JP3246738B2 - サポニン及びアミノ酸含有組成物 - Google Patents

サポニン及びアミノ酸含有組成物

Info

Publication number
JP3246738B2
JP3246738B2 JP33888690A JP33888690A JP3246738B2 JP 3246738 B2 JP3246738 B2 JP 3246738B2 JP 33888690 A JP33888690 A JP 33888690A JP 33888690 A JP33888690 A JP 33888690A JP 3246738 B2 JP3246738 B2 JP 3246738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saponin
composition
amino acid
composition according
drink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33888690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04207161A (ja
Inventor
申一郎 渡部
珠子 加藤
奈々恵 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18322300&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3246738(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Rohto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP33888690A priority Critical patent/JP3246738B2/ja
Publication of JPH04207161A publication Critical patent/JPH04207161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246738B2 publication Critical patent/JP3246738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サポニンに由来する苦味をアミノ酸により
軽減することを目的とするサポニン及びアミノ酸含有組
成物特にサポニンに由来する苦味の改善された飲食用組
成物に関する。
〔従来の技術〕
最近、各種サポニンに脂質代謝促進作用、コレステロ
ール低下作用などの生理作用が見いだされ、サポニンを
含有した飲食物がいわゆる健康食などとして利用される
ようになってきた。しかしながらサポニンは独特の苦味
とえぐ味を有しており、食品等の配合に対しては、この
官能的問題点の改良が望まれてきた。これを解決する方
法として、たとえば特開昭59−224668号では茶サポニン
をα−グリコシル転移酵素の作用によりα−グリコシル
茶サポニンとしその苦味とえぐ味の軽減を図っている。
しかしこの様な化合物は特定のα−グリコシル転移酵素
を使用して製造する必要があり、又その安全性や毒性の
問題点から食品等へ自由に配合するには問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はサポニンを含有組成物、就中飲食用組成物中
のサポニン特有の苦味とえぐ味を安全かつ容易な手段に
より無くして、その摂取を容易にすることを課題とす
る。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、この問題解決のため種々検討した結
果、苦味とえぐ味を呈するサポニンにアミノ酸を含有す
ると苦味とえぐ味に対する官能特性が軽減され、服用し
やすくなることを発見した。アミノ酸はタンパク質の構
成成分であり本来食品として安全に配合できる物質であ
り、本目的にふさわしいものと言える。
本発明で使用するサポニンとしては、茶サポニン、キ
ラヤサポニン、大豆サポニン、キキョウサポニンが好適
なものとして例示される。茶サポニンは通常、茶(Thea
sinesis L.)の葉または種子に含まれており、例えば
市販品のティーポニン(居初油化工業製)は種子から抽
出したサポニンである。キラヤサポニンは、南米のバラ
科植物キラヤ(Quillaia saponaria Molina)の樹皮か
ら製造される。わが国では、キラヤ抽出物として天然食
品添加物として登録され、その界面活性作用としての物
理化学特性を生かして発泡剤や乳化剤として利用されて
いる。
大豆のサポニンは大豆(Glycine soja Benth)の種子
から抽出したサポニンである。キキョウのサポニンはキ
キョウ科植物(Platycodon grandiflorum A.De Candoll
e)の根から抽出したサポニンである。
ここで言うサポニンとは、必ずしも単一の物質のみを
指すものでなく、原料植物の全体あるいは葉、種子、樹
皮等の各部位からサポニンに共通した物性による抽出・
分離方法によって得られた適宜の純度のサポニン分画成
分でも差し支えない。
例えば、茶サポニンとしては、茶の種子の殻を除いた
後粗粉砕した物をn−ヘキサンにより油分を除いた後、
アルコールまたはアルコールと水の混液で茶サポニンを
抽出し、抽出液にエーテルを加えて放置すれば茶サポニ
ンの沈澱を得ることが出来る。また、より純度の高い茶
サポニンを得る方法としては、たとえば多孔性ポリスチ
レン系樹脂吸着剤、例えばRohm & Haas社製の商品名ア
ンバーライトXAD−1、アンバーライトXA−2、アンバ
ーライトXA−4、アンバーライトXA−7、アンバーライ
トXA−8などを用いて茶サポニンを吸着させた後不純物
を水洗除去後、低級アルコール液、例えばメタノールを
用いて茶サポニンを遊離させ精製することができる。
本発明で使用するアミノ酸としては、脂肪族中性アミ
ノ酸が好適であり、グリシン、アラニン、ロイシン、イ
ソロイシン、トレオニン、プロリンが例示される。また
脂肪族酸性アミノ酸およびその誘導体も同様の効果を有
しており、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギ
ン、グルタミンが例示される。これらのアミノ酸はD、
LまたはDL体のいずれでもよい。サポニン成分及びアミ
ノ酸成分はそれぞれ1種または2種以上適宜混和したも
のを使用してもよい。
サポニンに対する有効なアミノ酸量は使用目的やサポ
ニン、アミノ酸の種類、サポニンの純度、濃度及び飲食
品の種類、含有される糖分、甘味料、香料、香辛料、酸
味成分等によっても異なるが、目的に応じて適当量を使
用することが望ましい。
一般にはサポニン100部(精製品)に対して、アミノ
酸30〜50000部(以下いずれも重量部)が使用される
が、好ましくは1000〜20000部がより好適である。
たとえば、単味の精製サポニン水溶液の場合では一般
にサポニン100部に対してアミノ酸は5000部で充分効果
が認められ、通常は10000〜20000部を使用することが好
ましい。そのアミノ酸の使用濃度は一般には2〜4%程
度が基準となる。
本発明の組成物は、通常飲食品、さらには医薬品とし
て使用され、かかる製品としては、たとえば飲料、清涼
飲料、菓子、氷菓、シロップ、果実加工品、野菜加工
品、畜肉製品、罐詰、調味料、ドリンク剤、歯磨き、内
服薬、トローチ、口中清涼剤、うがい薬、ゼリー、錠
剤、口中香剤などが例示される。即ち、本発明は溶液、
懸濁液、粉末、固体成形物など、その形態の如何を問わ
ず摂取時苦味を呈する各種製品に利用できる。
サポニン成分を含有するこれらの飲食品に対して、適
当量のアミノ酸をその製品の原料または製造工程中に混
和、溶解、散布、注入などの公知手段で添加含有せしめ
て製品を調製すればよい。
〔実施例〕 次に、実験例及び実施例をもって本発明をさらに具体
例によって説明する。
実験例1 下記に示す配合で液状組成物を作成し官能評価を実施
した結果を示す。
実施例1.サポニン含有清涼飲料水 組成 茶サポニン 20mg キラヤサポニン 50mg グリシン 2g L−アラニン 1g 白糖 10g クエン酸 500mg 香料 0.1m 上記成分を水に溶かして全量を100mとする。
実施例2.サポニン含有医薬品ドリンク 組成 キラヤサポニン 500mg グリシン 1000mg L−アラニン 900mg 白糖 3000mg クエン酸 150mg 香料 0.03m 上記成分を水に溶かして全量を30mとし、これを1
回服用量とする。
実施例3.サポニン含有アイスクリーム 組成 大豆サポニン 100mg DL−トレオニン 20g 生クリーム 465g 脱脂乳 380g 砂糖 150g ゼラチン 5g 上記成分を加熱しつつ攪拌混合した後、カップ容器に
約100gづつ詰めた物を冷凍する。
実施例4.サポニン含有ゼリー 砂糖200g、クエン酸ナトリウム4g、ゼラチン150g、キ
キョウサポニン200mg、キラヤサポニン400mg、グリシン
30gおよび水1を加熱混合し、温度80℃に10分間保っ
た後、これにクエン酸30gを入れ均一に混合し次いで容
器に約100mづつ小分けした物を冷却する。
上記の割合で混合した後打錠する(1錠約912mg)。
上記の割合で混合した後1錠約531mgの重量に打錠す
る。1回服用量は2錠とする。
〔発明の効果〕
本発明によればサポニン含有物、特に飲食品にアミノ
酸を添加、含有させることにより、サポニンに由来する
苦味、えぐ味等の不快味を安全かつ容易な手段により有
効に軽減させ、サポニン含有物の味、風味を改善する効
果があり、サポニン含有飲食品等の摂取が容易となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/70 A61K 31/70 35/78 35/78 (56)参考文献 特開 昭59−1405(JP,A) 特開 昭50−121449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/015 - 1/305 A61K 7/00 - 7/48 A61K 31/70 - 35/78 JICSTファイル(JOIS) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サポニン及びアミノ酸を含有することを特
    徴とするサポニン含有飲食品または医薬品組成物。
  2. 【請求項2】サポニンに由来する苦味を改善した請求項
    (1)記載の組成物。
  3. 【請求項3】サポニン及びアミノ酸を含有することを特
    徴とするサポニンに由来する苦味改善組成物。
  4. 【請求項4】組成物が飲食品または医薬品である請求項
    (3)記載の組成物。
  5. 【請求項5】サポニン100重量部に対してアミノ酸30〜5
    0000重量部配合する請求項(1)〜(4)のいずれかに
    記載の組成物。
  6. 【請求項6】サポニンとして、茶、キラヤ、大豆及びキ
    キョウに含有される抽出したサポニンから選ばれたもの
    を含む請求項(1)〜(5)のいずれかに記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】アミノ酸として、グリシン、アラニン、ロ
    イシン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、アスパ
    ラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミンか
    ら選ばれたものを含む請求項(1)〜(6)のいずれか
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】組成物が、飲料、菓子、シロップ、調味
    料、ドリンク剤、歯磨き、内服薬、トローチ、口中清涼
    剤、うがい薬、ゼリー、錠剤、口中香剤から選ばれたも
    のである請求項(1)〜(7)のいずれかに記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】組成物が、溶液、懸濁液、粉末、固形成形
    物から選ばれたものである請求項(1)〜(8)のいず
    れかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】サポニンにアミノ酸を配合することによ
    るサポニン含有飲食品または医薬品組成物におけるサポ
    ニンに由来する苦味の改善方法。
JP33888690A 1990-11-30 1990-11-30 サポニン及びアミノ酸含有組成物 Expired - Fee Related JP3246738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33888690A JP3246738B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 サポニン及びアミノ酸含有組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33888690A JP3246738B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 サポニン及びアミノ酸含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04207161A JPH04207161A (ja) 1992-07-29
JP3246738B2 true JP3246738B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=18322300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33888690A Expired - Fee Related JP3246738B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 サポニン及びアミノ酸含有組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246738B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5766622A (en) * 1996-08-14 1998-06-16 The Procter & Gamble Company Inhibiting undesirable taste in oral compositions
WO2003011056A1 (fr) * 2001-07-31 2003-02-13 Ajinomoto Co., Inc. Compositions alimentaires ergogeniques
CN1780562B (zh) * 2004-01-14 2011-04-13 味之素株式会社 含甘氨酸食品及其应用
JP2006333872A (ja) * 2004-01-14 2006-12-14 Ajinomoto Co Inc グリシンを含有する食品及びその用途
JP2006206472A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Ogawa & Co Ltd コレステロール排出促進剤
JP5500821B2 (ja) * 2008-12-25 2014-05-21 ハウス食品グループ本社株式会社 苦味を抑制したサポニン
JP2012171914A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kao Corp Gip上昇抑制剤
JP2014150728A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Meio Bussan Kk 臭み、苦味を改善する食品のマスキング方法
CN106719666B (zh) * 2016-12-14 2019-06-04 中国科学院烟台海岸带研究所 一种茶皂素在防控海月水母中的应用

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417014B2 (ja) * 1974-03-09 1979-06-27
JPS591405A (ja) * 1982-06-28 1984-01-06 Shiseido Co Ltd 乳化組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04207161A (ja) 1992-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2007252785B2 (en) Guava leaf extract powder and method for production thereof
JP4504281B2 (ja) 高甘味度甘味料の呈味改善剤
JP2007185109A (ja) 美容飲料及びその製造方法
JP2007167005A (ja) 茶抽出物の調製方法
JP2007082482A (ja) プロアントシアニジン含有食品及びその製造法
JP3246738B2 (ja) サポニン及びアミノ酸含有組成物
WO2019031586A1 (ja) 苦丁茶加工物
JP2003000195A (ja) 水分散性又は水溶解性のイチョウ葉抽出物組成物
JP4255612B2 (ja) フラボノイド入り飲食料
JP4037035B2 (ja) 風味改善剤
EP2433502A1 (en) Bitterness-suppressing agent
JPH0476659B2 (ja)
JP2003310212A (ja) 水分散性又は水溶解性のバナバ葉抽出物組成物
JP4287620B2 (ja) 呈味改質剤及びそれを用いた飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物。
WO2005099486A1 (ja) バナバ抽出物の調製方法
JP2006094739A (ja) 乳清タンパク・ココア食品
JP6179578B2 (ja) 飲料
JP2509993B2 (ja) 苦味、渋味またはえぐ味を有する物質の味覚修飾剤
KR100322209B1 (ko) 인스턴트 현미녹차 추출분말의 제조방법
JP4456785B2 (ja) 月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、並びに月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法
JP2008278828A (ja) ブドウ果皮由来固形物を含有する呈味改善された油菓子及びその製造方法
JP6534275B2 (ja) 骨砕補エキス組成物
JP2002542152A (ja) (−)ヒドロキシクエン酸の可溶性iaおよびiia族金属複塩
KR101848580B1 (ko) 갈변 현상이 방지된 떫은감 추출물을 유효성분으로 함유하는 식품 조성물
JPH0748267A (ja) イチョウ葉エキスおよび烏梅エキス含有生薬エキスおよび該生薬エキス含有健康飲料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees