボルト挿通孔を設け、こ
    のボルト挿通孔内にナックル側から挿通されたハブボル
    トによってアクスルハブのフランジ部にディスクホイー
    ルを固定するアクスル構造であって、 ナックルにおけるアクスルハブのフランジ部側となる外
    周部に、ハブボルトの取外し軌跡との干渉を避ける切欠
    部を設けた、 ことを特徴とするアクスル構造。
  2. 【請求項2】 前記切欠部を、前記ナックルの外周部に
    おける車両前方側及び車両後方側の少なくとも一方に設
    けた、 ことを特徴とする請求項1記載のアクスル構造。
  3. 【請求項3】 前記切欠部を、前記ナックルに一体的に
    設けられかつキャリパマウンティングブラケットと連結
    される一対のナックルフランジ部間に設けた、 ことを特徴とする請求項2記載のアクスル構造。
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