JPH085966Y2

JPH085966Y2 - 用紙搬送装置

Info

Publication number: JPH085966Y2
Application number: JP1989096362U
Authority: JP
Inventors: 能成岩城
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1989-08-18
Filing date: 1989-08-18
Publication date: 1996-02-21
Anticipated expiration: 2004-08-18
Also published as: JPH0335954U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、電子複写機やレーザプリンター等のカット
紙を用いる画像形成装置に関し、特に、画像の転写を行
う部分の手前に用紙を一時停止させる際に、用紙のルー
プを一定の大きさに設定して、用紙の送り出しの作用を
良好に行い得るようにする装置に関する。

（従来の技術）電子複写機やレーザプリンター等の画像形成装置にお
いては、用紙トレイや給紙カセットに収容された用紙
を、１枚ずつさばいた状態で送り出し、感光体ドラム等
の画像担持体に向けて用紙搬送路内を搬送する。前記感
光体ドラムの上流部で、レジゲート等により用紙を一旦
停止させ、用紙の先端部の位置決めを行ってから、感光
体ドラムに形成されるトナー画像にタイミングを合せた
状態で再び送り出す。そして、転写コロトロン等の放電
によって感光体ドラムに形成されたトナー画像を用紙に
転写し、定着装置で定着して、コピーを作成するように
されている。

前述したような画像形成装置において、用紙搬送路内
で用紙を停止させるための装置は、例えば、特開昭57-1
48760号公報等に示されるようなものが用いられてお
り、具体的には、第６図に示されるように構成される。
この第６図に示される用紙のレジ装置は、用紙搬送路１
に対して出没可能なレジゲート５と、該レジゲート５を
駆動するためのソレノイド７とスプリング８等から構成
される。

前記レジゲート５は、レジローラ３の上流部に配置さ
れるが、両者は非常に接近した位置に設けられる。ま
た、前記レジゲート５の上流部には、所定の距離をおい
て、搬送ローラ装置10が配置される。

そして、用紙搬送路１内を搬送されてくる用紙Ｐに対
して、レジゲート５により先端部を係止するようにて停
止させる際に、搬送ローラ装置10により、一定の時間だ
け送り作用を継続することによって、用紙Ｐには、所定
の形状のループPaを形成させるようにする。

したがって、レジゲート５が用紙搬送路を解放した際
に、そのループ部分Paでの用紙の腰の強さにより、用紙
の先端部が突出されて、レジローラのニップ部に突入さ
れ、その後で用紙の搬送作用をレジローラ３により行う
ようにしている。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、前述したような従来の装置において
は、搬送される用紙の腰の強さによって、レジゲートに
対する押圧力が異なり、腰の強い用紙や、OHP用のフィ
ルム等の場合には、用紙を強くレジゲートに向けて押圧
するような状態が発生する。

そして、用紙をレジゲートに向けて強く押圧した場合
には、用紙の先端部を損傷したりすることや、レジゲー
トが用紙によって押し開かれてしまう等の問題がある。

これに対して、レジゲートを保持するスプリングを強
くする等の手段を用いることも考えられるが、スプリン
グを強くすると、それに対応させて、ソレノイドを大型
のものとしなければならず、ゲート装置が大型になる等
の問題が発生する。

さらに、一般の用紙搬送路に設けられるゲート装置
は、用紙の後端部が通過する前にレジゲートを閉じて、
そのレジゲートを用紙が押圧しながら通過させるような
手段を用いているが、スプリングを強くすると、レジゲ
ートの先端部が用紙を押し上げるような作用を行い、そ
のゲート部材の先端部によって、移動途中の用紙を引掻
く等して損傷したりする等の問題が発生する。

（考案の目的）本発明は、上記したような従来より用いられている装
置の欠点を解消するもので、レジゲートに対する用紙の
押圧力を一定の値に設定し、用紙によりレジゲートを無
理に押す等の不都合な状態が発生しないようにする装置
を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段および作用）本考案は、搬送される用紙の先端が当接するように設
けられるレジゲート等の位置決め手段と、前記位置決め
手段の上流部に配置され前記位置決め手段に向けて用紙
を搬送する搬送ローラ装置のような搬送手段と、前記搬
送手段と前記位置決め手段との間に設けられ、前記位置
決め手段に当接した用紙に形成されるループに抗して移
動するバッフルのような移動手段と、前記移動手段の移
動量を検知するセンサのような検知手段と、前記検知手
段の検知結果に基づき前記搬送手段の搬送力を減ずる制
御手段とを有する用紙搬送装置である。また、本考案に
おいて、前記移動手段は、用紙搬送路の幅方向に複数に
分割された移動部材からなり、各々が独立して移動可能
に設けることができる。さらに、前記検知手段は、前記
複数に分割された移動部材の各々の移動量を検知するこ
と、または、前記検知手段を、前記複数に分割された移
動部材のうちのいずれかの移動量を検知するものとして
構成することができる。

したがって、本考案の用紙搬送装置において、搬送ロ
ーラ装置に送り力の制御手段を設けることによって、用
紙の腰の強さが異なるものでも適正な用紙押し付け力を
発揮させることができるもので、腰の弱い紙に対して
も、座屈を生じさせたりすることがない。

また、本考案の装置は、用紙の腰が強い場合でも、レ
ジゲートに対して用紙の先端部を無理に押圧するような
作用を行うことが防止され、レジゲートを開いたりする
ことがなくなる。

（実施例）図示された例に従って、本考案の用紙搬送装置の構成
を説明する。

第１図および第２図に示される本考案の実施例は、第
６図の場合と同様に、用紙搬送路１の画像転写部の上流
部に、レジローラ３とレジゲート５とを配置し、その用
紙に対する位置決め部材の上流部に、所定の間隔をおい
て搬送ローラ装置10を設けている。

また、レジゲート５はソレノイド７とスプリング８と
を対向させて配置し、軸６を介して揺動可能に設けられ
ている。そして、用紙搬送路を閉じる状態では、スプリ
ング８の力でレジゲートの先端部が用紙搬送路に突入さ
れるようになっており、レジゲート５を揺動させる際に
は、ソレノイドに通電することによって、レジゲートが
用紙搬送路１を開くようにされる。

本考案の搬送ローラ装置10は、ピンチローラ11と駆動
ローラ12とを対向させて配置しており、それぞれのロー
ラ軸11a、12aは、図示を省略した軸受部材によって支持
される。また、駆動ローラの軸12aの端部には、トルク
リミッター15を介して駆動ギヤ装置16に接続されてお
り、該トルクリミッター15が用紙の送り作用を行う際
に、用紙による抵抗の値が一定以上になると、軸の駆動
を停止させるようにする。なお、前記トルクリミッター
15は、ラップスプリングを用いたもの、または、磁石手
段を用いるもの等、任意の構成のものを用いることが可
能であり、そのトルクリミッターの構成は特に限定され
るものではない。

前記したように構成された本考案の用紙搬送装置を用
いて、用紙の搬送を行う場合には、最初に、レジゲート
５を上昇させ、用紙搬送路を閉じる状態に設定してお
き、給紙装置から用紙を送り出す動作を行う。そして、
送り出された用紙は、用紙搬送路内に配置された搬送ロ
ーラ装置により、レジ装置の部分にまで搬送され、その
用紙の先端部がレジゲート５に当たって停止される。

前述したようにして、用紙の先端部がレジゲート５に
当接して停止されても、なおも、搬送ローラ装置10によ
る送りの作用が行なわれるので、用紙Ｐに対しては、レ
ジゲート５と搬送ローラ装置10との間でループPaが形成
される。そのループ形成の作用を行っている際に、前記
搬送ローラ装置10が用紙からの抵抗が増大すると、トル
クリミッター15にはすべりが発生し、用紙を一定の力で
レジゲート５に押圧する状態で、それ以降の送りの作用
を停止する。

そのようにして、搬送ローラ装置10により一定の押圧
力で用紙Ｐをレジゲート５に押圧した状態で、用紙を停
止させている間に、画像形成装置の感光体ドラムにトナ
ー画像が形成されて、そのトナー画像にタイミングを合
せてレジゲート５を開き、用紙Ｐを送り出す作用が行わ
れる。

前記用紙の送り出しに際して、用紙に対しては搬送ロ
ーラ装置により、前進方向へ付勢されるような力が加え
られているので、レジゲートが開かれると同時に、その
用紙の先端部が、ループ部分での紙の腰の強さにより突
出され、レジローラ３のニップ部分に突入する。

そして、それ以降は、レジローラにより用紙がニップ
された状態で、用紙の搬送作用が行われ、その用紙は感
光体ドラムの回転速度に一致した強度で画像転写部を通
過し、トナー画像の転写が行なわれることになる。

なお、前述したようにして、用紙がレジローラにより
搬送されている間に、レジゲート５のソレノイド７がオ
フにされて、レジゲートは用紙搬送路を閉じるように揺
動されるが、該ゲート部材の上端部が用紙によって押え
られて、その紙が通過し終えてから、スプリングの力に
より用紙搬送路を閉じる位置にセットされることにな
る。これに対して、レジゲート５を用紙が通過し終わっ
てから閉じるようにする形式の装置も用いられることが
あるが、いずれの場合でも、用紙がゲートを通過後に、
ゲートは用紙路を閉じるように動作する。

前述した本考案の実施例は、送り力を制御することに
よって用紙に形成されるループを紙の腰の強さに応じた
大きさにする例であるが、第３図以降に示されるよう
に、バッフルの押圧力に抗して形成される用紙のループ
の大きさに基づいて、搬送ローラ装置の駆動の制御を行
うようにすることも可能である。

第３図に示される本考案の実施例において、レジゲー
ト５と搬送ローラ装置10との間で、用紙搬送路１を構成
する上ガイド板の一部を揺動可能なバッフル20として構
成しておき、そのバッフル20が、用紙のループにより揺
動された場合に、その揺動を検知した信号によって、搬
送ローラ装置の駆動の制御を行うことが出来る。

すなわち、本考案のバッフル20は、第４図に示される
ように、用紙搬送路の所定の位置に配置した支軸21によ
り支持され、一方の端部にスプリング23が接続され、他
方にはカウンターウエイト作用を行う部材がが設けら
れ、該バッフルを支軸を中心にして揺動可能な状態に設
けている。

また、前記バッフル20の端部には、図示されるよう
に、板部材を切り起こして形成した検知部材22を設け、
該検知部材22に対応させてセンサー24を設けている。前
記センサーは、例えば、透過型フォトセンサーにより構
成されるもので、発光部と受光部とを対向させて配置
し、両部材の間に検知部材22が入って、光を遮断するこ
とにより、バッフル20の揺動を検知出来る。

前述した構成を有する本考案のバッフルは、１枚の板
部材を用紙搬送路の上ガイド板の部分に設けることも可
能であるが、第５図に示されるように、複数のバッフル
部材20、20a、20b……を用紙の巾に対応させて配置し、
大サイズの用紙Pdの場合には、全部のバッフルが対応さ
れ、小サイズの用紙Psの場合には、バッフル20、20aを
対応させるようにすることが出来る。

そして、前記各バッフルには、それぞれセンサーを設
けることも出来るが、装置を簡略化するために、用紙搬
送路の用紙に対するレジ線の側のバッフルにのみ、セン
サーを配置することが出来る。

したがって、レジゲート５により停止された用紙に対
して、搬送ローラ装置10により送り作用が継続されて、
用紙にループが形成され、そのループが一定の形状より
も大きくなると、バッフル20を支軸21を中心にして時計
方向に揺動させる。前記バッフルの揺動がセンサーによ
り検知されると、搬送ローラ装置10に対する駆動が停止
され、用紙は一定の大きさのループを持った状態で停止
される。そして、レジゲートがソレノイド７により作動
されて用紙搬送路を解放した際に、用紙の先端部がレジ
ローラ３のニップ部分に突入するようにされる。

なお、前述したように、用紙搬送路に複数のバッフル
を設け、それぞれのバッフルに対してセンサーを配置し
た場合に、停止された用紙に形成されるループは、用紙
の巾方向に一定の形状とはならず、各々のセンサーが若
干の時間のズレを持って、ループによる揺動信号を出力
することが多い。そこで、本考案においては、各センサ
ーから出力される信号の平均値を取って、搬送ローラ装
置に対する駆動の制御の動作を行うようにすることが出
来る。

したがって、本考案の装置においては、用紙の腰の強
さにしたがって、搬送ローラ装置による送り作用の継続
時間を制御することが出来るので、用紙に対して無理な
送り作用を行うことを防止することが出来ることにな
る。

なお、前記したような本考案のループ量制御手段は、
カット紙を用いて記録紙を作成する装置全般に適用が可
能なものであるから、電子複写機やレーザプリンター等
のようなゼログラフィー方式を用いる装置の他に、通常
の印字装置にも適用が可能である。

（考案の効果）本考案の用紙搬送装置は、上記したような構成を有す
るものであり、従来の画像形成装置における用紙搬送路
に対して、容易に組込むことが可能であり、装置の構成
を特に複雑にする等の問題は発生しない。

また、本考案の用紙搬送装置において、搬送ローラ装
置に送り力の制御手段を設けることによって、用紙の腰
の強さが異なるものでも適正な用紙押し付け力を発揮さ
せることができるもので、腰の弱い紙に対しても、座屈
を生じさせたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の用紙搬送装置の構成を示す側面図、第
２図は装置を構成するローラとゲートの関係を示す斜視
図、第３図はループの検知手段をバッフルにより行う場
合の例を示す側面図。第４図はバッフルの構成を示す斜
視図、第５図は複数のバッフルを用いる場合の説明図で
あり、第６図は一般的なレジ装置の構成を示す説明図で
ある。図中の符号１……用紙搬送路、３……レジローラ、５……レジゲー
ト、７……ソレノイド、10……搬送ローラ装置、15……
トルクリミッター、16……駆動ギヤ、20……バッフル、
21……支軸、23……検知部材、24……センサー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】搬送される用紙の先端が当接するように設
けられる位置決め手段と、前記位置決め手段の上流部に配置され前記位置決め手段
に向けて用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記位置決め手段との間に設けられ、前
記位置決め手段に当接した用紙に形成されるループに抗
して移動する移動手段と、前記移動手段の移動量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき前記搬送手段の搬送力
を減ずる制御手段と、を有する用紙搬送装置。
【請求項２】前記移動手段は、用紙搬送路の幅方向に複
数に分割された移動部材からなり、各々が独立して移動
可能に設けられていることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第１項記載の用紙搬送装置。
【請求項３】前記検知手段は、前記複数に分割された移
動部材の各々の移動量を検知することを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第２項記載の用紙搬送装置。
【請求項４】前記検知手段は、前記複数に分割された移
動部材のうちのいずれかの移動量を検知することを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第２項記載の用紙搬送装
置。