JP3249163B2 - タ−ボ過給機付きエンジンの吸気装置 - Google Patents

タ−ボ過給機付きエンジンの吸気装置

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JP3249163B2
JP3249163B2 JP2200792A JP2200792A JP3249163B2 JP 3249163 B2 JP3249163 B2 JP 3249163B2 JP 2200792 A JP2200792 A JP 2200792A JP 2200792 A JP2200792 A JP 2200792A JP 3249163 B2 JP3249163 B2 JP 3249163B2
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光夫 人見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸気装置に
関し、より詳しくは、排気エネルギにより駆動されて過
給を行うタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】最近のエンジンでは、慣性過給あるいは共
鳴過給と呼ばれるように、吸気動的効果によって体積効
率の向上を図るようにしたものが多くなっている。この
吸気動的効果は、吸気系の特性に基づいて、あるエンジ
ン回転数を同調回転数として得られるものである。
【0003】また、特開平2−119624号公報に見
られるように、過給機付きエンジンにおいて上記吸気動
的効果による過給を行うようにしたものが提案されてい
る。過給機としては、エンジン出力軸により機械的に駆
動される機械式過給機と、排気エネルギにより駆動され
るタ−ボ過給機と、が一般的に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タ−ボ過給
機付きエンジンにあっては、低速トルクの確保が問題と
なる。すなわち、タ−ボ過給機が最大過給圧を発生し初
めるインタセプト点よりも低回転側では十分な過給が得
られないため、エンジン発生トルクの不足が問題となっ
ている。
【0005】そこで、本発明の目的は、タ−ボ過給機付
きエンジンにおいて、その低速トルクを向上することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく本発明にあっては、その第1の構成として次のよ
うにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求
項1に記載のように、吸気動的効果を生成する吸気系
と、該吸気系に配設され、排気エネルギにより駆動され
て過給を行なうタ−ボ過給機と、吸気弁と排気弁とが共
に開弁状態となるバルブオ−バラップ期間を可変とする
オ−バラップ期間可変手段と、エンジンの回転数を検出
する回転数検出手段と、該回転数検出手段からの信号を
受け、エンジンの回転数に応じて、前記バルブオ−バラ
ップ期間を変更するオ−バラップ期間制御手段と、を備
え、前記吸気系は、その吸気動的効果を発生する同調回
転数が、前記タ−ボ過給機のインタセプト点以下の低速
側となるように設定され、前記同調回転数の領域では、
前記バルブオ−バラップ期間が少なくとも掃気を確保す
るのに十分なオ−バラップ期間に変更されて、低速域で
の前記バルブオ−バラップ期間と高速域での前記バルブ
オ−バラップ期間との差がクランク角で20deg以上
とされている、る構成としてある。上記構成を前提とし
た好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜
請求項10に記載のとおりである。
【0007】かかる技術的課題を達成すべく本発明にあ
っては、その第2の構成として次のようにしてある。す
なわち、特許請求の範囲における請求項11に記載のよ
うに、吸気動的効果を生成する吸気系と、該吸気系に配
設され、排気エネルギにより駆動されて過給を行なうタ
−ボ過給機と、を備え、前記吸気系は、その吸気動的効
果を発生する同調回転数が、前記タ−ボ過給機のインタ
セプト点以下の低速側となるように設定され、吸気弁と
排気弁とが共に開弁状態となるバルブオーバラップ期間
が、前記同調回転数の領域において少なくとも掃気を確
保するのに十分なオ−バラップ期間に設定され、各気筒
には、2つの吸気ポートが設けられると共に、該2つの
吸気ポートを個々独立して開閉する2つの吸気弁が設け
られ、各気筒毎に設けられた独立吸気通路が、2つの吸
気ポートのうち一方の吸気ポートのみに連なる第1独立
吸気通路と他方の吸気ポートのみに連なる第2独立吸気
通路とに仕切られており、該第2独立吸気通路には、こ
の第2独立吸気通路を開閉するシャッタ弁が配設され、
該シャッタ弁は、前記同調回転数の領域において閉じら
れる、ような構成としてある。上記構成を前提とした好
ましい態様は、特許請求の範囲における請求項12に記
載のとおりである。
【0008】
【作用】タ−ボ過給機付きエンジンの場合、インタセプ
ト点よりも低速側では、吸気圧の方が排圧よりも大きい
(吸気圧>排圧)という関係があるものの両者の差はそ
れ程大きなものではない。
【0009】しかし、上記関係に加えて、吸気系それ自
体の特性により得られる吸気動的効果の同調回転数をイ
ンタセプト点よりも低速側に設定してあるため、このイ
ンタセプト点よりも低速側の領域において、吸気動的効
果により吸気圧を増大することが可能となる。
【0010】他方、本発明にあっては、前記バルブオ−
バラップ期間が上記同調回転数の領域において、少なく
とも掃気を確保するのに十分な期間に設定されている。
したがって、吸気動的効果により増大された吸気圧によ
りエンジン内部の残留ガスを掃気することが可能とな
る。
【0011】尚、インタセプト点よりも低速側に同調回
転数を設定したとしても、インタセプト点と同調回転数
との差が小さければ、吸気動的効果による吸気圧の上昇
によってインタセプト点と同調回転数とは実際上一致し
たものとなって表れる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付した図面に基
いて説明する。図1において、1はオット式とされたエ
ンジン本体を示し、このエンジン本体1は点火順序の隣
り合わない3つの気筒2を配した左右のバンク3A、3
Bが互いにV型に配置されたV型6気筒型のエンジンと
されている。すなわち、このV型6気筒型エンジン1に
おいて、一のバンク3Aに存在する3つの気筒2はその
吸気が等間隔に行なわれ、他のバンク3Bに存在する3
つの気筒2はその吸気が等間隔に行なわる。
【0013】上記エンジン本体1は、各気筒2に2つの
吸気ポ−ト4、5と2つの排気ポート6、7とを備え、
これら各ポート4〜7は、図外の2つの吸気弁あるいは
2つの排気弁によって、エンジン出力軸と同期して周知
のタイミングで開閉される。すなわち、このエンジン本
体1は、各気筒2毎に2つの吸気弁と2つの排気弁を備
えた4バルブ式のエンジンとされている。
【0014】各バンク3A、3Bに吸気を供給する吸気
通路10は、その途中に、第1容積拡大部としての集合
部11を有する。この集合部11には、1本の共通吸気
通路12から吸気が供給されるようになっており、この
共通吸気通路12には、上流側から下流側に向けて順
に、図外のエアクリ−ナ、排気タ−ボ式過給機13のコ
ンプレッサ13a、インタク−ラ14、スロットル弁1
5が配設されている。
【0015】上記吸気通路10において、上記集合部1
1の下流は、共にエンジン出力軸方向に延びる2本の分
岐吸気通路17Aと17Bとに分岐されて、右分岐吸気
通路17Aは右バンク3A用とされ、左分岐吸気通路1
7Bは左バンク3B用とされている。
【0016】すなわち、右分岐吸気通路17Aは右バン
ク3Aの各気筒2と、独立吸気通路8Aを介して、連通
されている。同様に、左分岐吸気通路17Bは左バンク
3Bの各気筒2と、独立吸気通路8Bを介して、連通さ
れている。これら左右の独立吸気通路8Aと8Bとは同
一の構成を有しており、左右の独立吸気通路8Aと18
Bとを総称する独立吸気通路8について以下に説明す
る。
【0017】各独立吸気通路8は、仕切壁19によって
第1独立吸気通路20と第2独立吸気通路21とに仕切
られて、第1独立吸気通路20は第1吸気ポ−ト4に連
通され、第2独立吸気通路21は第2吸気ポ−ト5に連
通され、この第2独立吸気通路21には例えばエンジン
高回転時に開かれエンジン低回転時に閉じられるシャッ
タ弁22が配設されている。この右側バンク3Aに配置
された各シャッタ弁22Aと左側バンク3Bに配置され
た各シャッタ弁22Bは、夫々、共通軸23A、23B
に取付けられ、これら共通軸23A、23Bの一端に
は、電磁式のアクチュエ−タ24A、24Bが結合され
ている。このようなシャッタ弁22は、従来から既知で
あるので、これ以上説明は省略する。尚、図中、符合2
5は燃料噴射弁である。
【0018】前記左右の分岐吸気通路17Aと17Bと
は、前記集合部11とは反対側において、容積拡大部と
しての連通路26により連通され、この連通路26に
は、開閉弁からなる第1切換弁27が配設されている。
ここに、連通路26から各気筒2に至る分岐吸気通路1
7の有効通路長は、集合部11から各気筒2に至る分岐
吸気通路17の有効通路長よりも短くなっている。
【0019】また、左右の分岐吸気通路17A、17B
は、夫々、その長手方向にほぼいっぱいに延びる仕切壁
28によって各バンク3Aあるいは3B側に位置する第
1分岐吸気通路29とバンク中央側に位置する第2分岐
吸気通路30とに仕切られて、第1分岐吸気通路29に
対して前記独立吸気通路8が連通され、他方第2分岐吸
気通路30には開閉弁からなる第2切換弁31が配設さ
れている。
【0020】ここに、前記第1独立吸気通路20の入口
側開口部の面積を「Fp」で表わし、前記第2独立吸気
通路21の入口側開口部の面積を「Fs」で表わし、前
記第1分岐吸気通路29の通路有効面積の平均を「F」
で表わすと、以下の関係とされている。
【0021】Fp+Fs≧F≧Fp
【0022】尚、上記開口面積Fp、Fsは、第1ある
いは第2独立吸気通路20、21の入口端部の面積を意
味し、これら独立吸気通路20、21の入口端(急激な
R部)を除外したものである。
【0023】他方、排気ポート6、7に連なる排気通路
35は、最終的に一本に合流されて、この合流部の下流
側に前記過給機13のタ−ビン13bが配設され、この
タ−ビン13bはシャフト13cを介して前記コンプレ
ッサ13に連結されている。タ−ビン13bは排気エネ
ルギ−により駆動され、この回転がコンプレッサ13a
に伝達されて過給が行われる。
【0024】上記排気通路35には、上記タ−ビン13
bをバイパスするバイパス通路36が設けられており、
このバイパス通路36に対して、ウエストゲ−ト弁37
が配設されている。ウエストゲ−ト弁37は従来から既
知のダイヤフラム式のアクチュエ−タ38(吸気圧が導
入されて、この吸気圧により作動する)によって開閉さ
れ、これにより最大過給圧が規定されるようになってい
る。
【0025】図中、符号40は、図外の吸気弁を駆動す
るカムシャフトで、この吸気弁用カムシャフト40に
は、吸気弁用カムプ−リ41に対するカムシャフト40
の位相を変更させるバルブタイミング可変機構42が設
けられ、上記カムプ−リ41は図外のタイミングベルト
を介してエンジン出力軸に連係されている。このような
バルブタイミング可変機構42は、従来から既知である
ので、その詳細な説明は省略する。
【0026】前記第1切換弁27等をエンジン回転数に
応じて切換えるために、制御ユニットUが設けられて、
制御ユニットUにはエンジン回転数を検出するセンサ4
5からの信号が入力され、制御ユニットUから前記シャ
ッタ弁22用のアクチュエ−タ24、第1切換弁27用
のアクチュエ−タ46、第2切換弁31用のアクチュエ
−タ47、並びにバルブタイミング可変機構42のアク
チュエ−タ48に対して制御信号(開閉信号)が出力さ
れる。
【0027】先ず、前記シャッタ弁22と前記バルブタ
イミング可変機構42とは、図2に示すように、エンジ
ン回転数に応じて制御され、回転数Noを挟んで低回転
側では前記シャッタ弁22が閉じられ、また吸気弁と排
気弁とが共に開弁状態となるバルブオ−バラップ期間
(O/L)が、図3に実線で示す大オ−バラップとされ
る。
【0028】他方、上記回転数Noを挟んで高回転側で
は前記シャッタ弁22が開かれ、またバルブオ−バラッ
プ期間(O/L)が、図3に破線で示す小オ−バラップ
とされる。
【0029】ちなみに、吸気弁のバルブタイミングは、
低回転域(大オ−バラップ域)と、高回転域(小オ−バ
ラップ域)とではクランク角で30degの位相を設け
たものとなっている。すなわち、大オ−バラップ域(図
2の実線)では、小オ−バラップ域(図2の破線)に比
べて吸気弁の開きタイミングを30deg進めて、その
オ−バラップ期間がクランク角で40degに拡大され
ている(排気弁の閉じタイミングは上死点(T)後10
deg)。他方、吸気弁の閉じタイミングは、大オ−バ
ラップのときに吸気下死点(B)後30degの早閉じ
であり、小オ−バラップのときに吸気下死点(B)後6
0degの遅閉じである。これにより、低回転域は吸気
弁の早閉じにより充填量が向上され、他方高回転域では
吸気弁の遅閉じによってポンピングロスが低減されるこ
とになる。
【0030】以上のことを前提として、前記第1切換弁
27と第2切換弁31の制御の一例を説明する。シャッ
タ弁22の閉じ領域(第2独立吸気通路21が閉じ)こ
の領域では第1独立吸気通路20を利用した吸気が行わ
れる。すなわち、シャッタ弁22を閉じることによって
独立吸気通路8はその通路面積が狭められたものとなっ
ている。
【0031】ここに、当該領域における低速域Iでは第
1、第2切換弁27、31が共に閉じ状態とされる。つ
まり、分岐吸気通路17は第2切換弁31が閉じられる
ことによってその通路面積が狭められることになる。し
たがって各気筒2は、共に通路面積が狭められた独立吸
気通路8(第1独立吸気通路20)と、総体的に有効通
路長の長い分岐吸気通路17(第1分岐吸気通路29)
とを介して第1容積拡大部としての集合部11に連通さ
れることになる。そして、この第1分岐吸気通路29の
通路面積Fが、前述したように、第1独立吸気通路20
の入口開口部の面積Fpに近い値とされているため、共
鳴波が減衰することなく、長い通路長を経て、集合部1
1まで伝幡されることになり、この低速域Iを同調回転
数NT とする共鳴過給効果が得られることになる。
【0032】図3は、一のバンク3Aあるいは他のバン
ク3Bを一群とする吸気系において、これら各バンク3
Aあるいは3Bにおけるバルブタイミングと、吸気弁近
傍における吸気管内の圧力波(同調回転数NT 時の圧力
波形)との関係を示すものである。同図に示すように、
バルブオ−バラップ期間(O/L)に大きな正圧波が表
れる。したがって、この正圧波によって気筒2内に残在
する残留ガスが掃気されることになる。そして、この掃
気により耐ノッキング性が向上し、かつ新気が残留ガス
と置換されることによる充填量の増大によって、エンジ
ン発生トルクが大きなものとなる。
【0033】また、シャッタ弁22の閉じ領域における
高回転域IIでは、第1切換弁27が開かれ、第2切換弁
31が閉じ状態とされる。すなわち、連通路26が開放
状態とされ、各気筒2は、第1独立吸気通路20と、総
体的に有効通路長の短い分岐吸気通路17(第1分岐吸
気通路29)とを介して第2容積拡大部としての連通路
26に連通されることになる。したがって、共鳴波は短
い通路長を経て連通部26まで伝幡されることになり、
当該領域における高回転域で大きな共鳴効果を得ること
ができる。また、過給機13のインタセプト点I・P
は、図2に示すように、当該領域IIに設定されている。
【0034】シャッタ弁22の開き領域(第2独立吸気
通路21が開)当該領域における低速域III では、上記
領域IIと同様に、第1切換弁27が開かれ、第2切換弁
31が閉じ状態とされる。他方、当該領域における高速
域IVでは、第1切換弁27と、第2切換弁31とが共に
開き状態とされる。これにより、吸気通路10には、分
岐吸気通路17A、17Bと、これら通路17Aの上流
端と通路17Bの上流端とを互いに連通させる集合部1
1と、通路17Aの下流端と通路17Bの下流端とを互
いに連通させる連通路26とで、ル−プ状の吸気系が形
成されることになる。そして、このル−プ状の吸気系1
7A、17B、11、26によって、共鳴効果が得られ
ることになる。
【0035】以上、本発明の第1実施例を説明したが、
上記高速域IVにおいて、その最高速域ではオ−バラップ
(O/L)を大オ−バラップに変更するようにしてもよ
い。これによれば、最高速域における排気を促進するこ
とが可能になる。
【0036】第2実施例(図4、図5)図4に示す吸気
系は、前記第1実施例(図1)の変形例に相当するもの
であり、図4において、排気系及びタ−ボ過給機13等
は図示を省略したものになっている。ここに、上記第1
実施例と同一の要素には同一の参照符号を付することに
よりその説明を省略し、以下に本実施例の特徴部分を説
明する。
【0037】一のバンク3Aあるいは他のバンク3Bの
各第1独立吸気通路20と各第2独立吸気通路21と
は、個々独立した系路で集合部11に連通されている。
【0038】先ず、第2独立吸気通路21について説明
すると、各バンク3Aあるいは3Bの各第2独立吸気通
路21は、その入口開口部が合流され、この合流部50
の上流側が直接前記集合部11に連通されている。
【0039】他方、第1独立吸気通路20について説明
すると、各バンク3Aあるいは3Bの各第1独立吸気通
路20は、その入口開口部が合流され、この合流部51
はエンジン出力軸方向に延びる第1分岐吸気通路29を
介して前記集合部11に連通されている。
【0040】ここに、第1分岐吸気通路29は、集合部
11から一旦遠のく方向に延びた後、下方に向けてほぼ
180度反転して集合部11の近傍まで接近した後に上
記合流部51に連通する形状とされている。
【0041】そして、一のバンク3A用の第1分岐吸気
通路29と、他のバンク3B用の第2分岐吸気通路29
Bとは、上述した180度反転する部位において、連通
路26により連通され、該連通路26には前記第1切換
弁27が配設されている。本実施例において、前記シャ
ッタ弁22と第1切換弁27とが共に閉じられた状態で
は、通路面積が狭められた独立吸気通路8(第1独立吸
気通路20)と細長い第1分岐吸気通路29とで共鳴系
が形成されることになる。
【0042】また、前記シャッタ弁22が閉じられ、前
記第1切換弁27が開かれたときには、連通路26を容
積拡大部とする共鳴系、つまり第1分岐吸気通路29の
長さ寸法をほぼ半分にした共鳴系が形成されることにな
る。
【0043】この第2実施例における上記第1切換弁2
7の開閉制御の一例及び吸気系の特性を図5に示す。本
実施例にあっても、一のバンク3Aと他のバンク3Bと
が独立した共鳴系を有しているため、第1実施例(図
3)と同様に領域Iにおける掃気を図ることができる。
【0044】尚、図示を省略したが、第1独立吸気通路
20の合流部51と、前記第2独立吸気通路21の合流
部50とを連通する第2の連通路を設け、この第2連通
路に開閉弁を設けて、この開閉弁をエンジン高回転時に
開くようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、吸気動的効果による掃気によって、タ−ボ過
給機付きエンジンにおける低速トルクの不足を改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例にかかる吸気装置の展開図。
【図2】第1実施例において、シャッタ弁及び第1、第
2切換弁の開閉制御の一例と、同調回転数と、インタセ
プト点との関係を示す図。
【図3】第1実施例において、低速域Iにおける吸気管
内圧の圧力波形と、片側バンクにおける各気筒のバルブ
タイミング(バルブオ−バラップ)との関係を示す図。
【図4】第2実施例にかかる吸気装置の一部を示す展開
図。
【図5】第2実施例において、シャッタ弁と切換弁の開
閉制御の一例と、同調回転数とインタセプト点との関係
を示す図。
【符号の簡単な説明】
1 エンジン本体 2 気筒 3A 一のバンク 3B 他のバンク 4、5 吸気ポート 8 独立吸気通路 10 吸気通路 11 集合部 12 共通吸気通路 13 タ−ボ過給機 17 分岐吸気通路 19 仕切壁 20 第1独立吸気通路 21 第2独立吸気通路 22 シャッタ弁(開閉弁) 26 連通路 27 第1切換弁(連通路を開閉する開閉弁) 29 第1分岐吸気通路 30 第2分岐吸気通路 31 第2切換弁(第2分岐吸気通路を開閉する開閉
弁) 36 バイパス通路 37 ウエストゲ−ト弁 42 バルブタイミング可変機構 45 エンジン回転数センサ 50 合流部(第2独立吸気通路) 51 合流部(第1独立吸気通路) U 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 35/104 F02M 35/10 102M 35/108 301B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 27/00 F01L 1/34 F02B 27/02 F02B 37/00 F02M 35/104 F02M 35/108

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気動的効果を生成する吸気系と、 該吸気系に配設され、排気エネルギにより駆動されて過
    給を行なうタ−ボ過給機と、吸気弁と排気弁とが共に開弁状態となるバルブオ−バラ
    ップ期間を可変とするオ−バラップ期間可変手段と、 エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、 該回転数検出手段からの信号を受け、エンジンの回転数
    に応じて、前記バルブオ−バラップ期間を変更するオ−
    バラップ期間制御手段と、 を備え、 前記吸気系は、その吸気動的効果を発生する同調回転数
    が、前記タ−ボ過給機のインタセプト点以下の低速側と
    なるように設定され、前記同調回転数の領域では、前記バルブオ−バラップ期
    間が少なくとも掃気を確保するのに十分なオ−バラップ
    期間に変更されて、低速域での前記バルブオ−バラップ
    期間と高速域での前記バルブオ−バラップ期間との差が
    クランク角で20deg以上とされている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記吸気系は、前記同調回転数が前記インタセプト点よ
    りも低速側となるように設定されている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  3. 【請求項3】請求項において、 前記オ−バラップ期間可変手段が、前記吸気弁のバルブ
    タイミングを変更する吸気タイミング可変機構で構成さ
    れて、前記同調回転数を含む低速域では前記吸気弁の閉
    じタイミングが早められた吸気早閉じとされ、高回転域
    では前記吸気弁の閉じタイミングが遅められた吸気遅閉
    じとされている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  4. 【請求項4】請求項において、 前記吸気系は、吸気が等間隔となる3つの気筒を一群と
    して、前記吸気動的効果を生成するように構成されてい
    る、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  5. 【請求項5】請求項において、 前記各気筒の吸気ポートに連なる独立吸気通路が、第1
    独立吸気通路と第2独立吸気通路とに仕切られて、該第
    2独立吸気通路には、この第2独立吸気通路を開閉する
    シャッタ弁が配設され、 該シャッタ弁は、前記同調回転数の領域において閉じら
    れている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  6. 【請求項6】請求項において、 更に、 前記吸気系を構成する吸気通路の途中に設けられ、第1
    容積拡大部としての集合部と、 該集合部から上流側に延び、全気筒に対する共通吸気通
    路と、 該集合部から分岐して下流側に延び、各気筒群毎に吸気
    を供給する複数の分岐吸気通路と、を備え、 前記分岐吸気通路は、第1分岐吸気通路と第2分岐吸気
    通路とに分けられて、該分岐吸気通路の下流端におい
    て、前記第1分岐吸気通路と前記第2分岐吸気通路とが
    互いに連通され、 前記第1分岐吸気通路は、前記各気筒群の前記独立吸気
    通路に連通され、 前記第2分岐吸気通路には、該第2分岐吸気通路を開閉
    する開閉弁が設けられて、該開閉弁は前記同調回転数の
    領域において閉じられている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  7. 【請求項7】請求項において、 前記分岐吸気通路は、その延び方向にほぼいっぱいに延
    びる仕切壁によって、前記第1分岐吸気通路と前記第2
    分岐吸気通路とに分けられて、該分岐吸気通路の下流端
    において、前記第1分岐吸気通路と前記第2分岐吸気通
    路とが互いに連通されている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  8. 【請求項8】請求項において、 前記第1独立吸気通路の入口開口部の面積(Fp)と、
    前記第2独立吸気通路の入口開口部の面積(Fs)と、
    前記第1分岐吸気通路の平均通路面積(F)とが、 Fp+Fs≧F≧Fp の関係にある、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  9. 【請求項9】請求項において、 前記吸気系を構成する吸気通路の途中に設けられ、第1
    容積拡大部としての集合部と、 該集合部から上流側に延び、全気筒に対する共通吸気通
    路と、 吸気が等間隔となる各気筒群における前記第1独立吸気
    通路の上流端が合流された第1合流部と、 吸気が等間隔となる各気筒群における前記第2独立吸気
    通路の上流端が合流された第2合流部と、を有し、 前記第2合流部は前記集合部に直接連通され、 前記第1合流部は分岐吸気通路を介して前記集合部に連
    通されている、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  10. 【請求項10】請求項において、 前記第1独立吸気通路の入口開口部の面積(Fp)と、
    前記第2独立吸気通路の入口開口部の面積(Fs)と、
    前記分岐吸気通路の平均通路面積(F)とが、 Fp+Fs≧F≧Fp の関係にある、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  11. 【請求項11】吸気動的効果を生成する吸気系と、 該吸気系に配設され、排気エネルギにより駆動されて過
    給を行なうタ−ボ過給 機と、 を備え、 前記吸気系は、その吸気動的効果を発生する同調回転数
    が、前記タ−ボ過給機のインタセプト点以下の低速側と
    なるように設定され、 吸気弁と排気弁とが共に開弁状態となるバルブオーバラ
    ップ期間が、前記同調回転数の領域において少なくとも
    掃気を確保するのに十分なオ−バラップ期間に設定さ
    れ、 各気筒には、2つの吸気ポートが設けられると共に、該
    2つの吸気ポートを個々独立して開閉する2つの吸気弁
    が設けられ、 各気筒毎に設けられた独立吸気通路が、2つの吸気ポー
    トのうち一方の吸気ポートのみに連なる第1独立吸気通
    路と他方の吸気ポートのみに連なる第2独立吸気通路と
    に仕切られており、 該第2独立吸気通路には、この第2独立吸気通路を開閉
    するシャッタ弁が配設され、 該シャッタ弁は、前記同調回転数の領域において閉じら
    れる、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記吸気系は、吸気が等間隔となる3つの気筒を一群と
    して、前記吸気動的効果を生成するように構成されてい
    る、 ことを特徴とするタ−ボ過給機付きエンジンの吸気装
    置。
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