JP3252555B2 - 塗装面の垂れ計測装置及び塗装膜厚計測装置 - Google Patents

塗装面の垂れ計測装置及び塗装膜厚計測装置

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JP3252555B2
JP3252555B2 JP23179693A JP23179693A JP3252555B2 JP 3252555 B2 JP3252555 B2 JP 3252555B2 JP 23179693 A JP23179693 A JP 23179693A JP 23179693 A JP23179693 A JP 23179693A JP 3252555 B2 JP3252555 B2 JP 3252555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料を塗装した直後の
未乾燥塗装表面の状態を測定して、未乾燥塗装の垂れの
有無を判定する塗装面の垂れ厚計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の未乾燥塗装表面の垂れの有無の確
認方法としては、生産現場で作業員が目で目視して確認
する方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業員が目で目視して
未乾燥塗装表面の垂れの有無を確認する従来方法では、
生産現場における塗装ラインでの検査工数が多く、従っ
て多くの手作業の作業員を必要とする欠点がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて成
されたものであり、未乾燥塗装表面の垂れの有無の認識
を自動化し、もって検査作業員の負担を軽減し、人員を
節約することができる塗装膜厚計測装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の塗装面
の垂れ計測装置は、塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表
面の状態を測定する測定手段と、測定手段で測定した塗
装表面の状態の情報から表面の粗さ度を演算する第1の
演算手段と、第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ
度の情報から粗さ度の時間変化量を演算する第2の演算
手段と、第2の演算手段で演算された前記粗さ度の時間
変化量と所定値とを比較し、粗さ度の時間変化量が前記
所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段
とを備えることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の塗装面の垂れ計測装置
は、塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定
する測定手段と、測定手段で測定した塗装表面の状態の
情報から表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、第
1の演算手段が演算した前記塗装表面の粗さ度の情報か
ら塗装表面の波長、及び粗さ度の時間変化量を演算する
第2の演算手段と、第2の演算手段で演算された塗装表
面の波長が所定値以上であることを判定する第1の判定
手段と、塗装表面の波長が所定値以上である時、第2の
演算手段で演算された粗さ度の時間変化量と所定値とを
比較し、粗さ度の時間変化量が所定値以下の時、塗装の
垂れの有りを判定する第2の判定手段とを備えることを
特徴とする。
【0007】請求項3に記載の塗装面の垂れ計測装置
は、塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定
する測定手段と、測定手段で測定した前記塗装表面の状
態の情報から表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を
演算する第1の演算手段と、第1の演算手段が演算した
前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値から表面粗
さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量を演算す
る第2の演算手段と、第2の演算手段で演算された前記
表面粗さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量と
所定値とを比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル積
分値が所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判
定手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の塗装膜計測装置は、塗料
を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定する測定
手段と、測定手段で測定した塗装表面の状態の情報から
表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、第1の演算
手段が演算した前記表面の粗さ度の情報から塗装表面の
波長、及び粗さ度の時間変化量を演算する第2の演算手
段と、第2の演算手段で演算された粗さ度の時間変化量
と所定値とを比較し、粗さ度の時間変化量が所定値以下
の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段と、第1の
演算手段が演算した表面の粗さ度、第2の演算手段が演
算した塗装表面の波長、及び粗さ度の時間変化量、並び
に表面粗さの平滑化理論式に基づいてウェット塗装膜厚
を演算する第3の演算手段と、判定手段で判定された塗
装の垂れの有無の判定結果の情報、及び第3の演算手段
で演算されたウェット塗装膜厚の情報を表示する表示手
段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の塗装膜計測装置は、塗料
を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定する測定
手段と、測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報
から表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を演算する
第1の演算手段と、第1の演算手段が演算したパワース
ペクトル積分値から塗装表面の波長、及び表面粗さ相当
のパワースペクトル積分値の時間変化量を演算する第2
の演算手段と、第2の演算手段で演算された表面粗さ相
当のパワースペクトル積分値の時間変化量と所定値とを
比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル積分値が所定
値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段と、
第1の演算手段が演算したパワースペクトル積分値、第
2の演算手段が演算した塗装表面の波長、及び表面粗さ
相当のパワースペクトル積分値の時間変化量、並びにワ
ースペクトル解析値を利用した平滑化理論式に基づいて
ウェット塗装膜厚を演算する第3の演算手段と、判定手
段で判定された塗装の垂れの有無の判定結果の情報、及
び第3の演算手段で演算されたウェット塗装膜厚を表示
する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の塗装膜計測装置は、塗料
を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定する測定
手段と、測定手段で測定した塗装表面の状態の情報から
表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、第1の演算
手段が演算した前記表面の粗さ度の情報から塗装表面の
波長、及び粗さ度の時間変化量を演算する第2の演算手
段と、第2の演算手段で演算された前記粗さ度の時間変
化量と所定値とを比較し、粗さ度の時間変化量が前記所
定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段
と、第1の演算手段が演算した表面の粗さ度、第2の演
算手段が演算した前記塗装表面の波長、及び粗さ度の時
間変化量、並びに表面粗さの平滑化理論式に基づいてウ
ェット塗装膜厚を演算する第3の演算手段と、第3の演
算手段が演算したウェット塗装膜厚に基づいてドライ塗
装膜厚を演算する第4の演算手段と、第3の演算手段が
演算したウェット塗装膜厚、及び第4の演算手段が演算
したドライ塗装膜厚に基づいて最適塗装膜厚を判断する
判断手段と、判定手段で判定された前記塗装の垂れの有
無、及び判断手段が判断した最適塗装膜厚を表示する表
示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の塗装膜計測装置は、塗料
を塗装した直後の未乾燥塗装表面の状態を測定する測定
手段と、測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報
から表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を演算する
第1の演算手段と、第1の演算手段が演算したパワース
ペクトル積分値から塗装表面の波長、及び表面粗さ相当
のパワースペクトル積分値の時間変化量を演算する第2
の演算手段と、第2の演算手段で演算された前記表面粗
さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量と所定値
とを比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル積分値が
所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段
と、第1の演算手段が演算したパワースペクトル積分
値、第2の演算手段が演算した塗装表面の波長、及び表
面粗さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量、並
びにパワースペクトル解析値を利用した平滑化理論式に
基づいてウェット塗装膜厚を演算する第3の演算手段
と、第3の演算手段が演算したウェット塗装膜厚に基づ
いてドライ塗装膜厚を演算する第4の演算手段と、第3
の演算手段が演算したウェット塗装膜厚、及び第4の演
算手段が演算したドライ塗装膜厚に基づいて最適塗装膜
厚を判断する判断手段と、判定手段で判定された前記塗
装の垂れの有無、及び判断手段が判断した最適塗装膜厚
を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の塗装膜計測装置においては、
第1の演算手段で測定手段が測定した塗装表面の状態の
情報から表面の粗さ度を演算し、第2の演算手段で表面
の粗さ度の情報から粗さ度の時間変化量を演算する。そ
して、判定手段で前記粗さ度の時間変化量と所定値とを
比較し、粗さ度の時間変化量が所定値以下であることを
認識した時、塗装の垂れの有りを判定する。
【0013】請求項2に記載の塗装面の垂れ計測装置に
おいては、第1の演算手段で測定手段が測定した塗装表
面の状態の情報から表面の粗さ度を演算し、第2の演算
手段で塗装表面の粗さ度の情報から塗装表面の波長、及
び粗さ度の時間変化量を演算する。そして、第1の判定
手段で塗装表面の波長が所定値以上であることを判定す
ると、第2の判定手段で粗さ度の時間変化量と所定値と
を比較し、粗さ度の時間変化量が所定値以下の時、塗装
の垂れの有りを判定する。
【0014】請求項3に記載の塗装面の垂れ計測装置に
おいては、第1の演算手段で測定手段が測定した前記塗
装表面の状態の情報から表面粗さ相当のパワースペクト
ル積分値を演算し、第2の演算手段で表面粗さ相当のパ
ワースペクトル積分値から表面粗さ相当のパワースペク
トル積分値の時間変化量を演算する。そして、判定手段
で表面粗さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量
と所定値とを比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル
積分値が所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定す
る。
【0015】請求項4に記載の塗装膜計測装置において
は、第1の演算手段で測定手段が測定した塗装表面の状
態の情報から表面の粗さ度を演算し、第2の演算手段で
表面の粗さ度の情報から塗装表面の波長、及び粗さ度の
時間変化量を演算する。そして、判定手段で粗さ度の時
間変化量と所定値とを比較し、粗さ度の時間変化量が所
定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する。さらに、
第3の演算手段で表面の粗さ度、表面の波長、及び粗さ
度の時間変化量、並びに表面粗さの平滑化理論式に基づ
いてウェット塗装膜厚を演算する。かくて塗装の垂れの
有無の判定結果の情報、及び塗装膜厚の情報を表示手段
に表示する。
【0016】請求項5に記載の塗装膜計測装置において
は、第1の演算手段で測定手段が測定した前記塗装表面
の状態の情報から表面粗さ相当のパワースペクトル積分
値を演算し、第2の演算手段でパワースペクトル積分値
から塗装表面の波長、及び表面粗さ相当のパワースペク
トル積分値の時間変化量を演算する。そして、判定手段
で表面粗さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量
と所定値とを比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル
積分値が所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定す
る。さらに、第3の演算手段でパワースペクトル積分
値、表面の波長、及び表面粗さ相当のパワースペクトル
積分値の時間変化量、並びにワースペクトル解析値を利
用した平滑化理論式に基づいてウェット塗装膜厚を演算
する。かくて、塗装の垂れの有無の判定結果の情報、及
びウェット塗装膜厚を表示手段に表示する。
【0017】請求項6に記載の塗装膜計測装置において
は、第1の演算手段で測定手段が測定した塗装表面の状
態の情報から表面の粗さ度を演算し、第2の演算手段で
表面の粗さ度の情報から塗装表面の波長、及び粗さ度の
時間変化量を演算する。そして、判定手段で粗さ度の時
間変化量と所定値とを比較し、粗さ度の時間変化量が前
記所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する。さら
に、第3の演算手段で表面の粗さ度、表面の波長、及び
粗さ度の時間変化量、並びに表面粗さの平滑化理論式に
基づいてウェット塗装膜厚を演算し、第4の演算手段で
ウェット塗装膜厚に基づいてドライ塗装膜厚を演算し、
判断手段でウェット塗装膜厚、及びドライ塗装膜厚に基
づいて最適塗装膜厚を判断する。かくて、塗装の垂れの
有無、及び最適塗装膜厚を表示手段に表示する。
【0018】請求項7に記載の塗装膜計測装置において
は、第1の演算手段で測定手段が測定した塗装表面の状
態の情報から表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を
演算し、第2の演算手段でパワースペクトル積分値から
塗装表面の波長、及び表面粗さ相当のパワースペクトル
積分値の時間変化量を演算する。そして、判定手段で表
面粗さ相当のパワースペクトル積分値の時間変化量と所
定値とを比較し、表面粗さ相当のパワースペクトル積分
値が所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する。さ
らに、第3の演算手段でパワースペクトル積分値、表面
の波長、及び表面粗さ相当のパワースペクトル積分値の
時間変化量、並びにパワースペクトル解析値を利用した
平滑化理論式に基づいてウェット塗装膜厚を演算し、第
4の演算手段でウェット塗装膜厚に基づいてドライ塗装
膜厚を演算し、判断手段でウェット塗装膜厚、及びドラ
イ塗装膜厚に基づいて最適塗装膜厚を判断する。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0020】図1は、本発明に係わる塗装面の垂れ計測
装置の原理構成を示すブロック図である。
【0021】測定部1は、図示しない試料に対抗して配
置されるものであり、例えば塗装表面を撮像して塗料塗
布後の表面粗さ情報を測定する撮像手段を備えて構成さ
れている。演算部I2は、測定部1が測定した表面粗さ
情報を例えば画像処理手段を介して受取り、表面粗さ情
報から表面粗さ度(凹凸の状態)を演算する。演算部II
3は、演算部I2が演算した表面粗さ度を受取り、表面
粗さ度から粗さ度の時間変化量を演算する。判定部4
は、演算部II3が演算した粗さ度の時間変化量と所定値
とを比較し、粗さ度の時間変化量が所定値以下の時、塗
装の垂れの有りを判定する。
【0022】次に、塗装面の垂れ膜計測装置の原理構成
の作用について説明する。
【0023】先ず測定部1により試料の塗装表面を撮像
して塗料塗布後の表面粗さ情報を測定する。続いて演算
部I2により測定部1が測定した表面粗さ情報から表面
粗さ度を演算し、演算部II3により演算部I2が演算し
た表面粗さ度から粗さ度の時間変化量を演算する。かく
て後、判定部4により演算部II3が演算し粗さ度の時間
変化量と所定値とを比較する。粗さ度の時間変化量が所
定値以上の場合には、塗装の垂れが無いものと判定して
正常の旨通知するが、粗さ度の時間変化量が所定値以下
の場合には、塗装の垂れが有るものと判定して異常の旨
通知する。
【0024】図2は、本発明の第1の実施例に係わる塗
装面の垂れ計測装置の構成を示すブロック図である。試
料11には上塗り塗料が塗布されている。測定部12
は、塗装表面を撮像して塗料塗布後の表面粗さ情報を測
定する撮像部を備えており、塗料塗布後の時間t1 ,t
2 における表面粗さ情報を連続して測定する。画像処理
部14は、各種画像処理プログラム、画像解析シーケン
スプログラム、波形解析プログラム、膜厚演算プログラ
ム等から構成されており、測定部12から供給された表
面粗さ情報を画像処理し、パワースペクトルの周波数分
析(FFT)、及び波長の波形分離を行い、表面粗さ情
報をパワースペクトルデータPとして演算部I16へ供
給する。
【0025】演算部I16は、画像処理部14からのパ
ワースペクトルデータPとしての表面粗さ情報から時間
t1 ,及びt2 における表面粗さ度R、波長λ、及び表
面粗さ度の時間変化量△Rを演算して判定部I18へ供
給する。判定部I18は、塗装表面の波長と所定値とを
比較し、表面の波長が所定値以上である時、垂れの有無
の判定が誤りなく実行可能であることを判定し、判定部
II20へその旨通知すると共に、判定部II20へ表面粗
さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rを供
給する。
【0026】判定部II20は、判定部I18から供給さ
れた表面粗さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化
量△Rと所定値とを比較して塗料の垂れの有無を判定す
る。表面粗さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化
量△Rが所定値以下である場合、垂れが無しと判定して
表面粗さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化量△
Rを演算部II22へ供給するが、表面粗さ度R、波長
λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rが所定値以上であ
る場合は、垂れが有る、もしくは垂れが生じるものと判
定して垂れの有りを通知する情報を表示器26へ供給し
て表示し、かつプロッタ28へ供給して印刷する。
【0027】一方、塗装条件入力部24は、塗装条件と
して、例えば塗料の粘度、及び表面張力等の情報を演算
部II22へ供給する。
【0028】演算部II22は、判定部I20から供給さ
れた表面粗さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化
量△R、並びに、塗装条件入力部24から供給された塗
装条件の情報、及び詳しくは後述する表面粗さの平滑化
理論式に基づいてウェット塗装膜厚を演算し、演算結果
の情報を表示器26へ供給して表示し、かつプロッタ2
8へ供給して印刷する。
【0029】同図に示す塗装膜計測装置は、塗料を塗装
した直後の未乾燥状態、即ちウェット状態の塗装表面の
平滑化現象に着目して塗装表面の垂れの有無を判定する
ものである。
【0030】塗膜面の平滑化現象とは、具体的には、図
3(a)に示すように、先ず塗装直後のウェット状態の
塗装表面は通常凹凸(粗さ度)状態になっており、初期
うず流動が存在するが、同図(b)に示すように、塗膜
面の凹凸状態はレベリング力により時間の経過と共に次
第に平坦化されて行き、やがて最終的には同図(c)に
示すように平坦化状態になることを言う。
【0031】即ち塗膜面で垂れの無い正常な場合は、初
期うず流動により大きな凹凸が発生し、後に平滑化現象
に基づき序々にレベリングしやがて平滑化する。しか
し、塗膜面で垂れの発生する場合は、塗膜面の状態は上
記と大きく変わり、初期の凹凸の大きさは小さく、平滑
化速度も非常に遅く、変化が殆ど無い状態となる。
【0032】図4は、横軸に時間、縦軸に光の強度(パ
ワースペクトラム)を取り、平滑化理論特性sと垂れ発
生時の測定データtとの比較を示す。塗膜面が平滑化理
論特性に従って平滑化される場合、測定値の光の強度は
時間の経過と共に緩やかに低下して弱くなるが、垂れが
発生する場合の測定データは低い光の強度でほぼ横這い
となる。従って、塗装後の所定時間の経過後に光の強度
(パワースペクトラム)の変化量を測定することで塗膜
面の垂れの有無を判定することができる。
【0033】次に、図5のフローチャートを参照して塗
膜面の垂れの有無の判定を行う具体的方法について説明
する。ステップ101では、表面の波長λを検出する。
波長λの検出は、測定部12が測定した粗さ情報を画像
処理部14で画像処理したパワースペクトルデータPを
演算処理することで得られる。ステップ102では、表
面の波長λとあらかじめ設定された所定値とを比較し
て、波長λが所定値以下であるか否かを判定する。波長
λが所定値以下である場合は、塗膜面の凹凸が垂れの有
無を判定するのに誤りが発生する可能性がある程小さい
ということであるため、ステップ103へ進み、表示器
26から判定不能を表示させる。一方、波長λが所定値
以下ではないと判定された場合、即ち次式を満足する場
合は、ステップ104へ進む。
【0034】
【数1】 λ≧λ0 (1) ただし、λ0 は上塗り塗膜面の下限波長である。
【0035】ステップ104では、表面粗さ度Rを検出
する。表面粗さ度Rの検出は、測定部12が測定した粗
さ情報を画像処理部14で画像処理したパワースペクト
ルデータPを演算処理することで得られる。ステップ1
05では、表面粗さ度Rとあらかじめ設定された所定値
とを比較して、表面粗さ度Rが所定値以下であるか否か
を判定する。表面粗さ度Rが所定値以下ではない場合
は、垂れの発生の可能性が無い場合であるため、ステッ
プ108へ進み、表示器26から正常の旨表示させる。
一方、表面粗さ度Rが所定値以下であると判定された場
合、即ち次式を満足する場合は、垂れの発生の可能性が
あるため、ステップ106へ進む。
【0036】
【数2】 R<R0 (t1 ) (2) ただし、R0 は塗膜厚上限(h0 )時の塗膜の塗布後時
刻t1 における表面粗さである。
【0037】ステップ106では、表面粗さ度の時間変
化量△Rを検出する。表面粗さ度の時間変化量△Rの検
出は、測定部12が測定した粗さ情報を画像処理部14
で画像処理したパワースペクトルデータPを演算処理す
ることで得られる。ステップ107では、粗さ度の時間
変化量△Rとあらかじめ設定された所定値とを比較し
て、粗さ度の時間変化量△Rが所定値以下であるか否か
を判定する。粗さ度の時間変化量△Rが所定値以下では
ない場合は、垂れの発生の可能性がない場合であるた
め、ステップ108へ進み、表示器26から正常の旨表
示させる。一方、粗さ度の時間変化量△Rが所定値以下
である場合、即ち次式を満足する場合は、垂れの発生の
可能性がある、もしくはすでに垂れが発生している場合
であるため、ステップ109へ進み、表示器26から垂
れの旨表示させる。
【0038】
【数3】 △R={[R(t1 )−R(t2 )]/(t1 −t2 )}《△R0 (3) ただし、R0 は(2)式の場合におけるt1 ,t2 の粗
さ度の時間変化量(下限値)である。
【0039】即ち、(1)式が成立する条件のもとで
(2)式、(3)式のいずれか一方、または両方が不成
立の場合は、垂れが無いと判定するが、(3)式が成立
する場合、即ち波長λが所定値以下、表面粗さ度Rが所
定値以下、粗さ度の時間変化量△Rが所定値以下である
場合は、垂れの発生の可能性がある場合であるため、垂
れを判定する。
【0040】次に、ウェット塗装膜厚の演算方法につい
て説明する。既述した通り、塗布直後のウェット状態の
表面凹凸は時間の経過と共に平滑化されて行くが、この
表面平滑化の動特性は、ウェット状態における塗装膜厚
の平均値をh、塗料の粘度をη、塗膜の表面張力をλ、
表面の凹凸初期値をa0 とすると、次式で一般に表せ
る。
【0041】
【数4】 da/dt=(−h3 γ)/(3η)×(2π/λ)4 a (4) a=a0 exp −t/τ (5) τ=3ηλ4 /(16π4 ×γh3 ) (6) 実際には塗料塗布後の塗膜粘度は霧化エア圧、溶剤、塗
布前粘度、温度等が一定の条件のもとに表される。
【0042】塗料塗布直後の粘度は時間の経過と共に変
化するため、上式(4)〜(6)の粘度ηは次式のよう
な補正値を使用する必要がある。
【0043】
【数5】 η=η1 +Kt (7) 尚、η1 >η0 であり、Kは1.0より小さな係数(K
《1.0)である。
【0044】ウェット膜厚の平滑化動特性の関係で、塗
料塗布直後の時間t1 ,t2 における塗装表面の凹凸の
ピークツゥピーク値がそれぞれa1 ,a2 であり、凹凸
の波長がλ12である場合、次式の関係が得られる。
【0045】
【数6】 a1 =a0 exp (−t1 /τ1 ) (8) τ1 ={3×η(t1 )×λ12}/(16π4 ×γ×h3 ) (9) a2 =a0 exp (−t2 /τ2 ) (10) τ2 ={3×η(t2 )×λ12}/(16π4 ×γ×h3 ) (11) 上式(8)〜(11)から塗装膜厚hを求めると、
(8)式を(10)式で割って、次のようになる。
【0046】
【数7】 a1 /a2 =exp (−t1 /τ1 +t2 /τ2 ) (12) lna1 /a2 =(−t1 /τ1 +t2 /τ2 ) (13) そして(9),(11),(13)式から塗装膜厚hが
次式のように求まる。
【0047】
【数8】 h={(lna1 /a2 )/(−t1 /τ1 ´+t2 /τ2 ´)}1/3 (14) τ1 ´=(3η1 ×λ12 4 )/(16π4 γ) (15) τ2 ´=(3η2 ×λ12 4 )/(16π4 γ) (16) これらの式(14)〜(16)から、塗料塗布直後の時
間t1 ,t2 における塗装表面の粗さa1 ,a2 、及び
波長λ0 を測定することにより、塗装膜厚hを算出する
ことができる。
【0048】同様に、(4)式をda/dt=(a2
1 )/(t2 −t1 )とし、(7)式を加えて、塗装
膜厚hを算出することも可能である。
【0049】
【数9】 h={(a1 −a2 )/a2 } ×{3η1 λ4 /[(t2 −t1 )16π4 γ]} (17) 尚、測定系により(14)式または(17)式のいずれ
を使用するのかの選択が必要である。
【0050】次に、図6及び図7を参照して第1の実施
例の作用を説明する。
【0051】先ず、ステップ201で測定部12により
塗料を塗布された直後の時間t1 において試料12の表
面を撮像し、ステップ202で画像情報、即ち試料11
の表面粗さ情報を入手し、ステップ203で画像情報を
メモリに記憶する。この表面粗さ情報の入手は、時間t
1 に続いて、時間△t後の時間t2 においても繰り返し
て行われるもので、結局、時間t1 ,t2 における試料
11の表面粗さ情報が測定されて、画像情報としてメモ
リに記憶される。
【0052】ステップ204では、画像処理部14にお
いて、測定部12で撮像された画像情報を座標化、及び
座標変換する。そして、画像処理部14で座標化、及び
座標変換した画像情報である表面粗さ情報をパワースペ
クトルデータPとして演算部I16へ供給する。ステッ
プ205では、演算部I16において、パワースペクト
ルデータPから時間t1 ,t2 における表面粗さ度R、
波長λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rを演算する。
そして、表面粗さ度R、波長λ、及び表面粗さ度の時間
変化量△Rを判定部I18へ供給する。
【0053】ステップ206では、判定部I18におい
て、演算部I16から供給された表面粗さ度R、波長
λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rのうち、殊に波長
λと所定値とを比較し、垂れの有無の判定が誤りなく実
行可能であるか否かを判定する。波長λが所定値以下の
場合は、塗装表面の粗さが小さ過ぎ、誤って垂れと判定
し易いため、ステップ207へ進み、垂れの測定不能を
表示させるが、波長λが所定値以上の場合は、通常通り
の垂れの判定が行えるため、垂れの判定が誤りなく実行
可能であることを判定して、表面粗さ度R、波長λ、及
び表面粗さ度の時間変化量△Rを判定部II20へ供給す
る。
【0054】ステップ208では、判定部II20におい
て、判定部I18から供給された表面粗さ度R、波長
λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rと所定値とを比較
し、かつ図5のフローチャートに則り塗料の垂れの有無
を判定する。垂れが有ると判定された場合は、ステップ
209へ進み、垂れが有る旨、即ち異常の旨の情報を表
示部26へ供給して表示させ、かつプロッタ28へ供給
して印刷させる。一方、垂れが無いと判定された場合
は、ステップ210へ進み、垂れが無い旨、即ち正常の
旨の情報を表示部26へ供給して表示させ、かつプロッ
タ28へ供給して印刷させる。また同時に、表面粗さ度
R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化量△Rを演算部
II22へ供給する。
【0055】一方、ステップ211では、塗装条件入力
部24の起動で塗装条件の情報が演算部II22へ供給さ
れる。
【0056】しかして、ステップ212では、演算部II
22において、判定部II20から供給された表面粗さ度
R、波長λ、及び表面粗さ度の時間変化量△R、及び塗
装条件入力部24から供給された塗装条件、並びに既述
した数式(4)〜(17)に基づくウェット塗装膜厚の
演算方法(即ち平滑化理論式)に基づいてウェット塗装
膜厚を演算し、ステップ213へ進み、演算結果を表示
部26へ供給して表示させ、かつプロッタ28へ供給し
て印刷させる。
【0057】本実施例においては、判定部II20におい
て、判定部I18から供給された表面粗さ度の時間変化
量△Rと所定値とを比較して、塗料の垂れの有無の判定
を行うようにすると共に、演算部II22において、判定
部II20から供給された表面粗さ度R、波長λ、及び表
面粗さ度の時間変化量△R、及び塗装条件入力部24か
ら供給された塗装条件、並びにウェット塗装膜厚の演算
方法(即ち平滑化理論式)に基づいてウェット塗装膜厚
を演算するようにしたので、未乾燥塗装表面の垂れの有
無を自動化することができ、もって検査作業員の負担を
軽減し、人員を削減することができるのに加えて、ウェ
ット塗装膜厚をも自動的に知ることができる。
【0058】図8は、本発明の第2の実施例に係わる塗
装面の垂れ計測装置の構成を示すブロック図である。試
料31には上塗り塗料が塗布されている。撮像部32
は、光源、明暗パターン板、反射鏡、レンズ、及びCC
Dカメラ等を備えて構成されており、試料31の塗膜表
面を撮像して、塗料塗布後の時間t1 ,t2 における表
面粗さ情報を測定し、画像処理部34へ供給する。画像
処理部34は、各種画像処理プログラム、画像解析シー
ケンスプログラム、波形解析プログラム、膜厚演算プロ
グラム等から構成されており、表面粗さ情報を画像処理
して、パワースペクトルの周波数分析(FFT)処理、
及び波長の波形分離を行い、周波数毎のパワースペクト
ルデータPを生成し、演算部I36へ供給する。
【0059】演算部I36は、パワースペクトルデータ
Pから粗さ相当のパワースペクトル積分値Pi 、長波長
λ、及びパワースペクトル積分値の時間変化量△Pi
算出し、判定部38へ供給する。判定部38は、パワー
スペクトル積分値Pi 、長波長λ、及びパワースペクト
ル積分値の時間変化量△Pi と所定値とを比較して塗料
の垂れの有無を判定する。即ちパワースペクトル積分値
i 、長波長λ、及びパワースペクトル積分値の時間変
化量△Pi が所定値以下である場合、垂れが無しと判定
してパワースペクトル積分値Pi 、長波長λ、及びパワ
ースペクトル積分値の時間変化量△Pi を演算部II42
へ供給するが、パワースペクトル積分値Pi 、長波長
λ、及びパワースペクトル積分値の時間変化量△Pi
所定値よりも大きい場合は、垂れが有る、もしくは垂れ
が生じるものと判定して垂れの有りを通知する情報を表
示器44へ供給して表示させ、かつプロッタ46へ供給
して印刷させる。
【0060】一方、塗装条件入力部40は、塗装条件と
して、例えば塗料の温度、粘度、及び表面張力等の情報
を演算部II42へ供給する。
【0061】演算部II42は、パワースペクトル積分値
i 、長波長λ、及びパワースペクトル積分値の時間変
化量△Pi 、及び塗料の温度、粘度、及び表面張力等の
塗装条件、並びに詳しくは後述するパワースペクトルP
を使用した平滑化理論式を用いて塗装膜厚hを演算し、
演算結果の情報を表示器44へ供給して表示させ、かつ
プロッタ46へ供給して印刷させる。
【0062】次に、図9のフローチャートを参照して第
2の実施例における塗膜面の垂れの有無の判定を平滑化
理論を用いて行う具体的方法について説明する。ステッ
プ301では、粗さ相当のパワースペクトル積分値Pi
を検出する。パワースペクトル積分値Pi の検出は、測
定部12が測定した粗さ情報を画像処理部14で画像処
理したパワースペクトルデータPを適切に演算処理する
ことで得られる。ステップ302では、パワースペクト
ル積分値Pi とあらかじめ設定された所定値とを比較し
て、パワースペクトル積分値Pi が所定値以下であるか
否かを判定する。パワースペクトル積分値Pi が所定値
以下ではない場合は、垂れの発生の可能性が無い場合で
あるため、ステップ305へ進み、表示器26から正常
の旨表示させる。一方、パワースペクトル積分値Pi
所定値以下であると判定された場合は、垂れの発生の可
能性があるため、ステップ303へ進む。
【0063】ステップ303では、パワースペクトル積
分値の時間変化量△Pi を検出する。パワースペクトル
積分値の時間変化量△Pi の検出は、測定部12が測定
した粗さ情報を画像処理部14で画像処理したパワース
ペクトルデータPを適切に演算処理することで得られ
る。ステップ304では、パワースペクトル積分値の時
間変化量△Pi とあらかじめ設定された所定値とを比較
して、パワースペクトル積分値の時間変化量△Pi が所
定値以下であるか否かを判定する。パワースペクトル積
分値の時間変化量△Pi が所定値以下ではない場合は、
垂れの発生の可能性がない場合であるため、ステップ3
05へ進み、表示器26から正常の旨表示させる。一
方、パワースペクトル積分値の時間変化量△Pi が所定
値以下である場合は、垂れの発生の可能性がある、もし
くはすでに垂れが発生している場合であるため、ステッ
プ306へ進み、表示器26から垂れの旨表示させる。
【0064】尚、塗膜面の垂れの有無の判定は、パワー
スペクトル積分値の時間変化量△Pi と所定値とを比較
するでけでも実行可能であることは言うまでもない。
【0065】次に、第2の実施例のウェット塗装膜厚の
演算方法について説明する。先ずパワースペクトルPに
よる平滑化特性を説明すると、表面粗さRa とパワース
ペクトル積分値Pi とは次式の関係を有する。
【0066】
【数10】 Pi =P0 +k×Ra 1/2 (18) Ra ={(Pi −P0 )/k}2 (19) パワースペクトル解析値による平滑化理論式の導出で
は、先ずウェット塗装平滑化理論式(近似式)として、
表面粗さ度Ra は次式で表せる。
【0067】
【数11】 Ra =Ra0・exp (−t/τ) (20) (19)式を(20)式に代入すると、次の結果が得ら
れる。
【0068】
【数12】 {(Pi −P0 )/k}2 ={(Pi0−P00)/k}2 exp (−t/τ) (21) 尚、ここでPi0はPi の初期値であり、P00はP0 の初
期値である。以上の結果、パワースペクトルP(平滑化
理論式)は次式で表せる。
【0069】
【数13】 P=P0 ・exp (−t/2τ) (22) ただし、P=Pi −P0 ,τ=3ηλ4 /16π4 γh
である。
【0070】以上から、パワースペクトル解析値による
塗装膜厚hは次式のようになる。
【0071】
【数14】 h3 =(lnP1 −lnP2 ) /{(−t1 /2τ´i )+(t2 /2τ´i )} (23) ただし、τ´i =3ηiλ4 /16π4 γである。
【0072】次に、図10及び図11を参照して第2の
実施例の作用を説明する。
【0073】本実施例においては、ステップ201〜2
04までは第1の実施例、即ち図7のフローチャートの
ステップ201〜204までの処理と同様であり、説明
を省略する。ステップ405では、演算部I36におい
て、パワースペクトルデータPから時間t1 ,t2 にお
ける粗さ相当のパワースペクトル積分値Pi 、長波長
λ、及びパワースペクトル積分値の時間変化量△Pi
算出し、判定部38へ供給する。
【0074】ステップ406では、判定部38におい
て、演算部I36から供給されたパワースペクトル積分
値Pi 、長波長λ、及びパワースペクトル積分値の時間
変化量△Pi のうち、図9のフローチャートに基づいて
パワースペクトル積分値Pi 、及びパワースペクトル積
分値の時間変化量△Pi と所定値とを比較(パワースペ
クトル積分値の時間変化量△Pi のみ比較しても良い)
し、塗料の垂れの有無を判定する。尚、垂れが有ると判
定された場合の処理(ステップ209)、及び垂れが無
いと判定された場合の処理(ステップ210)、並びに
後続の処理(ステップ211)も図7のフローチャート
の処理と全く同様である。
【0075】ステップ412では、演算部II42におい
て、判定部38から供給されたパワースペクトル積分値
i 、パワースペクトル積分値の時間変化量△Pi 、及
び塗装条件入力部40から供給された塗装条件、並びに
既述した数式(18)〜(23)に基づくウェット塗装
膜厚の演算方法(即ち平滑化理論式)に基づいてウェッ
ト塗装膜厚を演算する。そして、ステップ413へ進
み、演算結果を表示部44へ供給して表示させ、かつプ
ロッタ46へ供給して印刷させる。
【0076】本実施例においては、判定部38におい
て、演算部I36から供給されたパワースペクトル積分
値の時間変化量△Pi と所定値とを比較して、塗料の垂
れの有無の判定を行うようにすると共に、演算部II42
において、判定部38から供給されたパワースペクトル
積分値Pi 、パワースペクトル積分値の時間変化量△P
i 、及び塗装条件入力部40から供給された塗装条件、
並びにウェット塗装膜厚の演算方法(即ち平滑化理論
式)に基づいてウェット塗装膜厚を演算するようにした
ので、未乾燥塗装表面の垂れの有無を自動化することが
でき、もって検査作業員の負担を軽減し、人員を削減す
ることができるのに加えて、ウェット塗装膜厚をも自動
的に知ることができる。
【0077】図12は、本発明の第3の実施例に係わる
塗装面の垂れ計測装置の構成を示すブロック図である。
本実施例の塗装膜計測装置は、図8に示した第2の実施
例の塗装膜計測装置に対して、演算部III 50、演算部
IV52、演算部V54、塗装性判断部56、及び塗装条
件制御システム58を追加したものであり、図8に示す
部材と同じ部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0078】画像処理部34は、画像処理した表面粗さ
情報を演算部I36、及び演算部IV52へ供給する。
【0079】一方、演算部III 50は、演算部II42か
ら供給されたウェット塗装膜厚hの演算結果、及び塗装
条件入力部40から供給された塗装条件である塗着塗料
固形分割合情報、即ち塗着ノンボラ情報からドライ塗装
膜厚h´を演算し、ウェット塗装膜厚h、及びドライ塗
装膜厚h´の演算結果を後述する塗装性判断部56へ供
給する。演算部IV52は、画像処理部34から供給され
た表面粗さ情報に基づいてウェット塗装面の鮮映性、即
ち平滑性、肉持ち性、光沢性からなる鮮映性を演算し、
演算結果を演算部V54へ供給する。演算部V54は、
演算部IV52から供給されたウェット塗装面の鮮映性、
及び塗装条件入力部40から供給された塗装色等を含む
塗装条件に基づいて最終塗装品質であるドライ塗装面の
鮮映性を推定し、ウェット塗装面の鮮映性、及びドライ
塗装面の鮮映性を塗装性判断部56へ供給する。
【0080】塗装性判断部56は、演算部III 50から
供給されたウェット塗装膜厚h、及びドライ塗装膜厚h
´、並びに演算部V54から供給されたウェット塗装面
の鮮映性、及びドライ塗装面の鮮映性に基づいて塗装面
の塗装性(品質)を判定し、最適塗膜厚を演算すると共
に、最適塗膜厚に対するドライ塗装膜厚h´の偏差を演
算する。そして、塗装膜厚偏差情報を塗装条件制御シス
テム58へ供給する一方、塗装膜厚偏差、ウェット塗膜
厚、ドライ塗膜厚、ウェット塗装面の鮮映性、ドライ塗
装面の鮮映性に関する情報を表示器44、及びプロッタ
46へ供給し、それぞれ表示、及び印刷させる。
【0081】塗装条件制御システム58は、塗装性判断
部56から供給された塗装膜厚偏差情報に基づいて例え
ば塗装条件を制御し、最適塗膜厚、及び塗装性が得られ
るようにフィードバック制御する。
【0082】次に、鮮映性のうち、平滑性について説明
する。ウェット塗装面の平滑性は塗布直後は数値が低い
が、時間と共に平滑化理論に従って徐々に上昇する。こ
の傾向は乾燥後においても継続されるため、ウェット塗
装面での平滑性目標値は、ドライ塗装面の値に対して小
さくなり、ウェット塗装面の平滑性をHW 、ドライ塗装
面の平滑性をHd とすると、次式に示すようになる。
【0083】
【数15】 Hd =K1 ・HW (24) ここで、K1 はウェット平滑性係数であり、1よりも大
きな値(K1 >1)である。また、ウェット塗装面の平
滑性の目標値は次式に示すようになる。
【0084】
【数16】 HW ≧0.5 (25) 尚、K1 は予め塗装色等の塗装条件に対応させて記憶さ
れる。
【0085】肉持ち性について説明する。ウェット塗装
面の肉持ち性は塗布直後から数値が大きくなるが、乾燥
後は逆に焼付け時の肌荒れのため低下する。従って、ウ
ェット塗装面の肉持ち性の目標値は、ドライ塗装面の値
よりも高くなり、ウェット塗装面の肉持ち性をNW 、ド
ライ塗装面の肉持ち性をNd とすると、次式に示すよう
になる。
【0086】
【数17】 Nd =K2 ・NW (26) ここで、K2 はウェット肉持ち性係数であり、1より小
さい値(K2 <1)である。また、ウェット塗装面の肉
持ち性の目標値は次式に示すようになる。
【0087】
【数18】 NW =≧1.0 (27) 尚、K2 は予め塗装色等の塗装条件に対応させて記憶さ
れる。
【0088】光沢性、即ち艶性について説明する。ウェ
ット塗装面の艶性は肉持ち性と同様に塗布直後の方が数
値的に大きいが、乾燥後は焼付けによる肌荒れのために
低下する。ウェット塗装面の艶性をTW 、ドライ塗装面
の艶性をTd とすると、次式に示すようになる。
【0089】
【数19】 Td =K3 ・TW (28) ここで、K3 はウェット艶性係数であり、1より小さい
値(K3 <1)である。また、ウェット塗装面の艶性の
目標値は次式に示すようになる。
【0090】
【数20】 TW ≧0.6 (29) 尚、K3 は予め塗装色等の塗装条件に対応させて記憶さ
れる。
【0091】一方、ウェット塗装品質の判定は、鮮映性
の平滑化性、肉持ち性、及び光沢性について前述した
(25)式、(27)式、(29)式の目標値に対して
判定し、塗装品質を鮮映値または良否で判定する。ま
た、最適塗装膜厚値の演算は、各鮮映性のウェットとド
ライの相関を取り、その時の塗膜厚を計測することによ
り塗装鮮映性の目標値を確保し、実現可能な最も薄い塗
膜厚を最適塗膜厚h0 とする。従って、目標鮮映性をク
リアした塗装面の塗膜厚がhである場合、塗膜厚偏差は
次式に示すようになる。
【0092】
【数21】 △h=h−h0 (30) そして、この塗膜厚偏差△hが塗装条件制御システム5
8にフィードバックされることになる。
【0093】次に、第3の実施例の作用について説明す
る。
【0094】先ず撮像部32により塗料を塗布された直
後の時間t1 ,t2 において資料31の表面を撮像し
て、画像情報、即ち資料31の表面粗さ情報を入手しメ
モリに記憶する。続いて、画像処理部34において、撮
像部34で撮像された画像情報を座標化、及び座標変換
し、パワースペクトルデータPとして演算部I36、及
び演算部IVへ供給する。
【0095】ここで、一方では、演算部I36におい
て、パワースペクトルデータPから時間t1 ,t2 にお
けるパワースペクトル積分値Pi 、長波長λ、及びパワ
ースペクトル積分値の時間変化量△Pi を演算し、パワ
ースペクトル積分値Pi 、長波長λ、及びパワースペク
トル積分値の時間変化量△Pi が判定部38へ供給され
る。判定部38では、演算部I36から供給されたパワ
ースペクトル積分値Pi、長波長λ、及びパワースペク
トル積分値の時間変化量△Pi のうち、パワースペクト
ル積分値の時間変化量△Pi と所定値とを比較し、塗料
の垂れの有無を判定する。垂れが有ると判定された場合
は、垂れが有る旨、即ち異常の旨の情報を表示部26へ
供給して表示させ、かつプロッタ28へ供給して印刷さ
せるが、垂れが無いと判定された場合は、パワースペク
トル積分値Pi 、長波長λ、及びパワースペクトル積分
値の時間変化量△Pi を演算部II42へ供給する。
【0096】演算部II42では、判定部38から供給さ
れたパワースペクトル積分値Pi 、長波長λ、及びパワ
ースペクトル積分値の時間変化量△Pi 、及び塗装条件
入力部24から供給された塗装条件、並びに既述したウ
ェット塗装膜厚の演算方法(即ち平滑化理論式)に基づ
いてウェット塗装膜厚を演算し、演算結果を演算部III
50へ供給する。演算部III 50では、演算部II42か
ら供給されたウェット塗装膜厚h、及び塗装条件入力部
40から供給された塗装条件である塗着塗料固形分割合
情報、即ち塗着ノンボラ情報からドライ塗装膜厚h´を
演算し、ウェット塗装膜厚h、及びドライ塗装膜厚h´
の演算結果を塗装性判断部56へ供給する。
【0097】また、他方では、演算部IV52において、
画像処理部34から供給された表面粗さ情報に基づいて
ウェット塗装面の鮮映性、即ち平滑性、肉持ち性、光沢
性からなる鮮映性が演算され、演算結果が演算部V54
へ供給される。続いて、演算部V54において、演算部
IV52から供給されたウェット塗装面の鮮映性、及び塗
装条件入力部40から供給された塗装色等を含む塗装条
件に基づいて最終塗装品質であるドライ塗装面の鮮映性
が推定され、ウェット塗装面の鮮映性、及びドライ塗装
面の鮮映性が塗装性判断部56へ供給される。
【0098】かくて、塗装性判断部56では、演算部II
I 50から供給されたウェット塗装膜厚h、及びドライ
塗装膜厚h´、並びに演算部V54から供給されたウェ
ット塗装面の鮮映性、及びドライ塗装面の鮮映性に基づ
いて塗装面の塗装性(品質)を判定し、最適塗膜厚を演
算すると同時に、最適塗膜厚に対するドライ塗装膜厚h
´の偏差を演算する。そして、塗装膜厚偏差情報を塗装
条件制御システム58へ供給し、かつ、塗装膜厚偏差、
ウェット塗膜厚、ドライ塗膜厚、ウェット塗装面の鮮映
性、ドライ塗装面の鮮映性に関する情報を表示器44、
及びプロッタ46へ供給して、それぞれ表示、及び印刷
させる。
【0099】最後に、塗装条件制御システム58では、
塗装性判断部56から供給された塗装膜厚偏差情報に基
づいて例えば塗装条件を制御し、最適塗膜厚、及び塗装
性が得られるようにフィードバック制御する。
【0100】本実施例においては、判定部38におい
て、演算部I36から供給されたパワースペクトル積分
値の時間変化量△Pi と所定値とを比較して、塗料の垂
れの有無を判定するようにすると共に、塗装性判断部5
6において、演算部III 50から供給されたウェット塗
装膜厚h、及びドライ塗装膜厚h´、並びに演算部V5
4から供給されたウェット塗装面の鮮映性、及びドライ
塗装面の鮮映性に基づいて塗装面の塗装性(品質)を判
定するようにしたので、未乾燥塗装表面の垂れの有無を
自動化することができ、もって検査作業員の負担を軽減
し、人員を削減することができるのに加えて、ウェット
塗装膜厚h、ドライ塗装膜厚h´、及び最適塗装膜厚を
も知ることができる。
【0101】図13は、本発明の第4の実施例に係わる
塗装膜計測装置の構成を示すブロック図である。本実施
例の塗装膜計測装置は、濃度ベクトルを用いたウェット
塗膜面の平滑化理論を利用して、ウェット塗膜厚の計測
の高速化を図るものの具体例である。
【0102】試料61には上塗り塗料が塗布されてい
る。撮像部62は、光源、明暗パターン板、反射鏡、レ
ンズ、及びCCDカメラ等を備えて構成されており、試
料61の塗膜表面を撮像して、塗料塗布後の時間t1
2 における表面粗さ情報(ストライプ像)を測定し、
画像処理部64へ供給する。画像処理部64は、各種画
像処理プログラム、画像解析シーケンスプログラム、波
形解析プログラム、膜厚演算プログラム等から構成され
ており、表面粗さ情報(ストライプ像)を画像処理し
て、表面粗さ情報(ストライプ像)の周波数解析(FF
T解析)、表面粗さ情報(ストライプ像)の2値化処理
等を行い、周波数毎のパワースペクトルデータPを生成
し、演算部I66へ供給する。
【0103】演算部I66は、表面粗さ情報(ストライ
プ像)の2値化情報を処理して濃度ベクトルNi を演算
し、かつパワースペクトルデータPを処理して長波長λ
を演算し、各演算結果を演算部II68へ供給する。塗装
条件入力部70は、塗装条件として、例えば塗料の温
度、粘度η、及び表面張力λ等の情報を演算部II68へ
供給する。演算部II68は、演算部I66から供給され
た濃度ベクトルNi 、長波長λ、及び塗装条件入力部7
0から供給された塗料の温度、粘度、及び表面張力等の
塗装条件、並びに詳しくは後述する濃度ベクトルNi
使用した平滑化理論式を用いて塗装膜厚hを演算し、演
算結果を表示器72へ供給して表示させ、かつプロッタ
74へ供給して印刷させる。
【0104】次に、濃度ベクトルNi について説明す
る。濃度ベクトルNi とはストライプ像における各画素
毎の各ストライプ端(境界線)の法線の標準偏差(ばら
つき)の大きさを言う。この濃度ベクトルNi により塗
膜面の平滑度がわかる。
【0105】即ち濃度ベクトルNi は、先ず図14
(A)に示すような2値化されたストライプ像から輪郭
線を抽出して図14(B)に示すような画像を得た後、
この画像の輪郭線を平滑化して図14(C)に示すよう
な画像を得、さらに図14(D)に示すように平滑化し
た各輪郭線の各構成画素毎の法線の方向を求めることで
得られる。
【0106】図15は、濃度ベクトルNi とパワースペ
クトル積分値Pi との相関関係を示すグラフであり、横
軸に濃度ベクトルNi 、縦軸にパワースペクトル積分値
iを取ってある。このグラフから明らかなように、濃
度ベクトルNi の実測値の増加に比例してパワースペク
トル積分値Pi の実測値も増加している。
【0107】この関係から、塗膜の表面粗さを濃度ベク
トルNi とパワースペクトル積分値Pi で測定して、濃
度ベクトルNi とパワースペクトル積分値Pi の相関性
を求めると次式で表せることがわかる。
【0108】
【数22】 Pi =a・Ni +b (31) ここに、a,bは定数である。
【0109】次に、濃度ベクトルNi を用いたウェット
塗装膜厚の演算について説明する。濃度ベクトルNi
用いたウェット塗装膜厚の平滑化理論式は、第2の実施
例の(22)式に本実施例の(31)式を代入して次式
で表せる。
【0110】
【数23】 N=N0 ・exp (−t/2τ) (32) ただし、N=a・Ni +b−P0 であり、N0 =a・N
i +bである。
【0111】ウェット塗装膜厚hは、第2の実施例の
(23)式に本実施例の(31)式を代入して次式で表
せる。
【0112】
【数24】 h={[ln(N1 +(b/a))−ln(N2 +(b/a))] /[(−t1 /2τ´i )+(t2 /2τ´i )]}1/3 (33) 図16は、濃度ベクトルNi を用いたウェット塗装膜厚
の平滑化特性の理論値と実際の測定値とを示すグラフで
あり、横軸に時間、縦軸にパワースペクトル積分値Pi
を取っている。ウェット塗膜の平滑化特性を実測した場
合、実際の測定値はグラフに示す通り理論値に対して数
μmの精度で計測されたことがわかる。次に、第4の実
施例の作用について説明する。
【0113】先ず撮像部62により塗料を塗布された直
後の試料61の表面を撮像して、画像情報、即ちストラ
イプ像を入手しメモリに記憶する。続いて、画像処理部
64により撮像部62で撮像されたストライプ像を所定
の通り処理して、光重心、中心位置等を求め、かつスト
ライプ像の周波数解析(FFT解析)、2値化処理等を
行う。そして、ストライプ像の2値化情報、及び周波数
毎のパワースペクトルデータPを演算部I66へ供給す
る。
【0114】ここで、演算部I66によりストライプ像
の2値化情報を所定の通り処理して濃度ベクトルNi
演算し、かつパワースペクトルデータPを処理して長波
長λを演算し、各演算結果を演算部II68へ供給する。
一方、塗装条件入力部70から塗装条件として、例えば
塗料の温度、粘度、及び表面張力等の情報が演算部II7
2へ供給される。
【0115】かくて演算部II72では、演算部I66か
ら供給された濃度ベクトルNi 、長波長λ、及び塗装条
件入力部70から供給された塗料の温度、粘度η、及び
表面張力γ等の塗装条件、並びに上述した濃度ベクトル
i を使用した平滑化理論式を用いて塗装膜厚hを演算
し、演算結果を表示器44へ供給して表示させ、かつプ
ロッタ46へ供給して印刷させる。
【0116】本実施例においては、ストライプ像の2値
化情報を所定の通り処理して得られる濃度ベクトルNi
を使用した平滑化理論式を用いて塗装膜厚hを演算する
ようにしたので、塗装膜厚hを演算する際、その演算時
間を短縮することができる。図17は、本発明の第5の
実施例に係わる塗装膜計測装置の構成を示すブロック図
である。本実施例の塗装膜計測装置は、濃度ベクトルを
用いたウェット塗膜面の平滑化理論を利用して、ウェッ
ト塗膜厚の計測の高速化を図るものの具体例として、図
13に示した第4の実施例の塗装膜計測装置に演算部II
I 対して、演算部III 80、演算部IV82、演算部V8
4、塗装性判断部86、及び塗装条件制御システム88
を追加したものであり、図13に示す部材と同じ部材に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0117】画像処理部64は、ストライプ像を画像処
理した情報を演算部I66、及び演算部IV82へ供給す
る。
【0118】一方、演算部III 80は、演算部II68か
ら供給されたウェット塗装膜厚hの演算結果、及び塗装
条件入力部70から供給された塗装条件である塗着塗料
固形分割合情報、即ち塗着ノンボラ情報からドライ塗装
膜厚h´を演算し、ウェット塗装膜厚h、及びドライ塗
装膜厚h´の演算結果を後述する塗装性判断部56へ供
給する。演算部IV82は、画像処理部64から供給され
たストライプ像を画像処理した情報に基づいてウェット
塗装面の鮮映性、即ち平滑性、肉持ち性、光沢性からな
る鮮映性を演算し、演算結果を演算部V84へ供給す
る。演算部V84は、演算部IV82から供給されたウェ
ット塗装面の鮮映性、及び塗装条件入力部70から供給
された塗装色等を含む塗装条件に基づいて最終塗装品質
であるドライ塗装面の鮮映性を推定し、ウェット塗装面
の鮮映性、及びドライ塗装面の鮮映性を塗装性判断部8
6へ供給する。
【0119】塗装性判断部86は、演算部III 80から
供給されたウェット塗装膜厚h、及びドライ塗装膜厚h
´、並びに演算部V84から供給されたウェット塗装面
の鮮映性、及びドライ塗装面の鮮映性に基づいて塗装面
の塗装性(品質)を判定し、最適塗膜厚を演算すると共
に、最適塗膜厚に対するドライ塗装膜厚h´の偏差を演
算する。そして、塗装膜厚偏差情報を塗装条件制御シス
テム88へ供給する一方、塗装膜厚偏差、ウェット塗膜
厚、ドライ塗膜厚、ウェット塗装面の鮮映性、ドライ塗
装面の鮮映性に関する情報を表示器72、及びプロッタ
74へ供給し、それぞれ表示、及び印刷させる。
【0120】塗装条件制御システム88は、塗装性判断
部86から供給された塗装膜厚偏差情報に基づいて例え
ば塗装条件を制御し、最適塗膜厚、及び塗装性が得られ
るようにフィードバック制御する。
【0121】次に、図18及び図19を参照して第5の
実施例の主要部の作用について説明する。先ずステップ
501で、撮像部62が測定した測定画像、即ちストラ
イプ像の光重心を求め、かつ、ステップ502で、スト
ライプ像の楕円度を求める。続いて、ステップ503
で、ストライプ像の中心位置を求め、ステップ504
で、測定窓の大きさと位置を決定する。測定窓の大きさ
と位置が決定されると、ステップ505以下、ステップ
515以下、及び図19のステップ518以下の処理が
同時に開始される。
【0122】ステップ505では、測定窓内のストライ
プ像を2値化し、ステップ506以下、及び後述するス
テップ511以下へ進む。尚、ステップ501〜505
は画像処理部64が実行する処理である。
【0123】ステップ506では、演算部I66、及び
演算部IV82が起動して、ストライプ像の境界線を抽出
する。続いて、ステップ507では、ストライプ像の境
界線を平滑化し、ステップ508では、境界線の法線の
方向を画素毎に抽出し、ステップ509では、境界線の
法線の方向を統計処理して、境界線の法線の標準偏差
(ばらつき)の大きさを演算し、もって濃度ベクトルN
i を求める。そして、ステップ510へ進むと共に、後
述する図19のステップ520へ進む。
【0124】かくてステップ510では、濃度ベクトル
i から塗膜面の平滑感を数値化する。
【0125】一方、ステップ511では、ストライプの
巾を抽出し、ステップ512では、0.5mm以下の巾
のストライプを抽出し、ステップ513では、0.5m
m以下の巾のストライプの割合を求める。そして、ステ
ップ514では、0.5mm以下の巾のストライプの割
合から塗膜面の肉厚感を数値化する。
【0126】他方、ステップ515では、ストライプ像
の水平ライン毎の最暗部と最明部との明度差を抽出し、
ステップ516では、明度差を測定窓内で平均する。そ
して、ステップ517では、明度差の測定窓内での平均
値から塗膜面の光沢感を数値化する。
【0127】尚、ステップ506〜509は演算部I6
6が実行する処理であり、かつステップ506〜510
を含むステップ511〜517は演算部IV82が実行す
る処理である。
【0128】他方、図19のステップ518では、画像
処理部64において、周波数解析(FFT)を行い、ス
テップ519では、演算部I66において、長波長λの
読取りを行う。ステップ520では、演算部II68にお
いて、ステップ509で求められた濃度ベクトルNi
ステップ519で求められた長波長λ、及び塗装条件、
並びに上述した濃度ベクトルNi を使用した平滑化理論
式に基づいてウェット塗装膜厚を演算する。ステップ5
21では、演算部III 80において、ステップ520で
演算されたウェット塗装膜厚hからドライ塗装膜厚を演
算する。
【0129】尚、以上の処理が終了すると、演算部V8
4において、ウェット塗装面の鮮映性、即ち平滑感、肉
持感、光沢感、及び塗装条件に基づいて最終塗装品質で
あるドライ塗装面の鮮映性が推定される。続いて、塗装
性判断部86において、ウェット塗装膜厚、及びドライ
塗装膜厚、並びにウェット塗装面の鮮映性、及びドライ
塗装面の鮮映性に基づいて塗装面の塗装性(品質)が判
定され、最適塗膜厚、及び最適塗膜厚に対するドライ塗
装膜厚の偏差が演算される。そして、塗装膜厚偏差、ウ
ェット塗膜厚、ドライ塗膜厚、ウェット塗装面の鮮映
性、ドライ塗装面の鮮映性に関する情報が表示器72に
表示され、かつプロッタ74で印刷されることになる。
【0130】本実施例においては、ストライプ像の2値
化情報を所定の通り処理して得られる濃度ベクトルNi
を使用した平滑化理論式を用いて塗装膜厚hを演算する
ようにしたので、塗装膜厚hを演算する際、その演算時
間を短縮することができるばかりでなく、ドライ塗膜
厚、及び最適塗膜厚の演算をも短時間で導くことができ
る。
【0131】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3に記載の塗装面の
垂れ計測装置によれば、未乾燥塗装表面の垂れの有無の
確認を自動化することができ、もって検査作業員の負担
を軽減し、人員を節約することができる。
【0132】請求項4及び請求項5に記載の塗装膜計測
装置によれば、未乾燥塗装表面の垂れの有無の確認を自
動化することができ、もって検査作業員の負担を軽減し
て、人員を節約することができるのに加えて、ウェット
塗装膜厚をも自動的に知ることができる。
【0133】請求項6及び請求項7に記載の塗装膜計測
装置によれば、未乾燥塗装表面の垂れの有無の確認を自
動化することができ、もって検査作業員の負担を軽減し
て、人員を節約することができるのに加えて、ウェット
塗装膜厚、ドライ塗装膜厚、及び最適塗装膜厚をも自動
的に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる塗装膜計測装置の原理構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係わる塗装膜計測装置
の原理構成を示すブロック図である。
【図3】平滑化現象を説明する説明図である。
【図4】平滑化理論特性と垂れ発生時の測定データとの
比較を示すグラフである。
【図5】塗膜面の垂れの有無の判定処理の具体例を示す
フローチャートである。
【図6】第1の実施例の前段の作用を示すフローチャー
トである。
【図7】第1の実施例の後段の作用を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の第2の実施例に係わる塗装膜計測装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施例における塗膜面の垂れの有無の判
定を平滑化理論を用いて行う具体的方法を示すフローチ
ャートである。
【図10】第2の実施例の前段の作用を示すフローチャ
ートである。
【図11】第2の実施例の後段の作用を示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明の第2の実施例に係わる塗装膜計測装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施例に係わる塗装膜計測装
置の構成を示すブロック図である。
【図14】濃度ベクトルNi を説明する説明図である。
【図15】濃度ベクトルNi とパワースペクトル積分値
i との相関関係を示すグラフである。
【図16】濃度ベクトルNi を用いたウェット塗装膜厚
の平滑化特性の理論値と実際の測定値とを示すグラフで
ある。
【図17】本発明の第5の実施例に係わる塗装膜計測装
置の構成を示すブロック図である。
【図18】第5の実施例の主要部の一方の作用を示すフ
ローチャートである。
【図19】第5の実施例の主要部の他方の作用を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1,12 測定部 2,16,66 演算部I 3,22,68 演算部II 4,38 判定部 11,31,61 試料 14,34,64 画像処理部 18,36 判定部I 20,42 判定部II 26,44,72 表示器 28,46,74 プロッタ 32,62 撮像部 40,70 塗装条件入力部 50,80 演算部III 52,82 演算部IV 54,84 演算部V 56,86 塗装性判断部 58,88 塗装条件制御システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01B 21/00 - 21/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ度の情報
    から粗さ度の時間変化量を演算する第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で演算された前記粗さ度の時間変化
    量と所定値とを比較し、前記粗さ度の時間変化量が前記
    所定値以下の時、前記塗装の垂れの有りを判定する判定
    手段と、 を備えることを特徴とする塗装面の垂れ計測装置。
  2. 【請求項2】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記塗装表面の粗さ度の
    情報から塗装表面の波長、及び粗さ度の時間変化量を演
    算する第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で演算された前記塗装表面の波長が
    所定値以上であることを判定する第1の判定手段と、 前記塗装表面の波長が所定値以上である時、前記第2の
    演算手段で演算された前記粗さ度の時間変化量と所定値
    とを比較し、前記粗さ度の時間変化量が前記所定値以下
    の時、塗装の垂れの有りを判定する第2の判定手段と、 を備えることを特徴とする塗装面の垂れ計測装置。
  3. 【請求項3】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を演算する第1
    の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面粗さ相当のパワ
    ースペクトル積分値から表面粗さ相当のパワースペクト
    ル積分値の時間変化量を演算する第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で演算された前記表面粗さ相当のパ
    ワースペクトル積分値の時間変化量と所定値とを比較
    し、前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値が前記
    所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段
    と、 を備えることを特徴とする塗装面の垂れ計測装置。
  4. 【請求項4】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ度の情報
    から塗装表面の波長、及び粗さ度の時間変化量を演算す
    る第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で演算された前記粗さ度の時間変化
    量と所定値とを比較し、前記粗さ度の時間変化量が前記
    所定値以下の時、前記塗装の垂れの有りを判定する判定
    手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ度、前記
    第2の演算手段が演算した前記塗装表面の波長、及び前
    記粗さ度の時間変化量、並びに表面粗さの平滑化理論式
    に基づいてウェット塗装膜厚を演算する第3の演算手段
    と、 前記判定手段で判定された前記塗装の垂れの有無の判定
    結果の情報、及び前記第3の演算手段で演算されたウェ
    ット塗装膜厚の情報を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする塗装膜計測装置。
  5. 【請求項5】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を演算する第1
    の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記パワースペクトル積
    分値から塗装表面の波長、及び表面粗さ相当のパワース
    ペクトル積分値の時間変化量を演算する第2の演算手段
    と、 前記第2の演算手段で演算された前記表面粗さ相当のパ
    ワースペクトル積分値の時間変化量と所定値とを比較
    し、前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値が前記
    所定値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段
    と、 前記第1の演算手段が演算した、前記パワースペクトル
    積分値、前記第2の演算手段が演算した前記塗装表面の
    波長、及び前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値
    の時間変化量、並びにパワースペクトル解析値を利用し
    た平滑化理論式に基づいてウェット塗装膜厚を演算する
    第3の演算手段と、 前記判定手段で判定された塗装の垂れの有無の判定結果
    の情報、及び前記第3の演算手段で演算されたウェット
    塗装膜厚を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする塗装膜計測装置。
  6. 【請求項6】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面の粗さ度を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ度の情報
    から塗装表面の波長、及び粗さ度の時間変化量を演算す
    る第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で演算された前記粗さ度の時間変化
    量と所定値とを比較し、前記粗さ度の時間変化量が前記
    所定値以下の時、前記塗装の垂れの有りを判定する判定
    手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記表面の粗さ度、前記
    第2の演算手段が演算した前記塗装表面の波長、及び前
    記粗さ度の時間変化量、並びに表面粗さの平滑化理論式
    に基づいてウェット塗装膜厚を演算する第3の演算手段
    と、 前記第3の演算手段が演算したウェット塗装膜厚に基づ
    いてドライ塗装膜厚を演算する第4の演算手段と、 前記第3の演算手段が演算したウェット塗装膜厚、及び
    前記第4の演算手段が演算したドライ塗装膜厚に基づい
    て最適塗装膜厚を判断する判断手段と、 前記判定手段で判定された前記塗装の垂れの有無、及び
    前記判断手段が判断した最適塗装膜厚を表示する表示手
    段と、 を備えることを特徴とする塗装膜計測装置。
  7. 【請求項7】 塗料を塗装した直後の未乾燥塗装表面の
    状態を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した前記塗装表面の状態の情報から
    表面粗さ相当のパワースペクトル積分値を演算する第1
    の演算手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記パワースペクトル積
    分値から塗装表面の波長、及び表面粗さ相当のパワース
    ペクトル積分値の時間変化量を演算する第2の演算手段
    と、 前記第2の演算手段で演算した前記表面粗さ相当のパワ
    ースペクトル積分値の時間変化量と所定値とを比較し、
    前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値が前記所定
    値以下の時、塗装の垂れの有りを判定する判定手段と、 前記第1の演算手段が演算した前記パワースペクトル積
    分値、前記第2の演算手段が演算した前記塗装表面の波
    長、及び前記表面粗さ相当のパワースペクトル積分値の
    時間変化量、並びにパワースペクトル解析値を利用した
    平滑化理論式に基づいてウェット塗装膜厚を演算する第
    3の演算手段と、 前記第3の演算手段が演算したウェット塗装膜厚に基づ
    いてドライ塗装膜厚を演算する第4の演算手段と、 前記第3の演算手段が演算したウェット塗装膜厚、及び
    前記第4の演算手段が演算したドライ塗装膜厚に基づい
    て最適塗装膜厚を判断する判断手段と、 前記判定手段で判定された前記塗装の垂れの有無、及び
    前記判断手段が判断した最適塗装膜厚を表示する表示手
    段と、 を備えることを特徴とする塗装膜計測装置。
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