JP3246151B2 - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気浄化装置

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JP3246151B2
JP3246151B2 JP34803793A JP34803793A JP3246151B2 JP 3246151 B2 JP3246151 B2 JP 3246151B2 JP 34803793 A JP34803793 A JP 34803793A JP 34803793 A JP34803793 A JP 34803793A JP 3246151 B2 JP3246151 B2 JP 3246151B2
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,フィルターに捕集され
たパティキュレートを効率良く燃焼除去することができ
る,ディーゼルエンジンの排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンから排出される排気ガ
ス中にはパティキュレートが含まれている。そこで,こ
のパティキュレートを捕集するために,ディーゼルエン
ジンの排気系路にはパティキュレート捕集用のフィルタ
ーが設けられている(後述の図1参照)。
【0003】上記フィルターは,例えば多孔質部材から
なるハニカム状体で,排気ガス導入,排出用の多数の流
路を有する。そして,上記流路の間に設けた微細多孔壁
には,捕集したパティキュレートを燃焼除去するための
Pt,Pd等の酸化触媒が担持されている。フィルター
は,常時排気系路中に配置され,捕集したパティキュレ
ートを燃焼除去することにより,再生され,捕集と再生
とを繰り返して使用される。
【0004】ところで,フィルターの再生方法として
は,ディーゼルエンジンの上流に設けてある吸気絞り弁
の弁開度を絞ることによって,排気ガス温度をパティキ
ュレートの燃焼温度以上に上昇させ,パティキュレート
を燃焼除去する方法が提案されている(特開昭57−1
79348号)。この方法によれば,簡単な構造で,排
気ガス温度を上昇させ,パティキュレートを燃焼除去
し,フィルターの再生を行なうことができる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来法に
おいては,排気ガスの温度をパティキュレートの燃焼除
去に必要な高温度(例えば.400℃)に上昇させるこ
とのみを狙ったものである。そのため,排気ガス温度を
より高くするために,単に,吸気絞り弁を過度に絞ると
燃費が悪化すると共にエミッションも大幅に悪化してし
まう(後述の実施例1における説明,及び図2,図3参
照)。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,燃
費およひエミッションの悪化がなく,効率的にパティキ
ュレートを燃焼除去し,フィルターの再生を行なうこと
ができるディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供しよ
うとするものである。
【0007】本発明は,ディーゼルエンジンの排気通路
に介装され排気ガス中のパティキュレートを捕集する触
媒付きのフィルターと,ディーゼルエンジンの運転条件
を検出する運転状態検出手段と,フィルターの温度を上
記パティキュレートの燃焼温度まで上昇させる昇温手段
と,ィルターに捕集されたパティキュレートの捕集量
を算出する捕集量演算部と,上記捕集量演算部からの信
号と,上記運転状態検出手段からの信号に基づいて,パ
ティキュレート捕集量及びディーゼルエンジンの運転状
態に応じて上記昇温手段を作動させる昇温制御部とを有
するディーゼルエンジンの排気浄化装置において,上記
昇温手段は,ディーゼルエンジンへ燃料を供給する燃料
供給装置と,吸気絞り弁又は排気絞り弁よりなる吸気低
減手段とからなり,また,上記昇温制御部は,上記運転
状態検出手段で検出したエンジン負荷が中回転,中負荷
の領域Bと低回転,低負荷の領域Aとの境界をK1,上
記領域Bと高回転,高負荷の領域Cとの境界をK2,上
記領域Bにおいて上記領域Cに近い側の比較的高回転,
高負荷の領域B’との境界をK3としたとき,上記エン
ジン負荷が上記境界K1とK2との間である上記領域B
にある場合にのみ,上記昇温手段を操作してフィルター
を昇温させ,このとき,上記エンジン負荷が上記境界K
3と境界K2の間である上記領域B’である場合には,
上記燃料供給装置のみを操作してフィルターを昇温さ
せ,またエンジン負荷が上記領域Bにおいて境界K3と
境界K1との間にある場合には,燃料供給装置と吸気低
減手段の両方を操作してフィルターを昇温させて,フィ
ルターへのパティキュレート捕集量に応じて,複数段又
は連続的にフィルターの再生を行なうようにしたことを
特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,
記の境界K1,K2,K3に着目し,エンジン負荷がK
1とK2との間であるB領域にある場合にのみ昇温手段
を操作してフィルターを昇温させ,このときエンジン負
荷がK3とK2との間であるB’領域にあるときには,
燃料供給装置を操作してフィルターを昇温させ,またエ
ンジン負荷がK3とK1との間にあるときには燃料供給
装置と吸気低減手段の両方を操作してフィルターを昇温
させ,フィルターへのパティキュレート捕集量に応じて
フィルターの再生を行なうようにしたことにある。
【0009】上記昇温制御部は,上記捕集量演算部及び
運転状態検出手段からの信号により,上記捕集量及びデ
ィーゼルエンジンの運転条件に応じて,上記昇温手段を
作動するよう構成する。これより,後述のごとくディー
ゼルエンジンの運転条件(低回転数,低負荷,〜高回転
数,高負荷)に応じた,より適切な,パティキュレート
の燃焼除去,フィルターの再生を行なうことができる。
【0010】上記昇温手段としては,ディーゼルエンジ
ンへ空気を導入する吸気絞り弁がある。この場合には,
排気ガス温度の上昇は,吸気絞り弁の弁開度を絞ること
により行なう。即ち,ディーゼルエンジンへ導入する空
気量を減少させることにより,排気ガス温度を上昇させ
る。吸気絞り弁の絞り量が大きい程,排気ガス温度は高
くなる。
【0011】また,昇温手段としては,フィルターより
も後方の排気管に設けた排気絞り弁がある。この場合に
も,排気ガス温度の上昇は,排気絞り弁の弁開度を絞る
ことにより行なう。即ち,フィルターから出てくる排気
ガスの量を減少させることによって,排気ガス温度を上
昇させる。排気絞り弁の絞り量が大きい程,排気ガス温
度は高くなる。そして,上記吸気絞り弁又は廃棄絞り弁
は吸気低減手段を構成する。
【0012】また,昇温手段としては,ディーゼルエン
ジンへ燃料を供給する燃料供給装置がある。上記燃料供
給装置としては,例えば噴射量増量装置及び燃料噴射遅
角装置がある。上記噴射量増量装置は,ディーゼルエン
ジンへ供給する燃料を通常運転の場合よりも増量させる
装置である。
【0013】また,燃料噴射遅角装置は,ディーゼルエ
ンジン内へ燃料を噴射する時期を,通常運転の場合より
も遅らせる(遅角する)装置である。上記噴射量増量装
置及び燃料噴射遅角装置は,通常は,燃料噴射弁のコン
トローラによって,操作される。また,上記の燃料の増
加,遅角度が大きくなる程,排気ガス温度は高くなる。
【0014】上記捕集量演算部においては,差圧検出手
段と運転状態検出手段とからの信号により,パティキュ
レートの上記捕集量を演算する。差圧検出手段は,フィ
ルターの前後における圧力差を検出するものである。フ
ィルターにおけるパティキュレートの捕集量が多くなる
程,圧力差が大きくなる。
【0015】また,運転状態検出手段は,ディーゼルエ
ンジンにおけるエンジン回転数,負荷状態を検出するも
のである。そこで,上記差圧検出手段と運転状態検出手
段からの検出値に基づき,捕集量を算出する。そして,
捕集量の信号を昇温制御部に送る。
【0016】昇温制御部は,上記捕集量に応じて,上記
昇温手段を操作し,排気ガス温度を上昇させる。排気ガ
ス温度の上昇方法としては,吸気絞り弁の場合を例示す
れば,弁開度を2段階方式(図3),多段階方式(図
8),更には連続方式(無段階方式,図9)に変えるこ
とにより,各段階方式に応じた温度上昇を行なうことが
できる。このことは,噴射量増量装置,燃料噴射遅角装
置を上記のごとく,段階方式で操作することによっても
可能である。
【0017】また,上記昇温手段は,1種のみならず,
例えば上記の吸気絞り弁と噴射量増量装置又は燃料噴射
遅角装置,噴射量増量装置又は燃料噴射遅角装置と排気
絞り弁などを複数個組み合わせて作動させることもでき
る。これにより,ディーゼルエンジンの燃費,エミッシ
ョンをより向上させ,より効果的にパティキュレートの
燃焼除去を行なうことができる。
【0018】また,上記昇温制御部は,排気ガスの温度
を検出する排気温度センサを有することが好ましい。こ
れにより,ディーゼルエンジンの始動直後の低温時や,
高負荷運転時にも,パティキュレートの燃焼除去のため
に昇温手段を作動させる必要があるか否かの判断を正確
に行なうことができる。そのため,上記低温時において
は本来不可能なパティキュレートの燃焼除去操作を回避
し,燃費,エミッションの向上を図ることができる。
【0019】
【作用及び効果】本発明におけるディーゼルエンジンの
排気浄化装置においては,ディーゼルエンジンの排気ガ
ス中のパティキュレートは,上記フィルターに順次捕集
されて堆積していく。そこで,例えばフィルターの入口
と出口との差圧を検出する差圧検出手段におけるフィル
ターの差圧信号と運転状態検出手段からの信号により,
捕集量演算部において捕集量を算出する。
【0020】そして,捕集量がフィルター再生に必要な
量に達しているときには,上記昇温制御部により上記捕
集量に応じて上記昇温手段を段階的又は連続的に作動さ
せ,排気ガス温度をパティキュレートの燃焼温度以上に
上昇させ,パティキュレートを燃焼除去する。
【0021】燃焼除去が進んで,差圧検出手段における
差圧値が小さくなると,燃焼除去が完了したので,昇温
手段の作動を中止する。これらの操作により,パティキ
ュレートの燃焼除去,即ちフィルターの再生が終了す
る。
【0022】また,上記昇温手段の作動時期は,上記捕
集量と関連する。そのため,予め実験等により,燃焼除
去が必要となる捕集量の設定値を定めておく。また,こ
の設定値は1つのみでなく,上記のごとく2段方式,多
段方式に排気ガス温度を上昇させる場合には,それに応
じた複数の値となる。更に,連続方式の場合には,一定
の設定値になった場合以降において,徐々に昇温手段を
作動させて燃焼除去を完了させる。
【0023】上記のごとく,本発明によれば,フィルタ
ーにおける差圧のみならず捕集量をも検出すると共に,
昇温手段を複数段に作動させている。そのため,ディー
ゼルエンジンは,従来法によるパティキュレート燃焼除
去の場合に比較して,過度の昇温手段の操作を回避でき
るため,良好な運転状態を維持することができる。それ
故,燃焼除去時における燃費の悪化,エミッションの悪
化がない。
【0024】また,上記昇温制御部を捕集量演算部及び
運転状態検出手段からの信号により,捕集量及び運転条
件に応じて作動させる場合には,一層燃費及びエミッシ
ョンが向上した状態で,フィルターの再生を行なうこと
ができる。即ち,昇温制御部においては,上記捕集量演
算部及び運転状態検出手段からの信号により,上記捕集
量及びディーゼルエンジンの運転条件に応じて,排気ガ
ス温度を上昇させるように昇温手段を作動させる(実施
例参照)。上記運転条件とは,例えば,後述する図5に
示す低回転,低負荷のA領域,中回転,中負荷のB領
域,高回転,高負荷のC領域がある。そして,特に本発
明においては,上記のA領域,B領域,C領域の中,特
にB領域に関して比較的高回転,高負荷のB’領域に着
目して,上記境界K1,K2,K3の間の領域につい
て,それぞれ各種の昇温操作を行なっている。 即ち,本
発明では,上記B領域の中で比較的エンジン負荷が大き
いK3〜K2の間のB’領域では燃料供給装置のみによ
って昇温させて,フィルター再生を行なっている。その
ため,エミッションの悪化がない。もしも,上記B’領
域において,吸気量を低減すると,NOx増加によりフ
ィルター昇温時にエミッションの悪化を招いてしまう。
つまり,吸気量を低減すると排気温度は上昇するが,エ
ンジンのシリンダ内に吸入されるガスの分子量が減少す
るため,吸入ガス1分子当りが受ける熱量が増大する。
そのため,燃料が燃焼した際のシリンダ内ピーク温度が
高くなる。その結果,NOx発生量が増加することとな
る。この現象は,ディーゼルエンジンの負荷が大きく,
燃料の燃焼量が多いほど急激に増加する。本発明はこれ
を解消している。また,一方,B領域において,エンジ
ン負荷が比較的小さいK3〜K2の間の領域では,NO
xの増加は殆どなく,またエンジン負荷が比較的小さ
い。そのため,フィルター温度を大きく昇温させる必要
がある場合には,上記燃料供給装置と吸気低減手段の両
方を操作して,確実にフィルターの昇温を行ない,その
再生を行なう。
【0025】従って,本発明によれば,燃費及びエミッ
ションの悪化がなく,効率的にパティキュレートを燃焼
除去し,フィルターの再生を行なうことができるディー
ゼルエンジンの排気浄化装置を提供することができる。
【0026】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例における,ディーゼルエンジンの排気浄
化装置につき,図1〜図3を用いて説明する。本例の排
気浄化装置は,図1に示すごとく,ディーゼルエンジン
11の排気管17に介設され排気ガス中のパティキュレ
ートを捕集する触媒付きのフィルター12と,該フィル
ター12の入口と出口との差圧を検出する差圧検出手段
15と,ディーゼルエンジンの運転状態検出手段16
と,フィルター12に導入される排気ガスの温度を上記
パティキュレートの燃焼温度まで上昇させる昇温手段と
しての吸気絞り弁13を有する。ディーゼルエンジン1
1の上流側には吸気管10を有する。
【0027】また,上記差圧検出手段15,運転状態検
出手段16及び吸気絞り弁13はECU(中央制御装
置)14に電気的に接続されている。また,このECU
には,上記差圧検出手段15と運転状態検出手段16と
からの信号により,フィルターに捕集されたパティキュ
レートの捕集量を算出する捕集量演算部141と,該捕
集量演算部141及び運転状態検出手段16からの信号
により,上記捕集量及び運転条件に応じて,上記昇温手
段としての吸気絞り弁13を段階的に作動させる昇温制
御部142とを有する。
【0028】即ち,ディーゼルエンジン11の排気管1
7の途中には,排気ガス中のパティキュレートを捕集す
る酸化触媒付きのフィルター12が設けられている。フ
ィルター12は,セラミック等の多孔質部材からなるハ
ニカム状格子により,多数の流路が形成されたもので,
その流路の入口と出口が封鎖材により交互に目封じされ
ている。また,上記多孔質部材の表面には,γ−アルミ
ナ等のコート層が設けられ,さらにその表面にはPt,
Pd,Cuなどの酸化触媒が担持されている。
【0029】更に,フィルター12の前後の圧力差を検
出する差圧検出手段15,ディーゼルエンジン11の回
転数,負荷を検出する運転状態検出手段16を有する。
そして,差圧検出手段15と運転状態検出手段16とか
らの出力に基づき,捕集量演算部141によりフィルタ
ー12におけるパティキュレートの捕集量を計算し,捕
集量が設定値を越えた場合に,ECU14における昇温
制御部142の指令に基づき,図示しないアクチュエー
タを作動させ,吸気管8内に設けた,常時開のバタフラ
イ型の吸気絞り弁13の弁開度を絞る構成とする。
【0030】次に,本例の作用効果につき,説明する。
このように構成される排気浄化装置において,フィルタ
ー12にパティキュレートが捕集されると目詰まりを起
こすため,差圧検出手段15にて検出されるフィルター
12の前後差圧が大きくなる。この差圧検出手段15の
出力と運転状態検出手段16の出力とに基づき,上記捕
集量演算部141にてフィルター12におけるパティキ
ュレート捕集量が計算される。
【0031】そして,その捕集量が,パティキュレート
の燃焼除去が必要となる設定値を越えた場合には,吸気
絞り弁13を絞ることとする。上記吸気絞り弁13を絞
ると,ディーゼルエンジン11から排出される排気ガス
の温度が上昇するため,フィルター12上のパティキュ
レートが酸化燃焼により燃焼除去され,フィルター12
が再生される。
【0032】しかし,このとき吸気絞り弁を,単純に,
従来例のごとく過度に絞るとディーゼルエンジンの出力
が低下し,図2に示すごとく,燃費(燃料消費量)に加
え,エミッションも大きく悪化してしまう。特に,従来
は,図3に示すごとく,パティキュレートの捕集量が,
大量の捕集量である設定値m1(例えば20g)を越え
た場合に,一度に吸気絞り弁を大きく(例えば50%)
絞ってフィルター12を再生していた(図3の点線)。
そのため,燃費及びエミッションの悪化が顕著であった
(図2)。
【0033】これに対し,本例ではパティキュレートの
捕集量を考慮して吸気絞り弁の絞りを行なうもので,図
3のように,パティキュレート捕集量が「少量捕集量m
2<多量捕集量m1」なる第1の設定値m2(例えば1
0g)を越えた場合に,吸気絞り弁を小さく(例えば2
5%)絞ってフィルター12を再生する。
【0034】このとき,もしも,この状態でフィルター
12が再生できず,捕集量が増加し,第2の設定値m1
(例えば20g)を越えた場合には,吸気絞り弁を従来
量(例えば50%)絞ることとする。すなわち,本例に
おいては,パティキュレートの捕集量に応じて,吸気絞
り弁の絞り量を制御することにより,燃費等の悪化を最
低限に抑えた上で,フィルター12を確実かつ効率的に
再生できるのである。
【0035】次に,上記排気浄化装置における,吸気絞
り弁の作動を図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。このフローチャートにおいては,上記運転状態検出
手段16からの信号を受けて,ディーゼルエンジンの運
転条件に応じて,吸気絞り弁の絞り量をコントロールす
る場合を示した。
【0036】まず,S(ステップ)101においては,
上記差圧検出手段15からの差圧信号,及び運転状態検
出手段16からのディーゼルエンジン(E/G)の運転
条件読み込み信号から,捕集量演算部141においてパ
ティキュレートの捕集量を計算する。S102において
は,上記捕集量mが第1の設定値m2よりも大きいか否
かを判定し,小さい場合には,S101へ戻る。一方,
捕集量mが,上記m2よりも大きい場合にはS103へ
進み,ディーゼルエンジンの運転条件に応じて,吸気絞
り弁の絞り量をコントロールする。
【0037】即ち,ディーゼルエンジン11の運転条件
が低回転,低負荷(図5のA領域)の時には,排気ガス
温度が例えば250℃以下と低い。そのため,燃費等の
悪化を抑えながら,吸気絞り弁の絞りにより,パティキ
ュレートの燃焼温度まで排気ガス温度を上昇させること
は困難である。また,低回転,低負荷の状態ではパティ
キュレートの排出量が少ない。そのため,フィルターの
再生は延期する。それ故,フローチャートでは,S10
3からS1042に移行し,上記絞りは行なわない。
【0038】一方,ディーゼルエンジンが高回転,高負
荷(図5のC領域)時には,排気ガス温度が,例えば4
00℃以上と高く,パティキュレートの燃焼温度以上と
なる。そのため,それ以上の昇温操作の必要性がなく,
吸気絞りは行なわない。それ故,フローチャートではS
103からS1043を経てS105へ移行する。
【0039】また,ディーゼルエンジンが中回転,中負
荷(図5のB領域)時には,パティキュレートの排出が
比較的多く,また高回転,高負荷の場合のように排気ガ
ス温度が高くない。そのため,フローチャートのS10
3からS1041へ移行して吸気絞り弁を絞り量aだけ
絞ることとする。図4のフローチャート中のA,B,C
は,上記運転条件のA,B,Cの領域を示している。
【0040】そして,S105においては,上記S10
1と同様にして捕集量が計算され,S106において捕
集量m<m0(m0は,例えば0.5g)となり,パテ
ィキュレートが燃焼除去されたと判断したときには,S
112へ進み,吸気絞り弁13を全開(絞り量=0)に
戻し,再生を終了する。S106において,捕集量がm
<m0とならない間は,S107へ移行し捕集量mが第
2の設定値m1(大量捕集量)以上であるか判断し,設
定値m1以下であれば上記S103へ戻るサイクルを繰
り返す。
【0041】一方,捕集量mがm1以上となった場合に
は,捕集量が多いのでS108へ移行し,再び前記S1
03に示したと同様に運転状態検出手段により運転条件
を検出する。そして,上記図5の前記A領域(低回転,
低負荷)の場合にはS1092へ移行して,吸気絞り弁
の絞りは行なわない。また,運転条件が図5の前記C領
域(高回転,高負荷)の場合には,S1093に移行し
て吸気絞り弁の絞りは行なわずS110へ移行する。
【0042】運転条件が,図5の前記B領域(中回転,
中負荷)の場合には,S1091に移行し,吸気絞り弁
を更に大きな絞り量bとする。これにより,排気ガス温
度は更に上昇されて,燃焼除去が行なわれる。そして,
S110においては,S101と同様に捕集量を計算
し,S111において捕集量m<m0でないときには再
びS108に戻るサイクルを繰り返す。一方S111に
おいて,捕集量m<m0となった場合には,パティキュ
レートの燃焼除去が完了したので,S112に移行し,
吸気絞り弁の絞り量をゼロとして,再びパティキュレー
トの捕集を続ける。
【0043】次に,上記フローチャートの説明からも知
られるごとく,パティキュレートを燃焼させてフィルタ
ー12を再生できるか否かは,その時のディーゼルエン
ジンの運転条件(回転数,負荷)と排気ガス温度から図
6のように決まる。すなわち,図6中のF1より右上の
範囲では,図5のC領域のように高回転,高負荷のため
排気温度が高く,フィルター12の自然再生が可能であ
る。しかし,ディーゼルエンジンの使用範囲全域に比較
して,F1より右上の範囲は狭い。そのため,通常の運
転において運転条件がこの範囲に入る場合のみを頼り
に,フィルター12を再生することはあまり期待できな
い。
【0044】そこで,吸気絞り弁を前記のごとく絞り量
aだけ絞る(図4のフローチャートのS1041)と,
排気ガス温度が上昇する。そのため,フィルター12の
再生可能な範囲は,図6におけるF1のみならずF2ま
で拡大する。通常の運転では,ディーゼルエンジンが高
負荷から低負荷まで変化するため,運転条件が図6のF
2より右上の領域に入る可能性は高い。この状態では,
排気温度が高いため,フィルター12の再生は十分に期
待できる。しかも,吸気絞り弁の絞り量が小さいため,
燃費等の悪化もほとんどない。
【0045】しかし,もし低負荷運転(図6のF2より
左下の領域)だけが長時間続いた場合には,排気ガス温
度が上昇しないためにフィルター12の再生完了ができ
ず,パティキュレート捕集量が第2の設定値m1を越え
ることとなる(図4のフローチャートのS107)。そ
こで,この時のみ,吸気絞り弁を更に絞り量bに絞る
(図4のフローチャートのS1091)。
【0046】これにより,フィルターの再生可能な範囲
は図6のF3の右上の領域まで拡大する。また,この場
合も,前記図5の場合と同様に,運転条件により吸気絞
り弁を絞るか否かの判定を行なう。ただし,吸気を絞る
ことによって,排気ガス温度が上昇しているため,図5
に比べB,C領域が拡大した図7により判定を行なうこ
ととする。
【0047】このように,本例によれば,従来の過度の
吸気絞りによる燃費等の悪化を回避し,フィルターの確
実な再生を行なうことができる。また,多くの場合,フ
ィルターにおけるパティキュレート捕集量は,再生を開
始する上記第1の設定値m2(従来はm1のみ,ただし
m2<m1)以下である。そのため,従来より平均捕集
量が少なくなる。このため,ディーゼルエンジンの背圧
が小さくなり,パティキュレート捕集時の燃費も向上す
る。
【0048】さらに,パティキュレート燃焼時の発熱が
小さくなるため,フィルターが必要以上の高温にさらさ
れることを防止でき,触媒やフィルターの耐久性が大幅
に向上するという効果もある。また,上記においては,
図3に示すごとく,吸気絞り弁の絞り量を2段階に変え
る例を示した。しかし,この絞り量,つまり排気ガス温
度は図8に示すごとく,3段階以上の多段階,あるいは
図9に示すごとく,無段階(連続的)とすることもでき
る。
【0049】実施例2 本例は,図10に示すごとく,排気管17に昇温手段と
しての排気絞り弁130を配設したものである。該排気
絞り弁130は,ECU14に設けた昇温制御部に電気
的に接続されている。即ち,本例は,実施例1における
吸気絞り弁13に替えて,昇温手段として排気絞り弁1
30を用いたものである。本例においては,実施例1に
示したフローチャート(図4)と同様にして,フィルタ
ーの再生を行なう。本例においても,実施例1と同様の
効果を得ることができる。
【0050】実施例3 本例は,図11,図12に示すごとく,実施例1の吸気
絞り弁に代えて,昇温手段として噴射量増量装置131
を用いたものである。噴射量増量装置131は,ECU
14に設けた昇温制御部に電気的に接続されている。上
記噴射量増量装置131は,電子燃料噴射装置を用いた
もので,その弁開度を大きくすることにより,ディーゼ
ルエンジンへ供給する燃料量を増大させることができ
る。これにより,排気ガス温度を上昇させて,フィルタ
ーの再生を行なう。
【0051】本例においては,図12に示すフローチャ
ートにより,噴射量増量装置を制御して,フィルターの
再生を行なう。同図は,噴射量増量装置による燃料増加
量a,b又はゼロ(S3041〜3043,及びS30
91〜3093),S306においてm<m0の場合に
はS312へ進み増加量ゼロとする点が異なる他は,図
4のフローチャートと同様である。図4と同じステップ
については,符号を省略した(以下,同様)。
【0052】上記の燃料増加量の有無は,実施例1にお
ける吸気絞り弁の絞り量の有無と同様である。噴射量増
量装置の作動は,実施例1と同様に昇温制御部からの信
号により,パティキュレート捕集量及びディーゼルエン
ジンの運転条件に応じて行なわれる。その他は実施例1
と同様である。本例においても,実施例1と同様の効果
を得ることができる。
【0053】実施例4 本例は,図13,図14に示すごとく,実施例3の噴射
量増量装置131に代えて,昇温手段として燃料噴射遅
角装置132を用いたものである。燃料噴射遅角装置1
32により燃料噴射時期を遅角することにより,排気ガ
ス温度を上昇させて,フィルターの再生を行なう。
【0054】上記燃料噴射遅角装置132は,電子燃料
噴射装置における噴射時期を,遅角させる装置である。
本例においては,図14に示すフローチャートにより燃
料噴射遅角装置132を制御して,フィルターの再生を
行なう。同図は,燃料噴射遅角装置による遅角量a,b
又はゼロ(S4041〜4043,及びS4091〜S
4093),S406においてm<m0の場合にはS4
12へ進み遅角量をゼロとする点が異なる他は,図4の
フローチャートと同様である。図4と同じステップにつ
いては,符号を省略した。
【0055】上記の燃料噴射遅角量の有無は,実施例1
における吸気絞り弁の絞り量の有無と同様である。燃料
噴射遅角装置の作動は,実施例1と同様に昇温制御部か
らの信号により,パティキュレート捕集量及びディーゼ
ルエンジンの運転条件に応じて行なわれる。その他は,
実施例1と同様である。本例においても,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0056】実施例5 本例は,図15〜図18に示すごとく,昇温手段とし
て,吸気絞り弁13と燃料噴射遅角装置132とを組み
合わせたものである。本例においては,昇温手段を作動
させるか否かの判断は,実施例1で示した図5に代えて
図17を,図7に代えて図18を用いる。即ち図17
は,前記図5に示した中回転,中負荷の領域Bを,2つ
に分けて領域Bと領域B’とにしたものである。領域
B’は領域C(高回転,高負荷)に近い領域,つまり領
域Bの中でも比較的高回転,高負荷の領域である。
た,図17,図18には,領域BとAとの境界K1,領
域Bと領域Cとの境界K2,領域Bにおける領域B’と
の境界K3を表示した。
【0057】そして,高回転,高負荷に近い領域B’
つまり境界K3とK2の間においては,図16のフロー
チャートのS5041,S5091に示すごとく,燃料
噴射遅角装置によりそれぞれ噴射角を遅角させる。ま
た,領域Bにおいて境界K3とK1の間では,上記フロ
ーチャートのS5043又はS5093に示すごとく,
燃料噴射遅角装置と吸気絞り弁とにより,それぞれ噴射
角の遅角と吸気絞り弁の絞り量a又は絞り量bを実行す
る。
【0058】一方,領域A及びCについては,燃料噴射
遅角装置も吸気絞り弁も作動させず実施例1と同様に排
気ガス温度の上昇はさせない(フローチャートのS50
42,S5044,S5092,S5094)。また,
S506においてm<m0の場合には,S512へ進
み,絞り量及び遅角量をゼロとする。その他は,実施例
1と同様である。本例によれば,吸気絞り弁と燃料噴射
遅角装置とにより排気ガス温度の上昇操作を行なうの
で,実施例1,実施例4に比較して一層燃費向上を図る
ことができる。即ち,本例では,上記B領域の中で比較
的エンジン負荷が大きいK3〜K2の間のB’領域では
燃料供給装置のみによって昇温させて,フィルター再生
を行なっている。そのため,エミッションの悪化がな
い。もしも,上記B’領域において,吸気量を低減する
と,NOx増加によりフィルター昇温時にエミッション
の悪化を招いてしまう。つまり,吸気量を低減すると排
気温度は上昇するが,エンジンのシリンダ内に吸入され
るガスの分子量が減少するため,吸入ガス1分子当りが
受ける熱量が増大する。そのため,燃料が燃焼した際の
シリンダ内ピーク温度が高くなる。その結果,NOx発
生量が増加することとなる。この現象は,ディーゼルエ
ンジンの負荷が大きく,燃料の燃焼量が多いほど急激に
増加する。本例はこれを解消している。また,一方,B
領域において,エンジン負荷が比較的小さいK3〜K2
の間の領域では,NOxの増加は殆どなく,またエンジ
ン負荷が比較的小さい。そのため,フィルター温度を大
きく昇温させる必要がある場合には,上記燃料供給装置
と吸気低減手段の両方を操作して,確実にフィルターの
昇温を行ない,その再生を行なう。また,本例によれ
ば,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0059】実施例6 本例は,図19,図20に示すことく,昇温手段として
吸気絞り弁13及び噴射量増量装置131を組み合わせ
たものである。本例の場合も,実施例5に示した図1
7,図18の領域A,B,B′,Cに基づき,昇温手段
の作動の要否を判断する。
【0060】そして,領域B’,つまり境界K3とK2
との間においては,図20のフローチャートのS604
1,S6091に示すごとく,それぞれ噴射量増量装置
により噴射増量を行なう。また,領域Bにおいて,境界
K3とK2との間では,上記フローチャートのS604
3又はS6093に示すごとく,噴射量増量装置と吸気
絞り弁とにより,それぞれ噴射増量と吸気絞り弁の絞り
量a又はbを実行する。
【0061】一方,領域A及びCについては,噴射量増
量装置も吸気絞り弁も作動させず,実施例1と同様に排
気ガス温度の上昇はさせない(フローチャートのS60
42,S6044,S6092,S6094)。また,
S606においてm<m0の場合には,S612へ進
み,絞り量及び増加量をゼロとする。その他は,実施例
5と同様である。本例によれば,実施例5と同様の効果
を得ることができる。
【0062】実施例7 本例は,図21,図22に示すごとく,実施例1におい
てディーゼルエンジン11とフィルター12との間に排
気温度センサ19を設けた例である 本例においては,上記排気温度センサ19の出力に基づ
き,フィルター再生時に吸気絞り弁13を絞るか否かの
判断を行なう。即ち,再生時に排気ガス温度がt1(例
えば250℃)以下の低温度,或いはt2(例えば40
0℃)以上の高温度の時には昇温手段を作動させず,吸
気絞り弁を絞らないようにする。
【0063】上記低温度の場合には,燃費等の悪化を抑
えながら,吸気絞り弁の絞りにより,パティキュレート
の燃焼温度まで排気ガス温度を上昇させることが困難で
あるためである。一方,t2以上の高温度の場合には,
その温度によってパティキュレートの燃焼除去が行なわ
れているため,強いて昇温手段を作動させる必要がない
からである。
【0064】図22のフローチャートは,上記の流れを
示している。即ち,捕集量mが第1設定値m2より大き
いとき,S703においては,排気ガス温度tが設定値
t1よりも低いか設定値t2よりも高いか判断され,両
者の間にあるとき(t1<t<t2)の場合には,S7
041へ移行し,吸気絞り弁を絞り量aとして排気ガス
温度を上昇させる。一方,t<t1又はt>t2のとき
には,S7042,又はS7043へ移行し,吸気絞り
弁は作動させない。
【0065】また,捕集量mが第2設定値m1よりも大
きいときは,S708において,排気ガス温度tが上記
t1,t2の範囲内にあるか否かを判断し,その間にあ
ればS7091へ移行して吸気絞り弁を絞り量bとす
る。t<t1の場合はS7092へ,t>t2の場合は
S7093へ移行し,吸気絞り弁は作動させない。ま
た,S706においてm<m0の場合には,S712へ
進み,絞り量をゼロとする。その他は,実施例1と同様
である。
【0066】本例によれば,排気ガス温度によって昇温
手段の作動の要否を判断するので,ディーゼルエンジン
始動直後の低温度時や,高負荷運転後の高温度時にも,
上記要否を判断でき,より適正な条件で,フィルター再
生を行なうことができる。また,実施例1と同様の効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,排気浄化装置の説明図。
【図2】実施例1における,吸気絞り弁の絞り量と排気
温度,燃料消費量増加率の関係を示す線図。
【図3】実施例1における,パティキュレート捕集量と
吸気絞り弁の絞り量との関係を示す線図。
【図4】実施例1における,フローチャート。
【図5】実施例1における,ディーゼルエンジンの回転
数と負荷との関係を示す線図。
【図6】実施例1における,ディーゼルエンジンの回転
数及び負荷と,フィルターの再生可能範囲の関係を示す
線図。
【図7】実施例1における,ディーゼルエンジンの回転
数と負荷との,その他の関係を示す線図。
【図8】実施例1における,パティキュレートの捕集量
と吸気絞り弁の多段階絞り量との関係を示す線図。
【図9】実施例1における,パティキュレートの捕集量
と吸気絞り弁の無段階絞り量との関係を示す線図。
【図10】実施例2における,排気浄化装置の説明図。
【図11】実施例3における,排気浄化装置の説明図。
【図12】実施例3における,フローチャート。
【図13】実施例4における,排気浄化装置の説明図。
【図14】実施例4における,フローチャート。
【図15】実施例5における,排気浄化装置の説明図。
【図16】実施例5における,フローチャート。
【図17】実施例5における,ディーゼルエンジンの回
転数と負荷との関係を示す線図。
【図18】実施例5における,ディーゼルエンジンの回
転数と負荷との関係を示す線図。
【図19】実施例6における,排気浄化装置の説明図。
【図20】実施例6における,フローチャート。
【図21】実施例7における,排気浄化装置の説明図。
【図22】実施例7における,フローチャート。
【符号の説明】
11...ディーゼルエンジン, 12...フィルター, 13...吸気絞り弁, 130...排気絞り弁, 131...噴射量増量装置, 132...燃料噴射遅角装置, 14...ECU, 15...差圧検出手段, 16...運転状態検出手段, 19...排気温センサ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 9/02 341 F02D 9/02 341G 9/04 9/04 E (56)参考文献 特開 平3−233121(JP,A) 実開 昭63−132819(JP,U) 実開 平2−115911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 F02D 9/04 F02D 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路に介装さ
    れ排気ガス中のパティキュレートを捕集する触媒付きの
    フィルターと ィーゼルエンジンの運転条件を検出する運転状態検出
    手段と, フィルターの温度を上記パティキュレートの燃焼温度ま
    で上昇させる昇温手段と, ィルターに捕集されたパティキュレートの捕集量を算
    出する捕集量演算部と,上記捕集量演算部からの信号と,上記運転状態検出手段
    からの信号に基づいて,パティキュレート捕集量及びデ
    ィーゼルエンジンの運転状態に応じて上記昇温手段を作
    動させる昇温制御部とを有するディーゼルエンジンの排
    気浄化装置において, 上記昇温手段は,ディーゼルエンジンへ燃料を供給する
    燃料供給装置と,吸気絞り弁又は排気絞り弁よりなる吸
    気低減手段とからなり, また,上記昇温制御部は,上記運転状態検出手段で検出
    したエンジン負荷が中回転,中負荷の領域Bと低回転,
    低負荷の領域Aとの境界をK1,上記領域Bと高回転,
    高負荷の領域Cとの境界をK2,上記領域Bにおいて上
    記領域Cに近い側の比較的高回転,高負荷の領域B’と
    の境界をK3としたとき,上記エンジン負荷が上記境界
    K1とK2との間である上記領域Bにある場合にのみ,
    上記昇温手段を操作してフィルターを昇温させ, このとき,上記エンジン負荷が上記境界K3と境界K2
    の間である上記領域B’である場合には,上記燃料供給
    装置のみを操作してフィルターを昇温させ,またエンジ
    ン負荷が上記領域Bにおいて境界K3と境界K1との間
    にある場合には,燃料供給装置と吸気低減手段の両方を
    操作してフィルターを昇温させて,フィルターへのパテ
    ィキュレート捕集量に応じて,複数段又は連続的にフィ
    ルターの再生を行なうようにした ことを特徴とするディ
    ーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項において,上記燃料供給装置
    は,燃料噴射遅角装置であることを特徴とするディーゼ
    ルエンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記燃料供給装置
    は,上記噴射量増量装置であることを特徴とするディー
    ゼルエンジンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記昇温制御部は,排気ガスの温度を検出する排気温度
    センサを有することを特徴とするディーゼルエンジンの
    排気浄化装置。
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