JP3251741B2 - シート給送装置及びシート物性検知装置 - Google Patents

シート給送装置及びシート物性検知装置

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JP3251741B2
JP3251741B2 JP26178393A JP26178393A JP3251741B2 JP 3251741 B2 JP3251741 B2 JP 3251741B2 JP 26178393 A JP26178393 A JP 26178393A JP 26178393 A JP26178393 A JP 26178393A JP 3251741 B2 JP3251741 B2 JP 3251741B2
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suction unit
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に電子写真複写機等
の画像形成装置における給紙装置に関し、詳しくは、エ
アの吸引力を利用して、シートトレイ上に積載されたシ
ート束からシートを1枚ずつ分離搬送するシート給送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】〈従来の技術1〉 従来、電子写真複写機等の画像形成装置における給紙装
置は、給紙ローラの回転によってシートトレイ上に積載
されたシートを下流側に搬送する方式の、ローラ給紙装
置が一般的である。この従来のローラ給紙装置は、ロー
ラ表面がゴム等の弾性体で構成され、かつその性能がロ
ーラ表面の摩擦係数によるところが大きい。従って、摩
耗によるローラの外形変化、ローラの材質の経時変化、
紙粉の付着等によるローラ表面の摩擦係数の変化により
給紙性能が安定しなかったり、各種の表面性の違うシー
トに対応しきれないという欠点があった。
【0003】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着、搬送するエア給紙装置が
提案されている。図6は、従来提案されている代表的な
エア給紙装置である。シートを積載したシートトレイ1
01の上方には、シート搬送部100が配置されてい
る。シート搬送部100は、シート吸着部102、複数
の吸着孔103aを有する搬送ベルト103、吸着孔1
03a及びシート吸着部102を通してエアを吸引する
ブロワ104により構成されている。シート先端近傍に
は、シートを浮上させるべくエアを噴出させるノズル1
05、2枚目以降のシートにエアを吹き付けてシートを
一枚だけ分離するためのノズル106が配置されてい
る。ノズル105、106は、ブロワ107に連結さ
れ、エアを供給される。
【0004】この装置は以下のように作動する。
【0005】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、シートトレイ上のシートを数
枚浮上させる。そして、ブロワ104の作用により一番
上のシートを搬送ベルト103に吸着させる。次に搬送
ベルトを駆動し、シートを下流側に搬送する。このと
き、ブロワ107の作用によりノズル106からシート
先端にエアを吹き付け、重送してきたシートを吹き戻し
て分離する。そしてシートを1枚だけ次の搬送ローラ対
108まで搬送する。 〈従来の技術2〉 従来、電子写真複写機等の画像形成装置における給紙装
置は、給紙ローラの回転によってシートトレイ上に積載
されたシートを下流側に搬送する、ローラ給紙装置が一
般的である。この従来のローラ給紙装置は、ローラ表面
がゴム等の弾性体で構成され、かつその性能がローラ表
面の摩擦係数によるところが大きい。従って、摩耗によ
るローラの外形変化、ローラの材質の経時変化、紙粉の
付着等によるローラ表面の摩擦係数の変化により給紙性
能が安定しなかったり、各種の表面性の違うシートに対
応しきれないという欠点があった。
【0006】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着、搬送するエア給紙装置が
提案されている。図17は、従来提案されている代表的
なエア給紙装置である。シートを積載したシートトレイ
101の上方には、シート搬送部100が配置されてい
る。シート搬送部100は、シート吸着部102、複数
の吸着孔103aを有する搬送ベルト103、吸着孔1
03a及びシート吸着部102を通してエアを吸引する
ブロワ104により構成されている。シート先端近傍に
は、シートを浮上させるべくエアを噴出させるノズル1
05、2枚目以降のシートにエアを吹き付けてシートを
一枚だけ分離するためのノズル106が配置されてい
る。ノズル105、106は、ブロワ107に連結さ
れ、エアを供給される。
【0007】この装置は以下のように作動する。まず、
ノズル105からブロワ107の作用によりエアを噴出
させ、シートトレイ上のシートを数枚浮上させる。そし
てブロワ104の作用により一番上のシートを搬送ベル
ト103に吸着させる。次に搬送ベルトを駆動し、シー
トを下流側に搬送する。このとき、ブロワ107の作用
によりノズル106からシート先端にエアを吹き付け、
重送してきたシートを吹き戻して分離する。そしてシー
トを1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。
【0008】上述の重送分離方式で大切なのは、搬送す
べき1枚目のシートと分離すべき2枚目のシートの間に
エアを吹き付けることである。
【0009】図18(a)に示すように、1枚目のシー
トS1と2枚目のシートS2の間にエアが吹き込まれる
と、この部分は正圧となり、2枚目のシートには分離を
補助するような下向きの力が発生する。また、1枚目の
シートには搬送ベルトに対する吸着を助けるような上向
きの力が発生する。したがって、1枚目のシートと2枚
目のシートは自然に分離する。
【0010】このように、上述の従来例では、搬送すべ
き1枚目のシートS1と分離すべき2枚目のシートS2
にの先端に少しでも隙間があればそこからエアがシート
間に入り込んで2枚目のシートを分離できる。しかしな
がら、シートの繊維のからみつきやシートの裁断不良な
どによるバリ等により、1枚目のシートと2枚目のシー
トの先端が密着している場合は、図18(b)に示すよ
うに、1枚目のシートS1と2枚目のシートS2の間に
エアが入り込まず、2枚目のシートの下側が正圧の状態
になる。
【0011】この場合、2枚目のシートの下側からエア
が吹き上げるような形になり、1枚目のシートと2枚目
のシートが密着するのを助ける力が働いてしまう。また
特に薄いシートの場合、1枚目のシートと同時に2枚目
のシートまで、搬送ベルトの吸引孔からのエアの吸引力
により吸着されてしまう。このように、先端が完全に密
着したシートに対しては重送を充分に防止できないとい
う欠点があった。
【0012】また、重送を防止しようとしてノズル10
6からのエア噴出を強くすれば、搬送すべき1枚目のシ
ートまで吹き戻してしまう問題が発生してしまう。
【0013】以上説明したように、従来の給紙装置で
は、給紙不良がなくかつ給紙性能の経時変化のない安定
した給紙が実現できなかった。
【0014】そこで、以上の点を鑑み、以下のような優
れた装置が提案されている。その改良されたエア給紙装
置を図19に示す。
【0015】1は複数枚のシートを積載可能なシートト
レイであり、シートはその先端がシート揃えガイド板2
に突き当てられるように積載されている。3はシート搬
送部である。4は第1のシート吸着部であり、シートト
レイ1に積載されたシート束に対向した略平面状底面
5、略平面状底面5にあけられたエア吸引用開口6、吸
引チャンバ7により構成されている。
【0016】8は第2のシート吸着部であり、第1の略
平面状底面5に対してシート搬送方向下流側に配置さ
れ、所定の角度を成して第1の略平面状底面5の上方に
変位した第2の略平面状底面9、第2の略平面状底面9
にあけられたエア吸引用開口10、吸引チャンバ11に
より構成されている。第1のシート吸着部4と第2のシ
ート吸着部8は、それぞれ、エア吸引用のブロワ12A
とブロワ12Bに接続されている。ブロワ12A及びブ
ロワ12Bの吸引は、それぞれ、バルブ13A及びバル
ブ13Bによりon/off可能となっている。
【0017】第1のシート吸引部4と第2のシート吸引
部8の表面を覆うようにして、搬送ベルト14が掛け渡
されている。搬送ベルト14には、複数の吸引孔14a
があけられている。搬送ベルト14は、ローラ15、1
6、17、18により所定の張力で支持されており、図
示しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動さ
れ、シートを搬送する。ローラ15は第1の略平面状底
面5と第2の略平面状底面9の交わる位置に配置され、
シートを下向きに凸となるように変位させるための変位
支点部15aとして機能する。
【0018】19はシートを浮上させるためにエアを噴
出するノズル、20はシートを一枚だけ分離するために
エアを噴出するノズルである。ノズル19、20はエア
噴出用のブロワ21に接続されている。ノズル19、2
0からのエアの噴出は、バルブ22により選択的に切り
換え可能となっている。23は搬送されてきたシートを
更に下流側に搬送する搬送ローラ対である。
【0019】次に、上述のエア給紙装置の作動を説明す
る。
【0020】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ22がaの位置に切り換えられ、ブロ
ワ21が作動して、ノズル19からシート先端に向けて
エアが噴出する。すると、数枚のシートが吹き上げられ
て浮上する。そして、図示しないソレノイド等の切り換
え手段により、バルブ13A及びバルブ13Bが、それ
ぞれ、c及びfの位置に切り換えられ、ブロワ12A及
びブロワ12Bが作動し、吸引用開口6、10及び吸気
孔14aを通してエアが吸引される。
【0021】この結果、一番上のシートS1は第1、第
2のシート吸着部4、8に吸引され、搬送ベルト14に
密着する。詳しくは、図19に示すように、シートの中
央部付近は第1のシート吸着部4に吸着され、シートの
先端付近は第2のシート吸着部8に吸着される。このと
き、第1、第2のシート吸着部4,8の吸引力は充分に
強く設定してあるので、シートはシートのコシに抗して
変位支点部15aを支点にして屈曲し、シートの先端、
中央部共に搬送ベルト14に密着する。
【0022】つまりシートS1は、略平面状底面5、9
にならい、変位支点15aを支点とした下側に凸の
『く』の字状になる。このとき、2枚目のシートS2が
シートS1と密着していたとする。この場合、シートS
2の中央部付近はシートS1に概ねならっている。とこ
ろが、第2のシート吸着部8の表面はシートS1で覆わ
れているため、シートS2の先端付近は吸着される力が
働かない。
【0023】したがって、シートのコシが勝って、シー
トS2は変位支点部15aを支点にして屈曲せずに平面
状を維持し、シート先端は分離し、シート間に隙間eが
できる。その後、図示しない駆動手段により搬送ベルト
14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送され
る。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、図18(a)で説明したように、シ
ートS2は安定して分離する。したがってシートS1の
みが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対23に渡され
る。 〈従来の技術3〉 従来、電子写真複写機等の画像形成装置においては、シ
ートの種類、特にシートのコシ(厚み)によって、転写
の電圧、エア給紙の吸引力、ローラ給紙のリタードロー
ラのリタード圧、定着の際の定着温度など、画像形成に
おける最適な諸条件が変化することが知られている。
【0024】そこで、ユーザーやサービスマンが、視
覚、触覚などのような人間の感覚に頼ってシートのコシ
(厚み)を判断し、上記の画像形成に最適な諸条件をマ
ニュアルで変更する装置が提案されている。 〈従来の技術4〉 従来、電子写真複写機等の画像形成装置における給紙装
置は、給紙ローラの回転によってシートトレイ上に積載
されたシートを下流側に搬送する、ローラ給紙装置が一
般的である。この従来のローラ給紙装置は、ローラ表面
がゴム等の弾性体で構成され、かつその性能がローラ表
面の摩擦係数によるところが大きい。従って、摩耗によ
るローラの外形変化、ローラの材質の経時変化、紙粉の
付着等によるローラ表面の摩擦係数の変化により給紙性
能が安定しなかったり、各種の表面性の違うシートに対
応しきれないという欠点があった。
【0025】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着、搬送するエア給紙装置が
提案されている。図29は、従来提案されているエア給
紙装置の一例である。201は複数枚のシートを積載可
能なシートトレイであり、シートはその先端がシート揃
えガイド板202に突き当てられるように積載されてい
る。203はシート搬送部である。204は第1のシー
ト吸着部であり、シートトレイ201に積載されたシー
ト束に対向した略平面状底面205、略平面状底面20
5にあけられたエア吸引用開口206、吸引チャンバ2
07により構成されている。
【0026】208は第2のシート吸着部であり、第1
の略平面状底面205に対してシート搬送方向下流側に
配置され、所定の角度θを成して第1の略平面状底面2
05の上方に変位した第2の略平面状底面209、第2
の略平面状底面209にあけられたエア吸引用開口21
0、吸引チャンバ211により構成されている。第1の
シート吸着部204と第2のシート吸着部208は、エ
ア吸引用のブロワ212に接続されている。ブロワ21
2の吸引は、バルブ213によりon/off可能とな
っている。
【0027】第1のシート吸引部204と第2のシート
吸引部208の表面を覆うようにして搬送ベルト214
が掛け渡されている。搬送ベルト214には、複数の吸
引孔214aがあけられている。搬送ベルト214は、
ローラ215、216、217、218により所定の張
力で支持されており、図示しない駆動手段により矢印A
方向に断続的に駆動され、シートを搬送する。ローラ2
15は第1の略平面状底面205と第2の略平面状底面
209の交わる位置に配置され、シートを下向きに凸と
なるように変位させるための変位支点部215aとして
機能する。
【0028】219はシートを浮上させるためにエアを
噴出するノズル、220はシートを一枚だけ分離するた
めにエアを噴出するノズルである。ノズル219、22
0はエア噴出用のブロワ221に接続されている。ノズ
ル219、220からのエアの噴出は、バルブ222に
より選択的に切り換え可能となっている。223は搬送
されてきたシートを更に下流側に搬送する搬送ローラ対
である。
【0029】次に動作について説明すると、図示しない
ソレノイド等の切り換え手段によりバルブ222がaの
位置に切り換えられ、ブロワ221が作動して、ノズル
219からシート先端に向けてエアが噴出する。する
と、数枚のシートが吹き上げられて浮上する。そして、
図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ2
13がcの位置に切り換えられ、ブロワ212が作動
し、吸引用開口206、210及び吸気孔214aを通
してエアが吸引される。すると、一番上のシートS1は
第1、第2のシート吸着部204、208に吸引され、
搬送ベルト214に密着する。
【0030】詳しくは、図29に示すように、シートの
中央部付近は第1のシート吸着部204に吸着され、シ
ートの先端付近は第2のシート吸着部208に吸着され
る。このようにして、シートはシートのコシに抗して変
位支点部215aを支点にして屈曲し、シートの先端、
中央部共に搬送ベルト214に密着する。つまり、シー
トS1は、略平面状底面205、209にならい、変位
支点部225aを支点とした下側に凸の『く』の字状に
なる。このとき、2枚目のシートS2がシートS1と密
着していたとする。
【0031】この場合、前もって角度θを前記の角度に
設定しているので、2枚目のシートS2は変位支点部2
25aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シート
先端は分離し、シート間に隙間eができる。その後、図
示しない駆動手段により搬送ベルト214は駆動され、
シートS1は矢印A方向に搬送される。それと同時に、
バルブ222がbの位置に切り換わり、ノズル220か
らシートS1とシートS2の隙間eにエアが吹き込ま
れ、シートS2は安定して分離する。したがってシート
S1のみが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対223
に渡される。
【0032】
【発明が解決しようとしている課題】〈第1の発明の課
題〉 しかしながら、多種のシートを送る際、シート束の最上
紙から搬送ベルトまでの距離を長く設定(固定)した時
には、ノズル105からのエアで浮き上がった最上紙と
搬送ベルトとの距離が長いため次のようになる。
【0033】薄い(軽い)紙を給送すると、シートは完
全にシート吸着部102に吸着するが、厚い(重い)紙
を補給すると、吸引力不足のため、シートはシート吸着
部102に吸着することができず、給紙の安定性を阻害
する。
【0034】一方、シート束の最上紙から搬送ベルトま
での距離を短く設定(固定)した時には、ノズル105
からのエアで浮き上がった最上紙と搬送ベルトとの距離
が短いため次のようになる。
【0035】厚い(重い)紙を給送すると、完全にシー
トはシート吸着部102に吸着するが、薄い(軽い)紙
を給送すると、1枚目は完全にシート吸着部102に吸
着するのだが、距離が短いため2枚目のシートにも吸引
力が働き、2枚目のシートまでも1枚目のシートに連れ
て吸着してしまい重送してしまう場合が生じてしまう。
このように、一つの設定で多種のシートを安定的に給紙
できないという不都合が生じていた。
【0036】本発明は、エアの吸引力を用いたシート給
紙装置において、シートの分離搬送を確実にしたシート
給送装置を提供することを目的とするものである。 〈第2の発明の課題〉 しかし、上述のエア給紙装置では、以下のような不都合
が生じた。
【0037】例えば、非常に厚くてコシの強いシートを
搬送する場合について考える。
【0038】この場合、ノズル19によるエアの作用で
数枚のシートが浮上し、一番上のシートS1は第1のシ
ート吸着部4及び第2のシート吸着部8に吸引される。
この時、第1のシート吸着部の方がシートS1に近いた
め、シートS1はまず第1のシート吸着部4に吸着され
る。すると、シートS1の後ろの部分は第1のシート吸
着部4に拘束される。
【0039】ここで、シートS1はコシが強いので、変
位支点部15aに対して曲がりづらく、第2のシート吸
着部8に吸引されづらい。したがって、図20に示すよ
うにシート間の隙間eが充分に得られず、ノズル20に
よるエアの分離効果が充分に行われないため、シートの
送り不良、特に重送が発生しやすくなってしまう。
【0040】本発明は、シートの先端部の分離を確実に
したシート給送装置を提供することを目的とするもので
ある。 〈第3の発明の課題〉 しかしながら、上述の従来例においては、上記諸条件を
設定するために、ユーザーやサービスマンが、シートの
コシ(厚さ)を視覚、感触などのような人間の感覚に頼
って判断していたため、その時の、体調、感情などによ
る判断のばらつきや個人差による判断のばらつきが生じ
てしまい、給紙、転写等の諸条件を確実に最適の状態に
設定することができなかった。
【0041】本発明は、シートの物性を測定し、この測
定結果に基づいて、給紙、画像形成等の諸条件を最適の
状態でセットできるようにしたシート物性検知装置を提
供することを目的とするものである。 〈第4の発明の課題〉 しかしながら、多種の紙を送る際、このまま角度θを固
定とし搬送すると、第1のシート吸着部204と第2の
シート吸着部208の吸引力を弱く設定(固定)した時
には、コシが弱いシートを給送すると完全に搬送ベルト
214に吸着し分離容態は良いのだが、コシが強いシー
トを給送すると、完全に搬送ベルト214に吸着しない
ため変位支点部215aを支点として1枚目のシートS
1が下向きに凸とならず分離の安定性を阻害する(図3
0)。
【0042】一方、第1のシート吸着部204と第2の
シート吸着部208の吸引力を強く設定(固定)した時
には、コシが強いシートを給送すると、1枚目だけ完全
に搬送ベルト214に吸着し分離状態は良い。ところ
が、コシが弱いシートを給送すると、1枚目は完全に搬
送ベルト214に吸着するのだが、2枚目のシートS2
も吸引されてしまい、2枚目のシートまでも1枚目のシ
ートに連れて変位支点部209aを支点として下向きに
凸となってしまって(図31)重送してしまう場合が生
じてしまう。このように一つの設定で多種の紙を安定的
に給紙できないという不都合が生じていた。
【0043】本発明は、第1,第2のシート吸着部への
シートの吸着時に、先端部の角度をシートの種類に応じ
て最適の角度にして安定した給紙を可能にしたシート給
送装置を提供することを目的とするものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】〈第1の発明の手段〉 本発明は、複数枚のシートを積載するシートトレイと、
前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
のエア吸引用開口を有するシート吸着部と、該シート吸
着部のエア吸引用開口を通してエアを吸引することによ
りシートを吸着させるための、少なくとも一個のエア吸
引手段と、前記シート吸着部の近傍に設けられていて、
シートのコシを検知するための検知手段と、前記シート
トレイと前記シート吸着部との距離をシートのコシに応
じて変動させる変動手段と、前記変動手段を制御する制
御手段と、前記シートを給送する給送手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0045】また、本発明は、複数枚のシートを積載す
るシートトレイと、積載されたシート束に対向し、略平
面状底面に複数のエア吸引用開口を有する第1のシート
吸着部と、前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方
向下流側に配置され、略平面状底面に複数のエア吸引用
開口を有する第2のシート吸着部と、前記第1のシート
吸着部の下流かつ前記第2のシート吸着部の上流に配設
され、前記第1,第2のシート吸着部に吸着されたシー
トを下向きに凸状となるように変位させる変位支点部
と、前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用開口を
通してエアを吸引することによりシートを吸着させるた
めの少なくとも1個のエア吸引手段と、前記エア吸引手
段の近傍に設けられていてシートのコシを検知する検知
手段と、前記シートトレイと前記第1,第2のシート吸
着部との距離をシートのコシに応じて変動させる変動手
段と、前記変動手段を制御する制御手段と、前記シート
を給送する給送手段と、を有することを特徴とする。 〈第2の発明の手段〉 本発明は、複数枚のシートを積載するシートトレイと、
前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
のエア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、前記
第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に配置
され、前記略平面状底面に対し上方に変位した複数のエ
ア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、前記第1
のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸着部の上
流側近傍に配設され、前記第1,第2のシート吸着部に
吸着されたシートを下向きに凸となるように変位させる
ための変位支点と、前記シートトレイに収納されたシー
ト束の先端近傍にエアを吹き付ける、少なくとも1つの
エア吹き付け手段と、少なくとも前記第1,第2のシー
ト吸着部及び変位支点部を覆って巻き付けられていて表
面に複数の吸引孔を有する搬送ベルトと、該搬送ベルト
の吸引孔と前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用
開口を通してエアを吸引することによりシートを前記搬
送ベルトに吸着させるための少なくとも1個のエア吸引
手段と、前記第1,第2のシート吸着部からのエアの吸
引を各々独立に行なうための制御手段と、を備えるシー
ト給送装置において、前記シートの給送時には、第2の
シート吸着部からのエアの吸引を初めに行ない、続いて
第1のシート吸着部からのエアの吸引を行なうように制
御手段により制御することを特徴とする。
【0046】また、複数枚のシートを積載するシートト
レイと、前記積載されたシート束に対向し、略平面状底
面に複数のエア吸引用開口を有する第1のシート吸着部
と、前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流
側に配置され、前記略平面状底面に対し下方に変位した
複数のエア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、
前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
着部の上流側近傍に配設され、前記第1,第2のシート
吸着部に吸着されたシートを上向きに凸となるように変
位させるための変位支点と、前記シートトレイに収納さ
れたシート束の先端近傍にエアを吹き付ける、少なくと
も1つのエア吹き付け手段と、少なくとも前記第1,第
2のシート吸着部及び変位支点部を覆って巻き付けられ
ていて表面に複数の吸引孔を有する搬送ベルトと、該搬
送ベルトの吸引孔と前記第1,第2のシート吸着部のエ
ア吸引用開口を通してエアを吸引することによりシート
を前記搬送ベルトに吸着させるための少なくとも1個の
エア吸引手段と、前記第1,第2のシート吸着部からの
エアの吸引を各々独立に行なうための制御手段と、を備
えるシート給送装置において、前記シートの給送時に
は、第2のシート吸着部からのエアの吸引を初めに行な
い、続いて第1のシート吸着部からのエアの吸引を行な
うように制御手段により制御することを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉 本発明は、測定されるシートに対向し、略平面状底面に
少なくとも1つのエア吸引用開口を有する第1のシート
吸着部と、前記シートに対向し、略平面状底面に少なく
とも1つのエア吸引用開口を有する第2のシート吸着部
と、前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用開口を
通してエアを吸引する少なくとも1個のエア吸引手段
と、前記第1のシート吸着部の近傍に設けられていて、
前記シートが前記第1のシート吸着部に吸着されたこと
を検知する第1の検知手段と、前記第2のシート吸着部
の近傍に設けられていて、前記シートが前記第2のシー
ト吸着部に吸着されたことを検知する第2の検知手段
と、前記第1のシート吸着部にシートが吸着されてか
ら、前記第2のシート吸着部にシートが検知されるまで
の時間を検知する測定手段と、を有することを特徴とす
る。
【0047】また、前記測定されるシートから前記第1
の検知手段までの距離が、前記シートから前記第2の検
知手段までの距離と異なっていることを特徴とする。
【0048】また、前記測定手段により測定された信号
を表示する表示手段を有することを特徴とする。 〈第4の発明の手段〉 本発明は、複数枚のシートを積載するシートトレイと、
積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数のエ
ア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、前記第1
のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に配置さ
れ、略平面状底面に複数のエア吸引用開口を有する第2
のシート吸着部と、前記第1のシート吸着部の下流かつ
前記第2のシート吸着部の上流に配設され、前記第1,
第2のシート吸着部に吸着されたシートを下向きに凸状
となるように変位させる変位支点部と、前記第1,第2
のシート吸着部のエア吸引用開口を通してエアを吸引す
ることによりシートを吸着させるための少なくとも1個
のエア吸引手段と、前記第1のシート吸着部の近傍に設
けられ、前記吸着されたシートによって押されることに
より移動可能になっている突起と、前記シートが前記第
1のシート吸着部に吸着された際に、前記シートにより
押されて移動する前記突起の移動量を検知する検知手段
と、前記第1のシート吸着部と第2のシート吸着部が前
記変位支点部を頂点としてなす角度を変動させる角度変
動手段と、前記シートを給送する給送手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0049】
【作用】〈第1の発明の作用〉 シートトレイ上のシート束の1枚目のシートは、エア吸
引手段によりエアが吸引されるシート吸着手段の吸着力
により給送手段に吸引され、この給送手段の回動によ
り、給送される。
【0050】シートが、上記シート吸着手段により吸着
される時、シート吸着手段の近傍に設けられた、シート
のコシを検知する検知手段によりシートのコシが検知さ
れ、この検知結果に応じて変動手段がシートトレイを移
動させて、シートトレイとシート吸着手段との距離を変
動させる。
【0051】これにより、給送される多種のシートの給
送に対しても、シートを同じ吸引力により安定して給紙
することができる。 〈第2の発明の作用〉 シートトレイに積載されているシートは、により吹き上
げられ、初めにエアの吸引を開始する第2の検知手段に
より、1枚目のシートの先端部は搬送ベルトに吸着され
る。このシートは、次に作動する第1の検知手段の吸着
力により搬送ベルトに吸引されると共に変位支点部によ
り、第1,第2のシート吸着部の中間部が凸状に屈曲さ
れる。これにより、1枚目のシートの先端部を2枚目の
シートから確実に分離することができ、重送等の給送不
良及び給紙性能の経時変化のない安定したシート給送装
置を実現することができる。 〈第3の発明の作用〉 エア吸引手段が作動すると、第1,第2のシート吸着部
に吸引力が作用してシートを吸引する。このシートの吸
引は、まず、第1のシート吸着部によりシートが吸引さ
れて第1の検知手段により吸着が検知され、やや遅れて
第2のシート吸着部により吸引されて第2の検知手段に
より吸着が検知される。
【0052】上記第1の検知手段にシートが検知されて
から、第2のシート吸着部にシートが吸着されるまでの
時間は、測定手段により測定され、これによりシートの
コシ、厚み等のシート物性が検知できて、例えば、シー
トの給送装置又は画像形成装置に対し、給紙画像形成の
最適の条件をセットすることができる。 〈第4の発明の作用〉 シートトレイ上のシートは、第1,第2のシート吸着部
の吸引力により吸着され、変位支点部において角度をな
して凸状に屈曲される。上記第1,第2のシート吸着部
に吸着されるシートにより検知突起が移動し、この移動
量を検知手段により検知することにより、シートのコシ
の強さが検知される。
【0053】上記検知結果に基づいて、第1のシート吸
着部に対する第2のシート吸着部のなす角度は、角度変
動手段により変動される。これにより、シートのコシに
最適の角度でシートを屈曲させてシートの先端部を分離
することができ、多種のシートに対し同じ吸引力で安定
した給紙を行うことができる。
【0054】なお、カッコ内の符号は、図面を参照する
ために示すものであって、本発明の構成を何ら限定する
ものではない。
【0055】
【実施例】〈第1の発明の実施例1〉 以下、第1の発明に係る実施例を図面に沿って説明す
る。
【0056】図1は該電子写真複写機のエア給紙装置で
ある。
【0057】同図において、1は複数枚のシートSを積
載可能なシートトレイであり、シートはその先端がシー
ト揃えガイド板2に突き当てられるように積載されてい
る。3はシート搬送部である。4は第1のシート吸着部
であり、シートトレイ1に記載されたシート束に対向し
た略平面状底面5、略平面状底面5に明けられたエア吸
引用開口6、吸引チャンバ7により構成されている。
【0058】8は第2のシート吸着部であり、第1の略
平面状底面5に対してシート搬送方向下流側に配置さ
れ、所定の角度θを成して第1の略平面状底面5の上方
に変位した第2の略平面状底面9、第2の略平面状底面
9にあけられたエア吸引用開口10、吸引チャンバ11
により構成されている。
【0059】第1のシート吸着部4と第2のシート吸着
部8は、エア吸引用のブロワ12に接続されている。ブ
ロワ12の吸引は、バルブ13によりon/off可能
となっている。第1のシート吸着部4と第2のシート吸
着部8の表面を覆うようにして、搬送ベルト14が掛け
渡されている。搬送ベルト14には、複数の吸引孔14
aがあけられている。搬送ベルト(給送手段)14は、
ローラ15、16、17、18により所定の張力で支持
されており、図示しない駆動手段により矢印A方向に断
続的に駆動され、シートを搬送する。ローラ15は第1
の略平面状底面5と第2の略平面状底面9の交わる位置
に配置され、シートを下向きに凸となるように変位させ
るための変位支点部15aとして機能する。
【0060】19はシートを浮上させるためにエアを噴
出するノズル、20はシートを一枚だけ分離するために
エアを噴出するノズルである。ノズル19、20はエア
噴出用のブロワ21に接続されている。ノズル19、2
0からのエア噴出は、バルブ22により選択的に切り換
え可能となっている。23は搬送されてきたシートを更
に下流側に搬送する搬送ローラ対である。
【0061】次に、シートトレイ1をシートのコシに応
じて変動可能にする機構について説明する。
【0062】27はシートトレイ1に取り付けられてい
るラックで、28のピニオンギアと噛み合わさって図の
矢印B方向に移動可能となっている。29はピニオンギ
ア28を回転させるモータ(変動手段)である。これら
は、送るべきシートに応じてシートトレイ1を次の二つ
の条件を満たす高さに設定するためのものである。一つ
目は、一番上のシートS1だけが第2のシート吸着部8
に完全に吸着されるということであり、二つ目は、2枚
目のシートS2が1枚目のシートS1と同時に吸着され
ないということである。
【0063】シートのコシを検知する手段について述べ
る。30は検知突起で図の矢印C方向に可動となってい
る。31は検知突起30の位置を検知するフォントセン
サである。
【0064】次に、シートのコシが強い場合の、上述の
エア給紙装置の作動を図1を用いて説明する。まず最初
に、シートトレイ1は搬送ベルト14に近い位置にある
(図3)。これが、ホームポジションである。図示しな
いソレノイド等の切り換え手段によりバルブ22がaの
位置に切り換えられ、ブロワ21作動して、ノズル19
からシート先端に向けてエアが噴出する。すると、数枚
のシートが吹き上げられて浮上する。そして、図示しな
いソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がcの
位置に切り換えられ、ブロワ12が作動し、吸引用開口
6、10及び吸気孔14aを通してエアが吸引される。
【0065】この結果、一番上のシートS1は第1、第
2のシート吸着部4、8に吸引され、搬送ベルト14に
密着する。詳しくは、図1に示すように、シートの中央
部付近は第1のシート吸着部4に吸着され、シートの先
端付近は第2のシート吸着部8に吸着される。検知突起
30には自重による下向きの力がかかっているが、シー
トのコシが強いためシートの後端は略平面状底面5に対
してあまり下がらず、検知突起30はシートによって押
され上動しフォトセンサ31をonにする。このフォト
センサ31の信号を受けた制御手段37がシートの厚さ
(重さ)を判断する。
【0066】一般に、シートのコシが強ければ重い(厚
い)シート、コシが弱ければ軽い(薄い)シートであ
る。この場合はシートが重く、搬送ベルト14に吸着さ
れにくいのでシートトレイ1の位置は搬送ベルト14に
近いままでよい。そこで、次のように給紙する。一枚目
のシートS1は第1のシート吸着部4、第2のシート吸
着部8に密着する。つまり、シートS1は、略平面状底
面5、9にならい、変位支点部15aを支点とした下側
に凸の『く』の字状になり、2枚目のシートS2は変位
支点部15aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、
シート先端は分離し、シート間に隙間eができる。
【0067】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、シートS2は安定して分離する。し
たがってシートS1のみが下流に向けて搬送され、搬送
ローラ対23に渡される。その後、公知の画像形成装置
によって像が形成される。
【0068】シートのコシが弱い場合の設定を図2に示
す。検知突起30には自重による下向きの力がかかって
いるため、紙を吸着した際、紙の後端は略平面状底面5
に対して下がってしまう。つまり、検知突起30は下が
った状態となりフォトセンサ31はoffとなる。この
フォトセンサ31の信号を受けた制御手段37がシート
の厚さ(重さ)を判断する。この場合シートは軽いシー
トなので、シートトレイ1の位置が高いと一枚目のシー
トS1と第1のシート吸着部4との距離αが小さいの
で、吸引力は強く、一枚目のシートS1が吸着されたと
きに二枚目のシートS2も同時に吸着されやすいため、
シートトレイ1の位置を低くするために次のような動作
をする。
【0069】制御手段37がモータ29を動かしピニオ
ンギア28を介してラック27をさげ、それによってシ
ートトレイ1を前述の条件を満たすように下動させる。
(図4)これによって、一枚目のシートS1と第1のシ
ート吸着部4との距離βが大きくなり、シートS1のみ
シートのコシに抗して変位支点部15aを支点にして屈
曲し、シートの先端、中央部共に搬送ベルト14に密着
する。そして、以降はコシが強いシートの場合に述べた
のと同様である。その後、給紙動作が終了すると、シー
トトレイ1をシートの最上紙の位置が前述のホームポジ
ションにくるように動かす。
【0070】本実施例では検知突起30の移動量の計測
としては2段階のみで説明してあるが、本発明はこれだ
けに限ったものでなく、スライドボリュウム等を用い
て、さらに多段階に計測したり、あるいは無段階に計測
すれば、多種のさまざまなシートに対して安定的に給紙
できることは容易に考えられる。また、本実施例では検
知突起は自重で下向きに落ちようとしているが、これに
限ったことではなく、例えばばねを用いるなど、吸着方
向と逆向きに向かう力を発生させるあらゆるものが有効
であることは容易に考えられる。
【0071】また、本実施例ではシートの後端側におい
てコシの強さを検知する場合を示しているが、必ずしも
これに限ったものではなくシートの先端側や横側を検知
しても同様な効果が得られることが言うまでもない。
【0072】さらに、本実施例ではシートトレイ1の高
さをシートのコシによって変動させているが、第1のシ
ート吸着部4の高さを変動させてもよく、シートトレイ
1と第1のシート吸着部4との距離を変動させるもので
あれば有効であることは容易に考えられる。
【0073】そして、本実施例ではシート搬送部として
第1、第2の二つのシート吸着部をもったものをあげた
が、これに限らずシート吸着部は一つでも(図5)複数
でも有効である事は容易に考えられる。
【0074】本実施例では給紙を終えてからシートトレ
イ1は搬送ベルトに近いホームポジションに戻っている
が、給紙を開始する直前でも良いことは明らかである。 〈第2の発明の実施例1〉 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
【0075】図7は、本発明を最もよく表わす図であ
る。構成そのものは前述の従来例と全く同じなので、説
明を省略する。
【0076】次に、本発明の動作を説明する(動作は図
9のタイミングチャ−ト及び図10のブロックチャート
に基づく)。
【0077】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ22がaの位置に切り換えられ、ブロ
ワ21が作動して、ノズル19からシート先端に向けて
エアが噴出する。すると、数枚のシートが吹き上げられ
て浮上する。そして、まずブロワ12A及びブロワ12
Bが作動する。次に、図示しないソレノイド等の切り換
え手段により、バルブ13Bがfの位置に切り換えら
れ、吸引用開口10及び吸気孔14aを通してエアが吸
引される。
【0078】すると、一番上のシートS1は第2のシー
ト吸着部8に吸引され、搬送ベルト14に密着する。こ
のとき、第2のシート吸着部8のみが作動しており、か
つシートS1の後ろの部分は拘束されていないので、シ
ートS1はその先端のみが確実に第2のシート吸着部8
に吸着される。したがって、シートS1のみを分離搬送
しやすくなる。そしてその後、図示しないソレノイド等
の切り換え手段により、バルブ13Aがcの位置に切り
換えられ、吸引用開口6及び吸気孔14aを通してエア
が吸引される。すると、シートはシートのコシに抗して
変位支点部15aを支点にして屈曲し、シートの先端、
中央部共に搬送ベルト14に密着する。
【0079】詳しくは、図8に示すように、シートの中
央部付近は第1のシート吸着部4に吸着され、シートの
先端付近は第2のシート吸着部8に吸着される。つま
り、シートS1は、略平面状底面5、9にならい、変位
支点部15aを支点とした下側に凸の『く』の字状にな
る。このとき、仮に2枚目のシートS2がシートS1と
密着していたとする。この場合、シートS2の中央部付
近はシートS1に概ねならっている。ところが、第2の
シート吸着部8の表面はシートS1で覆われているた
め、シートS2の先端付近は吸着される力が働かない。
【0080】したがって、シートのコシが勝って、シー
トS2は変位支点部15aを支点にして屈曲せずに平面
状を維持し、シート先端は分離し、シート間に隙間eが
できる(図8)。その後、図示しない駆動手段により搬
送ベルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬
送される。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り
換わり、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間
eにエアが吹き込まれ、図18(a)で説明したよう
に、シートS2は安定して分離する。したがってシート
S1のみが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対23に
渡される。
【0081】そして、所定時間後(シートがローラ対2
3に挟持された後)、バルブ13A、13Bがそれぞれ
d,gの位置となり、ブロワ12A、12Bも停止す
る。更に所定時間後(シートがローラ対23をぬけきっ
た後)、搬送ベルト14、ブロワ21は停止し、バルブ
22もaの位置となって給紙動作は終了する。
【0082】このように、シート先端部側のシート吸引
部の吸引を先に行えば、厚くてコシの強いシートでも確
実に第1、第2のシート吸着部に吸着でき、シートを確
実に分離搬送できる。 〈第2の発明の実施例2〉 次に他の実施例について説明する。
【0083】第1の実施例と同様の部分は、同じ記号を
もって説明を省略する。
【0084】図11は本発明の第2の実施例である。
【0085】40Aは第2のシート吸着部である。第2
のシート吸着部40Aは、第1のシート吸着部4に対し
シート搬送方向下流側に配置される。第2のシート吸着
部40Aは、表面に複数の吸引孔41aを有する中空の
吸引ローラ41A、吸引チャンバ部42、吸引ローラ4
1Aのシートを吸引する部分以外を概略覆うカバー43
により成る。44は、シートSを下方へ凸状に屈曲させ
る変位支点部を示している。吸引ローラ41Aのシート
を吸着する面は、曲率がついているため、実質的に第1
のシート吸着部(略平面状底面5)より上方に位置して
いる。
【0086】第1のシート吸着部4及び第2のシート吸
着部40Aはブロワ12に接続されている。第1のシー
ト吸着部4と第2のシート吸着部40Aの表面を覆うよ
うにして、搬送ベルト14が掛け渡されている。搬送ベ
ルト14はローラ40A、16、17、18により所定
の張力で支持されており、図示しない駆動手段により矢
印A方向に断続的に駆動され、シートを搬送する。
【0087】この実施例においても、第2のシート吸着
部40Aからのエアの吸引を第1のシート吸着部4より
も先に行うことにより、第1の実施例と全く同様な効果
を得られる。 〈第2の発明の実施例3〉 次に第3の実施例について図12に基づき説明する。こ
の実施例は、前述の実施例を下分離給紙(積載されたシ
ートを最下紙から1枚ずつ分離、給紙する方式)に応用
したものである。
【0088】構成は、第1の実施例を天地を逆にした構
成であり、第1のシート吸引部及びその近傍上にシート
が積載され、シートトレイ1として機能する。また、シ
ート吹き上げ用のノズル19が廃止されている。他の部
分の働きは第1の実施例と全く同じであり、天地を逆に
しただけなので、説明を省略する。
【0089】次に、本実施例の動作を説明する(動作は
図15のタイミングチャートに基づく)。
【0090】まず、ブロワ12A及びブロワ12Bが作
動する。次に、図示しないソレノイド等の切り換え手段
により、バルブ13Bがfの位置に切り換えられ、吸引
用開口10及び吸気孔14aを通してエアが吸引され
る。すると、一番下のシートS1は第2のシート吸着部
8に吸着され、搬送ベルト14に密着する。このとき、
第2のシート吸着部8のみが作動しており、かつシート
S1の後ろの部分は拘束されていないので、シートS1
はその先端のみが確実に第2のシート吸着部8に吸着さ
れる。
【0091】したがって、シートS1のみを分離搬送し
やすくなる。そしてその後、図示しないソレノイド等の
切り換え手段により、バルブ13Aがcの位置に切り換
えられ、吸引用開口6及び吸気孔14aを通してエアが
吸引される。すると、シートはシートのコシに抗して変
位支点部15aを支点にして屈曲し、シートの先端、中
央部共に搬送ベルト14に密着する。詳しくは、図13
に示すように、シートの中央部付近は第1のシート吸着
部4に吸着され、シートの先端付近は第2のシート吸着
部8に吸着される。
【0092】つまり、シートS1は、略平面状底面5、
9にならい、変位支点部15aを支点とした下側に凸の
『く』の字状になる。このとき、仮に2枚目のシートS
2がシートS2がシートS1と密着していたとする。こ
の場合、シートS2の中央部付近はシートS1の概ねな
らっている。ところが、第2のシート吸着部8の表面は
シートS1で覆われているため、シートS2の先端付近
は吸着される力が働かない。したがって、シートのコシ
が勝って、シートS2は変位支点部15aを支点にして
屈曲せずに平面状を維持し、シート先端は分離し、シー
ト間に隙間eができる(図13)。
【0093】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、2枚目以降のシートを吹き上げる
(図14)。
【0094】これにより、図18(a)で説明したよう
に、シートS2は安定して分離する。したがってシート
S1のみが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対23に
渡される。そして、所定時間後(シートがローラ対23
に挟持された後)、バルブ13A、13Bが各々d,g
の位置となり、ブロワ12A、12Bも停止する。それ
と同時に搬送ベルト14も停止する。更に所定時間後
(シートがローラ対23をぬけきった後)、ブロワ21
が停止し、バルブ22もaの位置となって給紙動作は終
了する。
【0095】このように、シート先端部側のシート吸引
部の取引を先に行えば、厚くてコシの強いシートでも確
実に第1、第2のシート吸着部に吸着でき、シートを確
実に分離搬送できる。 〈第2の発明の実施例4〉 図16は、本発明の第4の実施例である。構成そのもの
は、第3の実施例の第2のシート吸着部を、第2の実施
例で示した吸引ローラで構成したものであり、動作等も
全く同様なので、説明を省略する。 〈第3の発明の実施例1〉 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
【0096】図21は、本発明のシート物性検知装置を
備えたエア給紙装置である。
【0097】1は複数枚のシートを積載可能なシートト
レイであり、シートはその先端がシート揃えガイド板2
に突き当てられるように積載されている。3はシート搬
送部である。4は第1のシート吸着部であり、シートト
レイ1に積載されたシート束に対向した略平面状底面
5、略平面状底面5にあけられたエア吸引用開口6、吸
引チャンバ7により構成されている。8は第2のシート
吸着部であり、第1の略平面状底面5に対してシート搬
送方向下流側に配置され、所定の角度θを成して第1の
略平面状底面5の上方に変位した第2の略平面状底面
9、第2の略平面状底面9にあけられたエア吸引用開口
10、吸引チャンバ11により構成されている。
【0098】第1のシート吸着部4と第2のシート吸着
部8は、エア吸引用のブロワ12に接続されている。ブ
ロワ12の吸引は、バルブ13によりon/off可能
となっている。第1のシート吸着部4と第2のシート吸
着部8の表面を覆うようにして、搬送ベルト14が掛け
渡されている。搬送ベルト14には、複数の吸引孔14
aがあけられている。搬送ベルト14は、ローラ15、
16、17、18により所定の張力で支持されており、
駆動手段58により矢印A方向に断続的に駆動され、シ
ートを搬送する。ローラ15は第1の略平面状底面5と
第2の略平面状底面9の交わる位置に配置され、シート
を下向きに凸となるように変位させるための変位支点5
aとして機能する。
【0099】19はシートを浮上させるためにエアを噴
出するノズル、20はシートを一枚だけ分離するために
エアを噴出するノズルである。ノズル19、20はエア
噴出用のブロワ21に接続されている。ノズル19、2
0からのエアの噴出は、バルブ22により選択的に切り
換え可能となっている。23は搬送されてきたシートを
更に下流側に搬送する搬送ローラ対で駆動手段59によ
り駆動される。
【0100】50は第1の検知手段で、第1のシート吸
着部4の近傍に配置されている。51は検知アームであ
り、支点52を中心に回動自在になっている。検知アー
ム51は、シートが吸着していない状態では、第1の吸
着部より突出したfの位置にいる。検知アーム51は、
シートが吸着された時は、シートに押されて支点52を
中心に回動してgの位置になり、この時フォトセンサ5
3が検知してシートが吸着されたと判断する。
【0101】60は第2の検知手段で、第2のシート吸
着部8の近傍に配置されている。61は検知アームであ
り、支点62を中心に回動自在になっている。検知アー
ム61は、シートが吸着していない状態では、第2の吸
着部より突出したhの位置にいる。検知アーム61は、
シートが吸着された時は、シートに押されて支点62を
中心に回動してiの位置になり、この時フォトセンサ6
3が検知してシートが吸着されたと判断する。
【0102】次に、上述の実施例の作動を、図21、図
22、図23、及び図24のタイミングチャート、及び
図26のブロックチャートにより説明する。
【0103】まず、図示しない操作部の検知スタートボ
タンを押す。すると、ブロワ21が作動し、図示しない
ソレノイド等の切り換え手段によりバルブ22がaの位
置に切り換えられ、ノズル19からシート先端に向けて
エアが噴出する。すると、数枚のシートが吹き上げられ
て浮上する。そして、ブロワ12が作動し、図示しない
ソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がcの位
置に切り換えられ、吸引用開口6、10及び吸気孔14
aを通してエアが吸引される。
【0104】これにより、第1のシート吸着部は第2の
シート吸着部8よりシートに近接しているので、まず一
番上のシートS1は第1のシート吸着部4に吸引され、
搬送ベルト14に密着する。詳しくは、図22に示すよ
うに、シートの中央部付近が第1のシート吸着部4に吸
着される。すると、上述したように、検知アーム51が
シートに押されてgの位置になり、フォトセンサ53に
検知され、第1の検知手段50はシートが吸着されたこ
とを検知する。
【0105】次に、やや遅れて、シートの先端付近は第
2のシート吸着部8に吸着される(図23)。このと
き、第1、第2のシート吸着部の吸引力は充分に強く設
定してあるので、シートはシートのコシに抗して変位支
点部15aを支点にして屈曲し、シートの先端部は第2
のシート吸着部に密着する。つまり、シートS1は、略
平面状底面5、9にならい、変位支点部15aを支点と
した下側に凸の『く』の字状になる。すると、上述した
ように、検知アーム61がシートに押されてiの位置に
なり、フォトセンサ63に検知され、第2の検知手段6
0はシートが吸着されたことを検知する。
【0106】このように、シートが第1のシート吸着部
4に吸着されてから、第2のシート吸着部8に吸着され
るまでは、タイムラグが生じる。このタイムラグは、シ
ートの種類(物性)によって異なる。例えば、コシの弱
い(薄い)シートは、コシが弱いため変位支点部15a
ですぐに曲がり、第2のシート吸着部8に即座に吸着さ
れるので、タイムラグが小さい。
【0107】逆に、コシの強い(厚い)シートは、コシ
が強いため変位支点5aで曲がりにくく、徐々に第2の
シート吸着部8に吸着されるので、タイムラグが大き
い。この時間を図示しない測定手段により測定すること
によって、シートの種類(物性)、特にシートのコシの
強さ(シートの厚み)が判断できる。そのコシの強さは
図示しない表示装置に表示される。その表示によって、
ユーザーやサービスマンがそのシートに最適な諸条件、
例えば転写電流、エア給紙の吸引力、定着温度等を設定
できる。
【0108】その後、ブロワ12は停止し、バルブ13
はdの位置となり、ブロワ21は停止し、バルブ22は
bの位置となって、シートはシートトレイ1上に戻る。 〈第3の発明の実施例2〉 前述の実施例は、シート物性検知装置について説明した
が、それを画像形成装置の給紙装置と組み合わせること
ができる。
【0109】その組み合わせた装置について、図21、
図22、図23、及びタイミングチャート図25、及び
ブロックチャート図26を用いて説明する。構成は、前
述した通りである。
【0110】本装置の作動について説明する。
【0111】シートを第1、第2のシート吸着装置4、
8に吸着させ、シートの物性を検知して表示させ、最適
な諸条件を設定するまでは、前述してあるので、説明を
省略する。
【0112】その後、図示しない操作部のコピースター
トボタンを押す。すると、前述の説明と全く同様にし
て、シートS1は第1、第2のシート吸着分4、8に吸
着される。このとき、2枚目のシートS2がシートS1
と密着していたとする。
【0113】この場合、2枚目のシートS2の中央部付
近はシートS1に概ねならっている。ところが、第2の
シート吸着部8の表面はシートS1で覆われているた
め、シートS2の先端付近は吸着される力が働かない。
したがって、シートのコシが勝って、シートS2は変位
支点15aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シ
ート先端は分離し、シート間に隙間eができる。
【0114】その後、駆動手段58により搬送ベルト1
4は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送される。
それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わり、ノ
ズル20からシートS1とシートS2の隙間eにエアが
吹き込まれ、シートS2は全域がシートS1から安定し
て分離する。
【0115】したがってシートS1のみが下流に向けて
搬送され、搬送ローラ対23に渡される。そして所定時
間後(シートが搬送ローラ対23に挟持された後)、ブ
ロワ12は停止し、バルブ13はdの位置となる。そし
て更に所定時間後(シートが搬送ローラ対23を抜け切
った後)、ブロワ21は停止し、搬送ベルト14も停止
して、シートの搬送は完了する。 〈第4の発明の実施例1〉 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
【0116】第27図は本発明を実施した電子写真複写
機のエア給紙装置である。
【0117】1は複数枚のシートを積載可能なシートト
レイであり、シートはその先端がシート揃えガイド板2
に突き当てられるように積載されている。3はシート搬
送部である。4は第1のシート吸着部であり、シートト
レイ1に積載されたシート束に対向した略平面状底面
5、略平面状底面5にあけられたエア吸引用開口6、吸
引チャンバ7により構成されている。8は第2のシート
吸着部であり、第1の略平面状底面5に対してシート搬
送方向下流側に配置され、所定の角度θを成して第1の
略平面状底面5の上方に変位した第2の略平面状底面
9、第2の略平面状底面9にあけられたエア吸引用開口
10、吸引チャンバ11により構成されている。
【0118】第1のシート吸着部4と第2のシート吸着
部8は、エア吸引用のブロワ12に接続されている。7
9bは第2のシート吸着部の動きに対応し、伸縮可能な
フレキシブルダクトである。ブロワ12の吸引は、バル
ブ13によりon/off可能となっている。第1のシ
ート吸引部4と第2のシート吸引部8の表面を覆うよう
にして、搬送ベルト14が掛け渡されている。搬送ベル
ト14には、複数の吸引孔14aがあけられている。搬
送ベルト14は、ローラ15、16、17、18により
所定の張力で支持されており、図示しない駆動手段によ
り矢印A方向に断続的に駆動され、シートを搬送する。
ローラ15は第1の略平面状底面5と第2の略平面状底
面9の交わる位置に配置され、シートを下向きに凸とな
るように変位させるための変位支点部15aとして機能
する。
【0119】ローラ17はバネ74により搬送ベルト1
4のテンショナーとしての機能も兼ねている。19はシ
ートを浮上させるためにエアを噴出するノズル、20は
シートを一枚だけ分離するためにエアを噴出するノズル
である。ノズル19、20はエア噴出用のブロワ21に
接続されている。ノズル19、20からのエアの噴出
は、バルブ22により選択的に切り換え可能となってい
る。23は搬送されてきたシートを更に下流側に搬送す
る搬送ローラ対である。
【0120】次に、角度θをシートのコシに応じて変動
可能にする機構について説明する。75はローラ15、
16の軸が通っている角度調整軸支持板でローラ15の
軸中心を支点として回動自在になっている。76は角度
調整支持板75に回動自在に取り付けられている角度調
整アームで、77は角度調整アーム76が回動自在に取
り付けられているラックで、79aのピニオンギヤとか
みあわさって図の矢印B方向に移動可能となっている。
79はピニオンギヤ79aを回転させるモータである。
【0121】これらは、送るべきシートに応じて角度θ
を次の二つの条件を満たす角度に設定するためのもので
ある。一つ目は、一番上のシートS1だけが第2のシー
ト吸着部8に完全に吸着されるということであり、二つ
目は、2枚目のシートS2が1枚目のシートS1と同時
に吸着されて変位支点部15aを支点として下向きに凸
となろうとする力よりも、2枚目のシートS2が紙のコ
シにより平面状を維持しようとする力の方が大きいとい
うことである。
【0122】次に本発明の中心を成す、シートのコシを
検知する手段について述べる。30は検知突起で図の矢
印C方向に可動となっている。31は検知突起の位置を
検知するフォトセンサである。
【0123】シートのコシが強い場合の、上述のエア給
紙装置の作動を図27を用いて説明する。図示しないソ
レノイド等の切り換え手段によりバルブ22がaの位置
に切り換えられ、ブロワ21が作動して、ノズル19か
らシート先端に向けてエアが噴出する。すると、数枚の
シートが吹き上げられて浮上する。そして、図示しない
ソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がcの位
置に切り換えられ、ブロワ12が作動し、吸引用開口
6、10及び吸気孔14aを通してエアが吸引される。
【0124】これにより、一番上のシートS1は第1、
第2のシート吸着部4、8に吸引され、搬送ベルト14
に密着する。詳しくは、図27に示すように、シートの
中央部付近は第1のシート吸着部4に吸着され、シート
の先端付近は第2のシート吸着部8に吸着される。検知
突起30には自重による下向きの力がかかっているが、
紙のコシが強いため紙の後端は略平面状底面5に対して
あまり下がらず、検知突起30は紙によって押され上動
しフォトセンサ31をonにする。
【0125】分離角度θが大きいと一枚目のシートS1
が安定して第2のシート吸着部8に吸着されないので、
分離角度を小さくするために次のような動作をする。フ
ォトセンサのon信号を受けた制御手段37がモータ7
9を動かしピニオンギヤ79aを介してラック77を下
げ、角度θを前記の角度に設定する。
【0126】これによって、シートはシートのコシに抗
して変位支点部15aを支点にして屈曲し、シートの先
端、中央部共に搬送ベルト14に密着する。つまり、シ
ートS1は、略平面状底面5、9にならい、変位支点部
15aを支点とした下側に凸の『く』の字状になる。こ
のとき、2枚目のシートS2がシートS1と密着してい
たとする。この場合、前もって角度θを前記の角度に設
定しているので、2枚目のシートS2は変位支点部15
aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シート先端
は分離し、シート間に隙間eができる。
【0127】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、シートS2は安定して分離する。し
たがってシートS1のみが下流に向けて搬送され、搬送
ローラ対23に渡される。その後、公知の画像形成装置
によって像が形成される。
【0128】シートのコシが弱い場合の設定を図28に
示す。検知突起30には自重による下向きの力がかかっ
ているため、紙を吸着した際、紙の後端は略平面状底面
5に対して下がってしまう。つまり、検知突起30は下
がった状態となりフォトセンサ31はoffとなる。シ
ートのコシが弱い場合、分離角度θが小さいと一枚目の
シートS1が吸着されたときに二枚目のシートS2も同
時に吸着されやすいため分離角度θは大きく設定しなけ
ればならないのでモータ79はラック77が上がる方向
に動く。
【0129】本実施例では検知突起30の移動量の計測
としては2段階のみで説明してあるが、本発明はこれだ
けに限ったものでなく、スライドボリュウム等を用い
て、さらに多段階に計測したり、あるいは無段階に計測
すれば、多種のさまざまな紙に対して安定的に給紙でき
ることは容易に考えられる。また、本実施例では検知突
起30は自重で下向きに落ちようとしているが、これに
限ったことではなく、例えばばねを用いるなど、吸着方
向と逆向きに向かう力を発生させるあらゆるものが有効
であることは容易に考えられる。
【0130】また、本実施例ではシートの後端側におい
てコシの強さを検知する場合を示しているが、必ずしも
これに限ったものではなくシートの先端側や横側を検知
しても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0131】
【発明の効果】〈第1の発明の効果〉 本発明によれば、複数枚のシートを積載するシートトレ
イと、シート吸着部を有したシート搬送部によって構成
されている給紙装置において、該シート吸着部の近傍に
設けられたシートのコシを検知する手段によってシート
のコシを検知し、その信号を受けた制御装置がシートの
厚さ(重さ)をシートのコシと厚さ(重さ)の相関関係
から判断し、自動的にシートトレイと第1、第2のシー
ト吸着部との距離を最も適した距離に変動させることに
より、多種のシートに対し同じ吸引力で安定した給紙を
行うことができる。 〈第2の発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、エアによる吸引
力を利用したエア給紙装置において、シートの先端部を
先に搬送ベルトに吸着してシートの先端を確実に分離で
きるように構成しているので、重送等の給紙不良がな
く、給紙性能の経時変化のない、安定した給紙が可能と
なった。 〈第3の発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、シートが第1の
シート吸着部に吸着されたのを第1の検知手段に検知
し、遅れて第2の検知手段に吸着されたのを第2の検知
手段に検知して、両吸着時の間を測定手段により測定す
ることにより、シート物性を検知することができ、これ
により、例えばシートの給紙、画像形成等における諸条
件を最適な状態にセットすることができる。 〈第4の発明の効果〉 本発明によれば、シート搬送部が第1のシート吸着部、
この第1のシート吸着部に対し角度をなしている第2の
シート吸着部を有する給紙装置において、第1のシート
吸着部の略平面状シート吸着部の近傍に設けられ、少な
くともシート吸着部の垂直方向に移動可能となっている
突起が、給紙動作を開始してシート吸着部がシートを吸
着した際に、シートから受ける力によって移動した移動
量を検知することによって、確実にシートのコシ(厚
さ)を検知し、その信号を受けた制御装置が自動的に第
1,第2のシート吸着部のなす角度をシートのコシに最
も適した角度に変動させることにより、多種のシートに
対し同じ吸引力で安定した給紙を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例に係るシート給送装置の
縦断側面図
【図2】同じくコシの弱いシートの給紙時のシート給送
装置の縦断側面図
【図3】同じくホームポジションにおけるシート位置を
示すシート給送装置の縦断側面図
【図4】同じくコシの弱いシート位置を示すシート給送
装置の縦断側面図
【図5】同じくシート吸着部が1つの場合のシート給送
装置の縦断側面図
【図6】従来の技術1に係るシート給送装置の縦断側面
【図7】第2の発明の第1の実施例に係るシート給送装
置の縦断側面図
【図8】同じくシート給送装置の作用図
【図9】同じく本発明の動作に係るタイミングチャート
【図10】同じくシート給送装置の制御に係るブロック
【図11】同じく第2の発明の実施例2に係るシート給
送装置の縦断側面図
【図12】同じく第2の発明の実施例3に係る縦断側面
図の縦断側面図
【図13】同じく第2の発明の実施例3の作用図
【図14】同じく第2の発明の実施例3の作用図
【図15】同じく第2の発明実施例3に係るタイミング
チャート
【図16】同じく第2の発明の実施例4に係るシート給
送装置の縦断側面図
【図17】従来の技術2に係るシート給送装置の縦断側
面図
【図18】同じくエア給送装置の原理に係るシート給送
装置であって、(a)は縦断側面図、(b)は作用図
【図19】同じく従来の技術2に係るシート給送装置の
縦断側面図
【図20】同じく従来の技術2に係るシート給送装置の
作用図
【図21】第3の発明の実施例1に係るシート物性検知
装置が適用されたシート給送装置の縦断側面図
【図22】同じくシート給送装置及びシート物性検知装
置の作用図
【図23】同じくシート給送装置及びシート物性検知装
置の作用図
【図24】同じくシート物性検知装置のタイミングチャ
ート
【図25】同じくシート物性検知装置のタイミングチャ
ート
【図26】同じくシート物性検知装置にブロック図
【図27】第4の発明に係るシート給送装置の縦断側面
【図28】同じくシート給送装置の作用図
【図29】従来の技術4に係るシート給送装置の縦断側
面図
【図30】同じく図29の作用図
【図31】同じく図29の作用図
【符号の説明】
S シート S1 1枚目のシート S2 2枚目のシート 1 シートトレイ 4 第1のシート吸着部 5 略平面状底面 6 エア吸引用開口 8 第2のシート吸着部 9 略平面状底面 10 エア吸引用開口 12 ブロワ(エア吸引手段) 12A,12B ブロワ(エア吸引手段) 14 搬送ベルト(給送手段) 15a 変位支点部 19 ノズル(エア吹き付け手段) 29 モータ(変動手段) 30 検知突起 31 フォトセンサ 30,31 シートのコシを検知する手段 37 制御手段 40 検知突起 41 フォトセンサ 40,41 シートのコシを検知する手段 40A 第2のシート吸着部(吸引ローラ) 41A 吸引ローラ 41a 吸引孔 47 制御手段 50 第1の検知手段 51,61 検知アーム 53,63 フォトセンサ 57 制御部 57a 測定部(測定手段) 60 第2の検知手段 75 角度調整支持板 76 角度調整アーム 77 ラック 79 モータ 79a ピニオン 79b フレキシブルダクト 75,76,77,79 角度変動手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−313546(JP,A) 特開 平5−92829(JP,A) 特開 昭60−52429(JP,A) 特開 昭60−52428(JP,A) 特開 昭61−254438(JP,A) 特開 昭62−16944(JP,A) 特開 昭62−249835(JP,A) 特開 昭54−29483(JP,A) 特開 平3−172244(JP,A) 実開 昭50−38073(JP,U) 実開 昭49−92120(JP,U) 特公 昭49−16070(JP,B1) 特公 昭46−32101(JP,B1) 特公 昭49−18203(JP,B1) 特公 昭46−18590(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/12 310 B65H 1/14 322

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートを積載するシートトレイ
    と、 前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
    のエア吸引用開口を有するシート吸着部と、 該シート吸着部のエア吸引用開口を通してエアを吸引す
    ることによりシートを吸着させるための、少なくとも一
    個のエア吸引手段と、 前記シート吸着部の近傍に設けられていて、シートのコ
    シを検知するための検知手段と、 前記シートトレイと前記シート吸着部との距離をシート
    のコシに応じて変動させる変動手段と、 前記変動手段を制御する制御手段と、 前記シートを給送する給送手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シートトレイに収納されたシート束
    の先端近傍にエアを吹き付ける少なくとも1個のエア吹
    き付け手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    シート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記給送手段が、シート吸着部を覆って
    巻き付けられていて、表面に複数の吸引孔を備える搬送
    ベルトであることを特徴とする請求項1に記載のシート
    給送装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、吸着されたシートによ
    り押されることによって移動可能になっている突起と、
    該突起の移動量を計測する少なくとも1つの計測手段と
    により構成されていることを特徴とする 請求項1に記
    載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記突起は、前記シート吸着部に対して
    略垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項4
    に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 複数枚のシートを積載するシートトレイ
    と、 積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数のエ
    ア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に
    配置され、略平面状底面に複数のエア吸引用開口を有す
    る第2のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
    着部の上流に配設され、前記第1,第2のシート吸着部
    に吸着されたシートを下向きに凸状となるように変位さ
    せる変位支点部と、 前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用開口を通し
    てエアを吸引することによりシートを吸着させるための
    少なくとも1個のエア吸引手段と、 前記エア吸引手段の近傍に設けられていてシートのコシ
    を検知する検知手段と、 前記シートトレイと前記第1,第2のシート吸着部との
    距離をシートのコシに応じて変動させる変動手段と、 前記変動手段を制御する制御手段と、 前記シートを給送する給送手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記給送手段がシート吸着部を覆って巻
    き掛けられていて、表面に複数の吸引孔を有する搬送ベ
    ルトであることを特徴とする請求項6に記載のシート給
    送装置。
  8. 【請求項8】 前記検知手段は、吸着されたシートによ
    り押されることによって移動可能になっている突起と、
    該突起の移動量を計測する少なくとも1つの計測手段に
    よって構成されていることを特徴とする請求項6に記載
    のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 前記突起は、前記第1のシート吸着部に
    対して略垂直方向に移動可能であることを特徴とする請
    求項8に記載のシート給送装置。
  10. 【請求項10】 複数枚のシートを積載するシートトレ
    イと、 前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
    のエア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に
    配置され、前記略平面状底面に対し上方に変位した複数
    のエア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
    着部の上流側近傍に配設され、前記第1,第2のシート
    吸着部に吸着されたシートを下向きに凸となるように変
    位させるための変位支点と、 前記シートトレイに収納されたシート束の先端近傍にエ
    アを吹き付ける、少なくとも1つのエア吹き付け手段
    と、 少なくとも前記第1,第2のシート吸着部及び変位支点
    部を覆って巻き付けられていて表面に複数の吸引孔を有
    する搬送ベルトと、 該搬送ベルトの吸引孔と前記第1,第2のシート吸着部
    のエア吸引用開口を通してエアを吸引することによりシ
    ートを前記搬送ベルトに吸着させるための少なくとも1
    個のエア吸引手段と、 前記第1,第2のシート吸着部からのエアの吸引を各々
    独立に行なうための制御手段と、 を備えるシート給送装置において、 前記シートの給送時には、第2のシート吸着部からのエ
    アの吸引を初めに行ない、続いて第1のシート吸着部か
    らのエアの吸引を行なうように制御手段により制御する
    ことを特徴とするシート給送装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のシート吸着部は複数のエア
    吸引用開口を有する略平面状底面により構成され、かつ
    前記第1のシート吸着部と第2のシート吸着部とは、前
    記変位支点部を頂点として下向きに凸となるように所定
    の角度をなしていることを特徴とする請求項10に記載
    のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のシート吸着部は、複数のエ
    ア吸引用開口を有する吸引ローラからなり、前記変位支
    点部は前記吸引ローラの表面曲率の一部であることを特
    徴とする請求項10に記載のシート給送装置。
  13. 【請求項13】 複数枚のシートを積載するシートトレ
    イと、 前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
    のエア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に
    配置され、前記略平面状底面に対し下方に変位した複数
    のエア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
    着部の上流側近傍に配設され、前記第1,第2のシート
    吸着部に吸着されたシートを上向きに凸となるように変
    位させるための変位支点と、 前記シートトレイに収納されたシート束の先端近傍にエ
    アを吹き付ける、少なくとも1つのエア吹き付け手段
    と、 少なくとも前記第1,第2のシート吸着部及び変位支点
    部を覆って巻き付けられていて表面に複数の吸引孔を有
    する搬送ベルトと、 該搬送ベルトの吸引孔と前記第1,第2のシート吸着部
    のエア吸引用開口を通してエアを吸引することによりシ
    ートを前記搬送ベルトに吸着させるための少なくとも1
    個のエア吸引手段と、 前記第1,第2のシート吸着部からのエアの吸引を各々
    独立に行なうための制御手段と、 を備えるシート給送装置において、 前記シートの給送時には、第2のシート吸着部からのエ
    アの吸引を初めに行ない、続いて第1のシート吸着部か
    らのエアの吸引を行なうように制御手段により制御する
    ことを特徴とするシート給送装置。
  14. 【請求項14】 前記第2のシート吸着部は複数のエア
    吸引用開口を有する略平面状底面により構成され、かつ
    前記第1のシート吸着部と第2のシート吸着部とは、前
    記変位支点部を頂点として上向きに凸となるように所定
    の角度をなしていることを特徴とする請求項13に記載
    のシート給送装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のシート吸着部は、複数のエ
    ア吸引用開口を有する吸引ローラからなり、前記変位支
    点部は前記吸引ローラの表面曲率の一部であることを特
    徴とする請求項13に記載のシート給送装置。
  16. 【請求項16】 測定されるシートに対向し、略平面状
    底面に少なくとも1つのエア吸引用開口を有する第1の
    シート吸着部と、 前記シートに対向し、略平面状底面に少なくとも1つの
    エア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、 前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用開口を通し
    てエアを吸引する少なくとも1個のエア吸引手段と、 前記第1のシート吸着部の近傍に設けられていて、前記
    シートが前記第1のシート吸着部に吸着されたことを検
    知する第1の検知手段と、 前記第2のシート吸着部の近傍に設けられていて、前記
    シートが前記第2のシート吸着部に吸着されたことを検
    知する第2の検知手段と、 前記第1のシート吸着部にシートが吸着されてから、前
    記第2のシート吸着部にシートが検知されるまでの時間
    を検知する測定手段と、 を有することを特徴とするシート物性検知装置。
  17. 【請求項17】 前記測定されるシートから前記第1の
    検知手段までの距離が、前記シートから前記第2の検知
    手段までの距離と異なっていることを特徴とする請求項
    16に記載のシート物性検知装置。
  18. 【請求項18】 前記測定手段により測定された信号を
    表示する表示手段を有することを特徴とする請求項16
    に記載のシート物性検知装置。
  19. 【請求項19】 複数枚のシートを積載するシートトレ
    イと、 前記積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数
    のエア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に
    配置され、前記略平面状底面に対し上方に変位した複数
    のエア吸引用開口を有する第2のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
    着部の上流側近傍に配設され、前記第1,第2のシート
    吸着部に吸着されたシートを下向きに凸となるように変
    位させるための変位支点と、 前記シートトレイに収納されたシート束の先端近傍にエ
    アを吹き付ける、少なくとも1つのエア吹き付け手段
    と、 少なくとも前記第1,第2のシート吸着部及び変位支点
    部を覆って巻き付けられていて表面に複数の吸引孔を有
    する搬送ベルトと、 該搬送ベルトの吸引孔と前記第1,第2のシート吸着部
    のエア吸引用開口を通してエアを吸引することによりシ
    ートを前記搬送ベルトに吸着させるための少なくとも1
    個のエア吸引手段と、 前記第1のシート吸着部の近傍に配置され、前記シート
    が前記第1のシート吸着部に吸着されたことを検知する
    第1の検知手段と、 前記第2のシート吸着部の近傍に配置され、前記シート
    が第2のシート吸着部に吸着されたことを検知する第2
    の検知手段と、 前記第1のシート吸着部に前記シートが吸着されてから
    前記第2のシート吸着部に前記シートが吸着される間で
    の時間を測定する測定手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  20. 【請求項20】 複数枚のシートを積載するシートトレ
    イと、 積載されたシート束に対向し、略平面状底面に複数のエ
    ア吸引用開口を有する第1のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部に対しシート搬送方向下流側に
    配置され、略平面状底面に複数のエア吸引用開口を有す
    る第2のシート吸着部と、 前記第1のシート吸着部の下流かつ前記第2のシート吸
    着部の上流に配設され、前記第1,第2のシート吸着部
    に吸着されたシートを下向きに凸状となるように変位さ
    せる変位支点部と、 前記第1,第2のシート吸着部のエア吸引用開口を通し
    てエアを吸引することによりシートを吸着させるための
    少なくとも1個のエア吸引手段と、 前記第1のシート吸着部の近傍に設けられ、前記吸着さ
    れたシートによって押されることにより移動可能になっ
    ている突起と、 前記シートが前記第1のシート吸着部に吸着された際
    に、前記シートにより押されて移動する前記突起の移動
    量を検知する検知手段と、 前記第1のシート吸着部と第2のシート吸着部が前記変
    位支点部を頂点としてなす角度を変動させる角度変動手
    段と、 前記シートを給送する給送手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  21. 【請求項21】 前記シートトレイに積載されたシート
    束の先端近傍にエアを吹き付ける少なくとも1個のエア
    吹き付け手段を有することを特徴とする請求項20に記
    載のシート給送装置。
  22. 【請求項22】 前記給送手段が前記第1,第2のシー
    ト吸着部及び変位支点部を覆って巻き付けられていて、
    表面に複数の吸引孔を有する搬送ベルトであることを特
    徴とする請求項20に記載のシート給送装置。
  23. 【請求項23】 前記突起は、前記第1のシート吸着部
    の少なくとも垂直方向に移動可能であることを特徴とす
    る請求項20に記載のシート給送装置。
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